JP2762135B2 - 波力利用機能を備えた海洋構造物 - Google Patents

波力利用機能を備えた海洋構造物

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    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は沖合い等に係留させて海面の波のエネルギー
を空気エネルギーに変換し、該空気エネルギーを利用し
て発電等を行えるようにした波力利用機能を備えた海洋
構造物に関するものである。
[従来の技術] 波力を利用する機能を備えた海洋構造物としては、例
えば波の方向に対し浮体を直交させる方向に配し、波の
エネルギーを空気エネルギーに変換させて発電させるよ
うにしたターミネーター型のものが知られている。
上記従来のと海洋構造物は、その一例を第11図乃至第
14図に示す如く、所要間隔に配列した浮力室aの間に、
前面に海水流出入開口部bを設けた空気室cを一体化さ
せて設け、且つ該空気室cの上壁部(天井壁部)に空気
孔dを穿設し、更に上記各空気室cの上部に動力室eを
設置し、該動力室e内に、発電機fと該発電機fに連結
した空気タービンgとを配置した構成としてあり、押し
寄せる波hにより海水が開口部bから空気室c内に流入
したり流出したりすることにより、空気室c内の水位が
上下し、水位が上昇するとき、該空気室c内の空気が圧
縮されて空気孔dから動力室e内に流入し、空気タービ
ンgを回すことにより発電機fが駆動され発電が行われ
るようにしてある。なお、iは係留索を示す。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記従来の発電機能を有している海洋構造
物は、波長に対し装置の前後方向の長さが短くて波によ
る運動が不必要に大きくなるため、波エネルギーの吸収
性能(消波性能)が悪いと共に、エネルギー変換効率に
ロスが生ずる不具合があり、又、復原力(安定性)が小
さく、更に、空気室cの断面形状が矩形のため越波に際
して波力の影響を大きく受け易く、それだけ係留力が増
大する問題があった。
そこで、本発明は、安定性を増大させて波エネルギー
の吸収性能及びエネルギー変換効率の向上を図ると共
に、係留力の低減化を図ることができるような波力利用
機能を備えた海洋構造物を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、浮力室の前部
に、前面に海水流出入開口部を備えた空気室を設け、該
空気室に、波エネルギーにより動力を発生させるように
エネルギー変換させる波エネルギー変換装置を付随させ
て設置し、且つ上記空気室の上部前面部に丸味を付すと
共に、上記浮力室の後部に、安定板を一体に配置し、更
に浮力タンクを備えてなる構成とする。
又、上記海洋構造物は、安定板を後方へ向けて下り傾
斜となるように配置し、且つ該安定板の後端部上面に浮
力タンクを設置し、側方から見て全体的に鯨様の形状を
なすようにするとよい。
更に、上記海洋構造物は、波の方向に対し直交するよ
うに複数個並べて海上に浮遊させて係留し、且つ該各海
洋構造物同士を、人の往来ができる渡り通路で連結する
ようにしてもよい。
[作用] 空気室の上部前面に丸味を付けてあるため、大波高時
の越波が円滑に行われることになって波力の影響が緩和
され、係留力も低減できる。又、浮力室の後部に設けた
安定板により構造物全体の長さを長くできるため、運動
性能が改善され波によっても構造物の動揺が少なくなっ
て波エネルギーの吸収性能を高め、エネルギー変換効率
を向上できることになる。更に、浮力タンクの設置によ
り全体としての安定性(復原性)をよくすることができ
る。
又、安定板を後方へ向けて下り傾斜とし、且つ該安定
板の後端部上面に浮力タンクを設けて、側方から見て全
体的に鯨様の形状をなすようにすると、大波高時に越波
した際の波の進行方向と逆方向の力を発生させることが
できて係留力を低減することができると共に、全体的な
安定性(復原性)を大幅に増大することができる。
更に、複数の海洋構造物を波の方向に直交するように
並べて配置した場合、波を各海洋構造物で連帯して吸収
して消波させることができるため、後方への波の影響を
少なくすることができる。これにより、海洋構造物の後
方に形成される静穏域を例えば渚プールとして利用する
ことができる。又、海洋構造物自体とフローティングビ
ーチとして利用することができ、ここを基点としてサー
フィンやヨット遊びに興じることができ、更に、海洋構
造物で発電させることにより得られた電力は海洋構造物
の施設や離島への給電に利用できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第3図は本発明の一実施例を示すもので、
波エネルギーを利用して発電を行わせるようにした場合
について示す。波1の方向に対し直交する方向(幅方
向)に延びるように形成された浮力室2の前部に、前面
下部に幅方向に連続して開口する海水流出入開口部4を
有し且つ前面上端部の断面形状に適宜丸味をもたせた形
状とし更に幅方向に複数区画(実施例では2区画)して
ある空気室3を一体に設け、該各空気室3の上部に、波
エネルギー変換装置として動力室5をそれぞれ設置す
る。該各動力室5は、内部に発電機6と該発電機6に連
結された空気タービン7とを装備し、且つ上記各空気室
3の天井壁部に、動力室5内の上記空気タービン7に空
気を吹き付けて回転させるようにするための空気孔8を
それぞれ設けた構成としてある。更に上記浮力室2の後
部に、波1の方向(前後方向)に延びる左、右、中央の
各補強板14によりその下面を支持された安定板9を、後
方へ行くに従い下り傾斜となるように設けて前後方向の
全長を長くするようにし、上記安定板9の後端部上面
に、浮力タンク10を複数個設置し、側方から見て全体的
に鯨様の形状をなすようにする。なお、11は係留索、W.
L.は水面を示す。
第1図に示す如く、海上に係留された状態では、空気
室3内には海水が入っていると共に、安定板9の下部の
補強板14間にも海水が入り込んでいる状態にあり、浮力
室2と浮力タンク10により前後のバランスがとられて海
上に浮いており、空気室3で波エネルギーを吸収して消
波させ、本海洋構造物の後方への波の影響を少なくする
ようにしてある。したがって、本海洋構造物を沖合いに
設置すると、沖合いでは波があっても本海洋構造物の後
方では静穏域を作ることができる。
上記の消波機能を果たしている際、前方から押し寄せ
てきた波1により空気室3の前面下部の開口部4から海
水が各空気室3内に流入すると、第11図乃至第14図の従
来方式で説明したと同様に空気室3内の水位が上昇させ
られることにより空気室3内の空気が圧縮されて天井部
の空気孔8より各空気室3の上部の動力室5内に流入さ
せられることにより空気タービン7が回転させられて発
電機6が駆動させられ、発電が行われる。上記空気孔8
を通して空気室3から動力室5内への空気の流入は、波
が寄せたり返ったりすることにより海水が開口部4より
空気室3内に流入したり流出したりすることに伴う空気
室3内の水位の上下動の都度行われる。
上記において、構造物全体の前面となる空気室3の前
面には、上端部に丸味が付けてあるため、荒天時におけ
る如き大波高時には、前面の円弧面より容易に且つ円滑
に越波を行わせることができ、浮力の影響を緩和させる
ことができる。又、浮力室2の後部には安定板9が設け
てあって全長が長くしてあるので、波力により構造物全
体が動揺する度合いを小さく抑えることができ(運動性
能を改善でき)、これに伴い波エネルギー吸収性能をよ
り高めることができる。又、安定板9は、後方へ向けて
下り勾配に傾斜させてあるため、大波高時に越波した際
に波の進行方向と逆方向の力を発生させることができ、
これにより係留力を低減させることができる。すなわ
ち、安定板9の上面を第1図に示す如く後方へ向けて下
り勾配に傾斜させると、越波が生じたときに第4図に示
す如く、構造物の背面上の波圧力分布の積分値が波の進
行と逆方向の力を発生させる結果、負の波力(前進力)
が発生して構造物全体を前方へ押し戻すように作用する
ので、構造物が一方的に後方への波力を受ける場合に比
して係留力を小さくすることができる。したがって、係
留索11の径を従来より小さくすることが可能となる。更
に、上記安定板9の後端部には浮力タンク10が設けてあ
って、該浮力タンク10と浮力室2との間の距離Lが大き
くとれるようにしてあるため、水線面二次モーメントを
大きくとることができて安定性(復原性)をよくするこ
とができ、上記Lを大きくとるほど復原性を大きくする
ことができる。
次に、第5図及び第6図は本発明の他の実施例を示す
もので、上記実施例で示したものと同様な構成におい
て、安定板9を支持する各補強板14の下端間を塞いで内
部に空間を設け、該空間部内に浮力室2を後方へ向けて
複数室並べて設けたものである。
第5図及び第6図の実施例の場合には、浮力室2を数
多く設けたことから、各浮力室2のバラストを調整する
ことにより第1図に示す実施例の場合よりも構造物全体
の安定性を更に高めることができる。
又、第7図は本発明の更に他の実施例を示すもので、
上記第1図乃至第3図に示す実施例と同様な構成におい
て、発電用とは別途の波エネルギー利用の場合を例示し
たものである。すなわち、空気室3内に、一端の空気導
入口12aを該空気室3内に開口させた空気抜き管12の他
端12bを、空気室3の上方へ開口させるよう配設し、且
つ上記空気抜き管12の途中に、下端を海水中に没水させ
るように配置した海水導入管13の上端を接続した構成を
付加したものである。
第7図の実施例の場合には、押し寄せた波1により空
気室3内の空気が圧縮されると、圧縮空気が空気導入口
12aより空気抜き管12内を通り空気室3外へ排出される
が、このとき海水導入管13を介して吸引された海水を空
気抜き管12の他端12bより上方へ吹き出させる(噴水さ
せる)ことができる。したがって、恰も鯨が潮吹きを行
っている如き状態を作り出すことができ、見る者の目を
楽しませることができる。
なお、上記の実施例では、波エネルギーを利用して発
電させたり、噴水させたりした場合を示したが、その他
に、上記波エネルギーで空気タービンを回転させた後、
同タービンによりコンプレッサを駆動して圧縮空気を海
中に導いて泡を発生させたり、海水ポンプで水を入れ換
えて海の浄化に役立てたり、容器内で逆浸透膜に圧力を
かけて海水の淡水化を行ったり、或いは油圧ポンプで機
械装置を動かしたり、発熱器で温水や暖房へ利用したり
することができる。又、発電した電気で得られる光で海
中を照らして藻の繁殖を促し、環境保護や海の浄化に役
立てることもできる。
次に、第8図乃至第10図は本発明の更に別の実施例を
示すものである。図中Iは第1図乃至第3図の実施例で
示した海洋構造物であり(第5図及び第6図の実施例あ
るいは第7図の実施例で示したものであってもよい)、
複数(本実施例では3つ)の海洋構造物Iを、渡り通路
となる連結部材15によって上下方向、前後方向に相対変
位自在に各々連結すると共に、該各海洋構造物Iを、そ
れぞれ係留索11を用いて波の方向に対し直交する方向に
並べて海上に浮遊状態に係留させ、各海洋構造物I上を
フローティングビーチとして利用できるようにすると共
に、安定板9から空気室3に至る間の上方部適宜範囲に
庇19を設けて、上記フローティングビーチに日陰となる
場所が作られるようにし、且つ、各海洋構造物Iによる
消波効果により後方領域(海岸側領域)に静穏域16を形
成して渚プールとして利用できるようにし、又、海岸17
と上記海洋構造物Iとの間を海岸17から沖合いへ向けて
延びるように架設した連絡通路(桟橋)18にて連絡さ
せ、該連絡通路18の先端部と海洋構造物Iの側部とを連
結部材15′にて揺動自在に連結し、海岸17と海洋構造物
Iとの間を上記連絡通路18を通って往来できるようにす
る。なお、上記渡り通路となる連結部材15上には、図示
してないが手摺りが設置されて、安全に各海洋構造物I
間を往来することができるようにしてあり、更に、上記
連結部材15′にも手摺りが設けられ、連絡通路18と海洋
構造物Iとの間を安全に往来することができるようにし
てある。20は静穏域16内に作った人工岩礁である。
第8図に示す如く、各海洋構造物Iを前面側を沖合い
に向けて海上に係留させて浮遊させた状態にすると安定
して海上に浮いているので、波を受けても各海洋構造物
Iが連帯して消波させ、後方への波の影響を少なくする
ことができる。したがって、沖合いでは波が高くても各
海洋構造物Iの後方では広範囲に静穏域16を形成するこ
とができ、この静穏域16を渚プールとして利用すること
ができて、海岸17から各海洋構造物I上へ又はその逆へ
遊泳により往来して楽しむことができる。又、各海洋構
造物Iの上面は広く、安定板9の上面はスロープになっ
ているため、フローティングビーチとして有効に利用で
き、更に、各海洋構造物Iは、浮力室2内を居住区とし
て利用でき、又、上記各海洋構造物Iの後方に形成され
る静穏域16以外のところでは、サーフエリア、ヨットエ
リアとして利用できるので、各海洋構造物Iを基点とし
てサーフィンやヨット遊びにも興することができ、更に
は、沖合いでの釣りも各海洋構造物Iを足場として利用
することかでき、各種のレジャーの基地として海洋構造
物Iが利用できる。
上記第8図乃至第10図の実施例において、各海洋構造
物Iでは、陸上からの電力供給を受けなくても波力によ
り発電できるため、得られた電力をフローティングビー
チや連絡通路18のイルミネーション等の照明用として活
用でき、このことから、レジャー施設全体の夜間使用も
可能となるばかりでなく、この得られた電力の更に離島
への給電にも利用できることになる。又、各海洋構造物
Iは、係留力を小さくできることから、第8図における
両幅端の係留索11を不要として、海洋構造物Iを連絡通
路18の杭脚に上下変位自在に係止させるようにすること
もできる。
なお、上記各実施例では、安定板9は後方へ下り勾配
としたものを示したが、水平のものとしてもよいこと、
又、浮力タンク10を安定板9の後端部に設けた場合を示
したが、別の個所に設けてもよいこと、更に上記第8図
の実施例では、海洋構造物Iを3つ連結して配置した場
合を示したが、配置数は3つ以外でもよく、又、海洋構
造物Iの後方に形成した静穏域16を渚プールとして用い
る場合を示したが、静穏域16に網(フェンス)を張り巡
らせる等して養・増殖場として用いるようにしてもよ
く、更に又、海洋構造物の後部には、プールやレストハ
ウス、ヘリポート等を設置したポンツーンを付帯させる
ようにしてもよく、第8図の実施例では、海岸17と構造
物Iとを連絡通路18で連絡した場合を示したが、連絡通
路18に代えて他の手段を採用してもよく、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明の波力利用機能を備えた海洋
構造物によれば、次の如き種々の優れた効果を発揮す
る。
(i) 空気室の前面上部に丸味を付けたので、大波高
時における越波が円滑に行われて、波力による衝撃力を
緩和することかできて係留力を低減させることができ、
又、浮力室の後部に安定板を設けて構造物全長を長くし
たので、運動性能及び波エネルギー吸収性能を高めて、
エネルギー変換効率を向上することができ、更に別途浮
力タンクを設置した構成としてあるため、浮力室による
浮力作用と相俟って構造物全体の浮体としての安定性
(復原性)をよくすることができる。
(ii) 安定板を後方へ向けて下り勾配に傾斜させ、且
つ該安定板の後端部上面に浮力タンクを設けて、全体的
に鯨様の形状をなすようにすることにより、大波高時に
越波によって負の波力を生じさせることができて係留力
をより低減させることができると共に、全体的な安定性
(復原性)を大幅に増大することができる。
(iii) 海洋構造物を波の方向に対して直交するよう
に複数個並べて海上に浮遊させて消波機能をもたせ、且
つ各海洋構造物間は安全に往来できるような構成とする
ことにより、海岸から離れた沖合いに係留させて用いる
と海洋構造物上をフローティングビーチとして利用する
ことができて海岸の沖にも海岸があるという状態を実現
できると共に、各種のレジャー用の基地として利用する
こともでき、又、消波機能により海洋構造物の後方に静
穏域を形成できるので、該静穏域を渚プールとして利用
したり、あるいは、養、増殖場等として幅広く利用する
こともでき、且つ海洋構造物は波力により発電を行うこ
とにより、得られた電力を施設自体の照明用等として活
用できて陸上からの電力供給を不要にすることができ、
更に発電により得られた電力は離島等へ供給することも
でき、更に又、沖合いに持って行けば行くほど波高によ
り発電機能が有効に発揮されると同時に広い領域を静穏
域として確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の波力利用機能を備えた海洋構造物の一
実施例を示す概略側面図、第2図は第1の平面図、第3
図は第1図の正面図、第4図は越波時の波圧力分布を示
す図、第5図は本発明の他の実施例を示す概略側面図、
第6図は第5図の平面図、第7図は本発明の更に他の実
施例を示す概略側面図、第8図は本発明の更に別の実施
例を示す全体的な斜視図、第9図は第8図の一部を示す
概略側面図、第10図は第9図の平面図、第11図は従来の
発電機能を備えている海洋構造物の一例を示す正面図、
第12図は第11図の平面図、第13図は第11図のA−A矢視
図、第14図は第11図のB−B矢視図である。 1……波、2……浮力室、3……空気室、4……海水流
出入開口部、5……動力室(波エネルギー変換装置)、
6……発電機、7……空気タービン、8……空気孔、9
……安定板、10……浮力タンク、11……係留索、15……
連結部材(渡り通路)、16……静穏域、18……連絡通
路、I……海洋構造物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲尾 幸久 神奈川県横須賀市夏島町2―15 海洋科 学技術センター内 (72)発明者 朝田 宏 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川 島播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 鶴岡 正敬 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川 島播磨重工業株式会社東京第一工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F03B 13/12 F03B 13/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮力室の前部に、前面に海水流出入開口部
    を備えた空気室を設け、該空気室に、波エネルギーによ
    り動力を発生させるようにエネルギー変換させる波エネ
    ルギー変換装置を付随させて設置し、且つ上記空気室の
    上部前面部に丸味を付すと共に、上記浮力室の後部に、
    安定板を一体に配置し、更に浮力タンクを備えてなるこ
    とを特徴とする波力利用機能を備えた海洋構造物。
  2. 【請求項2】安定板を後方へ向けて下り傾斜となるよう
    に配置し、且つ該安定板の後端部上面に浮力タンクを設
    置し、側方から見て全体的に鯨様の形状をなすように請
    求項(1)記載の波力利用機能を備えた海洋構造物。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載の波力利用機
    能を備えた海洋構造物を、波の方向に対し直交するよう
    に複数個並べて海上に浮遊させて係留し、且つ該各海洋
    構造物同士を、人の往来ができる渡り通路で連結してな
    ることを特徴とする波力利用機能を備えた海洋構造物。
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