JP2770469B2 - 吊下揚収型円筒物体の安定機構 - Google Patents
吊下揚収型円筒物体の安定機構Info
- Publication number
- JP2770469B2 JP2770469B2 JP22680489A JP22680489A JP2770469B2 JP 2770469 B2 JP2770469 B2 JP 2770469B2 JP 22680489 A JP22680489 A JP 22680489A JP 22680489 A JP22680489 A JP 22680489A JP 2770469 B2 JP2770469 B2 JP 2770469B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical object
- wing
- stable
- stabilizer
- cylindrical
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は吊下揚収型円筒物体の安定機構に関する。
従来、この種の吊下揚収型円筒物体は、水中で姿勢を
安定させるための安定翼は付いていなかったか、もしく
は例えば、特公昭53−11388号公報及び特公昭51−10111
号公報のようにシュラウドを設けていた。
安定させるための安定翼は付いていなかったか、もしく
は例えば、特公昭53−11388号公報及び特公昭51−10111
号公報のようにシュラウドを設けていた。
上述した従来の吊下揚収型円筒物体は、安定翼がつい
ていないので円筒物体を吊下あるいは揚収している間、
円筒物体の姿勢が安定しないため吊下ケーブルが振れま
わり、吊下ケーブルに加わる負荷が増加して危険である
と共に、吊下揚収後、円筒物体が安定するまでの時間が
かかる欠点があった。
ていないので円筒物体を吊下あるいは揚収している間、
円筒物体の姿勢が安定しないため吊下ケーブルが振れま
わり、吊下ケーブルに加わる負荷が増加して危険である
と共に、吊下揚収後、円筒物体が安定するまでの時間が
かかる欠点があった。
又、特公昭53−11388号公報の円筒物体安定機構で
は、揚収時、円筒物体はスイベルジョイントからフリー
となるが、円筒物体そのものに安定機構が設けられてい
ないため、スイベルジョイントを中心に振れ回りが発生
し、十分な安定性が得られないという欠点が考えられ
る。
は、揚収時、円筒物体はスイベルジョイントからフリー
となるが、円筒物体そのものに安定機構が設けられてい
ないため、スイベルジョイントを中心に振れ回りが発生
し、十分な安定性が得られないという欠点が考えられ
る。
本発明の吊下揚収型円筒物体の安定機構は、ケーブル
の一端に取付けられて水中に急速に降ろされ、かつ水中
から引き揚げられる吊下揚収型円筒物体において、円筒
物体の上部と下部にそれぞれ設けられて前記円筒物体に
収納できる可動式の第１及び第２の安定翼を備え、前記
円筒物体が沈降する時は下部の前記第２の安定翼を前記
円筒物体内に収納して上部の前記第１の安定翼のみを前
記円筒物体外に展張させ、また揚収する時は逆に上部の
前記第１の安定翼を前記円筒物体内に収納して下部の前
記第２の安定翼のみを前記円筒物体外に展張させるよう
に構成されている。
の一端に取付けられて水中に急速に降ろされ、かつ水中
から引き揚げられる吊下揚収型円筒物体において、円筒
物体の上部と下部にそれぞれ設けられて前記円筒物体に
収納できる可動式の第１及び第２の安定翼を備え、前記
円筒物体が沈降する時は下部の前記第２の安定翼を前記
円筒物体内に収納して上部の前記第１の安定翼のみを前
記円筒物体外に展張させ、また揚収する時は逆に上部の
前記第１の安定翼を前記円筒物体内に収納して下部の前
記第２の安定翼のみを前記円筒物体外に展張させるよう
に構成されている。
また本発明の吊下揚収型円筒物体の安定機構は、前記
第１及び第２の安定翼が前記円筒物体に対し支点ピンを
介して回転自在に取付けられている。
第１及び第２の安定翼が前記円筒物体に対し支点ピンを
介して回転自在に取付けられている。
次、本発明について図面を参照して説明する。
ケーブルの一端に取付けられて水中に急速に降下さ
れ、かつ水中から引き揚げられる円筒物体の姿勢を安定
させるためには、円筒物体の移動方向に対し、円筒物体
の重心よりなるべく後に安定翼を設ければ良いというこ
とが知られている。
れ、かつ水中から引き揚げられる円筒物体の姿勢を安定
させるためには、円筒物体の移動方向に対し、円筒物体
の重心よりなるべく後に安定翼を設ければ良いというこ
とが知られている。
本発明の一実施例を示す第１図を参照すると、本実施
例の安定機構は円筒物体１と、この円筒物体１の上部と
下部にそれぞれ設けられて円筒物体１に収納可能な上部
安定翼２及び下部安定翼３とを有してなる。
例の安定機構は円筒物体１と、この円筒物体１の上部と
下部にそれぞれ設けられて円筒物体１に収納可能な上部
安定翼２及び下部安定翼３とを有してなる。
第１図（ａ）は円筒物体１が水中を沈降している状態
を示しており、円筒物体１の上部に取付けられた可動式
の上部安定翼２は円筒物体１の外部に張り出し、安定翼
の役割を果している。この時、円筒物体１の下部に取付
けられた可動式の下部安定翼３は、水流抵抗により円筒
物体１内に収納されており、円筒物体１の安定を乱すこ
とはない。
を示しており、円筒物体１の上部に取付けられた可動式
の上部安定翼２は円筒物体１の外部に張り出し、安定翼
の役割を果している。この時、円筒物体１の下部に取付
けられた可動式の下部安定翼３は、水流抵抗により円筒
物体１内に収納されており、円筒物体１の安定を乱すこ
とはない。
第１図（ｂ）は円筒物体１が水中を引揚げられている
状態を示しており、第１図（ａ）と逆に円筒物体１の上
部安定翼２が円筒物体１内に収納され、円筒物体１の下
部に取付けられた下部安定翼３が円筒物体１の外に張り
出し、安定翼の役割を果している。
状態を示しており、第１図（ａ）と逆に円筒物体１の上
部安定翼２が円筒物体１内に収納され、円筒物体１の下
部に取付けられた下部安定翼３が円筒物体１の外に張り
出し、安定翼の役割を果している。
第２図は本実施例における可動式安定翼の一例を示し
た斜視図であり、可動式の下部安定翼３は円筒物体１に
設けられた溝ｄに挿入され、固定ピン６で円筒物体１に
固定される。この時、下部安定翼３は固定ピン６を中心
に回転できるように、穴ｂは固定ピン６の外径より若干
大きく作ってある。
た斜視図であり、可動式の下部安定翼３は円筒物体１に
設けられた溝ｄに挿入され、固定ピン６で円筒物体１に
固定される。この時、下部安定翼３は固定ピン６を中心
に回転できるように、穴ｂは固定ピン６の外径より若干
大きく作ってある。
また、上部安定翼２も下部安定翼３と同様の構造であ
るが、但し円筒物体１に対して、受圧部ａと固定ピン
６、穴b,cの配置が第２図とは逆の構造となっている。
るが、但し円筒物体１に対して、受圧部ａと固定ピン
６、穴b,cの配置が第２図とは逆の構造となっている。
第３図は可動式の下部安定翼３が水流によって円筒物
体１から外部に展張する原理を示している。第３図
（ａ）は下部安定翼３が円筒物体１に収納されており、
この状態で円筒物体１が揚収されると、下部安定翼３の
受圧部ａに水流抵抗力が作用し、下部安定翼３には回転
トルクＴが発生し、固定ピン６を中心にストッパー５ま
で回転し、第３図（ｂ）に示すように円筒物体１から展
張し、安定翼として作用するようになる。この時、上部
安定翼２は水流抵抗力により円筒物体１に収納されるよ
うになる（第１図（ｂ））。又、円筒物体１が沈降する
時は、水流による抵抗力は逆向きに働くため、可動式安
定翼に逆向きの回転トルクが作用し、第１図（ａ）に示
すように、下部安定翼３は円筒物体１内に収納され、上
部安定翼２が展張されて円筒物体１の姿勢を安定させ
る。
体１から外部に展張する原理を示している。第３図
（ａ）は下部安定翼３が円筒物体１に収納されており、
この状態で円筒物体１が揚収されると、下部安定翼３の
受圧部ａに水流抵抗力が作用し、下部安定翼３には回転
トルクＴが発生し、固定ピン６を中心にストッパー５ま
で回転し、第３図（ｂ）に示すように円筒物体１から展
張し、安定翼として作用するようになる。この時、上部
安定翼２は水流抵抗力により円筒物体１に収納されるよ
うになる（第１図（ｂ））。又、円筒物体１が沈降する
時は、水流による抵抗力は逆向きに働くため、可動式安
定翼に逆向きの回転トルクが作用し、第１図（ａ）に示
すように、下部安定翼３は円筒物体１内に収納され、上
部安定翼２が展張されて円筒物体１の姿勢を安定させ
る。
以上説明したように本発明は、円筒物体の上部と下部
に水流の作用で可動する安定翼を設け、円筒物体が沈降
する時は下部の安定翼を円筒物体内に収納し、上部の安
定翼を円筒物体外に展張して安定翼として使用し、又円
筒物体を揚収する時は上部の安定翼を円筒物体に収納
し、下部の安定翼を円筒物体外に展張して安定翼として
使用することにより、円筒物体の姿勢を安定させ、吊下
ケーブルの振れまわりを抑制し、吊下ケーブルに加わる
負荷を軽減すると共に円筒物体の吊下・揚収を迅速に行
える効果がある。
に水流の作用で可動する安定翼を設け、円筒物体が沈降
する時は下部の安定翼を円筒物体内に収納し、上部の安
定翼を円筒物体外に展張して安定翼として使用し、又円
筒物体を揚収する時は上部の安定翼を円筒物体に収納
し、下部の安定翼を円筒物体外に展張して安定翼として
使用することにより、円筒物体の姿勢を安定させ、吊下
ケーブルの振れまわりを抑制し、吊下ケーブルに加わる
負荷を軽減すると共に円筒物体の吊下・揚収を迅速に行
える効果がある。
第１図は本発明の一実施例を示す正面図であり、第１図
（ａ）は円筒物体が水中を沈降している状態を示し、第
１図（ｂ）は円筒物体が水中を上昇している状態をそれ
ぞれ示す図、第２図は本発明における可動式安定翼の一
例を示した斜視図、第３図は（ａ），（ｂ）は本発明に
おける可動式安定翼が水流によって円筒物体から外部に
展張する状況を示した正面図である。 １……円筒物体、２……上部安定翼、３……下部安定
翼、４……吊下ケーブル、５……ストッパー、６……固
定ピン。
（ａ）は円筒物体が水中を沈降している状態を示し、第
１図（ｂ）は円筒物体が水中を上昇している状態をそれ
ぞれ示す図、第２図は本発明における可動式安定翼の一
例を示した斜視図、第３図は（ａ），（ｂ）は本発明に
おける可動式安定翼が水流によって円筒物体から外部に
展張する状況を示した正面図である。 １……円筒物体、２……上部安定翼、３……下部安定
翼、４……吊下ケーブル、５……ストッパー、６……固
定ピン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01S 7/52 G08C 19/00 G01D 21/00 B63B 22/18
Claims (2)
- 【請求項１】ケーブルの一端に取付けられて水中に急速
に降ろされ、かつ水中から引き揚げられる吊下揚収型円
筒物体において、円筒物体の上部と下部にそれぞれ設け
られて前記円筒物体に収納できる可動式の第１及び第２
の安定翼を備え、前記円筒物体が沈降する時は下部の前
記第２の安定翼を前記円筒物体内に収納して上部の前記
第１の安定翼のみを前記円筒物体外に展張させ、また揚
収する時は逆に上部の前記第１の安定翼を前記円筒物体
内に収納して下部の前記第２の安定翼のみを前記円筒物
体外に展張させるように構成したことを特徴とする吊下
揚収型円筒物体の安定機構。 - 【請求項２】前記第１及び第２の安定翼が前記円筒物体
に対し支点ピンを介して回転自在に取付けられているこ
とを特徴とする請求項１記載の吊下揚収型円筒物体の安
定機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22680489A JP2770469B2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 吊下揚収型円筒物体の安定機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22680489A JP2770469B2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 吊下揚収型円筒物体の安定機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0390883A JPH0390883A (ja) | 1991-04-16 |
| JP2770469B2 true JP2770469B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=16850870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22680489A Expired - Lifetime JP2770469B2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 吊下揚収型円筒物体の安定機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2770469B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5823016B1 (ja) * | 2014-12-24 | 2015-11-25 | 三菱重工業株式会社 | 通信ブイ、水中観測装置及び水中観測装置の使用方法 |
-
1989
- 1989-09-01 JP JP22680489A patent/JP2770469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5823016B1 (ja) * | 2014-12-24 | 2015-11-25 | 三菱重工業株式会社 | 通信ブイ、水中観測装置及び水中観測装置の使用方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0390883A (ja) | 1991-04-16 |
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