JP2766791B2 - 集合ヘッドを有する気体圧縮機 - Google Patents

集合ヘッドを有する気体圧縮機

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JP2766791B2
JP2766791B2 JP7226430A JP22643095A JP2766791B2 JP 2766791 B2 JP2766791 B2 JP 2766791B2 JP 7226430 A JP7226430 A JP 7226430A JP 22643095 A JP22643095 A JP 22643095A JP 2766791 B2 JP2766791 B2 JP 2766791B2
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範行 大矢
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Morikawa Sangyo KK
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YOSHIKI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のピストン
シリンダを有する気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】気体、例えば空気を圧縮する場合にピス
トンシリンダを有する気体圧縮機が用いられる。図9は
従来の気体圧縮機のシリンダヘッド部分を示す断面図で
ある。図9において、シリンダ61の上部開口は弁プレ
ート62で閉じられ、その上部にはさらにシリンダヘッ
ド33が図示しないパッキングを介して取付けられる。
シリンダ61内部にはピストン64が挿入され、このピ
ストン64の下部中央にはコネクティングロッド65の
上端がピボット止めされている。コネクティングロッド
65の下端はモータの回転軸66に固定された回転円板
67の周縁部にピボット止めされている。
【0003】シリンダ61の上端に設けられた弁プレー
ト62には空気吸入口68、空気排出口69が形成さ
れ、空気吸入口68の下面および空気排出口69の上面
には夫々吸入弁68a,吐出弁69aが取り付けられ
る。シリンダヘッド63の側壁には空気吸入口68に連
通する空気導入口63a、空気排出口69に連通する空
気導出口63bが形成され、両者の間は遮蔽板63cに
よって互いに独立となっている。空気導出口63bの先
には図示しないが配管を介して圧縮空気溜が設けられ、
空気導入口63aの先には配管を介してたとえばエアク
リーナなどが取り付けられている。
【0004】図9においてモータを駆動すると、モータ
回転軸66に取り付けられた円板67が矢印で示した方
向に回転し、この回転運動がコネクティングロッド65
を介してピストン64の上下往復運動に変換される。図
9で示したピストン64の位置はほぼ上死点であり、こ
の位置からピストン64が下方に移動するにつれて吸入
弁68aが開いて空気が空気導入口63aからシリンダ
61内に吸い込まれる。このとき吐出弁69aは閉じて
いるので、圧縮空気溜から空気がシリンダ61内に逆流
することはない。
【0005】ピストン64が下死点を通過すると、シリ
ンダ61内に吸い込まれた空気はピストン64の上昇に
つれて吐出弁69aから空気導出口63bを通って図示
しない圧縮空気溜に送られる。このとき吸入弁68aは
閉じているので、空気がシリンダ61内から外部に逆流
することはない。圧縮空気溜に溜まった空気の圧力があ
る程度高いときは、ピストン64の上昇につれてシリン
ダ61内の空気の圧力が高くなり、この圧力が圧縮空気
溜に溜まった空気の圧力より高いときに吐出弁69aが
開いて空気導出口63bを通って圧縮空気溜に送られ
る。このようにして圧縮空気溜に溜まった空気は段々と
圧縮されていく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の空気
圧縮機は1個のシリンダに対して1個のシリンダヘッド
を取り付けているため、空気導入口63aおよび空気導
出口63bに連通されるヘッド配管やパッキングがシリ
ンダヘッド毎に必要となる。このため、組み立て部品数
が多くなり、製造コストが高くなる。
【0007】また、図9の例のように一つの動力源であ
るモータの回転動力で一つのピストンを駆動する代わり
に、モータによってクランクシャフトを駆動し、このク
ランクシャフトの回りに複数のシリンダを配置して複数
のピストンを駆動することが考えられる。しかしながら
図9の構成のシリンダを複数個用いる場合はすべてのシ
リンダの中心の延長線がクランクシャフトを通るよう
に、クランクシャフトを中心として放射状に配置しなけ
ればならないので、図9の位置では円板67の直径とコ
ネクティングロッド65の全長とピストン64の下端か
らシリンダヘッド63の上端までが一直線上に配置しな
ければならないので、全体の構成が長大なものになり、
しかもシリンダおよびシリンダヘッドの配置に関しての
設計の自由度が少ない。
【0008】また、この場合、複数のシリンダで形成さ
れた圧縮空気をそれぞれ個別の圧縮空気溜または一つの
圧縮空気溜に送るために、シリンダヘッドの空気導出口
と圧縮空気溜との間を複数の配管で連結する。しかしな
がらクランクシャフトおよび各々のシリンダからの振動
により長い間には連結部の接続が緩み、そこから空気漏
れが生じて装置全体の動力効率が低下する原因ともなっ
ている。
【0009】そこで、この発明は、単一の動力源の回転
力を複数のシリンダをコンパクトに配置した状態で各々
のシリンダ内のピストンに効率良く伝達でき、設計の自
由度と部品点数の減少による製造コストの低減を可能と
し、振動による空気漏れが起きにくい構造とすることで
装置全体の効率低下を未然に防止できるようにした、集
合ヘッドを有する気体圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の集合ヘッドを
有する気体圧縮機は、複数のシリンダが一体成型された
シリンダブロックと、このシリンダブロック上に取り付
けられ前記複数のシリンダに対応する複数のシリンダヘ
ッドが一体成型されたシリンダヘッドブロックと、前記
複数のシリンダに夫々挿入されたピストンと、前記ピス
トンにそれぞれ一端が回動自在に連結された複数のコネ
クティングロッドと、この複数のコネクティングロッド
の夫々の他端に連結された作用点レギュレータに連結さ
れた作用点とモータ回転軸に偏心して取り付けられた力
点と支点レギュレータに連結された支点とを有する揺動
支点型てこ装置とを有し、前記作用点レギュレータは、
前記ピストンの往復運動の方向に対して直交する方向に
案内面を有し所定間隔をもって設けられ且つ前記コネク
ティングロッドの他端に連結された一対の案内板と、こ
の案内板の間に挿入され前記揺動支点型てこ装置の作用
点に回動自在に軸着された回転ローラとを有するように
構成されている。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】上記に記載のこの発明の集合ヘッドを有す
る気体圧縮機は、複数のシリンダのうちの少なくとも一
つのシリンダが残りのシリンダに対してその内径を異な
らせて形成されたことを特徴とする。また、この発明の
集合ヘッドを有する気体圧縮機は、複数のシリンダの中
心軸が前記揺動支点型てこ装置のてこ部材の長手方向に
対してほぼ直交する方向に配置されたことを特徴とす
る。
【0015】上記の構成により単一の動力源の回転力を
複数のシリンダをコンパクトに配置した状態で各々のシ
リンダ内のピストンに効率良く伝達でき、設計の自由度
と部品点数の減少による製造コストの低減を可能とし、
振動による空気漏れが起きにくい構造とすることで装置
全体の効率低下を未然に防止できるようにした、集合ヘ
ッドを有する気体圧縮機を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。この第1の実施の
形態はこの発明を冷凍機用のコンプレッサに適用した場
合で、ある。したがって圧縮される気体は冷媒ガスであ
る。図1は冷凍機用のコンプレッサの駆動部およびシリ
ンダヘッド部分を示す部分断面図である。図1におい
て、横置きされたシリンダ11の一端開口は弁プレート
と称する蓋体12で閉じられ、この弁プレート12はさ
らに図示しないパッキングを介してシリンダヘッド13
によってその全体が覆われる。シリンダ11内部にはピ
ストン14が挿入され、このピストン14の中央部には
コネクティングロッド15の一端がピボット止めされて
いる。コネクティングロッド15の他端は後述する構成
の揺動支点型てこ装置16の作用点レギュレータ17に
連結される。前記作用点レギュレータ17は、前記ピス
トン14の往復運動の方向に対して直交する方向に案内
面を有し且つ前記コネクティングロッド15の他端に連
結された第1の案内板17aと、この第1の案内板17
aと所定間隔をもって平行に設けられた第2の案内板1
7bと、これらの案内板17a,17bの間に挿入され
前記揺動支点型てこ装置16の作用点16aに回動自在
に軸着された回転ローラ17cとを有する。前記作用点
レギュレータ17は、前記ピストン14の往復運動の方
向に沿って一体的に移動可能に構成されている。
【0017】前記揺動支点型てこ装置16は、作用点レ
ギュレータ17のローラ17cの回転軸の位置に設けら
れた作用点16aと、図示しないモータにより回転され
るクランクシャフト18のアーム18aに偏心して取り
付けられた力点16bと,支点レギュレータ19の回転
ローラ19cの回転軸の位置に連結された支点16cと
を有するてこ部材20を有する。支点レギュレータ19
は前記作用点レギュレータと同様に、前記ピストンの往
復運動の方向に対して直交する方向に案内面を有し所定
間隔をもって設けられた一対の固定案内板19a,19
bと、この案内板19a,19bの間に挿入された回転
ローラ19cとを有するように構成されている。
【0018】シリンダ11の一端に設けられた弁プレー
ト12にはガス吸入口21、ガス排出口22が形成さ
れ、ガス吸入口21の内側およびガス排出口22の外側
には夫々吸入弁21a,吐出弁22aが取り付けられ
る。シリンダヘッド13の側壁にはガス吸入口21に連
通するガス導入口13a、ガス排出口22に連通するガ
ス導出口13bが形成され、両者の間は遮蔽板13cに
よって互いに独立となっている。ガス導出口13bの先
には図示しないが配管を介して冷媒ガス吹き出しノズル
が設けられ、ガス導入口13aの先には配管を介してた
とえばガスコンデンサが取り付けられている。
【0019】この第1の実施の形態では図1のシリンダ
11は図2に示した2個のシリンダボア11a,11b
を有するシリンダブロックとして形成され、図1ではこ
のうち一方のシリンダボア11aのみが示されている。
このシリンダブロック11は直方体の形状を有し、ここ
に2本の互いに平行で且つ内径の異なるシリンダボア1
1a,11bが形成される。細い方のシリンダボア11
bにも後述するようにピストンが挿入され同様に揺動支
点型てこ装置と組み合わされてモータにより駆動され
る。このシリンダブロック11には弁プレート12およ
びシリンダヘッド13が図1に示したように取り付けら
れる。シリンダヘッド13の側壁に形成されたガス導入
口13aの位置が図2ではシリンダヘッド13の下側に
なり図示されない。またガス導出口13bは理解を容易
にするために図1に示したが、実際には図2に示す位置
に形成される。これらのガス導入口13a、ガス導出口
13bは2個のシリンダボア11a,11bを有するシ
リンダブロック11に対して共通に設けられる。これ
は、この第1の実施の形態ではシリンダボア11aで一
次圧縮,シリンダボア11bで二次圧縮を行うことで、
全体として一つの圧縮系を構成するためである。
【0020】図3にシリンダヘッド13の内側の構造を
示す。このシリンダヘッド13はシリンダボア11a,
11bに対応して設けられた一次圧縮室13d、二次圧
縮室13eを有し、さらにガス導入口13aに連通しか
つシリンダボア11aに対応したガス受入室13fを有
する。二次圧縮室13eはガス導出口13bと連通して
いる。一次圧縮室13dと二次圧縮室13eとの間は隔
壁13cで分離され、一次圧縮室13dとガス受入室1
3fとは隔壁13gで分離されている。一次圧縮室13
dはその先端がシリンダボア11bに対応する位置まで
延設されている。 このように構成されたシリンダヘッ
ド13とシリンダブロック11との間に弁プレート12
を挟むことにより、ガス導入口13aに導入された冷媒
ガスはガス受入室13fから吸入弁21aを介して第1
のシリンダボア11aに送られて圧縮され、吐出弁22
aを介して一次圧縮室13dに取り出される。一次圧縮
された冷媒ガスは一次圧縮室13dから同様に構成され
た後述する吸入弁を介して第2のシリンダボア11bに
送られて二次圧縮され、吐出弁を介して二次圧縮室13
eに取り出される。二次圧縮室13eに得られた圧縮ガ
スはガス導出口13bから外部に取り出される。
【0021】次に図4、図5、図6を参照して弁プレー
ト12と、ここで用いられる吸入弁、吐出弁について説
明する。図4は図3に示したシリンダヘッド13に対応
して用いられる弁プレート12をシリンダブロック11
側からみた平面図を示す。図4において、弁プレート1
2の第1のシリンダボア11aの側には、ガス受入室1
3fに対応する位置に2個の吸入口12a,12bが設
けられ、一次圧縮室13dに対応する位置に2個の吐出
口12c,12dが設けられる。この2個の吸入口12
a,12bは図6に示したような長舌形状の吸入弁21
aにより常時閉じられた状態となる。吸入弁21aは弁
プレート12の表面にビスで固定される。また、2個の
吐出口12c,12dは図5に示したような馬蹄形状の
吐出弁22aにより常時閉じられた状態となる。吐出弁
22aは弁プレート12の反対側の表面にビスで固定さ
れる。
【0022】同様にして、弁プレート12の第2のシリ
ンダボア11bの側には、一次圧縮室13dの先端がシ
リンダボア11bに対応する位置まで延設されている部
分に対応する位置に2個の吸入口12e,12fが設け
られ、二次圧縮室13eに対応する位置に2個の吐出口
12g,12hが設けられる。この2個の吸入口12
e,12fは図6に示したと同様の長舌形状の吸入弁2
1bにより常時閉じられた状態となる。吸入弁21bは
弁プレート12のシリンダ側の表面にビスで固定され
る。また、2個の吐出口12g,12hも図5に示した
ような馬蹄形状の吐出弁22bにより常時閉じられた状
態となる。吐出弁22bは弁プレート12の反対側の表
面にビスで固定される。
【0023】次に、図1ないし図6に示した基本構造を
組み込んだ第一の実施の形態の全体構造を図7、図8を
参照して詳細に説明する。図7はこの第一の実施の形態
の正面図を示し、図8はその9ー9線で切断して矢印方
向に見た断面図である。
【0024】図7、図8において、図1のクランクシャ
フト18に相当するクランクシャフト31が一対の軸受
け32a,32bの間に回転自在に保持される。クラン
クシャフト31は二つの偏心したクランクアーム31
a,31bを有し、それぞれローラ33a,33bが回
転自在に取り付けられている。このローラ33a,33
bは図1のてこ部材20に相当するてこ部材34a,3
4bのほぼ中央部に形成されたローラ受入孔35a,3
5bに嵌合される。
【0025】てこ部材34aは図8に示すようにその作
用点43に取り付けられたローラ36がシリンダブロッ
ク37に形成された第一のシリンダボア37aの中央下
部に形成された切り欠きぶ38からシリンダボア37a
内に挿入される位置まで延出される。ローラ36はシリ
ンダ37ボア37a内に挿入された一対のピストンアク
チェータ39a,39bの間に挟まれた状態で保持され
る。ピストンアクチェータ39a,39bのそれぞれの
先端にはピストン40、41が取り付けられる。
【0026】シリンダボア37aの両端には図4に示し
た弁プレートと同様に形成された弁プレート41a,4
1bが取り付けられ、さらに図3に示したと同様のシリ
ンダヘッド42が取り付けられる。これらの弁プレート
41a,41bおよびシリンダヘッド42は夫々図3、
図4に示したと同様の構造を有し、ここでは詳細な説明
は省略する。
【0027】てこ部材34aの反対側端の支点44には
支点ローラ45が回動自在に取り付けられ、この支点ロ
ーラ45はシリンダボア37aの中心軸に直交する一対
の案内面を有する支持体46a,46bの間に挟まれて
保持され、揺動支点が構成される。
【0028】シリンダブロック37に形成された他のシ
リンダボア37b内にも同様に形成された一対のピスト
ンが挿入され、これらのピストンの間には夫々ピストン
アクチェータを介しててこ部材34bの作用点50に取
り付けられたローラ51が挿入保持される。てこ部材3
4bの反対側端の支点52には支点ローラ53が回動自
在に取り付けられ、この支点ローラ53はシリンダボア
37bの中心軸に直交する一対の案内面を有する支持体
の間に挟まれて保持され、揺動支点が構成される。
【0029】このように構成されたコンプレサー本体に
は図8に示したように互いにほぼ120度の角度で3本
の指示腕56a、56b,56cが形成され、ハウジン
グ57内にねじ58で固定される。
【0030】以下、この発明の第1の実施の形態のコン
プレッサの動作を図面を参照して説明する。図1におい
てモータを駆動すると、モータ回転軸に取り付けられた
クランクシャフト18が矢印で示した方向に回転し、こ
の回転運動がクランクアーム18aを介しててこ部材2
0の力点16bに伝達される。てこ部材20はその支点
16cが揺動支点レギュレータ19により揺動的に支持
されているので、てこ部材20は図示位置から反時計方
向に回動する。これにより、作用点レギュレータ17に
連結されたコネクティングロッド15を介してピストン
14は下死点位置からシリンダヘッド13の方向に移動
して、シリンダ11内の冷却媒体ガスが圧縮される。ク
ランクアーム18aが180度回転した位置ではピスト
ン14は上死点位置となり、圧縮圧力は最大となる。さ
らにクランクアーム18aが回転すると、ピストン14
はふたたびその下死点位置に向けて移動し、この位置か
らピストン14が下方に移動するにつれて吸入弁21a
が開いてガスが導入口13aからシリンダ11内に吸い
込まれる。このとき吐出弁22aは閉じているので、圧
縮されたガスがシリンダ11内に逆流することはない。
【0031】ピストン14が下死点を通過すると、シリ
ンダ11内に吸い込まれたガスはピストン14の上昇に
つれて吐出弁22aから一次圧縮室13dに送られる。
このとき吸入弁21aは閉じているので、ガスがシリン
ダボア11a内から外部に逆流することはない。一次圧
縮室13dに溜まったガスの圧力がある程度高いとき
は、ピストン14の上昇につれてシリンダボア11a内
のガスの圧力が高くなり、この圧力が一次圧縮室13d
に溜まったガスの圧力より高いときに吐出弁21bが開
いて第2のシリンダボア11b内に送られる。シリンダ
ボア11b内に送られたガスは同様にして二次圧縮さ
れ、二次圧縮室13eから吐出口13bに高圧ガスが得
られる。
【0032】この様にしてモータの回転につれてピスト
ン14の往復運動が継続され、ガスが圧縮される。以上
説明したように上記実施の形態によれば、2個のシリン
ダに対して1個のシリンダヘッドを用いることができる
構造としたので、パッキングやヘッド配管などが簡素化
され、製造コストが低減できるようになった。
【0033】また、シリンダ軸の取り付け方向がクラン
クシャフトの放射方向に限定されないので設計の自由度
が大きい。また一つのモータに対して複数のシリンダを
単一のシリンダフロック中に組み込み、共通のシリンダ
ヘッドを用いるようにしたので振動による配管からの気
体の漏れのおそれが少なくなる。
【0034】さらに、モータの回転をピストンの往復運
動に変換する際に揺動支点型のてこ装置を介して動力を
伝達することにより、ピストンの運動時のシリンダ壁方
向のベクトル成分が大幅に減少できるため、シリンダ壁
の磨耗がなくなり、エネルギー効率が向上しする。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
単一の動力源の回転力を複数のシリンダをコンパクトに
配置した状態で各々のシリンダ内のピストンに効率良く
伝達でき、設計の自由度と部品点数の減少による製造コ
ストの低減を可能とし、振動による空気漏れが起きにく
い構造とすることで装置全体の効率低下を未然に防止で
きるようにした、集合ヘッドを有する気体圧縮機を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の全体構成を概略
的に示す図。
【図2】図1に示したシリンダブロックおよびシリンダ
ヘッド部の斜視図。
【図3】図2に示したシリンダヘッドの斜視図。
【図4】図2に示した弁プレートの平面図。
【図5】図4に示した吐出弁の斜視図。
【図6】図4に示した吸入弁の斜視図。
【図7】図1に示したこの発明の第1の実施の形態の全
体構成を具体的に示す正面図。
【図8】図7の切断線8−8で切断して示す断面図。
【図9】従来のコンプレッサの構成を概略的に示す図。
【符号の説明】
11…シリンダ。 12…弁プレート。 13…シリンダヘッド。 14…ピストン。 15…コネクティングロッド。 16…揺動支点型てこ装置。 17…作用点レギュレータ。 18…クランクシャフト。 19…揺動支点レギュレータ。 20…てこ部材。 21a…吸入弁。 22a…吐出弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 25/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダが一体成型されたシリン
    ダブロックと、このシリンダブロック上に取り付けられ
    前記複数のシリンダに対応する複数のシリンダヘッドが
    一体成型されたシリンダヘッドブロックと、前記複数の
    シリンダに夫々挿入されたピストンと、前記ピストンに
    それぞれ一端が回動自在に連結された複数のコネクティ
    ングロッドと、この複数のコネクティングロッドの夫々
    の他端に連結された作用点レギュレータに連結された作
    用点とモータ回転軸に偏心して取り付けられた力点と支
    点レギュレータに連結された支点とを有する揺動支点型
    てこ装置とを有し、前記作用点レギュレータは、前記ピ
    ストンの往復運動の方向に対して直交する方向に案内面
    を有し所定間隔をもって設けられ且つ前記コネクティン
    グロッドの他端に連結された一対の案内板と、この案内
    板の間に挿入され前記揺動支点型てこ装置の作用点に回
    動自在に軸着された回転ローラとを有することを特徴と
    する気体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記複数のシリンダのうちの少なくとも
    一つのシリンダは残りのシリンダに対してその内径を異
    ならせて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    気体圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記複数のシリンダはその中心軸が前記
    揺動支点型てこ装置のてこ部材の長手方向に対してほぼ
    直交する方向に配置されたことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2のいずれか1項に記載の気体圧縮機。
JP7226430A 1995-09-04 1995-09-04 集合ヘッドを有する気体圧縮機 Expired - Fee Related JP2766791B2 (ja)

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