JP2754810B2 - 三相インバータ装置の制御回路 - Google Patents

三相インバータ装置の制御回路

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JP2754810B2
JP2754810B2 JP1311256A JP31125689A JP2754810B2 JP 2754810 B2 JP2754810 B2 JP 2754810B2 JP 1311256 A JP1311256 A JP 1311256A JP 31125689 A JP31125689 A JP 31125689A JP 2754810 B2 JP2754810 B2 JP 2754810B2
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一男 黒木
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、直流電源に接続した三相インバータから三
相交流電圧を出力させる三相インバータ装置の制御回路
に関し、特に定電圧出力を実現するために台形波ないし
正弦波を用いたPWM制御であって、かつ、瞬時電圧制御
を行う三相インバータ装置の制御回路に関する。
(従来の技術) 従来の三相インバータ装置の代表的な制御回路として
第11図に示す回路が知られている。同図では、いわゆる
平均値制御形のPWM方式による制御を行うためのインバ
ータ装置主回路及びその制御回路が示されている。同図
において、インバータ装置の主回路部は直流電源1、三
相インバータ2、交流フィルタ3とから構成され、制御
回路4からのオン・オフ信号を三相インバータ2に与え
ることにより、U,V,W端子には三相正弦波電圧が現われ
る。
ここで、制御回路4による制御は以下のように行われ
る。
まず、三相出力電圧をトランス5により降圧し、この
降圧した電圧を整流回路6で直流量に変換して加算器7
に出力する。加算器7は前記直流量と電圧設定器8の設
定値との差を求めPI調節器9に出力する。PI調節器9は
この差が零になるように比例・積分動作を行う。
すなわち、正弦波或いは台形波を出力する発振器10の
出力量は乗算器11a〜11cによりPI調節器9の出力量と各
々乗算され、乗算器11a〜11cの出力は位相差が(2/3)
×πでありかつ振幅が調節された正弦波或いは台形波と
なる。各々の正弦波或いは台形波は変調器12a〜12cで三
角波発振器13の出力である三角波(搬送波)と比較さ
れ、三相各相用のオン・オフ信号となる。
これらのオン・オフ信号はパルス分配回路14で三相イ
ンバータ2用の信号に整形され、三相インバータ2の各
スイッチング素子に与えられる。
(発明が解決しようとする課題) このような従来の平均値制御方式では、出力電圧を整
流することにより一旦直流量(この直流量は三相インバ
ータ2の出力電圧平均値を示す)に変換している。そし
て、この直流量が電圧設定器8による設定値と同じにな
るようにPI調節器9を用いて相電圧基準信号(例えば正
弦波、台形波)の振幅を調節している。このため、次の
ような問題があった。
(1)従来の制御回路では三相分を一括して制御してい
るため、不平衡負荷を三相インバータ装置に接続したと
きに各相毎の電流値に差異が生じる。これにより各相毎
の電圧降下に差異が生じて出力電圧が平衡しないという
事態に至る。なお、上記電圧降下の差異は例えばスイッ
チング素子、交流フィルタ、配線等に依存するものであ
る。特に、負荷の不平衡の度合いが大きくなると、大き
な電流を流している相は不足電圧に、また電流の小さな
相は過電圧になり負荷が正常に動作できない。
(2)また、従来の制御回路では平均値制御を行ってい
るため、制御応答を早くできず、高調波成分を多く生じ
させる負荷を接続した場合に高調波成分を多く含んだ負
荷電流が流れるため上述の電圧降下が極端に大きくな
り、出力電圧波形の歪が大きくなって負荷が正常に動作
できないという不都合がある。
上記不都合は、特に台形波を相電圧基準信号として用
いる場合には三相分の振幅を一括で調節する必要がある
ため大きな問題となっていた。
本発明は、上記問題点を解消し、電圧降下に差異が生
じず出力電圧を平衡化でき、制御応答性に優れ、更に出
力電圧波形の歪を極小とすることができる三相インバー
タ装置の制御回路を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、第1の発明は、三相インバ
ータ装置の交流側の一つの相電圧を基準にした二つの線
間電圧を検出する手段と、第1,第2,第3の相電圧基準信
号をそれぞれ出力する発振器と、前記各相電圧基準信号
から前記二つの線間電圧に対応する線間電圧基準信号を
それぞれ出力する手段と、前記各線間電圧の検出量とこ
れらに対応する前記各線間電圧基準信号との偏差をそれ
ぞれ出力する二つの比較部と、前記各偏差を小さくする
ための信号を出力する第1,第2の調節器と、第1の調節
器の出力信号と第2の調節器の出力信号の定数倍量との
差、及び前記第1の相電圧基準信号の和を求める第1の
加算器と、第1の調節器の出力信号の前記定数倍量及び
第2の調節器の出力信号の前記定数倍量の和と前記第2
の相電圧基準信号との差を求める第2の加算器と、第2
の調節器の出力信号と第1の調節器の出力信号の前記定
数倍量との差及び前記第3の相電圧基準信号の和を求め
る第3の加算器と、前記第1ないし第3の加算器の各出
力を相電圧制御信号としてそれぞれ入力し、これら各入
力を搬送波と比較して三相各相用のオン・オフ信号を作
り出す変調回路とを備えたことを特徴とする。
また第2の発明は、三相インバータ装置の交流側の一
つの相電圧を基準にした二つの線間電圧を検出する手段
と、前記二つの線間電圧に対応した第1,第2の線間電圧
基準正弦波信号をそれぞれ出力する発振器と、前記各線
間電圧の検出量とこれらに対応する前記各線間電圧基準
正弦波信号との偏差をそれぞれ出力する二つの比較部
と、前記各偏差を小さくするための信号を出力する第1,
第2の調節器と、第1の調節器の出力信号と第2の調節
器の出力信号の定数倍量との差を求める第1の加算器
と、第1の調節器の出力信号の前記定数倍量と第2の調
節器の出力信号の前記定数倍量との和の逆極性の量を求
める第2の加算器と、第2の調節器の出力信号と第1の
調節器の出力信号の前記定数倍量との差を求める第3の
加算器と、前記第1ないし第3の加算器の各出力を相電
圧制御信号としてそれぞれ入力し、これらの各入力を搬
送波と比較して三相各相用のオン・オフ信号を作り出す
変調回路とを備えたことを特徴とする。
更に、第3の発明は、三相インバータ装置の交流側の
一つの相電圧を基準にした第1,第2の線電圧及び残りの
第3の線間電圧を検出する手段と、前記第1ないし第3
の線間電圧の検出値を各々の大きさを示す第1ないし第
3の直流信号にそれぞれ変換する手段と、前記第1ない
し第3の直流信号と前記インバータ装置の出力線間電圧
設定値との各偏差をそれぞれ出力する第1ないし第3の
比較部と、前記各偏差を小さくするための信号を出力す
る第1ないし第3の調節器と、前記第1,第2の調節器の
出力信号が各々入力され、前記第1,第2の線間電圧に対
応する信号を第1,第2の線間電圧基準正弦波信号として
それぞれ出力する第1,第2の発振器と、前記第3の調節
器の出力信号が入力され、前記基準とした一つの相電圧
に対応する信号を相電圧基準正弦波信号として出力する
第3の発振器と、前記第1,第2の線間電圧の検出量とこ
れに対応する前記第1,第2の線間電圧基準正弦波信号と
の偏差をそれぞれ出力する第4,第5の比較部と、これら
の偏差を小さくするための信号を出力する第4,第5の調
節器と、第4の調節器の出力信号と第5の調節器の出力
信号の定数倍量との差を求める第1の加算器と、第3の
発振器の出力である前記相電圧基準正弦波信号と第4の
調節器の出力信号の前記定数倍量と第5の調節器の出力
信号の前記定数倍量との和の逆極性の量を求める第2の
加算器と、第5の調節器の出力信号と第4の調節器の出
力信号の前記定数倍量との差を求める第3の加算器と、
前記第1ないし第3の加算器の各出力を相電圧制御信号
としてそれぞれ入力し、これら各入力を搬送波と比較し
て三相各相用のオン・オフ信号を作り出す変調回路とを
備え、前記第3の発振器は、第3の線間電圧の検出値の
大きさを示す第3の直流信号と前記出力線間電圧設定値
との偏差に応じた第3の調節器の出力信号により、前記
相電圧基準正弦波信号の振幅を調節して出力することを
特徴とする。
また、第4の発明は、三相インバータ装置の交流側の
第1,第2,第3の線間電圧を検出する手段と、前記第1な
いし第3の線間電圧の検出値を各々の大きさを示す第1
ないし第3の直流信号にそれぞれ変換する手段と、前記
第1ないし第3の直流信号と前記インバータ装置の出力
線間電圧設定値との偏差をそれぞれ出力する第1ないし
第3の比較部と、前記各偏差を小さくするための信号を
出力する第1ないし第3の調節器と、第1の調節器の出
力信号と第3の調節器の出力信号と第2の調節器の出力
信号の定数倍量の逆極性の量との和を求める第1の加算
器と、第1の調節器の出力信号と第2の調節器の出力信
号と第3の調節器の出力信号の前記定数倍量の逆極性の
量との和を求める第2の加算器と、第2の調節器の出力
信号と第3の調節器の出力信号と第1の調節器の出力信
号の前記定数倍量の逆極性の量との和を求める第3の加
算器と、前記インバータ装置の各相出力電圧の基準とな
る各相電圧基準正弦波信号を出力する発振器と、第1な
いし第3の加算器の出力により前記発振器の各出力の振
幅を調節する手段と、この振幅を調節する手段を介した
前記発振器の各出力を相電圧制御信号としてそれぞれ入
力し、これら各入力を搬送波と比較して三相各相用のオ
ン・オフ信号を作り出す変調回路とを備えたことを特徴
とする。
(作用) まず、第1の発明において、三相インバータ装置の交
流側の一つの相電圧を基準とした二つの線間電圧が線間
電圧検出手段により検出され、これらの検出信号は二つ
の比較部にそれぞれ出力される。一方、相電圧基準信号
発振器は第1,第2,第3の相電圧基準信号を出力してお
り、線間電圧基準信号出力手段は前記各相電圧基準信号
から前記二つの線間電圧に対応する線間電圧基準信号を
それぞれ作り出し、前記二つの比較部にそれぞれ出力す
る。
そして、これら二つの比較部は各線間電圧基準信号と
これに対応する線間電圧検出量との偏差を求め、これら
を第1,第2の調節器に出力する。第1,第2の調節器は線
間電圧検出量を各線間電圧基準信号に一致させるべく、
前記各偏差を十分小さくするための調節信号を発生す
る。
第1の加算器は第1の調節器の調節信号と第2の調節
器の調節信号の定数(K)倍量との差及び前記第1の相
電圧基準信号の和を求める。第2の加算器は第1の調節
器の調節信号のK倍量及び第2の調節器の調節信号のK
倍量の和と、前記第2の相電圧基準信号との差を求め
る。そして、第3の加算器は第2の調節器の調節信号と
第1の調節器の調節信号のK倍量との差及び前記第3の
相電圧基準信号の和を求める。
変調回路は第1,第2,第3の加算器の各出力を相電圧制
御信号として入力し、各入力を搬送波と比較して三相各
相用のオン・オフ信号を作り出す。
ここで、第1及び第2の調節器の出力は線間電圧の補
正量の瞬時ベクトルに相当し、第1の調節器の調節信号
と第2の調節器の調節信号のK倍量との差、第1の調節
器の調節信号のK倍量と第2の調節器の調節信号のK倍
量との和、第2の調節器の調節信号と第1の調節器の調
節信号のK倍量との差は各相電圧の補正量に相当してい
る。
第1図(a),(b)は、第1及び第2の調節器の出
力から相電圧制御信号を求める原理を示すベクトル図で
ある。
第1の相電圧制御信号は、第1の調節器の出力量Vu−
vと相電圧基準発振器からの第1の相電圧基準信号との
和及び第2の調節器の出力量のK倍K・Vw−vとの差で
ある。ここで、相電圧制御信号のうち補正要素のみに着
目して考察する。
第1の調節器の出力量Vu−vと第2の調節器の出力量
のK倍K・Vw−vとのベクトル和をVu、すなわち、 Vu=Vu−v−K・Vw−v とし、第1の調節器の出力量Vu−vのK倍K・Vu−vと
第2の調節器の出力量のK倍K・Vu−vとのベクトル和
をVv、すなわち、 Vv=−K・Vu−v−K・Vw−v とし、第2の調節器の出力量Vw−vと第1の調節器の出
力量のK倍K・Vu−vとのベクトル和をVw、すなわち、 Vw=Vw−v−K・Vu−v とする。
ここで、例えば、K=1/2とした場合を第1図(a)
に、K=1とした場合を同図(b)に示す。
同図からわかるように、K=1/2のときは各相電圧は
三相平衡電圧となる。また、K=1のときは各相電圧は
不平衡となり、インバータの利用率は多少低下する。な
お、ここで比例定数Kの値は制御系の特性に応じて任意
に定めることができるものであり、K=1/2あるいはK
=1に限定されるものではない。
一方、第2の発明においては、インバータ装置の交流
側の一つの相電圧を基準にした二つの線間電圧が線間電
圧検出手段により検出され、これらの検出信号は二つの
比較部にそれぞれ出力される。
そして、前記二つの線間電圧に対応した第1,第2の線
間電圧基準正弦波信号が線間電圧基準正弦波発振器から
二つの比較部にそれぞれ出力される。これら二つの比較
部は各線間電圧基準正弦波信号とこれに対応する線間電
圧の検出量との偏差を求め、これらを第1,第2の調節器
に出力する。
第1,第2の調節器は、前記各偏差を十分小さくするた
めの調節信号を出力する。
第1の加算器はこれらの調節信号の差を求める。ま
た、第2の加算器はこれらの調節信号の和の逆極性の量
を求める。そして、第3の加算器はこれらの調節信号の
差を求める。変調回路は第1,第2,第3の加算器の各出力
を相電圧制御信号として入力し、各入力を搬送波と比較
して三相各相用のオン・オフ信号を作り出す。
なお、第1及び第2の調節器の調節信号から相電圧制
御信号を求める原理は第1の発明と同様である。
更に、第3の発明では第2の発明に加えて、新たに第
2の発明で検出していた二つの出力線間電圧の基準とし
ている相電圧に対応する相電圧基準正弦波信号を出力す
る第3の発振器を設け、この相電圧基準正弦波信号を対
応する相の変調器の正弦入力から減算する。次に、前記
二つの出力線間電圧と残りの一つの出力線間電圧の平均
値または基本波実効値(直流信号)をそれぞれ検出し、
この検出値を出力電圧設定値(直流信号)とそれぞれ比
較して一致させるための第1ないし第3の比較部及び調
節器を設け、この第1ないし第3の調節器のうち、前記
二つの出力線間電圧にそれぞれ対応した第1,第2の調節
器の出力量により、それぞれ対応した線間電圧基準正弦
波信号の大きさ(振幅)を調節する。そして、残りの第
3の調節器の出力量により、新たに設けた相電圧基準正
弦波信号の大きさ(振幅)を調節する。
ここで、本発明の動作ベクトル図を第2図に示す。同
図において、例えば第2の発明で検出していた二つの線
間電圧をυuv,υwvとし、その基準とした相電圧をV相
とすると、本発明では、υuv,υwvそれぞれの平均値ま
たは実効値を直流信号により検出して制御するため、出
力線間電圧設定値に対してその平均値または実効値を完
全に一致させることが可能になる。この時、υuvを出力
線間電圧と一致させるために各相電圧υu,υv,υwのす
べてを一定の比率で調節している。これは、線間電圧υ
wvについても同様である。
次に、残りの一つの線間電圧υuvについては、その平
均値または実効値を直流信号にて検出し、出力線間電圧
設定値と完全に一致するように調節器により基準として
いるV相電圧υvを調節している。ここで、υuwの平均
値または実効値が出力線間電圧設定値に比較して小さい
場合には、υvを小さくするように調節する。この調節
により、υuv,υwvが出力線間電圧設定値に対して小さ
くなろうとするため、υuv,υwvを出力線間電圧設定値
に一致させるための制御により、各相電圧υu,υv,υw
のすべてを一定の比率で大きくしてυuv,υwvの大きさ
がそれぞれ出力線間電圧設定値に一致するように動作す
る。この結果、υuv,υwvの大きさは出力線間電圧設定
値に一致し、更に、υuwの大きさ(平均値または実効
値)も大きくすることができ、出力線間電圧設定値に一
致させることができる。
以上の動作により、各出力線間電圧υuv,υwv,υuwの
平均値または実効値のすべてを、出力線間電圧設定値に
完全に一致させることが可能になる。
また、第4の発明においては、三相インバータの三つ
の出力線間電圧を各々個別に検出し、これらの平均値ま
たは実効値が負荷電流とは無関係に電圧設定値と一致す
るように前記平均値または実効値を示す直流信号に変換
し、更に各々個別に線間電圧設定値と比較したうえ調節
動作を行なうことで、三つの出力線間電圧に対応する三
つの線間電圧制御信号を生成し、三つの出力線間電圧を
個別に制御するものである。
ここで、三つの線間電圧制御信号(直流信号)を、実
際に三相インバータを動作させるために必要となる各相
に対応した三つの相電圧制御信号に変換する作用を以下
に説明する。
まず、三相インバータからフィルタを通し出力される
三つの出力点を各々u,v,wとし、各々の相電圧をυu,υ
v,υw、また、この三つの出力点u,v,wにより作られる
三つの出力線間電圧をそれぞれυuv,υwv,υuwとする。
更に、相電圧υu,υv,υwに各々対応する相電圧制御信
号を*u,*v,*wとし、また、出力線間電圧υuv,υwv,
υuwに各々対応する線間電圧制御信号を*uv,*wv,*uw
とする。
ここで、相電圧制御信号*uは、線間電圧制御信号*
uvと線間電圧制御信号*uvと線間電圧制御信号*wvの定
数(K)倍量の逆極性の量との和として第1の加算器に
より求められ、また、相電圧制御信号*vは、線間電圧
制御信号*wvと線間電圧制御信号*uvと線間電圧制御信
号*uwのK倍量の逆極性の量との和として第2の加算器
により求められ、更に、相電圧制御信号*wは、線間電
圧制御信号*uwと線間電圧制御信号*wvと線間電圧制御
信号*uvのK倍量の逆極性の量との和として第3の加算
器により求められる。
いま、線間電圧制御信号*wvがΔx増加すると相電圧
制御信号*v,*wが共にΔx増加し、*uはK・Δx減
少する。このため、三相インバータが出力する相電圧υ
v,υwはa・Δxを増加し、υuはa・K・Δxを減少
する(a:定数)。この時、第9図の出力電圧ベクトル図
に示すように、出力相電圧υv,υw,υuの大きさ|υv
|,|υw|,|υu|の関係が、|υv|≒|υw|≒|υu|であ
り、また、υv,υw,υuの位相差が全てほぼ120゜であ
れば、出力相電圧と出力線間電圧との関係は、 と考えることができる。
更に、この時、a・Δxの大きさ|a・Δx|に関し、|a
・Δx|≪|υu|の関係があれば、k=1に選ぶとΔxに
よる各出力線間電圧の大きさの変化量Δ|υuw|,Δ|υ
uv|,Δ|υwv|は、 となる。
この結果、近似的には線間電圧制御信号*wvの調節に
より、三つの出力線間電圧のうちυwvだけを調節するこ
とができ、ここでK≒1であれば同様の効果が期待でき
る。また、線間電圧制御信号*uv,*uwの調節において
も、同様に各々出力線間電圧υuv,υuwだけの調節がで
きることはいうまでもない。なお、第9図において
u′,v′,w′は線間電圧制御信号の調節後における出力
点を示している。
以上の動作により、本発明では、三つの出力線間電圧
の制御が互いに干渉することを抑制し、各出力線間電圧
の個別制御を可能にするものである。
(実施例) まず、第1の発明の一実施例を第3図に基づき説明す
る。インバータ装置の主回路部は直流電源1、三相イン
バータ2及び交流フィルタ3により構成され、制御回路
4Aからのオン・オフ信号が三相インバータ2に与えられ
て交流フィルタ3の出力側の端子U,V,Wから正弦波電圧
が出力される。
線間電圧検出手段は交流フィルタ3の出力側に接続さ
れたトランス5と整流回路6とからなっている。そし
て、トランス5の二次側からは三つの線間電圧検出信号
υuv,υvw,υwuが得られ、整流回路6はこれらのυuv,
υvw,υwuを直流電圧に変換して加算器7の正極性入力
端子に出力する。この加算器7の負極性入力端子には電
圧設定器8からの設定値が入力される。加算器7の出力
端子はPI調節器9に接続されており、PI調節器9は整流
回路6からの入力と前記電圧設定器8からの設定値との
偏差がゼロとなるように調節信号を相電圧基準信号発振
器(台形波発振器)10Aに出力し、この台形波発振器10A
はPI調節器9からの調節信号に応じた所望の相電圧基準
信号(台形波信号)VTu,VTv,VTwを端子uT,vT,wTからそ
れぞれ出力する。ここで、台形波信号VTu,VTv,VTwは位
相が相互に2π/3(rad)異なっており、これらの信号
は加算器22a,22b,22cの正極性端子に入力されている。
更に、端子uT,wTは加算器21a,21bの正極性端子に、端
子vTは加算器21a,21bの負極性端子に接続されている。
これらの加算器21a,21bは線間電圧基準信号出力手段を
構成しており、加算器21a,21bの出力端子からはW相−
V相間及びU相−V相間の各線間電圧に対応した線間電
圧基準信号Vswv,Vsuvがそれぞれ出力される。
この線間電圧基準信号Vsuv,Vswvは正弦波となる。こ
れを第5図により説明すると、同図において、各台形波
信号VTu,VTvの台形波の高さを1としてあり、VTuとVTv
との位相差は2π/3である。これらVTu,VTvの偏差Δsuv
(=VTu−VTv)は同図に示すように正弦波となる。
一方、前記トランス5の出力である二つの線間電圧υ
uv,υwv(V相を基準にしたV相−U相,V相−W相間の
線間電圧検出値)は二つの比較部(加算器)18a,18bの
各正極性端子に入力される。これら比較部18a,18bの負
極性端子には前記加算器21a,21bからの線間電圧基準信
号Vswv,Vsuvがそれぞれ入力されるので、比較部18a,18b
はυuvとVsuvとの偏差及びυwvとVswvとの偏差を調節器
19a及び19bに出力する。従って調節器19a,19bは各入力
がゼロとなるように調節信号を出力する。なお、第3図
では、調節器19a,19bはP動作を行うこととしたが、PI
動作を行うこととしてもよい。
調節器19aの出力端子は加算器22aの正極性端子に接続
され、かつ倍率器20aを介し加算器22b,22cの負極性端子
にそれぞれ接続され、調節器19bの出力端子は加算器22c
の正極性端子に接続され、かつ倍率器20bを介し加算器2
2a,22bの負極性端子にそれぞれ接続されている。
従って、加算器22aでは、調節器19aの調節信号と調節
器19bの調節信号をK倍した量との差及び第1の台形波
信号VTuとの和が求められる。また、加算器22bでは、調
節器19aの調節信号をK倍した量及び調節器19bの調節信
号をK倍した量の和と第2の台形波信号VTuとの差が求
められる。そして、加算器22cでは、調節器19bの調節信
号と調節器19aの調節信号をK倍した量との差及び第3
の台形波信号VTwとの和が求められる。
この加算器22a〜22cの出力は変調器12a〜12cの正入力
端子に入力され、該変調器12a〜12cの各負入力端子には
三角波発振器13からの三角波が入力される。ここで、変
調器12a〜12c及び三角波発振器13は変調回路を構成して
いる。
上記変調器12a〜12cの出力信号はパルス分配回路14に
入力され、パルス分配回路14は入力信号に応じて三相イ
ンバータ2のスイッチング素子のオン・オフを行う。
本実施例では、例えば、線間電圧検出値υuv,υwvが
線間電圧基準信号Vsuv,Vswvと一致するときには、台形
波発振器10AからのPI調節器9により平均値制御された
台形波信号VTu,VTv,VTwによりインバータ制御が行われ
る。そして、線間電圧検出値υuv,υwvが線間電圧基準
信号Vsuv,Vswvと一致しなくなると、補正量として、加
算器22a〜22cでは調節器19aの調節信号と調節器19bの調
節信号をK倍した量との差、調節器19aの調節信号をK
倍した量及び調節器19bの調節信号をK倍した量の和、
調節器19bの調節信号と調節器19aの調節信号をK倍した
量との差が前記台形波信号Vuv,VTv,VTwに加算されたイ
ンバータ制御が行われる。
次に、この第1の発明の他の実施例を第4図により説
明する。
第3図の実施例では、台形波発振器10Aからの台形波
信号VTu,VTv,VTwは調節器9の出力に応じて決定するこ
ととしたが、本実施例の制御回路4A′では第3図におけ
る整流回路6,加算器7,電圧設定器8及びPI調節器9を設
けず、台形波発振器10A′により台形波を発生させるこ
ととした。そして、第3図のP動作を行う調節器19a,19
bに代えてPI動作を行う調節器19a′,19b′を設けること
とした。
本実施例においても、第3図の実施例と同様に、例え
ば、線間電圧検出値υuv,υwvが線間電圧基準信号Vsuv,
Vswvと一致するときには台形波発振器10A′からの台形
波信号VTu,VTv,VTwによりインバータ制御が行われ、線
間電圧検出値υuv,υwvが線間電圧基準信号Vsuv,Vswvと
一致しなくなると、補正量として、加算器22a〜22cでは
調節器19aの調節信号と調節器19bの調節信号をK倍した
量との差、調節器19aの調節信号をK倍した量及び調節
器19bの調節信号をK倍した量との和、調節器19bの調節
信号と調節器19aの調節信号をK倍した量との差が前記
台形波信号VTv,VTv,VTwに加算されたインバータ制御が
行われる。
なお、上記各実施例において、相電圧基準信号として
は線間電圧が正弦波となる波形であれば種々のものが使
用できることは言うまでもない。
次に、第2の発明の一実施例を第6図に示す。本実施
例における三相インバータ装置の主回路部は第3図,第
4図と同様であるので説明を省略する。
本実施例の制御回路4Bにおいても、線間電圧検出手段
はトランス5と整流回路6とからなっており、トランス
5の二次側からは三つの線間電圧υuv,υvw,υwuが得ら
れ、この三つの線間電圧は整流回路6により直流電圧に
変換されて加算器7の正極性入力端子に入力されてい
る。
この加算器7の負極性入力端子には電圧設定器8から
の設定値が入力される。また、加算器7の出力端子はPI
調節器9に接続されており、PI調節器9は整流回路6か
らのインバータ装置の出力電圧の平均値を表す信号と前
記設定値との偏差をゼロとするような調節信号を正弦波
発振器10Bに出力し、正弦波発振器10Bは該調節信号に応
じた所望のV相を基準とするU相−V相間、W相−V相
間電圧に対応する正弦波信号Vsuv,Vswvを端子S1,S2から
それぞれ出力する。
一方、前記トランス5の出力である二つの線間電圧υ
uv,υwvは二つの比較部(加算器)18a,18bの各正極性端
子に入力される。これら比較部18a,18bの負極性端子に
は前記正弦波発振器10Bからの正弦波信号が入力される
ので比較部18a,18bはυuvとVsuvとの偏差及びυwvとVsw
vとの偏差を調節器19a′及び19b′に出力する。従って
調節器19a′,19b′は各入力がゼロとなるように調節信
号を出力する。
なお、第6図では、調節器19a′,19b′としてPI動作
を行うものを示してあるが、P動作を行うものでもよ
い。
調節器19a′の出力端子は加算器22a′の正極性端子に
接続され、かつ倍率器20aを介し加算器22b′,22c′の負
極性端子にそれぞれ接続され、調節器19b′の出力端子
は前記加算器22c′の正極性端子に接続され、かつ倍率
器20bを介し前記加算器22a′,22b′の負極性端子にそれ
ぞれ接続されている。従って、加算器22a′では調節器1
9a′の調節信号と調節器19b′の調節信号をK倍した量
との差が求められる。また、加算器22b′では調節器19
a′の調節信号をK倍した量及び調節器19b′の調節信号
をK倍した量の和が求められる。そして、加算器22c′
では調節器19b′の調節信号と調節器19a′の調節信号を
K倍した量との差が求められる。
この加算器22a′〜22c′の出力は変調器12a〜12cの正
入力端子に入力され、該変調器12a〜12cの各負入力端子
には三角波発振器13からの三角波が入力される。ここ
で、変調器12a〜12c及び三角波発振器13は変調回路を構
成している。
上記変調器12a〜12cの出力信号はパルス分配回路14に
入力され、パルス分配回路14は入力信号に応じて三相イ
ンバータ2のスイッチング素子のオン・オフを行う。
本実施例では、調節器19a′の調節信号と調節器19b′
の調節信号をK倍した量との差、調節器19a′の調節信
号をK倍した量及び調節器19b′の調節信号をK倍した
量の和、調節器19b′の調節信号と調節器19a′の調節信
号をK倍した量との差に基づきインバータ制御が行われ
る。
次に、この発明の他の実施例を第7図により説明す
る。
第6図の制御回路4Bでは正弦波発振器10Bからの正弦
波信号Vsuv,Vswvは調節器9の出力に応じて決定するこ
ととしたが、本実施例の制御回路4B′では第6図におけ
る整流回路6,加算器7,電圧設定器8及びPI調節器9を設
けず、正弦波発振器10B′により正弦波を発生させるこ
ととしている。なお、他の構成は第6図の実施例と同一
であり、この実施例においても第6図の実施例と同様の
作用を得ることができる。
次いで、第8図は第3の発明の一実施例を示してい
る。上述した第2の発明の各実施例は、二つの出力線間
電圧がそれぞれに対応する線間電圧基準正弦波信号に直
接追従するようにPI調節器等により調節する制御方式に
よるものである。しかるに、三相インバータ装置の出力
側に接続される三相分の負荷が各々不平衡となった場
合、各相毎の電流値に差異が生じ、この結果、例えば各
相のスイッチング素子やACフィルタ、配線等による電圧
降下の値に差異を生じる。更に、第2の発明の各実施例
はPI調節器等による追従制御であるため、各相に生じて
いるそれぞれ値の異なる電圧降下に対して完全な補償を
行うことができず、定常偏差が残る。この結果、三相イ
ンバータ装置の三つの出力線間電圧の大きさに不平衡が
生じる可能性がある。
従って、第3の発明は、三相インバータ装置の出力を
三相平衡化するべくなされたものである。
すなわち第8図において、トランス5の二次側からは
三つの線間電圧検出信号υuv,υwv,υuwが得られ、これ
らは整流回路6a,6b,6c及びろ波器31a,31b,31cにそれぞ
れ入力される。これにより、ろ波器31a,31b,31cからは
υuv,υwv,υuwの大きさを示す直流信号が出力され、こ
れらはそれぞれ第1ないし第3の比較部(加算器)32a,
32b,32cの負極性端子に入力される。なお、比較部32a〜
32cの正極性端子には電圧設定器35からの出力線間電圧
設定値が入力されている。
比較部32a〜32cの出力端子は、第1ないし第3のPI調
節器の如き調節器33a,33b,33cにそれぞれ接続されてお
り、これらの調節器33a〜33cはろ波器31a〜31cからのυ
uv,υwv,υuwの大きさを示す直流信号と電圧設定器35か
らの出力線間電圧設定値との偏差が零になるようにそれ
ぞれ調節信号を出力している。このうち、第1及び第2
の調節器33a,33bの出力は、線間電圧基準正弦波信号を
出力する第1及び第2の発振器34a,34bに入力され、各
線間電圧基準正弦波信号の振幅が調節される。これらの
発振器34a,34bが出力する線間電圧基準正弦波信号は線
間電圧υuv,υwvにそれぞれ対応している。更に、第3
の調節器33cの出力は、V相に対応した相電圧基準正弦
波信号を出力する第3の発振器34cに入力され、この相
電圧基準正弦波信号の振幅を調節するようになってい
る。
すなわち、調節器33a,33b,33cは請求項3における第
1,第2,第3の調節器にそれぞれ対応し、発振器34a,34b,
34cは請求項3における第1,第2,第3の発振器にそれぞ
れ対応しており、第1の発振器34aでは、第1の調節器3
3aの出力に応じて、線間電圧vuvに対応する線間電圧基
準正弦波信号を所定の振幅に調整して出力する。また、
第2の発振器34bでは、第2の調節器33bの出力に応じ
て、線間電圧vwvに対応する線間電圧基準正弦波信号を
所定の振幅に調整して出力する。更に、第3の発振器34
cでは、線間電圧vuwの設定値と検出値との偏差が入力
される第3の調節器33cの出力に応じて、V相に対応し
た相電圧基準正弦波信号を所定の振幅に調整して出力す
る。例えば、先の(作用)の項で説明したように、検出
された線間電圧vuwの大きさ(平均値または実効値)が
線間電圧設定値よりも小さい場合には、第2図に示した
V相電圧vuを基準としてこれよりもV相電圧が小さくな
るように、第3の調節器33cを介して第3の発振器34cか
らV相電圧基準正弦波信号を出力させる。これにより、
他の二つの線間電圧vuv,vwvはその設定値に対して小さ
くなるので、線間電圧vuv,vwvをその設定値に一致させ
るための制御により、各相電圧vu,vv,vwのすべてを一
定の比率で大きくするような制御が行われる。その結
果、線間電圧vuv,vwvのみならずvuwも大きくすること
ができ、すべての線間電圧を設定値に一致させることが
できる。
一方、トランス5の出力のうち、二つの線間電圧検出
信号υuv,υwv(V相を基準としたU相−V相間、W相
−V相間の線間電圧検出信号)は第4及び第5の比較部
18a,18bの負極性端子にそれぞれ入力される。これらの
比較部18a,18bの正極性端子には、第1及び第2の発振
器34a,34bからのυuv,υwvに対応した線間電圧基準正弦
波信号がそれぞれ入力されるため、比較部18a,18bはυu
vとこれに対応した線間電圧基準正弦波信号との偏差、
及び、υwvとこれに対応した線間電圧基準正弦波信号と
の偏差を第4及び第5の調節器19a′,19b′にそれぞれ
出力する。従って、調節器19a′,19b′は各入力が零と
なるように調節信号を出力する。なお、第8図では、調
節器19a′,19b′をPI調節器として示したが、P動作を
行うものであってもよい。
調節器19a′の出力端子は第1の加算器22a′の正極性
端子に接続され、かつ、倍率器20aを介して第2及び第
3の加算器22b′,22c′の負極性端子にそれぞれ接続さ
れている。また調節器19b′の出力端子は、第3の加算
器22c′の正極性端子に接続され、かつ、倍率器20bを介
して第1及び第2の加算器22a′,22b′の負極性端子に
それぞれ接続されている。更に、第3の発振器34cから
のV相電圧に対応した相電圧基準正弦波信号が第2の加
算器22b′の負極性端子に入力されている。
従って第1の加算器22a′では、調節器19a′の調節信
号と調節器19b′の調節信号をK倍した量との差が求め
られる。また、第2の加算器22b′では、調節器19a′の
調節信号をK倍した量と調節器19b′の調節信号をK倍
した量と発振器34cからのV相電圧に対応した相電圧基
準正弦波信号との和の、逆極性の量が求められる。更
に、第3の加算器22c′では、調節器19b′の調節信号と
調節器19a′の調節信号をK倍した量との差が求められ
る。
これらの第1ないし第3の加算器22a′〜22c′の出力
は変調器12a〜12cの正入力端子に入力され、これら各変
調器12a〜12cの負入力端子には三角波発振器13からの三
角波が入力される。ここで、前記同様に変調器12a〜12c
及び三角波発振器13は変調回路を構成している。
そして、上記変調器12a〜12cの出力信号はパルス分配
回路14に入力され、パルス分配回路14は入力信号に応じ
て三相インバータ2のスイッチング素子のオン・オフを
行うものである。
更に、第10図は第4の発明の一実施例を示している。
この発明は、第3の発明と同様に、三相インバータ2の
三つの出力線間電圧検出値について各々個別に平均値ま
たは実効値を示す直流信号に変換し、これらを出力線間
電圧設定値とそれぞれ比較してその偏差を零とするよう
な調節信号を出力する調節器を介して三つの出力線間電
圧に対応する三つの線間電圧制御信号を個別に生成し、
更に、これらの線間電圧制御信号から実際に三相インバ
ータ2を動作させるために必要な各相に対応した三つの
相電圧制御信号を生成するようにしたものである。
以下、第10図を参照しながらこの発明にかかる制御回
路の一実施例を説明する。なお、同図に示す制御回路4D
において、第8図と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
すなわち、トランス5から出力された三つの線間電圧
検出信号υuv,υwv,υuwはそれぞれ整流回路6a,6b,6c及
びローパスフィルタの如きろ波器31a,31b,31cを介して
υuv,υwv,υuwの大きさを示す直流信号に変換され、こ
れらはそれぞれ第1ないし第3の比較部(加算器)32a,
32b,32cの負極性端子に入力されている。また、これら
の比較部32a〜32cの正極性端子には電圧設定器35からの
出力線間電圧設定値が入力されている。
そして、比較部32a〜32cの出力は各々PI調節器の如き
第1ないし第3の調節器33a,33b,33cに入力され、これ
らの調節器33a〜33cではろ波器31a〜31cからのυuv,υw
v,υuwの大きさを示す直流信号と電圧設定器35からの出
力線間電圧設定値との偏差が零となるように各々調節信
号を出力している。
次に、第1の調節器33aから出力される調節信号は第
1及び第2の加算器22a′,22b′の正極性端子と倍率器2
0aとに入力されている。また、第2の調節器33bから出
力される調節信号は第2及び第3の加算器22b′,22c′
の正極性端子と倍率器20bとに入力されている。更に、
第3の調節器33cから出力される調節信号は第1及び第
3の加算器22a′,22c′の正極性端子と倍率器20cとに入
力されている。
また、倍率器20aの出力は第3の加算器22c′の負極性
端子へ、倍率器20bの出力は第1の加算器22a′の負極性
端子へ、倍率器20cの出力は第2の加算器22b′の負極性
端子へ各々入力されている。従って、第1の加算器22
a′からは、調節器33a,33cの調節信号の和と、調節器33
bの調節信号をK倍した量との差が求められ、第2の加
算器22b′からは、調節器33a,33bの調節信号の和と、調
節器33cと調節信号をK倍した量との差が求められ、第
3の加算器22c′からは、調節器33b,33cの調節信号の和
と、調節器33aの調節信号をK倍した量との差が求めら
れることになり、これらの各加算器22a′〜22c′の出力
は、三相インバータ2が出力する相電圧υu,υv,υwの
大きさに対応した相電圧制御信号となる。
加算器22a′〜22c′の出力は第1ないし第3の乗算器
37a,37b,37cの各一方の入力端子にそれぞれ入力され、
各他方の入力端子には正弦波発振器36が出力する三相イ
ンバータ2のU相,V相,W相の相電圧に各々対応する相電
圧基準正弦波信号がそれぞれ入力されている。よって、
乗算器37a〜37cの出力は各インバータのU相,V相,W相の
相電圧に対応した三つの相電圧制御信号となる。
これらの乗算器37a〜37cの出力信号は各々変調器12a,
12b,12cの正入力端子に入力され、これら各変調器12a〜
12cの負入力端子には三角波発振器13からの三角波が各
々入力される。ここで、前記同様に変調器12a〜12c及び
三角波発振器13は変調回路を構成している。
そして、変調器12a〜12cの出力信号はパルス分配回路
14に入力され、パルス分配回路14は入力信号に応じて三
相インバータ2のスイッチング素子のオン・オフを行な
うものである。
(発明の効果) 第1の発明では、相電圧基準信号(台形波或いは正弦
波信号)から線間電圧基準値(正弦波)を二つ作り各々
の線間電圧基準値を各々二つの線間電圧検出量と瞬時比
較し、或いはインバータ装置の出力電圧を直流量に変換
して平均値制御するループで相電圧基準信号の振幅をも
調整することとしたので、線間電圧検出量と線間電圧基
準値との偏差が十分小さくなるように制御することによ
り下記の効果が得られる。
(1)負荷電流の値や波形に影響されず、インバータ装
置の出力電圧が正弦波化でき、電圧値も設定値通りとな
り、不平衡負荷を接続した場合でも出力電圧の不平衡が
小さくなる。
(2)高調波成分を多く含んだ負荷電流が流れた場合で
も、出力電圧波形の歪が小さくなる。
(3)負荷を急変させた場合でも出力電圧の変動量が小
さくなる。
なお、実際の装置では三相インバータの出力や交流フ
ィルタの出力にトランスを接続する場合が多いが、この
場合でも電圧検出をインバータの線間電圧相当とするこ
とにより同様の効果が得られる。
第2の発明では、三相正弦波出力電圧の検出方法とし
て、二つの線間電圧を検出してこの検出値が正弦波とな
るように各々調節器で制御し、各々の調節器の出力から
三相インバータの各相用のオン・オフ信号を作り出して
いるため、出力の各線間電圧は負荷電流とは無関係に正
弦波となる。この結果、下記の効果を得ることができ
る。
(1)三相分の負荷電流が各々不平衡となった場合でも
各線間電圧は平衡し、負荷が過電圧や不足電圧で異常動
作することはない。
(2)高調波成分を多く含んだ負荷電流が流れる場合で
も、電圧波形歪みは小さくなり負荷が異常動作すること
はない。
(3)各々の調節器が二つの相電圧を同時に制御してい
るため制御応答に優れ、負荷急変や入力変動に対する出
力電圧の過渡変動が小さくなり、性能が向上する。
更に、第3または第4の発明によれば、三相インバー
タ装置の三つの出力線間電圧すべての平均値または実効
値を直流信号として検出し、この直流信号と出力線間電
圧設定値との偏差が零になるように調節器によりそれぞ
れ個別に調節しているため、例えばインバータ装置の出
力側に三相不平衡負荷を接続した場合でも上記偏差をそ
れぞれ零とすることが可能になる。
この結果、インバータ装置の出力に三相不平衡負荷を
接続した場合でも三つの出力線間電圧の平均値または実
効値を出力電圧設定値に保つことができ、インバータ装
置の出力を三相平衡電圧にすることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は第1及び第2の発明の作用を説
明するベクトル図、第2図は第3の発明の作用を説明す
るベクトル図、第3図,第4図は第1の発明の実施例を
示す回路図、第5図は台形波信号から正弦波信号を作り
出す原理を説明する波形図、第6図,第7図は第2の発
明の実施例を示す回路図、第8図は第3の発明の一実施
例を示す回路図、第9図は第4の発明における三相イン
バータの出力電圧ベクトル図、第10図は第4の発明の一
実施例を示す回路図、第11図は従来技術を示す回路図で
ある。 1……直流電源、2……三相インバータ 4A,4A′,4B,4B′,4C,4D……制御回路 10A,10A′……台形波発振器 10B,10B′……正弦波発振器 12a,12b,12c……変調器、13……三角波発振器 14……パルス分配回路 18a,18b,32a,32b,32c……比較部(加算器) 19a,19a′,19b,19b′,33a,33b,33c……調節器 20a,20b,20c……倍率器 21a,21b,22a,22b,22c,22a′,22b′,22c′……加算器 34a,34b,34c……発振器 36……正弦波発振器、37a,37b,37c……乗算器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源から三相インバータを通して三相
    正弦波電圧を出力させる三相インバータ装置の制御回路
    において、 前記インバータ装置の交流側の一つの相電圧を基準にし
    た二つの線間電圧を検出する手段と、 第1,第2,第3の相電圧基準信号をそれぞれ出力する発振
    器と、 前記各相電圧基準信号から前記二つの線間電圧に対応す
    る線間電圧基準信号をそれぞれ出力する手段と、 前記各線間電圧の検出量とこれらに対応する前記各線間
    電圧基準信号との偏差をそれぞれ出力する二つの比較部
    と、 前記各偏差を小さくするための信号を出力する第1,第2
    の調節器と、 第1の調節器の出力信号と第2の調節器の出力信号の定
    数倍量との差、及び前記第1の相電圧基準信号の和を求
    める第1の加算器と、 第1の調節器の出力信号の前記定数倍量及び第2の調節
    器の出力信号の前記定数倍量の和と前記第2の相電圧基
    準信号との差を求める第2の加算器と、 第2の調節器の出力信号と第1の調節器の出力信号の前
    記定数倍量との差及び前記第3の相電圧基準信号の和を
    求める第3の加算器と、 前記第1ないし第3の加算器の各出力を相電圧制御信号
    としてそれぞれ入力し、これら各入力を搬送波と比較し
    て三相各相用のオン・オフ信号を作り出す変調回路と、 を備えたことを特徴とする三相インバータ装置の制御回
    路。
  2. 【請求項2】直流電源から三相インバータを通して三相
    正弦波電圧を出力させる三相インバータ装置の制御回路
    において、 前記インバータ装置の交流側の一つの相電圧を基準にし
    た二つの線間電圧を検出する手段と、 前記二つの線間電圧に対応した第1,第2の線間電圧基準
    正弦波信号をそれぞれ出力する発振器と、 前記各線間電圧の検出量とこれらに対応する前記各線間
    電圧基準正弦波信号との偏差をそれぞれ出力する二つの
    比較部と、 前記各偏差を小さくするための信号を出力する第1,第2
    の調節器と、 第1の調節器の出力信号と第2の調節器の出力信号の定
    数倍量との差を求める第1の加算器と、 第1の調節器の出力信号の前記定数倍量と第2の調節器
    の出力信号の前記定数倍量との和の逆極性の量を求める
    第2の加算器と、 第2の調節器の出力信号と第1の調節器の出力信号の前
    記定数倍量との差を求める第3の加算器と、 前記第1ないし第3の加算器の各出力を相電圧制御信号
    としてそれぞれ入力し、これら各入力を搬送波と比較し
    て三相各相用のオン・オフ信号を作り出す変調回路と、 を備えたことを特徴とする三相インバータ装置の制御回
    路。
  3. 【請求項3】直流電源から三相インバータを通して三相
    正弦波電圧を出力させる三相インバータ装置の制御回路
    において、 前記インバータ装置の交流側の一つの相電圧を基準にし
    た第1,第2の線間電圧及び残りの第3の線間電圧を検出
    する手段と、 前記第1ないし第3の線間電圧の検出値を各々の大きさ
    を示す第1ないし第3の直流信号にそれぞれ変換する手
    段と、 前記第1ないし第3の直流信号と前記インバータ装置の
    出力線間電圧設定値との各偏差をそれぞれ出力する第1
    ないし第3の比較部と、 前記各偏差を小さくするための信号を出力する第1ない
    し第3の調節器と、 前記第1,第2の調節器の出力信号が各々入力され、前記
    第1,第2の線間電圧に対応する信号を第1,第2の線間電
    圧基準正弦波信号としてそれぞれ出力する第1,第2の発
    振器と、 前記第3の調節器の出力信号が入力され、前記基準とし
    た一つの相電圧に対応する信号を相電圧基準正弦波信号
    として出力する第3の発振器と、 前記第1,第2の線間電圧の検出量とこれに対応する前記
    第1,第2の線間電圧基準正弦波信号との偏差をそれぞれ
    出力する第4,第5の比較部と、 これらの偏差を小さくするための信号を出力する第4,第
    5の調節器と、 第4の調節器の出力信号と第5の調節器の出力信号の定
    数倍量との差を求める第1の加算器と、 第3の発振器の出力である前記相電圧基準正弦波信号と
    第4の調節器の出力信号の前記定数倍量と第5の調節器
    の出力信号の前記定数倍量との和の逆極性の量を求める
    第2の加算器と、 第5の調節器の出力信号と第4の調節器の出力信号の前
    記定数倍量との差を求める第3の加算器と、 前記第1ないし第3の加算器の各出力を相電圧制御信号
    としてそれぞれ入力し、これら各入力を搬送波と比較し
    て三相各相用のオン・オフ信号を作り出す変調回路とを
    備え、 前記第3の発振器は、第3の線間電圧の検出値の大きさ
    を示す第3の直流信号と前記出力線間電圧設定値との偏
    差に応じた第3の調節器の出力信号により、前記相電圧
    基準正弦波信号の振幅を調節して出力することを特徴と
    する三相インバータ装置の制御回路。
  4. 【請求項4】直流電源から三相インバータを通して三相
    正弦波電圧を出力させる三相インバータ装置の制御回路
    において、 前記インバータ装置の交流側の第1,第2,第3の線間電圧
    を検出する手段と、 前記第1ないし第3の線間電圧の検出値を各々の大きさ
    を示す第1ないし第3の直流信号にそれぞれ変換する手
    段と、 前記第1ないし第3の直流信号と前記インバータ装置の
    出力線間電圧設定値との偏差をそれぞれ出力する第1な
    いし第3の比較部と、 前記各偏差を小さくするための信号を出力する第1ない
    し第3の調節器と、 第1の調節器の出力信号と第3の調節器の出力信号と第
    2の調節器の出力信号の定数倍量の逆極性の量との和を
    求める第1の加算器と、 第1の調節器の出力信号と第2の調節器の出力信号と第
    3の調節器の出力信号の前記定数倍量の逆極性の量との
    和を求める第2の加算器と、 第2の調節器の出力信号と第3の調節器の出力信号と第
    1の調節器の出力信号の前記定数倍量の逆極性の量との
    和を求める第3の加算器と、 前記インバータ装置の各相出力電圧の基準となる各相電
    圧基準正弦波信号を出力する発振器と、 第1ないし第3の加算器の出力により前記発振器の各出
    力の振幅を調節する手段と、 この振幅を調節する手段を介した前記発振器の各出力を
    相電圧制御信号としてそれぞれ入力し、これら各入力を
    搬送波と比較して三相各相用のオン・オフ信号を作り出
    す変調回路と、 を備えたことを特徴とする三相インバータ装置の制御回
    路。
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