JP2758864C - - Google Patents

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JP2758864C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は液晶表示装置に係り、特に、横電界方式と称される液晶表示装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】 横電界方式と称される液晶表示装置は、縦電界方式と称される液晶表示装置と
対比されるものであり、液晶層を介して互いに対向して配置される透明基板のう
ち、その一方または両方の液晶層側の単位画素に相当する領域面に、表示用電極
と基準電極とが備えられ、この表示用電極と基準電極との間に透明基板と平行に
発生させる電界によって前記液晶層を透過する光を変調させるようにしたもので
ある。 【0003】 一方、縦電界方式の液晶表示装置は、液晶層を介して互いに対向して配置され
る透明基板の液晶層側の単位画素に相当するそれぞれの領域面に、透明電極から
なる画素電極と共通電極とが対向して備えられ、この画素電極と共通電極との間
に透明基板に対して垂直に発生させる電界によって前記液晶層を透過する光を変
調させるようにしたものである。 【0004】 横電界方式の液晶表示装置は、このような縦電界方式の液晶表示装置と異なり
、その表示面に対して大きな角度視野から観察しても鮮明な映像を認識でき、い
わゆる角度視野に優れたものとして知られるに至ったものである。 【0005】 なお、このような構成からなる液晶表示装置は、たとえば特許出願公表平5−
505247号公報、特公昭63−21907号公報、および特開平6−160
878号公報に詳述されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、このような横電界方式の液晶表示装置は、その液晶表示パネルの表面
の外部から静電気等の高い電位が加わった場合に、表示の異常が発生するという
、 いままでの縦電界方式の液晶表示装置にみられなかった弊害が指摘されるに至っ
た。 【0007】 そこで、本願発明者等がこの原因を究明した結果、次のようなことが判明する
に至った。 【0008】 すなわち、横電界方式の液晶表示装置は、液晶を間にして平行あるいはほぼ平
行に配置された表示用電極と基準電極との間に、外部からの静電気等に対するシ
ールド機能を備える導電層を全く有していない構成となっている。仮に、このよ
うな導電層が配置されていた場合に、表示用電極からの電界が基準電極側ではな
く該導電層側に終端してしまうことになって、該電界による適切な表示ができな
くなるからである。 【0009】 そして、このようにシールド機能を有していないがために、表示用電極と基準
電極との間において透明基板と平行に発生する映像信号に対応する電界が、外部
からの静電気等によって影響されてしまうことになる。この外部からの静電気等
は液晶表示パネル自体に帯電し、この帯電は透明基板に対して垂直に電界を発生
させることになるからである。 【0010】 これに対して、縦電界方式の液晶表示装置の場合は、液晶を介して対向配置さ
れる画素電極と共通電極がそれぞれ外部からの静電気等に対するシールド機能を
必然的に備えたものとして構成されていることから、上述したような弊害は認め
られなかった。 【0011】 本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、液晶表
示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった場合にあっても、表示
の異常の発生を防止できる液晶表示装置を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】 本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば
、以下のとおりである。 【0013】 すなわち、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの表示面に光を透過させる
ためのバックライトユニットとを備え、前記液晶表示パネルは、液晶層を介して
互いに対向して配置される透明基板のうち、その一方の液晶層側の単位画素に相
当する領域面に表示用電極と基準電極とが備えられ、この基準電極と少なくとも
スイッチング素子を介して映像信号線からの映像信号が供給される前記表示用電
極との間に透明基板と平行に発生させる電界によって前記液晶層を透過する光を
変調させる構成となっている液晶表示装置において、 前記液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対して遠い側の
透明基板は前記スイッチング素子、表示用電極、および基準電極が形成されてい
ない側の透明基板となっているとともに、この透明基板の液晶層と反対側の面に
透光性を備える導電層がスパッタリングによって少なくとも画素領域に形成され
ていることを特徴とするものである。 【0014】 このように、液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対して
遠い側の透明基板、すなわち観察側の透明基板の少なくとも画素領域、すなわち
表示面領域に透光性を備える導電層が形成されることによって、この導電層が外
部からの静電気等に対するシールド機能を有するようになる。 【0015】 この場合、この導電層は透明基板の液晶側の反対の側の面に形成されているこ
とから、表示用電極からの電界がこの導電層ではなく、基準電極側に全て終端す
るようになり、表示品質に悪影響を及ぼすことはない。液晶層の厚みおよび表示
用電極と基準電極との距離が数ミクロンから数十ミクロンであるのに対して、透
明基板の厚みはおよそ1ミリであり、それらは2桁から3桁の差があるからであ
る。 【0016】 したがって、液晶表示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった 場合にあっても、表示の異常の発生を防止できるようにすることができる。 【0017】 また、前記導電膜は、スイッチング素子が形成されていない側の透明基板面に
スパッタリングによって形成されたものとなっている。 【0018】 このことは、前記透明基板に導電膜を形成する場合において、その導電性粒子
が透明基板の裏面側に回り込んでも、前記スイッチング素子を含む他の回路等を
短絡させてしまう弊害を回避することができるようになる。 【0019】 【発明の実施の形態】 以下、本発明による液晶表示装置のそれぞれの実施例を参考例とともに各別に
項を分けて説明する。 【0020】 参考例1. 図1は、本発明による液晶表示装置に具備される液晶表示パネル(バックライ
トユニット300をも示している)の一参考例を示す断面図である。 【0021】 同図において、液晶表示パネル100は、液晶層LCを介して互いに対向配置
される透明基板1Bおよび透明基板1Aを外囲器とし、この参考例では、透明基
板1Aの主表面側が観察側となっている。このため、透明基板側1B側にはバッ
クライトユニット300が配置され、このバックライトユニット300側からの
均一な光が該透明基板1Bのほぼ全域を照射するようになっている。 【0022】 透明基板1Aと透明基板1Bとの間に介在される液晶層LCは、各透明基板の
液晶層LC側に形成される電子回路とともに、その層の広がり方向にマトリック
ス状に配置された複数の画素が構成されている。 【0023】 これらマトリックス状に配置された各画素の集合は、透明基板1A側から観察
した場合に表示領域を構成するようになっている。 【0024】 表示領域を構成するそれぞれの各画素は、前記電子回路を介した信号の供給に
よって、それぞれ独自に前記バックライトユニット300からの光透過が制御さ
れるようになっており、これによって該表示領域に任意の画像を映像できるよう
になっている。 【0025】 ここで、前記各画素における光透過の制御は、各画素における液晶層LC内に
発生せしめる電界を透明基板の面に対して平行に生じさせることによって行う、
いわゆる横電界方式を採用している。なお、この横電界方式による液晶表示パネ
ル100およびその周辺回路等の詳細な構成は後に説明する。 【0026】 このように構成された横電界方式の液晶表示パネル100は、縦電界方式のそ
れと同様に、同図に示すように、透明基板1Aの液晶層LCとは反対側の面(観
察側の面)および透明基板1Bの液晶層LCとは反対側の面(バックライトユニ
ット300側の面)に、それぞれ偏光板21,26がそれぞれ貼付されている。 【0027】 そして、この参考例では、特に、透明基板1Aにおいて貼付される偏光板21
と該透明基板1Aとの間に介在される粘着層30内にたとえばカーボンからなる
導電性の微粒子が散在されて混入されている。そして、このように導電性の微粒
子が散在された粘着層30は、外部からの静電気等の帯電に対してシールドを行
う導電膜として機能するようになっている。 【0028】 この場合、このような微粒子は、それが散在される粘着層自体において光透過
性を損なうことなくある程度の導電性を備えることが必要となる。 【0029】 ここで、この光透過性および導電性がどの程度であれば充分であるかを以下説
明する。 【0030】 一般に液晶表示装置は、その表示特性がブラウン管のそれと対比され、特に、 消費電力が極めて少ないことが最も大きな特徴とされる。このため、液晶表示パ
ネル100の光透過性(上述した粘着層30の光透過性をも含めて)はこの消費
電力との兼ね合いで決定されるものとなっている。 【0031】 ここで、液晶表示パネル100の大きさが13.3インチで、その表面輝度を
200(Cd/m2)にすることを目標とする。これは15インチのブラウン管
の表面輝度に相当する。また、対角13.3インチの液晶表示パネルは対角15
インチのブラウン管の表示領域にほぼ匹敵する。一方、バックライトユニットの
消費電力はたとえば5000(Cd/m2)で34Wである。この場合、表面輝
度と消費電力が一応比例すると考えれば、147(Cd/m2)/Wである。 【0032】 そして、液晶表示パネル(横電界方式)の光透過率をT(%)、導電性微粒子
を混入させた粘着層の光透過率をP(%)とした場合、次の式が成立することに
なる。 【0033】 【数1】 【0034】 この式(1)で、Tはおおよそ4%である。15インチブラウン管の平均的消
費電力は100Wであるので、消費電力を100W以下とした場合に、Pは34
%以上として導かれる。 【0035】 したがって、導電性微粒子を混入させた粘着層光の透過率としては、34%以
上であれば、消費電力の少ない液晶表示装置としての長所をそのまま活かせるこ とになる。 【0036】 また、導電性微粒子を混入させた粘着層の導電性としては、そのシート抵抗が
2×1014Ω・□以下とすることが好ましいことが判明している。帯電防止の効
果を充分に得るためである。 【0037】 このように構成した場合、液晶表示パネル100の表示面領域に透光性を備え
る導電層が形成されることによって、この導電層が外部からの静電気等に対する
シールド機能を有するようになる。 【0038】 この場合、この導電層は透明基板の液晶側の反対の側の面に形成されているこ
とから、表示用電極からの電界がこの導電層ではなく、基準電極側に大部分が終
端することになり、表示品質に悪影響を及ぼすことはない。液晶層の厚みおよび
表示用電極と基準電極との距離が数ミクロンから数十ミクロンであるのに対して
、透明基板の厚みはおよそ1ミリであり、それらは2桁から3桁の差があるから
である。 【0039】 したがって、液晶表示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった
場合にあっても、表示の異常の発生を防止できるようにすることができる。 【0040】 次に、上述した横電界方式の液晶表示パネル100およびその周辺駆動回路等
からなる液晶表示装置の一参考例の詳細な構成を以下説明する。 【0041】 図2において、まず、いわゆるアクティブ・マトリックス型の液晶表示パネル
100がある。この液晶表示パネル100は、その表示部がマトリックス状に配
置された複数の画素の集合によって構成され、それぞれの各画素は、該液晶表示
パネル100の背部に配置されたバックライトユニット300からの透過光を独
自に変調制御できるように構成されている。 【0042】 そして、各画素における光変調は横電界方式と称される方法を採用しており、
その構成は後に詳述するが、互いに対向配置される透明基板の間に介在される液
晶層内に発生させる電界は該透明基板と平行になるようになっている。 【0043】 このような液晶表示パネル100は、その表示面に対して大きな角度視野から
観察しても鮮明な映像を認識でき、いわゆる広角度視野に優れたものとして知ら
れている。 【0044】 すなわち、液晶表示パネル100があり、この液晶表示パネル100の液晶を
介して互いに対向配置される透明基板1A、1Bのうち一方の透明基板1Aの液
晶側の面に、そのx方向(行方向)に延在しy方向(列方向)に並設される走査
信号線2および基準信号線4とが形成されている。 【0045】 この場合、同図では、透明基板1Aの上方から、走査信号線2、この走査信号
線2と近接された基準信号線4、この基準信号線4と比較的大きく離間された走
査信号線2、この走査信号線2と近接された基準信号線4、…というように順次
配置されている。 【0046】 そして、これら走査信号線2および基準信号線4とそれぞれ絶縁されてy方向
に延在しx方向に並設される映像信号線3が形成されている。 【0047】 ここで、走査信号線2、基準信号線4、および映像信号線3のそれぞれによっ
て囲まれる矩形状の比較的広い面積の各領域において単位画素が形成される領域
となり、これら各単位画素がマトリックス状に配置されて表示面を構成するよう
になっている。なお、この画素の詳細な構成は以下に詳述する。 【0048】 そして、液晶表示パネル100には、その外部回路として垂直走査回路5およ
び映像信号駆動回路6が備えられ、該垂直走査回路5によって前記走査信号線2
のそれぞれに順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミングに合わせて映像 信号駆動回路6から映像信号線3に映像信号(電圧)を供給するようになってい
る。 【0049】 なお、垂直走査回路5および映像信号駆動回路6は、液晶駆動電源回路7から
電源が供給されていると共に、CPU8からの画像情報がコントローラ9によっ
てそれぞれ表示データ及び制御信号に分けられて入力されるようになっている。 【0050】 また、上述した構成の液晶表示パネル100には、特に基準信号線4が設けら
れ、この基準信号線4に印加される基準電圧信号も液晶駆動電源回路7から供給
されるようになっている。 【0051】 なお、本参考例および実施例の説明では、バックライトから遠い側に配置され
た基板を上側基板、バックライトに近い側に配置された基板を下側基板と定義す
る。また、表示電極が形成された基板を透明基板1Aと定義し、表示電極が形成
されていない基板を透明基板1Bとする。したがって、上側、下側基板と、透明
基板1A、1Bの関係は、参考例および実施例毎に対応関係が異なってくる。 【0052】 この参考例では、透明基板1Aが上側基板、透明基板1Bが下側基板となる。 【0053】 図3は、前記単位画素の一参考例を示す平面図である(図2の点線で囲んだ領
域に相当する)。なお、図3のIV−IV線における断面図を図4に、V−V線におけ
る断面図を図5に、VI−VI線における断面図を図6に示している。 【0054】 図3において、透明基板1Aの主表面に、x方向に延在する基準信号線4と、
この基準信号線4と(−)y方向に比較的大きく離間されかつ平行に走査信号線
2が形成されている。 【0055】 ここで、基準信号線4には、3本の基準電極14が一体に形成されている。す
なわち、そのうちの2本の基準電極14は、一対の後述する映像信号線3とで形 成される画素領域のy方向辺、すなわち前記それぞれの映像信号線3に近接して
(−)y方向に走査信号線2の近傍にまで延在されて形成され、残りの1本はそ
れらの間に形成されている。 【0056】 そして、これら走査信号線2、基準信号線4、および基準電極14が形成され
た透明基板1Aの表面にはこれら走査信号線2等をも被ってたとえばシリコン窒
化膜からなる絶縁膜15(図4、図5、図6参照)が形成されている。この絶縁
膜15は、後述する映像信号線3に対しては走査信号線2および基準信号線4と
の交差部に対する層間絶縁膜として、薄膜トランジスタTFTの形成領域に対し
てはゲート絶縁膜として、蓄積容量Cstgの形成領域に対しては誘電体膜とし
て機能するようになっている。 【0057】 この絶縁膜15の表面には、まず、その薄膜トランジスタTFTの形成領域に
おいて半導体層16が形成されている。この半導体層16はたとえばアモルファ
スSiからなり、走査信号線2上において映像信号線3に近接された部分に重畳
して形成されている。これにより、走査信号線2の一部が薄膜トランジスタTF
Tのゲート電極を兼ねた構成となっている。 【0058】 そして、このようにして形成された絶縁膜15の表面には、図3に示すように
、そのy方向に延在しx方向に並設される映像信号線3が形成されている。 【0059】 そして、映像信号線3は、薄膜トランジスタTFTの前記半導体層16の表面
の一部にまで延在されて形成されたドレイン電極3Aが一体となって備えられて
いる。 【0060】 さらに、画素領域における絶縁膜15の表面には表示電極18が形成されてい
る。この表示電極18は前記基準電極14の間を走行するようにして形成されて
いる。すなわち、表示電極18の一端は前記薄膜トランジスタTFTのソース電
極18Aを兼ね、そのまま(+)y方向に延在され、さらに基準信号線4上に沿 ってx方向に延在された後に、(−)方向に延在して他端を有するコ字形状とな
っている。 【0061】 この場合、表示電極18の基準信号線4に重畳される部分は、前記基準信号線
4との間に誘電体膜としての前記絶縁膜15を備える蓄積容量Cstgを構成し
ている。この蓄積容量Cstgによってたとえば薄膜トランジスタTFTがオフ
した際に表示電極18に映像情報を長く蓄積させる効果を奏するようにしている
。 【0062】 なお、前述した薄膜トランジスタTFTのドレイン電極3Aとソース電極18
Aとの界面に相当する半導体層16の表面にはリン(P)がドープされて高濃度
層となっており、これにより前記各電極におけるオーミックコンタクトを図って
いる。この場合、半導体層16の表面の全域には前記高濃度層が形成されており
、前記各電極を形成した後に、該電極をマスクとして該電極形成領域以外の高濃
度層をエッチングするようにして上記の構成とすることができる。 【0063】 そして、このように薄膜トランジスタTFT、映像信号線3、表示電極18、
および蓄積容量Cstgが形成された絶縁膜15の上面にはたとえばシリコン窒
化膜からなる保護膜19(図4、図5、図6参照)が形成され、この保護膜19
の上面には配向膜20が形成されて、液晶表示パネル100の透明基板1Aを構
成している。なお、この透明基板1Aの液晶層側と反対側の面には偏光板21が
配置されている。 【0064】 そして、透明基板1Bの液晶側の部分には、図4に示すように、各画素領域を
各画素毎に区分して遮光膜22が形成されている。この遮光膜22は、前記薄膜
トランジスタTFTへ直接光が照射されるのを防止するための機能と表示コント
ラストの向上を図る機能とを備えるものとなっている。この遮光膜22は、図3
の破線に示す領域に形成され、それに形成された開口部が実質的な画素領域を構
成するものとなっている。 【0065】 さらに、遮光膜22の開口部を被ってカラーフィルタ23が形成され、このカ
ラーフィルタ23はx方向に隣接する画素領域におけるそれとは異なった色を備
えるとともに、それぞれ遮光膜22上において境界部を有するようになっている
。また、このようにカラーフィルタ23が形成された面には樹脂膜等からなる平
坦膜24が形成され、この平坦膜24の表面には配向膜25が形成されている。
なお、この透明基板1Bの液晶層側と反対側の面には偏光板26が配置されてい
る。 【0066】 ここで、透明基板1A側に形成された配向膜20と偏光板21,透明基板1B
側に形成された配向膜25と偏光板26との関係を図7を用いて説明する。 【0067】 表示電極18と基準電極14との間に印加される電界の方向207に対して、
配向膜20および25のいずれのラビング方向208の角度はφLCとなってい
る。また、一方の偏光板21の偏光透過軸方向209の角度はφPとなっている
。他方の偏光板26の偏光透過軸は、φPと直交している。また、φLC=φP
となっている。また、液晶層LCとしては、誘電率異方性Δεが正でその値が7
.3(1kHz)、屈折率異方性Δnが0.073(589nm、20℃)のネ
マチック液晶の組成物を用いている。 【0068】 このような関係からなる配向膜20、25と偏光板21,26等の構成は、い
わゆるノーマリブラックモードと称されるもので、液晶層LC内に透明基板1A
と平行な電界Eを発生せしめることにより、該液晶層LCに光を透過するように
なっている。しかし、この参考例では、このようなノーマリブラックモードに限
定されるものではなく、無電界時に液晶層LCを透過する光が最大となるノーマ
リホワイトモードであってもよいことはいうまでもない。 【0069】 参考例2. 参考例1では、偏光板21の上側基板に対する貼付のための粘着層30にたと
えばカーボンからなる微粒子を混入させたものであるが、これに限定されること
はなく、金属の微粒子であってもよいことはいうまでもない。 【0070】 このように金属の微粒子を用いた場合、導電性がさらに向上させることができ
ることからシールド機能が強化され、外部からの静電気等に対する表示異常をさ
らに抑制できる効果を奏する。 【0071】 この場合、特定波長での着色を防止する目的で、該金属の微粒子は複数の粒径
のもの、あるいは複数の材質のものを選択して用いることができることはいうま
でもない。 【0072】 参考例3. 参考例2では、偏光板21の上側基板に対する貼付のための粘着層に金属の微
粒子を混入させたものであるが、これに限定されることなく、透明かつ導電性を
有する酸化金属の微粒子であってもよいことはいうまでもない。 【0073】 このような酸化金属としては、ITO(Indium-Tin-Oxide)、SnO2、ある
いはIn23等を選択することができる。 【0074】 このような酸化金属の微粒子を用いた場合、透過光量の低減を大幅に抑制でき
ることから、バックライトユニット300に対する消費電力を低減できる効果を
奏するようになる。 【0075】 参考例4. 上述した各参考例では、そのいずれもが、偏光板21の上側基板に対する貼付
のための粘着層30自体に導電性をもたせるようにしたものである。しかし、こ
れに限定されることはなく、偏光板21自体に導電性をもたせるように構成して
もよいことはいうまでもない。 【0076】 たとえば、偏光板21の主表面にコーティングしたITO層を設けるようにし
てもよく、また導電性を有する材料によって偏光板を形成するようにしてもよい
。 あるいは、偏光板を構成する各層のうち、いずれか一層に導電性を付与する構成
としてもよい。 【0077】 このようにした場合、粘着層30自体に導電性をもたせた上述の構成と比較し
て、粘着層30それ自体になんらの材料を混入させなくて済むことから、上側基
板に対する偏光板21の貼付における付着力の低下等の問題を回避できるように
なる。 【0078】 参考例5. 上述した各参考例では、既存の粘着層30あるいは偏光板21に導電性を持た
せるようにしたものである。しかし、これに限定されることはなく、導電性を有
する透明シートを別個に形成し、この透明シートを偏光板21と上側基板との間
に介在させる構成としてもよいことはもちろんである。 【0079】 ここで、導電性を有する透明シートは、たとえば、ITOの微粒子を含むポリ
エチレン等の有機物質を主成分とするものを容易に製造できる。 【0080】 このような導電性を有する透明シートを用いることで、偏光板21とは別個に
構成できるので、それぞれの最適な性能を顕在化でき、液晶表示装置の部材選択
の裕度を向上させることができるようになる。 【0081】 また、参考例1ないし5は、上側基板として透明基板1Aを用い、偏光板21
と上側基板の間の粘着層に導電性を設けたが、上側基板として透明基板1Bを用
い、偏光板26と上側基板の間の粘着層に導電性を設けても、同様の効果が得ら
れることはいうまでもない。 【0082】 参考例6. この参考例では、透明基板1Aの液晶層LC側の反対側の面のほぼ全域に透明
導電膜としてのITO膜を形成し、このITO膜の上面に偏光板21を貼付する ようにしたものである。 【0083】 このようなITO膜はたとえばスパッタリング方法によって形成し、通常、透
明基板1Aの液晶層LC側の面に薄膜トランジスタTFTおよび信号線等からな
る電子回路を形成した後に行う。この場合、透明基板1Aの液晶層LC側の面に
は、該電子回路の端子となる部分をITO膜で形成する場合があり、この場合、
後のいずれかの工程として前記透明導電膜を形成することができるようになる。 【0084】 もし、仮に、前記透明導電膜を先に形成し、その後、端子となる部分をITO
膜で形成した場合、端子となる部分のITOをエッチング加工する際に前記透明
導電膜も同時にエッチングされ、消失してしまう場合がある。したがって、上述
のように、先に端子となる部分をITOで形成、その後、透明導電膜を形成する
ことが必要である。 【0085】 このように、シールド機能としての導電層をITO膜で形成することによって
、その導電率を大幅に向上させることができ、本参考例による効果を向上させる
ことができるようになる。また、耐久性、対環境性、および信頼性等も向上させ
ることができるようになる。 【0086】 なお、この参考例では、透明導電膜としてITO膜に限定されることはなく、
たとえばSnO2膜、あるいはIn23膜とであっても同様の効果を奏すること
はいうまでもない。 【0087】 むろん、端子部はITO等の透明導電膜を設けず、シールドのための透明導電
膜を設ける場合も含まれる。 【0088】 実施例1. この実施例では、シールド機能としての導電層をITO膜で形成することは参
考例6と同様であるが、そのITO膜を形成する透明基板の液晶層側の構成が異 なっている(すなわち、図8に示す構成となっている)ことにある。 【0089】 バックライトユニット300側に配置される透明基板1Aは、その液晶層LC
側の面に薄膜トランジスタTFT等を含む電子回路が形成されたものとなってお
り、観察側に配置される透明基板1Bは、その液晶層側の面に遮光膜22、フィ
ルタ23等が形成されたものとなっている。そして、シールド機能としてのIT
O膜からなる導電層は、観察側の透明基板1B、すなわち、液晶層LC側の面に
遮光膜22、フィルタ23等が形成された上側基板側に形成されていることにあ
る。 【0090】 このように構成された液晶表示装置は、シールド機能としてのITO膜をスパ
ッタリング方法で形成する際に、参考例6にみられなかった効果を奏するように
なる。 【0091】 すなわち、参考例6の場合において、シールド機能としてのITO膜をスパッ
タリング方法で形成した際に、ITOが透明基板1Aの裏面側に回り込む場合が
あり、このITOが既に形成されている電子回路(薄膜トランジスタ、信号線等
を含む回路)を短絡させてしまう場合がある。しかし、本実施例では、このよう
な電子回路が形成されていない透明基板1Bに該ITO膜を形成することから、
上述したような弊害を回避できることになる。 【0092】 なお、ITO膜の代わりに、SnO2膜、あるいはIn23膜を用いた場合も
同様である。 【0093】 実施例2. 図9は、本発明の他の実施例を示す断面図を示している。上述した参考例およ
び実施例と異なる部分は、まず、観察側の上側透明基板の表面には、その表示部
を露呈させるフレーム32が配置されている。このフレームはその剛性を確保す
る目的から導電性部材で形成されている。そして、前記上側透明基板の表面には シールド機能を有する導電膜30Aが形成され、さらにその上面に偏光板26が
形成さている。そして、シールド機能を有する前記導電膜30Aは、偏光板26
、導電性材料34およびフレーム32をそれぞれ介して接地(アース)された構
成となっている。 【0094】 このように構成した場合、シールド機能を有する導電膜30Aに拡散した電荷
をアース電位に逃すことができるようになり、たとえば参考例1の場合と比較し
た場合に、表示異常の防止を大幅に向上させることができるようになる。また、
表示異常が生じた場合でも、極めて短時間で該表示異常を回復できる効果を奏す
る。 【0095】 参考例7. 図10は、他の参考例を示す断面図を示している。実施例2とほぼ同様の構成
となっているが、シールド機能を有する導電層30Aが偏光板26の表面に形成
されていることに相違を有する。 【0096】 このように構成した場合、該導電層30Aは導電性材料34を介してフレーム
32と直接接続されるために、その接続抵抗を大幅に低減できることになる。し
たがって、実施例2の場合と比較して、さらに表示異常を低減できるとともに、
極めて短時間で表示異常から回復できるようにすることができる。 【0097】 実施例3. 図11は、本発明の他の実施例を示す断面図を示している。実施例2とほぼ同
様の構成となっているが、フレーム32で被われる部分の偏光板26は、その一
部(あるいは全部)においてシールド機能を有する導電層30Aを露呈させるよ
うに形成され、この露呈された部分において該導電層30Aが導電性材料34を
介してフレーム32に直接接続されている。 【0098】 このように構成した場合にも、該導電層30Aは導電性材料34を介してフレ ーム32と直接接続されるために、その接続抵抗を大幅に低減できることになる
。 【0099】 さらに、偏光板26の面積を小さくすることができることから、価格を低減で
きるという効果を奏する。 【0100】 実施例4. 本実施例は、上述した実施例2、参考例7、実施例3にそれぞれ示した導電性
材料34として、特に、導電性ゴムを用いたことにある。 【0101】 このようにした場合、該導電性材料34は従来液晶表示パネル100とフレー
ム32との固定用として用いられたゴムスペーサーと兼用できることになり、特
に、ゴムスペーサーを必要とすることがなくなることから部材コストの低減を図
ることができるようになる。 【0102】 実施例5. 本実施例は、上述した実施例2、参考例7、実施例3にそれぞれ示した導電性
材料34として、特に、銀ペーストを用いたことにある。 【0103】 このようにした場合、実施例4のように導電性ゴムを用いた場合に比較して、
接続抵抗を大幅に低減できることになり、さらに表示異常を低減できるとともに
、極めて短時間で表示異常から回復できるようにすることができる。 【0104】 実施例6. 本実施例は、上述した実施例2、参考例7、実施例3にそれぞれ示した導電性
材料34として、特に、金属箔テープを用いたことにある。 【0105】 このようにした場合、実施例5のように銀ペーストを用いた場合に比較して、
接続抵抗を大幅に低減できることになり、さらに表示異常を低減できるとともに
、極めて短時間で表示異常から回復できるようにすることができる。 【0106】 実施例7. この実施例は、上述した実施例2、参考例7、実施例3にそれぞれ示した導電
性材料34として、特に、導電性ビーズもしくは導電性ファイバの双方もしくは
一方を含む有機材料を用いたことにある。 【0107】 このようにした場合、該有機材料をライン状に塗布することで導電性材料34
とすることができるので、該導電性材料を短時間に構成できるため、表示異常を
低減できるとともに、生産性を向上させることができる。 【0108】 実施例8. 図12は、本発明による他の実施例を示す断面図である。上述した参考例およ
び実施例では、シールド機能を有する導電層30Aを、導電性材料34およびフ
レーム32を介して接地(アース)したものであるが、本実施例では、液晶表示
パネル100側にアース端子36を予め形成しておき、このアース端子36に該
導電層30Aを接続する構成としたものである。 【0109】 この場合のアース端子36Aと該導電層30Aとの接続は、図中に示すように
ケーブル38を用いてもよいが、これに限定されず、金属箔あるいは銀ペースト
等であってもよいことはいうまでもない。 【0110】 このようにした構成は、たとえば、液晶表示パネル100の前方部に配置され
るフレーム32が絶縁性の材料で形成されている場合において等に、前記導電層
30Aの接地(アース)を有効に行なうことができる。 【0111】 参考例8. 図13は、他の参考例を示す断面図である。この参考例では、液晶表示パネル
100側にアース端子36を予め形成しておくのは実施例7と同様であるが、偏
光板26をその下層の導電性を有する粘着層30とともに延在させて、前記アー ス端子36に接続させていることに相違を有する。 【0112】 このように構成した場合、偏光板26は上側透明基板1Bに貼付すると同時に
該粘着層30の接地(アース)を達成でき、生産性の向上を図ることができるよ
うになる。 【0113】 実施例9. 図14は、本発明による他の実施例を示す断面図である。上述した参考例およ
び実施例では、シールド機能を有する導電層30Aを接地(アース)する場合に
おいて、液晶表示パネル100に形成したアース端子に接続したものであるが、
本実施例では、液晶表示パネル100の周辺に配置される周辺回路の基板40上
にアース端子41を設け、このアース端子41に接続するようにしたことに相違
を有する。 【0114】 このようにした場合、液晶表示パネル100側からたとえばケーブル38等を
介して容易に該導電層30Aの接地(アース)を実現することができるようにな
る。 【0115】 実施例10. 図15は、本発明による他の実施例を示す断面図である。この実施例では、シ
ールド機能を有する導電層30Aを観察側の上側基板のみならずバックライトユ
ニット300側の下側透明基板にも形成したことにある。 【0116】 このように構成した場合、液晶表示パネル100から輻射される電磁界を大幅
に低減できる(EMI特性の向上)という効果を奏する。 【0117】 また、同図に示していないが、観察側およびバックライトユニット側のそれぞ
れの該導電層30Aをそれぞれ必要に応じて接地(アース)してもよいことはい
うまでもない。 【0118】 参考例9. 図16は、他の参考例を示した断面図である。この参考例では、液晶表示パネ
ル100の観察側の上側透明基板の前方部に、該上側透明基板から若干の隙間を
有して透明な保護板50が配置され、この保護板50はフレーム32に固定され
ている。 【0119】 この場合の保護板50は、導電性を備えておらず、したがって、使用者の手が
直接液晶表示パネル100に接触するのを防止する機能、あるいは人体による液
晶表示パネル100に対する高圧電圧印加の恐れを防止する機能等を備えるもの
となっている。 【0120】 このように構成しても、保護板50の上述した機能から、液晶表示パネル10
0への帯電そのものの機会を大幅に低減でき、表示異常を抑制できるようになる
。 【0121】 そして、この場合における液晶表示パネル100は、その観察側の上側透明基
板に上述した参考例および実施例で説明したシールド機能を有する導電層を設け
なくてもよいが、これに限定されずに設けてもよいことはいうまでもない。さら
に効果の向上が図れるからである。 【0122】 また、この参考例では、前記保護板50は導電性を備えていないものとして説
明したが、これに限定されることはなく、備えるようにしてもよいことはいうま
でもない。さらに効果の向上が図れるからである。 【0123】 参考例10. 図17は、他の参考例を示した断面図である。この参考例では、フレーム32
の材料を特に導電性材料として、その周辺にたとえばプラスチック製のケース5
2を一体に取り付けていることにある。 【0124】 このように構成した場合、導電性のフレーム32によってEMI放射特性を向
上させることができるようになる。 【0125】 この場合、保護板50に導電層30Aを備えたものを用いることにより、さら
にEMI放射特性を向上させることができるようになる。また、同じ目的で、液
晶表示パネル100自体にも上述した参考例に示した導電層を設けるようにして
もよい。 【0126】 【発明の効果】 以上説明したことから明らかになるように、本発明による液晶表示装置によれ
ば、液晶表示パネルの表面の外部から静電気等の高い電位が加わった場合にあっ
ても、表示の異常の発生を防止できるようにできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による液晶表示装置の一参考例を示す要部断面図である。 【図2】 本発明による液晶表示装置の一参考例を示す全体の概略構成図である。 【図3】 本発明による液晶表示装置に具備される液晶表示パネルの画素の一参考例を示
す平面図である。 【図4】 図3のIV−IV線における断面図である。 【図5】 図3のV−V線における断面図である。 【図6】 図3のVI−VI線における断面図である。 【図7】 本発明による液晶表示装置に具備される液晶表示パネルの電界方向とラビング
方向、および偏光板との関係を示す説明図である。 【図8】 本発明による液晶表示装置の一実施例を示す要部断面図である。 【図9】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す要部断面図である。 【図10】 本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す要部断面図である。 【図11】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す要部断面図である。 【図12】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す要部断面図である。 【図13】 本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す要部断面図である。 【図14】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す要部断面図である。 【図15】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す要部断面図である。 【図16】 本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す要部断面図である。 【図17】 本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す要部断面図である。 【符号の説明】 1A……表示電極が形成された透明基板、1B……表示電極が形成されていな
い透明基板、21,26……偏光板、30……導電微粒子を散在させた粘着層、
30A……導電層、100……液晶表示パネル、300……バックライトユニッ
ト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの表示面に光を透過さ
    せるためのバックライトユニットとを備え、前記液晶表示パネルは、液晶層を介
    して互いに対向して配置される透明基板のうち、その一方の液晶層側の単位画素
    に相当する領域面に表示用電極と基準電極とが備えられ、この基準電極と少なく
    ともスイッチング素子を介して映像信号線からの映像信号が供給される前記表示
    用電極との間に透明基板と平行に発生させる電界によって前記液晶層を透過する
    光を変調させる構成となっている液晶表示装置において、 前記液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対して遠い側の
    透明基板は前記スイッチング素子、表示用電極、および基準電極が形成されてい
    ない側の透明基板となっているとともに、この透明基板の液晶層と反対側の面に
    透光性を備える導電層がスパッタリングによって少なくとも画素領域に形成され
    ていることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項2】 液晶層を介して互いに対向して配置される透明基板のうち、そ
    の一方の液晶層側の単位画素に相当する領域面に表示用電極と基準電極とが備え
    られ、この基準電極と少なくともスイッチング素子を介して映像信号線からの映
    像信号が供給される前記表示用電極との間に透明基板と平行に発生させる電界に
    よって前記液晶層を透過する光を変調させる構成となっている液晶表示パネルに
    おいて、 その観察される側の透明基板は、前記スイッチング素子、表示用電極、および
    基準電極が形成されていない側の透明基板となっているとともに、この透明基板
    の液晶層と反対側の面に透光性を備える導電層がスパッタリングによって少なく
    とも画素領域に形成されていることを特徴とする液晶表示パネル。 【請求項3】 導電層は、その光透過率が34%以上であることを特徴とする
    請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項4】 導電層は、そのシート抵抗が2×1014Ω・□以下であること
    を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項5】 導電層は、その光透過率が34%以上であることを特徴とする
    請求項2記載の液晶表示パネル。 【請求項6】 導電層は、そのシート抵抗が2×1014Ω・□以下であること
    を特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル。 【請求項7】 導電性粒子は金属であることを特徴とする請求項2記載の液晶
    表示パネル。 【請求項8】 導電性粒子は、ITO、SnO2、In23のうちのいずれか
    を含む粒子からなることを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル。 【請求項9】 液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対し
    て遠い側の透明基板の液晶層と反対側の面に透光性を備える導電層は、偏光板と
    透明基板との間に介在された透明導電膜であることを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示装置。 【請求項10】 透明導電膜は、ITO、SnO2、In23のうちのいずれ
    かを主成分とした膜からなることを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置。 【請求項11】 透明基板の液晶層と反対側の面に形成された透光性を備える
    導電層は接地されていることを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置。 【請求項12】 液晶表示パネルはアース用端子が備えられるものであって、
    偏光板から露出された導電層が前記アース用端子と電気的に接続されていること
    を特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。 【請求項13】 液晶表示パネルの周辺に電子部品を搭載した基板が配置され
    、かつ、この基板にアース電極を備えるものであって、偏光板から露出された導
    電層が前記アース電極と電気的に接続されていることを特徴とする請求項12記
    載の液晶表示装置。 【請求項14】 液晶表示パネルの観察側の面に、少なくとも表示面を露出さ
    せた開口を備える導電性のフレームが配置されるものであって、前記液晶表示パ
    ネルの透明基板の液晶層と反対側の面に形成された透光性を備える導電層の上部
    に絶縁性材料が形成され、かつ該絶縁材料と前記フレームは導電性材料を介して
    接続されていることを特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。 【請求項15】 液晶表示パネルの観察側の面に、少なくとも表示面を露出 させた開口を備える導電性のフレームが配置されるものであって、前記液晶表示
    パネルの透明基板の液晶層と反対側の面に形成された透光性を備える導電層は前
    記フレームに導電性材料を介して接続されていることを特徴とする請求項12記
    載の液晶表示装置。 【請求項16】 液晶表示パネルの観察側の面に、少なくとも表示面を露出さ
    せた開口を備える導電性のフレームが配置されるものであって、このフレームは
    、偏光板から露呈されている導電層に導電性材料を介し電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置。 【請求項17】 導電性材料は、導電ゴムであることを特徴とする請求項14
    、15、16記載のうちいずれか記載の液晶表示装置。 【請求項18】 導電性材料は、銀ペーストであることを特徴とする請求項1
    4、15、16記載のうちいずれか記載の液晶表示装置。 【請求項19】 導電性材料は、金属箔テープであることを特徴とする請求項
    14、15、16記載のうちいずれか記載の液晶表示装置。 【請求項20】 導電性材料は、導電性ビーズもしくは導電性ファイバの双方
    もしくは一方を含む有機材料であることを特徴とする請求項14、15、16記
    載のうちいずれか記載の液晶表示装置。 【請求項21】 アース用の端子を備えるものであって、透明基板の液晶層と
    反対側の面に形成された透光性を備える導電層は、前記アース用の端子に電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル。 【請求項22】 液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対
    して近い側の透明基板の液晶層と反対側の面に透光性を備える導電層が少なくと
    も表示面に形成されていることを特徴とする請求項1、11,14、15、16
    記載のうちいずれか記載の液晶表示装置。 【請求項23】 液晶表示パネルの透明基板のうちバックライトユニットに対
    して近い側の透明基板の液晶層と反対側の面に透光性を備える前記導電層は接地
    されていることを特徴とする請求項22記載の液晶表示装置。

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