JP2756718B2 - Ｐｏｓ用バーコードスキャナ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 スーパーマーケット等に設置するPOS用バーコードリ
ーダのうち、定置式のスキャナに関し、 楽に、しかも能率良くバーコードの読み取り作業を行
なえるようにすることによって、客に対する信頼度の向
上と、オペレータにとっての労働環境の向上を目的と
し、 定置式のPOS用バーコードスキャナを使用し、オペレ
ータが商品のバーコード読み取り作業を行う場合に、 前記POS用バーコードスキャナから発するスキャナの
光線を、オペレータ側から前方へ向けて発するように構
成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、スーパーマーケット等に設置するPOS用バ
ーコードリーダのうち、定置式のスキャナに関する。

流通業界へのPOSシステムの浸透とともに、オペレー
タが行うバーコード読み取り作業を、能率良く行えるよ
うにすることが求められている。

〔従来の技術〕

第４図は、POS用バーコードスキャナを説明する斜視
図で、（ａ）はチエックアウトカウンタの全容を説明す
る図、（ｂ）（ｃ）はバーコード読み取り作業手順を説
明する図、である。

（１）POS用バーコードスキャナとその定置位置 第４図（ａ）は、チエックアウトカウンタ３に、バー
コード読み取り用のスキャナ１を縦方向（垂直方向）に
定置・設置した例である。

すなわち、買物用カゴ５内の商品４を、スキャナ１の
前面で読み取る仕組みである。

他方、チエックアウトカウンタ３上にスキャナを横方
向（水平方向）に定置・設置する例もあるが、該チエッ
クアウトカウンタ３上が狭くなってしまうことから、前
記した縦方向の定置・設置方法が主流となりつつある。

ちなみに、スーパーマーケットの場合においては、ス
キャナ１の読み取り窓２側正面位置がオペレータ側６と
なり、オペレータは該オペレータ側６で商品４のバーコ
ード読み取り作業を行う。また、客はオペレータ側６と
反対位置の客側７で待機することになる。

（２）バーコードの読み取り手順 第４図（ｂ）（ｃ）は、商品４に附帯しているバーコ
ード８を、スキャナ１に読み取らせる手順を示してい
る。

すなわち（ｂ）図の場合は、商品４をスキャナ１の読
み取り窓２前面を通過させる場合に、バーコード８を該
商品４の進行方向に向けることによって読み取り作業を
行う。

他方、（ｃ）図の場合は、商品４をスキャナ１の読み
取り窓２前面を通過させる場合に、該商品４のバーコー
ド８を、スキャナ１の読み取り窓２方向に向けることに
よって読み取り作業を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、従来のPOS用バーコードスキャナでは、次に
説明する問題点を有している。

オペレータがスキャナ１を使用し、商品４のバーコー
ド８読み取り作業を行うには、２ステップの基本動作が
必要であり、その分読み取り作業時間が長くなる。

すなわち、第１に、オペレータは商品４を手に取りバ
ーコード８の位置を探す。第２に、前記探し求めたバー
コード８を、スキャナ１の読み取り窓２前面に接近させ
る必要がある。

スキャナ１が、オペレータと客の間の壁となり、客側
７から読み取り中の商品が見えにくい。

ヨーロッパでは、オペレータの座り作業が義務づけら
れている。また、このことは、前記の問題点を助長
する。

以上の問題点である。

本発明の技術的課題は、従来のPOS用バーコードスキ
ャナにおける以上のような問題を解消し、客の不安を取
り除くとともに、楽に、しかも能率良くバーコードの読
み取り作業を行なえるようにすることによって、客に対
する信頼度の向上と、オペレータにとっての労働環境の
向上を実現することにある。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は、本発明の基本原理を説明する平面図であ
る。

すなわち、定置式のPOS用バーコードスキャナを使用
し、オペレータ９が商品４のバーコード８読み取り作業
を行う場合に、前記POS用バーコードスキャナから発す
るスキャナの光線11を、オペレータ９側から前方へ向け
て発する構成である。

〔作用〕

本発明は、次のような作用を有する。

オペレータ９が商品４のバーコード８位置を探し求め
た時点において、スキャナが該バーコード８を読み込
む。

したがって、オペレータによるバーコード８の読み取
り作業ステップは、１ステップで済む。

オペレータ９と客10との間には、何ら障害物が存在し
ない。したがって、客10からは商品４が明確に視認する
ことができる。

〔実施例〕

次に、本発明のPOS用バーコードスキャナを実際上ど
のように具体化できるかを実施例で説明する。

（１）実施例−１ 第２図は、実施例−１を説明する図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）は正面図、（ｃ）はスキャナの概要を説明す
る透視図、である。

１）構成 本実施例は、オペレータ9aがイス12に座った状態で、
バーコード８の読み取り作業を行なえるように構成した
例である。

すなわち、オペレータ9aが座るイス12の背もたれ部
に、スキャナ14a,14bを設けたPOS用バーコードスキャナ
で、該スキャナ14a,14bは、該オペレータ9aの肩ごしに
スキャナの光線11aを発する位置に定置し、取り付け
る。

他方、スキャナの光線11aは、オペレータ9aの胸部前
面位置、すなわちスキャナ読み取り領域13の領域をスキ
ャンする。

また、本実施例では、スキャナ14aとスキャナ14bと
を、オペレータ9aの両肩位置に配置しているが、該スキ
ャナ14a,14bはどちらか一方だけでも十分である。

尚、イス12は回転式であっても何ら問題は無い。すな
わち、イス12の向きが変わりオペレータ9aの向きが変わ
っても、常に該オペレータ9aの向いている方向に、スキ
ャナの光線11aが出射されるからである。このことは、
オペレータ9aに自由感を与え作業を快適なものとする。

２）作業手順 本実施例によるPOS用バーコードスキャナは、次の作
業手順によってバーコード８の読み取り作業を行う。

チエックアウトカウンタ3b上の買物用カゴ5aから、商
品４を取り出す。

商品４に附帯するバーコード８の位置を探す。そし
て、バーコード８の位置を探し求めた時点で同時に、ス
キャナ14a,14bによって該バーコード８の読み取りが完
了する。

商品４を買物用カゴ5bに移し入れる。

以上である。

すなわち、オペレータ9aがバーコード８の位置を探し
求めた時に、すでに該バーコード８の読み取りは完了し
ているのである。

また、スキャナをチエックアウトカウンタ3b上に配置
していないので、該カウンタ3b上を広く使用でき、買物
用カゴ5a,5bの移動も極めて容易である。

３）スキャナの概要 レーザ光源15から出射した光線は、モータ23で回転駆
動されたポリゴンミラー17で反射・走査され、ミラー1
8,19で反射した後、ホログラムウィンドウ20で回折して
スキャナの光線11aとなる。

他方、バーコードで反射した光線は、前記出射経路と
は逆の経路を通り、凹面ミラー16とミラー21で検知器22
に集光し、該バーコード読み取り信号を得る。

（２）実施例−２ 第３図は、実施例−２を説明する図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）はスキャナの全容を説明する斜視図、（ｃ）
はスキャナの概要を説明する透視図、である。

１）構成 本実施例は、チエックアウトカウンタ3cのエッジ部か
らスキャナの光線11bを出射するように構成した例であ
る。

すなわち、チエックアウトカウンタ3cのエッジ部に読
み取り窓2cを設け、該読み取り窓2cから出射したスキャ
ナの光線11bによってスキャンパターン25を得る。

また、前記読み取り窓2cはホログラムウィンドウ20a
で構成し、スキャナの光線11bは、一列に並んだ該ホロ
グラムウィンドウ20aで回折することによって、アスタ
リスク（＊）状のスキャンパターン25を得ることがで
き、オペレータ9bの腹部前面位置がスキャナ読み取り領
域13aとなる。

尚、読み取り窓2cにホログラムウィンドウ20aを使用
することによって、チエックアウトカウンタ3cのエッジ
部は、極めて低く設計することが可能であり、オペレー
タ9bのバーコード読み取り作業に全く影響を与えず、か
つ、チエックアウトカウンタ3c上を広く使用できる。

２）作業手順 本実施例によるPOS用バーコードスキャナは、次の作
業手順によってバーコード８の読み取り作業を行う。

チエックアウトカウンタ3c上の買物用カゴから、商品
４を取り出す。

商品４に附帯するバーコード８の位置を探す。そし
て、バーコード８の位置を探し求めた時点で同時に、ス
キャナ24によって該バーコード８の読み取りが完了す
る。

商品４を買物用カゴに移し入れる。

以上である。

すなわち、オペレータ9bがバーコード８の位置を探し
求めた時に、すでに該バーコード８の読み取りは完了し
ているのである。

３）スキャナの概要 レーザ光源15aから出射した光線は、モータ23で回転
駆動されたポリゴンミラー17aで反射・走査され、ミラ
ー26で反射した後、ホログラムウィンドウ20aで回折し
てスキャナの光線11bとなる。

他方、バーコードで反射した光線は、前記出射経路と
は逆の経路を通り、凹面ミラー16aとミラー21aで検知器
22aに集光し、該バーコード読み取り信号を得る。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、POS用バーコードスキ
ャナから発するスキャナの光線を、オペレータ側から前
方へ向けて発するようにすることによって、チエックア
ウトカウンタ上を広く使用できるとともに、オペレータ
は、楽に、しかも能率良くバーコードの読み取り作業を
行なえるようになり、該オペレータにとっての労働環境
の向上を実現することができる。

また、チエックアウトカウンタ上の客とオペレータと
の間に障害物が無くなり、バーコード読み取り作業中の
商品を客がはっきりと見ることができるようになる。そ
の結果、チエックアウト時における客の不安を取り除く
ことが可能となり、客に対する信頼度が一段と向上す
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の基本原理を説明する平面図、 第２図は、実施例−１を説明する図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）は正面図、（ｃ）はスキャナの概要を説明す
る透視図、 第３図は、実施例−２を説明する図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）はスキャナの全容を説明する斜視図、（ｃ）
はスキャナの概要を説明する透視図、 第４図は、POS用バーコードスキャナを説明する斜視図
で、（ａ）はチエックアウトカウンタの全容を説明する
図、（ｂ）（ｃ）はバーコード読み取り作業手順を説明
する図、である。 図において、1,14a,14b,24はスキャナ、2,2a,2b,2cは読
み取り窓、3,3a,3b,3cはチエックアウトカウンタ、４は
商品、5,5a,5bは買物用カゴ、６はオペレータ側、７は
客側、８はバーコード、9,9a,9bはオペレータ、10は
客、11,11a,11bはスキャナの光線、12はイス、13,13aは
スキャナ読み取り領域、15は（レーザ）光源、16,16aは
凹面ミラー、17,17aはポリゴンミラー、18,19,21,21a,2
6はミラー、20,20aはホログラムウィンドウ、22,22aは
検知器、23,23aはモータ、25はスキャンパターン、をそ
れぞれ示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 池田 弘之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】定置式のPOS用バーコードスキャナを使用
   し、オペレータ（９）が商品（４）のバーコード（８）
   読み取り作業を行う場合に、 前記POS用バーコードスキャナから発するスキャナの光
   線（11）を、オペレータ（９）側から前方へ向けて発す
   ること、 を特徴とするPOS用バーコードスキャナ。
2. 【請求項２】オペレータ（9a）が座るイス（12）の背も
   たれ部に、スキャナ（14a,14b）を設けたPOS用バーコー
   ドスキャナであって、 前記スキャナ（14a,14b）の定置位置は、前記オペレー
   タ（9a）の肩ごしにスキャナの光線（11a）を発する位
   置であること、 を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のPOS用バーコ
   ードスキャナ。
3. 【請求項３】特許請求の範囲第２項記載のPOS用バーコ
   ードスキャナにおいて、 オペレータ（9a）が座るイス（12）が回転式であるこ
   と、 を特徴とするPOS用バーコードスキャナ。
4. 【請求項４】購入商品（４）のチエックアウトを行うチ
   エックアウトカウンタ（3c）に、スキャナ（24）を設け
   たPOS用バーコードスキャナであって、 チエックアウトカウンタ（3c）のオペレータ（9b）側の
   エッジ部に、読み取り窓（2c）を有すること、 を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のPOS用バーコ
   ードスキャナ。