JP2754733B2 - 厚膜用組成物 - Google Patents

厚膜用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子機器に用いられる印刷配線板の導体回
路形成に用いる厚膜用組成物に関するものである。
従来の技術 従来の印刷配線板の製造方法を大別すると、サブトラ
クティブ法とアディティブ法に分類できる。現在の主流
の製造法は、サブトラクティブ法(一般的にはエッチィ
ング法と呼ばれる)であるが、工程で化学処理を行なう
ため公害対策や安全衛生対策等が必要である。
一方、アディティブ法は銅の無電解メッキで配線パタ
ーンを形成する方法と銀ペースト又は銅ペーストを印刷
することにより配線パターンを形成し、はんだ付けの必
要な箇所は、はんだ付け可能な厚膜用組成物を印刷する
という完全なドライプロセスで行なう方法も近年提案さ
れている。(例えば、特開昭58−10886号公報) このドライプロセスの製造法では湿式工程を必要とし
ないため、設備が安価でかつ公害対策や安全衛生対策等
も必要とせず、そのうえ、実装ラインとの一貫ライン化
も可能となり、リードタイムの短縮もできるものであ
る。
この完全なドライプロセスに必要なはんだ付け可能な
厚膜用組成物としては、銅粉の形状として樹枝状と粒状
のものを用いるとしたもの(特開昭63−81706号公報)
や金属キレート形成剤とはんだ付け促進剤を添加すると
したもの(特開昭62−230870号公報)等が提案されてい
る。なお、第2図は上記製造法による回路基板上にチッ
プ部品をリフローはんだした場合の説明図であり、第2
図(A)ははんだ付前、第2図(B)ははんだ付後を示
している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の構成では、手はんだやディ
ップはんだのようにはんだが充分供給される場合ははん
だ付け可能であるが、リフローはんだ付けで、はんだの
濡れ性の良い電極をもつチップ部品をはんだ付けする場
合は、第2図(B)に示すようにはんだがチップ部品の
電極部に集中し厚膜用組成物部には、はんだが付きにく
かったり、また、はんだの濡れ性が充分ではなく、はん
だが完全に付かない箇所が発生する可能性があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、はんだ
の濡れ性が良く、高密度実装を行なうにおいて欠かすこ
とができないリフローはんだ付けを可能にすることがで
きる厚膜用組成物を提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明の厚膜用組成物は、
平均粒子径が4〜10μmで比表面積が (K=1.0〜1.6,r:平均粒子径,d:銅の密度) で表わされる粒状銅粉と、平均粒子径1〜4μmの粒状
銅粉と、平均粒子径5〜15μm,タップ密度3.0〜5.0g/cc
の樹枝状銅粉と、樹脂と、溶剤によって厚膜用組成物を
形成したものである。
作用 上記のように構成したことにより、焼付時およびはん
だ付時の銅粉の酸化を少なくし、はんだの濡れ性を向上
し、リフローはんだ付けを可能にしたものである。
実施例 まず、本発明の実施例の概要について説明する。
厚膜用組成物のはんだの濡れ性は、焼付時及びはんだ
付け時に銅粉の表面の酸化の差に起因する。本発明は酸
化しにくい銅粉として比表面積の小さい銅粉について検
討した。なお、最も小さな比表面積を持つ形状は球であ
り、その値は(1)式で与えられる。
球1個の表面積=4πr2 (m2 従って、比表面積は ここで、r;球の半径 d;粒子の密度 通常の銅粉は、完全な球ではなく表面が凹凸している
ため最終的に比表面積は(2)式で表される。
ここで、Kは1.0以上の値をもつ 本実施例2〜4は、K=1.34の粒状銅粉とK=1.61の
粒状銅粉と樹枝状銅粉を混合したものであり、比較例2
はK=1.61の粒状銅粉と樹枝銅粉を混合したものであ
る。両者のはんた付け部の欠点数(はんだ付け箇所80個
中のはんだの濡れ不良のある箇所の数)を比較すると、
明らかにK=1.34の粒状銅粉を混合したものの方が不良
が少なく、はんだの濡れ性が大幅に向上したことがわか
る。なお、比表面積の測定は窒素吸着法を用いた。
Kの値と銅粉の酸化のしにくさの関係を以下に示す。
第1図にイ平均粒子径5μm,K=1.34とロ平均粒子半5
μm,K=2.60の2つの銅粉の熱重量分析(以下TGと呼
ぶ)及び示差熱分析(以下DATと呼ぶ)のデータを示す
が、明らかにKの値が小さいほうが酸化による発熱も少
なく、酸化による重量変化も少ないことが確認された。
オージェ電子分光分析では、イは33Åの表面酸化膜であ
り、ロは500Åの表面酸化膜であった。
以上のように、kの値の小さい銅粉は酸化されにく
く、また酸化されても酸化膜が薄く、はんだ付け時のフ
ラックスにより容易に酸化膜が除去され、はんだの濡れ
性が良くなる。また、表層がはんだ付けされる時、厚膜
用組成物の皮膜内部粒子の酸化もゆっくり進むため、第
一層目がはんだに食われても第二層目の粒子が酸化され
ておらず、はんだの濡れ性が良いと考えられる。
また、粒子径も4〜10μmと大きくすることによりは
んだ食われも少ないと考えられる。
銅粉の混合については、2つの効果目的をもってい
る。第一の混合効果は、低抵抗を出すことであり、その
ため最密充填となるように平均粒子径を5〜15μmの樹
枝状銅粉と1〜14mの粒状銅粉を混合する。その混合比
は、90/10〜10/90が望ましい。樹枝状銅粉の上限平均粒
子径を越えるとスクリーン印刷性が悪くなる。下限未満
になると導電性が悪くなる。粒状銅粉の上限平均粒子径
を越えると樹枝状銅粉との第一の混合効果がなくなり、
下限未満になると耐酸化性が著しく悪くなることが確認
された。
第二の混合効果は、はんだの濡れ性を良くすることで
あり、そのため平均粒子径4〜10μm,比表面積が(2)
式で表される粒状銅粉を混合する。この粒状銅粉の上限
平均粒子径を越えると、樹枝状銅粉との第一の混合効果
がなくなり抵抗値が高くなり、下限未満になると酸化さ
れやすくかつ、銅食われが起こり易くなり、はんだの濡
れ性が悪くなる。この粒状銅粉の混合比は、全銅粉の10
%〜90%が望ましい。上限値を越えると、樹枝状銅粉と
の第一の混合効果がなくなり抵抗値が高くなる。下限未
満になると第二の混合効果がなくなり、はんだの濡れ性
が低下することが確認された。
以下本発明の実施例について説明する。
下記に本実施例1に使用した材料を示す。
(1) 銅粉 1) 粒状銅粉 (田中貴金属工業(株)TFC−5000) 平均粒子径 5μm 比表面積 0.18m2/g K=1.34 2) 粒状銅粉 (三井金属鉱業(株)S−860603) 平均粒子径 3μm 比表面積 0.36m2/g K=1.61 タップ密度 4.3g/cc 3) 樹枝状銅粉 (三井金属鉱業(株)MF−D2) 平均粒子径 7μm タップ密度 4.4g/cc (2) 樹脂 レゾール型フェノール樹脂 (郡栄化学工業(株)PL−2211) (3) 溶剤 ブチルセロソルブ 上記の材料を第1表のように配合した後、ロールミル
を用いて混練した。その時、スクリーン印刷適性を出す
ため若干量の溶剤を添加した。その組成物をステンレス
製200メッシュのスクリーンマスクを用いて2mm□のパタ
ーンを、紙フェノール基板(住友ベークライト(株)製
PLC−2120)上に印刷した後、160℃,30分間窒素雰囲気
中で熱風循環乾燥機にて乾燥硬化させた。
次にクリームはんだ(日本スペリア(株)Sn63RA3A
M)を0.3mmのメタルマスクを用いて印刷し、赤外線リフ
ロー炉にてはんだ付けを行なった。
以下に本実施例2〜4及び比較例1〜3に使用した材
料を示す。
(1) 銅粉 1) 銀被覆粒状銅粉 (田中貴金属工業(株)TFC−5000) 平均粒子径 5μm 比表面積 0.18m2/g K=1.34 銀被覆量 2重量% 2) 銀被覆粒状銅粉 (三井金属鉱業(株)S−860603) 平均粒子径 3μm 比表面積 0.36m2/g K=1.61 タップ密度 4.3g/cc 銀被覆量 2重量% 3) 銀被覆樹枝状銅粉 (三井金属鉱業(株)MF−D2) 平均粒子径 7μm タップ密度 4.4g/cc 銀被覆量 2重量% 以下樹脂,溶剤及び配合,混練,印刷,乾燥硬化,は
んだ付けは、実施例1に同じ。但し、乾燥硬化は空気中
にて行なった。
本実施例5は、銅粉にニッケル被覆した後銀被覆を施
した以外は、実施例2〜4及び比較例1〜3に同じであ
る。
本発明および比較例によるはんだ付けの結果を第1表
に示す。
以上のように実施例1〜5と比較例2を比較すると、
粒状銅粉を添加することによりはんだ付け時の欠点数
が著しく向上したことが明白である。また、比較例1で
は粒状銅粉の添加量が少ないと添加効果が少なく、比
較例3では、粒状銅粉のみであれば、抵抗値が高くな
ることが明らかである。
なお、粒状銅粉は平均粒子径4〜10μmでK=1.0
〜1.6粒状銅粉も平均粒子径1〜4μm、樹枝状銅粉
も平均粒子径5〜15μm、タップ密度3.0〜5.0g/ccの
間で各種実験を行なったが表1と同様の結果が得られ
た。
また、実施例5のニッケル被覆に代えてクロム被覆を
行なったものも表1と同様の結果が得られた。
発明の効果 以上のように本発明は、上記実施例より明らかなよう
に、平均粒子径4〜10μm、比表面積が次式で表わさ
れる粒状銅粉 ここでK=1.0〜1.6 r=平均粒子径 d=銅の密度 と平均粒子径1〜4μmの粒状銅粉,平均粒子径5
〜15μm、タップ密度3.0〜5.0g/ccの樹枝状銅粉とで構
成される銅粉を用いることにより、半田の濡れ性が向上
し、リフローによるはんだ付けが可能な厚膜用組成物を
提供し得るものであり産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はDTAおよびTG曲線を示す図である。第2図は厚
膜用組成物上にチップ部品をリフローはんだ付けする前
とはんだ付け後の状態を示す図である。 1……チップ部品、2……チップ部品電極部、3……ク
リームはんだ、4……厚膜用組成物、5……基板、6…
…はんだ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−81706(JP,A) 特開 昭62−110202(JP,A) 特開 昭62−184704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 1/00 H01B 5/00 H05K 1/09 C09D 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が4〜10μmで比表面積が (K=1.0〜1.6,r:平均粒子径,d:銅の密度) で表わされる粒状銅粉と、平均粒子径1〜4μmの粒状
    銅粉と、平均粒子径5〜15μm,タップ密度3.0〜5.0g/cc
    の樹枝状銅粉と、樹脂と、溶剤より成る厚膜用組成物。
  2. 【請求項2】平均粒子径1〜4μmの粒状銅粉と樹枝状
    銅粉の混合重量比が90/10〜10/90であって、平均粒子径
    4〜10μmであって比表面積が (K=1.0〜1.6,r:平均粒子径,d:銅の密度) である粒状銅粉と(樹枝状銅粉+平均粒径1〜4の粒状
    銅粉)の混合重量比が90/10〜10/90であることを特徴と
    する請求項1記載の厚膜用組成物。
  3. 【請求項3】樹枝状銅粉,粒状銅粉の少なくともいずれ
    か一方が銀で被覆されていることを特徴とする請求項1
    記載の厚膜用組成物。
  4. 【請求項4】樹枝状銅粉,粒状銅粉の少なくともいずれ
    か一方がニッケル又はクロムで被覆されたのち銀で被覆
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の厚膜
    用組成物。
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