JP2753411B2 - ウェーハ接着装置およびウェーハ接着方法 - Google Patents

ウェーハ接着装置およびウェーハ接着方法

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JP2753411B2
JP2753411B2 JP3294681A JP29468191A JP2753411B2 JP 2753411 B2 JP2753411 B2 JP 2753411B2 JP 3294681 A JP3294681 A JP 3294681A JP 29468191 A JP29468191 A JP 29468191A JP 2753411 B2 JP2753411 B2 JP 2753411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコンウェーハの接着
装置に係り、さらに詳しくはシリコンウェーハのポリッ
シング装置に使用するキャリアプレートへシリコンウェ
ーハを接着する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単結晶のシリコンウェーハ(以下ウェー
ハと称す)のポリッシングにおいては、所定のキャリア
プレートにウェーハを接着固定して係るキャリアプレー
トをポリッシング装置に投入し、ウェーハの研磨をおこ
なっている。従来、上記キャリアプレートにウェーハを
接着する場合には、ウェーハの裏面には予めワックスを
塗布しておきキャリアプレートの上に複数のウェーハを
配列し一次接着後に、図36に示すような加圧接着装置
による二次接着が用いられていた(特開昭63ー245
366参照)。
【0003】この装置は、本体架台80上の減圧室81
内にプレス板83が設けられたもので、はじめに台座8
5の上にキャリアプレート91を載置し、その、上方よ
りプレス板83でウェーハ90を加圧するものである。
その際、台座上のキャリアプレート91とプレス板83
を内包する減圧室81内を減圧しながらプレス板83で
ウェーハ90を加圧してウェーハ90とキャリアプレー
ト91との接着面を脱気し、次いで、減圧室81内を常
圧に戻すことでウェーハとキャリアプレートとの間に気
泡の存在しない接着をおこなうものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シリコン単結晶ウェー
ハを用いる集積回路(IC)の最小線幅は1μm以下と
なり、更に小さくなっている。これに光リソグラフィー
が用いられる限りその焦点深度が浅くなり、ウェーハの
平坦度の要求は厳しくなる一方である。またウェーハの
直径も200μmが用いられるようになる。このため研
磨方法の改良、キャリアプレートの平坦度管理の強化が
行われており、また接着の際のワックス層の厚さおよび
厚み分布も問題となり、ワックス層の厚さのバラツキを
0.1μm以下にすることが望まれている。またキャリ
アプレートとウェーハの間にパーティクルと呼ばれるシ
リコン破砕やごみが入ったり、気泡が残留すれば、これ
が研磨後のウェーハ表面に転写されディンプルと呼ばれ
る欠陥となり、平坦度を悪化させるという問題点を有し
ていた。
【0005】従来の接着方法では、ウェーハの口径が2
00mmφと大きくなれば、均一に加圧することが困難と
なり、またより小さなパーティクルが問題となるため、
ワックスを付けたウェーハを下向きにしたりする際のパ
ーティクルの発生が無視しえないようになった。
【0006】出願人は、かかる従来の問題点に鑑み、先
に、特願平2―334104において、複数のウェーハ
をキャリアプレート表面に接着する際に、ワックス厚さ
を薄く均一にし、ディンプルを減少させるようにしたウ
ェーハの接着装置を提案した。本発明は、この接着装置
へのキャリアプレートやウエーハの供給およびウェーハ
を接着したキャリアプレートの取り出しを容易にかつ円
滑に行うことができて、キャリアプレートへのウェーハ
の接着を確実に行うことができるウェーハ接着装置およ
びウェーハ接着方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1のウェーハの接着装置は、キャリア
プレートにウェーハを接着する接着部と、該接着部へキ
ャリアプレートを供給する第1の搬送手段と、前記接着
部へウェーハを供給する第2の搬送手段と、ウェーハが
接着されたキャリアプレートを前記接着部から搬出する
第3の搬送手段とからなるウェーハ接着装置において、
前記接着部は、キャリアプレートを支持するキャリアプ
レート支持手段と、このキャリアプレート支持手段の下
側でウェーハを支持するウェーハ支持手段と、該ウェー
ハ支持手段に支持されたウェーハをキャリアプレートの
下面に接触する位置迄上昇させるウェーハ移動手段とか
ら構成され、前記第1の搬送手段と接着部との間には、
キャリアプレートを表裏逆の向きに反転させる反転手段
が設けられたことを特徴とする。請求項2の発明は、請
求項1の発明において、前記接着部は、ウェーハの上面
とこれが接着されるキャリアプレートとを減圧下にお
き、ウェーハをその下面より持ち上げてキャリアプレー
トへ接着した後、昇圧することを特徴とする。請求項3
の発明は、請求項1または2の発明において、前記第1
の搬送手段は、キャリアプレートのウェーハとの接着面
を上側にして搬送し、前記第2の搬送手段は、ウェーハ
におけるキャリプレートとの接着面を上側にして搬送す
ることを特徴とする。請求項4の発明は、請求項3の発
明において、前記第2の搬送手段によって搬送されるウ
ェーハの搬送経路中に、ウェーハの表面に洗浄液を高圧
で噴射する第1の洗浄部と、ウェーハの表面に洗浄液を
高い周波数で振動させながら噴射する第2の洗浄部とを
有する洗浄手段を設けたことを特徴とする。請求項5の
発明は、キャリアプレートとウエーハとをそれぞれ接着
面を上方へ向けて搬送し、前記キャリアプレートを表裏
逆に反転させることによって、該キャリアプレートの下
面と前記ウェーハの上面とを所定間隔をおいて対向する
位置に配置するとともにこれらを減圧下におき、次い
で、ウェーハをその下面より持ち上げてキャリアプレー
トへ接着し、その後、昇圧することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、第1の搬送手段によ
ってウェーハが接着される面を上向きにしてキャリアプ
レートを搬送しながら、該キャリアプレートに対して、
例えば洗浄などの処理を容易に行うことができ、処理が
終了した後、反転手段によってこれを反転させて、接着
部へ送り込むとともに、第2の搬送手段によってウェー
ハを接着部に供給して、該接着部において、キャリアプ
レート支持手段によって前記キャリアプレートを支持
し、かつ前記キャリアプレート支持手段によって支持さ
れたキャリアプレートの下方にウェーハ支持手段によっ
てウェーハを支持し、次いで、ウェーハ支持手段によっ
て支持されたウェーハをウェーハ移動手段によって前記
キャリアプレートの下面に接触させる位置迄上昇させ
て、前記ウェーハをキャリアプレートに接着させた後、
第3の搬送手段によって前記ウェーハが接着されたキャ
リアプレートを前記接着部から搬出する。請求項2の発
明によれば、キャリアプレートとウェーハとの接着が減
圧下で行われることにより、キャリアプレートとウェー
ハとの間に空気が介在することがなく、気泡の発生によ
るディンプル不良を防止できる一方、接着した後、昇圧
することにより、キャリアプレートに接着されたウェー
ハが静水圧的に加圧されるため、ワックス厚さが均一に
なるようにウェーハがキャリアプレートに円滑に接着さ
れる。請求項3の発明によれば、接着部に搬入される前
のキャリアプレートおよびウェーハが上向きで搬送され
ているから、キャリアプレートおよびウェーハに対して
洗浄する等の前処理を容易に施すことができる。請求項
4の発明によれば、第2の搬送手段によって搬送されて
いるウェーハに対して、第1の洗浄部によってウェーハ
の表面に洗浄液を高圧で噴射するとともに、第2の洗浄
部によってウェーハの表面に洗浄液を高周波で振動させ
ながら噴射することにより、2つの異なる方式の洗浄を
行うことができる。請求項5の発明によれば、ウェーハ
およびキャリアプレートを、いずれも接着面を上へ向け
て搬送した後、キャリアプレートを反転させることによ
り、キャリアプレートの接着面をウェーハの接着面へ向
けることができ、この位置関係において、減圧下でウェ
ーハをキャリアプレートに接着することができるととも
に、接着後に昇圧することにより、ウェーハをキャリア
プレートに均一に押し付けることができて両者の接着を
確実なものにすることができる。
【0009】
【実施例】本発明のウェーハ接着装置に設けられている
接着部の一例を図1ないし図6により説明する。なお以
下の説明中、ウェーハとは研磨前のウェーハをいうもの
とする。 図1において符号1で示されるウェーハの接
着部(以下単に接着部という。)は、本体架台10上に
載置された台座4と、該台座4の上に支持されたウエー
ハキャリア5と、それら上方に駆動シリンダー31によ
り昇降可能に吊持されたプレス板3とから概ね構成され
ている。そして、これら台座4、ウエーハキャリア5、
プレス板3は、プレス板3の上下動に一部同伴して開閉
するカバー21内に内包されるようになっており、カバ
ー21が下降して本体架台10の上面に密着したときに
は、カバー21の内側が気密状態を保持し得る第1の減
圧室2となっている。この第1の減圧室2は、該第1の
減圧室2から圧力制御系に連なる第1の排気ラインL1
を通じて脱気され、真空状態に導かれる。一方、本体架
台10に載置された台座4には、その内部に第2の減圧
室49が形成され、本体架台10および台座4の一部を
貫通し前記圧力制御系に連なる第2の排気ラインL2が
設けられて脱気可能とされている。
【0010】本実施例では、図2に示されるように、上
記第1の減圧室2と第2の減圧室49とは、台座4の中
間部に水平に設けられたダイアフラム41により各室仕
切られて、各々独立にその圧力が制御できるようになっ
ている。そして、該ダイアフラム41の上方には、複数
のウェーハ6,6,………,とこれが接着されるキャリ
アプレート7とを支持するウエーハキャリア5がその台
座4上の所定位置に載置されている。また図5に示され
るように、ウエーハキャリア5にはダイアフラム41の
上面に対向する位置でこれら複数のウェーハ6を支持す
るウェーハ支持部51cが設けられ、さらに、ウェーハ
6の上面と所定間隔をおいて対向する位置でキャリアプ
レート7を支持する、キャリアプレート支持面52が形
成されている。このような構成において、第1の減圧室
2と第2の減圧室49との圧力を制御する圧力制御手段
が具備されており、該圧力制御手段によって第1の減圧
室2と第2の減圧室49をともに減圧させ、また、第2
の減圧室49を第1の減圧室2に対して相対的に増圧さ
せて、ダイアフラム41をキャリアプレート7に接近す
る方向へ所定間隔以上に亙って変位させることを特徴と
している。
【0011】以下、本実施例をさらに詳しく説明する。
本体架台10の上に載置された台座4は、平面形状が円
形で、内部を浅い碗状にくりぬいた下部の台金と環状の
上部枠体とを合体して形成されており、上部枠体と下部
の台金との間に円形薄板状のダイアフラム41が挟着さ
れている。ダイアフラム41の挟着部分では、図3に示
されるように、台座4の下部の台金内径よりも上部の枠
体内径が若干大きくとられ、この台座4に載置されるウ
エーハキャリア5の底面周縁を支えるよう、ダイアフラ
ム41を挟んで段着きに形成されている。また、ダイア
フラム41は、ゴムもしくは合成ゴムからなる弾性を有
する膜体であって、上面と下面との圧力差により変形可
能なものとなっている。このように、台座4の中間に挟
着されたダイアフラム41により第1の減圧室2と仕切
られて、その下部の台金の内方部分に第2の減圧室49
が形成されている。
【0012】そして、複数のウェーハ6およびキャリア
プレート7を支持するための外形が略円盤状のウエーハ
キャリア5が、前記台座4の上部枠体の内側に嵌め込ま
れ、その下面がダイアフラム41の上面にほぼ当接して
載置されている。次に、このウエーハキャリア5は、複
数のウェーハ6とキャリアプレート7とを支持するもの
で、取扱いの利便を考慮し、アルミもしくはアルミ合金
で成形され、表面を平滑にすべく皮膜塗装、または、メ
ッキ処理されたものである。図4において、ウェーハ6
が配置されるウエーハキャリア5の上面側が示されてい
るが、複数枚(図面では5枚)のウェーハ6,…,が均
等に配置され得るように、ウェーハ挿入孔51,…,が
開口されている。そして、上面は、キャリアプレート7
をダイアフラム41の上方で該ダイアフラム41から所
定の高さに対向して支持するためのキャリアプレート支
持面52となっている。
【0013】ウエーハキャリア5には、その上面周縁の
およそ半分にわたって、キャリアプレート7をキャリア
プレート支持面52に載置するとき位置決めをおこなう
ための立上がり部分であるキャリアプレート案内53
が、ウエーハキャリア5に一体に形成されている。図4
で2箇所設けられている案内用切欠56は、ウエーハキ
ャリア5を台座4への取付・取外しする場合の支持部分
であり、また、キャリアプレート7をこのウエーハキャ
リア5に取付・取外しし易くするための切欠である。さ
らに、キャリアプレート支持面52には、各々のウェー
ハ挿入孔51とウエーハキャリア5の外方空間とを結ぶ
挿入孔切溝54が開溝され、ウェーハ挿入孔51に挿入
されたウェーハ6の上面の空隙とウエーハキャリア5の
外方空間とが連通する状態となっている。
【0014】また、図5,図6に示されるように、ウエ
ーハキャリア5のキャリアプレート支持面52に複数設
けられたウェーハ挿入孔51には、開口周縁に角面取5
1bが施されてウェーハ6をウェーハ挿入孔51内に挿
入し易い形状となっている。そして、ウェーハ挿入孔5
1の内側壁には、キャリアプレート支持面52に対して
ウェーハ6が若干落とし込まれる位置で支持されるよう
に、複数のウェーハ支持部51cが設けられている。ウ
ェーハ支持部51cは、ウェーハ挿入孔51の内側壁の
上部を一定間隔で多数箇所、円周に沿って欠落させた欠
落部51eを設けることにより、相対的にウェーハ挿入
孔51の内側壁上部に多数の突出部分として形成されて
いるもので、挿入孔51の内側壁の下方とは同一垂壁面
にある。
【0015】このように、キャリアプレート7を載置す
るキャリアプレート支持面52とウェーハ6を支持する
ウェーハ支持部51cとに落差をもうけることで、ウェ
ーハ6とウェーハが接着されるキャリアプレート7との
間に所定の間隔が確保され得るのである。このウェーハ
6とキャリアプレート7との間隔は、脱気効率とダイア
フラム41の変位量を考慮すると、互いに接触しない範
囲でなるべく少ない方がよく、例えば1mmないし5mm程
度とするのが望ましい。
【0016】また、前述した挿入孔切溝54は、ウェー
ハ支持部51cの上面より幾分深く開溝され、また、ウ
ェーハ挿入孔51の内側壁の上部に設けられた欠落部5
1eはウェーハ6の上面空隙と下面に生じる諸隙間とを
連通させているが、これは、第1の減圧室2の脱気操作
がおこなわれるときにウェーハ6の上下面を同一状態と
するためである。
【0017】一方、キャリアプレート支持面52に開孔
されたウェーハ挿入孔51には、ウェーハ押着板55が
挿入付設されている。この場合、ウェーハ挿入孔51の
開口周縁には、等間隔に複数の支持爪用切溝51a(図
面では4箇所)が所定の深さに設けられており、ウェー
ハ押着板55に突設された押着板支持爪55aが嵌め込
まれるようになっている。
【0018】ウェーハ押着板55は、ウェーハ6をその
下面から持ち上げてキャリアプレート7に押着するため
のものであって、シリコンゴム、フッ素系樹脂、超高分
子ポリエチレン等ウェーハ6の表面に損傷を与えること
なく、かつ、摩擦抵抗の小さい材料により形成されてい
る。そして、その底面がダイアフラム41の上面に当接
し、かつ、ウェーハ支持部51cに配置されるウェーハ
6の下面にこのウェーハ押着板55の上面、すなわち図
5に示される押着面55bがほぼ接するように厚みが設
定されている。ただし、ウェーハ押着板55はウェーハ
挿入孔51の内筒で上下に昇降自在とすべく、前記押着
板支持爪55aと支持爪用切溝51aとは、その平面形
状において緩い嵌め合いとなっている。
【0019】さらに、ウエーハキャリア5の下面側にお
いては、図6(b)のA−A断面図に示されるように、
ウェーハ挿入孔51の下面開孔部円周に角面取51dが
施されている。これは、ウエーハキャリア5を台座4の
上部枠体に載置したときに、ダイアフラム41の上面が
ウエーハキャリア5の底面およびウェーハ挿入孔51に
付設されたウェーハ押着板55の底面に接するが、ダイ
アフラム41を上方に変位させたときにその必要な変位
量を確保し、十分にウェーハ押着板55をキャリアプレ
ート7側へ押し着けるために設けられている。
【0020】各構成部材と、ウェーハならびにウェーハ
が接着されるキャリアプレートとの配置関係を取り纏め
ると、本体架台10の上に固定された台座4の内部には
ダイアフラム41で仕切られて形成された第2の減圧室
49があり、該ダイアフラム41の上方にはダイアフラ
ム41の上面に当接するウエーハキャリア5が載置され
ている。そして、ウエーハキャリア5に開孔されたウェ
ーハ挿入孔51にウェーハ押着板55が付設されてお
り、その底面はウエーハキャリア5の底面とほぼ同一平
面をなしてダイアフラム41の上面に当接している。一
方、ウェーハ6はウェーハ挿入孔51のウェーハ支持部
51cの上に配置される。また、ウェーハ支持部51c
はキャリアプレート支持面52より若干下方に位置し、
配置されたウェーハ6もまたウエーハキャリア5のキャ
リアプレート支持面52に対し下方に配置される。さら
に、ウエーハキャリア5の上方には、キャリアプレート
7がキャリアプレート支持面52に当接して支持され
る。
【0021】すなわち、ウエーハキャリア5は、ダイア
フラム41の上方で、ダイアフラム41の上面に対向す
る位置でウェーハ支持部51cによりウェーハ6を支持
し、かつ、該ウェーハ6の上面との間に所定間隔をおい
て対向する位置でキャリアプレート支持面52によりキ
ャリアプレート7を支持しているのである。
【0022】次にプレス板3およびカバー21について
説明すると、上記のようにウエーハキャリア5にキャリ
アプレート7の載置される上方に、該キャリアプレート
7の上面を支持するプレス板3が昇降可能に取付けられ
ている。本発明におけるプレス板3にあっては、積極的
な加圧は不要で、プレス面33によりキャリアプレート
7の上面を支持してウェーハ6のキャリアプレート7へ
の押着の際に、その浮き上がりを防止できればよい。
【0023】図3に示されるように、カバー21は、上
方にロッドシース22が設けられており、このロッドシ
ース22に、プレス板3の駆動シリンダー31に連なる
シリンダーロッド32が貫通している。このロッドシー
ス22の内筒面とシリンダーロッド32の外面とはOリ
ング23,23により気密にシールされ、かつ、摺動可
能に接している。一方、カバー21の下端にはつば25
が形成されており、カバー21が下降して該つば25の
下面と本体架台10の表面とが接すると、Oリング24
によって気密を保持し得るようになっており、該カバー
21の内方に形成される第1の減圧室2が密閉状態とな
る。ウェーハ6やキャリアプレート7の出し入れに際し
ては、プレス板3の上部の、シリンダーロッド32との
連結に用いられるフランジ34にロッドシース22の下
端が支持されて、プレス板3が上方に引き上げられるの
に同伴して、カバー21も上昇し本体架台10の上面が
開放されるようになっている。
【0024】プレス板3の昇降にあっては、図示しない
が、圧空,油圧等の駆動手段が用いられ、動作上の位置
決めをおこなうためのセンサーやリミットスイッチ、作
動工程上の時間設定をおこなうためのタイマー等が設け
られたうえ、プログラムコントローラーなどの制御装置
により圧力系とともに制御される。
【0025】続いて、本装置の圧力制御手段について、
図1にもとづいて説明する。第1の減圧室2に通じる第
1の排気ラインL1は、途中に第1の減圧室2の真空度
を計測する真空計PI1が設けられ、三方弁SV3を介
して真空ポンプ12に通じる導管L6に接続されてい
る。また、第2の減圧室49に通じる第2の排気ライン
L2は、調整弁V6を介して中間に分岐を有する導管L
4に接続され、該導管L4の一方は、弁SV2に仕切ら
れて前記第1の排気ラインL1に接続されている。導管
L4には第2の減圧室49の真空度を計測する真空計P
I2が付設され、急激な圧力変化を緩和するアキュムレ
ータ11が設けられたうえ、該導管L4の他方は、弁S
V1を介して導管L3に接続されている。この導管L3
は、一端側は調整弁V5により絞られて大気開放されて
いる。アキュムレータ11には弁SV1,SV2の開閉
を制御するための圧力スイッチ13が取り付けられてい
る。第1の排気ラインL1と導管L6とを仕切る前記三
方弁SV3の他方の口は、調整弁V7により絞られて大
気開放された導管L5に接続されている。また、真空ポ
ンプ12に通じる導管L6は、途中に分岐が設けられ
て、該分岐から弁SV4を介して大気開放された導管L
7に通じている。
【0026】上記の配管系にあっては、各弁は電磁作動
もしくは空気作動のダイアフラム弁、バタフライ弁が利
用でき、また、調整弁V6は内部漏洩を考慮するとベロ
ーズ等の流量調整弁の使用が好ましい。 そして、この
ような圧力制御手段により、本装置の第1の減圧室2と
第2の減圧室49とをともに減圧させ、また、第2の減
圧室49を第1の減圧室2に対して相対的に増圧させ得
る。
【0027】次に、本実施例における接着部1の動作を
図7に示される工程図を併せて説明する。最初に、プレ
ス板の駆動系(図示せず)の操作によりプレス板3とカ
バー21とが上方に待機した状態となっている。本体架
台10の上面は開放されており、ウェーハ6の配置され
たウエーハキャリア5が台座4に載置され、そのウエー
ハキャリア5の上部にキャリアプレート7が載置される
(ステップ101)。次に、装置の運転が開始され、プ
レス板3の下降に伴ってカバー21が降ろされ、本体架
台10の上面に密着する(ステップ102)。プレス板3
はさらに下降を続け、プレス面33がキャリアプレート
7の上面に当接する位置まで移動して停止する(ステッ
プ104)。
【0028】一方、カバー21が密着されると同時に、
第1の減圧室2および第2の減圧室49は、真空ポンプ
12へ連なる経路へ接続され減圧が開始される(ステッ
プ103)。このとき、真空ポンプ12は作動状態であ
り、弁SV1・SV4、導管L5に通じるSV3の経
路、および、SV4は閉で、弁SV2が開となって、第
1の排気ラインL1および第2の排気ラインL2から第
1の減圧室2、第2の減圧室49が各々脱気される。そ
して、第1の減圧室2、第2の減圧室49とも1mmHg以
下まで減圧される(ステップ105)。
【0029】次いで、弁SV2が閉、弁SV1が開にさ
れ導管L3より空気が導入され、第2の排気ラインL2
から導管L4・導管L3に導通した第2の減圧室49は
次第に増圧される。第2の減圧室49の増圧によりダイ
アフラム41が上方へ持ち上げられ、ウェーハ押着板5
5によりウェーハ6がキャリアプレート7の下面へ押し
付けられる(ステップ107)。一方、第1の減圧室2
は引き続き減圧状態が保持される(ステップ106)。第
2の減圧室49は、およそ300mmHgないし400mmHg
まで増圧されると、アキュムレータ11の圧力スイッチ
13が作動して弁SV1が閉となる。そして、わずかの
間第2の減圧室49の圧力を前記の状態に維持されて、
この間ウェーハ6が加圧保持される(ステップ10
8)。ウェーハ6は一旦キャリアプレート7に加圧され
ると塗布されたワックスにより、キャリアプレート7の
下面に担持される。
【0030】次に、弁SV2が開にされて、導管L4が
第1の排気ラインL1・導管L6・真空ポンプ12に接
続され、第2の減圧室49は再び減圧されると同時に
1の減圧室2と同圧とされる。これにより、ダイアフラ
ム41はもとの状態に復元すべく下降する(ステップ1
09)。その後、弁SV1を開、および、導管L5に通
じる弁SV3の経路を開とされ、第1の減圧室2、第2
の減圧室49が同時に大気圧まで昇圧される(ステップ
111)。第1の減圧室2が大気圧に戻されるとウェー
ハ6がキャリアプレート7に密着される。
【0031】そして、プレス板3が上昇し(ステップ1
12)、また、プレス板3に伴ってカバー21が持ち上
げられて本体架台10の上面が開放される(ステップ1
13)。しかる後に、ウェーハ6が接着されたキャリア
プレート7を取り出す(ステップ114)。
【0032】作業開始時にはステップ103において初
めて真空ポンプ12を作動させるが、引き続いて次ぎの
バッチに入る場合には、真空ポンプ12を作動させたま
まで再びステップ101に戻ってもよい。作業を終了す
るときには、弁SV4が開にされた後、真空ポンプ12
が停止される。尚、このような動作になる接着部1の運
転は、通常プレス板の駆動系とともに同一の制御装置に
よって制御され、自動運転でおこなわれる。
【0033】次いで、本発明における作用を説明する
と、複数のウェーハ6は、ダイアフラム41の上方で、
ダイアフラム41の上面に対向する位置で支持され、か
つ、該複数のウェーハ6の上面との間に所定間隔をおい
て対向する位置でキャリアプレート7が支持されてい
る。
【0034】初めに、第1の減圧室2および第2の減圧
室49が同時に減圧される。第1の減圧室2が脱気され
ると、ウェーハ6とキャリアプレート7との空隙にも空
気が介在しなくなる。この後、第1の減圧室2の減圧状
態を保持したまま、第2の減圧室49に通じる配管系を
リークさせることにより、第1の減圧室2に対して第2
の減圧室49を相対的に増圧する。すると、第1の減圧
室2と第2の減圧室49との圧力差が弾性を有するダイ
アフラム41を第1の減圧室2のキャリアプレート7の
方向へ所定間隔に亙って変位させる。ダイアフラム41
の上面に載置されたウエーハキャリア5のウェーハ押着
板55を介してウェーハ6がキャリアプレート7の下面
に押し付けられる。ウェーハ裏面(装置内では上面)に
は予めワックスが塗布されており、このワックスにより
ウェーハ6は一旦キャリアプレート7の下面に担持され
る。その後、第1の減圧室2と第2の減圧室49とを均
圧してダイアフラム41を初期の状態とし、次いで、第
1の減圧室2および第2の減圧室49とも大気開放する
と、キャリアプレート7の下面に担持されているウェー
ハ6は、静水圧的に加圧されるためワックス厚さが均一
となり、かつその接着面に空気を介在していないので気
泡の発生によるディンプル不良を防止できる。
【0035】さらに、本発明における他の要旨は、上述
したウェーハの接着部に用いられているウェーハの接着
方法に存する。すなわち、ウェーハの上面とこれらが接
着されるキャリアプレートとを、所定間隔をおいて対向
する位置に配置するとともにこれを減圧下におき、次い
で、複数のウェーハをその下面より同時に持ち上げてキ
ャリアプレートへ接着し、その後、昇圧することを特徴
とするものである。
【0036】接着部1において説明すると、まず、第1
の減圧室2に複数のウェーハ6とキャリアプレート7と
を配置する。ここでは、前述のウエーハキャリア5が用
いられているが、ウェーハ6とキャリアプレート7とが
所定の位置関係を有するように支持する。すなわち、複
数のウェーハ6とキャリアプレート7とを、ウェーハ6
の上面との間におよそ1mmないし5mmほどの間隔をおい
て対向する位置でキャリアプレート7を配置する。そし
て、第1の減圧室2を約1mmHg以下まで減圧する。次い
で、複数のウェーハ6をその下面から同時に持ち上げて
キャリアプレート7まで上昇させ、押着して接着する。
ウェーハ6もしくはキャリアプレート7には予め、パラ
フィン系の油脂にロジンを加えたワックスを塗布してお
き、このワックスによりウェーハ6を一旦キャリアプレ
ート7に担持させる。このような状態において、第1の
減圧室2を大気圧まで昇圧すると、ウェーハ6はキャリ
アプレート7に接着される。
【0037】この接着部で接着し、研磨した直径200
mmのウェーハの20mm×20mmの範囲における平坦度LTV
は0.5μm以下となる。一方、従来の接着部で同一の
研磨条件で研磨した場合の平坦度LTVは1.0μm前
後であり、平坦度の向上は明らかである。
【0038】尚、上述した本実施例の接着部1において
は、ダイアフラム41を変位させることでウェーハ6を
キャリアプレート7へ押着するものであり、減圧手段の
有効利用から第1の減圧室2と第2の減圧室49との圧
力差によりダイアフラム41をウェーハ6の上方への移
行手段としている。しかしながら、例えば、ウェーハが
予め配置される平面を減圧下で上方に移行可能な、駆動
シリンダーで昇降するテーブル等を用いて、ウェーハを
キャリアプレートに押着することも可能である。
【0039】また、接着部1にあっては、ウエーハキャ
リア5に、ウェーハ6の下面に対しダイアフラム41の
作用が間接的に及ぶウェーハ押着板55が付設されてい
るが、該押着板55はウェーハ6のより安定した上方へ
の移行・押し着けを考慮したものであって、ウェーハ6
とキャリアプレート7との所定間隔を保持し得る他形状
の支持手段でもよく、ダイアフラム41上面がウェーハ
下面に直接接触するものであってもよい。
【0040】本実施例の接着部1は、以上説明したよう
に構成されるので、以下に記載される効果を奏する。 予めウェーハとキャリアプレートとに所定間隔を設
けて減圧脱気し、減圧下で接着するのでその接着面に空
気が介在することがなく、従って、接着面における気泡
の発生が防止でき、大口径ウェーハにおいてもディンプ
ル不良が減少される。 前記のように接着面に空気を介在させずに減圧下で
接着して静かに常圧下に戻すので、より均一に加圧され
ワックスの厚さが均一となる。 ウェーハにワックスを塗布した面を反転さすことが
ないため、よりパーティクルの付着することが少ないた
めディンプル不良が減少される。 減圧室と同一の圧力制御系を用いており、他の駆動
手段を使用することなくウェーハを移行できるので、装
置構成が簡素化できる。
【0041】次いで、図8により、前記接着部へキャリ
アプレート7を供給し、あるいは、ウエーハ6を供給す
る手段、および、ウエーハ6が接着されたキャリアプレ
ート7を接着部から取り出す手段を含むウエーハ接着シ
ステムの概要を説明する。符号100はキャリアプレー
トストック部であって、このキャリアプレートストック
部100へは、搬送手段102によってキャリアプレー
ト7が搬入されるようになっている。また、キャリアプ
レートストック部100に収容されているキャリアプレ
ート7は、搬送手段104によって洗浄装置106へ搬
出されるようになっている。この洗浄装置106では、
ウェーハとの接着面に必要な平坦度を得るための洗浄が
行われている。また前記洗浄装置106では、それぞ
れ、一枚のキャリアプレート7を立てた状態で収容し得
る容積を持った3つの洗浄槽108,110,112へ
順次キャリアプレート7が送り込まれて、槽内の洗浄液
により洗浄されるようになっている。
【0042】前記洗浄装置106により洗浄されたキャ
リアプレート7はスピン乾燥装置114へ送り込まれ、
該スピン乾燥装置114内で回転させられるようになっ
ている。この回転によって生じる遠心力により表面の水
滴が除去される。前記スピン乾燥装置114において脱
水されたキャリアプレート7は、搬送手段116によっ
て加熱装置118へ送り込まれて乾燥されるようになっ
ている。この加熱装置118は、第1ないし第3の加熱
部120〜124を有しており、これらによって順次加
熱されて表面温度が接着に適当な温度迄上昇するように
なっている。なお各加熱部120〜124の間における
キャリアプレート7の搬送は、加熱装置118の両側に
設けられた搬送手段126により行われるようになって
いる。
【0043】前記加熱装置118において加熱されたキ
ャリアプレート7は先に詳細に説明された接着部1と同
様の構成の接着部128へ送り込まれるようになってい
る。また接着部128の前後には、接着前のキャリアプ
レート7を一時的に受け入れる反転台130、接着後の
キャリアプレート7を一時的に受け入れる反転台132
がそれぞれ設けられている。また前記接着部128、反
転台130、132の配列方向に沿ってキャリアプレー
ト移載機134が設けられており、このキャリアプレー
ト移載機134によってこれらの機器の間でキャリアプ
レート7を搬送するようになっている。
【0044】次いで、ウェーハキャリア5に載せられた
ウエーハ6を前記接着部128へ供給する手段について
説明する。140はセンタリング装置、142は洗浄装
置、144はワックスコータ、146はホットベーク装
置、148はOF(Orientation Flat)の位置を合わせ
るための位置合わせ装置である。センタリング装置14
0は、各々の品質データに基づいて所定の順序で供給さ
れるウエーハ6を前記各装置142ないし148が配列
されているラインに対して中心を同じくするように位置
合わせする。位置合わせされたウエーハ6は、洗浄装置
142によって洗浄された後、ワックスコータ144
よって接着剤(ワックス)が表面塗布され、さらに、ホ
ットベーク装置146によって加熱されて有機溶剤等の
成分が除去される。またホットベーク装置146を経た
ウエーハ6はOF位置合わせ装置148において所定の
向きに位置合わせされる。なお符号150はOF位置合
わせ装置148からウェーハセット装置152へウエー
ハ6を搬送する搬送手段である。
【0045】OF位置合わせ装置148において位置合
わせされたウエーハ6は、ウエーハセット装置152に
おいてウエーハキャリア5上に載せられる。ウェーハキ
ャリア5は、ウェーハキャリアホルダ154上に準備さ
れており、ウェーハキャリア移載機156によってウエ
ーハセット装置152上に置かれるようになっている。
ウエーハセット装置152上に置かれたウェーハキャリ
ア5には、前記搬送手段150によって、OF位置合わ
せ装置148からウエーハ6がセットされる。このよう
にして、ウエーハ6が所定位置にセットされたウェーハ
キャリア5はウエーハキャリア移載機156によって接
着部128へ送り込まれる。そして、この接着部128
において、ウェーハキャリア5にセットされたウェーハ
6がキャリアプレート7へ接着された後、このキャリア
プレート7が冷却装置160へ送り込まれる。
【0046】前記冷却装置160は、第1ないし第3の
冷却部162ないし166を有しており、これらの間を
順次移動することにより、徐々に冷却されるようになっ
ている。冷却装置160を経て室温程度迄冷却されたキ
ャリアプレート7は、搬出装置168によって、次の研
磨工程(図示略)へ送り込まれる。
【0047】次いで、図9と図10により、キャリアプ
レートストック部100の構成を説明する。符号180
は一対の固定フレームであって、この固定フレーム18
0は、キャリアプレート7の配列方向(図8の矢印a方
向)に沿って設けられている。これらの固定フレーム1
80の間には、一対の軌道182が設けられている。こ
れらの軌道182には、軌道182の長さ方向に沿って
移動可能に移動フレーム184が設けられており、この
移動フレーム184には、上下方向に移動可能な昇降部
186が設けられている。また昇降部186は、移動フ
レーム184内に設けられた空気圧機器(図示略)によ
って上下方向へ駆動されるようになっている。前記固定
フレーム180および昇降部186には、それぞれキャ
リア支持部材188,190が設けられており、これら
には、キャリアプレート7を支持する溝192が複数設
けられている。前記固定フレーム180のキャリア支持
部材188に支持されているキャリアプレート7は、移
動フレーム184および昇降部186の下記のような動
作にともなって、一つの溝192から、これに隣接する
他の溝192へ一つずつ移動する。
【0048】1.まず、通常の状態では、昇降部186
が図9のように下降位置にあるので、キャリアプレート
7は固定フレーム180のキャリア支持部材188に支
持されている。キャリア支持部材188,190は、図
10(a)に示すように、それぞれ溝192の位置を揃
えた位置に配置されている。 2.昇降部186を上昇させると、キャリア支持部材1
90がキャリアプレート7を持ち上げ、図9に鎖線で示
すようにキャリアプレート7が上昇する。 3.この上昇状態において、移動フレーム184を図の
矢印b方向へ移動させると、図10(b)に示すように
キャリア支持部材188,190が溝192の配列間隔
l1に相当する距離だけずれを生じる。 4.この位置において、昇降部186を下降させると、
キャリア支持部材190に支持されていたキャリアプレ
ート7がキャリア支持部材188に支持される。 5.昇降部186が下降した後、移動フレーム184を
図の矢印c方向へ移動させると、図10(a)に示すよ
うに、キャリア支持部材188,190の溝182の位
置が揃い、次の移動の準備状態となる。 上記動作の繰り返しにより、キャリアプレート7は、溝
192の配列間隔l1と同じ距離ずつ移動しながら、一
枚ずつ次の工程へ送り込まれる。
【0049】次いで、図11ないし図13により、キャ
リアプレート洗浄装置106の構成を説明する。キャリ
アプレートの洗浄はウェーハの洗浄と同じ位重要であ
り、前回の使用時のワックス残渣を完全に除去し、パー
ティクルフリーにしなければならない。洗浄装置106
には、第1〜第3の洗浄槽108,110,112が設
けられている。各洗浄槽108,110,112の下部
には、回転ローラ202および204が設けられてお
り、これらによってキャリアプレート7を下側から支持
するようになっている。また回転ローラ202は、モー
タ206からベルト208を介して伝達される動力によ
って強制回転し、また、回転ローラ204は、回転自在
に支持されて、キャリアプレート7の回転にしたがって
回転するようになっている。また洗浄槽108,11
0,112内には、円形の回転ブラシ210が設けられ
ている。この回転ブラシ210は駆動モータ(図示略)
により駆動されるもので、キャリアプレート7の表面に
接触して回転することにより、その表面を洗浄するよう
になっている。さらに、洗浄槽108,110,112
の内側には、キャリアプレート7の外周に接触するブラ
シ212が設けられている。実施例の場合、第1、第2
の洗浄槽108,110ではアルカリ性洗浄液による洗
浄が行われ、第3の洗浄槽112では純水による洗浄が
行われているが、洗浄液の種類および組合せはこれに限
定されるものではない。なお実施例では、第1および第
2の洗浄槽108,110の上部が連通管214によっ
て連通されている。
【0050】前記洗浄装置106に設けられている回転
ローラ202,204,あるいは回転ブラシ210など
の回転体は、洗浄槽108,112の壁面を貫通する軸
受けにより支持され、さらに、この軸受けはシールされ
て洗浄液の漏れが防止されるようになっている。この軸
受け部の構造を、第1の洗浄槽108を例に挙げて、図
13により説明する。符号211は軸である。図示の場
合、この軸211は、回転ローラ204を支持してい
る。第1の洗浄槽108の外側にはフランジ217が取
付られており、このフランジ217には、前記軸211
を回転自在に支持する軸受け213が設けられている。
また前記軸受け213より内側の位置には、フランジ2
17の内周と軸211の外周との間をシールするオイル
シール218が設けられている。また前記オイルシール
218の内側には、略円環状をなす軸受けカバー215
が取付られている。この軸受けカバー215と前記オイ
ルシール218との間には軸と並行な方向への間隙が
けられている。軸受けカバー215の内周と軸211の
外周との間には半径方向への微小な隙間が設けられてい
る。前記軸受けカバー215には、半径方向に貫通する
孔216が設けられている。この孔216を介して軸受
けカバー215の内側へ液体(通常は、純水、洗浄液の
いずれか)を常時注入することにより、前記オイルシー
ル218と軸211との接触とともに発生するパーティ
クルを洗浄槽108の外側へ排除することができるよう
になっている。
【0051】前記洗浄装置106へのキャリアプレート
7の搬入搬出、および各洗浄槽108,110,112
間のキャリアプレート7の移動は搬送手段104により
行われている。この搬送手段104を図14および図1
5によって説明する。前記洗浄装置106の側部には、
洗浄槽108,110,112の配列方向に沿って軌道
220が設けられている。この軌道220上には移動フ
レーム222が設けられ、さらに、移動フレーム222
の上には昇降フレーム224が設けられている。この昇
降フレーム224には、第1〜第4のキャリアプレート
搬送アーム226が取付られており、これらのキャリア
プレート搬送アーム226の間には、前記第1〜第3の
洗浄槽108,110,112の相互の間と同じ間隔l
2が設けられている。前記各キャリアプレート搬送アー
ム226の先端には、キャリアプレート7の中心に形成
されている穴に対して緩み嵌めとなる外径を有する突起
228が設けられている。また前記突起228は、移動
フレーム222を図14の矢印aの方向またはその反対
方向へ移動させることにより、キャリアプレート7の穴
に挿入され、あるいは、抜き出される。また、突起22
8をキャリアプレート7の穴に挿入して昇降フレーム2
24を移動させ、あるいは移動フレーム222を移動さ
せることにより、キャリアプレート7を洗浄槽108,
110,112へ送り込み、あるいは洗浄槽108,1
10,112から取り出すことができるようになってい
る。
【0052】以上のように構成された搬送手段104
下記のように動作してキャリアプレート7を搬送する。
図14に示す状態でキャリアプレート搬送アーム226
を上昇させると、図15に実線で示す位置(洗浄槽10
8の液中に浸された位置)から、図15に鎖線で示すよ
うにキャリアプレート7が上昇する。この上昇状態で、
移動フレーム222を図14の矢印a方向へ距離l2に
わたって移動させると、図14において、最も下に存在
しているキャリアプレート7が第1の洗浄槽108の上
へ配置され、第1の洗浄槽(図14において最も下に示
されている洗浄槽)108から引き上げられたキャリア
プレート7が第2の洗浄槽(図14において下から2番
目に示されている洗浄槽)110の上へ配置され、第2
洗浄槽110から引き上げられたキャリアプレート7
が第3の洗浄槽(図14において最も上に示されている
洗浄槽)112の上へ配置され、さらに、第3の洗浄槽
112から引き上げられたキャリアプレート7が次の工
程(スピン乾燥装置114)のキャリアプレート受け入
れ部(後に詳細に説明する)へ送り込まれる。
【0053】この位置において、昇降フレーム224を
下降させると、各キャリアプレート7が洗浄槽108,
110,112内へ挿入される(図15における鎖線の
位置から実線の位置へキャリアプレート7が移動す
る)。また昇降フレーム224が下降した後、移動フレ
ーム222を突起228の突出量よりもわすかに大きく
移動させると、突起228がキャリアプレート7から抜
ける。この状態で昇降フレーム224を上昇させた後、
図14における矢印aと反対の方向へ距離l2にわたっ
て移動させると、次の搬送動作への準備状態となる。そ
して、以上の動作を繰り返すことにより、キャリアプレ
ート7を第1〜第3の洗浄槽108,110,112の
間で矢印a方向へ一枚ずつ送ることができる。このよう
な動作により、各洗浄槽108,110,112の間を
搬送しようとする際にキャリアプレート7がとどこおる
ことがなく、したがって、乾燥による異物の再付着など
が生じることがない。
【0054】次いで図16および図17を参照して、ス
ピン乾燥装置114について説明する。符号240は一
対のキャリアプレート受け入れ部である。このキャリア
プレート受け入れ部240は、一対のアーム242に支
持されている。キャリアプレート受け入れ部240
は、キャリアプレート7を保持するキャリアプレート支
持部材244が設けられている。前記アーム242は軸
246を中心として垂直面内で回転可能に支持され、空
圧シリンダー248によって駆動されるようになってい
る。また前記キャリアプレート受け入れ部240は、そ
れぞれ空圧シリンダ250によって往復動し、互いに接
近する方向、あるいは、互いに離れる方向へ移動するこ
とができる。またキャリアプレート受け入れ部240
は、前記洗浄槽112におけるキャリアプレート7の支
持位置との間に、搬送手段104の移動ストロークl2
と等しい間隔をおいて配置されている。
【0055】符号252はターンテーブルであって、こ
のターンテーブル252はモータ254によって駆動さ
れて、軸256を中心に回転するようになっている。前
記ターンテーブル252は図16に示すような平面形状
を持っている。このターンテーブル252の切り欠き部
258に対応する位置には昇降部260が設けられてい
る。この昇降部260は、空圧シリンダ262によって
駆動されて、前記ターンテーブル252の切り欠き部2
58を通って、図17における上下方向へ移動すること
ができる。 さらに、前記スピン乾燥装置114の近く
には、搬送手段116、および、蓋264が設けられて
いる。この蓋264は軸266を中心として回転可能に
支持されたアーム268の先端に取り付けられており、
空圧シリンダ230によって駆動されるようになってい
る。
【0056】また搬送手段116は、軸270を中心と
して回転するアーム272の先端に、図18に示すよう
な切り欠きを持った円盤274を設けた構成となってい
る。なお符号276はスピン乾燥装置114上のキャリ
アプレート7の表面に必要に応じて温純水を供給する純
水供給管であって、この純水供給管276は、軸278
を中心とする回転により、ターンテーブル252の上方
位置、またはこれから離れた位置へ移動することができ
るようになっている。
【0057】上記スピン乾燥装置114の動作を説明す
る。 1.洗浄装置106における第3の洗浄槽112から
送手段104により取り出されたキャリアプレート7
は、搬送手段104の距離l2にわたる移動により、図
17に示すように、キャリアプレート支持部材244の
上方へ配置される。一対のキャリアプレート支持部材2
44は、互いに離れた状態で準備されている。この位置
において、搬送手段104を下げることにより、一対の
キャリアプレート支持部材244の間にキャリアプレー
ト7が挿入される。その後、キャリアプレート支持部材
244が互いに接近すると、これらの間にキャリアプレ
ート7が支持される。 2.空圧シリンダ248が伸びると、アーム242が図
17における時計回りに回転し、キャリアプレート7が
ターンテーブル252の上方へ水平に配置される。 3.昇降部260が上昇してキャリアプレート7を下方
から支持する。また、キャリアプレート支持部材244
が互いに離れて、キャリアプレート7がターンテーブル
252の上に載せられる。 4.純水供給管276を回転させて、ターンテーブル2
52の上へ配置し、キャリアプレート7の表面へ純水を
供給した後、純水供給管276を元の位置へ戻す。 5.図19に示すように、キャリアプレート7の上面と
の間に僅かな間隔を有する位置まで蓋264を降下させ
た後、ターンテーブル252を所定時間にわたって回転
させ、遠心力によってキャリアプレート7の表面の水滴
を除去する。なお、ターンテーブル252の回転時間は
モータ254の電源回路に設けられたタイマ(図示略)
によって任意に設定することができる。また、ターンテ
ーブル252の回転とともに、キャリアプレート7の表
面に乾燥空気が吹き付けられる。この乾燥空気の吹き付
けにより、遠心力によって周囲に飛散した水滴のキャリ
アプレート7への再付着が防止される。また、吹き付け
られる乾燥空気は前記洗浄工程において用いられる液の
温度(約80℃)とほぼ等しいか、これよりも高い温度
に設定されている。その理由は、スピン乾燥に伴うキャ
リアプレート7の温度低下を防止するためである。 6.ターンテーブル252の回転および乾燥空気の吹き
出しが終了すると、図19に鎖線で示すように蓋264
が上昇する。また昇降部260が上昇してキャリアプレ
ート7をターンテーブル252より上へ持ち上げる。 7.アーム272を回転させてターンテーブル252と
同心となる位置へ配置し、昇降部260を降下させる
と、アーム272の先端の円盤274の上にキャリアプ
レート7が載せられる。 8.アーム272が回転して、図18に示すように、加
熱部120の上へキャリアプレート7を搬送する。以上
の1ないし8の工程の動作が終了した後、前記1の工程
へ戻り、次のキャリアプレート7に対してスピン乾燥処
理が行われる。
【0058】次いで、図20ないし図24により、加熱
装置118およびその搬送手段126について説明す
る。加熱装置118を構成する加熱部120ないし12
4は、互いにl3の間隔をおいて配置され、いずれも、
キャリアプレート7が載せられる円盤を電気的に加熱す
ることにより、キャリアプレート7の温度を室温から接
着に最適な温度迄、徐々に上昇させるようになってい
る。また加熱部120ないし124のそれぞれの中央部
には、図24に示すような軸280が設けられている。
これらの軸280の先端は、加熱部120ないし124
の上のキャリアプレート7の中央部の穴に挿入されるよ
うになっている。また、前記軸280は、各加熱部12
0ないし124に対応して設けられた空圧シリンダ28
2ないし286によりそれぞれ駆動されて図21の上下
方向へ動作することができる。したがって、軸280が
上昇することにより、キャリアプレート7が軸280に
支持されて加熱部120ないし124の上面から浮き上
がった状態となり、一方、軸280が下降することによ
り、キャリアプレート7が加熱部120ないし124の
上面に接触した状態となる。前記加熱装置118の両側
には、それぞれ軌道288が設けられている。これらの
軌道288には、移動フレーム290が設けられてお
り、この移動フレーム290には、前記加熱部120な
いし124の上のキャリアプレート7をこれらの間の間
隔l3ずつ搬送する搬送部材292が支持されている。
【0059】上記搬送部材292の駆動機構は次のよう
な構成となっている。移動フレーム290には二対の軸
受294が設けられており、これらの軸受けにより、一
対の軸296が支持されている。軸296の先端には、
それぞれクランクアーム298が取付られており、これ
らのクランクアーム298の先端には、前記搬送部材2
92が軸300を中心として回転可能に連結されてい
る。また前記軸296の一方の基端部には、クランクア
ーム302が設けられている。このクランクアーム30
2は、空圧シリンダ304に連結されており、空圧シリ
ンダ304の伸縮によって前記軸296に回転力を付与
するようになっている。したがって、空圧シリンダ30
4の伸縮により、前記一対の移動フレーム290がキャ
リアプレート7と重なる位置まで接近し、あるいはキャ
リアプレート7と重なる位置から離れる動作をすること
ができる。また前記移動フレーム290は、パワーシリ
ンダ306のロッド308が伸縮することによって図2
0あるいは図21の左右方向へ距離l3にわたって移動
することができる。
【0060】上記搬送手段126によるキャリアプレー
ト7の搬送動作を説明する。 1.キャリアプレート7を受け入れる場合、搬送部材2
92は互いに離れた位置にあり、また、軸280は下が
った位置に待機している。 2.アーム272の回転により最初の加熱部120の上
へキャリアプレート7が搬送されると、軸280が上昇
してキャリアプレート7に挿入され、キャリアプレート
7が軸280に支持される。 3.軸280が降下すると、キャリアプレート7が加熱
部120ないし124の上へそれぞれ載せられ、加熱さ
れる。 4.それぞれの加熱部120ないし124においてキャ
リアプレート7が所定の温度迄加熱されると、それぞれ
の加熱部120ないし124において軸280が上昇
し、各キャリアプレート7を上昇させる。軸280の上
昇により、各キャリアプレート7の下面が搬送部材29
2の上面より高い位置に配置される。 5.搬送部材292が互いに接近して、図20に示すよ
うに、各キャリアプレート7の外周の一部と平面的に重
なる位置に配置される。 6.各軸280が降下すると、各加熱部120ないし1
24の上のキャリアプレート7がそれぞれ搬送部材29
2によって支持される。 7.パワーシリンダ306のロッド308が収縮する
と、移動フレーム290が距離l3にわたって移動し、
加熱部120の上のキャリアプレート7が加熱部122
の上へ、加熱部122の上のキャリアプレート7が加熱
部124の上へそれぞれ移動する。 8.各軸280を上昇させるとキャリアプレート7が持
ち上げられる。また、搬送部材292を互いに離れさせ
る。 前記3の工程と同様に各軸280を下降させ、キャリア
プレート7を加熱部120ないし124の上へ載せて加
熱を行ない、以下、上記動作を繰り返す。
【0061】前記軸280の内、最終の加熱部124に
設けられているものは、前述のキャリプレート7の搬送
ともなう動作の他、キャリプレート7の温度調整のた
めにも利用されている。例えば接着部128における接
着処理の停滞などの理由によって最終の加熱部124の
上に長時間にわたってキャリアプレート7が載せられて
いると、その温度が過剰に上昇することになる。このよ
うな温度上昇を防止するため、加熱部124自体の温度
の調整を行うことができるが、この場合、加熱部124
が有する熱容量により、温度制御にタイムラグが生じる
ことが避けられない。この実施例では、加熱部124に
設けられている軸280を上昇させることによってキャ
リアプレート7を加熱部124から持ち上げるようにし
ている。すなわち、キャリアプレート7が過熱状態にな
ると軸280が上昇するように制御することにより、キ
ャリアプレート7の温度をコントロールすることができ
る。
【0062】前記接着部128を中心として加熱装置1
18と対称となる位置には、冷却装置160が設けられ
ている。この冷却装置160は、加熱部120ないし1
24と同様の構成とされた冷却部162ないし166を
備えている。各冷却部162ないし166は、その内部
に熱媒体を流通させることによって、徐々に温度が低く
なるように設定されていて、これらの上に載せられたキ
ャリアプレート7を接着温度から室温まで徐々に冷却さ
せる。また冷却装置160の側部にも搬送手段126が
設けられていて、前記加熱装置118と同様に、各冷却
部162ないし166の間でキャリアプレート7を距離
l3ずつ搬送する。なお、符号310はキャリアプレー
ト7に識別マークを付す捺印機である。
【0063】次いで、図25ないし図27を参照して、
接着部128およびキャリアプレート移載機134につ
いて説明する。このキャリアプレート移載機134は、
前記加熱装置118、接着部128、冷却装置160が
配置されている方向に沿ってキャリアプレート7を搬送
する。符号312は軌道であって、この軌道312の上
には第1の移動フレーム314、第2の移動フレーム3
16が設けられている。これらの移動フレーム314お
よび316には、それぞれ、第1、第2の昇降フレーム
315,317が設けられている。これらの昇降フレー
ム315,317には、それぞれ回転可能なアーム31
8,320が設けられており、さらに、これらのアーム
318,320の先端には、キャリアプレート7の下方
に挿入されてその下面を吸着する第1の吸着手段32
2、第2の吸着手段324が設けられている。また、前
記移動フレーム314および316は、前記軌道312
に沿って設けられた第1の送りねじ326と、第2の送
りねじ328とをそれぞれ駆動モータ330および33
2によって回転させることにより、図25あるいは図2
6の左右方向へ移動することができる。
【0064】以上のように構成されたキャリアプレート
移載機134は、加熱装置118の加熱部124迄搬送
されたキャリアプレート7を前記第1の吸着手段322
により吸着し、アーム318を回転させることによって
キャリアプレート7を反転させ、キャリアプレート7が
接着されるべき面を下に向けた後、接着部128の台座
4の上へ載せることができる。また、ウェーハが接着さ
れたキャリアプレート7を第2の吸着手段324によっ
て吸着して台座4の上から持ち上げ、アーム320の回
転によって反転させ、キャリアプレート7が接着された
面を上へ向けた後、反転台132の上迄搬送して、その
上へ載せる。
【0065】前記ウェーハキャリア移載機156は、図
28に示すように、軸340を中心として回転するアー
ム342の両端に吸着手段344を設け、この吸着手段
344を空圧シリンダ346によってそれぞれ上下動さ
せる構成となっている。また前記台座4、ウェーハセッ
ト装置152、ウェーハキャリアホルダ154は、前記
アーム342の回転軌跡である円弧(図8にCで示す)
に沿って配置されている。したがって、前記アーム34
2の回転と吸着手段344の昇降および吸着開放の繰り
返しにより、キャリアプレート7を台座4、ウェーハセ
ット装置152、ウェーハキャリアホルダ154の間で
搬送することができる。
【0066】前記ウェーハキャリアホルダ154は、ウ
ェーハキャリア5を支持する支持台350の上に多数の
ころ352を設けた構成となっている。ウェーハキャリ
ア5は、ころ352により、前記アーム342の移動範
囲の内外を移動することができる。なお、前記ころ35
2の一部には駆動装置(図示略)が内蔵されていて自身
が回転することができ、他のころ352は、ウェーハキ
ャリア5の移動にしたがって回転するようになってい
る。
【0067】次いで、前記ウェーハセット装置152へ
ウェーハ6を供給するラインの構成を説明する。またこ
のラインで用いられる最小線巾1μm以下のIC用ウェ
ーハは一般的に表面にCVD(Chemical Va
por Deposition)によるポリシリコンコ
ーティングによるエクストリニシックゲッター層が付け
られている。この面は固着していないポリシリコンや搬
送等の取扱により容易に剥離し、パーティクルとなる傾
向があり、この面を上に向けて搬送される。このライン
においては、ウェーハ6が厚みなどの品質データの測定
結果にしたがって、ロット毎に、予め定められた順序で
供給される。
【0068】このラインに設けられているセンタリング
装置140、洗浄装置142、ワックスコータ144、
ホットベーク装置146、およびOF位置合わせ装置1
48の間におけるウェーハ6の移動は、図29および図
30に示すウォーキングビーム360によって行われて
いる。ウォーキングビーム360は、図29に示すよう
に、複数の支持板362を有しており、これらの支持板
362の間には、センタリング装置140、洗浄装置1
42、ワックスコータ144、ホットベーク装置14
6、およびOF位置合わせ装置148の配列間隔l4と
等しい間隔l4が設けられて、これらの装置の上のウエ
ーハ6の縁部を下方から持ち上げることができるように
なっている。前記ウォーキングビーム360は、昇降フ
レーム364によって上下動可能に支持され、空圧シリ
ンダ366によって上下に駆動されるようになってい
る。また前記昇降フレーム364は図8の左右方向へも
移動可能に支持されている。前記昇降フレーム364
は、モータ368により駆動される送りねじ370によ
って左右へ移動するようになっている。
【0069】図31はセンタリング装置を示す。符号3
80は昇降台であって、この昇降台380は空圧シリン
ダ382によって上下動することにより、その上に載せ
られたウェーハ6を昇降させることができる。また38
4は位置合わせ板である。この位置合わせ板384に
は、第1の段部386および第2の段部388が設けら
れている。これらの段部386および388は、この装
置によって処理すべきウエーハの規格に応じて、ウエー
ハの外径より僅かに小さな内径寸法に設定されている。
また、前記段部386および388の上部には、これら
へウエーハを案内するためのテーパ部390および39
2が設けられている。このセンタリング装置において
は、前記昇降台380を上昇させた状態でウェーハを受
け入れ、その後、昇降台380を下降させることによ
り、前記テーパ部390、392のいずれかによってウ
ェーハを案内して段部386、あるいは388へ導び
き、後続の洗浄装置やワックスコータに対して位置決め
することができる。
【0070】次いで、図32により洗浄装置を説明す
る。符号400はターンテーブルであって、このターン
テーブル400は、モータ402により駆動されて回転
するようになっている。また前記ターンテーブル400
およびモータ402は昇降フレーム404に支持されて
いる。この昇降フレーム404は上下動自在に支持され
るとともに、空圧シリンダ406によって上下に駆動さ
れるようになっている。
【0071】前記ターンテーブル400の上方には、洗
浄液をウエーハ6へ高圧で噴射する第1のノズル408
と、洗浄液に超音波振動エネルギーを与えてウェーハ6
へ吹き付ける第2のノズル410とが設けられている。
第1のノズル408および第2のノズル410は、回転
自在なアーム412,414に支持されている。前記ア
ーム412,414は、軸416,418を中心として
回転可能に支持されており、前記軸416,418の下
部に設けられたプーリ420をモータ422によって駆
動することにより、洗浄液を広範囲へ吹き付けることが
できるようになっている。なお、軸416を駆動するモ
ータおよびプーリはその図示を省略する。前記ターンテ
ーブル400の周囲は下部カバー424によって囲まれ
ている。前記下部カバー424には吸気配管426が接
続されていて下部カバー424内の空気や水滴を吸引す
るようになっている。前記下部カバー424の上方には
上部カバー428および上蓋430が設けられている。
上部カバー428はウェーハ6の洗浄中には下降状態と
されて、周囲への水滴や粉塵の飛散を防止するようにな
っている。また上蓋430は、ウェーハ6の洗浄中は、
洗浄液の飛沫が付着しないように、上昇状態とされるよ
うになっている。
【0072】この洗浄装置にあっては、ターンテーブル
400を回転させるとともに、第1および第2のノズル
408,410をそれぞれ回転させながら、これらのノ
ズル408,410からターンテーブル400上のウェ
ーハ6へ洗浄液を噴射する。第1のノズル408から1
00〜300kg/平方センチメートルの圧力で、か
つ、毎分0.5〜2.0リットルの流量で洗浄液が噴射
される。この高圧の洗浄液は、主として、ウエーハの表
面に不安定な状態で付着している物質を除去する。第1
のノズル408から噴出される洗浄液の圧力が下限値を
下回ると、洗浄力が不足し、また、上限値を越えると、
ウェーハ6の表面にダメージを与える。また、第2のノ
ズル410からは、500〜1000キロヘルツの振動
が付与された洗浄液が毎分0.5〜3.0リットルの流
量で噴射される。また第2のノズル410から噴射され
る洗浄液の圧力は、第1のノズル408より十分に低い
もので足りるのはもちろんである。このような高周波振
動エネルギーが付与された洗浄液は、ウエーハの表面の
微少なパーティクルを除去する。前記第2のノズル41
0から供給される洗浄液が高周波振動のエネルギーによ
って高い洗浄能力をもっているから、第1のノズル40
8から噴射される洗浄液の圧力は比較的小さくて済み、
したがって、この圧力によってウェーハ6の表面にダメ
ージを与えることが少ない。上記洗浄液に与える振動の
周期が下限値を下回ると、ウェーハ6の表面にダメージ
を与えるおそれがあり、上限値を越えると、振動が減衰
して洗浄力がなくなる。
【0073】上記洗浄液の供給を停止させた後、ターン
テーブル400の回転を継続させてウェーハ6の表面の
洗浄液を除去するとともに、上蓋430をウェーハ6の
表面近く迄下降させ、ウェーハ6の表面に不活性ガスを
吹き付けて乾燥させる。
【0074】前記洗浄装置142と、これに続くワック
スコータ144との間には、通常の装置間の間隔l4の
二倍の間隔2×l4の間隔が設けられている。したがっ
て、洗浄装置142において洗浄されたウェーハ6は洗
浄装置142とワックスコータ144との間のスペース
に一旦置かれた後、ワックスコータ144へ送り込まれ
る。
【0075】図33によりワックスコータ144の構成
を説明する。符号440はターンテーブルである。この
ターンテーブル440はモータ442によって駆動され
て回転する。前記ターンテーブル440の周囲にはカバ
ー444が設けられている。このカバー444には吸気
ダクト446が接続されて内部の空気などを吸引するよ
うになっている。前記ターンテーブル440の上方には
蓋448が設けられている。この蓋448は、空圧シリ
ンダ450に支持されることにより、図示のような上昇
位置、もしくは、前記カバー444の上部の開口を覆う
下降位置へ移動することができる。また前記蓋448に
は、二つのワックス供給ノズル452が設けられてお
り、このワックス供給ノズル452から前記ターンテー
ブル440の上のウェーハ6の表面へワックスを供給す
るようになっている。なお前記モータ442は、空圧シ
リンダ454によって上下動する昇降フレーム456に
支持されていて、前記ターンテーブル440とともに上
下動することができるようになっている。また前記ター
ンテーブル440には、図示しない真空源に接続される
接続口458が設けられている。この接続口458から
供給される真空圧をターンテーブル440の上面に作用
させることにより、ターンテーブル440の上面にウェ
ーハ6が密着するようになっている。
【0076】前記ホットベーク装置146は、上下動可
能なテーブルの上にウェーハ6を支持するもので、前記
テーブルを加熱することにより、ワックス中の有機溶剤
等を揮発させるようになっている。
【0077】前記ワックスコータ144、ホットベーク
装置146によって処理されたウェーハ6は、前記ウォ
ーキングビーム360によってOF位置合わせ装置14
8へ送り込まれ、さらに、搬送手段150によってウェ
ーハセット装置152へ送り込まれる。以下、図34お
よび図35を参照して上記各装置の構成を説明する。O
F位置合わせ装置148には、ターンテーブル460が
設けられ、このターンテーブル460は空圧シリンダ4
62による上下動と、モータ464による回転とを行う
ようになっている。また前記ターンテーブル460の外
周には、OF検出器466が設けられている。このOF
検出器466は、ウエーハ6におけるOF部の位置を、
光線が遮断されるか否かの検出結果により判定する。そ
して、この判定結果によって前記モータ464の停止を
制御することにより、図34に示すようにOF部を所定
角度に向けて停止することができる。
【0078】搬送手段150には、モータ470により
回転する回転台472が設けられている。この回転台4
72には、半径方向へ移動可能なアーム474が設けら
れている。このアーム474は、前記ターンテーブル4
60の方向へ伸びることができる。したがって、前記タ
ーンテーブル460を上昇させた状態(相対的にアーム
474を下降させてもよい)でアーム474を伸ばし、
この状態でターンテーブル460を下降させること(相
対的にアーム474を上昇させること)により、前記ア
ーム474の上へウェーハ6が載せられる。ウェーハ6
が載せられたアーム474は180度回転してウェーハ
セット装置152へ向けられる。一方、ウエーハセット
装置152には、ウェーハキャリア5が載せられるター
ンテーブル480が設けられている。このターンテーブ
ル480は、ステッピングモータ482によって駆動さ
れることにより、ウェーハキャリア5のウエーハ収納穴
を前記回転台472と直線上になるように位置合わせす
る。
【0079】前記搬送手段150とウェーハセット装置
152との間には、ウェーハ案内装置484が設けられ
ている。このウエーハ案内装置484は、ロータリーソ
レノイド486によって駆動されて、図34の実線の位
置、または鎖線の位置へ移動することができる。すなわ
ち、前記アーム474が下降する際には、図中実線で示
される位置にあってウェーハ6をウェーハキャリア5上
の所定位置へ案内する。また前記ウェーハキャリア移載
機156のアーム342に設けられた吸着手段344に
よってウェーハキャリア5を吸着しようとする際には、
前記吸着手段344の移動経路から離れた位置、すなわ
ち、図中破線で示す位置へ配置される。前記ターンテー
ブル480は、前記ウエーハキャリア移載機156のア
ーム342の回転軌跡と重なる位置に配置されており、
このアーム342によって空のウェーハキャリア5の搬
入が行われるとともに、ウェーハ6が所定位置に配置さ
れたウェーハキャリア5の搬出が行われるようになって
いる。
【0080】以上のように構成されたウエーハ接着装置
の動作を説明する。キャリアプレート7はキャリアプレ
ートストック部100に縦姿勢で収容されている。キャ
リアプレートストック部に収容されているキャリアプレ
ート7は、搬送手段104によって一枚ずつ洗浄装置1
06へ送り込まれ、この洗浄手段106の各洗浄工程中
を一段階ずつ移動する。洗浄が終了したキャリアプレー
ト7は、接着面を上向きにして乾燥装置114へ送り込
まれて水分が除去され、加熱装置118へ送り込まれ
る。加熱装置118へ送り込まれたキャリアプレート7
は、搬送手段126によって各乾燥工程を一段階ずつ搬
送される。最終の加熱部124に達したキャリアプレー
ト7は、キャリアプレート移載機134によって吸着さ
れ、さらに、反転されて接着面が下向きにされた後、接
着装置128の手前で待機する。
【0081】一方、ウェーハ6は、センタリング装置1
40による位置決めの後、洗浄装置142による洗浄、
ワックスコータ144による接着剤の塗布、ホットベー
ク装置146における溶剤の蒸発、OF位置合わせ装置
148における位置合わせの後、搬送手段150によっ
てウェーハセット装置152へ一枚ずつ送り込まれる。
また、この送り込みと同期して、前記センタリング装置
140、洗浄装置142、ワックスコータ144、ホッ
トベーク装置146、および、OF位置合わせ装置14
8の間でのウェーハの搬送が行われる。
【0082】一方、ウエーハキャリア5は、ウエーハキ
ャリアホルダ154の上に準備されており、ウェーハキ
ャリア移載機156のアーム342によって前記ウエー
ハセット装置152へ送り込まれる。ウエーハセット装
置152では、前記搬送手段150によるウェーハ6の
送り込みと、ターンテーブル480の所定角度の回転と
を交互に行うことによりウェーハキャリア5へウェーハ
6が挿入される。ウェーハキャリア5へ所定枚数のウェ
ーハ6が挿入されると、ウェーハキャリア移載機156
がウェーハキャリア5を接着装置128へ送り込み、そ
の後、前記キャリアプレート移載機134によってキャ
リアプレート7を接着装置128へ送り込むと、ウェー
ハキャリア5、ウェーハ6、キャリアプレート7が図2
のように所定位置に配置される。この配置において、接
着装置128が動作してウェーハ6をキャリアプレート
7の下面へ接着する。接着が終了すると、キャリアプレ
ート移載機134がキャリアプレート7の裏面を吸着し
て持ち上げ、ウェーハ6が接着されている面が上向きに
なるように反転させた後、冷却装置160の最初の冷却
部162へ載せる。
【0083】冷却装置160では、搬送手段126によ
ってキャリアプレート7が各冷却部162,164,1
66を搬送されながら、徐々に冷却される。冷却装置1
60において所定の温度迄冷却されたキャリアプレート
7は、捺印機310によって所定の識別マークが付けら
れた後、次の研磨工程へ送り出される。
【0084】なお、上記装置における搬送、洗浄の手段
は実施例の方式のものに限定されるものではなく、ウエ
ーハの寸法や仕様に応じて変更してもよいのはもちろん
である。
【0085】
【効果】以上の説明で明かなように、本発明によれば、
下向きのキャリアプレートへ下方からウェーハを押し付
けて接着するようにした接着装置において、この接着に
最適な位置へウェーハ及びキャリアプレートを送り込む
ことができ、したがって、接着装置が本質的に有する接
着面への気泡の発生の防止、ウェーハのワックス塗布面
へのパーティクルの除去によってウェーハの平坦度を向
上といった効果を保存しつつ、ウエーハおよびキャリア
プレートを接着装置へ能率的に送り込むことができると
いう効果を奏する。また、請求項1の発明によれば、第
1の搬送手段によってウェーハが接着される面を上向き
にしてキャリアプレートを搬送しながら、該キャリアプ
レートに対して、例えば洗浄などの処理を容易に行うこ
とができ、処理が終了した後、反転手段によってこれを
反転させて、接着部へ送り込むとともに、第2の搬送手
段によってウェーハを接着部に供給して、該接着部にお
いて、キャリアプレート支持手段によって前記キャリア
プレートを支持し、かつ前記キャリアプレート支持手段
によって支持されたキャリアプレートの下方にウェーハ
支持手段によってウェーハを支持し、次いで、ウェーハ
支持手段によって支持されたウェーハをウェーハ移動手
段によって前記キャリアプレートの下面に接触させる位
置迄上昇させて、前記ウェーハをキャリアプレートに接
着させた後、第3の搬送手段によって前記ウェーハが接
着されたキャリアプレートを前記接着部から搬出する。
この結果、洗浄等の前処理を施したキャリアプレートを
反転して容易に接着部に送り込むことができる一方、姿
勢変更によって品質に影響を受け易いウェーハについて
は、その姿勢を固定した状態で接着部に搬入することが
でき、したがって、ウェーハをキャリアプレートの所定
位置に円滑にかつ確実に接着することができる。さら
に、請求項2の発明によれば、キャリアプレートとウェ
ーハとの接着が減圧下で行われることにより、キャリア
プレートとウェーハとの間に空気が介在することがな
く、気泡の発生によるディンプル不良を防止できる一
方、両者を接着した後昇圧することにより、キャリアプ
レートに接着されたウェーハが静水圧的に加圧されるた
め、ワックス厚さが均一になるようにウェーハをキャリ
アプレー トに円滑に接着することができる。さらにま
た、請求項3の発明によれば、接着部に搬入される前の
キャリアプレートおよびウェーハが上向きで搬送されて
いるから、キャリアプレートおよびウェーハに対して洗
浄する等の前処理を容易に施すことができる。また、請
求項4の発明によれば、第2の搬送手段によって搬送さ
れているウェーハに対して、第1の洗浄部によってウェ
ーハの表面に洗浄液を高圧で噴射するとともに、第2の
洗浄部によってウェーハの表面に洗浄液を高周波で振動
させながら噴射することにより、2つの異なる方式の洗
浄を円滑に行うことができ、したがって、ウェーハに損
傷を与えることがない上に、確実にウェーハの表面から
不要なパーティクルを除去することができる。なおま
た、請求項5の発明によれば、ウェーハおよびキャリア
プレートを、いずれも接着面を上へ向けて搬送した後、
キャリアプレートを反転させることにより、キャリアプ
レートの接着面をウェーハの接着面へ向けることがで
き、この位置関係において、減圧下でウェーハをキャリ
アプレートに接着することができるとともに、接着後に
昇圧することにより、ウェーハをキャリアプレートに均
一に押し付けることができて両者の接着を確実なものに
することができる。したがって、ウェーハをその健全性
を保持した状態でキャリアプレートに確実に接着するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の接着装置の配管系統の説明図である。
【図2】接着装置の要部の断面図である。
【図3】接着装置の一部を拡大した断面図である。
【図4】ウェーハキャリアの平面図である。
【図5】ウェーハキャリアとウェーハとの位置関係を示
す斜視図である。
【図6】ウェーハキャリアの一部を拡大した平面図であ
る。
【図7】接着部の動作のフローチャートである。
【図8】接着装置全体のレイアウトを示す平面図であ
る。
【図9】キャリアプレートストック部の正面図である。
【図10】固定フレーム、移動フレームの側面図であ
る。
【図11】洗浄装置の側面図である。
【図12】洗浄装置の断面図である。
【図13】洗浄装置の軸受け部の断面図である。
【図14】洗浄装置に設けられた搬送装置の平面図であ
る。
【図15】洗浄装置に設けられた搬送装置の正面図であ
る。
【図16】乾燥装置の平面図である。
【図17】乾燥装置の正面図である。
【図18】乾燥装置に設けられた搬送装置の平面図であ
る。
【図19】乾燥装置に設けられた搬送装置の正面図であ
る。
【図20】加熱装置の平面図である。
【図21】加熱装置の側面図である。
【図22】加熱装置に設けられた搬送装置の断面図であ
る。
【図23】図22の搬送装置の要部の断面図である。
【図24】加熱装置の軸部分の断面図である。
【図25】接着部とその周辺の装置のレイアウトを示す
平面図である。
【図26】図25に示す部分の正面図である。
【図27】図25に示す部分の側面図である。
【図28】ウエーハキャリア移載機の側面図である。
【図29】ウォーキングビームの平面図である。
【図30】ウォーキングビームの側面図である。
【図31】センタリング装置の断面図である。
【図32】洗浄装置の断面図である。
【図33】ワックスコータの断面図である。
【図34】OF位置合わせ装置周辺部分の平面図であ
る。
【図35】図34に示す部分の側面図である。
【図36】接着装置の従来例の断面図である。
【符号の説明】L1 第1の排気ライン、L2 第2の排気ライン、S
V1 弁、SV2 弁、SV4 弁、SV3 三方弁、
1 ウェーハの接着部、2 第1の減圧室、3プレス
板、4 台座、5 ウエーハキャリア、6 ウェー
ハ、7 キャリアプレート、10 本体架台、11 ア
キュムレータ、 12 真空ポンプ、13圧力スイッ
チ、21 カバー、31 駆動シリンダー、33 プレ
ス面、41ダイアフラム、49 第2の減圧室、51
ウェーハ挿入孔、51c ウェーハ支持部、52 キャ
リアプレート支持面、55 ウェーハ押着板、100
キャリアプレートストック部、102 搬送手段、10
4 搬送手段、106 洗浄装置、114 スピン乾燥
装置、116 搬送手段、118 加熱装置、126
搬送手段、128 接着部、134 キャリアプレート
移載機、140 センタリング装置、142 洗浄装
、144 ワックスコータ、146 ホットベーク装
置、148 OF位置合わせ装置、150 搬送手段、
152 ウェーハセット装置、156 ウェーハキャリ
ア移載機、160 冷却装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 啓介 東京都千代田区岩本町3丁目8番16号 三菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 小山 光二 東京都千代田区岩本町3丁目8番16号 三菱マテリアルシリコン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/304

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアプレートにウェーハを接着する
    接着部と、該接着部へキャリアプレートを供給する第1
    の搬送手段と、前記接着部へウェーハを供給する第2の
    搬送手段と、ウェーハが接着されたキャリアプレートを
    前記接着部から搬出する第3の搬送手段とからなるウェ
    ーハ接着装置において、 前記接着部は、キャリアプレートを支持するキャリアプ
    レート支持手段と、このキャリアプレート支持手段の下
    側でウェーハを支持するウェーハ支持手段と、該ウェー
    ハ支持手段に支持されたウェーハをキャリアプレートの
    下面に接触する位置迄上昇させるウェーハ移動手段とか
    ら構成され、 前記第1の搬送手段と接着部との間には、キャリアプレ
    ートを表裏逆の向きに反転させる反転手段が設けられた
    ことを特徴とするウェーハ接着装置。
  2. 【請求項2】 前記接着部は、ウェーハの上面とこれが
    接着されるキャリアプレートとを減圧下におき、ウェー
    ハをその下面より持ち上げてキャリアプレートへ接着し
    た後、昇圧することを特徴とする請求項1のウェーハ接
    着装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の搬送手段は、キャリアプレー
    トをウエーハとの接着面を上側にして搬送し、 前記第2の搬送手段は、ウェーハをキャリプレートとの
    接着面を上側にして搬送することを特徴とする請求項1
    または2のウェーハ接着装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の搬送手段によって搬送される
    ウェーハの搬送経路には、ウェーハの表面に洗浄液を高
    圧で噴射する第1の洗浄部と、ウェーハの表面に洗浄液
    を高周波数で振動させながら噴射する第2の洗浄部とか
    らなる洗浄手段が設けられたことを特徴とする請求項3
    のウェーハ接着装置。
  5. 【請求項5】キャリアプレートとウエーハとをそれぞれ
    接着面を上方へ向けて搬送し、 前記キャリアプレートを表裏逆に反転させることによっ
    て、該キャリアプレートの下面と前記ウェーハの上面と
    を所定間隔をおいて対向する位置に配置するとともにこ
    れらを減圧下におき、 次いで、ウェーハをその下面より持ち上げてキャリアプ
    レートへ接着し、その後、昇圧することを特徴とするウ
    ェーハの接着方法。
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