JP2756231B2 - 電池充電回路 - Google Patents

電池充電回路

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JP2756231B2
JP2756231B2 JP6035057A JP3505794A JP2756231B2 JP 2756231 B2 JP2756231 B2 JP 2756231B2 JP 6035057 A JP6035057 A JP 6035057A JP 3505794 A JP3505794 A JP 3505794A JP 2756231 B2 JP2756231 B2 JP 2756231B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大略、電池充電技術に
関するものであって、更に詳細には、ニッケルカドミウ
ム(NICD)電池又はニッケル水素化金属(NIM
H)電池のいずれかと使用することが可能な電池充電器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型の装置及び器具が増えてくると、再
充電可能な電池に対する要求が日増しに高まっている。
そのために、再充電可能電池構成において改良及び革新
がもたらされている。小型の適用場面において使用され
る最も一般的な二次電池はニッケルカドミウム(NIC
D)電池である。
【0003】より新しいNICD電池はより高いエネル
ギ密度を提供するものであるが、より大きなパワー及び
より長い動作期間に対する要求はその進歩のペースを凌
駕するものである。更に、含有成分であるカドミウムが
有害な特性を有するために使用済のNICDセルを廃棄
する場合の環境汚染に関する懸念が高まっている。その
ためにNICDセルを置換する新たな種類の電池に対す
る要求が高まっている。この電池は、最良のNICD構
成よりもより高いエネルギ格納密度を有するべきである
が、廃棄する場合(即ち、容易に使い捨て可能)、環境
に悪影響を与えることが可能な有害成分をその組成中に
おいて有するものであってはならない。新規なニッケル
水素化金属(NIMH)電池はNICD電池に対して効
果的な代替物を提供している。何故ならば、それは上述
した2つの条件を満足するからである。高性能のNIC
Dセルを上回るNIMHセルの平均的な容量における改
善は約30%である。又、組成中において何等重金属を
有するものではないので、それは環境に与える影響は最
小であり従って容易に廃棄することが可能である。
【0004】従って、現在においては、NICD電池セ
ル及びNIMH電池セルの両方を充電することが可能な
電池充電器に対する要求がある。これらの電池は異なっ
た充電特性を有しているために困難性が存在している。
【0005】NICD又はNIMH電池を充電する場
合、電圧及びセル温度特性は図5及び6に示したような
形態をとる。図5に示した如く、電池電圧は充電期間中
に電池容量の90%に対してはゆっくりと上昇するが、
図5における点P1から後は急激に上昇を開始する。次
いで、点P3において電圧は平坦な状態となり且つNI
CD電池の場合には、次いで点P3から点P4へかけて
低下し始める。このことを図5において曲線bで示して
ある。然しながら、NIMH電池の場合には、図5の曲
線aにおける点P3から点P5へかけて電圧は平坦な状
態となる傾向にある。
【0006】図6は温度曲線を示している。温度は容量
の90%に対してゆっくりと上昇し(NIMH電池の場
合にはより急峻な上昇)且つフル即ち満杯の充電状態の
点近くにおいてより急峻に上昇する、即ちNICD電池
を表わす曲線cの場合には、点P6から点P7へかけ且
つNIMH電池を表わす曲線dの場合には点P8から点
P9へかけてである。
【0007】現在のところ、負dV検知方法を使用して
NICD電池に対する電池充電の終了を検知すること、
即ち図5の曲線bにおけるP3とP4との間の電圧降下
を検知することは公知である。更に、NIMH電池の場
合にはdV/dt即ちピーク電圧検知方法を使用するこ
とが公知である。dT/dt検知方法はNICD曲線上
の点P6と点P7との間及びNIMH曲線上の点P8と
点P9との間の変化を検知する。ピーク電圧方法は図5
のピーク値P3を検知する。従って、既存の電池充電器
における1つの困難性は、どのようなタイプの電池を充
電するかを判別し且つそれに従って充電終了検知方法を
選択することが必要であるということである。更に、既
存の検知方法の各々は幾つかの欠点を有している。
【0008】NICD電池の場合には、−dV検知方法
が使用されると、充電器の動作期間中に電池電圧上に存
在するスイッチング及びその他のノイズが豊富であるた
めに、誤った検知及び時期尚早な充電動作の終了を行な
う蓋然性が高い。NIMH電池の場合には、dV/dt
のみを使用すると、電池は通常フル即ち満杯状態(10
0%)に充電されるものではない。従って、フル即ち満
杯の充電状態を確保するためには、3時間乃至4時間の
間供給され続けることを必要とするより低い電流のトリ
クル充電が必要となる。ゼロdV/dt(即ちピーク電
圧)のみを使用してNIMH電池の検知を行なう場合に
は、充電曲線の主要部分(図5における10%乃至90
%の範囲)は充電速度に依存して比較的平坦なものであ
るから、誤った検知が発生することが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、NICD電
池とNIMH電池の両方に使用することの可能な多様性
のある電池充電器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、時間に
関してのセル電圧における降下を検知すると第一検知信
号を発生する電圧降下検知回路、時間に関してある期間
一定のセル電圧を検知すると第二検知信号を発生する電
圧検知回路、前記検知回路が充電すべき電池からの電圧
を受取ることを可能とするイネーブル手段、を有してお
り、前記第一又は第二検知信号のいずれかが発生すると
充電動作を終了することを特徴とする電池充電回路が提
供される。
【0011】従って、本発明は、充電すべき電池のタイ
プを識別することの必要性なしに、NICD電池及びN
IMH電池の両方に対して使用することが可能であるよ
うに電池充電器を構成することを可能としている。
【0012】好適には、該イネーブル手段は時間に関し
て充電されるべき電池セルの温度の変化割合を測定する
回路(dT/dt回路)を有している。該イネーブル手
段は、更に、時間に関してセル電圧の変化割合を測定す
る回路(dV/dt回路)を有することが可能である。
更に、充電終了のための実際の測定を行なう前に予備的
測定を実施するためにdV/dt回路及びdT/dt回
路の適宜のものを選択することが可能である。バッテリ
パック内に設けられているサーミスタに応答してdV/
dt回路とdT/dt回路との間の選択を行なうことが
可能である。dV/dt回路又はdT/dt回路を使用
する予備的測定は、特に、ノイズに起因する誤った検知
を回避する上で有用である。
【0013】以下において、NICD電池又はNIMH
電池の超高速充電又は高速充電(1時間又はそれ以下の
充電時間)を行なうための低コストで信頼性があり効率
的且つ正確な電池充電器について説明する。その検知概
念は、ユーザによって使用されている電池の種類を表示
することの必要性なしに、NICD電池及び/又はNI
MH電池を充電する場合の普遍的な充電終了検知、−d
V検知を実行する簡単で低コストであるが正確な方法
(本発明は特にこれに関連している)、及び高速である
が安全な電池充電動作を確保するための一連の充電終了
技術を包含している。
【0014】
【実施例】本発明によれば、NICD又はNIMH電池
の超高速又は高速の充電(1時間又は1時間未満の充電
時間)を行なうための低コストで信頼性のあり効率の高
く正確な電池充電器が提供される。この検知概念は、ユ
ーザが使用している電池がどのような種類のものである
かを表示する必要性なしに、NICD及び/又はNIM
H電池を充電する場合の普遍的な充電終了検知、−dV
検知(本発明は特にこれに関するものである)を実現す
る簡単で低コストであるが正確な態様、及び高速である
が安全な電池充電を確保するための一連の充電終了技術
を包含している。
【0015】図1は、基本的な高速(1時間又はそれ以
下)電池充電器を実現するための、AC/DC変換器Y
1、定電流充電回路Y2、NICD又はNIMHバッテ
リパックY4と共に使用されている電池充電器制御器Y
3を示している。
【0016】AC/DC変換器Y1はトランジスタY6
の形態でのスイッチング要素を介して変圧器Y17の一
次側へ接続している。変圧器Y17の一次側は、ブリッ
ジ整流器Y5の出力へ接続されており、該ブリッジ整流
器Y5を横断して90乃至270Vの間の範囲を有する
AC電源Y8が接続されている。AC/DC変換器Y1
は、電源Y8からのAC電力をブリッジ整流器Y5及び
スイッチング要素Y6を介して変圧器Y17の二次側に
おけるラインY7上においてDC電力へ変換する。電源
ラインY7は、補助出力A0を介してポータブルコンピ
ュータへ電力を供給することに加えて、定電流充電器回
路Y2を介して電池を充電するための電力を供給する。
この定電流充電器回路はパワーコンバータ即ち電力変換
器であって、それはその出力Qcを介して定電流を供給
しバッテリパックY4を充電する。充電終了検知として
電圧降下(−dV)方法を使用する場合には、電池を充
電するために比較的一定の電流が必要とされる。何故な
らば、充電期間中においての電圧レベルにおける変動は
電池の容量に起因するものでなければならないからであ
る。参照番号Y9はサーミスタを表わしており、それ
は、以下に説明する理由からバッテリパックY4に設け
ることが可能である。
【0017】図2は電池充電器制御器Y3(点線で示し
た境界の内部)の構成を示している。図2においては、
太く黒いラインは8ビットバスを表わしており、且つ細
いラインは単一ビットラインを表わしている。充電器制
御器Y3への入力は、補助出力A0(端子AUX)上の
電圧、電池電圧(端子Vbatt)、セル温度信号(端子T
emp)、パワーオン信号(端子Power−on)を
有している。充電器制御器Y3からの出力は、ドライバ
M20,M21,M22によって供給され、外部充電器
回路Y2において超高速充電、高速充電又はトクリル充
電(細流充電)を実行する。
【0018】パワーアップされると、パワー分配検知器
M2が超高速充電動作を実行する。このことは、ドライ
バM20及びM21を制御するゲートM18及びM19
を介してパワー分配検知器M2のQ_及びQ出力2,4
からの適宜の信号によって行なわれる。ゲートM18は
その一方の入力がパワー分配検知器M2のQ_出力2へ
接続しており且つその他方の入力は以下に説明するフリ
ップフロップM17のQ_出力22へ接続している。ゲ
ートM19は、その一方の入力をパワー分配検知器M2
のQ出力4へ接続しており、且つその他方の入力をフリ
ップフロップM17のQ_出力22へ接続している。コ
ンピュータがオフである場合には、充電動作は超高速モ
ードにある。充電速度の実際の実現は、ドライバM2
0,M21,M22によって制御される外部充電器回路
Y2によるものである。
【0019】サーミスタY9(図1)から読取られたセ
ルの温度はTemp端子へ供給され、且つADCチャン
ネル+フィルタM4を介してサーミスタ検知器回路M6
へ供給される。サーミスタY9がバッテリパックY4内
において使用されており且つ充電器制御器へ接続されて
いる場合には、dT/dt検知器M7がサーミスタ検知
器M6のQ出力6によってイネーブル即ち動作可能状態
とされる。サーミスタが使用されていない場合には、d
V/dt検知器M5は、サーミスタ検知器M6のQ_出
力8によってイネーブルされる。
【0020】dT/dt検知器M7がイネーブルされる
と、セル温度の変化率が測定される。この率がある限界
を超えると、dT/dtフラッグがセットされ、高速上
昇セル温度を表示し、それは通常電池の充電終了直前の
場合である。dT/dtフラッグのセット状態は、ブロ
ックM7のdT/dtのQ出力10における「高」レベ
ルによって表示される。
【0021】dV/dt検知器M5がイネーブルされる
と、電池電圧の変化割合が測定される。所定の率以上で
上昇していることが判明すると、dV/dtフラッグが
セットされる。これも、充電終了が近づいていることを
表わし、通常の通り、充電終了点に近づくと(容量点の
90%)、電池電圧はそのピークにおいて平坦状態とな
る前に急激に上昇し且つ後に降下(NICD電池の場
合)するか、又は平坦状態(NIMH電池の場合)とな
る。
【0022】dV/dt又はdT/dtフラッグのいず
れかがセットされると、−dV検知器M9及びゼロdV
/dt検知器M10の両方がゲートM8を介してのdV
/dt及びdT/dt検知器M5及びM7からのQ出力
12,10によってイネーブルされる。−dV検知器M
9において、dT/dt又はdV/dtフラッグのセッ
トされた後の電圧降下が検知され且つ検証される。真正
なる電圧降下検知の確認は、−dVフラッグをセット
し、−dV検知器M9のQ出力14を「高」レベルとす
ることによって表わされる。−dV検知器の詳細な説明
は後述する。
【0023】同時的に、ゼロdV/dt検知器M10
が、ある時間フレーム内において平坦な勾配が検知され
るまで、電池電圧の勾配を測定する。この平坦な勾配
は、電池のピーク電圧に到達したことを表わし、特に完
全に充電された状態において何等顕著な電圧降下を発生
することのないNIMH電池の場合において充電終了表
示として使用することが可能である。そのQ出力16は
この状態において高状態へセットされる。
【0024】−dV及びゼロdV/dt検知器M9,M
10は同時的に動作するので、どちらが先に検知される
かに依存して、電圧降下又は平坦な勾配のいずれかを検
知することによって充電終了を表示することが可能であ
る。従って、どの種類の電池を使用しているかというこ
とをシステムに告げる必要性なしに、同一のシステムに
よってNICD電池及びNIMH電池の両方を充電させ
ることが可能である。検知器M9のQ出力14又は検知
器M10のQ出力16において「高」状態が存在するこ
とによって表示される−dVフラッグ又はゼロdV/d
tフラッグをセットすることにより、ゲートM16を介
してフリップフロップM17がセットされる。フリップ
フロップM17がそのD入力18が「高」状態であるこ
とによってセットされると、そのQ出力20は「高」状
態へ移行し、トリクル充電をイネーブル即ち動作可能状
態とさせ、且つそのQ_出力22が「低」状態へ移行
し、ドライバM20,M21へ接続されているゲートM
18,M19を介して超高速又は高速充電をディスエー
ブル即ち動作不能状態とさせる。
【0025】回路M3,M4,M5,M6,M7,M
8,M9,M10は、電池充電器モニタBCMを構成し
ており、該モニタについては図4を参照してより詳細に
説明する。
【0026】フリップフロップM17は、以下に説明す
る如く、M9及びM10以外のその他の回路によってセ
ットさせることも可能である。
【0027】ADCチャンネル及びフィルタM3を介し
て端子Vbattにおける電池電圧をサンプルすべく接続さ
れている電池存在検知器M15は、Vbatt端子に電池が
存在するか否かを判別することが可能である。何故なら
ば、図1における定電流充電器Y2のQc 出力1が、電
池Y4が接続されていない場合には、プリセットされた
電圧値をとり、その電圧値は、電池が完全に充電された
状態においてとることのできる最大電圧よりも明確に一
層高いものだからである。従って、電池存在検知器M1
5が定電流充電器Y2のプリセットされた出力レベルに
近い値を検知すると、それは、電池が存在していないも
のと解釈し、且つフリップフロップM17のQ出力24
を「高」レベルとさせることによってゲートM16を介
してフリップフロップM17をセットさせる。
【0028】然しながら、該電池端子に対してその後に
電池が再度接続されると、電池存在検知器M15は電池
が存在していることを検知し且つそのQ出力24を
「低」レベルへリセットさせる。この負向遷移はリセッ
ト回路M26をトリガし、新たな検知サイクルとするた
めに、その出力における信号RADによって検知充電器
制御器Y3における全ての検知器をリセットさせる。こ
のことは、パワーリセットに対する必要性なしに、交換
を行なった後に新たなバッテリパックを充電させること
を可能とする。
【0029】充電開始前におけるバッテリパックY4に
おける周囲温度が所定の温度窓範囲内のものである場合
には、フリップフロップM17は、通常、リセットされ
て超高速又は高速の充電をイネーブル即ち動作可能状態
とさせ、パワーアップと共にドライバM20及びM21
をイネーブルさせ且つドライバM22をディスエーブル
させる。この温度窓は、例えば0℃及び40℃等の最低
値と最高値とによって夫々定義される範囲によって設定
される。その理由は、バッテリパックY4の周りの周囲
温度がこの範囲の外側にある場合には、充電効率及び安
全性の点から電池の超高速充電又は高速充電を行なうこ
とが望ましくないからである。この周囲温度比較は、入
力28において温度範囲Rtを受取る周囲温度検知器M
24によって行なわれる。検知器M24は、そのイネー
ブル入力30における信号によってパワーアップ時にイ
ネーブルされる。周囲温度が範囲内にある場合には、検
知器M24はそのQ出力32を介してフリップフロップ
M17のセットピン34へ「高」信号を出力する。この
後に、フリップフロップM17のQ及びQ_出力20,
22は、8個の検知回路M9,M10,M11,M1
3,M14,M15,M25,M28のいずれか1つの
状態によって決定され、即ち、これらの回路のうちのい
ずれかの1つの出力からの「高」信号は超高速充電又は
高速充電を禁止し且つトリクル充電をイネーブルさせ
る。
【0030】検知回路M9,M10,M15について上
に説明した。M11は最大温度検知器を表わしており、
それはADCチャンネル及びフィルタM4を介してTe
mp入力から充電期間中にセル温度のデジタル形態のデ
ータをサンプルする。最大温度検知器M11は、その入
力が内部的に設定されているある最大値Tmaxを超え
る場合に、そのQ出力38においてTempフラッグを
セットする。この最大値Tmaxは、50℃乃至60℃
の範囲内のものとすることが可能である。この温度を超
えると(1℃以上)、充電効率及び安全性の理由から高
電流を使用して電池を充電することは望ましくない。ラ
イン38上においてTempフラッグをセットすると、
フリップフロップM17がセットされ、その際に充電モ
ードをトリクル充電モードへスイッチングさせる。
【0031】充電サイクルの最初の3乃至5分の期間
中、端子Vbattにおける電池電圧の変化割合はフル(満
杯)セル検知器回路M25によってモニタされる。既に
充電されている電池の場合には、再充電の最初の数分間
でその電圧は迅速に上昇するので、このことの発生は回
路M25によって検知することが可能であり、「フル
(満杯)」の電池であることが表示される。従って、Q
出力40において「高」信号が発生され、それはゲート
M16を介してフリップフロップM17をセットする。
この「フル」セル検知に対する初期的な期間をセットす
るために使用される時間フレームは、パワーオン端子か
らのパワーオン信号によってトリガされるワンショット
タイマM12によって発生される。
【0032】更に、最大電圧検知器M28が設けられて
おり、それは、充電サイクルの最初の数分間の期間中に
電池電圧を測定し且つその値が最大基準電圧Vmax を超
えるものである場合に充電動作を遮断する。何故なら
ば、その電池は「フル(満杯)」の状態である蓋然性が
高いからである。このことは、Q出力44を高状態へ移
行させ且つゲートM29を介してゲートM16へ供給す
ることによって行なわれる。この検知のために使用され
る時間フレームも、最大電圧検知器M28のイネーブル
入力42へ接続されているワンショットタイマM12か
らとられる。検知器M25及びM28によって充電サイ
クルの初期部分の期間中に完全に充電されている電池で
あることを検知することによって、不必要な充電動作を
回避することが可能であり、更に、電池が過剰に充電さ
れることからより良く保護することが可能である。
【0033】上述したワンショットタイマM12によっ
て設定されるのと同一の時間フレーム期間中に、欠陥セ
ル検知器M13も動作を行なう。超高速充電又は高速充
電が進行中の期間であるこのプリセットされた時間フレ
ームの後に、検知器M13は電池電圧を測定し、且つそ
れがある最小レベルVmin より低い場合には、そのQ出
力46が「高」状態へ移行し且つフリップフロップM1
7がセットされる。
【0034】最後に、カウントダウンタイマM14が設
けられており、それは、その入力48においてパワーオ
ン信号を受取った後にカウントダウン動作を開始し、且
つそのカウントの内容がゼロへデクリメントされると、
ゲートM16を介してそのQ出力50を介しフリップフ
ロップM17をセットさせる。このタイマM14及び最
大温度検知器M11の両方は、高い充電電流においてバ
ッテリパックが損傷を受けることがないことを確保する
ために、メインの検知方法(dV/dt M5、dT/
dt M7、−dV M9、ゼロdV/dt M10)
が機能しなかった場合に充電動作を終了させるために重
要なものである。
【0035】M27は各充電サイクルに対してクロック
信号を発生させるクロック回路を表わしている。充電サ
イクル毎に一度全ての読取りが行なわれる。図3は上述
した電池充電器回路内部における動作を示したフローチ
ャートである。
【0036】パワーオンの後であるが充電が開始する前
に、周囲温度検知器回路M24においてセル温度が測定
される。その温度が温度窓Rt(上述した如く、例えば
0℃乃至40℃)の範囲外のものであると、その範囲内
に入るまでトリクル充電M22が行なわれる。セル温度
がその範囲に内に入ると、超高速充電M20が行なわれ
る。
【0037】ワンショットタイマM12によって設定さ
れる充電動作の最初の数分間の期間中、電池電圧は回路
M28によって測定される。それがセル当たりのあるレ
ベルを超えると、電池は既に完全に充電されており満杯
であることを表わし、従って高電流充電動作は不必要で
あることが表わされる。超高速充電動作が終了され且つ
トリクル充電と置換される(「バースト」モードにおい
て)。更に、電池電圧の充電割合も同一の時間フレーム
内においてフルセル検知器M25によってモニタされ
る。あるスレッシュホールドを超えると、「フル(満
杯)」セル条件が表示され、超高速充電動作が停止さ
れ、トリクル充電「バースト」モードに入る。電池レベ
ルは、更に、欠陥状態に対してM13によって同一の期
間中にチェックされる。電池が欠陥性のものであると判
別されると超高速充電動作は停止され、且つトリクル充
電「バースト」モードに入る。ワンショットタイマM1
2によって決定される最初の数分間の後に、最大電圧レ
ベル、欠陥性電圧レベル及び「フル(満杯)」セル検知
に対してのチェックが行なわれることはない。
【0038】次に、A0ラインに接続されているコンピ
ュータ(図1)が、パワー分配検知器M2によってその
オン/オフステータスについてチェックが行なわれ、超
高速充電動作を継続して行なうか又は高速充電動作へス
イッチするか否かを決定する。ついで、電池は、ブロッ
クM6におけるサーミスタY9が設けられていることに
ついてチェックを行なう。サーミスタが使用されている
場合には、ブロックM7においてdT/dt(セル温度
の変化割合)が測定される。サーミスタが使用されてい
ない場合には、ブロックM5においてdV/dt(電池
電圧の変化割合)が測定される。これら2つのブロック
において、dT/dt又はdV/dtが測定前のフェー
ズに対しモニタされ且つ検知が行なわれる場合に夫々の
フラッグがセットされる。
【0039】dT/dt又はdV/dtのいずれかのフ
ラッグがセットされると、測定前フェーズが完了し、且
つM9(−dVフラッグのセット状態の検知のため)及
びM10(ゼロdV/dtフラッグのセット状態の検知
のため)における最終的な充電終了検知に対して同時的
にゲートが開放される。−dVフラッグ又はゼロdV/
dtフラッグのいずれかがセットされると充電終了検知
が完了し、その後に、充電動作は「バースト」モード
(トリクル充電)と置換される。
【0040】電池がいまだに充電終了点近くにない場合
には、スキャン時間となり、その期間中に、電池存在検
知(M15による)、セル温度検知(M11による)、
充電時間検知(M14による)が行なわれる。電池が取
除かれると、充電動作が停止され且つ「バースト」モー
ド(トリクル充電)となる。「バースト」モードにおい
ては、電池のコンタクトが継続してスキャンされ、且つ
電池が再度接続されると、全体的な充電サイクルが繰返
し行なわれる。
【0041】セル温度が最大値Tmaxを超えると、高
電流充電動作が停止され且つ「バースト」モードと置換
される。同様に、内部的にセットされたタイマM14が
その他の検知がなされる前にゼロへカウントダウンする
と、超高速/高速充電動作も停止される。そうでない場
合には、全体的な充電サイクルが、点「A」から「バー
スト」モードによって終了されるまでそれ自身繰返し行
なわれる。
【0042】「バースト」モードにおいては、トリクル
充電電流がセットされる(M22)。電池存在検知器M
15は、「フル(満杯)」電池が除去され且つ別のバッ
テリパックと置換されているか否かを検知する。交換さ
れている場合には、何等のパワーダウン及びパワーアッ
プ手順を再度必要とすることなしに、最初から充電動作
が再開始される。そうでない場合には、一度「バース
ト」モードになると、パワーオンリセットが再度印加さ
れるまで、充電サイクルはそのモードにとどまる。
【0043】図4は電池充電器モニタBCMのブロック
線図である。電池充電器モニタBCMは、電池電圧入力
端子Vbattへ接続されているADCチャンネル及びフィ
ルタM3と、セル温度入力Tempへ接続しているAD
Cチャンネル及びフィルタM4と、dV/dt検知器M
5と、サーミスタ検知器M6と、dT/dt検知器M7
と、ゲートM8と、更なるゲートB4と、−dV検知器
M9と、ゼロdV/dt検知器M10とを有している。
ゲートM16を図4に示してあるが、その入力のうちの
2つのみを示してある。ゲートM16は、フリップフロ
ップM17へ接続した状態が示されている。図4は、更
に、タイマB11を示しており、該タイマは、図2にお
けるクロックM27からのクロック信号Clockを受
取り且つ出力Tclk及びVclkを発生する。次に、
電池充電器モニタBCMの動作についてより詳細に説明
する。尚、図4では、ADCチャンネル及びフィルタM
3及びM4の各々を2つの部品、即ちADCチャンネル
B1,B7及びデジタルフィルタB2,B8として示し
てあることに注意すべきである。
【0044】電池電圧は、Vbatt端子において測定され
且つアナログ・デジタル変換器B1の1チャンネルによ
ってアナログ形態からデジタル形態へ変換される。次い
で、そのデジタル値を簡単なデジタルフィルタB2に供
給し、8ビットバス60を介してフィルタ処理を行な
う。
【0045】同様に、セル温度がTemp端子を介して
測定され且つアナログ・デジタル変換器B7の別のチャ
ンネルへ供給され且つデジタルフィルタB8によってフ
ィルタ処理される。サーミスタ検知器M6がフィルタB
8から8ビット情報をサンプルし且つサーミスタY9が
使用されているか否かを判別する。使用されている場合
には、dT/dt検知器M7がイネーブルされ且つdV
/dt検知器M5がディスエーブルされる。そうでない
場合には、検知器M5がイネーブルされ且つ検知器M7
がディスエーブルされる。
【0046】dV/dt検知器M5がイネーブルされる
と、それは図5に示した如く、電圧充電曲線の勾配(d
V/dt)をモニタする。図5から理解される如く、点
P1と点P2との間の勾配には著しい増加があり、これ
はdV/dtフラッグをセットさせる。dT/dt検知
器M7がイネーブルされると、それは、dT/dtフラ
ッグをセットする、NICD電池の場合の曲線c上の点
P6と点P7との間又はNIMH電池の場合の曲線d上
の点P8と点P9との間のシャープな勾配の増加を検知
するまで、図6に示した如く温度曲線の勾配(dT/d
t)を同様にモニタする。この勾配はタイマB11によ
って発生される間隔(例えば、図5における点P1と点
P2との間の間隔)において電圧又は温度を逐次的に測
定することによってモニタされる。Tclk はdT/dt
測定に対する間隔を設定し且つVclk はdV/dt測定
に対する間隔を設定する。
【0047】dV/dtフラッグ及びdT/dtフラッ
グの一方がセットされると、−dV検知器M9及びゼロ
dV/dt検知器M10が同時的にゲートM8を介して
活性化され、−dV(電圧降下)及びゼロdV/dt
(電圧レベル)測定を同時的に行なうことを可能とす
る。この段階において、電池電圧測定(フィルタB2か
ら8ビットバスを介して)が1秒間隔で−dV検知器M
9によって行なわれ、負の電圧降下をモニタする。この
電圧降下が検知されると(図5bにおける点P3と点P
4)、−dVフラッグがセットされる。これはNICD
電池における充電終了条件を表わしている。
【0048】同時に、クロック信号Zclk によって設定
される間隔の点と点との間において電池電圧勾配がモニ
タされる。クロック信号Zclk はゲートB4から派生さ
れるクロック信号であり、該ゲートの入力はいずれが予
備測定のためにイネーブルされるかに依存してdV/d
t検知器M5(Vclk )又はdT/dt検知器M7(T
clk )から供給される。図5における点P3と点P5と
の間において電圧変化が検知されない場合には、この領
域における平坦な電圧勾配に起因してゼロdV/dtフ
ラッグがセットされる。このことは、NIMH電池にお
ける充電終了条件を表わしている。
【0049】−dVフラッグ又はゼロdV/dtフラッ
グがセットされると、ゲートM16を介してフリップフ
ロップM17のD入力18において「高」レベルが得ら
れる。この「高」レベルは次のクロックパルスにおいて
フリップフロップM17のQ出力20へ転送され、トリ
クル充電をイネーブルさせる。フリップフロップM17
のQ_出力22は「低」状態に保持され超高速充電又は
高速充電をディスエーブルさせる。この時点において、
バッテリパックはフル即ち満杯に充電されたものとみな
され、セルの自己放電を補充するためにメインテナンス
のための低容量のトリクル電荷が必要とされるに過ぎな
い。
【0050】スタートアップ即ち始動時において、フリ
ップフロップM17のセットピン34は「低」状態に保
持され且つクリアピン35は「高」状態に保持され(常
に)、D入力18においてどのような信号が与えられよ
うとも超高速充電又は高速充電をディスエーブルさせる
(Q_出力22において「低」状態及びQ出力20にお
いて「高」状態)。イネーブル信号(「高」レベル)が
セットピン34に到達すると、−dV検知器M9又はゼ
ロdV/dt検知器M10によって検知が行なわれるま
で高電流充電(超高速モード又は高速モード)が活性化
され(Q_出力において「高」状態及びQ出力において
「低」状態)、その検知がなされた後はトリクル充電が
行なわれる。
【0051】図7は負(−dV)検知器M9に対する回
路図である。図4を参照して上述した如く、端子Vbatt
におけるバッテリ電圧はアナログ・デジタル変換器(A
DC)B1へ供給される。このADCにおいて、バッテ
リ電圧はアナログ形態からデジタル形態へ変換され且つ
デジタルフィルタB2内へ供給される。フィルタ処理の
後に、8ビット情報がVaverレジスタB3内に格納され
る。複数個のレジスタB5,B6,B17が接続されて
おりフィルタ処理された電圧値を逐次的に受取る。V
averレジスタB3はVmax レジスタB5へ接続されてお
り、該レジスタB5はVaver1 レジスタB6へ接続され
ており、レジスタB6はVaver2 レジスタB17へ接続
している。
【0052】図2におけるクロックM27から入力を受
取るタイマB18からの信号clkによってレジスタB
3,B5,B6,B17の全てがクロック動作される。
信号clkは測定サイクルと同一の周波数を有している
(その周波数において電池電圧の測定が行なわれる)。
最初のクロックパルスにおいて、レジスタB3内のデー
タがジレスタB5内へシフトされ、最も最近の電池電圧
データがレジスタB3内に格納される。次のサイクルに
おいて、該データはクロック動作され、従ってレジスタ
B5の内容はレジスタB6内へシフトされ、レジスタB
3内の内容はレジスタB5内へシフトされ、以後同様で
ある。従って、4サイクルの後に、レジスタVaver(B
3)、Vmax (B5)、Vaver1 (B6)、Vaver2
(B17)の全てはその中にデータを有することとな
る。
【0053】参照番号B14はピーク電圧検知器を表わ
しており、該検知器は入力50におけるレジスタB3か
らのデータを継続して入力52におけるレジスタB5か
らのデータと比較する。入力50が入力52と等しいか
又はそれより大きい場合には、イネーブル信号がレジス
タB5へ供給され、従ってより高い値(レジスタB3の
内容)が次のクロックサイクルにおいてレジスタB5内
へロードされる。そうでない場合には、ピーク検知器B
14からのイネーブル信号はアクティブ即ち活性状態で
はなく、且つレジスタB5の内容は次のサイクルにおい
て変更されることはない。従って、Vmax レジスタB5
は常にこれら全てのレジスタの中において最も高い電圧
レベルを有している。
【0054】−dV検知器B9は読取られた最も新しい
ものであるレジスタB3の内容と、最も高い値を保持し
ているレジスタB5からの内容と比較する。レジスタB
3内の内容が所定の値(例えば、50mV)だけレジス
タB5内の内容よりも低く且つ−dV検知器B9によっ
て検知されると、そのQ出力56は「高」状態へ移行す
る。
【0055】レジスタB6及びB17は電圧降下を検知
する前の以前の電圧データを有している。それらのデー
タは、レジスタB5からのデータと共に、レベル検知器
B10へ供給される。これら3つのデータ入力が等しい
場合にのみ、レベル検知器B10のQ出力58が「高」
状態へ移行する。
【0056】−dV検知器B9及びレベル検知器B10
からの両方のQ出力が「高」状態であるとゲートB11
によって検知されると、nビットシフトレジスタB12
がイネーブルされる。「高」信号が次のクロックパルス
においてそのQ0 ピンへ転送される。この「高」信号は
Q1ピンへ転送され且つシフトレジスタB12の入力に
おける信号は更なるクロックパルスによってQ0 ピンへ
転送される。従って、検知器B9及びB10からの両方
の出力が「高」状態へ移行した時からnクロックパルス
の後、元の「高」レベルがQn ピンへ転送されることと
なる。従って、シフトレジスタB12の全てのQピンを
「高」状態とさせるためには検知器B9及びB10によ
るn回の相次ぐ検証が必要である。このシステムは任意
の可能な−dV検知の再有効化のために使用することが
可能であり、その回数はシフトレジスタが提供可能な出
力数に依存する。シフトレジスタB12の全てのQピン
が「高」状態となった時に始めて、出力回路B13がそ
の検知の有効性を確認する。それは、出力60において
「高」信号を出力し、外部充電器回路Y2においての超
高速充電又は高速充電をディスエーブルさせる。
【0057】レジスタB6及びB17の内容がレジスタ
B5の内容と等しくない誤った検知の場合には、「スパ
イク」電圧の振幅に対応した値がレジスタB5内に格納
された蓋然性が高い。この状態が発生すると、−dV検
知器B9のQ出力が「高」状態となり且つレベル検知器
B10のQ出力が「低」状態となる。これにより、AN
DゲートBB1の出力が「高」状態へ移行される。何故
ならば、ANDゲートBB1は、その入力の1つとし
て、−dV検知器B9のQ出力を有しており、且つその
他方の入力として、インバータゲートBB3を介して反
転されたレベル検知器B10のQ出力を有しているから
である。従って、ORゲートBB2を介して、ピーク検
知器B14の状態に拘らずレジスタB5がイネーブルさ
れる。従って、レジスタB3の内容はレジスタB5内へ
クロック入力され、レジスタB5内の誤ったデータはレ
ジスタB6内へクロック入力され、且つレジスタB6内
のデータはレジスタB17内へクロック入力される。次
のクロックパルス乃至はサイクルによって、別の誤った
検知が発生する。何故ならば、その誤ったデータは現在
レジスタB6内にあるからであり、その結果誤ったデー
タがレジスタB17内へクロック入力される。従って、
次のクロックパルス乃至はサイクルにおいて、更なる誤
った検知が発生するが、その誤ったデータはレジスタB
17から消去され且つ図7の回路は別の測定を再開する
ことが可能となる。理解される如く、−dV比較器B9
及びレベル検知器B10のQ出力が高状態である場合に
は、ANDゲートBB1の出力は低状態であり、且つピ
ーク検知器B14はORゲートBB2を介してレジスタ
B5をイネーブルさせるか又はディスエーブルさせる。
【0058】どのような−dV検知が存在しようとも、
進行中のプロセスにおいて全ての電池電圧測定期間中に
格納されている全ての読みがアップデートされる。全て
の測定及び再チェックは、充電動作を中断することなし
に且つ非常に短い時間フレーム(数秒)内において行な
われて、従って何等精度に対して妥協することなしにモ
ニタ動作に対して非常に迅速な応答を与え且つ過剰充電
を回避することを可能としている。更に、フィルタ処理
の必要性は最小とされており、従ってコストを低減させ
ている。
【0059】図7を参照して上述した−dV検知回路
は、数百kHzの範囲内にあるスイッチングノイズと異
なり、電池電圧は非常にゆっくりと変化するという事実
を利用する検知方法を使用している。−dVが発生した
ことが疑われる時より前の測定値を維持することによ
り、且つ又その時以後の測定値を採取することにより、
スイッチングノイズを除去し且つ真正なる電圧降下に関
してのみ動作することが可能である。
【0060】図8aを参照すると、V3における振幅が
スレッシュホールド(例えば、50mV)を超えてV2
における振幅よりも低い場合には、V1における読みは
V2における読みと比較される。V1及びV2における
読みが同一でない場合には、その検知はノイズとして拒
否される。何故ならば、測定間の間の短い時間期間(典
型的には1秒間隔)に起因してV1及びV2における電
圧が異なるものとは予測されないからである。
【0061】V4からV5へかけて50mV(−dV検
知スレッシュホールド)を超える電圧降下が検知される
と、V6における電圧が採取され且つV4における電圧
と比較される。それが先の電圧降下(V4からV5へか
けての)と一致しない場合には、その検知は同一の理由
によりノイズとして無視される。
【0062】図8bに示したような(V8からV9へか
けて)50mVを超える真正なる電圧降下のみが真正な
る−dV検知として取扱われる。何故ならば、V7及び
V8は同一の振幅を有しており且つV10はV8におけ
るものよりも50mVを超える分だけ低いレベルを有し
ているからである。
【0063】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電池充電システムを示したブロック図。
【図2】 電池充電器制御器を示した回路図。
【図3】 電池充電器制御器の動作シーケンスを示した
フローチャート図。
【図4】 電池充電器モニタを形成する構成部品のブロ
ック図。
【図5】 NIMH(a)及びNICD(b)セルの特
性を示した電圧と容量との関係を示したグラフ図。
【図6】 NIMH(d)及びNICD(c)セルの特
性を表わした温度と容量との関係を示したグラフ図。
【図7】 負(−dV)電圧検知器のブロック図。
【図8a】 どのようにして−dVを検知し且つノイズ
スパイクの問題を解消するかを示した説明図。
【図8b】 どのようにして−dVを検知し且つノイズ
スパイクの問題を解消するかを示した説明図。
【符号の説明】
Y1 AC/DC変換器 Y2 定電流充電器回路 Y3 電池充電器制御器 Y4 バッテリパック(NICD又はNIMH) Y5 ブリッジ整流器 Y6 スイッチング要素 Y7 ライン Y8 AC電源 Y9 サーミスタ Y17 変圧器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−229027(JP,A) 特開 平1−170333(JP,A) 実開 昭62−61132(JP,U) 特公 平4−35979(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02J 7/00 - 7/10

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池充電装置において、 時間に関してセル電圧における降下を検知すると第一検
    知信号を発生する電圧降下検知回路、 時間に関してある期間の一定なセル電圧を検知すると第
    二検知信号を発生するピーク電圧検知回路、 前記両方の検知回路を同時的に動作させることを可能と
    させ且つ前記両方の検知回路を充電されるべき電池から
    の電池電圧に応答することを可能とさせるイネーブル手
    段、 前記第一及び第二検知信号を受け取るべく接続されてお
    り前記第一及び第二検知信号の内のいずれか一方が発生
    されるまで電池を充電する電池充電手段、 を有することを特徴とする電池充電回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記イネーブル手段
    が時間に関しての前記電池電圧の変化割合を測定する回
    路を有することを特徴とする電池充電回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2おいて、前記イネーブル
    手段が時間に関して充電されるべき電池の温度の変化割
    合を測定する回路を有することをと特徴とする電池充電
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項3が請求項2に従属する場合にお
    いて、充電されるべき電池と共にサーミスタが存在する
    か否かを検知し且つサーミスタが検知された場合には温
    度の変化割合を測定する回路を選択し、且つサーミスタ
    が検知されない場合には前記電池電圧の変化割合を測定
    する回路を選択すべく動作可能なサーミスタ検知回路が
    設けられていることを特徴とする電池充電回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれか1項にお
    いて、周囲温度が所定の温度範囲内にあるか否かを判別
    し且つそれにしたがって充電電流を選択する周囲温度検
    知器が設けられていることを特徴とする電池充電回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の内のいずれか1項にお
    いて、電池温度を検知し且つ最大温度を超えている場合
    には高速での充電を減少すべく動作可能な最大温度検知
    回路が設けられていることを特徴とする電池充電回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内のいずれか1項にお
    いて、前記電池充電手段による充電動作の開始時におい
    て電池電圧における上昇を検知し且つそれにしたがって
    充電電流を選択すべく動作可能な満充電電池検知回路が
    設けられていることを特徴とする電池充電回路。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の内のいずれか1項にお
    いて、充電動作の開始時における電圧を検知し且つその
    検知された電圧が所定の最大値を超える場合に充電電流
    を制御する最大電圧検知回路が設けられていることを特
    徴とする電池充電回路。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記電池充電
    手段による充電の開始後の検知期間がタイマ回路によっ
    て設定されることを特徴とする電池充電回路。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の内のいずれか1項に
    おいて、超高速充電、高速充電、トリクル充電の夫々を
    実行するための複数個の充電出力が設けられていること
    を特徴とする電池充電回路。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の内のいずれか1項
    において、最大充電時間を決定するタイマが設けられて
    いることを特徴とする電池充電回路。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記所定の割合
    が超高速充電又は高速充電のいずれかであることを特徴
    とする電池充電回路。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記第一検知回
    路は時間に関して充電されるべき電池の温度の変化割合
    を測定する回路を有しており、前記第一検知回路は前記
    温度の変化割合が所定の値を超える場合に前記第一検知
    信号を発生し、前記所定の値は前記充電されるべき電池
    が充電終了点に近いことを表すものであることを特徴と
    する電池充電回路。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記第一検知回
    路は時間に関して電池電圧の変化割合を測定する回路を
    有しており、前記第一検知回路は前記電池電圧の変化割
    合が所定の値を超える場合に前記第一検知信号を発生さ
    せることを特徴とする電池充電回路。
  15. 【請求項15】 請求項12において、前記第一検知回
    路が、充電されるべき電池の時間に関しての温度の変化
    割合を検知する第一手段と、充電されるべき電池の電池
    電圧の時間に関しての変化割合を検知する第二手段と、
    前記充電されるべき電池にサーミスタが存在するか否か
    を検知し且つサーミスタが検知された場合には前記第一
    検知手段を選択し且つサーミスタが検知されなかった場
    合には前記第二検知手段を選択する手段と、を有してお
    り、前記選択された検知手段が前記電池が充電終了点に
    近い場合に前記第一検知信号を発生することを特徴とす
    る電池充電回路。
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