JP2754035B2 - 地盤の緩み範囲測定方法 - Google Patents
地盤の緩み範囲測定方法Info
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- JP2754035B2 JP2754035B2 JP1110975A JP11097589A JP2754035B2 JP 2754035 B2 JP2754035 B2 JP 2754035B2 JP 1110975 A JP1110975 A JP 1110975A JP 11097589 A JP11097589 A JP 11097589A JP 2754035 B2 JP2754035 B2 JP 2754035B2
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、主としてトンネル掘削におけるその周辺
地盤等、地盤の緩み範囲を測定する方法に関するもので
ある。
地盤等、地盤の緩み範囲を測定する方法に関するもので
ある。
「従来の技術、発明が解決せんとする問題点」 従来の地盤の緩み範囲測定方法として、地中に複数の
変位計を取付けた計測ロッドを貫入し、その計測ロッド
の長手方向(トンネルの径方向)の変位や応力と深さの
関係をグラフに表してその曲線の変曲点から緩みの深さ
を測定する地中変位計測法、或いは坑内から地盤に振動
波を発信して、その伝搬速度の低下した部分を緩みとし
て検出する弾性波試験法などが知られているが、前者で
は地盤が硬岩である場合に、不連続面(割れ目)の開き
によって変曲点が明確に検知できる可能性はあるが、地
盤が軟岩の場合には変曲点が明確に表れないためほとん
ど検知できない欠点があり、また後者では精度が低く、
特に軟岩の場合に地盤の良否による速度差が小さいた
め、緩み範囲を明確に検出できない欠点があった。
変位計を取付けた計測ロッドを貫入し、その計測ロッド
の長手方向(トンネルの径方向)の変位や応力と深さの
関係をグラフに表してその曲線の変曲点から緩みの深さ
を測定する地中変位計測法、或いは坑内から地盤に振動
波を発信して、その伝搬速度の低下した部分を緩みとし
て検出する弾性波試験法などが知られているが、前者で
は地盤が硬岩である場合に、不連続面(割れ目)の開き
によって変曲点が明確に検知できる可能性はあるが、地
盤が軟岩の場合には変曲点が明確に表れないためほとん
ど検知できない欠点があり、また後者では精度が低く、
特に軟岩の場合に地盤の良否による速度差が小さいた
め、緩み範囲を明確に検出できない欠点があった。
「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、鋼材の
表面にその長手方向に沿って所要数の歪ゲージを張設
し、その上に発泡剛性樹脂を被覆してなる測定計器を、
測定地盤に設けた削孔内に挿入し、その周囲間隙に硬化
材を充填して地盤と一体化し、各歪ゲージにおける鋼材
と直角方向(トンネルの円周方向)の応力計測値を検出
して測定位置に対応した応力分布グラフの変曲点から緩
みを知ることにより、各測定位置に多数の歪ゲージを綿
密に配して鋼材と直角方向の応力を確実に検出し、応力
分布グラフ上明確に表れる変曲点から硬岩及び軟岩に拘
らず確実に緩みを知ることを可能とした地盤の緩み範囲
測定方法を提案するものである。
表面にその長手方向に沿って所要数の歪ゲージを張設
し、その上に発泡剛性樹脂を被覆してなる測定計器を、
測定地盤に設けた削孔内に挿入し、その周囲間隙に硬化
材を充填して地盤と一体化し、各歪ゲージにおける鋼材
と直角方向(トンネルの円周方向)の応力計測値を検出
して測定位置に対応した応力分布グラフの変曲点から緩
みを知ることにより、各測定位置に多数の歪ゲージを綿
密に配して鋼材と直角方向の応力を確実に検出し、応力
分布グラフ上明確に表れる変曲点から硬岩及び軟岩に拘
らず確実に緩みを知ることを可能とした地盤の緩み範囲
測定方法を提案するものである。
「実施例」 以下この発明を図面に示すトンネル周辺地盤の緩みを
測定する実施例について説明すると、トンネル坑内1か
ら或いは地上から計測地盤に向って削孔し、その削孔2
内に測定計器3を挿入し、周囲の間隙にベントナイト混
入モルタルなどの地盤とほぼ同程度に柔らかい硬化材4
を充填して地盤と固結一体化する。
測定する実施例について説明すると、トンネル坑内1か
ら或いは地上から計測地盤に向って削孔し、その削孔2
内に測定計器3を挿入し、周囲の間隙にベントナイト混
入モルタルなどの地盤とほぼ同程度に柔らかい硬化材4
を充填して地盤と固結一体化する。
測定計器3は、主としてH型鋼又はI型鋼等の鋼材5
のウェブにその長手方向に沿って僅小間隔で所要数の板
片状の歪ゲージ6が軸線と直角に張設され、その上に弾
性及び止水性を有するコーティング材7及び発泡合成樹
脂層8が被覆されており、歪ゲージ6はコーティング材
7及び発泡合成樹脂層8の弾性材を介して鋼材5と直角
方向(トンネルの円周方向)の地盤の歪(これから応力
を算出する)を測定するようになっている。
のウェブにその長手方向に沿って僅小間隔で所要数の板
片状の歪ゲージ6が軸線と直角に張設され、その上に弾
性及び止水性を有するコーティング材7及び発泡合成樹
脂層8が被覆されており、歪ゲージ6はコーティング材
7及び発泡合成樹脂層8の弾性材を介して鋼材5と直角
方向(トンネルの円周方向)の地盤の歪(これから応力
を算出する)を測定するようになっている。
掘削中のトンネル周辺地盤の緩みの測定に際しては、
測定計器3をできるだけ切羽に近い部分、即ち応力開放
がなされておらず、ライニングもされていない部分に埋
設し、また第3図に示すように地表や併設トンネル坑内
から掘削トンネル周辺地盤の緩みを測定する場合には、
切羽が到達する以前に予め計測できるように埋設する。
測定計器3をできるだけ切羽に近い部分、即ち応力開放
がなされておらず、ライニングもされていない部分に埋
設し、また第3図に示すように地表や併設トンネル坑内
から掘削トンネル周辺地盤の緩みを測定する場合には、
切羽が到達する以前に予め計測できるように埋設する。
第4図は上記測定計器3により実際に測定して、坑内
1からの各深さ位置にある歪ゲージ6の検出結果を、ゲ
ージ深さ位置とトンネルの円周方向の応力σθの分布関
係のグラフに表したもので、本発明のグラフによれば、
従来の地中変位計測法のようにトンネル径方向の応力σ
rや変位urの関係を示すグラフに比較して緩み領域と弾
性領域の境界としての変曲点が極めて明確となることが
分り、緩みの範囲を正確かつ確実に把握することが可能
となる。
1からの各深さ位置にある歪ゲージ6の検出結果を、ゲ
ージ深さ位置とトンネルの円周方向の応力σθの分布関
係のグラフに表したもので、本発明のグラフによれば、
従来の地中変位計測法のようにトンネル径方向の応力σ
rや変位urの関係を示すグラフに比較して緩み領域と弾
性領域の境界としての変曲点が極めて明確となることが
分り、緩みの範囲を正確かつ確実に把握することが可能
となる。
「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、鋼材の表面にその長手
方向に沿って所要数の歪ゲージを張設し、その上に発泡
合成樹脂を被覆してなる測定計器を、測定地盤に設けた
削孔内に挿入し、その周囲間隙に硬化材を充填して地盤
と一体化し、各歪ゲージにおける鋼材と直角方向の歪の
計測値を検出して測定位置に対応した応力分布グラフの
変曲点から緩みを知るので、緩みの範囲を正確かつ確実
に把握することが可能となり、また歪ゲージを鋼材にそ
の軸方向と直角に貼るので測定点を密にして綿密に測定
することが可能となる。
方向に沿って所要数の歪ゲージを張設し、その上に発泡
合成樹脂を被覆してなる測定計器を、測定地盤に設けた
削孔内に挿入し、その周囲間隙に硬化材を充填して地盤
と一体化し、各歪ゲージにおける鋼材と直角方向の歪の
計測値を検出して測定位置に対応した応力分布グラフの
変曲点から緩みを知るので、緩みの範囲を正確かつ確実
に把握することが可能となり、また歪ゲージを鋼材にそ
の軸方向と直角に貼るので測定点を密にして綿密に測定
することが可能となる。
第1図はこの発明の実施例を示す縦断正面図、第2図は
この発明に係る測定計器の横断面図、第3図は同側面
図、第4図はこの発明と従来の計測法により得られたゲ
ージ深さ位置と径方向応力及び周方向応力又は変位の分
布関係の一例を示す線図である。 1……トンネル坑内、2……削孔、 3……測定計器、4……硬化材、5……鋼材、 6……歪ゲージ、7……コーティング材、 8……発泡合成樹脂。
この発明に係る測定計器の横断面図、第3図は同側面
図、第4図はこの発明と従来の計測法により得られたゲ
ージ深さ位置と径方向応力及び周方向応力又は変位の分
布関係の一例を示す線図である。 1……トンネル坑内、2……削孔、 3……測定計器、4……硬化材、5……鋼材、 6……歪ゲージ、7……コーティング材、 8……発泡合成樹脂。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼材の表面にその長手方向に沿って所要数
の歪ゲージを張設し、その上に発泡合成樹脂を被覆して
なる測定計器を、測定地盤に設けた削孔内に挿入し、そ
の周囲間隙に硬化材を充填して地盤と一体化し、前記各
歪ゲージにおける前記鋼材と直角方向の応力の計測値を
検出して測定位置に対応した応力分布グラフの変曲点か
ら緩みを知ることを特徴とする地盤の緩み範囲測定方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1110975A JP2754035B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 地盤の緩み範囲測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1110975A JP2754035B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 地盤の緩み範囲測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02287215A JPH02287215A (ja) | 1990-11-27 |
JP2754035B2 true JP2754035B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14549235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1110975A Expired - Fee Related JP2754035B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 地盤の緩み範囲測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754035B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539024A (zh) * | 2012-02-14 | 2012-07-04 | 浙江鼎丰实业有限公司 | Smw工法内插h型钢应力自动监测系统 |
CN104359604B (zh) * | 2014-11-07 | 2017-02-01 | 大连理工大学 | 一种机床装配结合面应力分布测量薄膜、系统及方法 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1110975A patent/JP2754035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02287215A (ja) | 1990-11-27 |
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