JP2753172B2 - バーコードリーダ - Google Patents

バーコードリーダ

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JP2753172B2
JP2753172B2 JP4049603A JP4960392A JP2753172B2 JP 2753172 B2 JP2753172 B2 JP 2753172B2 JP 4049603 A JP4049603 A JP 4049603A JP 4960392 A JP4960392 A JP 4960392A JP 2753172 B2 JP2753172 B2 JP 2753172B2
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英彦 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードを光学的に
読み取るバーコードリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化が進む中で、スーパースト
ア、コンビニエンスストアなどにおいて多様化する商品
のきめ細かな管理、チェーン化に伴う情報管理、人、時
間そしてコスト面での省力化のために、いわゆるPOS
システムと呼ばれる総合経営管理システム普及して来
た。その入力手段の一つに、商品の値札に必要な情報を
符号化しバーコードとして印刷しておき、このバーコー
ドをレーザ光で走査しその反射光量を電気信号に変換し
たうえで表されている情報を自動的に読み取る装置が提
供されている。
【0003】図10にこのような光学読み取り装置の一
例の概略構成を示す。動作原理を説明すると、レーザ光
発振器22からのレーザ光を収束レンズ系23で絞りポ
リゴンミラー24を用い走査し、バーコード26からの
反射光を集光レンズ系27で受光してこの焦点位置に配
置したフォトディテクタ28に入射させるようにしてい
る。フォトディテクタ28では、バーコードの白バー、
黒バーに応じて明暗が変化している反射レーザ光を電気
信号に変換してバーコード解読器29に送出する。バー
コード解読器29ではこの電気信号から数値に解読し、
バーコードの情報を読み取る。
【0004】またバーコードの部分的な汚れなどによる
読み取り誤りを無くすため、ガルバノミラー25等を用
いバーコードの異なる部分を数回走査し正確な情報を得
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の方法に
おいては、レーザを走査するためにポリゴンミラー24
とガルバノミラー25を機械的に駆動しなければならな
いため装置が大型化する。また、この部分は故障も生じ
やすい。またポリゴンミラー24の製作誤差による面の
倒れ、もしくは軸のみそすり運動による面の傾きは、画
像上で走査線のむらを生じてしまうため高い製作精度を
必要とする。この走査線むらを光学的に補正しようとす
ればさらに補正レンズを設けなければならずより大型で
複雑化してしまう。
【0006】本発明の目的は、機械的な駆動部分を廃し
て読み取り精度よく装置を小型化、簡略化し、しかも耐
久性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はバーコードを光
学的に読み取るバーコードリーダにおいて、前記バーコ
ード全面を一度に照らす第1の光源と、前記バーコード
のバーに平行なストライプ状に形成された複数の走査用
電極を備えた第1の基板と、前記走査用電極する
方向にストライプ状に形成された光導波路を備えた第2
基板と、前記第1および第2の基板間に封入された液
晶とを有し、該液晶は、前記第1の光源に照らされた
ーコードからの反射光による光情報に対応して配向状態
が変化し、前記反射光は、前記第1または第2の基板上
に形成された遮光層によって前記光導波路への入射が遮
断される液晶ライトバルブと、前記光導波路に光を導入
する第2の光源と、前記液晶の配向状態に対応して変化
する、前記第2の光源からの導入光の前記光導波路にお
ける伝搬強度を、前記走査用電極に同期して検知する
ォトディテクタと、を備えてなることを特徴とするもの
である。
【0008】また、前記液晶ライトバルブの少なくとも
一方基板にファイバープレートを用いると更に有効であ
る。
【0009】
【作用】本発明で用いる液晶ライトバルブは、バーコー
ドからの反射光等の光情報に対応して、バーコードのバ
ーに平行なストライプ状に形成された走査用電極のう
ち、選択した走査用電極が位置する液晶層の配向状態が
変化し、この配向状態の変化に応じて走査用電極に直
する光導波路を伝搬する光の強度が変化する。この光強
度の変化を、走査用電極に同期してフォトディテクタで
検出し、バーコードからの位置情報を得る。
【0010】本発明によれば、バーコード全面を一度に
照らす光源とバーコード読み取り部分に上記液晶ライト
バルブを用いることにより、従来例のポリゴンミラー及
びカルバノミラーのような機械的に駆動する部分が無く
なり小型化できるとともに耐久性を向上することができ
る。さらに、走査むらを光学的に補正する補正レンズも
必要がなくシステムが簡単化する。また前記液晶ライト
バルブの少なくとも一方基板をファイバープレートにす
ることにより従来使用されていた集光レンズ系が不要と
なりシステムがより簡単化する。また、本発明で採用し
た液晶ライトバルブは、書き込み光と読み出し光とがそ
れぞれ別光源に属するものであって、バーコードからの
反射光は、第1の基板において光情報に変換されるのみ
でよく、換言すれば、第2の基板へ入射するまでもなく
バーコードの認識を行うことが可能となるため、反射光
が微弱であっても高い精度でバーコードの認識を行うこ
とができる。
【0011】
【実施例】
[実施例 1]以下、本発明の一実施例を図1から図7
に基づいて説明する。
【0012】まず、本発明のバーコードリーダに用いら
れる液晶ライトバルブの構成と作成方法について説明す
る。
【0013】図1にこの断面図を示す。透明基板1上に
Sn02透明導電膜をスパッタ法を用いて蒸着し、フォ
トリソプロセスを通しストライプ状にパターン化して、
走査用電極4を形成する。次に走査用電極4上に入射光
によってインピーダンスが変化するインピーダンス変化
層7として非晶質水素化ケイ素(a−Si:H)を形成
する。a−Si:H膜は、シランガス(SiH4),水
素ガス(H2)を原料とし、プラズマCVD法を用いて
作成する。膜厚は約6μmである。その上に遮光層8と
してカーボン分散型アクリル樹脂をスピンコートして形
成する。尚、透明基板1の電極を形成していない側に
は、表面反射を防ぐため反射防止膜3を形成する。透明
基板1としてはガラス基板プラスチック基板の他に、フ
ァイバープレート等を使用することもできる。
【0014】一方対向する透明基板2上には対向電極5
を形成し、さらにその上に光導波路6を形成する。この
対向基板12の詳細な構成と作成方法を図2(a)〜
(c)に示す。図2の(a)は対向基板12の正面図、
図2(b)及び(c)は図2(a)のA−A’及びB−
B’断面図である。
【0015】透明基板2の上にITO透明導電膜を全面
に形成し対向電極5とする。光導波路6の下部クラッド
層6aとしてエポキシ樹脂をスピンコートにより形成す
る。その上に光重合性モノマー(アクリレート、例えば
アクリル酸メチル)を含有するビスフェノール-Z-ポリ
カーボネート(PCZ)フィルムをスピンコートする。
ここで、ストライプ状のフォトマスクを通して紫外線照
射し、重合性モノマーを選択的に重合させることによ
り、コア層6bとしてPCZ層、クラッド層6cとして
PCZとPCZより屈折率の小さいポリアクリレートと
の混合物が互いにストライプ状に形成される。コア層6
bの屈折率はn=1.59、クラッド層6a,6cの屈
折率はn=1.56である。
【0016】ここでは対向電極5を全面に形成したが、
図2(d)にしめすように対向電極5をストライプ状に
形成し、この上に光導波路6をストライプ状に形成して
もよい。尚、この場合には対向電極5と走査用電極4が
直交するように配置する。
【0017】上記の両基板に配向膜9a,9bとしてポ
リイミド膜をスピンコートによって形成した後、ラビン
グによる分子配向処理を施し、スペーサ10を介してセ
ル厚が4μmになるように貼り合わせる。尚、ラビング
処理により光導波路6上でも液晶分子が配向するので、
必要に応じて配向膜9bを無くしてもよい。
【0018】ラビング方向は、電圧印加の有無によっ
て、光導波路6に接する液晶分子の配向方向が、光導波
路6を伝搬する光の偏向方向から見てこの液晶分子の屈
折率が光導波路6の屈折率に対して大きい場合と小さい
場合になるように設定し、且つ、液晶層11のねじれ角
が0〜60°、好ましくは45°になるように設定す
る。また、チルト角は0.05〜30°の範囲が良い。
【0019】このようにして作成したものに、真空注入
法で、比誘電率が正のネマティック液晶としてメルク社
製ZLI−4389を封入することによって液晶ライト
バルブが構成される。尚、液晶には、必要に応じてコレ
ステリック液晶を微量添加しもよい。
【0020】この液晶ライトバルブに更に図2(b)に
示すように光導波路6に光源13及びフォトディテクタ
14を接続する。光源13としてはレーザ、LED等を
用い偏光波(TEモードまたは、TMモード)を導入す
る。フォトディテクタ14としては光源13の波長に応
じてa−Si:Hダイオ−ド、a−SiGe:Hダイオ
ード等を用いることができる。
【0021】次に図3をもちいて上記の液晶ライトバル
ブの動作原理を説明する。
【0022】液晶分子の屈折率は図3(a)のように液
晶分子15の液晶分子軸方向の屈折率neと直交方向の
屈折率noに異方性がありne>noの関係が成り立つ。
ここで光導波路6のコア層6bの屈折率nwと液晶分子
15の屈折率の関係が ne>nw>no になるように
設定して置く。本実施例ではnw=1.59,ne=1.
66,no=1.55である。こうすると、光導波路6
に光を導入したとき、伝搬する光は液晶分子の配向状態
に応じて光強度変化を生じる。伝搬する光の偏光方向と
液晶分子軸方向がほぼ垂直なとき、nw>noの関係とな
り、光導波路を伝搬する光は液晶層に漏れないため、減
衰せず伝搬する事ができる。一方、伝搬する光の偏光方
向と液晶分子軸方向がほぼ平行なとき、ne>nwの関係
となり、光導波路を伝搬する光が液晶層に漏れ出すた
め、光が減衰して行く。本発明はこの特性を応用するも
のである。
【0023】ここで光導波路を伝搬する光は偏光方向の
ちがうTMモードとTEモードがある。以下具体的に光
導波路にTMモードの光を伝搬させる場合について説明
する。 図3(b)に図1の液晶ライトバルブの透明基
板2側の断面図の略図、図3(c)にこれを上方から見
た図をしめす。ここで15a及び15bはそれぞれ液晶
分子の配向状態を示しており、15aは光導波路のコア
層6bの長手方向に配向するようにラビング処理されて
いる。図4(a)から(d)は本実施例の液晶ライトバ
ルブの動作状態を示す図である。尚、これらの図におい
て、説明に影響のない点については、例えば図1の反射
防止膜3の省略や走査用電極4の形状の簡略化を行って
いる。
【0024】図4(a)及び(b)に走査用電極4及び
電極5に電圧を印加せず、矢印16方向から光情報
が入射されないときと光情報が入射されるときの動作状
態を示す。これらの場合、光情報の入射に関係なく、液
晶分子は図3にす15aの状態にあるので、光導波路
6を伝搬するTMモードの光に対して液晶層11の屈折
率は、ほぼnoとなり、nw>noの関係より、光導波路
6を伝搬する光は液晶層11に漏れずに光導波路6中を
伝搬する。
【0025】図4(c)及び(d)に走査用電極4及び
電極5に駆動電圧を印加し、矢印16方向から光情
報が入射されないときと光情報が入射されるときの動作
状態を示す。図4(c)の場合では駆動電圧が印加され
てもインピーダンス変化層7のインピーダンスが高いの
で液晶層11にほとんど電圧が印加されず、液晶分子の
配向状態にはほぼ15aのまま変化が生じない。従っ
て、光導波路6を伝搬する光は液晶層11に漏れずに光
導波路6中を伝搬する。
【0026】これに対し図4(d)ではインピーダンス
変化層7のインピーダンスが低くなるため液晶層11に
電圧が印加され、液晶分子の配向状態が図3で示す15
bに変化する。この場合、光導波路6にTMモードの光
が伝搬すると、TMモードの光に対して液晶層11の屈
折率は、ほぼneとなるため、ne>nwの関係より、伝
搬光は電圧印加領域で減衰する。このように駆動電圧と
外部からの光情報の有無によって液晶の配向状態を変化
させ、これによって光導波路6を伝搬する光強度を変化
さす。ここで光導波路6の末端で光強度をフォトディテ
クタで検出すると外部からの光情報に対応した電気信号
が得られる。
【0027】一方、光導波路6にTEモードの光を伝搬
させるときは、ラビングによる配向方向が図3に示す1
5aの状態では、駆動電圧の有無に関係なく液晶層11
の屈折率はnoとなるため、光は光導波路6中を伝搬す
る。この場合には配向状態を変更する。図5(a)及び
(b)は、伝搬する光がTEモードである時の、図1の
液晶ライトバルブの透明基板2側の断面図の略図とこれ
を上方から見た図である。ここで、15cは光導波路の
コア層6bの長手方向に垂直な方向に配向するようにラ
ビング処理されている。TEモードの光に対して液晶分
子15cの屈折率は、ほぼneとなる。これに対し液晶
分子15bの屈折率は、ほぼnoと見なすことができ
る。このように、光導波路6中を伝搬する光に応じて液
晶分子の配向方向を設定する必要がある。
【0028】この液晶ライトバルブの駆動系を図6に基
づいて説明する。
【0029】光導波路6には光源13からの偏光した光
を常時導入し、光導波路6を伝搬した光は、フォトディ
テクタ14を用いて電気信号に変換できる状態にしてお
く。ここで、光情報16が入射したとき対向電極5と走
査用電極4の間に駆動回路を通して電圧を印加する。駆
動は、次のように行う。走査用電極4を1ラインのみ電
圧を印加すると、走査用電極4の位置に対応した光の明
暗状態に応じて液晶分子の配向状態が変化し、各光導波
路6を伝搬する光強度が変調される。これに同期してフ
ォトディテクタ14の出力を読み出し回路を通して読み
取ると、走査用電極4に対応した光情報の電気信号が得
られる。この走査用電極4の駆動を、全画面にわたり順
次行うと、2次元の光情報に対応した電気信号が得られ
る。
【0030】図7は、上記の液晶ライトバルブを用いた
バーコードリーダのシステム図である。光源16からの
光をバーコード17全面に照射する。光源16としては
ハロゲンランプ等の白色光源でもよいがバーコード17
からの光情報である反射光と外光を区別するため単色光
源のLEDを用いた。読み取り部の液晶ライトバルブ1
は図1に示す構造であり、一方基板1はバーコードの
バーに平行な複数のストライプ状の走査用電極4を備
え、他方透明基板2は走査用電極4に直する方向にス
トライプ状に形成された光導波路6を備えている。ここ
で前記走査用電極4は1情報に対するバーコードの間隔
以下の線幅と全情報数以上の本数を有していることが望
ましい。バーコード17からの反射光はレンズ19を通
して、液晶ライトバルブ1に画像を結像させる。この
とき、制御回路を通して、走査用電極4を順次駆動する
と、選択した光導波路6上の画像に対応した電気信号が
得られる。電気信号はバーコード解読器20で数値に解
読され、コンピュータで情報処理される。
【0031】上記のように、本実施例においては機械的
駆動部分を持たないため小型化できるとともに耐久性を
向上することができる。さらに、従来のように走査むら
を光学的に補正する補正レンズも必要がなくシステムが
簡単化する。
【0032】上記の読み取り部において、光導波路6が
複数の場合は、バーコード17の一部が汚れていても、
それぞれの光導波路6の情報をメモリに落とし照らし合
わせることで正しい情報を得ることができる。
【0033】ここでは光導波路6が複数の場合を述べた
が1本でもバーコード17は読み取ることができる。こ
の場合はさらに小型化することができる。
【0034】[実施例 2]以下、本発明の他の実施例
を図8及び図9に基づいて説明する。
【0035】本実施例では実施例1において透明基板1
のかわりにファイバープレートを用いるところに特徴が
ある。
【0036】図8にバーコード読み取り部に用いた液晶
ライトバルブの断面図を示す。ファイバープレート21
上にITOとSn02を積層した透明導電膜をスパッタ
法を用いて蒸着し、反応性イオンエッチングによりスト
ライプ状にパターン化して、走査用電極4を形成する。
次に走査用電極4上にインピーダンス変化層7として非
晶質水素化ケイ素(a−Si:H)を形成する。a−S
i:H膜は、シランガス(SiH4)とアルゴンガス
(Ar)を用い、ECRプラズマCVD法を用いて作成
する。膜厚は約7μmである。その上に遮光層8として
カーボン分散型アクリル樹脂をスピンコートして形成す
る。尚、ファイバープレート21の走査用電極を形成し
ていない側には、ファイバープレート21の表面反射を
防ぐため反射防止膜3を形成する。
【0037】対向する透明基板2上にはITO透明導電
膜をスパッタ法を用いて蒸着し、対向電極5を形成す
る。次に光導波路6を実施例1と同様にしてストライプ
状に形成する。つぎに両基板に配向膜9a,9bとして
ポリイミド膜をスピンコートによって形成した後、ラビ
ングによる分子配向処理を施し、スペーサ10を介して
セル厚が5μmになるように貼り合わせる。尚、ラビン
グ処理により光導波路6上でも液晶分子が配向するの
で、配向膜9bは必要に応じ無くしてよい。
【0038】ラビング方向は電圧の有無によって、光導
波路6に接する液晶分子の配向方向が、光導波路6を伝
搬する光の偏向方向から見てこの液晶層11の屈折率が
光導波路6の屈折率に対して大きい場合と小さい場合に
なるように設定し、かつ、液晶表示モードはハイブリッ
ド電界効果(HFE)モードを用いるので、液晶層11
のねじれ角を30〜60°に設定する。また、チルト角
は0.05〜10°に設定すると良い。 液晶層11
は、比誘電率が正のネマティック液晶を真空注入し封止
することによって液晶ライトバルブが構成される。
【0039】この液晶ライトバルブの光導波路6に図示
しない光源及びフォトディテクタを接続する。この光源
から光導波路6に導入された光は、液晶層11の配向状
態によって強度変化し、この光強度変化をフォトディテ
クタで検出する。
【0040】図9は図8に示した液晶ライトバルブを用
いたバーコードリーダーのシステム図である。光源16
からの光をバーコード17全面に照射する。光源16と
してはハロゲンランプ等の白色光源でもよいがバーコー
ド17からの光情報である反射光と外光を区別するため
単色光源のLEDを用いた。読み取り部の液晶ライトバ
ルブ18は図8に示す構造であり、一方基板であるファ
イバープレート21はバーコード17のバーに平行な複
数のストライプ状の走査用電極4を備え、他方透明基板
2は走査用電極4に直行する方向にストライプ状に形成
された光導波路6を備えている。ここで前記走査用電極
4は1情報に対するバーコードの間隔以下の線幅と全情
報数以上の本数を有していことが望ましい。バーコード
17からの反射光は液晶ライトバルブ18に画像を結像
させる。ここではレンズを用いず結像させるため、バー
コード17からの反射光が広がらずにファイバープレー
ト21に入射するようバーコード17とファイバープレ
ートの間隔は十分小さくしてある。制御回路を通して、
走査用電極4を順次駆動すると、選択した光導波路6上
の画像に対応した電気信号が得られる。電気信号はバー
コード解読器20で数値に解読され、コンピュータで情
報処理される。
【0041】上記のように、本実施例においても機械的
駆動部分を持たないため小型化できるとともに耐久性を
向上することができる。従来ののように走査むらを光学
的に補正する補正レンズも必要がなくシステムが簡単化
する。さらに、ファイバープレート21を用いたため、
液晶ライトバルブへの結像用レンズ系も必要がなくな
り、実施例1の場合よりさらに小型化できる。ここでは
ファイバープレート21を用いたがセルフォックレンズ
アレイを用いることもできる。
【0042】上記の読み取り部において、光導波路6が
複数の場合は、バーコード17の一部が汚れていても、
それぞれの光導波路6の情報をメモリに落とし照らし合
わせることで正しい情報を得ることができる。
【0043】ここでは光導波路6が複数の場合を述べた
が1本でもバーコード17は読み取ることができる。こ
の場合はさらに小型化することができる。
【0044】尚、実施例1及び実施例2において図1,
図8に示した液晶ライトバルブのインピーダンス変化層
7としては、a−Si:H以外に非晶質水素化シリコン
カーバイド(a−Si1-xx:H),非晶質水素化窒化
シリコン(a−Si1-xx:H),非晶質水素化酸化シ
リコン(a−Si1-xx:H),非晶質水素化シリコン
ゲルマニウム(a−Si1-xGex:H),硫化カドミウ
ム(CdS),Bi12SiO20などを用いることもでき
る。またインピーダンス変化層7をショットキー構造、
ダイオード構造、バックツーバックダイオード構造など
にしても良い。遮光層8としては、カーボン分散型アク
リル樹脂のほかに、顔料分散型有機薄膜、Al23にA
g等の金属を無電界メッキした薄膜、サーメット薄膜、
CdTe等を用いることができる。
【0045】光導波路6としては、有機材料を用いた導
波路のほかに、a−SiOxy:Hや(SiO2)x-(Ta
25)y混成などの無機材料を用いた導波路も利用でき
る。
【0046】透明基板2としてはガラスやプラスチック
基板だけでなく単結晶Siや単結晶GaAs基板を用い
ることができ、この場合は光源及びフォトディテクタを
基板上に作成することもできる。
【0047】次に液晶動作モードとしては、ネマティッ
ク液晶を用いた場合には本実施例で示した比誘電率が正
のネマチック液晶を用いたモードやハイブリッド電界効
果モードのほかに、ゲストホストモード等が利用でき
る。
【0048】また、液晶の比誘電率が負のネマティック
液晶を使い、チルト角を60〜90°に設定して本実施
例とは逆に、液晶層11に電圧が印加されないとき、光
導波路6を伝搬する光の偏光方向から見て光導波路6の
屈折率よりも光導波路6に接している液晶分子の屈折率
を大きく設定し、液晶層11に電圧が印加されたとき、光
導波路6を伝搬する光の偏光方向から見て光導波路の屈
折率よりも前記の液晶分子の屈折率が小さくなるように
設定して使うこともできる。 またスメクティック液晶
を用いた場合、ゲストホストモード、エレクトロクリニ
ック効果等が利用できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶ライ
トバルブをバーコードリーダの読み取り素子とするもの
であって、小型で耐久性のよいバーコードリーダを提供
することができる。また、本発明で採用する液晶ライト
バルブは、読み出し光と書き込み光とがそれぞれ別光源
に属するものであって、バーコードからの反射光は片側
基板に入射するのみでよいので、微弱な反射光に対して
も高い精度でバーコードの認識が可能となる。さらに
液晶ライトバルブの少なくとも一方基板をファイバープ
レートすることによりバーコードからの反射光をレン
ズを介する事なく液晶ライトバルブで読み取ることがで
きるのでさらに小型のバーコードリーダを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のバーコードリーダに用いら
れる液晶ライトバルブを示す断面図である。
【図2】図1における透明基板の構成図である。
【図3】液晶ライトバルブの基本動作を説明するための
図である。
【図4】液晶ライトバルブの動作を説明するための図で
ある。
【図5】同液晶分子の動作を説明するための図である。
【図6】液晶ライツバルブの駆動系概要図である。
【図7】本発明の一実施例を示すバーコードリーダの構
成図である。
【図8】本発明の他の実施例のバーコードリーダに用い
られる液晶ライトバルブを示す断面図である。
【図9】他の実施例を示すバーコードリーダの構成図で
ある。
【図10】従来のバーコードリーダを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
4 走査用電極 6 光導波路 11 液晶層 16 光源 17 バーコード 18 液晶ライトバルブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードを光学的に読み取るバーコー
    ドリーダにおいて、前記 バーコード全面を一度に照らす第1の光源と、前記 バーコードのバーに平行なストライプ状に形成され
    た複数の走査用電極を備えた第1の基板と、前記走査用
    電極する方向にストライプ状に形成された光導波
    路を備えた第2の基板と、前記第1および第2の基板間
    に封入された液晶とを有し、該液晶は、前記第1の光源
    に照らされたバーコードからの反射光による光情報に対
    応して配向状態が変化し、前記反射光は、前記第1また
    は第2の基板上に形成された遮光層によって前記光導波
    路への入射が遮断される液晶ライトバルブと、 前記光導波路に光を導入する第2の光源と、前記液晶の配向状態に対応して変化する、前記第2の光
    源からの導入光の前記光導波路における伝搬強度を、前
    記走査用電極に同期して検知する フォトディテクタと、 を備えてなることを特徴とするバーコードリーダ。
  2. 【請求項2】 前記ライトバルブの一方基板にファイバ
    ープレートを用いたことを特徴とする請求項1記載のバ
    ーコードリーダ。
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