JP2769965B2 - 表面実装コネクタ - Google Patents

表面実装コネクタ

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JP2769965B2 JP5200448A JP20044893A JP2769965B2 JP 2769965 B2 JP2769965 B2 JP 2769965B2 JP 5200448 A JP5200448 A JP 5200448A JP 20044893 A JP20044893 A JP 20044893A JP 2769965 B2 JP2769965 B2 JP 2769965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板上に載
置され、配線板表面に形成した導電パッドにはんだ付け
して接合される表面実装コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表面実装コネクタについて、例
えば特開平3−134973号公報には、絶縁ハウジン
グに複数のコンタクトがプリント配線板表面に対し上下
2段に配列して収容され、前記絶縁ハウジングの背面か
ら突出する各コンタクトのリード部を、その軸線がずれ
て平行移動するようにクランク状に形成され、前記リー
ド部先端のはんだ付け部がプリント配線板上に一列に整
列される構造を有し、表面実装後にすべてのはんだ付け
部の接着状態を確認できると共に、接着不良箇所を容易
に修正できるようにした表面実装コネクタが開示されて
いる。
【0003】また、前記絶縁ハウジングの背面から突出
する各コンタクトのリード部を前記ハウジングの背面側
に設けた位置規制ガイド部に係合させてピッチ方向(配
列方向)の位置ずれを防止した表面実装コネクタは、例
えば実開昭59−126465号公報、特開平1−23
5174号公報、実開平4−85682号公報などによ
り知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者すなわち
特開平3−134973号公報に記載のコネクタは、ク
ランク状に形成された各コンタクトのリード部が絶縁ハ
ウジングの背面側後方へ長く延びているため、実装スペ
ースが大きくなるばかりではなく、ピッチ方向の位置ず
れが生じ易く、また前記リード部先端のはんだ付け部が
ばた付いて、該はんだ付け部の接着不良が生じ易いとい
う問題があった。
【0005】一方、後者の実開昭59−126465号
公報あるいは特開平1−235174号公報に記載のコ
ネクタでは、前記リード部のピッチ方向の位置ずれは防
止されるけれども、該リード部先端のはんだ付け部のば
た付きは確実には無くすることができない。また、前記
位置規制ガイド部が前記ハウジングの背面側へ突出して
設けられているため、前記リード部も必然的にハウジン
グの背面後方へ長く延びるので、実装スペースが大きく
なることは避けられない。さらに、実開平4−8568
2号公報に記載の表面実装コネクタは、コンタクトのリ
ード部の中間部分に設けた係止部がハウジングの背面に
設けた溝に係合して前記リード部のピッチ方向の位置ず
れは防止されるけれども、前記係止部がピッチ方向へ突
出しているため、前記リード部を狭ピッチに配列でき
ず、実装スペースが大きくなる。また、前記リード部は
細長い板片をほぼ直角に曲げ加工して形成されているの
で、そのばね性、曲げ加工精度のばら付きによって、該
リード部先端のはんだ付け部にばら付きが発生するおそ
れがある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、絶縁ハウジングに上下2段以上に配列して収容さ
れた複数のコンタクトの前記ハウジングの背面から突出
するリード部先端のはんだ付け部をプリント配線板表面
に一列に整列させることができると共に、前記はんだ付
け部の位置ずれ及びばた付きが確実に防止でき、かつ実
装スペースを縮小して省スペース化が図れる表面実装コ
ネクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、絶縁ハウジングに複数のコンタクトがプ
リント配線板表面に対し上下2段以上に配列して収容さ
れ、前記ハウジングの背面から突出する各コンタクトの
リード部が、前記配線板表面に向かって延びる脚部分
と、前記配線板表面に沿って延びるはんだ付け部とを有
している表面実装コネクタにおいて、前記リード部の脚
部分が、前記ハウジングの背面に沿って、かつ互いに干
渉しないように軸線をずらせて延びると共に、前記はん
だ付け部の近傍において前記ハウジング側に突出する係
合突部を有し、該係合突部が前記ハウジングの背面に設
けた位置規制凹部に係合して、前記はんだ付け部が前記
配線板表面に一列に整列されるように構成されている。
【0008】前記コンタクトのリード部に設ける前記係
合突部及び前記脚部分の軸線をずらせるための屈曲は、
前記コンタクトの打ち抜き加工と同時に成形可能であ
る。また、前記コンタクトは上下3段以上に配列して前
記ハウジングに収容することも可能である。
【0009】
【作用】上記構成により、前記ハウジングの背面から突
出するリード部の脚部分が前記ハウジングの背面に沿っ
て延びると共に、該脚部分に設けた前記係合突部が前記
ハウジングの背面に設けた位置規制凹部に係合するの
で、前記リード部の前記ハウジングの背面後方への突出
量が小さくて、実装スペースが大幅に縮小される。ま
た、前記位置規制凹部に係合する前記係合突部が前記は
んだ付け部の近傍に設けられているので、一列に整列さ
れた前記はんだ付け部の位置ずれ及びばた付きが確実に
防止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明をDサブコネクタに適用した例を示
す背面図、図2は同縦断側面図である。
【0011】本発明の表面実装コネクタ1は、絶縁ハウ
ジング2と、該絶縁ハウジング2の前面(嵌合面)2a
から背面2bまで貫通して上段、中段及び下段の上下3
段に設けたコンタクト収容室3,4,5にそれぞれ挿入
して収容される上段コンタクト6群、中段コンタクト群
7及び下段コンタクト8群とから構成されている。
【0012】上中下3段のコンタクト収容室3,4,5
は、図1に示すように、千鳥状に配列して設けられ、上
段コンタクト収容室3と下段コンタクト収容室5の軸線
Aが一致し、中間コンタクト収容室4の軸線Bが一定距
離(K)横方向へずれている。そして、ハウジング2の
背面2bの下側部には軸線A及びBと平行に延びる位置
規制凹部21,22,23が一定ピッチ(P)で設けら
れ、そのうち凹部21,22は同一形状であるが、凹部
23は下段コンタクト収容室6まで延びる長溝に形成さ
れている。該位置規制凹部21,22,23はそれぞ
れ、後述するコンタクト6,7,8のリード部11,1
2,13の位置を規制する役割を果す。
【0013】コンタクト6,7,8は銅合金などの導電
性金属薄板を打ち抜き曲げ加工して形成され、ピン端子
(図示せず)に嵌合接続する雌型接触部9とその断面コ
字形部の側板に連設された基部10が同一形状で共通し
ているが、基部10に連設するリード部11,12,1
3の形状が異なっている。そして、各コンタクト6,
7,8の雌型接触部9と基部10がハウジング2の各コ
ンタクト収容室4,5,6に挿入して収容され、リード
部11,12,13がハウジング2の背面2から突出し
プリント配線板30の表面に向かって延びる。
【0014】上段コンタクト6は、図3に示すように、
リード部11が最も長く形成され、基部10から直角方
向へ屈曲しハウジング2の背面2aに沿って、かつ配線
板30表面に向かって延びる脚部分11aと、該脚部分
11aの下端から配線板30表面に沿って延びるはんだ
付け部11bとを有し、さらにはんだ付け部11bの近
傍においてハウジング2側に突出する係合突部11cを
有している。そして、リード部11が後述する他のコン
タクト7,8のリード部12,13と互いに干渉しない
ようにするため、図1及び図3(b)に示されているよ
うに脚部11aを僅かに屈曲させてはんだ付け部11b
と係合突部11cが軸線Aに沿って延びるように位置を
ずらせて形成されている。このような脚部11aの屈曲
並びにはんだ付け部11b及び係合突部11cはコンタ
クト6の打ち抜き曲げ加工と同時に成形され、別工程を
必要としないので、製造コストを下げる点でも有利であ
る。
【0015】中段コンタクト7は、図4に示すように、
リード部12の脚部分12aがコンタクト6のリード部
11の脚部分11aより若干短く形成されている点が異
なるだけで、はんだ付け部12b及び係合突部12cは
コンタクト6のそれと同一の形状及び大きさを有してい
る。脚部分12aはコンタクト6の脚部分11aより大
き屈曲している。このような脚部分12aの屈曲並びに
はんだ付け部12b及び係合突部12cの成形もコンタ
クト7の打ち抜き曲げ加工と同時に行なえ、別工程を必
要としない。
【0016】下段コンタクト8は、図5に示すように、
リード部13が上段コンタクト6のリード部11及び中
段コンタクト7のリード部12と若干異なり、基部10
から直角方向へ屈曲しハウジング2の背面2aに沿っ
て、かつ配線板30表面に向かって延びる脚部分13a
が途中でハウジング2の背面2aから離れる方向へ屈曲
して延び、該屈曲脚部13a´の下端に配線板30表面
に沿って延びるはんだ付け部13bが設けられている。
また、図5(b)に示すように脚部分13a及び屈曲脚
部13a´は屈曲せず、基部10と同一平面上に形成さ
れている。はんだ付け部13bは、はんだ付け部11b
及び12bと同一の形状及び大きさを有している。な
お、脚部分13a自体が上段コンタクト6及び中段コン
タクト7の係合突部11c及び12cに相当する係合突
部13cを兼ねる。
【0017】上記構成を有するコンタクト6,7,8の
接触部9を各コンタクト収容室3,4,5にハウジング
2の背面2b側から挿入して収容保持させると、上段コ
ンタクト6のリード部11の係合突部11cが位置規制
凹部21に係合し、また中段コンタクト7のリード部1
2の係合突部12cが位置規制凹部22に係合し、さら
に下段コンタクト8のリード部13の脚部分13aが位
置規制凹部23に係合して、各コンタクト6,7,8の
はんだ付け部11b,12b,13bがプリント配線板
30表面に一列に整列され、プリント配線板30表面に
形成した導電パッド31にはんだ付けして接合される。
このとき、各コンタクト6,7,8のリード部11,1
2,13は軸線がずれ、互いに干渉しない姿勢で配設さ
れる。なお、コネクタ1をプリント配線板30上に載置
して実装するに際しては、ハウジング2の底部に突設し
た固定用ボス25,25をプリント配線板30に設けた
取付孔(図示せず)に挿入して、各はんだ付け部11
b,12b,13bが導電パッド31に位置決めされた
状態でコネクタ1をプリント配線板30に固定する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絶縁ハウジングの背面から突出する各コンタクトのリー
ド部の脚部分、はんだ付け部及び係合突部が、前記コン
タクトの素材である金属薄板を打ち抜き加工して、その
板厚の幅で成形され、かつ、前記脚部分が互いに干渉し
ないように軸線をずらせプリント配線板表面に向かって
延びると共に、前記係合突部が前記ハウジング側に突出
し、かつ、前記ハウジングの背面に設けた位置規制凹部
に係合するようにしたから、前記コンタクトが上下2段
以上に配列して設けられているにもかかわらず、前記は
んだ付け部を狭ピッチで一列に整列して高密度実装が可
能である。しかも、前記リード部の前記ハウジングの背
面後方への突出量が小さく、したがって実装スペースを
大幅に縮小でき、省スペース化が図れる。
【0019】また、前記位置規制凹部に係合する各リー
ドの前記係合突部が前記はんだ付け部の近傍に設けられ
ているので、一列に整列された前記はんだ付け部の位置
ずれ及びばた付きが確実に防止できる。さらに、前記は
んだ付け部を一列に整列することで、はんだ付け状態の
確認が容易で、修正も簡単に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装コネクタの背面図であ
る。
【図2】本発明に係る表面実装コネクタの実装状態を示
す縦断側面図である。
【図3】上段コンタクトを示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図4】中段コンタクトを示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図5】下段コンタクトを示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 表面実装コネクタ 2 絶縁ハウジング 2b ハウジング背面 3 上段コンタクト収容室 4 中段コンタクト収容室 5 下段コンタクト収容室 6 上段コンタクト 7 中段コンタクト 8 下段コンタクト 11,12,13 リード部 11a,12a,13a 脚部分 11b,12b,13b はんだ付け部 11c,12c,13c 係合突部 21,22,23 位置規制凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ハウジング(2)に複数のコンタク
    ト(4〜6)がプリント配線板(30)表面に対し上下
    2段以上に配列して収容され、前記ハウジング(2)の
    背面から突出する各コンタクト(4〜6)のリード部
    (11〜13)が、前記コンタクト(4〜6)の素材で
    ある導電性金属薄板を打ち抜き加工して成形され、基部
    (10)からほぼ直角方向へ屈曲し前記ハウジング
    (2)の背面(2a)に沿って、かつ前記配線板(3
    0)に向かって延びる脚部分(11a〜13a)と、該
    脚部分(11a〜13a)の下端から前記配線板(3
    0)表面に沿って延びるはんだ付け部(11b〜13
    b)とを有している表面実装コネクタにおいて、 前記リード部(11〜13)の脚部分(11a〜13
    a)が、互いに干渉しないように軸線をずらせて延びる
    と共に、前記はんだ付け部(11b〜13b)の近傍に
    おいて前記ハウジング(2)側に突出する係合突部(1
    1c〜13c)が設けられ、該係合突部(11c〜13
    c)が前記ハウジング(2)の背面(2a)に設けた位
    置規制凹部(21〜23)に係合して、前記はんだ付け
    部が前記配線板(30)表面に一列に整列するように構
    成されている表面実装コネクタ。
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