JP2768507B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録ヘッドから所定のタイミングで被記録
部材の所定個所にインクを吐出させて記録を行うインク
ジェト記録装置に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録装置は、被記録部材として、主に
紙やプラスチックなどのシートが使用され、特に他の記
録方法に比して動作騒音が少なく、基本的な機械的構造
が簡単かつ廉価で済む利点があり、コンピュータ,ワー
ドプロセッサなどの出力装置として各方面で採用されて
きた。
そして、特に、ライン型インクジェット記録ヘッド
(以下「記録ヘッド」という)は複数の電気熱変換体が
配設された基板部材と、共通液室、および該共通液室に
通じ、前記複数の電気熱変換体にそれぞれ対応する液通
路が形成され、基板部板に固定される天板(インク室)
とを含んでおり、複数のインク吐出口(オリフィス)を
有している。画像信号に応じて各電気熱変換体に電圧を
印加し、各オリフィス内のインキ(記録液体)に熱エネ
ルギーを供給して、インクに相変化を生じせしめること
により、イオンクの一部をオリフィスから被記録部材に
吐出させて文字や画像の記録を行うことができる。
したがって、インクの吐出状態の変化が直ちに画像記
録の乱れとなり、安定した画像記録を確保するために
は、インクの吐出状態の安定化が最重要になる。ところ
で、インクの吐出状態は、インクに熱エネルギーを供給
した際に、インクの相変化により生じる泡の生成過程、
泡の最大容積およびインクの粘性に大きく依存し、そし
て、前記泡の生成過程、泡の最大容積およびインクの粘
性はインクの温度に大きく依存するため、結果的にイン
クの吐出状態を安定化させるためには、インクの温度を
規定温度値に制御することが重要となる。
上記インクの温度を規定温度値に制御するために従来
のインクジェット記録装置は、1つの記録ヘッドを有す
る場合は、この記録ヘッドの基板部材の温度を検出する
温度センサと、基板部材を加熱するヒーターと、記録ヘ
ッドに送風するファンと、前記温度センサで検出される
温度検出値が予め設定された所定の規定温度値になるよ
うに前記ヒーターおよびファンを適宜オンオフするコン
トローラ(温度制御部)とを備えていた。
一方、記録ヘッドを複数使用する場合の各ヘッドの温
度制御は、上述した1つの記録ヘッドの制御方式をよせ
集めることにより、良好な温調を行えると考えられる
が、記録ヘッドの温度上昇に伴なってヘッド相互間にお
いて、熱伝達されて全体的に高温となるという問題が生
ずる。
そのため、記録ヘッドを複数使用する場合は、全体を
冷却するために共通のファンを用いて各記録ヘッドを冷
却する構成となっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来のインクジェット記録装
置においては、各オリフィス内のインクに供給された熱
エネルギーのうち、一部がインク吐出後も記録ヘッドに
残留し、熱が記録ヘッド全体に均一に拡散することが困
難になるにもかかわらず、ヒーターによりヒーターと基
板部材との接触部を中心とした不均一な加熱や、ファン
により記録ヘッド全体から一様に熱を放出させるもので
あるので、記録ヘッド全体にわたる均一な温度制御が困
難となり、特に、記録ヘッドの長尺化に伴ない、各オリ
フィス内のインクの温度が不均一,不安定になり、安定
な記録画像が保たれなくなるという欠点がある。
また、共通のファンを用いて複数の記録ヘッドを冷却
するものにおいては、所望以外の記録ヘッドの温度低下
を招き印字の乱れを生じるという欠点がある。
本発明は、上記欠点に鑑みてなされたものであり、ヒ
ートパイプを用いることにより記録ヘッドの温度を均一
かつ安定に制御して、インクの吐出状態を安定化し、記
録画像の安定性が向上するインクジェット記録装置を提
供することを目的とする。
また、複数の記録ヘッドの場合でも、各記録ヘッドの
温度を均一かつ安定に制御できるインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のインクジェット記録装置は、 複数の記録ヘッドから所定のタイミングで被記録部材
の所定個所にインクを吐出させて記録を行うインクジェ
ット記録装置において、 前記記録ヘッドの夫々は、一端が前記記録ヘッドの記
録領域外にまで延在するようなヒートパイプを併設して
おり、 該夫々のヒートパイプの一端は、夫々のヒートパイプ
を熱的に連接する接合部材で固定しているとともに、 前記接合部材には、冷却手段と、前記接合部材の複数
の個所を加熱するための複数の加熱手段とが設けられ、
前記複数の加熱手段の近傍に前記接合部材の温度を検出
する複数の温度検出手段を配設し、 前記温度検出手段の夫々の温度検出値に応じて、前記
冷却手段の駆動と、前記加熱手段の夫々の駆動とを制御
する駆動制御手段を備えていることを特徴とする。
前記記録ヘッドは、インクを吐出するために利用され
る熱エネルギーを発生する吐出エネルギー発生体として
熱エネルギー発生素子を備えており、前記熱エネルギー
によって生成する気泡により生ずる急激な圧力変化を利
用することでインクを吐出するものがある。
前記記録ヘッドには、前記被記録部材の全幅にわたっ
て吐出口が設けられているものがある。
〔作用〕
上記のとおり構成された本発明においては、ヒートパ
イプを介して記録ヘッドを加熱,冷却することにより、
ヒートパイプ内の熱媒体が還流するので、記録ヘッドの
温度を均一かつ安定に制御できる。
また、夫々のヒートパイプが接合部材で一体的に固定
されているので、この接合部材により、各記録ヘッド相
互の熱伝達を可能にして各記録ヘッドの熱を有効利用す
るとともに1個の冷却手段ですべての記録ヘッドの温度
を均一かつ安定に制御できる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
まず、本発明のインクジェット記録装置に用いられる
記録ヘッドおよび加熱手段および冷却手段等の基本構成
について、単一の記録ヘッドを例示して説明する。この
インクジェット記録装置の記録ヘッド1は、第1図,第
2図および第3図に示すように、従来のものと同一構造
であり、長手方向(矢印B方向)に多数の電気熱変換体
(図示せず)が配列された基板部材1aと、共通液室、お
よび該共通液室に通じ、前記複数の電気熱変換体にそれ
ぞれ対応する液通路が形成され、基板部材1aに固定され
たインク室1bとを含んでおり、複数のオリフィス(イン
ク吐出口)1cを有している。そして、この記録ヘッド1
は、オリフィス1cが搬送機構(図示せず)により矢印A
向きに搬送されるシート状の被記録部材2の記録面に対
向するように配設されている。そして、記録ヘッド1の
基板部材1aの裏面には、高熱伝導性の支持部材6が固着
されている。さらに、支持部材6の裏面には、支持部材
6よりも長尺で、外枠がアルミニウムで構成されたヒー
トパイプ3が接着等により一体的に設けられており、該
ヒートパイプ3の一端側は支持部材6よりも側方へ突出
した突出部を有する。該突出部には、放熱フィン7を互
いに間隙をおいて嵌着した放熱部が形成されている。一
方、ヒートパイプ3の裏面の中央部位にはヒーター4が
固着されており、ヒートパイプ3と支持部材6との間に
は温度センサ5を設け、さらに、放熱フィン7の下端
に、放熱フィン7に空気流を送るファン8が配設されて
いる。これらヒーター4,温度センサ5およびファン8は
コントローラ10に結線されており、このコントローラ10
は、温度センサ5で検出された支持部材6(記録ヘッド
1)の温度検出値を入力し、該温度検出値が予め設定し
た規定温度値(本実施例では50℃)以下の場合にヒータ
ー4を動作状態にし、記録開始以降、温度検出値が規定
温度値よりも許容値(1℃)以上の場合にファン8を動
作状態にする。この規定温度値とは、記録動作時に維持
しなければならない温度であり、通常40℃あるいは50℃
とされている。
次に、この記録ヘッドおよび加熱手段および冷却手段
等の動作について説明する。
記録動作開始前においては、温度センサ5により支持
部材6(記録ヘッド1)の温度が検出され、温度検出値
が規定温度値(50℃)よりも低い場合には、コントロー
ラ10がヒーター4を動作状態にし、ヒートパイプ3,支持
部材6を介して記録ヘッド1を加熱する。このとき、ヒ
ートパイプ3の支持部材6側は凝縮部となり、ヒーター
4によりヒートパイプ3内の熱媒体は加熱されて蒸発
し、均一に広がって(還流)支持部材6側へ移動して凝
縮されて潜熱を放出し、記録ヘッド1を均一な熱流束に
より均一に加熱する。そして、温度センサ5で検出され
る温度検出値が50℃よりも大きくなると、コントローラ
10がヒーター4を不動作状態にし、このヒーター4のオ
ン,オフにより記録ヘッド1の温度がほぼ規定温度値に
保持される。
第4図は、室温が28℃のときにおいて、横軸にヒータ
ー4を作動させた時からの時間、縦軸にヒートパイプ3
と支持部材6の接触面の温度との関係を示すグラフ(実
測データ)であり、温度の検出点は、ヒーター4の中心
部に対応する点と、前記中心部に対応する点から矢印B
方向に10cm,20cmだけ離れた2点である。第5図は、ヒ
ートパイプ3の代わりにヒートパイプ3と同形同大のア
ルミニウム板を用いた場合のグラフである。この第4図
からヒートパイプ3の使用により、支持部材6の温度
は、長手方向(矢印B方向)に均一で、かつ規定温度値
(50℃)に対して±1℃以内の範囲に安定に制御されて
いることがわかる。したがって、記録ヘッド1の各オリ
フィス1c内のインクの温度もほぼ50゜に保持されること
になる。
一方、第5図においては、最大約10℃の温度差を有す
るとともに、±7〜8℃の温度振動も有している。
この後、搬送機構によって被記録部材2を搬送させる
とともに、画像信号に従って、インクに熱エネルギーを
供給させ、インクの一部が被記録部材2に付着すること
により画像が形成され、記録が進行する。この記録の進
行中(記録動作中)、上述の熱エネルギーの一部が記録
ヘッド1に残留することにより、温度センサ5で検出さ
れる温度検出値が51℃になると、コントローラ10がファ
ン8を動作状態にし、放熱フィン7に空気流を送ること
により、記録ヘッド1の熱を支持部材6,ヒートパイプ3
および放熱フィン7を介して強制的に放熱させる。この
とき、ヒートパイプ3の支持部材6側は蒸発部となり、
支持部材6からの熱流束の流入が大きい部分ほど、該部
分に対応するヒートパイプ3内の熱媒体が多く蒸発して
蒸気となり、また全く熱流束の流入がないヒートパイプ
3の部分においては、一度蒸気となった熱媒体が前記部
分で凝縮して潜熱を放出し、熱量を供給する。蒸気は熱
抵抗が小さく、熱の移動が瞬間に行われるため、蒸発部
の熱媒体と蒸発部の界面との温度均一化は瞬間的に行わ
れ、ヒートパイプ3内に流入する熱流束に場所むらがあ
る場合でも、前記界面の温度はほぼ均一に保持される。
このように、画像信号に応じて、記録ヘッド1から場
所むらを有する熱流束がヒートパイプ3内に流れ込んで
も、ファン8が適宜オンオフし、熱媒体の上記温度均一
化作用により記録ヘッド1の温度(支持部材6の温度)
は、ほぼ規定温度値(50℃)に保持される。
第6図は、室温が26℃のときにおいて、横軸に記録が
開始されたときからの時間、縦軸に温度センサ5で検出
された温度検出値との関係を示すグラフ(実測データ)
である。そして、前記界面の温度が均一化された後の余
分な熱は、瞬時に放熱フィン7に伝導し、ファン8の空
気流により外気へ効率よく放出される。
上記したような構成によれば、記録ヘッド1の温度を
均一かつ安定に制御できるので、インクの吐出状態が大
幅に安定し、記録画像の安定性が向上する。また、ヒー
トパイプ3の突出部の放熱フィン7のみを強制空冷する
ので、記録ヘッド1から吐出された画像形成領域内のイ
ンクの飛翔経路が乱れない。
一方、記録ヘッド1の約半分のみを動作(他の半分を
非動作)したときにおいては、第7図に示すように、吐
出部(動作部)および非吐出部(非動作部)に対応する
支持部材6の温度はほぼ規定温度値(50℃)に保持さ
れ、互いに最大約1℃の差を有している。この1℃の差
は、ヒートパイプ3内のウィック材の熱抵抗によるもの
であり、すなわち、蒸気部と熱媒体との界面の温度は均
一だが、このウィック材を隔て、ヒートパイプ3の表面
に達すると温度差が生じることになる。
本発明は、上記したような構成の記録ヘッドを複数個
(例えば4個)有するものであり、第8図にその斜視図
が示されている。ただし、後述するがヒーターを接合部
材に設ける構成としている。
第8図に示す液体噴射記録装置21の4本の記録ヘッド
22a,22b,22c,22dは、図示しないがそれぞれ下面に16ド
ット/mmの間隔で3456個のノズルが設けてあり、ヘッド
ドライバー41の制御により、それぞれ216mmの記録を順
次ライン毎に行う。記録ヘッド22a,22b,22c,22dは、そ
の内の各1本がそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの4色のインクに対応し、被記録部材51の搬送
方向である矢符X方向の間隔が一定になるように2本の
ホルダー30で固定支持されている。記録ヘッド22a,22b,
22c,22dは、それぞれ長尺方向に記録ヘッド22a,22b,22
c,22dより長いヒートパイプ23a,23b,23c,23dが1本ずつ
対応して固着されている。各ヒートパイプ23a,23b,23c,
23dは、矢符Y方向側の各端部が記録ヘッド22a,22b,22
c,22dの各端部と揃えられ、矢符Y方向の反対方向側の
各端部は記録ヘッド22a,22b,22c,22dの記録領域外に延
在している。各ヒートパイプ23a,23b,23c,23dの、それ
ぞれ記録領域外に延在する部分は、接合部材である放熱
ブロック24により接合されている。第8図,第9図に示
すように、放熱ブロック24の上面の、2本のヒートパイ
プ23a,23b上方の部分には、ヒータードライバー42aに制
御される加熱手段としてヒーター25aが、残りのヒート
パイプ23c,23d上方の部分には、ヒータードライバー42b
に制御される加熱手段としてヒーター25bが、それぞれ
加熱手段として取り付けられている。放熱ブロック24の
下面にはフィンを設け、一方、ファンドライバー43に制
御されるファン26は、冷却手段として放熱ブロック24の
フィンへ送風して強制空冷ができるように、フィンの下
方に設けられている。また、放熱ブロック24の側面の一
方側(第9図において右側)に設けたヒートパイプ23a
の近傍には温度センサ27aが、放熱ブロック24の側面の
他方側(第9図において左側)に設けたヒートパイプ23
dの近傍には温度センサ27bが、それぞれ温度検出手段と
して設けられている。温度コントローラ44は、温度セン
サ27a,27bの情報を受け取り、その情報により、ヒータ
ードライバー42a,42bまたはファンドライバー43を介し
てヒーター25a,25bまたはファン26を選択的に作動する
ように制御する。
4個のインクタンク28a,28b,28c,28dのそれぞれの内
部には、記録ヘッド22a,22b,22c,22dに対応してそれぞ
れブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクを収
容している。各インクは、各インクタンク28a,28b,28c,
28dに設けられた循環モーター(循環ポンプ)29a,29b,2
9c,29dによりそれぞれ対応する記録ヘッド22a,22b,22c,
22dへ供給される。上記各循環モーター29a,29b,29c,29d
は、循環モータードライバー45によって各別に制御され
る。
各インクタンク28a,28b,28c,28dから各記録ヘッド22
a,22b,22c,22dへのインクの供給は、各記録ヘッド22a,2
2b,22c,22dのノズルの毛細管現象を利用しており、各イ
ンクタンク28a,28b,28c,28d内のインクの水頭は、記録
ヘッド22a,22b,22c,22dの各オリフィス面(不図示)よ
り一定距離低く設定されている。
モータードライバー47に制御されるモーター35によっ
て動作するシームレスベルト34(以下、「ベルト34」と
いう。)は、被記録部材51をX方向に搬送するもので、
表面に50μm程度の厚さの高抵抗層(1014Ωcm程度)を
有し、内面はアースされている。帯電器ドライバー46に
制御される帯電器32は、ベルト34の表面を+1500V程度
に帯電させる。同じく帯電器ドライバー46に制御される
帯電器33は、被記録部材51にマイナス電荷を注入し、ベ
ルト34表面に被記録部材51を静電吸着させる。モーター
ドライバー48に制御されるモーター36により動作する給
紙機構37は、カセット38に収容されている被記録部材51
をベルト34の位置まで搬送する。
制御回路49は、ヘッドドライバー41、ヒータードライ
バー42a,42b、ファンドライバー43、温度コントローラ4
4、循環モータードライバー45、帯電器ドライバー46お
よびモータードライバー47,48の動作順序等を総合的に
制御する。上記ヒータードライバー42a,42b、ファンド
ライバー43、温度コントローラ44および制御回路49によ
り、温度センサ27a,27bの情報からヒーター25a,25bおよ
びファン26を選択に駆動する駆動制御手段が構成され
る。
次に、本実施例の温度制御について上限温度を41℃、
下限温度を40℃として説明する。
電源が投入されると、記録に必要な基準動作が行われ
た後、記録動作が開始される。ファン26は電源投入時点
ではすぐに動作せず、オフ状態になっている。他方、各
ヒーター25a,25bは電源投入時点で共にオン状態にさ
れ、放熱ブロック24および各ヒートパイプ23a,23b,23c,
23dを介して記録ヘッド22a,22b,22c,22dを加熱する。続
いて、下記各ステップによって温度制御が行われる。
第10図は温度制御の流れを示している。
まず、各温度センサ27a,27bが検知している温度が共
に41℃以下であるかどうかを調べる(ステップ61)。共
に41℃以下であるときはファン26をオフ状態にする(ス
テップ62)。少なくとも一方が41℃より高いときはファ
ン26をオン状態にする(ステップ63)。次に、温度セン
サ27aが検知している温度が40℃以下であるかどうかを
調べる(ステップ64)。40℃以下であるときはヒーター
25aをオン状態にする(ステップ65)。40℃より高いと
きはヒーター25aをオフ状態にする(ステップ66)。さ
らに、温度センサ27bが検知している温度が40℃以下で
あるかどうかを調べる(ステップ67)。40℃以下である
ときはヒーター25bをオン状態にする(ステップ68)。4
0℃より高いときはヒーター25をオフ状態にする(ステ
ップ69)。
上述したこれらの温度制御動作は、温度制御中止の指
示を受けるまで(ステップ70)繰返される。
この温度制御についてさらに詳しく述べる。
通常の文字印字では、記録ヘッド22a,22b,22c,22dの
発熱量が少ないために、放熱ブロック24の自然空冷で40
℃以下に押えることができ、ヒーター25a,25bのみのオ
ン・オフにより、満足な温調ができた。しかし、画像記
録では、記録ヘッド22a,22b,22c,22dの発熱量が大きく
なり、ファン26による強制空冷での温調が必要となっ
た。
例えば、加熱、冷却を行わないときに、記録ヘッド22
aのみ、吐出周波数2KHzでべた印字を行うと、ヒートパ
イプ23a,23b,23c,23dの各ウィック部(不図示)の熱抵
抗、放熱ブロック24の熱抵抗、ヒートパイプ23a,23b,23
c,23dと放熱ブロック24との熱抵抗等により、記録ヘッ
ド22a,22dの温度差が約5℃出た。そのため、記録ヘッ
ド22a側では冷却、記録ヘッド22d側では加熱を行なう必
要が生じた。そこで、第10図に示したステップ61からス
テップ70までの温度制御を行うことによって、上記の温
度差を補正することができ、ヘッド間距離を広げること
なく吐出安定化、ドット径一定による高品位な記録が可
能となった。
本実施例では、温度センサおよびヒーターは共に2個
であるが、共に3個以上でも良く、数が多いほど、記録
ヘッド間の温度ムラ補正は確実となる。
本実施例は、接合部材の温度を検知する複数の検知手
段の情報により、接合部材の加熱または冷却を選択的に
行う制御をすることによって、複数の記録ヘッド間の熱
抵抗による温度勾配を補正し、各記録ヘッドの温度制御
が厳密に行える。このため、吐出安定化およびドット径
の安定化が図れ、高品位な記録が実現できる。
以上のように本発明は、特にインクジェット記録方式
の中でもバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。その代表的
な構成や原理については、例えば米国特許第4723129号
明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的
な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆ
るオンデマンド型、コンティニュアス型いずれにも適用
可能であるが、特にオンデマンド型の場合には、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に記録情報に対応していて、
核沸騰を得る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの
駆動信号を印加することによって、該電気熱変換体に熱
エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に核沸
騰させて、結果的にこの駆動信号の一対一対応し液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気体の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの液を形成させる。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡
の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体
(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパル
ス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている
条件を採用すると、更に優れた記録を行うことができ
る。記録ヘッドの構成としては、上述の明細書に開示さ
れているような吐出口、液路電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液流路または直角液流路)のほかに熱作用
部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国
特許第4558333号明細書、米国特許第4559600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて複数
の電気熱変換体に対して共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59年第123670号
公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に
対応させる構成を開示する特開昭59年第138461号公報に
基づいた構成としても本発明の効果は有効である。更
に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した
長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、
上述した明細書に開示されているような、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や、一
体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでもよいが、本発明は、上述した効果を一層有効に発
揮することができる。加えて、装置本体に装着されるこ
とで、装置本体との電気的接続や、装置本体からのイン
クの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘ
ッドあるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は
有効である。また、本発明に、記録装置の構成として設
けられる記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段などを付加する事は本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に上げれば記
録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手
段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれ
とは別の加圧素子あるいはこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行うことも安定した記録を行うために有効である。更に
記録装置の記録モードとしては黒色などの主流色のみの
記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成す
るか、複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる
色の複色カラーまたは、混色によるフルカラーの少なく
とも一つを備えた装置にも本発明はきわめて有効であ
る。
〔発明の効果〕
本発明は上述のとおり構成されているので、以下に記
載する効果を奏する。
本発明においては、記録ヘッドの温度を長手方向に均
一つ安定に制御できるので、インクの吐出状態が大幅に
安定し、記録画像の安定性が向上する。また、冷却手段
を記録領域外に延在したヒートパイプに設けることによ
り、記録ヘッドから吐出された画像形成領域内のインク
の飛翔経路が乱れない。
さらに、本発明では、夫々のヒートパイプを熱的に連
接する接合部材で固定することにより、複数の記録ヘッ
ドの温度を均一かつ安定に制御できるので、印字の乱れ
を防止できる。また、1個の冷却手段ですべての記録ヘ
ッドの温度を制御できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット記録装置の基本構成を
説明するために単一の記録ヘッドについて示した要素構
成図、第2図は第1図の記録ヘッド1の斜視図、第3図
は第1図の要部斜視図、第4図は第1図の構成における
記録動作前の時間と支持部材6の温度との関係を示すグ
ラフ、第5図は第4図に対する比較例で、記録動作前の
時間と支持部材の温度との関係を示すグラフ、第6図は
第1図の構成における記録動作中の時間と支持部材6の
温度との関係を示すグラフ、第7図は第1図の構成にお
ける記録動作中の時間と支持部材の各部位(吐出部,非
吐出部)の温度との関係を示すグラフ、第8図は本発明
の液体噴射記録装置の一実施例を示す部分斜視図、第9
図は第8図の実施例の温度制御を行う部分を示す部分側
面図、第10図は第8図,第9図の実施例の温度制御のフ
ローチャートである。 1……記録ヘッド、 1a……基板部材、 1b……インク室、 1c……オリフィス、 2……被記録部材、 3……ヒートパイプ、 4……ヒーター、 5……温度センサ、 6……支持部材、 7……放熱フィン、 8……ファン、 10……コントローラ、 21……インクジェット記録装置、 22a,22b,22c,22d……記録ヘッド、 23a,23b,23c,23d……ヒートパイプ、 24……放熱ブロック、 25a,25b……ヒーター、 26……ファン、 27a,27b……温度センサ、 28a,28b,28c,28d……インクタンク、 29a,29b,29c,29d……循環モーター、 30……ホルダー、 32,33……帯電器、 34……ベルト、 35,36……モーター、 37……給紙ユニット、 38……カセット、 41……ヘッドドライバー、 42a,42b……ヒータードライバー、 43……ファンドライバー、 44……温度コントローラ、 45……循環モータードライバー、 46……帯電器ドライバー、 47,48……モータードライバー、 49……制御回路、 51……被記録部材、 61〜70……ステップ。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 美彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷中 俊之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 綿谷 雅文 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 門脇 秀次郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−55180(JP,A) 特開 昭55−117673(JP,A) 特開 昭60−73861(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/175 B41J 2/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の記録ヘッドから所定のタイミングで
    被記録部材の所定個所にインクを吐出させて記録を行う
    インクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドの夫々は、一端が前記記録ヘッドの記録
    領域外にまで延在するようなヒートパイプを併設してお
    り、 該夫々のヒートパイプの一端は、夫々のヒートパイプを
    熱的に連接する接合部材で固定しているとともに、 前記接合部材には、冷却手段と、前記接合部材の複数の
    個所を加熱するための複数の加熱手段とが設けられ、前
    記複数の加熱手段の近傍に前記接合部材の温度を検出す
    る複数の温度検出手段を配設し、 前記温度検出手段の夫々の温度検出値に応じて、前記冷
    却手段の駆動と、前記加熱手段の夫々の駆動とを制御す
    る駆動制御手段を備えていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録ヘッドは、インクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する吐出エネルギー発
    生体として熱エネルギー発生素子を備えており、前記熱
    エネルギーによって生成する気泡により生ずる急激な圧
    力変化を利用することでインクを吐出することを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録ヘッドには、前記被記録部材の全
    幅にわたって吐出口が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
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