JP2758608B2

JP2758608B2 - スイッチ装置

Info

Publication number: JP2758608B2
Application number: JP63153037A
Authority: JP
Inventors: 博史金田
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1988-06-21
Filing date: 1988-06-21
Publication date: 1998-05-28
Anticipated expiration: 2013-05-28
Also published as: JPH01320724A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、外部から与えられるスイッチ信号に呼応し
て負荷をオン・オフ制御するスイッチ装置に関するもの
である。

［従来の技術］外部からのスイッチ信号が反転してから一定時間経過
後に負荷への通電をオンまたはオフにするスイッチ装置
が従来より知られている。このようなスイッチ装置は、
たとえば、化粧室を使用した後に換気扇を一定時間動作
させる場合などに用いられる。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、従来のこの種のスイッチ装置では、ス
イッチを操作してから一定時間が経過した後に接点をオ
ン・オフさせることしかできなかったものであるから、
化粧室で照明を点滅させる操作と、換気扇を動作させる
操作とは別々に行なわなければならなかった。すなわ
ち、照明は化粧室に入る前に点灯し、化粧室から出ると
消灯するように操作するが、換気扇は化粧室から出て一
定時間経過後に停止させるのが一般的であるから、従来
のスイッチ装置では、動作時点の異なる照明と換気扇と
を一括して制御することができないという不便さがあっ
た。

本発明は上記問題点を解決することを目的とするもの
であり、即時動作を要する負荷と、遅延動作を要する負
荷とを一括して制御できるスイッチ装置を提供しようと
するものである。

［課題を解決するための手段］本発明では、上記目的を達成するために、埋込ボック
スに取着される規格化された取付枠に結合可能となる取
付寸法に形成されたケースを設け、外部から入力される
２値のスイッチ信号に呼応して即時にオン・オフする即
時開閉部と、スイッチ信号がオンからオフとオフからオ
ンとのいずれか一方の向きに反転したときに一定時間が
経過してからオン・オフする遅延開閉部とをケース内に
納装し、スイッチ信号を入力する信号端子と、即時開閉
部に外部負荷を接続する接点端子と、遅延開閉部に外部
負荷を接続する遅延接点端子とをケースに設けているの
である。

［作用］上記構成によれば、外部から入力されるスイッチ信号
に呼応してスイッチ信号の反転時に即時に開閉する即時
開閉部と、スイッチ信号の反転時から遅延して開閉する
遅延開閉部とを一つのケース内に設けているから、１つ
のスイッチ信号により、異なる時点で動作する複数の負
荷が制御できるようになるのである。また、ケースは規
格化された取付枠に結合可能となる取付寸法に形成され
ているから、通常の配線器具と同様に先行配線が可能と
なるのである。

［実施例］第１図に示すように、ケース10は、JIS規格に定めら
れた配線器具の大角形３個モジュールに相当する寸法を
有し、配線器具工業会の工業会規格に定められた金属製
取付枠や合成樹脂製取付枠に取着できるように取付部が
形成されている。第１図では、金属製の取付枠30を示し
ており、この取付枠30はスイッチボックス等の埋込ボッ
クスに取り付けられるようになっている。取付枠30に対
するケース10の取付部はケース10の両側部にそれぞれ形
成され、金属製の取付枠30に対しては、第２図に示すよ
うに、突片31を挿入するための取付孔11が、ケース10の
左右両側面に各一対ずつ穿設されている。また、合成樹
脂製の取付枠に対しては、取付枠に形成された保持孔に
係合する取付爪12がケース10の両側縁にそれぞれ４個ず
つ突設されている。一方、取付枠30には、ボックスねじ
を用いて埋込ボックスに取り付けるための長孔32、取付
枠30の前面側にプレートねじを用いて化粧プレートを取
り付けるためのねじ孔33、取付枠30を壁パネル等に取り
付けるときに、取付枠30とともに壁パネルを挟持するた
めの挟み金具を取り付けるための金具取付孔34が形成さ
れる。このように、ケース10が規格化された取付枠30に
取着できるようになっているから、コンセントやスイッ
チ等の配線器具と同様に先行配線が可能となる。

ケース10の前面には、第１図（ａ）に示すように、扉
13が設けられ、扉13を開くと、第２図（ｄ）に示すよう
に、遅延時間調節用のつまみ14が露出するようになって
いる。ケース10の背面には、第１図（ｃ）に示すよう
に、外部電線を端子に接続するための、電線挿入孔15a
〜15hが穿設されている。電線挿入孔15a〜15hに対応し
てケース10の内部には端子40が配設される。各端子40
は、第２図（ａ）（ｃ）に示すように、それぞれ端子板
41と、端子板41に近付く向きのばね力を有した鎖錠片42
を備える錠ばね43と、ケース10の背面に形成された外し
孔16にドライバ等の治具を挿入することにより押圧され
て鎖錠片42を端子板41から引き離す解除釦44とを具備し
ている。解除釦44は一対の錠ばね43に跨がる形で配設さ
れる。端子40は、ケース10内に納装された一対のプリン
ト基板20a,20bに接続される。一方のプリント基板20aに
は、リレーRyが実装され、他方のプリント基板20bには
遅延回路21が実装される。すなわち、回路部は、第３図
に示すように、リレーRyと遅延回路21とで構成される。

遅延回路21は、具体的には第４図に示すように構成さ
れているのであり、電線挿入孔15a,15bに対応する端子4
0a,40bは、リレーRyのコイル22の両端に接続される。リ
レーRyは、一対の常開接点r₁,r₂を備えており、一方の
接点r₁は電線挿入孔15c,15dに対応する端子40c,40dに接
続される。他方の接点r₂は、変流トランスCTの１次巻線
に直列接続され、この直列回路には非線形抵抗よりなる
雑音防止素子ZNRが並列接続される。この並列回路の両
端には電線挿入孔15e,15fに対応する端子40e,40fが接続
され、接点r₂の両端には電線挿入孔15g,15hに対応する
端子40g,40hが接続される。端子40e,40f間に交流電源と
負荷とを直列接続しておけば、接点r₂がオンになったと
きに、変流トランスCTの２次巻線に交流電圧が発生す
る。この交流電圧は、ダイオードブリッジDB₁により全
波整流され、抵抗R₂とツエナダイオードZD₁とにより電
圧クリップされた後、ダイオードD₁を介して大容量のコ
ンデンサC₁に充電される。コンデンサC₁の両端には可変
抵抗器VRが並列接続されており、コンデンサC₁と可変抵
抗器VRとにより時定数回路が構成される。コンデンサC₁
の両端電圧は、電界効果トランジスタFETのソース・ゲ
ート間に逆バイアスとして印加され、この逆バイアスが
十分に大きい間は電界効果トランジスタFETはオフにな
る。したがって、このときトランジスタQ₃はオフにな
り、サイリスタSCRはオンになって、トライアックTRが
導通し、端子40e,40f間に接続された負荷に通電される
ことになる。

次に、接点r₂がオフになると、コンデンサC₁の電荷が
可変抵抗器VRを介して徐々に放電され、電界効果トラン
ジスタFETの逆バイアスが小さくなり、抵抗R₁₀に電流が
流れ、その電圧降下によりトランジスタQ₄がオンにな
り、トランジスタQ₅もオンになるから、コンデンサC₁の
電荷は急速に放電され、電界効果トランジスタFETは一
気にオンになる。これで、トランジスタQ₃はオフにな
り、サイリスタSCRもオフになるから、トライアックTR
は非導通となり、負荷に通電されなくなる。すなわち、
接点r₂がオフになると、可変抵抗器VRで設定された一定
時間後に、負荷がオフになるのである。ここに、電界効
果トランジスタFETがオンになると、ツエナダイオードZ
D₂を介してコンデンサC₃が充電され、トランジスタQ₁が
オン、トランジスタQ₂がオフになり、トランジスタQ₃の
ベース電位を下げ、サイリスタSCRが不用意にターンオ
ンしないようにしている。また、接点r₂の両端には端子
40g,40hが接続されているから、必要に応じてこの接点r
₂を即時オン、即時オフとして利用してもよい。本実施
例では、即時オン、遅延オフとなるように回路を構成し
ているが、遅延オン、即時オフとなるように回路を構成
してもよい。

以上のように構成された、スイッチ装置Ａの利用例を
第５図に示す。この例は、化粧室における照明Ｌと換気
扇Ｆとの制御を行なうものであり、スイッチ信号は熱線
により人体を検知する人体検知スイッチＳの出力信号と
して与えられる。この人体検知スイッチＳは、人体を検
知するとオンのスイッチ信号を送出し、人が検知領域外
に出るとオフのスイッチ信号を送出するようになってい
る。このスイッチ信号に呼応してリレーRyの接点r₁,r₂
はオン・オフされる。端子40c,40dには照明Ｌと交流電
源ACとの直列回路が接続され、端子40g,40hには換気扇
Ｆと交流電源ACとの直列回路が接続される。したがっ
て、人体検知スイッチＳを化粧室内の適宜場所に配置し
ておけば、化粧室に人が入ったことを人体検知スイッチ
Ｓが検出したときに、照明Ｌと換気扇Ｆとが同時に動作
し、化粧室から人が出ると同時に照明Ｌが消灯する。換
気扇Ｆは、人が化粧室を出てから遅延回路21で設定され
た一定時間後に停止する。

［発明の効果］本発明は上述のように、埋込ボックスに取着される規
格化された取付枠に結合可能となる取付寸法に形成され
たケースを設け、外部から入力される２値のスイッチ信
号に呼応して即時にオン・オフする即時開閉部と、スイ
ッチ信号がオンからオフとオフからオンとのいずれか一
方の向きに反転したときに一定時間が経過してからオン
・オフする遅延開閉部とをケース内に納装し、スイッチ
信号を入力する信号端子と、即時開閉部に外部負荷を接
続する接点端子と、遅延開閉部に外部負荷を接続する遅
延接点端子とをケースに設けているものであり、外部か
ら入力されるスイッチ信号に呼応してスイッチ信号の反
転時に即時に開閉する即時開閉部と、スイッチ信号の反
転時から遅延して開閉する遅延開閉部とを一つのケース
内に設けているから、１つのスイッチ信号により、異な
る時点で動作する複数の負荷が制御できるという利点が
ある。しかも、外部からのスイッチ信号を受けて外部負
荷をオン・オフさせるから、スイッチ信号を発生させる
ことができるものであれば、他のどのような器具とも組
み合わせて用いることができるものであり、手操作され
るスイッチだけではなく、環境の変化などを検出するス
イッチ（たとえば、人体検知スイッチ、EEスイッチな
ど）と組み合わせて各種のシステムを柔軟に構築するこ
とができるという利点がある。また、ケースは規格化さ
れた取付枠に結合可能となる取付寸法に形成されている
から、通常の配線器具と同様に先行配線が可能となる利
点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（ｃ）はそれぞれ本発明実施例を示
す正面図、側面図、背面図、第２図（ａ）（ｂ）（ｃ）
（ｄ）はそれぞれ同上のプリント基板を外した正面図、
プリント基板を装着した正面図、第１図（ａ）中Ｘ−Ｘ
線断面図、第１図（ａ）中Ｙ−Ｙ線断面図、第３図は同
上のブロック回路図、第４図は同上の具体回路図、第５
図は同上の利用例を示す回路図である。 10……ケース、21……遅延回路、40a〜40h……端子、r₁
……接点、r₂……接点。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】埋込ボックスに取着される規格化された取
付枠に結合可能となる取付寸法に形成されたケースを有
し、外部から入力される２値のスイッチ信号に呼応して
即時にオン・オフする即時開閉部と、スイッチ信号がオ
ンからオフとオフからオンとのいずれか一方の向きに反
転したときに一定時間が経過してからオン・オフする遅
延開閉部とがケース内に納装され、スイッチ信号を入力
する信号端子と、即時開閉部に外部負荷を接続する接点
端子と、遅延開閉部に外部負荷を接続する遅延接点端子
とがケースに設けられて成ることを特徴とするスイッチ
装置。