JP2754078B2 - 油循環形フライヤのスクリーン装置 - Google Patents
油循環形フライヤのスクリーン装置Info
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- JP2754078B2 JP2754078B2 JP12213090A JP12213090A JP2754078B2 JP 2754078 B2 JP2754078 B2 JP 2754078B2 JP 12213090 A JP12213090 A JP 12213090A JP 12213090 A JP12213090 A JP 12213090A JP 2754078 B2 JP2754078 B2 JP 2754078B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、油循環形のフライヤにおいて、加熱油中
に浮遊する揚げかすを有効に除去するための油循環形フ
ライヤのスクリーン装置に関する。
に浮遊する揚げかすを有効に除去するための油循環形フ
ライヤのスクリーン装置に関する。
従来技術 各種の揚げ物料理を大量に調理するための厨房設備と
して、油循環形フライヤが広く使用されている。
して、油循環形フライヤが広く使用されている。
このものは、油槽と、油槽に付属する油循環系とから
なり、後者に含まれる熱交換器に加える加熱エネルギ
と、油の循環量とを加減することにより、広範囲の操業
条件を簡単に実現することができるので、多種類の材料
を最適条件で調理することができる。
なり、後者に含まれる熱交換器に加える加熱エネルギ
と、油の循環量とを加減することにより、広範囲の操業
条件を簡単に実現することができるので、多種類の材料
を最適条件で調理することができる。
かかるフライヤにおいては、調理中に発生する揚げか
すを有効に除去することが必要であり、これを怠るとき
は、油循環ポンプや熱交換器の破損等を含む大事故が発
生するおそれがある他、調理品に揚げかすが付着し、そ
の品質を低下させる。
すを有効に除去することが必要であり、これを怠るとき
は、油循環ポンプや熱交換器の破損等を含む大事故が発
生するおそれがある他、調理品に揚げかすが付着し、そ
の品質を低下させる。
揚げかすの除去装置として最も一般的に使用されてい
るものは、移動式の濾紙フィルタ装置である。これは、
たとえば循環式のメッシュコンベヤを油槽を油排出孔の
上方に斜めに配設し、このメッシュコンベヤの上面に濾
紙を連続的に供給する形式のものであって、油は、順次
供給される新しい濾紙を通過するときに濾過され、揚げ
かすを含む異物は、濾紙とともに油槽外に排出され、廃
棄することができる。
るものは、移動式の濾紙フィルタ装置である。これは、
たとえば循環式のメッシュコンベヤを油槽を油排出孔の
上方に斜めに配設し、このメッシュコンベヤの上面に濾
紙を連続的に供給する形式のものであって、油は、順次
供給される新しい濾紙を通過するときに濾過され、揚げ
かすを含む異物は、濾紙とともに油槽外に排出され、廃
棄することができる。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、揚げかすを除去するた
めに濾紙を使用するから、濾紙の消費が無視できず、ラ
ンニングコストが高騰するという問題が避けられなかっ
た。また、濾紙は、一般に、単位面積当りの処理油量が
大きくないため、循環量が数100リットル/分以上に及
ぶ大形のフライヤに対しては、適用が困難であるという
問題もあった。
めに濾紙を使用するから、濾紙の消費が無視できず、ラ
ンニングコストが高騰するという問題が避けられなかっ
た。また、濾紙は、一般に、単位面積当りの処理油量が
大きくないため、循環量が数100リットル/分以上に及
ぶ大形のフライヤに対しては、適用が困難であるという
問題もあった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、ウェッジワイヤスクリーンとスクレーパ装置とを
組み合わせることによって、格別なランニングコストを
発生することがなく、しかも、必要十分な処理油量を簡
単に実現することができる油循環形フライヤのスクリー
ン装置を提供することにある。
鑑み、ウェッジワイヤスクリーンとスクレーパ装置とを
組み合わせることによって、格別なランニングコストを
発生することがなく、しかも、必要十分な処理油量を簡
単に実現することができる油循環形フライヤのスクリー
ン装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、油排
出孔を形成する油槽のポケット部に斜めに配設するたて
形のウェッジワイヤスクリーンと、鋸歯を有するスクレ
ーパを備え、ウェッジワイヤスクリーン上のケーキをか
き取るスクレーパ装置とからなることをその要旨とす
る。
出孔を形成する油槽のポケット部に斜めに配設するたて
形のウェッジワイヤスクリーンと、鋸歯を有するスクレ
ーパを備え、ウェッジワイヤスクリーン上のケーキをか
き取るスクレーパ装置とからなることをその要旨とす
る。
なお、ウェッジワイヤスクリーンは、油槽の底部に平
行な水平部を有するようにしてもよく、また、スクレー
パ装置は、油槽の全幅に設けてもよい。
行な水平部を有するようにしてもよく、また、スクレー
パ装置は、油槽の全幅に設けてもよい。
作 用 かかる構成によるときは、油は、ポケット部に形成し
た油排出孔を介して油槽外に排出されるに際し、ウェッ
ジワイヤスクリーンを通過して濾過されるから、揚げか
すを含む油中の異物は、ウェッジワイヤスクリーンの上
面にケーキとして堆積して除去される。一方、スクレー
パ装置は、ウェッジワイヤスクリーン上のケーキをかき
上げて油槽外に排出するが、スクレーパ装置は、鋸歯を
有するスクレーパを備えるから、この鋸歯の先端部がス
リット内に突出するようにしてケーキをかき上げること
になり、このとき、ウェッジワイヤスクリーンの目詰り
を自動的に修復することができる。
た油排出孔を介して油槽外に排出されるに際し、ウェッ
ジワイヤスクリーンを通過して濾過されるから、揚げか
すを含む油中の異物は、ウェッジワイヤスクリーンの上
面にケーキとして堆積して除去される。一方、スクレー
パ装置は、ウェッジワイヤスクリーン上のケーキをかき
上げて油槽外に排出するが、スクレーパ装置は、鋸歯を
有するスクレーパを備えるから、この鋸歯の先端部がス
リット内に突出するようにしてケーキをかき上げること
になり、このとき、ウェッジワイヤスクリーンの目詰り
を自動的に修復することができる。
ウェッジワイヤスクリーンが水平部を有するときは、
水平部と油槽の底部との間にギャップを設けることによ
り、この水平部も油の有効濾過面積の一部として利用す
ることができるから、処理油量を大幅に増大することが
できる。
水平部と油槽の底部との間にギャップを設けることによ
り、この水平部も油の有効濾過面積の一部として利用す
ることができるから、処理油量を大幅に増大することが
できる。
スクレーパ装置を油槽の全幅に設ければ、油槽の全幅
に存在する揚げかすを有効にかき集めた上、油槽外に排
出することができる。
に存在する揚げかすを有効にかき集めた上、油槽外に排
出することができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
油循環形フライヤのスクリーン装置は、ウェッジワイ
ヤスクリーン10と、スクレーパ装置20とを組み合わせて
なる(第1図、第2図)。
ヤスクリーン10と、スクレーパ装置20とを組み合わせて
なる(第1図、第2図)。
油循環形フライヤは、たて長の油槽Wに、油循環ポン
プP、熱交換器HCを備える油循環系を組み合わせてなり
(第3図、第4図)、油槽Wは、上流側の平底の調理ゾ
ーンW1と、下流側の傾斜底の搬出ゾーンW3と、両者間の
油排出ゾーンW2とからなる。油排出ゾーンW2は、部分的
に深底となっているとともに、油槽Wの片側に、油排出
孔EXを設けるためのポケット部W2pが形成されている。
また、油槽Wのほぼ全長に亘り、搬送キャリヤCRが組み
込まれており、搬送キャリヤCRは、たとえば、第3図の
矢印方向に循環する無端のネットコンベヤからなって、
油槽Wの上流側に投入される材料を搬出ゾーンW3に向け
て連続的に搬送することができる。
プP、熱交換器HCを備える油循環系を組み合わせてなり
(第3図、第4図)、油槽Wは、上流側の平底の調理ゾ
ーンW1と、下流側の傾斜底の搬出ゾーンW3と、両者間の
油排出ゾーンW2とからなる。油排出ゾーンW2は、部分的
に深底となっているとともに、油槽Wの片側に、油排出
孔EXを設けるためのポケット部W2pが形成されている。
また、油槽Wのほぼ全長に亘り、搬送キャリヤCRが組み
込まれており、搬送キャリヤCRは、たとえば、第3図の
矢印方向に循環する無端のネットコンベヤからなって、
油槽Wの上流側に投入される材料を搬出ゾーンW3に向け
て連続的に搬送することができる。
油循環ポンプPの吸込側は、油排出孔EXに接続され、
吐出側は、熱交換器HCを介して、油槽Wの上流側に接続
されている。熱交換器HCは、図示しない熱源によって加
熱されるものとし、その出口側には、温度センサSが取
り付けられている。
吐出側は、熱交換器HCを介して、油槽Wの上流側に接続
されている。熱交換器HCは、図示しない熱源によって加
熱されるものとし、その出口側には、温度センサSが取
り付けられている。
ウェッジワイヤスクリーン10、スクレーパ装置20は、
油槽Wを横断するようにして油排出ゾーンW2に組み込ま
れている(第3図、第1図)。
油槽Wを横断するようにして油排出ゾーンW2に組み込ま
れている(第3図、第1図)。
ウェッジワイヤスクリーン10は、油排出孔EXの上方の
ポケット部W2pを斜めに横切る傾斜部10aと、油排出ゾー
ンW2の底部に平行な水平部10bとを連設してなり、前者
の上端部は、油槽Wの外部に突出して、シュート10cが
形成されている。また、後者は、油槽Wの全幅を横断
し、ポケット部W2pの反対側の側壁に到達するととも
に、油排出ゾーンW2の底部との間には、適当なギャップ
dが形成されている。
ポケット部W2pを斜めに横切る傾斜部10aと、油排出ゾー
ンW2の底部に平行な水平部10bとを連設してなり、前者
の上端部は、油槽Wの外部に突出して、シュート10cが
形成されている。また、後者は、油槽Wの全幅を横断
し、ポケット部W2pの反対側の側壁に到達するととも
に、油排出ゾーンW2の底部との間には、適当なギャップ
dが形成されている。
ウェッジワイヤスクリーン10は、断面楔形の多数のバ
ー11、11…を、裏面側の連結桟12、12…を介して連結
し、平板状に形成したものである(第2図、第5図)。
バー11、11…が作るスリット11a、11a…は、ウェッジワ
イヤスクリーン10の目を形成するが、その幅aは、0.5
〜1.5mm程度の極細目とするのがよい。なお、バー11、1
1…、スリット11a、11a…の方向は、傾斜部10aにおいて
は、油面OLに対して上下に走る方向とし、また、水平部
10bにおいては、傾斜部10aにおけるそれと同方向とす
る。すなわち、ウェッジワイヤスクリーン10は、たて形
に形成されている。また、バー11、11…、スリット11
a、11a…は、傾斜部10a、水平部10bの双方について、す
べて同一ピッチであり、しかも連続しているものとす
る。
ー11、11…を、裏面側の連結桟12、12…を介して連結
し、平板状に形成したものである(第2図、第5図)。
バー11、11…が作るスリット11a、11a…は、ウェッジワ
イヤスクリーン10の目を形成するが、その幅aは、0.5
〜1.5mm程度の極細目とするのがよい。なお、バー11、1
1…、スリット11a、11a…の方向は、傾斜部10aにおいて
は、油面OLに対して上下に走る方向とし、また、水平部
10bにおいては、傾斜部10aにおけるそれと同方向とす
る。すなわち、ウェッジワイヤスクリーン10は、たて形
に形成されている。また、バー11、11…、スリット11
a、11a…は、傾斜部10a、水平部10bの双方について、す
べて同一ピッチであり、しかも連続しているものとす
る。
ウェッジワイヤスクリーン10は、適当なフレーム材1
3、13…によって裏面側から補強され、フレーム材13、1
3…は、水平部10bにおいては、油排出ゾーンW2の底部と
の間にギャップdを形成するためのスペース材を兼ねて
いる。
3、13…によって裏面側から補強され、フレーム材13、1
3…は、水平部10bにおいては、油排出ゾーンW2の底部と
の間にギャップdを形成するためのスペース材を兼ねて
いる。
スクレーパ装置20は、ウェッジワイヤスクリーン10の
上面に沿って配設されている(第1図、第2図)。
上面に沿って配設されている(第1図、第2図)。
スクレーパ装置20は、駆動モータ21と、駆動モータ21
によって循環走行する無端のチェーン22、22と、チェー
ン22、22間に梯子状に取り付ける多数のスクレーパ23、
23…とを備えてなる。チェーン22、22は、側板24、24と
ともに一体に組み立てた駆動スプロケット22a、テンシ
ョンスプロケット22b、ガイドスプロケット22c、22c、
従動スプロケット22dに案内され、スクレーパ23、23…
が、ウェッジワイヤスクリーン10の上面をかき上げるよ
うにして走行するものとする。なお、駆動スプロケット
22aは、伝導チェーン21aを介し、駆動モータ21に連結さ
れている。
によって循環走行する無端のチェーン22、22と、チェー
ン22、22間に梯子状に取り付ける多数のスクレーパ23、
23…とを備えてなる。チェーン22、22は、側板24、24と
ともに一体に組み立てた駆動スプロケット22a、テンシ
ョンスプロケット22b、ガイドスプロケット22c、22c、
従動スプロケット22dに案内され、スクレーパ23、23…
が、ウェッジワイヤスクリーン10の上面をかき上げるよ
うにして走行するものとする。なお、駆動スプロケット
22aは、伝導チェーン21aを介し、駆動モータ21に連結さ
れている。
スクレーパ23、23…の一部のものは、その下端縁に、
鋸歯23a、23a…が形成されている(第2図、第5図)。
鋸歯23aの頂角θは十分小さく、また、そのピッチp
は、ウェッジワイヤスクリーン10のバー11、11…と同一
ピッチとなっているものとし、したがって、スクレーパ
23は、ウェッジワイヤスクリーン10の上面を移動すると
き、鋸歯23a、23a…の先端部がスリット11a、11a…に入
り込んで突出することができる(第5図)。ただし、鋸
歯23a、23a…のピッチpは、必ずしも、バー11、11…と
同一ピッチとする必要はない。また、鋸歯23a、23a…を
有しないスクレーパ23、23…は、ウェッジワイヤスクリ
ーン10の上面に均一に接触するように、その下端縁は、
直線状に形成しておけばよい。なお、鋸歯23a、23a…を
有するスクレーパ23、23…は、それを有しないスクレー
パ23、23…の中に、適宜分散させて配置すればよい。
鋸歯23a、23a…が形成されている(第2図、第5図)。
鋸歯23aの頂角θは十分小さく、また、そのピッチp
は、ウェッジワイヤスクリーン10のバー11、11…と同一
ピッチとなっているものとし、したがって、スクレーパ
23は、ウェッジワイヤスクリーン10の上面を移動すると
き、鋸歯23a、23a…の先端部がスリット11a、11a…に入
り込んで突出することができる(第5図)。ただし、鋸
歯23a、23a…のピッチpは、必ずしも、バー11、11…と
同一ピッチとする必要はない。また、鋸歯23a、23a…を
有しないスクレーパ23、23…は、ウェッジワイヤスクリ
ーン10の上面に均一に接触するように、その下端縁は、
直線状に形成しておけばよい。なお、鋸歯23a、23a…を
有するスクレーパ23、23…は、それを有しないスクレー
パ23、23…の中に、適宜分散させて配置すればよい。
いま、油循環ポンプPを運転し、熱交換器HCを加熱す
ると、油槽W内の油を循環加熱し、油槽W内の温度をほ
ぼ均一に保つことができるから、その上流側から投入し
た材料は、調理ゾーンW1、油排出ゾーンW2を経て排出ゾ
ーンW3に至る間に揚げ加工することができる。このと
き、調理ゾーンW1において材料から分離した揚げかす
は、油中に浮遊し、または、油槽Wの底部に沈降する
が、このものは、循環する油の流れに従って、または、
搬送キャリヤCRの動きに従って、油排出ゾーンW2に移動
する。
ると、油槽W内の油を循環加熱し、油槽W内の温度をほ
ぼ均一に保つことができるから、その上流側から投入し
た材料は、調理ゾーンW1、油排出ゾーンW2を経て排出ゾ
ーンW3に至る間に揚げ加工することができる。このと
き、調理ゾーンW1において材料から分離した揚げかす
は、油中に浮遊し、または、油槽Wの底部に沈降する
が、このものは、循環する油の流れに従って、または、
搬送キャリヤCRの動きに従って、油排出ゾーンW2に移動
する。
油排出ゾーンW2においては、油は、油排出孔EXを介し
て油槽Wの外に抜き取られるが、このとき、その全量が
ウェッジワイヤスクリーン10を通過するから、油中の揚
げかすは、すべて、ウェッジワイヤスクリーン10によっ
て有効に濾過することができる。ウェッジワイヤスクリ
ーン10によって濾過された揚げかすは、その上面にケー
キとして堆積し、このケーキは、スクレーパ装置20によ
ってかき取られ、油面OLの上方にまで搬送された上、シ
ュート部10cを介して連続的に外部に排出することがで
きる。なお、スクレーパ装置20の各スクレーパ23は、鋸
歯23a、23a…がウェッジワイヤスクリーン10のスリット
11a、11a…に突出するようにしてスリット11a、11a…に
突出するようにしてケーキをかき取るので、ウェッジワ
イヤスクリーン10は、スクレーパ23、23…により、常に
機械的に清掃されることとなり、有害な目詰りを生じる
おそれがない。また、バー11、11…が断面楔形であるた
めに、スリット11a、11a…は、その断面が上面側から裏
面側にかけて台形状に開拡するものとなっており(第5
図)、したがって、スリット11a、11a…の目詰りの除去
効果は一層顕著である。
て油槽Wの外に抜き取られるが、このとき、その全量が
ウェッジワイヤスクリーン10を通過するから、油中の揚
げかすは、すべて、ウェッジワイヤスクリーン10によっ
て有効に濾過することができる。ウェッジワイヤスクリ
ーン10によって濾過された揚げかすは、その上面にケー
キとして堆積し、このケーキは、スクレーパ装置20によ
ってかき取られ、油面OLの上方にまで搬送された上、シ
ュート部10cを介して連続的に外部に排出することがで
きる。なお、スクレーパ装置20の各スクレーパ23は、鋸
歯23a、23a…がウェッジワイヤスクリーン10のスリット
11a、11a…に突出するようにしてスリット11a、11a…に
突出するようにしてケーキをかき取るので、ウェッジワ
イヤスクリーン10は、スクレーパ23、23…により、常に
機械的に清掃されることとなり、有害な目詰りを生じる
おそれがない。また、バー11、11…が断面楔形であるた
めに、スリット11a、11a…は、その断面が上面側から裏
面側にかけて台形状に開拡するものとなっており(第5
図)、したがって、スリット11a、11a…の目詰りの除去
効果は一層顕著である。
ウェッジワイヤスクリーン10の水平部10bは、その裏
面側にギャップdを伴う上、その上面のスクレーパ23、
23…が走行するために、傾斜部10aと同様に、油の濾過
機能を有する。すなわち、ウェッジワイヤスクリーン10
としては、傾斜部10a、水平部10bの双方について、油中
にある全域が有効濾過面積となるから、処理油量が大き
く、油循環量が大きい場合であっても、十分に適応する
ことができる。
面側にギャップdを伴う上、その上面のスクレーパ23、
23…が走行するために、傾斜部10aと同様に、油の濾過
機能を有する。すなわち、ウェッジワイヤスクリーン10
としては、傾斜部10a、水平部10bの双方について、油中
にある全域が有効濾過面積となるから、処理油量が大き
く、油循環量が大きい場合であっても、十分に適応する
ことができる。
なお、水平部10bは、油循環量が小さいときは、その
傾斜部10aに近い側の一部のみをウェッジワイヤスクリ
ーン10として構成し、残部を単なる中間底板として形成
してもよいことは勿論である。また、水平部10bの全部
を省略し、傾斜部10aのみにより、ウェッジワイヤスク
リーン10を構成することもでき(第6図)、このとき
は、水平部10bに対応する中間底板も、その全部が省略
可能であることはいうまでもない。ただし、この場合で
も、スクレーパ装置20は、油排出ゾーンW2の底部に堆積
する揚げかすを有効にかき集めることができるように、
油槽Wの全幅を横切って設けるのがよい(同図)。
傾斜部10aに近い側の一部のみをウェッジワイヤスクリ
ーン10として構成し、残部を単なる中間底板として形成
してもよいことは勿論である。また、水平部10bの全部
を省略し、傾斜部10aのみにより、ウェッジワイヤスク
リーン10を構成することもでき(第6図)、このとき
は、水平部10bに対応する中間底板も、その全部が省略
可能であることはいうまでもない。ただし、この場合で
も、スクレーパ装置20は、油排出ゾーンW2の底部に堆積
する揚げかすを有効にかき集めることができるように、
油槽Wの全幅を横切って設けるのがよい(同図)。
ウェッジワイヤスクリーン10、スクレーパ装置20は、
清掃に便宜なように、搬送キャリヤCRとともに、油槽W
に対し、着脱可能にしておくのがよい。さらに、ウェッ
ジワイヤスクリーン10とスクレーパ装置20とは、必要に
応じて分離可能にしておくことが好ましい。
清掃に便宜なように、搬送キャリヤCRとともに、油槽W
に対し、着脱可能にしておくのがよい。さらに、ウェッ
ジワイヤスクリーン10とスクレーパ装置20とは、必要に
応じて分離可能にしておくことが好ましい。
さらに、搬送キャリヤCRは、投入された材料を搬送す
ると同時に、調理ゾーンW1の底部に堆積する揚げかすを
油排出ゾーンW2に併せ搬送することができるように、調
理ゾーンW1の底部に接触しながら移動するスクレーパを
備えるものとするのがよい。
ると同時に、調理ゾーンW1の底部に堆積する揚げかすを
油排出ゾーンW2に併せ搬送することができるように、調
理ゾーンW1の底部に接触しながら移動するスクレーパを
備えるものとするのがよい。
また、搬送キャリヤCRとしてネットコンベヤを使用す
るときは、材料は、ネットコンベヤの上面に投入される
ので、この上面は、油面OLより下方になければならな
い。さらに、このときは、搬送コンベヤCRの走行方法
は、第4図と逆方向になるから、油排出ゾーンW2は、同
図の右端に形成される。
るときは、材料は、ネットコンベヤの上面に投入される
ので、この上面は、油面OLより下方になければならな
い。さらに、このときは、搬送コンベヤCRの走行方法
は、第4図と逆方向になるから、油排出ゾーンW2は、同
図の右端に形成される。
なお、搬送コンベヤCRの他に、調理ゾーンW1を含む油
槽Wの全域に対し、揚げかすを搬送するための独立のス
クレーパ装置を設けてもよいことは勿論である。
槽Wの全域に対し、揚げかすを搬送するための独立のス
クレーパ装置を設けてもよいことは勿論である。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、たて形のウ
ェッジワイヤスクリーンと、このウェッジワイヤスクリ
ーン上のケーキをかき取るスクレーパ装置とを組み合わ
せることによって、ウェッジワイヤスクリーンは、それ
自体が、濾紙に比して単位面積当りの処理油量が格段に
大きい上、その有効濾過面積を簡単に増すことが可能で
あるから、大きな循環量を必要とする大形フライヤに対
しても十分に対応することができ、しかも、格別の消耗
部材がないからランニングコストも極めて低く、さら
に、スクレーパ装置の鋸歯により、スリット内のケーキ
も機械的にかき取ることができるので、有害な目詰りを
引き起すおそれも全くないという極めて優れた効果があ
る。
ェッジワイヤスクリーンと、このウェッジワイヤスクリ
ーン上のケーキをかき取るスクレーパ装置とを組み合わ
せることによって、ウェッジワイヤスクリーンは、それ
自体が、濾紙に比して単位面積当りの処理油量が格段に
大きい上、その有効濾過面積を簡単に増すことが可能で
あるから、大きな循環量を必要とする大形フライヤに対
しても十分に対応することができ、しかも、格別の消耗
部材がないからランニングコストも極めて低く、さら
に、スクレーパ装置の鋸歯により、スリット内のケーキ
も機械的にかき取ることができるので、有害な目詰りを
引き起すおそれも全くないという極めて優れた効果があ
る。
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体側面
構成図、第2図は要部斜視説明図、第3図はフライヤの
平面模式図、第4図はフライヤの縦断面模式図、第5図
は第2図のX矢視相当の要部拡大断面説明図である。 第6図は、他の実施例を示す第1図相当の模式図であ
る。 W……油槽 W2p……ポケット部 EX……油排出孔 10……ウェッジワイヤスクリーン 10b……水平部 11a……スリット 20……スクレーパ装置 23a……鋸歯
構成図、第2図は要部斜視説明図、第3図はフライヤの
平面模式図、第4図はフライヤの縦断面模式図、第5図
は第2図のX矢視相当の要部拡大断面説明図である。 第6図は、他の実施例を示す第1図相当の模式図であ
る。 W……油槽 W2p……ポケット部 EX……油排出孔 10……ウェッジワイヤスクリーン 10b……水平部 11a……スリット 20……スクレーパ装置 23a……鋸歯
Claims (3)
- 【請求項1】油排出孔を形成する油槽のポケット部に斜
めに配設するたて形のウェッジワイヤスクリーンと、鋸
歯を有するスクレーパを備え、前記ウェッジワイヤスク
リーン上のケーキをかき取るスクレーパ装置とからなる
油循環形フライヤのスクリーン装置。 - 【請求項2】前記ウェッジワイヤスクリーンは、油槽の
底部に平行な水平部を有することを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の油循環形フライヤのスクリーン装
置。 - 【請求項3】前記スクレーパ装置は、油槽の全幅に設け
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
記載の油循環形フライヤのスクリーン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12213090A JP2754078B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 油循環形フライヤのスクリーン装置 |
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1990
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