JP2756913B2 - 死者用枕 - Google Patents

死者用枕

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JP2756913B2
JP2756913B2 JP2609894A JP2609894A JP2756913B2 JP 2756913 B2 JP2756913 B2 JP 2756913B2 JP 2609894 A JP2609894 A JP 2609894A JP 2609894 A JP2609894 A JP 2609894A JP 2756913 B2 JP2756913 B2 JP 2756913B2
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誠 松尾
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MATSUO KOGYOSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は死者用枕に係り、詳し
くは死者が死後硬直するまでの間に口が開くのを防止す
るようにした死者用枕に関する。
【0002】
【従来の技術】人間が死亡すると筋肉の収縮による硬直
が始まり、筋肉が完全に硬直するともはや関節部分を動
かすのは困難になる。通常、死後硬直はあごや首筋など
上部の関節に始まり、これから上肢、下肢の関節へと硬
直が移って行く。筋肉は死後一旦緩み、硬直は死後2〜
3時間目から始まり、6〜7時間で全身に広がる。従っ
て、仰むけに寝た自然な状態にしておくと体の重みで口
が開いてしまい、そのまま硬直してしまうと口を閉じる
のは困難になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、通常は、硬直
する前に口を閉じさせる処置が行なわれている。このよ
うな死者の口を自然に閉じる枕として、出願人は、先に
特公平5ー83260号公報において、頭載せ部ととも
に首を挾持し、下あごの左右後端部に当接するあご支承
部を設けた枕を提案した。しかしながら、人それぞれ頭
の大きさもあごの大きさも異なる。前記枕はあごの後端
部を支承することによって口の開きを防止するものであ
るから、支承部を確実に位置決めしなければならず、そ
の扱いが面倒であった。
【0004】この発明はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、簡単で確実に死後硬直までの口の開きを防止でき
る死者用枕を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記目的を達するために次のように構成した。即ち、この
発明に係る死者用枕は、頭を載せる枕本体と、前記枕本
体の上面に着脱自在に立設した支柱と、あご引張部材と
からなり、前記あご引張部材をあごの先端部に巻いて前
記支柱に固定することにより口を閉じさせるようにした
ものである。前記枕本体上面の中央部を凹部とし、前記
支柱を顔の両側に立設するとともに、支柱の高さ寸法を
耳の穴の高さと同じか、それよりも高く形成されてい
る。また、前記支柱は耳の位置か、それよりも頭上部方
向にずらして設け、あるいは前記支柱を頭上部側に1本
立設してもよい。また、前記支柱の形状は丸型である
と、角型であるとを問わない。あごの先端部に巻いて引
っ張るあご引張部材は紐状体、帯状体、あるいはマスク
のように、幅広のあご当ての両端に固定用紐を連結した
ものであってもよい。
【0006】
【作用】あご引張部材はあごの先端部に巻き付けて頭上
部方向に引っ張ることによって口を閉じた状態に保持す
る。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図1は分解した状態の斜視図、図2は
あご引張部材の斜視図、図3は使用状態を示す断面説明
図である。この発明に係る枕1は、頭を載せる枕本体3
と前記枕本体3の上面に着脱自在に立設した支柱5と、
あごの先端部に巻いて口を閉じた状態であごを固定する
あご引張部材7とからなる。前記枕本体3は、上面中央
部を頭を安定して載せられるように湾曲面である凹部9
とし、前記凹部9の略中心に透孔10を穿設するととも
に、溝状の首当て部11を形成してなる。前記首当て部
11は凹部9の中央部よりもわずかに高く形成すること
が好ましい。さらに、前記枕本体3の下面には空隙13
が設けられている。
【0008】このように、凹部9と首当て部11を形成
することによって安定した状態で頭を載せることができ
る。また、前記透孔10は、束ねた髪を入れたり空隙1
3にドライアイス、香料等を入れた場合の通気孔として
利用することができる。そして、前記首当て部11の両
側に位置する上面には、支柱を着脱自在に立設する支柱
挿入穴15が設けられている。前記支柱挿入穴15は、
頭を載せたとき耳の位置か、それよりも頭上部方向の位
置にずらして設けられており、頭を挿入できる間隔を有
している。
【0009】前記あご引張部材7は、略楕円形状のあご
当て17の両端に、支柱5に結束するのに十分な長さの
紐19が連結されている。前記紐19は、ゴムひものよ
うに伸縮性紐で形成されている。尚、前記あご引張部材
7は前記実施例に限定されるものではなく、通常の紐状
体、帯状体であってもよく、必ずしも伸縮性を有しない
ものであってもよい。
【0010】前記支柱5は前記支柱挿入穴15に着脱自
在に挿入できるように横断面を円形とし、上部に前記あ
ご引張部材を結束するのに好適なくびれ部20が形成さ
れている。前記支柱5の高さ寸法は、耳の穴の高さより
も高く形成されている。支柱5の高さは支柱挿入穴15
の位置を頭上部方向にずらすことによって次第に低く形
成することができる。但し、支柱5を耳の位置に立設す
る場合には耳の穴の高さと同じか、それよりも高い支柱
とすることが好ましい。さらに、支柱5の上部にはあご
引張部材の両端を挿通する貫通孔を設けてもよく、前記
貫通孔に挿通し巻き付けることによって一層確実に固定
することができる。前記くびれ部20と貫通孔とはいず
れか一方を設けるか、両方を設けてもよい。
【0011】図3は前記枕1の使用状態を示す断面説明
図である。即ち、枕本体3に頭を載せた後、両側の支柱
挿入穴15に支柱5の下端部を挿入して立設し、あご当
て17をあご先端部に当てて両方の紐19を支柱5の上
部くびれ部20に巻き付けて固定している。従って、あ
ごはあご引張部材7によって引っ張られるから口を閉じ
た状態で固定することができる。
【0012】図4はこの発明の第2実施例を示すもの
で、第1実施例が支柱5を顔の両側に立設したのに対し
て、この実施例では頭上部側に1本だけ設けたものであ
る。支柱5aは横断面形状を方形状となし、前記支柱5
aを立設する支柱挿入穴15aも方形状とした点以外は
第1実施例と同様である。従って、共通する構成につい
ては同一符号を付してその説明は省略する。この実施例
のように、支柱5aを頭上部側に1本だけ立設した場合
には、組み立てが簡単であり容易にあごを引っ張ること
ができる。また、角形支柱5aとしたので支柱挿入穴1
5aに挿入すると回転が防止される。従って、支柱5a
を回してあご引張部材の紐19を巻き付けて支柱挿入穴
15aに立設することにより、紐19の引っ張り強さを
調節することができる。
【0013】上記実施例はいずれも次のような具体的効
果を奏することができる。即ち、凹部9及び首当て部1
1により顔を真っ直ぐ上向きにした状態で保持すること
ができ、また、厚紙等の可燃性材料で形成した場合には
入棺する際の枕としてもそのまま使用することができ、
さらに、中空体に形成した場合には内部にドライアイス
や香料等を収納することができる。尚、上記実施例にお
いて枕本体3の凹部9、首当て部11及び透孔10はそ
れぞれ適宜省略することができる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
頭を安定して載せることができるとともに、あご引張部
材によって死後硬直までの間に口が開くのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例の分解した状態の斜
視図である。
【図2】あご引張部材の斜視図である。
【図3】使用状態を示す断面説明図である。
【図4】第2実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 枕 3 枕本体 5 支柱 5a 支柱 7 あご引張部材 9 凹部 10 透孔 11 首当て部 13 空隙 15 支柱挿入穴 15a 支柱挿入穴 17 あご当て 19 紐

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭を載せる枕本体と、前記枕本体の上面
    に着脱自在に立設した支柱と、あご引張部材とからな
    り、前記あご引張部材をあごの先端部に巻いて前記支柱
    に固定することにより口を閉じさせることを特徴とする
    死者用枕。
  2. 【請求項2】 前記枕本体上面の中央部を凹部とし、前
    記支柱を顔の両側に立設するとともに、支柱の高さ寸法
    を耳の穴の高さと同じか、それよりも高く形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の死者用枕。
  3. 【請求項3】 前記支柱は耳の位置か、それよりも頭上
    部方向にずらして設けたことを特徴とする請求項2記載
    の死者用枕。
  4. 【請求項4】 前記枕本体上面の中央部を凹部とし、前
    記支柱を頭上部側に1本立設したことを特徴とする請求
    項1記載の死者用枕。
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