JP2760374B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2760374B2
JP2760374B2 JP8011467A JP1146796A JP2760374B2 JP 2760374 B2 JP2760374 B2 JP 2760374B2 JP 8011467 A JP8011467 A JP 8011467A JP 1146796 A JP1146796 A JP 1146796A JP 2760374 B2 JP2760374 B2 JP 2760374B2
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雅広 柳沢
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/148Reducing friction, adhesion, drag
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に属し、特に、磁気ヘッドとの摩擦・接触による磨耗を
防止するための液体潤滑剤が被覆されている磁気ディス
クを用いる磁気ディスク装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置においては、磁
気記録媒体として磁気ディスク板が用いられている。こ
の磁気ディスク板の表面には、磁気ヘッドとの摩擦・接
触による磨耗を防止するためのパーフロロポリエーテル
(PFPE)などの液体潤滑剤が被覆されている。
【0003】磁気ディスク装置の例としては、特開昭6
1−9818号公報に開示されているように、磁気記録
媒体を多数積み重ねた構造をもつ磁気ディスク装置があ
る。この磁気ディスク装置は、一つのスピンドルに積み
重ねた磁気記録媒体の間隔をせまくすることにより容量
を増したことを特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液体潤
滑剤は磁気ディスク板の回転による遠心力によって飛散
し、液体潤滑剤の膜厚が徐々に減少する。減少の程度は
磁気ディスク板の表面に流れる空気流のせん断力により
加速されるものである。
【0005】液体潤滑剤の膜厚が薄くなると磁気ヘッド
と磁気ディスク板との接触・摩擦による磨耗を防止する
潤滑効果が減少することから磨耗が発生し、磁気ディス
クに蓄積されている情報が失われていまうという問題が
ある。
【0006】それ故に本発明の課題は、磁気ディスク板
面に流れる空気流を少なくして液体潤滑剤の飛散を最小
限に止め、高信頼性化が可能でありかつ高記録密度の磁
気ディスク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気ヘ
ッドとの摩擦・接触による磨耗を防止するための液体潤
滑剤が被覆されている磁気ディスク板を用いる磁気ディ
スク装置において、該磁気ディスク板の周端面に対向し
ている側壁を有し、前記磁気ディスク板の前記周端面と
前記周端面に対向する前記側壁の内側壁面との間隔を
0.10mm以下としたことを特徴とする磁気ディスク
装置が得られる。
【0008】また、本発明によれば、磁気ヘッドとの摩
擦・接触による磨耗を防止するための液体潤滑剤が被覆
されている磁気ディスク板を用いる磁気ディスク装置に
おいて、該磁気ディスク板の周端面に対向している側壁
と、前記磁気ディスク板と前記磁気ディスク板の表面が
対向する壁とを有し、前記磁気ディスク板の前記周端面
と前記周端面に対向する前記側壁の内側壁面との間隔を
0.10mm以下とし、さらに、前記磁気ディスク板と
前記磁気ディスク板が対向する前記壁の内側壁面との間
隔を3.00mm以下としたことを特徴とする磁気ディ
スク装置が得られる。
【0009】また、本発明によれば、前記磁気ディスク
板は複数枚が前記側壁と前記壁とによって構成されてい
る磁気ディスク容器に前記間隔をもって収容されている
ことを特徴とする磁気ディスク装置が得られる。
【0010】
【作用】この発明の磁気ディスク装置によると、せん断
力は、速度が正(磁気ディスクの外側に向かう方向)の
場合、液体潤滑剤の飛散が生じ、また、速度がゼロにな
れば、せん断力はゼロとなり、液体潤滑剤の飛散を最小
限に止めることができる。
【0011】回転する磁気ディスク板とその対向面との
間隔、例えば、磁気ディスク板間あるいは磁気ディスク
板と壁の内壁面間、磁気ディスク板と壁の内壁面間、あ
るいは磁気ディスク板の周端面と磁気ディスク板の表面
付近に半径方向外側に向かって流れる。また、磁気ディ
スク板間の中心または磁気ディスク容器の壁(上蓋)の
内壁面あるいは壁(下蓋)の内壁面では内側に向かって
流れる。
【0012】なお、流れの速度分布はレイノルズ数によ
って異なってくる。レイノルズ数が小さいほど、すなわ
ち、間隔が小さいほど流速はゼロに近くなる。この効果
はそれぞれの間隔が小さいほど相乗的に現れる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の磁気
ディスク装置の一実施の形態例を示している。
【0014】図1を参照して、磁気ディスク装置には、
パーフロロポリエーテル(PFPE)などの液体潤滑剤
20が表面に被覆されている磁気ディスク板11が搭載
される。この実施の形態例では、2枚の磁気ディスク板
11が所定の板間隔12をもって、互いに平行に設けら
れる。磁気ディスク装置は、こららの磁気ディスク板1
1を収容するための磁気ディスク容器15と、磁気ディ
スク容器15の外部で磁気ディスク容器15の内部に設
けられている軸(スピンドル)22を回転させるモータ
21と、磁気ディスク板11に記録されているデータを
読み出すように磁気ディスク板11の表面に対向してい
る磁気ヘッド16と、磁気ヘッド16に一体に設けられ
ているヘッドアクチュエータ17とを有している。
【0015】磁気ディスク容器15は、一方の磁気ディ
スク(上側の磁気ディスク)11に所定の間隔23をも
って対向している上蓋(壁)24と、他方の磁気ディス
ク(下側の磁気ディスク)11に所定の間隔23をもっ
て対向している下蓋(壁)25と、上下蓋24及び25
を相互に接続している側壁26とを有している。さら
に、磁気ディスク11の周縁のうちほぼ半分の周端面
(外端)は、側壁26の内側壁面に所定の間隔19をも
って対向している。
【0016】上蓋24の内壁面に対向している一方の磁
気ディスク板11の表面には、液体潤滑剤20が被覆さ
れている。また下蓋25の内側壁面に対向している他方
の磁気ディスク板11の表面にも液体潤滑剤20が被覆
されている。
【0017】なお、この実施の形態例では、液体潤滑剤
20としてパーフロロポリエーテル油を3ナノメータの
厚さで被覆した磁気ディスク板11を2枚と、ヘッドア
クチュエータ17に取り付けられた磁気ヘッド16とに
よって磁気ディスク装置が作られている。
【0018】今、一方の磁気ディスク板11及び磁気デ
ィスク容器15のおける上蓋24の内側壁面の間隔2
3、又は他方の磁気ディスク板11及び下蓋25の内側
壁面の間隔23を、1.00mm,2.00mm,3.
00mmと変化させ、また、2枚の磁気ディスク板11
の間隔12を、1.00mm,2.00mm,3.00
mmと変化させ、さらに、磁気ディスク板11のほぼ半
分の周端面27と磁気ディスク容器15の側壁26の内
側壁面との間隔19を、0.05mm,から20.00
mmまで変化させた。
【0019】磁気ディスク板11をモータ21によって
軸22を毎分5400回転で回転方向(図2では反時計
方向の回転方向)28へ回転させ、2000時間後の液
体潤滑剤20の膜厚を測定した。このときの外端(周端
面)27−側壁26の間隔19に流れる空気流18の方
向は、図2に示すように反時計方向の流れとなる。
【0020】結果として、図3に示すように、外端(周
端面)27一側壁26の間隔19が小さくなるほど、液
体潤滑剤20の膜厚の減少率が小さくなることがわかっ
た。空気流18の影響がなく液体潤滑剤20のみの減少
率になる間隔19は、間隔12及び間隔23が1.00
mm,2.00mm,3.00mmにおいて、それぞれ
1.00mm,0.50mm,0.10mmであった。
【0021】磁気ディスク板11の半径rの位置におけ
る液体潤滑剤20が磁気ディスク板11の表面に作用す
る空気流13の半径方向にせん断力τ0 は、磁気ディス
ク板11の回転角速度ω、空気の動粘土ν、空気の密度
をρとすると、数1の式で表される。
【0022】
【数1】 空気流によるせん断力τは、磁気ディスク板11に対向
する上蓋24の内側壁面及び下蓋25の内側壁面との間
隔23に流れる空気流14の速度Vの回転方向(板間方
向)の距離Zに対する勾配で、液体潤滑剤20の粘土η
とすると、(Z=0(即ち、液体潤滑剤20の表面)に
おけるせん断力τはτ0 に相当し数2の式で表せる。
【0023】
【数2】 せん断力τは、速度Vが正(磁気ディスク板11の周端
壁側に向かう方向)の場合、液体潤滑剤20の飛散が生
じる。また、速度Vがゼロになれば、せん断力τ0 はゼ
ロとなり、液体潤滑剤20の飛散を最小限に止めること
ができる。
【0024】回転する磁気ディスク板11とその内側壁
面との間隔23、例えば、磁気ディスク板11間の板間
12、あるいは磁気ディスク板11と上蓋24の内側壁
面との間、磁気ディスク板11と下蓋25の内側壁面と
の間、もしくは磁気ディスク板11の周端面27と磁気
ディスク板11の表面付近に半径方向外側に向かって流
れる。また、磁気ディスク板11間の中心または磁気デ
ィスク容器15の上蓋24の内側壁面、あるいは下蓋2
5の内側壁面では内側に向かって流れる。さらに、図2
に示すように、磁気ディスク板11の回転方向に沿って
空気流18が発生する。
【0025】流れの速度分布はレイノルズ数Rによって
異なってくる。回転レイノルズ数Rは磁気ディスク板1
1の板間12または磁気ディスク板11の間隔12、1
9及び23などの間隔をdとすると、数3の式で表せ
る。
【0026】
【数3】 回転角速度ωと空気の動粘土νとを一定とすると、レイ
ノルズ数Rが小さいほど、即ち、図3に示すように、間
隔dが小さいほど流速Vはゼロに近くなる。この効果は
それぞれの間隔12及び23が小さいほど相乗的に現れ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ディ
スク板の周端面と磁気ディスク容器の側壁との間隔を
0.10mm以下、または磁気ディスク板の表面に対向
する内側壁面との間隔、例えば、磁気ディスク板間ある
いは磁気ディスク板と磁気ディスク容器の上蓋の内側壁
面あるいは下蓋の内側壁面を3.00mm以下に併用す
ることによって磁気ディスク板の回転による液体潤滑剤
の膜厚減少を最小限に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の一実施の形態例の
概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の磁気ディスク装置の横断面図である。
【図3】液体潤滑剤の膜厚減少率と外端−側壁間隔との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 磁気ディスク板 12 板間隔 15 磁気ディスク容器 16 磁気ヘッド 17 ヘッドアクチュエータ 19,23 間隔 20 液体潤滑剤 21 モータ 22 軸 24 上蓋 25 下蓋 26 側壁 27 周端面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドとの摩擦・接触による磨耗を
    防止するための液体潤滑剤が被覆されている磁気ディス
    ク板を用いる磁気ディスク装置において、該磁気ディス
    ク板の周端面に対向している側壁を有し、前記磁気ディ
    スク板の前記周端面と前記周端面に対向する前記側壁の
    内側壁面との間隔を0.10mm以下としたことを特徴
    とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッドとの摩擦・接触による磨耗を
    防止するための液体潤滑剤が被覆されている磁気ディス
    ク板を用いる磁気ディスク装置において、該磁気ディス
    ク板の周端面に対向している側壁と、前記磁気ディスク
    板と前記磁気ディスク板の表面が対向する壁とを有し、
    前記磁気ディスク板の前記周端面と前記周端面に対向す
    る前記側壁の内側壁面との間隔を0.10mm以下と
    し、さらに、前記磁気ディスク板と前記磁気ディスク板
    が対向する前記壁の内側壁面との間隔を3.00mm以
    下としたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載に磁気ディスク装置におい
    て、前記磁気ディスク板は複数枚が前記側壁と前記壁と
    によって構成されている磁気ディスク容器に前記間隔を
    もって収容されていることを特徴とする磁気ディスク装
    置。
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JPH09204767A JPH09204767A (ja) 1997-08-05
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