JP2762217B2 - 延反方法および延反機 - Google Patents

延反方法および延反機

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JP2762217B2 JP5310848A JP31084893A JP2762217B2 JP 2762217 B2 JP2762217 B2 JP 2762217B2 JP 5310848 A JP5310848 A JP 5310848A JP 31084893 A JP31084893 A JP 31084893A JP 2762217 B2 JP2762217 B2 JP 2762217B2
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邦明 富永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛などの生地を、原
反を収納する延反機本体が延反テーブル上で往復移動し
ながら、所要の長さに繰出して裁断などの準備を行う延
反方法および延反機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、布帛などの生地を、ロール状
に巻いてある原反の状態から引出すことによって解反
し、所要長さに繰出して切断し、延反テーブル上の所定
の位置に積層して載置する延反方法および延反機が各種
開発されている。これらのうちで往復方向に延反可能な
延反方法および延反機は、延反機本体を延反テーブル上
で往復移動するように走行駆動して、生地の各折返し時
に切断する。切断には水平なカッタを使用し、生地をほ
ぼ鉛直に延反テーブル上へ繰出す。
【0003】図9および図10に、従来の往復延反にお
いて生じる不具合の例を示す。図9(A)は、原反1が
解反されて生地2が繰出され、延反テーブル3の表面に
対し垂直に降下した状態から、延反機の本体移動と生地
の繰出しとが同時に行われるため、生地2の先端4が延
反テーブル3上に積層するように延反された生地5の表
面に載置される際に、延反された生地5の始端部側に
は、図9(B),(C)に示すような、ねじれまたはし
わ等6が発生する。また、延反された生地5の始端部を
所定の延反開始位置7に揃えることが困難になる。図1
0(A)は、同様に、延反された生地5の始端部側の巻
付きまたは折れ曲がり8を示している。図10(B)
は、延反開始時に生地端が斜めであった場合、延反され
る生地2も斜めに繰出されてしまうことを示している。
これらの不具合は、延反方向を一方向にしかとらない一
方向延反機の場合であれば、繰出し部の先端に傾斜させ
た生地のガイド面を用意することで解消するけれども、
ガイド面を設置してしまうと、延反機本体の往復移動毎
に、生地を折返して折返し延反を行うことができなくな
る。
【0004】延反方法および延反機についての先行技術
としては、たとえば実開昭60−6747号公報、特公
平3−12026号公報および特開平2−28455号
公報などが挙げられる。実開昭60−6747号公報の
先行技術では、切断された生地の切断端が切断位置から
延反テーブル上に降下する時間を考慮して、その時間に
相当するだけ延反機本体の走行時間、言い換えれば走行
距離を余分にとることによって、生地の位置揃えを行っ
ている。特公平3−12026号公報の先行技術では、
延反された生地の始端部側に不具合が発生するのを防止
し、端部の揃いを良くすることを目的として、延反方向
前後に往復移動可能なさばき装置が延反機本体に設けら
れている。特開平2−28455号公報の先行技術で
も、延反された生地の始端部側にて不具合の発生を防止
し、端部の揃いを良くすることを目的として、延反テー
ブル上に、水平方向に移動可能で、延反された生地を方
向付けるための装置が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭60−6747
号公報の先行技術では、折返し延反の際の生地の位置揃
えの目的で、次の延反作業を再開するときに、延反機本
体を余分に移動させる。図11に示すように、延反され
た生地5表面からカッタ9までの高さHが比較的大き
く、切断位置が比較的高いため、前述の降下時間を要す
るからである。
【0006】特公平3−12026号公報および特開平
2−28455号公報の先行技術では、延反された生地
の始端部側に不具合が発生するのを防止し、端部の揃い
を良くすることを目的として、前者ではさばき装置が、
後者では生地を方向付ける装置が設けられている。それ
ぞれ前記目的を達するための装置が設けられているた
め、延反機本体の構造が複雑となっている。
【0007】本発明の目的は、延反作業を効率良く、か
つ特別な装置を設けることなく行うことができ、延反さ
れた生地にねじれやしわ等の不具合を発生させずに、端
部がきれいに揃う延反方法および延反機を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、延反テーブル
上を往復走行可能な延反機本体から延反すべき生地を繰
出し、延反テーブル上の予め定める領域に生地を載置す
る毎に切断し、積層していく延反方法において、延反開
始時に、延反機本体の走行速度を生地の繰出し速度より
も大きくし、前記走行速度と前記繰出し速度とを、生地
の先端が前記領域の延反開始位置に到達する時点で一致
させることを特徴とする延反方法である。
【0009】また本発明は、前記生地を、延反機本体走
行開始前に、予め定める量だけ繰出しておき、延反開始
時に延反機本体の走行速度を生地の繰出し速度よりも大
きくし、前記走行速度と前記繰出し速度とが一致した時
点で、生地の先端を前記領域の延反開始位置に到達させ
ることを特徴とする。
【0010】また本発明は、延反終了時に、延反機本体
の走行速度を生地の繰出し速度よりも小さくすることを
特徴とする。
【0011】また本発明は、延反テーブル上を往復走行
可能な延反機本体から延反すべき生地を繰出し、延反テ
ーブル上の予め定める領域に生地を載置する毎に切断
し、積層していく延反機において、延反機本体の走行条
件を設定する走行条件設定手段と、延反機本体の走行条
件に基づき、生地の繰出し条件を、延反開始時に走行速
度が繰出し速度よりも大きく、生地の先端が前記領域の
延反開始位置に到達する時点で、走行速度と繰出し速度
とが一致するように設定する繰出し条件設定手段と、走
行条件および繰出し条件に従って、延反機本体の走行速
度および生地の繰出し速度を制御する制御手段とを含む
ことを特徴とする延反機である。
【0012】また本発明の前記繰出し条件には、延反機
本体の走行開始から生地の繰出し開始までの時間差を含
むことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に従えば、延反機本体の走行速度が生地
の繰出し速度よりも大きい範囲では、生地は、まっすぐ
に垂下することなく、慣性力や風圧を受けて延反方向後
方になびく状態となる。延反機本体の走行速度と繰出し
速度とが一致した時点で、生地は延反テーブル上の生地
表面に載置されはじめるが、このとき生地はなびいた状
態にあるため、生地の巻付き、折れ曲がり、ねじれ、し
わ等の発生を防止することができる。このときに生地の
先端を延反開始位置に到達させることによって、生地を
載置すべき領域に生地の端部をきれいに揃えることがで
きる。
【0014】また本発明に従えば、前記生地を、延反機
本体走行開始前に、予め定める量だけ繰出しておくこと
によって、延反機本体走行開始位置から延反開始位置ま
での距離である助走距離が短縮される。
【0015】また本発明に従えば、延反終了時に、延反
機本体の走行速度を生地の繰出し速度よりも小さくす
る。これによって生地はなびいて延反されている状態か
ら鉛直に近い状態となり、水平なカッタでの切断が容易
かつ高精度になる。
【0016】また本発明に従えば、延反機本体の走行条
件は走行条件設定手段によって設定される。生地の繰出
し条件は繰出し条件設定手段によって設定される。繰出
し条件は、延反開始時に走行速度が繰出し速度よりも大
きくなり、生地の先端が生地を載置する領域の延反開始
位置に到達する時点で、走行速度と繰出し速度とが一致
するように設定される。延反開始時には走行速度が繰出
し速度よりも大きいため、生地は延反方向後方になびく
状態で繰出され、巻付き、折れ曲がり、ねじれ、しわ等
の不具合の発生がなくなる。また延反開始位置では、両
方の速度が一致するので、生地の先端をきれいに揃える
ことができる。
【0017】また本発明に従えば、繰出し条件は延反機
本体の走行開始から生地の繰出し開始までの時間差を含
む。時間差の調整によって、生地の特性に適合した繰出
しを容易に実現することができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に従って延反を行
うときの生地の状態を概略的に示す。図1(A)は延反
開始時の繰出された生地20と延反テーブル11との位
置関係を示す。走行する延反機本体によって生地20が
なびくので、図1(B)に示すように、延反開始位置2
7においても生地の先端にねじれまたはしわ等が生じな
くなっている。
【0019】図2は、本発明の一実施例による延反機の
概略的な構成を示す。延反機には、水平に設置される延
反テーブル11と、延反テーブル11の長手方向に沿っ
て往復移動可能で延反機本体が搭載される走行台車12
とが設けられる。走行台車12の下部には車輪13が設
けられ、走行台車12の走行は車輪13を駆動して行わ
れる。走行台車12上には、解反部14および繰出し部
15が設けられる。走行台車12は大略的に直方体の箱
型形状を有し、走行方向の一端側の側壁下部には、拡布
ローラ16、生地押さえ板17およびカッタ台18が設
けられる。カッタ台18は、水平式のカッタと、カッタ
作動時に生地を捕捉して切断部に案内する生地ガイド
(図示せず)とを備え、リフタ19によって昇降移動可
能である。カッタ台18は、延反された生地の積層高さ
の変化に従って上昇させる。カッタを積層された生地の
最上位に近づけたほうが延反の精度が上がるからであ
る。しかし、ジーンズ用の生地のように固い生地は曲率
半径をある程度大きくしなければならないので、カッタ
台18の位置を高くしたほうがよい。
【0020】延反される生地20は、ロール状の原反2
1として、解反部14にセットされて供給される。解反
部14では、原反21を解反する。解反された生地20
は、放反領域22でU字型形状に垂下されて放反され
る。
【0021】延反される生地20は、繰出し部15から
拡布ローラ16と生地押さえ板17との間に供給され
る。生地押さえ板17は、所定の長さだけ延反テーブル
11上に引出した生地20を切断するときに、生地20
を拡布ローラ16上に保持するために使用される。切断
は、カッタ台18に設けられる水平回転式のカッタ23
によって行われる。放反領域22には、生地20のたる
み量を検出するための光センサ24,25および26が
鉛直方向の所定位置に配置される。
【0022】図3は、図2に示す実施例の電気的制御を
行うための概略的な構成を示す。本構成は、大略的に操
作部28、制御部29、設定部30、演算部31、入出
力部32および延反機本体33を含む。設定部30に
は、延反機本体の走行速度などの走行条件を設定する走
行条件設定装置34と、走行開始から繰出し開始までの
時間差や生地の繰出し速度などの繰出し条件を設定する
繰出し条件設定装置35と、放反領域22でのたるみ量
を制御するための速度増加値設定装置47とが含まれ
る。演算部31には、走行モータ出力値算出装置36、
繰出しモータ出力値算出装置37、解反モータ出力値算
出装置38および速度増加分算出装置39が含まれる。
入出力部32には、出力回路40,41,42および入
力回路43が含まれる。延反機本体33には、走行モー
タ44、繰出しモータ45、解反モータ46および光セ
ンサ24〜26が含まれる。制御部29、設定部30お
よび演算部31は、1または複数のマイクロコンピュー
タなどを含んで実現され、入出力部32とともに、延反
機本体33に搭載されることが多い。操作部28には、
延反動作の条件設定を行うための操作スイッチなどが備
えられる。
【0023】走行モータ44は、走行条件設定装置34
に設定される速度データに従って走行するように制御さ
れる。走行モータ出力値算出装置36は、走行モータ4
4を制御するための信号を導出する。出力回路40は、
走行モータ出力値算出装置36からの信号に応答して、
走行モータ44を駆動するための出力を導出する。速度
増加分算出装置39は、光センサ24〜26からの検出
値に応じて、速度増加値設定装置47から速度増加値を
読出し、速度増加分を算出する。繰出しモータ出力値算
出装置37は、繰出し条件設定装置35に設定されてい
る走行開始に対する生地の繰出し開始の時間差に従っ
て、繰出しモータ45を制御するための信号を導出す
る。この信号は、出力回路41に与えられる。出力回路
41は、繰出しモータ45を与えられた信号に基づいて
駆動する。解反モータ出力値算出装置38は、繰出し条
件設定装置35に設定されている生地の繰出し速度に対
して、速度増加分算出装置39からの速度増加分を乗算
して、解反モータ46を制御するための信号を導出す
る。この信号は、出力回路42に与えられる。出力回路
42は、解反モータ46を与えられた信号に基づいて駆
動する。
【0024】図2のリフタ19の昇降制御のため、設定
部30、演算部31、入出力部32および延反機本体3
3には、カッタ高さ設定装置48、リフトモータ出力値
算出装置49、出力回路50およびリフトモータ51が
それぞれ設けられる。リフタ19の昇降制御を、生地の
性状などに応じて行えば、より高精度な延反が可能とな
る。
【0025】図4は、図1の実施例における速度変化状
態を示し、図4(a)は走行速度を、図4(b)は繰出
し速度をそれぞれ示す。走行速度および繰出し速度は、
たとえば停止状態から設定速度まで加速制御され、時刻
teで停止するときは減速制御が行われる。図4では、
延反開始時t0aに先に延反機本体の走行が開始され、
遅れて時刻t0bから繰出しが開始される。このため、
延反の初期には、延反機本体の走行速度が生地の繰出し
速度よりも大きく、時刻tsで同期する。
【0026】図5は、本発明の他の実施例による速度変
化状態を示す。図4と同様に、図5(a)は走行速度
を、図5(b)は繰出し速度をそれぞれ示す。図5の実
線で示す例は、たとえばジーンズ生地を延反するために
カッタと載置された生地の表面との距離が大きくなる場
合などで、延反機本体走行開始前に、たとえば時刻tp
0からtp1まで、予め所定量の繰出しを行う場合であ
る。これによって、生地を切断してから延反テーブル上
の生地表面に達するまでに要する時間を短縮することが
できる。図5(b)に二点鎖線で示す例は、延反終了時
に、延反機本体が停止しても生地の繰出しを継続し、相
対的に延反機本体の走行速度を生地の繰出し速度より小
さくしている。これによって生地の載置終了時には、生
地はなびいた状態からまっすぐに垂下した状態になり、
切断時に、カッタ部に設けられた生地ガイドによって容
易に捕捉することができる。
【0027】図6〜図8は、図4および図5と同様に延
反機本体aと繰出し部bとの速度変化曲線を示す。代表
的な例として、図6について詳しく説明する。図6にお
いて、t0aは走行開始時刻、t0bは繰出し開始時
刻、t1は繰出された生地が延反テーブルに対して垂直
に垂下した場合を想定したときの生地端接地時刻、t2
は延反機本体33の走行速度が設定速度に到達する時
刻、tsは繰出し速度が設定速度に到達して、走行速度
と同期する時刻、v0はt0bにおける延反機本体走行
速度、v1はt1における繰出し速度、v2はt2にお
ける繰出し速度、v3はt1における延反機本体走行速
度、v4は延反機本体および繰出しの設定速度をそれぞ
れ示す。
【0028】t1からtsの範囲において、延反された
生地の状態は、図1に示したようななびいている状態で
あり、生地先端のねじれまたはしわ等がなくなる。t0
bからt1までの範囲は、繰出された生地が延反テーブ
ルに対して垂直に垂下した場合を想定したときに、生地
端が延反テーブル上の生地表面に到達するまでの時間に
相当する。図5(b)に示すように、延反機本体走行開
始前に予め定める量を繰出すことによって、その時間を
短縮することが可能である。
【0029】図6の斜線で示した部分内では、延反機本
体走行速度および繰出し速度の変化について設定条件を
各々変更することが可能である。図7および図8に、さ
らに他の実施例の延反開始時における速度変化曲線を示
す。図7(1)は、延反機本体の走行速度と繰出し速度
とを設定速度到達前に一致させた場合である。図7
(2)および図7(3)は、延反機本体の移動開始と繰
出し開始を同時に行った場合である。図7(1)では繰
出し速度の増加率、すなわち加速度は走行速度の増加率
よりも大きく、走行速度と繰出し速度とが先に一致して
から設定速度v4に達する。たとえば、軽くてなびきや
すい生地では、このような条件が好ましい。図7(2)
は繰出しの加速度を小さいままとし、図7(3)は繰出
しの加速度を途中で大きくし、斜線を施した部分の面積
を変える。この面積に応じて繰出す生地の腹や先端が先
に延反されて積層されている生地の縁部の角などに接触
する程度が変化するので、生地の素材の特性に従って調
整する。
【0030】図8は、走行速度および繰出し速度を同様
に加速制御し、その時間差で延反すべき生地の特性の違
いを調整する場合である。走行開始時刻t0aと繰出し
開始時刻t0bとの時間差t0b−t0aを繰出し条件
設定装置35に設定すると、自動的に、延反機本体を生
地に対してオーバランさせる距離が求められる。延反テ
ーブル上で延反開始位置が決定されれば、さらにオーバ
ランさせる距離だけ走行開始点をずらす。
【0031】時間差t0b−t0aがどれだけ必要とな
るかは、生地の素材によって異なる。なびき難い生地で
は、繰出された生地の腹が延反テーブル上に積層されて
いる生地の縁部の角に接触した後に、積層されている生
地の最上面に載置されることになる。その程度は、生地
の硬さや重さによって変わり、実際に延反のテストを行
って時間差を設定することが好ましい。たとえば、生地
の素材がニットの場合は、接触させると、既に延反され
て積層されている生地がずれて巻いてしまうことがある
ので、延反開始位置でいわば軟着陸させることが好まし
い。表面がさらさらしたような素材の生地では、既に積
層された生地の上を摺るようにしたほうが好ましい。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生地を傾
斜させるための装置を設けないでも延反された生地にね
じれやしわ等の不具合を発生させずに、端部をきれいに
揃えることができる。
【0033】また本発明によれば、延反機本体走行開始
前に、生地を予め繰出しているので、次の延反作業を再
開するときに、延反機本体を余分に移動させる必要がな
い。これによって、延反機本体の走行開始位置から延反
開始位置までの距離である助走距離を短縮することがで
きる。
【0034】また本発明によれば、延反終了時には延反
された生地がなびく状態ではなく延反テーブルに垂直に
垂下する状態となるので、切断が容易で精度も良好とな
る。
【0035】また本発明によれば、制御装置は延反開始
時に延反機本体の走行速度が生地の繰出し速度よりも大
きく、生地の先端が延反開始位置に到達する時点で、走
行速度と繰出し速度とが一致するように制御する。これ
によって、延反された生地にねじれやしわ等の不具合を
発生させることなく、端部をきれいに揃えることができ
る。
【0036】また本発明によれば、延反機本体の走行開
始から生地の繰出し開始までの時間差を調整して、生地
の特性に適合した延反を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によって延反された生地の状
態を概略的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例による延反機の概略的な構成
を示す側面図である。
【図3】図2の延反機の制御のための電気的構成を示す
ブロック図である。
【図4】図2の実施例による延反機本体の走行速度およ
び繰出し速度速度変化曲線を示すグラフである。
【図5】図2の実施例による延反機本体の走行速度およ
び繰出し速度速度変化曲線を示すグラフである。
【図6】図2の実施例による延反機本体の走行速度およ
び繰出し速度速度変化曲線を示すグラフである。
【図7】図2の実施例による延反機本体の走行速度およ
び繰出し速度速度変化曲線を示すグラフである。
【図8】図2の実施例による延反機本体の走行速度およ
び繰出し速度速度変化曲線を示すグラフである。
【図9】従来からの方法によって延反された生地の状態
を示す概略的な側面図と平面図である。
【図10】従来からの方法によって延反された生地の状
態を示す概略的な側面図と平面図である。
【図11】従来からの往復方向延反機で生地端の降下時
間が必要となる構成を簡略化して示す側面図である。
【符号の説明】
11 延反テーブル 12 走行台車 14 解反部 15 繰出し部 19 リフタ 20 生地 21 原反 23 カッタ 27 延反開始位置 29 制御部 30 設定部 31 演算部 32 入出力部 33 延反機本体 34 走行条件設定装置 35 繰出し条件設定装置 36 走行モータ出力値算出装置 37 繰出しモータ出力値算出装置 38 解反モータ出力値算出装置 44 走行モータ 45 繰出しモータ 46 解反モータ 48 カッタ高さ設定装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延反テーブル上を往復走行可能な延反機
    本体から延反すべき生地を繰出し、延反テーブル上の予
    め定める領域に生地を載置する毎に切断し、積層してい
    く延反方法において、 延反開始時に、延反機本体の走行速度を生地の繰出し速
    度よりも大きくし、 前記走行速度と前記繰出し速度とを、生地の先端が前記
    領域の延反開始位置に到達する時点で一致させることを
    特徴とする延反方法。
  2. 【請求項2】 前記生地を、延反機本体走行開始前に、
    予め定める量だけ繰出しておくことを特徴とする請求項
    1記載の延反方法。
  3. 【請求項3】 延反終了時に、延反機本体の走行速度を
    生地の繰出し速度よりも小さくすることを特徴とする請
    求項1または2記載の延反方法。
  4. 【請求項4】 延反テーブル上を往復走行可能な延反機
    本体から延反すべき生地を繰出し、延反テーブル上の予
    め定める領域に生地を載置する毎に切断し、積層してい
    く延反機において、 延反機本体の走行条件を設定する走行条件設定手段と、 延反機本体の走行条件に基づき、生地の繰出し条件を、
    延反開始時に走行速度が繰出し速度よりも大きく、生地
    の先端が前記領域の延反開始位置に到達する時点で、走
    行速度と繰出し速度とが一致するように設定する繰出し
    条件設定手段と、 走行条件および繰出し条件に従って、延反機本体の走行
    速度および生地の繰出し速度を制御する制御手段とを含
    むことを特徴とする延反機。
  5. 【請求項5】 前記繰出し条件には、延反機本体の走行
    開始から生地の繰出し開始までの時間差を含むことを特
    徴とする請求項4記載の延反機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018086701A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
JP2019059585A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社島精機製作所 延反方法及びそれに用いる延反装置

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JP2019059585A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 株式会社島精機製作所 延反方法及びそれに用いる延反装置

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JPH07157190A (ja) 1995-06-20

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