JP2771610B2 - 光ファイバコイルの端末固定構造 - Google Patents

光ファイバコイルの端末固定構造

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JP2771610B2 JP1178580A JP17858089A JP2771610B2 JP 2771610 B2 JP2771610 B2 JP 2771610B2 JP 1178580 A JP1178580 A JP 1178580A JP 17858089 A JP17858089 A JP 17858089A JP 2771610 B2 JP2771610 B2 JP 2771610B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コイル状に巻いた巻線部から光ファイバを
引出しながら使用する移動体誘導用光ファイバコイルな
どの端末固定構造に関し、光ファイバの引出し作業をス
ムーズに行うことができ、かつ引出し時に伝送損失増が
生じないようにするものである。
[従来の技術] 従来、光ファイバコイルの端末固定構造には、第3図
に示したようなものがある。すなわち、光ファイバ1を
ボビン2の外周に複数層巻回して巻線部3が構成され、
この巻線部3の最外層からボビン2の軸方向に引出線4
が引出され、最外層のうちの引出線4に近い付近の数10
ターン分が接着剤により塗り固められて固定されてなる
ものである。そして上記巻線部3から、上記引出線4
を、接着部の接着力より強い力で引出すことによって、
巻回された光ファイバ1が順々にほどけるようになって
おり、これをボビン2の軸方向に順次引出して使用に供
していた。
[発明が解決しようとする課題] ところがこのような構造では、上記接着部の接着力の
大小によって、種々の問題が発生した。
すなわち、接着部の接着を比較的強い接着力で行った
場合には、引出線4を引出す際に、接着部の接着力が妨
げられて引出し作業がスムーズに進行できない不都合が
あり、また第3図に示したように、接着部と引出線4と
の境界部分Aが極端に曲がってしまって、この部分の光
ファイバに側圧がかかり、伝送損失の増加を招く不都合
があった。
また逆に、接着部の接着を比較的弱い接着力で行った
場合には、この光ファイバコイルの運搬や設置作業等の
種々の取り扱い作業中に、上記巻線部3がほどけたり緩
んだりして、光ファイバ1が上記ボビン2から外れてし
まい、非常に取り扱い性が悪い問題があった。
またこれらの欠点を解消すべく接着部の接着力が適当
となるように調整しようとすると、接着剤の種類や接着
剤の量等を施行錯誤的に調整する必要があり、非常に手
間がかかり面倒であった。そこで本発明は、上述の問題
を解消し、巻線部3からの光ファイバ1の引出しをスム
ーズに行うことができ、しかも引出し時に伝送損失増の
ない光ファイバコイルの端末固定構造を提供することを
目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、光ファイバをボビンに複数層巻回してなる
巻線部の最外層から、ボビンの軸方向に向けて引出され
た引出線の一部を、固定シートにより巻線部外周上に固
定する際、この固定シートを折り曲げ部を中心に固着部
と剥離部とに折り曲げ、この折り曲げ部を上記引出線の
引出し方向と反対方向に向けた状態で、上記剥離部の外
面を巻線部の外周上に接着するとともに、この剥離部と
巻線部との間の接着力より強い接着力で、固着部の外面
に上記引出線を接着固定することをその解決手段とし
た。
[作用] このように固定シートを用いて引出線の一部を固定し
たので、巻線部からの光ファイバの引出しをスムーズに
行うことができ、引出し時の光ファイバの伝送損失増を
招かない利点がある。また運搬や設置等の種々の取り扱
い作業時においても、光ファイバがほどけたり緩んだり
することなく、この端末固定構造を安定に維持すること
ができる。また、引出し方向がボビンの軸方向とずれた
場合でも、この固定シートによる固定構造によれば、安
定した保持力を維持することができ、スムーズに引出し
作業を続けることができる。
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。
第1図および第2図は、本発明の光ファイバコイルの
端末固定構造の一例を示す構成図である。
図中符号1が光ファイバであり、この光ファイバ1が
ボビン2の外周上に複数層整列状態に巻回されて巻線部
3を構成している。そしてこの巻線部3の最外層から、
ボビン2の軸方向に向けて光ファイバが引出されて引出
線4となっている。ここで光ファイバ1には、単一モー
ド(SM)ファイバ、多モードグレーテッド型(GI)ファ
イバ、多モードステップ型(SI)ファイバのいずれが用
いられてもよく、紫外線硬化型樹脂、シリコーン樹脂、
ポリアミド系樹脂等からなる一次被覆層を有してなる光
ファイバ素線、あるいはさらにこれらの樹脂からなる二
次被覆層の設けられた光ファイバ心線などが用いられ、
その心線径が0.2〜5mm程度のものが好適に用いられる。
また上記ボビン2には金属製、合成樹脂製、木製などの
ものが用いられる。
そして、上記巻線部3の最外層のうち、引出線4に近
い数10ターン分が接着剤によって接着されるとともに、
上記引出線4の一部が固定シート5によって巻線部3の
外周上に接着固定されている。ここで用いられる接着剤
の種類は特に限定されないが、通常エポキシ樹脂系、ア
クリル樹脂系、ウレタン樹脂系などの合成樹脂製接着剤
が用いられて、50〜500g程度の比較的弱い接着力で接着
される。
また固定シート5による引出線4の巻線部3への固定
は、具体的には例えば第2図に示したような固定構造を
有するように行なわれる。ここで固定シート5には、強
度が高くかつ温湿度などの環境により変化しないものが
用いられ、例えば長繊維の化学シートや塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリテトラフルオロエチレンなどの各種合
成樹脂製シート等などが好適に使用される。またその大
きさや形状は特に限定されないが、1×3cm程度の大き
さの長方形のシートなどが好適に用いられる。そしてこ
の固定シート5は、第2図に示したように2つに折り曲
げられて、折り曲げ部5aを中心として剥離部5bと固着部
5cとに分けられ、この剥離部5bと固着部5cとが互いに向
かい合うように略平行状態とされる。そして、上記折り
曲げ部5aを上記引出線4の引出し方向と反対側に向けた
状態で、剥離部5bの外面が上記巻線部3に接着されると
ともに、固着部5cの外面には光ファイバの引出線4が接
着固定される。ここで、剥離部5bおよび固着部5cの接着
は、剥離部5bの接着より固着部5cの接着の方がより強い
接着力となるような条件で行なわれることが必要で、具
体的には、50〜500g程度の接着力で剥離部5bの接着が行
われるとともに、固着部5cの接着は10g〜1kg程度のより
強固な接着力で行われる。
また、この固定シート5による引出線4の固定は、上
記引出線4と接着部との境界部分Aが極端に折れ曲がる
ことがないように行なわれることが必要で、より好まし
くはこの境界部分Aが10cm程度の曲率半径を維持できる
ように引出線4を湾曲させた状態で固定されることが望
ましい。またこの湾曲部が接着剤により巻線部3に固定
されてもよく、この湾曲部の接着は、通常1〜100g程度
の比較的弱い接着力で行われるのが良い。
このような光ファイバコイルの端末固定構造にあって
は、剥離部5bより固着部5cの方がより強固に接着されて
いるため、光ファイバを引出すと、これに伴って上記剥
離部5bがボビン2より剥れて、引出線4が引き出され
る。この時固定シート5は、引出し作業に伴って、先に
折り曲げられた折り曲げ部分5aが延びた状態となり、そ
の固着部5c部分において引出線4に固着されたまま引出
され、巻線部3の光ファイバが順次ボビン2より外れて
引出される。
したがって、光ファイバの引出し作業がスムーズに進
行し、固定シート5が巻線部3の外周上に残って、順次
引き出される光ファイバの滑りを悪くするような不都合
は一切生じない。したがって光ファイバの伝送損失増が
発生せず、光伝送機能に何等の支障も来さない利点があ
る。またこのような固定構造においては、例えば運搬や
設置等の種々の取り扱いに際しても、引出線4や巻線部
3がほどけたり緩んだりしてボビン2から外れてしまう
ことがない。またさらに、引出し方向がボビン2の軸方
向とずれた場合でも、この固定シート5による固定法で
は、安定した保持力を有し、スムーズに引出し作業を続
行することができる。また固定シート5による接着力の
制御は、シート5の幅や大きさを適宜調整するだけでよ
いので、接着作業が簡便に行える利点もある。
[実施例] (実施例) 径0.4mmの光ファイバをボビンの外周上に複数層巻回
して、その最外層のうちの引出側に近い30ターン分をエ
ポキシ樹脂系接着剤により、5gの接着力で接着した。
次いで、この巻線部の最外層から光ファイバをボビン
の軸方向に向けて曲率半径4cmとなるように湾曲させな
がら引出して引出線とし、この湾曲部分を、先と同様の
エポキシ樹脂系接着剤により、5gの接着力で接着した。
次に、塩化ビニル製の固定シートを用意し、これを2
つに折り曲げて剥離部と固着部とに分け、上記折り曲げ
部を引出し方向と反対側に向けた状態で、剥離部の外面
を巻線部の外周面に固定するとともに、固着部に上記引
出線を接着固定した。この固定シートによる接着は、剥
離部の巻線部への接着を300gの接着力で行い、固着部の
引出線への接着を2kgの接着力で行った。
(比較例1〜比較例2) 光ファイバをボビンの外周上に複数層整列巻回して巻
線部を構成し、この巻線部の最外層から光ファイバを引
出して引出線とした後、この引出線近くの30ターン分を
エポキシ樹脂系接着剤で接着した。この時、接着力300g
で接着を行ったものを比較例1とし、接着力100gで接着
を行ったものを比較例2とした。
(比較例3) 比較例2と同様にして固定した後、引出線をボビンの
軸方向に向けて曲率半径4cmとなるように湾曲させ、こ
の湾曲部をエポキシ樹脂系接着剤により300gの接着力で
接着した。
(試験例) このような実施例および比較例の固定法により固定さ
れた光ファイバの巻線部から、それぞれ引出線を引出す
作業を行い、この際の繰出性を評価し、また引出し時の
光ファイバの伝送損失増を測定した。またこのように固
定された光ファイバを取り扱う際の剥れの有無を調べ、
これらの結果を併せて第1表に示した。
第1表から明らかなように、実施例の光ファイバコイ
ルの端末固定構造にあっては、取り扱い作業中に剥れを
来すことなく、しかも引出し時には良好な繰出性をもっ
て光ファイバを引出すことができる。また引出し時の光
ファイバの伝送損失増も0.1dB以下と低く、光伝送機能
にも何等の支障も来さない。これに比べ、比較例の端末
固定構造では、強固に接着した場合には繰出性が非常に
悪く、引出し時の光ファイバの伝送損失増が大きくなる
不都合を生じ、また比較的弱い接着力で接着した場合に
は、繰出性は良いものの、取り扱い作業中に剥れが生じ
て、巻線部が緩んだりほどけたりする不都合が生じた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の光ファイバコイルの端
末固定構造は、光ファイバをボビンに複数層整列巻回し
てなる巻線部の最外層から、ボビンの軸方向に向けて引
出された引出線の一部が、固定シートにより巻線部外周
上に固定されてなる光ファイバコイルの端末固定構造で
あって、上記固定シートが折り曲げ部を中心に固着部と
剥離部とに折り曲げられ、この折り曲げ部が上記引出線
の引出し方向と反対方向に向けられた状態で、上記剥離
部の外面が巻線部の外周上に接着されるとともに、この
剥離部と巻線部との間の接着力より強い接着力で、固着
部の外面に上記引出線が接着固定されてなるものである
ので、光ファイバの引出作業をスムーズに行うことがで
き、引出し時の光ファイバの伝送損失増を招かない利点
がある。また運搬や設置等の種々の取り扱いに際して
も、引出線や巻線部がほどけたり緩んだりしてボビンか
ら外れてしまうことなく、安定にこの端末固定構造を維
持することができる。また、引出方向がボビンの軸方向
とずれた場合でも、この固定シートによる固定構造で
は、安定した保持力を維持することができ、スムーズに
引出作業を続けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の光ファイバコイルの端
末固定構造の一例を示す構成図で、第1図は斜視図、第
2図は断面図であり、 第3図は、従来の光ファイバコイルの端末固定構造の一
例を示す構成図である。 1……光ファイバ、2……ボビン、 3……巻線部、4……引出線、 5……固定シート、5a……折り曲げ部、 5b……剥離部、5c……固着部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 336 B66D 1/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバをボビンに複数層巻回してなる
    巻線部の最外層から、ボビンの軸方向に向けて引出され
    た引出線の一部が、固定シートにより巻線部外周上に固
    定されてなる光ファイバコイルの端末固定構造であっ
    て、 上記固定シートが折り曲げ部を中心に固着部と剥離部と
    に折り曲げられ、この折り曲げ部が上記引出線の引出し
    方向と反対方向に向けられた状態で、上記剥離部の外面
    が巻線部の外周上に接着されるとともに、この剥離部と
    巻線部との間の接着力より強い接着力で、固着部の外面
    に上記引出線が接着固定されてなることを特徴とする光
    ファイバコイルの端末固定構造。
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