JP2766297B2 - マイクロ波プローブ - Google Patents

マイクロ波プローブ

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JP2766297B2 JP1069176A JP6917689A JP2766297B2 JP 2766297 B2 JP2766297 B2 JP 2766297B2 JP 1069176 A JP1069176 A JP 1069176A JP 6917689 A JP6917689 A JP 6917689A JP 2766297 B2 JP2766297 B2 JP 2766297B2
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康一郎 石原
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、被検対象体深部の温度分布情報の検出ある
いは同深部の加温をするためのマイクロ波プローブに関
する。
〔従来技術〕
マイクロ波は生体組織を透過し易いことおよび生体組
織はその温度状態に応じて電磁波を放射していて、この
電磁波のうちでマイクロ波の領域が生体組織を透過し易
いため、マイクロ波を利用して生体表面下の患部を検出
して治療することができる。
このため内視鏡の挿入部に超音波を発信および受信し
て患部を検出する超音波装置と、マイクロ波を放射して
患部を治療する加熱器とを設けた内視鏡が提案されてい
る。これらについては例えば特公昭63−1064号公報、同
63−14622号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のものはマイクロ波を所定方
向にのみ放射するようにしたものであり、体腔内の所要
範囲にわたり例えばラジアルスキャンすることはできな
かった。このため充分な体腔内深部情報を得ることはで
きないという不具合がある。
本発明は、上記不具合を解決すべく提案されるもの
で、体腔内深部の広範囲にわたり情報を得、また治療を
することのできるマイクロ波プローブを提供することを
目的としたものである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明は上記目的を達成するため被検対象体深部の温
度分布情報の検出あるいは同深部の加温をするためのマ
イクロ波プローブにおいて、プローブ先端に設けたマイ
クロ波アンテナをプローブ長手方向軸に直交する方向に
回転可能に設けたものである。
このようにマイクロ波アンテナを回転手段を介して回
転可能にしたので、ラジアルスキャン等を可能とした。
〔実施例〕
第1図A,Bは、本発明の第1実施例を示したもので、
A図は一部概要図、B図はより詳細な全体概要図であ
る。プローブ1の先端にはマイクロ波アンテナ2を設け
ているが、これは1波長のみを受信できるものである。
マイクロ波アンテナ2は、軸受部3に支持さた軸(コイ
ルシース)4に連結してあり、術者手元側の操作部5に
設けてあるモータ6、これに連続した回転動力伝送軸
7、これに連続したギヤ8を介して回転するようにして
ある。
軸4の内部にはマイクロ波信号ケーブル9を延在して
ある。プローブ先端のケーシング10の内部には誘電体10
を充填しているが、これは少なくとも人体の誘電率より
も高い誘電率をもつ液体とする。このような誘電体液10
を有するケーシング11はレンズ作用を有し、マイクロ波
を屈折させることによりフォーカシングである。
本実施例では、操作部5内でモータ6の回転力により
軸4を回転させるわけであるが、軸4内のマイクロ波ケ
ーブル9の信号は高誘電体充填円形導波管12と擦動する
ように隣接している高誘電体充填円形導波管13とで授受
され信号ケーブル14へ伝送されて受信回路へと導かれる
ようにしてある。両高誘電体充填円形導波管12、13は相
互にできるだけ近づけて小型化するようにする。高誘電
体を用いるのは、導波管を小型化するためである。この
ためには高誘電体の材質の選択も重要である。
次に本実施例のプローブを用いた実際の動作を説明す
ると、まず体腔内へプローブ1を単独であるいは内視鏡
に組込んだ状態で挿入する。すると所要方向からのマイ
クロ波がアンテナ2で受信さる。この場合、軸4をモー
タ6の回転動力で回転させることによりラジアルスキャ
ンできることとなる。回転位置検出はエンコーダ等を用
いて行えばよい。このように回転させて診断領域を切り
換える。例えば、回転速度を低速として遠くの部位を、
高速として近くの部位を診断するのである。
マイクロ波情報は、高誘電体部12と高誘電体部13とに
より確実に伝送され受信回路で受信される。ここで信号
処理され表示部で表示されるのである。
マイクロ波アンテナ2を生体組織の受信手段として用
いるほか、切換部を介して発信手段として用いる場合
も、同様にラジアスキャンすることにより行うことがで
きる。これはマイクロ波は生体組織を透過するので、表
面下に患部を加温して治療する場合であるが、プローブ
1の体腔内で動かさずに切換えのみによって行うことが
できる。
第2図は本発明の第2実施例を示したもので、第1実
施例と対応する個所には同一符号を付した(以下の実施
例についても同様)。本実施例では、マイクロ波アンテ
ナ2を回転させるために回転動力原に超音波モータ15を
設けている。他の構成については第1実施例と同様であ
る。
第3図は、本発明の第3実施例を示したもので、マイ
クロ波アンテナの回転はモータ6の回転動力を用いてフ
レキシブルシャフト17を介して行うが、マイクロ波信号
の伝送にはロータリートランス19を用いている。本実施
例でのGHz帯の信号は、モータ6のシャフトとともに回
転するように設けてある変調回路部18で周波数を低くし
て、ロータリートランス19を通過できるレベルにしてマ
イクロ波信号を伝送する。20は電源用トランスであり、
21は信号用トランスである。変調回路部18は実装を容易
にするためにモータ6に近づけて設けてもよいし、マイ
クロ波アンテナの近傍にIC化して設け、早期に進行を増
幅、変調して減衰を防止するようにしてもよい。
第4図は、本発明の第4実施例を示したもので、本実
施例でもマイクロ波アンテナはモータ6の回転動力を用
いて行い、マイクロ波信号ケーブル16は第3実施例と同
様にモータ6のシャフト22とともに回転するように設け
てある変調回路部18と一体動するようにしてある。そし
て、マイクロ波信号の伝送はスリップリングを設けた伝
送部24で行う。
なお、シャフト22、モータ6は中空に形成してあり中
間周波数信号ケーブル23を通してある。変動回路部18に
は増幅器を設けておいてもよい。また、モータは超音波
モータを用いてもよいし、モータ軸と信号伝送用シャフ
トをずらして設け、ギヤ、プーリ等を介して回転動力を
伝動するようにしてもよい。
第5図A,B,Cは、本発明の第5実施例に係るマイクロ
波アンテナを示したものである。これはこれまでの実施
例のものとは異り、数種の周波数を受信して深度の異な
る情報を得ようとする場合に用いる。A図は斜視図であ
り、導体板(グランド)25に誘電体26を設け、誘電体26
には導体27を付設する。このマイクロストリップアンテ
ナは、所定の波長(生体温度計測においては一般に1GHz
〜4GHz)が受信されるようにスイッチ作動によりアンテ
ナの受信状態が形成され給電線28,29と接続するように
なっている。B図は拡大平面図であり、C図はスイッチ
の拡大説明図である。コントロール進行の切換え(+V,
−V)によってダイオード30が導通して各波長用のアン
テナが形成される。例えばスイッチSW1が導通して形成
されるアンテナ、スイッチSW2が導通して形成されるア
ンテナ、スイッチSW3,SW4が導通して形成されるアンテ
ナというようにである。
本実施例のマイクロストリップアンテナを前記各実施
例のマイクロ波プローブに組み込んで使用する。実際に
マイクロ波を受信するには、マイクロストリップアンテ
ナを特定の波長のマイクロ波を受信できるようにしてお
いて1回転させ、次に別の波長のマイクロ波を受信でき
るようにして1回転させるというように順次スキャンし
ていくのである。こうして得られた情報を取り込んだ
後、信号処理して体腔内の深度情報を得るのである。マ
イクロストリップアンテナを受信に限らず放射して加温
手段として用いる場合も、異種のマイクロ波により異っ
た体腔内深部点を加温できる。
本実施例のマイクロ波プローブは単体で用いることが
できることはもちろん、超音波内視鏡にマイクロ波プロ
ーブ用チャンネルを形成して挿通するなどして他の装置
と組合わせて使用することもできる。
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではな
く、幾多の変形、変更が可能である。例えば、モータに
ステッピングモータを用いて、マイクロ波信号を伝送す
るフレキシブル導波管を右回り、左回りと交互に回して
信号伝送をするようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のごとく、本発明によればマイクロ波アンテナを
プローブ先端に設け、信号伝送可能な回転手段により回
転可能にしているので、体腔内深部のラジアルスキャン
等が可能となった、したがって、広範囲にわたる体腔内
深部情報が得られ適正な治療の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは、本発明の第1実施例を示した一部概要
図、全体概要図、 第2図は、第2実施例を示した一部断面図、 第3図は、第3実施例を示した一部断面図、 第4図は、第4実施例を示した一部側面図、 第5図A,B,Cは、第5実施例に係るアンテナの斜視図、
一部拡大平面図、スイッチ説明図である。 1……プローブ、2……マイクロ波アンテナ 4……軸、5……操作部 6……モータ、9……マイクロ波信号ケーブル 12……高透電体部、13……高透電体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 康一郎 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 村田 晃 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 稲葉 誠 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−34866(JP,A) 特開 昭63−29665(JP,A) 実開 昭58−160026(JP,U) 実開 昭58−92955(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検対象体深部の温度分布情報の検出ある
    いは同深部の加温をするためのマイクロ波プローブにお
    いて、 プローブ先端に設けたマイクロ波アンテナをプローブ長
    手方向軸に直交する方向に回転可能に設けたことを特徴
    とするマイクロ波プローブ。
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