JP2768359B2 - コードレス操作方式電動巻上機 - Google Patents

コードレス操作方式電動巻上機

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JP2768359B2
JP2768359B2 JP4328697A JP4328697A JP2768359B2 JP 2768359 B2 JP2768359 B2 JP 2768359B2 JP 4328697 A JP4328697 A JP 4328697A JP 4328697 A JP4328697 A JP 4328697A JP 2768359 B2 JP2768359 B2 JP 2768359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコードレス操作方式
電動巻上機に係り、特に無線や光信号を使用したコード
レス操作方式電動巻上機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気チェンブロックやロープホ
イスト等の電動巻上機は、巻上機本体からケーブルによ
って吊り下げられた押ボタンスイッチを備えており、巻
上運転の場合は、押ボタンスイッチの巻上指令ボタンを
押し込み、又、巻下運転の場合は、押ボタンスイッチの
巻下指令ボタンを押し込むことにより、電磁接触器を制
御して電動機を回転させ、減速部を介してチェンを巻き
上げ,巻き下げするようにしている。
【0003】以下、従来の電気チェンブロックの構成と
制御回路について図7,図8を参照し説明する。
【0004】先ず、巻上運転の場合、押ボタンスイッチ
18の巻上指令ボタン8aを押し込まれると、押ボタン
ケーブル21を介して電磁接触器19の巻上用コイル1
9aに給電されて電磁接触器19の巻上用接点19cが
閉じ、電動機1及びブレーキ4に給電され、ブレーキ4
が開放することにより巻上運転を開始する。
【0005】同様に巻下運転の場合は、巻下指令ボタン
8bの押し込みにより、巻下用接点19dを閉じ巻下運
転をするようにしている。
【0006】ここで、電動機1の回転は減速部12によ
り減速され、チェン13及びチェン13に連結された下
吊具14を巻き上げ、あるいは巻き下げし、巻き取られ
たチェン13は、チェン収納器15に収納するようにし
ている。
【0007】又、コードレス操作を行う場合は、巻き上
げ又は巻き下げの操作指令を、電波を用いて本体の受信
部に伝送し、前述の押ボタンスイッチ方式と同様に電磁
接触器19を制御して電動機1及びブレーキ4を動作さ
せて運転するようにしている。
【0008】更に、光方式のコードレス操作の巻上機が
実開平4−51495号公報で知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記押ボタンスイッチ
によって操作される巻上機は、押ボタンスイッチがケー
ブルによって電動巻上機と物理的に接続されているの
で、操作者はケーブルの長さに制約されて巻上機の近く
で操作することを余儀なくされ、危険であると共に、巻
上機の移動に伴って操作者も移動しなければならず厄介
である。
【0010】この課題を解決するための方法として巻上
機をコードレス操作することが考えられている。
【0011】コードレス操作方式として一般的なのは電
波を用いた無線方式であるが、この無線方式は、外来ノ
イズや巻上機本体に内装されている電気部品から発生す
る電磁ノイズによって誤動作し易く、著しく危険である
という問題点を有しており、このノイズ対策に多くの部
品を要し、高価になっているのが実状である。
【0012】この無線方式の問題点を解決する方式とし
て前述のように光方式が前記公開公報で提案されている
が、光は直進性が強く方向性を有しているので、これを
解決しないと常に正常に動作することが期待できず実用
性を欠如する。
【0013】この点に関し前記公開公報記載の考案では
一個の受光部を有するのみなので、常に正常に動作させ
たいという点で未だ充全でない。
【0014】更に、正常に動作させるためには、具体的
信号の作成及び信号の授受が問題になるが、この公開公
報には具体的信号及び信号の授受に関して一切の記載を
有していない。
【0015】前記に着目した本発明は、光を使用した方
式のコードレス操作電動巻上機において、操作者の位置
によって操作できなくなることがなく、信号の授受も正
しく確実に行うことができ、信頼性が高く、危険のない
コードレス操作電動巻上機、あるいは電波を使用した無
線あるいは前記光式において、ノイズによる誤動作の恐
れがない信号の作成と、その授受が可能な新規なコード
レス操作電動巻上機を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電動機によ
り駆動される巻上機本体と、この巻上機本体内に収納さ
れた減速部と、この減速部によって巻上げあるいは巻下
げられる索条と、この索条に取付けられた吊り具と、前
記電動機を制御する制御部と、巻上機の制御部に巻き上
げあるいは巻き下げ指令をコードレスで与える送信機を
具備するコードレス操作方式電動巻上機において、前記
巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機と、
この送信機によって送信された光信号を受光するように
前記巻上機本体に設けられた受光部とを有し、この受光
部によって受光された信号を基に前記電動機を制御する
ものであって、前記受光部は受光不能範囲を補完する位
置に複数配設することにより達成される。
【0017】又、他の目的は、巻上指令または巻下指令
を光信号で送信する送信機と、この送信機によって送信
された信号を受けるように前記巻上機本体に設けられた
受信部とを設け、前記制御部は、この受信部によって受
信されたパルス列信号が当該巻上機本体を制御する正し
い信号であるかどうかを判別し、正しい信号であると判
別された場合は次のパルス列信号を判別するのに充分な
長さのタイマーを順次起動して指令された動作を継続
し、このタイマーのカウント中に正しいパルス列が存在
しない場合はタイマーのカウント終了と同時にその動作
を停止するように制御することによって達成できるもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、本発明によるコードレス操作方式電動巻上機を電気
チェンブロックに適用した場合を例に取り、図1〜図6
の図面を参照し説明する。
【0019】図1は本発明による一実施例の電気チェン
ブロックを示す外観図、図2は図1の電気チェンブロッ
クの電気回路を示すブロック図である。
【0020】図1,図2を参照して、構成および動作に
ついて説明する。
【0021】コードレス操作方式電動巻上機としての電
気チェンブロックは、電動機1と、ブレーキ4と、制御
部10と、複数の受光部3と、送信機8と、上吊具11
と、電動機1の回転を減速させる減速部12と、索条と
してのチェン13と、チェン13に連結し荷物を巻き上
げ,巻き下げする下吊具14と、巻き取られたチェン1
3を収納するチェン収納器15と、電動機1やブレーキ
4などを覆う外装部品30とから構成される。
【0022】そして、図2に示すように、制御部10
は、受信データを処理する制御回路2と、巻上用スイッ
チ素子5a及び巻下用スイッチ素子5bからなるスイッ
チ部5とから構成され、送信機8〔無線(電波)/光リモ
コン〕は、データを送信する発光素子6と、巻上指令ボ
タン8a及び巻下指令ボタン8bと、各指令ボタンに応
じた処理を行う操作部制御回路7と、乾電池などの操作
部電源9とから構成される。
【0023】ここで、光通信によりコードレス操作方式
の電動巻上機の巻上・巻下指令を制御する指令制御手段
は、受光部3および制御部10からなる受信装置と、送
信機8とから構成されている。
【0024】尚、索条とはチェンを含む、ロープ,ヤイ
ワなど重量物を釣下げられるものとする。
【0025】電気チェンブロックの動作は次の通りであ
る。送信機8の巻上指令ボタン8aあるいは巻下指令ボ
タン8bの押し込みにより、巻上指令又は巻下指令の各
操作に対応した処理が操作部制御回路7で行われる。処
理された巻上指令又は巻下指令は、赤外発光LED等の
発光素子6(種類により指向角が異なる円錐状の発光域
を有する素子)によって赤外線を用いた光信号に変換さ
れ送信される。
【0026】送信された光信号は、空気中を伝播し、受
光部3で受信される。受信された光信号は、制御回路2
により処理され、すなわち、光信号から巻上指令又は巻
下指令が判読されて、各指令に対応して巻上用スイッチ
素子5aあるいは巻下用スイッチ素子5bがON・OF
F制御される。
【0027】そして、このON・OFF制御により、電
動機1の回転とブレーキ4の開放が制御され、電動機1
の回転は減速部12で所定の回転速度に減速され、チェ
ン13を介して、下吊具14の巻き上げあるいは巻き下
げが行われ、重量物の巻き上げあるいは巻き下げが制御
されるものである。
【0028】ところで、押ボタンケーブル操作方式の場
合、電動巻上機を設置する高さによって違いはあるが、
高価な押ボタンケーブル21が電動巻上機のコストを比
較的高価にしている。又、電波によるコードレス操作方
式の場合は、多くの高価な構成部品が電動巻上機のコス
トを全体的に高くしている。
【0029】これに対して、上記のように電波の代わり
に光信号を利用する本発明では、比較的安価な光通信の
構成部品が流用でき、回路規模が小さくなるので、低価
格で提供できることが期待できる。
【0030】特に、本実施例のスイッチ部5は、巻上用
スイッチ素子5a及び巻下用スイッチ素子5bを用いて
巻き上げあるいは巻き下げを切り替える手段としている
ので低価格に結び付いている。
【0031】一方、光通信を利用するコードレス操作方
式の電動巻上機には、電波方式にはない特有の課題があ
るが、本発明によるコードレス操作方式電動巻上機で
は、次のようにして課題を解決している。
【0032】一般的に電動巻上機本体は天井等に架設さ
れるので、巻き上げあるいは巻き下げの操作位置が下方
になることに着目し、光信号の送受信に障害となる照明
や直射日光等の上方方向、又は、水平方向からの光(以
下、外光ノイズ)を遮断する点にある。
【0033】即ち、受光性能を安定させ誤動作を防止す
る配慮から、受光部3の取付け位置は、外装部品30の
下面30aに設置する。
【0034】換言すれば、一般に重量物を搬送する場合
は、重量物は重力に抗して操作者の目線の位置より高く
電動巻上機で吊り上げられる。従って、外装部品30の
下面30aを「天井等に架設された電動巻上機の地面に
対面する面」と定義すれば、通常、操作者は該下面30
aを見上げることになる。
【0035】従って、送信機8からの光信号を、操作者
にとっては上方方向となる外装部品30の下面30aに
設けられた受光部3に、操作者が下方から送信すること
になる。
【0036】即ち、水平方向や上方方向からの外光ノイ
ズを遮断すれば良いことが理解される。
【0037】次に送信される光信号は、直進性言い換え
れば方向性が強い性質を有しているので、本発明では光
信号を受信する受光部3を複数として所望の受光性能を
得ようとするものである。
【0038】これについて、床上各方向にて操作者が操
作する送信機8からの光信号に対する受光部3の取付け
位置による当該受光部3の受光性能についての図3,図
4を参照し、説明する。
【0039】図3は送信機8の操作される位置と受光部
3の取付け位置の関係を示す図であり、図4は、図3に
おける受光部3の受光性能を示す図である。
【0040】図4においては、図3の操作方法により、
電動巻上機を中心として床上での送信方向、中心からの
距離を示している。
【0041】電動巻上機としての電気チェンブロック
は、巻き取ったチェン13を吐き出す構造であり、従っ
て、吐き出されたチェン13を収納する収納部としての
チェン収納器15は、必要不可欠な部品である。
【0042】仮にチェン収納器15がないと吐き出され
たチェン13がぶら下がり、荷役作業に支障を来すばか
りでなく非常に危険である。
【0043】そして、光信号は直進性を有するので、該
チェン収納器15が障害となり、光信号が届かない範囲
(遮光領域)が生じ、受光部3の取付け位置がA位置のみ
の場合は、図4に示す実線に示す範囲の内側のみが受信
可能範囲としての非遮光領域となる。
【0044】即ち、受光部3の取付け位置がA位置のみ
の場合、送信機8の送信位置によっては、送信機8とA
位置の受光部3の間にチェン収納器15が介在する範囲
がある。又、操作位置が近い場合であっても、送信機8
の操作が不能となる範囲が存在することになり、このよ
うな取扱上の点に課題がある。
【0045】同様に、B位置では図4に示す二点鎖線の
範囲内が、C位置では破線の範囲内が受信可能範囲であ
る。
【0046】このように受光部3を複数設けた本発明の
操作可能範囲は、巻上機本体の移動に伴ってもそんなに
縮小されるものではなく、確実に巻上機を操作すること
ができるものであるが、受光部が1個の場合は巻上機本
体の移動に伴ってその範囲が縮小さすることが予想さ
れ、操作が停止する等の事故を発生する虞れを有してい
るものである。
【0047】一般的な使用条件下では床上全方向からの
操作が要求されるため、本実施例の場合は受光部3の取
付け位置を、索条13あるいはチェン収納器15を挟む
ように配置されたA及びC位置を含めた最低2ヶ所の複
数個設置し、どの方向から操作しても送信機8からの光
信号が、複数個の受光部3のうちのいずれかが受信でき
るように構成したものである。
【0048】これによれば、外装部品の下面に設けられ
た受光部は、光信号に対するチェン収納部の非遮光領域
にある所定位置に複数個配設されていて、受光部3は所
定の受光性能を保有することになる。換言すれば、受光
部は、収納部によって発生する受光部の受光不能範囲を
補完し合う所定位置に複数個配設されている、あるい
は、収納部によって光信号が遮断され送信機の操作が不
能となる障害を受けているので、該送信操作不能障害を
補完する位置関係に複数個の受光部が配設されると言え
る。
【0049】以上が本発明によるコードレス操作方式電
動巻上機の注目すべき特徴である。即ち、送信機8をど
の方向から操作しても送信機8からの光信号がいずれか
の受光部3によって受信されるという関係にある外装部
品30の下面30aの所定位置に、複数個の受光部3が
配設されるものである。これによって、光コードレス操
作方式電動巻上機の全方向からの操作が可能となり、安
全性や操作性が向上するのである。
【0050】尚、複数個の受光部3を設置することによ
って、コードレス操作方式電動巻上機の全方向からの操
作が可能か否かの判定は、各受光部3毎に、順次受信可
能範囲のデータを採取し、又は机上検討し、図4のよう
な図象を描き、設置しようとする1ヶ所又は2ヶ所以上
の受光部3で確実に光信号を受信することができること
を確認するだけで、簡単に行うことができる。
【0051】そして、適正に得られた受信可能範囲のデ
ータに応じて、受光部3及び送信機8が動作するように
構成するものである。
【0052】更に、受光部3の取付け構造の詳細につい
て、図5を参照し説明する。
【0053】図5は本発明による一実施例の受光部の取
付け構造を示す断面図である。
【0054】電動巻上機は、搬送時等において、上吊具
11を持ち上げ、そのまま地面に置く等の扱い方をされ
ることが多く、受光素子3aを有する受光部3が他部品
と接触し破損する可能性があり、受光部3(特に受光素
子3a)は保護されることが必要である。そのため、受
光部3は、外装部品30の下面30aより出張らないよ
うに設けた凹部40の内部位置に取付ける。即ち、外装
部品30の下面30aは受光部3を保護する凹部40を
有すると言える。
【0055】尚、保護カバー50は透明な部材からなり
受光素子3aを覆うものであるが、これは必須な部品で
はない。
【0056】このとき、受光部3の取付け位置の凹部4
0(凹み)がM位置のように外装部品30の下面30aよ
り深い場合であれば、凹みが浅いN位置に比べて斜線部
で示すように受光部3の受光可能範囲が、Q領域部から
Q′領域部のように狭くなり受光性能が阻害されること
になる。従って、受光部3の取付け構造は、外装部品3
0の下面30aより出張らない位置で、且つ、受光範囲
が阻害されない凹みを有する位置に取付けるよう、外装
部品30の下面30aに凹部40を設ける必要がある。
【0057】上記のように設けられる該凹部40の形状
には、受光部3が破損しないという制約だけでなく、斜
線部外側に相当するP領域部(受光不可能範囲)に示すよ
うに、P領域部に電動巻上機の光信号以外の外光ノイズ
が入らないようにするという制約があり、照明や直射日
光等の外光ノイズの影響を受け難い受光範囲を有する構
成としている。すなわち、破損しないからといって凹み
を浅すぎる位置にすると、水平方向からの外光ノイズを
受け易くなり、誤動作に繋がる虞れがあるので、図示し
たような受光部の受光性能に関する所定の許容受光範囲
としてのQ領域部(受光可能範囲)が確保される適切な凹
み寸法にて設定することが望ましいと言える。
【0058】尚、受光部3を凹部40の内部位置に取付
けるという他の実施例について、図9にて説明する。
【0059】図9は本発明による他の実施例の受光部の
取付け構造を示す断面図である。
【0060】図のように、外装部品30の下面30aか
ら張り出して取付けられたフランジ部32を設けて、下
面30aから出張った位置に凹部40を形成したもので
ある。
【0061】即ち、受光部3は、必ずしも外装部品30
の下面30aから出張らない形状の凹部40を有するも
のではない。本実施例の場合においても、受光素子3a
を有する受光部3は、凹部40の内部位置に取付けられ
ていて、凹部40によって保護されると言える。
【0062】図6は本発明による一実施例の受信部をユ
ニット化した電気チェンブロックを示す外観図である。
【0063】図に示すように、受光部3等からなる受光
部ユニット17を設け、該受光部ユニット17をケーブ
ル16を介して、電動巻上機本体から離れた任意の位置
に取付け可能な構成とするものである。
【0064】即ち、光信号の受信可能な任意の位置に当
該受光部ユニット17を配設する構成にすることによ
り、使用環境によっては、照明や直射日光等の外光ノイ
ズが明る過ぎる場合や、床上だけでなく、電動巻上機本
体の側面、あるいは建家の壁等に設置して操作を行う等
の特殊な使用状況にある場合においても、使用状況や用
途に応じた受光性能を確保することが可能である。
【0065】尚、受光部をユニット化した電気チェンブ
ロックとは、受光部3の部分が電動巻上機としての電気
チェンブロック本体から分離独立して設置されているこ
とを意味している。
【0066】以上受光部3を中心にした電動チェンブロ
ックの構成について述べたが、次に光信号及びその授受
に関し、図10及び図11に基づいて説明する。尚、こ
の信号は電波方式によってディジタル信号を作成し、信
号を送受信するようにしても良く、同様に使用できるも
のである。以下は光式を例に説明する。
【0067】図10は送信機で送られる光信号データの
送信フォーマットの一例を示し、図11はスイッチ操作
とタイマー、および動作のタイミングを示している。
【0068】送信機8から送られるパルス列のフォーマ
ットは図11のように、データの始まりを示すリーダか
ら終わりを示すトレーラを1つのパルス列データとし、
メーカコード,デコーダコード,上げ,下げ,高速,微
速,停止等をディジタル的に送るデータコード等のパル
ス状データ(0/1の組合せ)で構成され、連続送信の
場合はパルス列が一定の周期で断続的に送信される。前
記パルス列と後続のパルス列との間には所定の一定間隔
を有している。
【0069】次に、スイッチ操作と、タイマー及び動作
のタイミングにつき、2つの方式について説明する。
【0070】方式Aの場合、巻き上げ指令ボタン8a、
あるいは巻き下げ指令ボタン8bの押し込みと同時にパ
ルス列の送信が開始され、スイッチ操作がONしている
間中、パルス列Tp,パルス列間隔Tqの一定の周期で
断続的に送信される。
【0071】送信されたパルス列が電気チェンブロック
本体の受光部3で受信されると、Tcでデータ判別を行
い、データがその巻き上げ機に一致している場合は正し
いとしてTaの間タイマーのカウントを行う。実際は所
定の巻上機とその送信機に、いわゆるIDコードを付
し、両者のコードが一致したときに次の上げ,下げ等の
実データを受け付けるようにされているものである。
又、これら及び以下の制御は制御部10に具備されてい
る内部機能によって実行される。
【0072】同様に、次のパルス列においても順次デー
タ判別からタイマーのカウントを行うことで、連続的に
タイマーをカウントし、タイマーに同期させて巻き上
げ、あるいは巻き下げ動作を得ている。
【0073】ここで、タイマーの設定時間Taの設定条
件は、次のパルス列のデータ判別を行えるだけの時間が
必要となることから、 条件式:Ta>(Tq+Tp) が成り立つ。
【0074】しかし、タイマーの設定時間Taが長すぎ
るとスイッチ操作をOFFしてから実際に停止するまで
の停止時間Tqが長くなってしまうことから、実際の条
件は、その次のパルス列を受信する手前で十分であるこ
とから、 条件式:(Tq+Tp+Tq)>Ta>(Tq+Tp) が成り立つ。
【0075】次に方式Bの場合は、方式Aのタイマー設
定時間Taを分割し、次のパルス列の有無を判断するた
めのデータ間隔カウント用タイマー1と、パルス列のデ
ータを判別するデータ判別時間カウント用タイマー2の
2つのタイマーを用いる方式としている。
【0076】データ間隔カウント用タイマー1の設定時
間Tb1 は、次のパルス列が受信されるべき時間間隔T
q以上必要であり、データ判別時間カウント用タイマー
の設定時間Tb2 は、データ判別に要する時間Tpが以
上必要となる。このデータ間隔カウント用タイマー1は
パルス列の終了と同時に起動し、予め設定されている時
間間隔Tqよりも僅かだけ長い時間だけカウントするよ
うに設定されている。従って、タイマー設定時間T
1、およびTb2は 条件式:Tb1>Tq 条件式:Tb2>Tp となる。
【0077】又、前述のように、停止時間を考慮する
と、Tb1 はTqより若干長い程度であれば十分であ
り、方式Bによると、停止時間TdとTeを比較しても
明らかなように、大幅(Td−Te)に停止性能の向上
が図れる。
【0078】又、Taとの関係については、 条件式:Tq+Tb2=Ta となる。
【0079】このように、Tb1 経過しても次のパルス
列が来なかった場合は、直ちに巻き上げ機を停止するよ
うにしているので、停止時間が短くなり、それだけ安全
性が向上するものである。
【0080】この光信号の搬送波は、波長が900から
950ナノメーター、周波数が33〜40キロヘルツを
使用した時に、外来ノイズに対して非常に強く、誤動作
しないことが確認された。但し、この数値は使用環境に
よって増減し、例えば屋外で直射日光に直接さらされる
環境で使用される場合はこの幅が小さくなり、室内で使
用される場合はこの幅を超えた周波数でも良いことが確
認されている。
【0081】以上のように構成することで、光リモコン
を用いて、巻き上げ、あるいは巻き下げ指令ボタン8
a、あるいは8bの押し込みにより連続運転、および開
放により停止させることが可能となる。
【0082】尚、これは前述のように電波を使用した無
線方式でも同様に使用でき、パルス列がディジタル信号
であること、パルス列の長さあるいはパルス列の間隔に
基づいて巻上機を停止させるようにすれば、光方式と同
様に耐ノイズ性が向上し、それだけ安全性の高い巻上機
が得られるのである。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、受光部を複数個設ける
ことで、操作可能範囲が拡大し、常に正常な動作を安全
に継続して行うことができる。
【0084】又、巻上/巻下指令スイッチの操作で巻上
/巻下げを開始し、スイッチの開放に伴うタイマーのカ
ウント終了と同時に巻上機を停止させることができるの
で、不用意な誤動作により荷物が落下するのを防止で
き、安全であり、又、カウンタをパルス列のデータ判別
カウンタ用とデータ間隔カウント用の2つのカウンタを
使用することで、停止時間を更に短くすることができ、
安全性を更に向上することができる光あるいは無線式操
作の巻上機を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の電気チェンブロックを
示す外観図。
【図2】図1の電気チェンブロックの電気回路を示すブ
ロック図。
【図3】送信機の操作される位置と受光部の取付け位置
の関係を示す図。
【図4】図3との関係における受光部の受光範囲を示す
図。
【図5】本発明による一実施例の受光部の取付け構造を
示す断面図。
【図6】本発明による一実施例の受信部をユニット化し
た電気チェンブロックを示す外観図。
【図7】従来の電気チェンブロックを示す外観図。
【図8】電気チェンブロックの電気回路を示すブロック
図。
【図9】本発明による他の実施例の受光部の取付け構造
を示す断面図。
【図10】送信機で送られる信号データの送信フォーマ
ットの一例を示す図。
【図11】スイッチ操作とタイマーおよび動作のタイミ
ングを示す図。
【符号の説明】
1…電動機、3…受光部、4…ブレーキ、8…送信機、
10…制御部、12…減速部、13…チェン、Ta,T
b…タイマーの設定時間、Tq,Tp…停止時間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−51496(JP,U) 実開 平6−35289(JP,U) 実開 平2−105982(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66D 3/20 B66D 1/46 B66D 3/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機により駆動される巻上機本体と、こ
    の巻上機本体内に収納された減速部と、この減速部によ
    って巻き上げあるいは巻き下げられる索条と、この索条
    に取付けられた吊り具と、前記電動機を制御する制御部
    と、巻上機の制御部に巻き上げあるいは巻き下げ指令を
    コードレスで与える送信機を具備するコードレス操作方
    式電動巻上機において、 前記巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機
    と、この送信機によって送信された光信号を受光するよ
    うに前記巻上機本体に設けられた受光部とを有し、この
    受光部によって受光された信号を基に前記電動機を制御
    するものであって、前記それぞれの受光部は他の受光部
    の受光不能範囲を補完する位置に複数配設したものであ
    るコードレス操作方式電動巻上機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記受光部は、前記電動巻上機本体の下面に設けられて
    いるコードレス操作方式電動巻上機。
  3. 【請求項3】請求項1において、 索条をチェンとし、このチェンを収納するチェン収納器
    を巻上機本体に垂下させると共に、前記複数の受光部を
    このチェン収納器を挟んで存在させたコードレス操作方
    式電動巻上機。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記複数の受光部の少なくとも1つをユニット化し、こ
    れを巻上機本体から離れた位置に配設したコードレス操
    作方式電動巻上機。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記受光部の受光素子を巻上機本体に下面に設けた凹部
    に収納するように配置したコードレス操作方式電動巻上
    機。
  6. 【請求項6】電動機により駆動される巻上機本体と、こ
    の巻上機本体内に収納された減速部と、この減速部によ
    って巻き上げあるいは巻き下げられる索条と、この索条
    に取付けられた吊り具と、前記電動機を制御する制御部
    と、巻上機の制御部に巻き上げあるいは巻き下げ指令を
    コードレスで与える送信機を具備するコードレス操作方
    式電動巻上機において、 前記巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機
    と、この送信機によって送信された光信号を受光するよ
    うに前記巻上機本体に設けられた受光部とを有し、この
    受光部によって受光された信号を基に前記電動機を制御
    するものであって、光信号の波長を900〜950ナノ
    メーターあるいはその周波数を33〜40キロヘルツと
    したものであるコードレス操作方式電動巻上機。
  7. 【請求項7】電動機により駆動される巻上機本体と、こ
    の巻上機本体内に収納された減速部と、この減速部によ
    って巻き上げあるいは巻き下げられる索条と、この索条
    に取付けられた吊り具と、前記電動機を制御する制御部
    と、巻上機の制御部に巻き上げあるいは巻き下げ指令を
    コードレスで与える送信機を具備するコードレス操作方
    式電動巻上機において、 前記巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機
    と、この送信機によって送信された信号を受けるように
    前記巻上機本体に設けられた受信部とを設け、前記制御
    部は、この受信部によって受信されたパルス列信号が当
    該巻上機本体を制御する正しい信号であるかどうかを判
    別し、正しい信号であると判別された場合は次のパルス
    列信号を判別するのに充分な長さのタイマーを順次起動
    して指令された動作を継続し、このタイマーのカウント
    中に正しいパルス列が存在しない場合はタイマーのカウ
    ント終了と同時にその動作を停止するように制御するも
    のであるコードレス操作方式電動巻上機。
  8. 【請求項8】電動機により駆動される巻上機本体と、こ
    の巻上機本体内に収納された減速部と、この減速部によ
    って巻き上げあるいは巻き下げられる索条と、この索条
    に取付けられた吊り具と、前記電動機を制御する制御部
    と、巻上機の制御部に巻き上げあるいは巻き下げ指令を
    コードレスで与える送信機を具備するコードレス操作方
    式電動巻上機において、 前記巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機
    と、この送信機によって送信された光信号を受光するよ
    うに前記巻上機本体に設けられた受光部とを設け、前記
    制御部は、この受光部によって受光されたパルス列信号
    が当該巻上機本体を制御する正しい信号であるかどうか
    を判別し、正しい信号であると判別された場合は次のパ
    ルス列信号を判別するのに充分な長さの第1のタイマー
    とパルス列信号の間隔より若干長い第2のタイマーを順
    次起動し、第2のカウント中に次のパルス列が来ない場
    合はこの第2のタイマーのカウント終了と同時に巻上機
    の当該動作を停止するように制御するものであるコード
    レス操作方式電動巻上機。
  9. 【請求項9】電動機により駆動される巻上機本体と、こ
    の巻上機本体内に収納された減速部と、この減速部によ
    って巻き上げあるいは巻き下げられる索条と、この索条
    に取付けられた吊り具と、前記電動機を制御する制御部
    と、巻上機に巻き上げあるいは巻き下げ指令をコードレ
    スで操作するコードレス操作方式電動巻上機において、 前記巻上指令または巻下指令を光信号で送信する送信機
    と、この送信機によって送信された信号を受けるように
    前記巻上機本体に設けられた受信部とを設け、前記制御
    部は、この受信部によって受信されたパルス列信号が当
    該巻上機本体を制御する正しい信号であるかどうかを判
    別し、正しい信号であると判別された場合は次のパルス
    列信号を判別するのに充分な長さのタイマーを順次起動
    して指令された動作を継続し、このタイマのカウント中
    に正しいパルス列が存在しない場合はタイマーのカウン
    ト終了と同時にその動作を停止するように制御するもの
    であるコードレス操作方式電動巻上機。
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