JP2819168B2 - 波エネルギー利用海洋構造物 - Google Patents

波エネルギー利用海洋構造物

Info

Publication number
JP2819168B2
JP2819168B2 JP1261176A JP26117689A JP2819168B2 JP 2819168 B2 JP2819168 B2 JP 2819168B2 JP 1261176 A JP1261176 A JP 1261176A JP 26117689 A JP26117689 A JP 26117689A JP 2819168 B2 JP2819168 B2 JP 2819168B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
chamber
wave energy
power
wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1261176A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03124972A (ja
Inventor
武晃 宮崎
平 堀田
幸久 鷲尾
宏 朝田
正敬 鶴岡
Original Assignee
海洋科学技術センター
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 海洋科学技術センター, 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 海洋科学技術センター
Priority to JP1261176A priority Critical patent/JP2819168B2/ja
Publication of JPH03124972A publication Critical patent/JPH03124972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819168B2 publication Critical patent/JP2819168B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は沖合等に係留させて界面の波のエネルギーを
空気エネルギーに変換し、該空気エネルギーを利用して
発電等を行えるようにした波エネルギー利用海洋構造物
に関するものである。
[従来の技術] 波エネルギーを利用する機能を備えた海洋構造物とし
ては、たとえば構造物の長手方向を波の方向に平行とな
るように配置して、波エネルギーを吸収するようにした
もの(アテニュエータ型)があるが、近年、海洋構造物
の長手方向を波の方向に直交するように配置して波のエ
ネルギーを空気エネルギーにより効率よく変換して発電
できるようにするターミネータ型のものが提案されてい
る。
一方、海上施設の機能を備えた海洋構造物としては、
通常、ポンツーン等の浮体構造体に所要の諸設備を装備
している。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記ターミネータ型の発電機能を備えた海
洋構造物は、波長に対し構造物の前後方向の長さが短く
て波による運動が不必要に大きくなるため、波エネルギ
ーの吸収性能、ひいてはエネルギーの変換効率が悪く、
更に、浮体としての復原力(安定性)が小さいという問
題がある。
又、海上施設の機能を備えた海洋構造物は、施設に必
要な動力を自給あるいは陸上等より供給する必要があ
り、稼動時のエネルギーコストが問題となると共に、動
力源の機械的な故障や供給停止の影響も大きい。
そこで、本発明は、浮体としての安定性を増大させて
波エネルギーの吸収性能及びエネルギー変換効率の向上
を図ると共に、海上施設に必要な動力を自然の力である
波エネルギーにより安定的に賄うことができるような波
エネルギー利用海洋構造物を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、浮力室と前面
に海水流出入開口部を備えた空気室とを、波が来る方向
と直角方向となる横方向に交互に並べて一体化させ、上
記各空気室の天井壁部に空気孔を設け、更に、上記各空
気室の上部に、内部に発電機と空気タービンを装備させ
た波エネルギー変換装置としての動力室を、上記空気孔
に連通させて設置してなり、且つ上記各空気室内の空気
が海水流出入開口部より空気室内に入った海水により圧
縮されて空気孔を通り動力室内に流入することにより、
波エネルギーにより動力を発生させるようにしてある海
洋構造物本体の後部に、広い面積のポンツーン上にプー
ル、レストハウスの如き諸設備を装備させてなる付帯設
備を配置して一体化させた構成とする。
[作用] 海洋構造物本体は、浮力室と前面に海水流出入開口部
を備えた空気室を横方向に交互に並べて一体化させ、各
空気室の上部に動力室を設置させて、空気室に空気孔を
介して連通させた構成としてあるので、海洋構造物本体
をコンパクトな形状とすることができ、しかも、各空気
室内の水面の動きを空気流の形で動力室に圧縮した空気
を取り出し、動力室内に装備した空気タービンを回すこ
とによって波エネルギーを取り出すことができ、又、海
洋構造物本体の後部にポンツーンが配置されることか
ら、構造物の全長が長くなり、浮体としての安定性(復
原力)を高めることができると共に、波による動揺が小
さくなって波エネルギー吸収性能を高めることができ
る。更に、付帯施設に必要な動力を波エネルギーによる
発電等で賄うことができるようになる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第5図は本発明の一実施例を示すもので、
波の方向に直交する方向に所要間隔を隔てて配列した浮
力室1の間に、前面下部に海水流出入開口部2を設けた
空気室3を一体化させてターミネータ型の海洋構造物本
体4を構成し、且つ該海洋構造物本体4に波エネルギー
利用機能をもたせるため、上記空気室3の上部に、波エ
ネルギー変換装置として波力発電を行うための動力室5
を設置する。該動力室5は、第4図に示す如く、内部に
発電機6と該発電機6に連結した空気タービン7とを装
備すると共に、上記空気室3の上壁部(天井壁部)に空
気孔8を穿設した構成としてあり、押し寄せる波9によ
り海水が開口部2から空気室3内に流入したり流出した
りすることにより、空気室3内の水位が上下し、水位が
上昇するとき、該空気室3内の空気が圧縮されて空気孔
8から動力室5内に流入し、空気タービン7を回すこと
により発電機6が駆動されて発電が行われるようにして
ある。更に、上記海洋構造物本体4の後部に、付帯施設
10を一体に配置する。該付帯施設10は、浮体構造体であ
るポンツーン11上に、プール12、レストハウス13、ヘリ
ポート14の諸設備を装備してなり、これら諸設備に必要
な電力、照明用の電力、等を配電盤室15より賄えるよう
にしてあり、又、海洋構造物本体4の後方に浮体として
張り出すことにより海洋構造物全体の長さを長くして安
定性が得られるようにしてある。なお、16は係留索を示
す。
海上に係留された状態では、空気室3内には海水が入
っていると共に、浮力室1とポンツーン11により前後の
バランスがとられて海上に浮いており、空気室3で波エ
ネルギーを吸収して消波させ、本海洋構造物の後方への
波の影響を少なくするようにしてある。したがって、本
海洋構造物を沖合に設置すると、沖合では波があっても
本海洋構造物の後方では静穗域を作ることができ、消波
機能を果たすことができる。
上記において、海洋構造物本体4の後部には付帯施設
10を構成するポンツーン11が配置してあって構造物の全
長が長くなっているので、波力により構造物全体が動揺
する度合いを小さく抑えることができると共に浮体とし
ての安定性(復原力)を高めることができる。したがっ
て、ポンツーン11上のプール12やレストハウス13等の諸
設備を安全に利用することができて、本発明の海洋構造
物を洋上に浮かぶ島として利用でき、海水浴を楽しみな
がらプールで楽しむことができると共に、レストハウス
で休憩したり食事をしたりでき、又、宿泊施設を備えて
おくことにより長期にわたり本発明の海洋構造物上に滞
在することができ、この間も波エネルギーを利用した発
電が行われているので、本発明の海洋構造物を、消波や
発電のみならず広く施設として有効利用することがで
き、更に、本発明の構造物を複数個並べて用いることに
より海洋構造物の後方に広く静穗域を形成できるので、
該静穗域を養、増殖場等として幅広く利用することがで
きる。
又、上記付帯施設10を構成するポンツーン11上にはヘ
リポート14があるので、海岸とポンツーン11との間の人
の往来は、ヘリコプターを利用することができる。すな
わち、輸送機関としてヘリコプターを利用できることか
ら、海岸から遠く離れた沖合に本発明の構造物を係留さ
せておいた場合でも付帯施設10を有効に利用することが
可能となる。
更に、本発明の海洋構造物は、前記したように波によ
る動揺が少ないことから、波エネルギー吸収性能を高め
ることができるので、上述した消波機能を果たしている
際に、自然の力を利用して発電が行えて、付帯施設10で
必要な電力を賄うことができる。すなわち、前方から押
し寄せてきた波9により空気室3の前面下部の開口部2
から海水が各空気室3内に流入すると、空気室3内の水
位が上昇させられることにより空気が圧縮されて天井部
の空気孔8からの各空気室3の上部の動力室5内に流入
させられることにより空気タービン7が回転させられて
発電機6が駆動させられ、発電が行われる。上記空気孔
8を通して空気室3から動力室5内への空気の流入は、
波9が寄せたり返ったりすることによって海水が開口部
2より空気室3内に流入したり流出することに伴う空気
室3内の水位の上下動の都度行われる。したがって、陸
上からの電力供給を受けなくても、波力により発電でき
るため、得られた電力を付帯施設10の諸設備に有効に活
用することができる。
なお、上記実施例では、海洋構造物本体4の後部に配
置する付帯施設10として、ポンツーン11上にプール12や
レストハウス13等を装備した場合を示したが、目的に応
じて種々の設備を装備させることができ、又、実施例で
は、波エネルギーを利用して発電させる場合を示した
が、その他に、上記波エネルギーで空気タービンを回転
させた後、同タービンによりコンプレッサを駆動して圧
縮空気を海中に導いて泡を発生させたり、海水ポンプで
水を入れ換えて海の浄化に役立てたり、容器内で逆浸透
膜に圧力をかけて海水の淡水化を行ったり、あるいは油
圧ポンプで機械装置を動かしたり、発熱器で温水や暖房
へ利用したりすることができ、更に海洋構造物本体4と
しては図示の形式以外のものを採用してもよく、その他
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得る
ことは勿論である。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明の波エネルギー利用海洋構造
物によれば、浮力室と前面に海水流出入開口部を備えた
空気室とを、波が来る方向と直角方向となる横方向に交
互に並べて一体化させ、上記各空気の天井壁部に空気孔
を設け、更に、上記各空気室の上部に、内部に発電機と
空気タービンを装備させた波エネルギー変換装置として
の動力室を、上記空気孔に連通させて設置してなり、且
つ上記各空気室内の空気が海水流出入開口部より空気室
内に入った海水により圧縮されて空気孔を通り動力室内
に流入することにより、波エネルギーにより動力を発生
させるようにしてある海洋構造物本体の後部に、広い面
積のポンツーン上にプール、レストハウスの如き諸設備
を装備させてなる付帯設備を配置して一体化させた構成
としてあるので、浮力室と空気室を交互に横方向へ並
べ、各空気室上に設置した動力室からなる海洋構造物本
体はコンパクトな形状にすることができると共に、波の
来る方向である前後方向の全長が短かくなり、更に、空
気室内の水位変動を利用して空気室内で圧縮させ、この
圧縮された空気を動力室内に入れることによって波エネ
ルギーを空気流の形で作り出すことができるため、短波
長から長波長までの種々の波長の波のもとで波エネルギ
ーを取り出すことができ、海象条件に制約されることな
く波エネルギーにより動力を発生させることができ、
又、上記各空気室からの空気流は、各空気室上部の動力
室内の空気タービンでエネルギーとして取り出すことが
できて、空気室間の空気流の位相ずれを調整する必要は
なく、更に、海洋構造物本体の後部に、広い面積のポン
ツーン上にプール、レストハウスの如き諸設備を装備さ
せてなる付帯設備を配置して一体化させてあるので、構
造物の全長を長くできて構造物全体の安定性(復原力)
を高めることができると共に、波による動揺を小さくす
ることができ、これにより、付帯施設を安全に利用する
ことができ、又、波による動揺を小さくできることから
波エネルギー吸収性能を高めることができ、波エネルギ
ー変換装置に発電等を行わせることにより、得られた電
力等を付帯施設に活用することができる、等の優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の波エネルギー利用海洋構造物の一実施
例の概要を示す平面図、第2図は第1図のA−A矢視
図、第3図は第2図のB−B矢視図、第4図は第1図の
C−C矢視図、第5図は第1図のD−D矢視図である。 1……浮力室、2……海水流出入開口部、3……空気
室、4……海洋構造物本体、5……動力室(波エネルギ
ー変換装置)、6……発電機、7……空気タービン、8
……空気孔、9……波、10……付帯施設、11……ポンツ
ーン、12……プール、13……レストハウス、14……ヘリ
ポート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲尾 幸久 神奈川県横須賀市夏島町2―15 海洋科 学技術センター内 (72)発明者 朝田 宏 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川 島播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 鶴岡 正敬 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川 島播磨重工業株式会社東京第一工場内 (56)参考文献 特開 昭58−62379(JP,A) 特開 昭50−127034(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F03B 13/00 F03B 13/12 - 13/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮力室と前面に海水流出入開口部を備えた
    空気室とを、波が来る方向と直角方向となる横方向に交
    互に並べて一体化させ、上記各空気室の天井壁部に空気
    孔を設け、更に、上記各空気室の上部に、内部に発電機
    と空気タービンを装備させた波エネルギー変換装置とし
    ての動力室を、上記空気孔に連通させて設置してなり、
    且つ上記各空気室内の空気が海水流出入開口部より空気
    室内に入った海水により圧縮されて空気孔を通り動力室
    内に流入することにより、波エネルギーにより動力を発
    生させるようにしてある海洋構造物本体の後部に、広い
    面積のポンツーン上にプール、レストハウスの如き諸設
    備を装備させてなる付帯設備を配置して一体化させたこ
    とを特徴とする波エネルギー利用海洋構造物。
JP1261176A 1989-10-05 1989-10-05 波エネルギー利用海洋構造物 Expired - Fee Related JP2819168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1261176A JP2819168B2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 波エネルギー利用海洋構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1261176A JP2819168B2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 波エネルギー利用海洋構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03124972A JPH03124972A (ja) 1991-05-28
JP2819168B2 true JP2819168B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=17358184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1261176A Expired - Fee Related JP2819168B2 (ja) 1989-10-05 1989-10-05 波エネルギー利用海洋構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819168B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1473428A (en) * 1974-02-05 1977-05-11 Tornkvist R Wave energy transformer
JPS5862379A (ja) * 1981-10-09 1983-04-13 Keiichi Fukuyo 波力による原動力取得方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03124972A (ja) 1991-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6472768B1 (en) Hydrokinetic generator
KR970003600B1 (ko) 파동력 구동식 원동기
US7851936B2 (en) Water current power generation system
US7352078B2 (en) Offshore power generator with current, wave or alternative generators
US4698969A (en) Wave power converter
CN103523183B (zh) 可移动半潜浮式多功能海上能源供应平台
AU2007280570B2 (en) Apparatus for converting energy from wave or current flow using pipes acting as venturi pumps
WO2010011370A1 (en) Apparatus and method for generating electric power from a subsurface water current
CN108603481B (zh) 宽波浪谱波能回收装置
US10100803B1 (en) Ocean wave-crest powered electrical generator in combination with pumped storage
GB2443195A (en) Power generation from water flow using jet pump principle
GB2456872A (en) Floating tidal turbine with profiled channel to accelerate flow
JP2819168B2 (ja) 波エネルギー利用海洋構造物
GB1381295A (en) Attenuation of water waves and control and utilization of wave- induced water movements
KR100822089B1 (ko) 조격 정수 부치 이중 발전 시스템
KR20210060782A (ko) 해상 태양광 발전장치의 가드 펜스
KR100795516B1 (ko) 파도 에너지 변환장치
Sundar et al. Conceptual design of OWC wave energy converters combined with breakwater structures
KR20110073182A (ko) 선형 수차날개를 구비한 수력발전설비
US20030014969A1 (en) Turbine apparatus capable of producing power when held stationary in a stream of flowing water
WO2007037401A1 (ja) 可動物体型波力エネルギー変換装置の遊水室構造
JP2762135B2 (ja) 波力利用機能を備えた海洋構造物
JP2002322975A (ja) 波力潮力発電装置
GB2039624A (en) Improvements relating to tidal water power generating apparatus
JPS6187983A (ja) 流水のエネルギ−利用装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees