JP2753152B2 - 熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物 - Google Patents

熱可逆性ゲルを用いた薬剤放出組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性ゲルを含む薬剤放出
用の系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、薬剤による治療を必要とする
哺乳動物に治療薬剤を効率的に放出する方法がいくつも
開発されてきた。室温で液体として施すことができる
が、体温に温めると半固体ゲルを形成する水性液は、施
用が簡単である上に、哺乳動物の体温に温めたときゲル
に変化しない水性組成物よりも、治療を必要とする部位
により多く保持されるので、薬剤放出用賦形剤として用
いられてきた。米国特許第4、188、373号のプル
ロニック[商標名 PLURONIC]を水性組成物中で使用す
ると、熱によってゲル化する水性系となる。重合体の濃
度を調整することによって、希望のゾルーゲル転移温度
が得られる。すなわち、重合体濃度を低くするほど、ゾ
ルーゲル転移温度は高くなり、最低臨界濃度を越えた後
は、これより下の濃度ではゲルは形成されない。
【0003】米国特許第4、474、751号、第4、
474、752号、第4、474、753および第4、
478、822号には、熱硬化性ゲルを用いた薬剤放出
用の系が記載されている;これらの系の特異な特徴は、
pHおよび/またはイオン濃度、並びに重合体濃度を調
整することによって、ゲル転移温度および/またはゲル
の硬さを変えることができることである。
【0004】薬剤を施すための賦形剤として水性ゲル組
成物に頼る薬剤組成物が記載されている他の特許は、米
国特許第4、883、660号、第4、767、619
号、第4、511、563号および第4、861、76
0号である。熱硬化性ゲル系についてはまた、米国特許
第4、911、926号に、哺乳動物の胸部または腹膜
腔の傷ついた組織に施すための系が記載されている。
従来技術では水性薬剤放出賦形剤およびそれらの等張
性については何も触れていないが、浸透圧による薬剤放
出系は米国特許第4、439、196号に記載があり、
ここでは浸透圧剤、補助薬、酵素、薬剤、プロドラッ
グ、農薬等を保持するための多数の区画室を用いてい
る。これらの物質は、室内の液体が、浸透圧薬剤放出系
が接触している環境に拡散するように半透膜によって囲
まれている。薬剤放出製剤は、薬剤または他の有益物質
の放出のための経口食物摂取、皮下注入、直腸、膣への
挿入または目に入れるために大きさを加減することがで
きる。この薬剤放出製剤は、半透膜の透過性によって薬
剤放出速度を制御するので、これらの薬剤または他の薬
剤配合物は、定義によると、哺乳動物の血液と浸透圧が
等しいものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の組成物および方
法を、薬理学的治療を必要とするまたは診断薬剤の投与
を必要とする哺乳動物の体の部分の治療に有用な薬理学
的に活性な薬剤を一般に含有する薬剤組成物の場合につ
いて説明する。本発明の1つの具体例の薬剤組成物は、
一般に超浸透圧性、等浸透圧性または低浸透圧性の特徴
を有する、浸透圧的に釣り合いがとれた、pH緩衝剤を
加えた生理学的に許容される薬剤である。体液と同じ浸
透圧であり、かつ緩衝剤を加えて涙のような体液と同じ
ようなpHにした等張混合物であるのが好ましい。涙の
pHおよび浸透圧はそれぞれ約pH7.4および290
mOsm/kgである。さらに、本発明の薬剤組成物が確実に
感染源とならないように、本発明の薬剤組成物を任意に
殺菌する。
【0006】多相系も有用であり、非水性溶質、非水性
溶媒および他の非水性添加剤を含有していてもよい。均
質な多相系は、系の作用性を変えることなく、添加剤、
例えば水不溶性高分子量脂肪酸およびアルコール、固定
油、揮発油およびワックス、モノ、ジおよびトリグリセ
リド、そして水不溶性合成重合体を含有していてもよ
い。
【0007】好ましい具体例では、本発明の組成物は、
周囲温度で低粘性の液体として治療を必要とする哺乳動
物の体の部分にこれを投与して哺乳動物の体と接触させ
たとき、非常に高粘度の半固体ゲルを形成しうる。本発
明の好ましい薬剤組成物は、周囲温度で低粘性の液体で
あるので、目のあらゆる部分に容易に移動して、露出組
織と本発明の薬剤組成物との接触が確実に最高なものと
なる。必要ならば、本発明の好ましい薬剤組成物は、冷
水のゆっくりした流れの下で流し去ってもよい。従っ
て、除去の際に、さらに傷をつけたり患者に苦痛を与え
ることは、最小にすることができる。
【0008】様々なポリオキシアルキレン重合体が本発
明の薬剤組成物の製造に適している。一般に、哺乳動物
の体温で半固体ゲルを形成するが、周囲温度で低粘度の
液体として組成物を得るために、好ましいゾルーゲル転
移温度が得られるように、水性溶液中の重合体濃度を調
整する必要がある。重合体の濃度および水溶性または水
分散性の薬理学的に活性な薬剤の濃度以外に、好ましい
等張性を得るために、他の適した賦形剤を加えなければ
ならない。
【0009】図1は、0.1モルTRIS塩酸塩バッフ
ァー中における異なる濃度での、ポリオキシアルキレン
共重合体であるポロキサマー(Poloxamer)407の溶
液状態およびゲル化状態における重量オスモル濃度を示
す曲線である。グラフの左側の目盛りは液体状態におけ
る重量オスモル濃度を示し、グラフの右側の目盛りはゲ
ル化状態にあるときの組成物の重量オスモル濃度を示
す。従って、曲線Aは、ポロキサマー407の1リッタ
ー当たりの様々なグラム濃度での液体状態における重量
オスモル濃度を示すグラフである。曲線Bは、ゲル状態
の場合の重量オスモル濃度を示す。曲線Aは、純水(脱
イオン水)の試料と比較したポロキサマー407溶液の
凝固点降下への影響を測定することによって得られる。
これらの曲線は、重量オスモル濃度および重合体濃度
を、二次方程式Y=A+Bx+Cx2(式中、Yは重量
オスモル濃度であり、xは濃度であり、A、BおよびC
は一定である)に当てはめることによって得られる。濃
度対重量オスモル濃度の関係は、この系では非直線関係
である。
【0010】好ましい具体例では、周囲温度では液体で
あり、哺乳動物の体温では半固体に転移するという特異
な特徴を有するポリオキシアルキレンブロック共重合体
を含有する水性薬剤賦形剤は、ゲル状態で等張性にする
ことができ、そして緩衝剤を加えてpHを哺乳動物の体
液(たとえば涙)と同じようにすることができることを
見いだした。そのような体液のpHおよび浸透圧はそれ
ぞれ7.4および290mosm/kgである。従って、薬理
学的に活性な薬剤を、ゲル状態または哺乳動物の体温で
ゲルに変わる液体状態で、放出することは有利なことで
ある。薬理学的な治療を必要とする哺乳動物の体の部分
を、このように、体液のpHおよび浸透圧と釣り合った
pHおよび浸透圧特性を有するゲル組成物で治療する。
本発明の薬剤組成物は、任意に殺菌状態で提供してもよ
い。
【0011】本発明の薬剤組成物の製造には下記の周知
のポリオキシアルキレンブロック共重合体が適している
他に、水中において低濃度でゲルを形成するあまり知ら
れていない他のポリオキシアルキレン重合体も適してい
る。そのような重合体の1つは、米国特許第4、81
0、503号に記載されている。これらの重合体は、一
般的なポリエーテルポリオールを、平均炭素原子数約2
0−約45のアルファオレフィンエポキシドまたはこれ
らの混合物でキャッピングすることによって製造され
る。これらの重合体の水溶液は、表面活性剤(イオン性
でも非イオン性でもよい)と組み合わせた状態でゲル化
する。キャッピングしたポリエーテル重合体と表面活性
剤とを組み合わせることによって、低濃度(通常、全体
で10重量%を越えない)のキャッピングしたポリエー
テル重合体と表面活性剤との水性ゲルが得られる。これ
らの水性ゲルの詳しい製法については、米国特許第4、
810、503号に記載がある。上記水性ゲルの大体の
製法を以下に記す。これらのゲルの製造に用いる好まし
い表面活性剤も上記の特許に記載されている。
【0012】従来の共重合体ポリエーテルポリオール
は、中間体として、エチレンオキサイドおよび少なくと
も1種の炭素原子数3−4の低級アルキレンオキシドの
ブロックまたはヘテリック中間体を製造することによっ
て製造する。次に、これらをアルファオレフィンエポキ
シドでキャップして重合体を製造する。このアルファオ
レフィンオキシドでキャップしたエチレンオキサイドホ
モポリマーも、中間体として有用である。ヘテリック共
重合体中間体は、エチレンオキサイドと少なくとも1種
の炭素原子数3−4の低級アルキレンオキシドを、少な
くとも2個の活性水素原子、好ましくは2−6個の活性
水素原子を有する低分子量活性水素含有化合物開始剤、
例えば炭素原子数2−10およびヒドロキシル基数2−
6を含有する多価アルコール、と混合し、この混合物を
約50ー150℃、好ましくは80−130℃の温度範
囲で、不活性ガス圧、好ましくは約2.11−6.33
kg/cm 2 (30−90psig)、の下で加熱すること
によって製造する。
【0013】ブロック共重合体中間体は、エチレンオキ
サイドまたは上記の炭素原子数3−4のアルキレンオキ
シドと、上記の活性水素含有化合物とを反応させ、その
後他のアルキレンオキシドと反応させることによって製
造する。
【0014】エチレンオキサイドおよび炭素原子数3−
4のアルキレンオキシドは、得られるポリエーテル生成
物が少なくとも10重量%、好ましくは約70−約90
重量%のエチレンオキサイド残留物を含有するような量
で、上記中間体に用いる。エチレンオキサイドホモポリ
マー中間体は、エチレンオキサイドと上記活性水素含有
化合物とを反応させることによって製造する。ブロック
共重合体およびエチレンオキサイドホモポリマー中間体
を製造する反応条件は、ヘテリック共重合体中間体の場
合と同様である。温度および圧力は上記の範囲に、約1
−10時間、好ましくは1−3時間保つ。
【0015】従来のポリエーテル中間体の変性に用いる
アルファオレフィンオキシドは、一般に平均して20−
45、好ましくは20−30個の炭素原子を含有するこ
れらの酸化物および市販のこれらの混合物である。さら
に効果的なキャップされたポリエーテルを得るのに必要
なアルファオレフィンの量は一般に、ポリエーテル全量
の約0.3−10%、好ましくは約4−8%である。
【0016】アルキレンオキシドおよびエチレンオキサ
イドホモポリマーのヘテリックおよびブロック共重合体
の製造は周知であり、これらの重合体の製造についてさ
らに記載する必要はない。低級アルキレンオキシドのヘ
テリック共重合体の製造についての詳細は、米国特許第
3、829、506号に記載されている。低級アルキレ
ンオキシドのブロック共重合体の製造についてのそれ以
上の情報は米国特許第3、535、307号、第3、0
36、118号、第2、979、578号、第2、67
7、700号および第2、675、619号から得られ
る。
【0017】表面活性剤はイオン性でも非イオン性でも
よく、多数の表面活性剤および多種の表面活性剤を用い
てもよい。本発明の等張ゲルの製造に全ての表面活性剤
が有効ではないが、多数の表面活性剤が有効であるとい
うことによって、この分野に詳しい人であれば最少の試
行錯誤でそのような表面活性剤を容易に選択することが
できる。
【0018】本発明の水性組成物に用いるキャップされ
たポリエーテル重合体および表面活性剤の量は、それぞ
れ1.0重量%以下の少ない量であり、これは他の成分
の種類および量によって変化する。いずれの成分も、経
済的な観点から決められる量の最高の量ではない。しか
しながら、キャップされた重合体および表面活性剤の全
量は一般に10重量%を越えない。
【0019】薬剤組成物を目に使用する薬剤放出組成物
として用いる場合、目に生理学的によくない効果が及ぶ
のを避けるために、薬剤賦形剤のpHおよび重量オスモ
ル濃度を、目のpHおよび重量オスモル濃度に釣り合わ
せると好ましい。さらに、目に投与されたかなりの割合
の薬剤は流れ去ってしまうことに注目する。これは特
に、薬理学的に活性な薬剤を含有する液体組成物を、目
の角膜に施す場合に当てはまる。従って、そのような場
合、目に投与されたほんの少量の薬剤組成物が数分間、
角膜に接触してとどまり、そして角膜に浸透するのはさ
らに少量の薬剤組成物だけである。これらの不利な点を
解消するために、薬理学的に活性な薬剤を含有する粘性
の溶液、ゲル、軟膏または固体の眼内インプラントを使
用することが知られている。固体インプラントを使用す
ることによって、薬剤の放出は向上したが、多くの患者
にとって、インプラントを結膜部分に導入することは受
け入れ難いことである。
【0020】この問題を解決するために、室温で液体で
あり、人の体温で半固体となる薬剤放出系、例えばプル
ロニック(PLURONIC、商標)ポリオールを使用する米国特
許第4、188、373号に記載の系、が提案された。
米国特許第4、861、760号および第4、474、
751号には、液体ゲル相転移を示す目の薬剤放出系が
記載されている。米国特許第4、474、751号に
は、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレン
ジアミン、ペンチレンジアミンまたはヘキシレンジアミ
ンのテトラ置換誘導体である重合体が記されている。こ
れらは様々な長さの鎖のポリ(オキシプロピレン)およ
びポリ(オキシエチレン)のブロック共重合体として記
載されている。これらの重合体は水性薬剤放出賦形剤に
用いられることが記載されており、これは、薬剤放出賦
形剤の全体量に基づいて、10−50重量%の共重合体
を含んでいる。
【0021】上記米国特許第4、861、760号の眼
科学的に用いられる液体ゲル相転移組成物は、米国特許
第4、474、751号のような系に用いられるものよ
り10−100倍低い濃度でゲルを形成する重合体を含
んでおり、これは熱によってゲル化する。従って、米国
特許第4、861、760号の薬剤放出系は目に非常に
よく受け入れられるとある。米国特許第4、861、7
60号の薬剤放出賦形剤で用いられる重合体は微生物の
発酵によって得られる多糖類として記載されている。
【0022】一般に、本発明のポリオキシアルキレンブ
ロック共重合体は、次のように定義される:以下の式の
ポリオキシアルキレンブロック共重合体:
【0023】
【0024】(式中、Aは酸素/炭素原子比が0.5未
満のポリオキシアルキレン部分であり、xは少なくとも
2であり、Yは水またはx個の反応性水素原子を含有す
る有機化合物から誘導されるものであり、Eは共重合体
の少なくとも60重量%を構成するポリオキシエチレン
部分であり、nは、中間体:
【0025】
【0026】のヒドロキシル価で測定して、平均分子量
が少なくとも約500−約900となる値であり、そし
て共重合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000
である)。
【0027】好ましいのは、以下の式のポリオキシアル
キレンブロック共重合体である:
【0028】
【0029】[式中、aは、(C48O)aで表される
疎水性基が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約
500の分子量を有するような整数であり、ポリオキシ
エチレン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を構成
し、共重合体の全体平均分子量は少なくとも15,00
0である]あるいは式:
【0030】
【0031】[式中、aは、(C36O)aで表される
疎水性基が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約
900の平均分子量を有するような整数であり、ポリオ
キシエチレン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を
構成し、共重合体の全体平均分子量は少なくとも15,
000である]あるいは式:
【0032】
【0033】[式中、V、aおよびbは、共重合体が少
なくとも約1,500の疎水性基分子量、少なくとも約
70%の親水性基および少なくとも約15,000の全
体平均分子量を有するような整数である]。
【0034】最も好ましいのは以下の式のポリオキシア
ルキレンブロック共重合体である
【0035】
【0036】これらの重合体は好ましくは、本発明の組
成物の全重量の約10−約30重量%の量で存在させ
る。
【0037】薬剤放出用の本発明の薬剤賦形剤は、従来
の薬剤放出法のものより改良されており、その改良点
は、薬剤放出組成物をゲル状態において等張特性を有す
るように配合することによって、これらの組成物が目、
皮膚、体腔に用いるのにあるいは注射用に用いるのに、
好ましくは最適なものとなっていることである。一般
に、本発明の組成物をゲル状態で高浸透圧性または低浸
透圧性に配合することもできる。本発明の薬剤放出組成
物の重量オスモル濃度を、例えば涙のような体液の重量
オスモル濃度に釣り合わせることによって、本発明の薬
剤放出系を目、皮膚、体腔に施したときのまたは注射す
ることによって施したときの炎症または他の不快感をな
くすことができる。本発明の組成物によって哺乳動物の
目に施すことができる薬剤または診断薬剤の例を以下に
示す:ベータラクタム抗生物質のような抗細菌物質、例
えばセホキシチン、n−ホルムアミドイルチエナマイシ
ンおよび他のチエナマイシン誘導体、テトラサイクリ
ン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、カルベニシ
リン、コリスチン、ペニシリンG,ポリミキシンB,バ
ンコマイシン、セファゾリン、セファロリジン、チブロ
リファマイシン、グラミシジン、バクチトラシンおよび
スルホンアミド;アミノグリコシド抗生物質、例えばゲ
ンタマイシン、カナマイシン、アミカシン、シソミシン
およびトブラマイシン;ナリジクス酸およびその類似
物、例えばノルフロキサシンおよび抗微生物剤の組み合
わせであるフルオロアラニン/ペンチジドン、ニトロフ
ラゾンおよびそれらの類似物;抗ヒスタミン薬およびう
っ血除去薬、例えばピリルアミン、クロルフェニラミ
ン、テトラヒドラゾリン、アンタゾリンおよびこれらの
類似物;ヒスタミン放出乳細胞抑制剤、例えばクロモリ
ン;抗炎症薬、例えばコルチゾン、ヒドロコルチゾン、
酢酸ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、デキサメタゾ
ン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、プレドニゾン、
メチルプレドニゾロン、メドリゾン、フルオロメトロ
ン、プレドニゾロン、プレドニゾロンリン酸ナトリウ
ム、トリアムシノロン、インドメタシン、スリンダック
(sulindac)、その塩およびその相当する硫化物、およ
びこれらの類似物;縮瞳薬および抗コリン作動薬、例え
ばエコチオフェート、ピロカルピン、サリチル酸フィゾ
スチグミン、フルオロリン酸ジイソプロピル、エピネフ
リン、ジピバロピルエピネフリン、ネオスチグミン、ヨ
ウ化エコチオペート、臭化デメカリウム、塩化カルバモ
イルコリン、メタコリン、ベタネコール、およびこれら
の類似物;散瞳薬、例えばアトロピン、ホマトロピン、
スコポラミン、ヒドロキシアンフェタミン、エフェドリ
ン、コカイン、トロピカミド、フェニレフリン、シクロ
ペントレート、オキシフェノニウム、オイカトロピン、
およびこれらの類似物。
【0038】目の症状および病巣の治療に他の薬剤を使
用することもできる。それらの例を以下に示す:緑内障
治療薬、例えばチモロール、特にそのマレイン酸塩、お
よびR−チモロール、およびチモロールまたはR−チモ
ロールとピロカルピンとの組み合わせ、並びに他の多く
のアドレナリン作用薬および/または拮抗薬:エピネフ
リンおよびエピネフリン複合体、またはプロドラッグ、
例えば酒石酸水素塩、硼酸塩、塩酸塩およびジピベフリ
ン誘導体;炭酸脱水酵素抑制剤、例えばアセタゾールア
ミド、ジクロルフェナミド、2−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−チオチオフェンスルホンアミド、6−ヒドロキ
シー2−ベンゾチアゾールスルホンアミドおよび6−ピ
バロイルオキシー2−ベンゾチアゾールスルホンアミ
ド;寄生虫治療薬および/または原虫治療薬、例えばイ
ベルメクチン、ピリメタミン、トリスルファピジミジ
ン、クリンダマイシンおよびコルチコステロイド製剤;
抗ウイルス活性をもつ化合物、例えばアシクロビール、
5−ヨードー2′ーデオキシウリジン(IDU)、アデ
ノシンアラビノシド(Ara−A)、トリフルオロチミ
ジン、インテルフェロンおよびインターフェロン誘導
剤、例えばポリI:C;抗真菌薬、例えばアンフォテリ
シンB、ナイスタチン、フルシトシン、ナタマイシンお
よびミコナゾール;麻酔薬、例えばエチドカイン、コカ
イン、ベノキシネート、塩酸ジブカイン、塩酸ジクロニ
ン、ネイパイン、塩酸フェナカイン、ピペロカイン、塩
酸プロパラカイン、塩酸テトラカイン、ヘキシルカイ
ン、ブピバカイン、リドカイン、メピバカインおよびプ
リロカイン;目の診断薬剤、例えば (a) 網膜の検査に用いる薬剤、例えばフルオレセイ
ンナトリウム; (b) 結膜、角膜および涙器の検査に用いる薬剤、例
えばフルオレセインおよびローズベンガル;そして (c) 異常な瞳孔反応の検査に用いる薬剤、例えばメ
タクロリン、コカイン、アドレナリン、アトロピン、ヒ
ドロキシアンフェタミンおよびピロカルピン;手術の際
に補助薬として用いられる目の薬剤、例えばアルファー
キモトリプシンおよびヒアルロニダーゼ;キレート化
剤、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)お
よびデフェロキサミン;免疫抑制剤および代謝拮抗薬、
例えばメトトレキセート、シクロホスファミド、6−メ
ルカプトプリンおよびアザチオプリンおよび上記化合物
の組み合わせ、例えば硫酸ネオマイシンとデキサメタゾ
ンリン酸ナトリウムの組み合わせのような抗生物質/抗
炎症剤の組み合わせ、およびマレイン酸チモロールとア
セクリジンの組み合わせのような緑内障の治療に同時に
用いられる組み合わせ。
【0039】本発明の薬剤組成物を哺乳動物の皮膚に投
与する場合、適当な薬剤、例えば抗菌性物質、抗感染
薬、麻酔薬、抗炎症剤、駆虫剤、抗ウイルス剤、抗真菌
薬、鎮痛薬および診断薬、を使用することが考えられ
る。代表的な抗菌物質は、ベータラクタム抗生物質、テ
トラサイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシ
ン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド、ア
ニモグリソシド抗生物質、トブラマイシン、ニトロフラ
ゾン、ナリジクス酸および類似物、フルダラニン/ペン
チズドンの抗微生物剤の組み合わせ、酢酸マフェナイ
ド、銀スルファジアジンおよびニトロフラゾンである。
代表的なベータラクタム抗生物質または代表的な抗感染
薬は、ヨウ素、クロラミン、塩化ベンザルコニウムおよ
びフェノールである。代表的な抗炎症薬剤は、コルチゾ
ン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、デキサメタゾ
ン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリアムシナ
ロン、インドメタシン、スリンダックおよびその塩およ
び相当する硫化物である。代表的な駆虫剤はイベルメク
チンである。代表的な抗ウイルス薬はアシクロビールお
よびインターフェロンである。代表的な麻酔薬はベンゾ
カイン、リドカインおよびジブカインである。代表的な
抗真菌薬はトルナフテート、ウンデシレン酸、サリチル
酸、ウンデシレン酸亜鉛ミコナゾールおよびチアベンダ
ゾールである。代表的な鎮痛薬はメチルサリチレート、
メントール、樟脳、メチルニコチネート、トリエタノー
ルアミンサリチリレート、グリコールサリチレートおよ
びサリチルアミンである。代表的な診断薬化合物はn−
アルキルカーボネート、コレステリルオレイルカーボネ
ート、コレステリルノナノエートまたはコレステリルベ
ンゾエートであり、これらは全て適当な割合で液晶反応
を示す。
【0040】本発明の薬剤組成物を皮下または筋肉内注
射に使用する場合、以下の群から選ばれる種類の薬剤が
用いられる:抗菌物質、抗ヒスタミン薬およびうっ血除
去薬、抗炎症剤、駆虫薬、抗ウイルス薬、局所麻酔薬、
抗真菌薬、抗アメーバ薬または抗トリコモナス薬、鎮痛
薬、抗関節炎薬、抗ぜん息薬、抗凝固薬、抗けいれん
薬、抗鬱薬、抗糖尿病薬、抗腫瘍薬、抗神経病薬、抗高
血圧症薬および筋肉弛緩薬。代表的な抗菌物質はベータ
ラクタム抗生物質、テトラサイクリン、クロラムフェニ
コール、ネオマイシン、グラミシジン、バシトラシン、
スルホンアミド、アミノグリコシド抗生物質、トブラマ
イシン、ニトロフラゾン、ナリジクス酸および類似物お
よびフルダラニン/ペンチジドンの抗微生物薬の組み合
わせである。代表的な抗ヒスタミン薬およびうっ血除去
薬はペリラミン、クロルフェニラミン、テトラヒドロゾ
リンおよびアンタゾリンである。代表的な抗炎症薬はコ
ルチゾン、ヒドロコルチゾン、ベータメタゾン、デキサ
メタゾン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリア
ムシノロン、インドメタシン、スリンダックおよびその
塩および相当する硫化物である。代表的な駆虫薬化合物
はイベルメクチンである。代表的な抗ウイルス化合物は
アシクロビールおよびインターフェロンである。代表的
な鎮痛薬はジフルニザル、アスピリンまたはアセトアミ
ノフェンである。代表的な抗関節炎薬はフェニルブタゾ
ン、インドメタシン、スリンダック、その塩および相当
する硫化物、デキサメタゾン、イブプロフェン、アロプ
リノール、オキシフェンブタゾンまたはプロベネシドで
ある。代表的な抗ぜん息薬はテオフィリン、エフェドリ
ン、ジプロピオン酸ベクロメタゾンおよびエピネフリン
である。代表的な抗凝固薬はヘパリン、ビスヒドロキシ
クマリンおよびワルファリンである。代表的な抗痙攣薬
はジフェニルヒドラントインおよびジアゼパムである。
代表的な抗うつ薬はアミトリプチリン、クロルジアゼポ
キシドパーフェナジン、プロトリプチリン、イミプラミ
ンおよびドキセピンである。代表的な抗糖尿病薬はイン
スリン、ソマトスタチンおよびその類似物、トルブタミ
ド、トルアザミド、アセトヘキサミドおよびクロルプロ
パミドである。代表的な抗腫瘍薬はアドリアマイシン、
フルオロウラシル、メトトレキセートおよびアスパラギ
ナーゼである。代表的な抗神経薬はプロクロルペラジ
ン、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、チオリダジン、
モリンドン、フルフェナジン、トリフルオペラジン、パ
ーフェナジン、アミトリプチリンおよびトリフルプロマ
ジンである。代表的な抗高血圧症薬はスピロノラクト
ン、メチルドーパ、ヒドララジン、クロニジン、クロロ
チアジド、デセルピジン、チモロール、プロプラノロー
ル、メトプロロール、塩酸プラゾシンおよびレセルピン
である。代表的な筋肉弛緩薬は塩化スクシニルコリン、
ダンブロレン、シクロベンザプリン、メトカルバモール
およびジアゼパムである。
【0041】本発明の薬剤放出系によって多くの薬学的
に活性な物質を体腔に投与するしうる。薬剤、すなわち
製剤は水溶性であるのが好ましい。薬剤によっては他の
ものよりも水性重合体系に大きな溶解度を示すものがあ
る。薬剤の溶解度を高めるために補助溶剤を使用するこ
とができるが、薬剤によっては不溶性である。これらは
しばしば、適当な懸濁剤または増粘剤の助けによって重
合体賦形剤中に懸濁させることができる。
【0042】本発明の薬剤重合体放出系によって体腔に
投与しうる適した種類の薬剤は、B−ラクタム抗生物質
のような抗菌物質、例えばセフォキシチン、n−ホルム
アミドイルチエナマイシンおよび他のチエナマイシン誘
導体、テトラサイクリン、クロラミフェニコール、ネオ
マイシン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミ
ド;アミノグリコシド抗生物質、例えばゲンタマイシ
ン、カナマイシン、アミカシン、シソミシンおよびトブ
ラマイシン;ナリジクス酸および類似物、例えばノルフ
ロキサシンおよびフルダラニン/ペンチジドンの抗生物
質の組み合わせ;ニトロフラゾンおよび類似物;抗ヒス
タミン薬およびうっ血除去薬、例えばピリラミン、コル
フェニラミン、テトラヒドラゾリン、アンタゾリンおよ
び類似物;抗炎症薬、例えばコルチゾン、ヒドロコルチ
ゾン、ベータメタゾン、デキサメタゾン、フルオコルト
ロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、インドメタ
シン、スリンダック、その塩およびその相当する硫化
物、および類似物である。また、駆虫剤化合物、例えば
イベルメクチン;抗ウイルスに有効な化合物、例えばア
シクロビールおよびインターフェロンも含まれる。
【0043】抗真菌薬、殺アメーバ剤、殺トリコモナス
剤または抗原虫薬を必要とする膣および尿道の治療の場
合、以下の薬剤を使用することができる:ポリオキシエ
チレンノニルフェノール、スルホン酸アルキルアリー
ル、硫酸オキシキノリン、硝酸ミコナゾール、スルファ
ニルアミド、カンジシジン、スルフィソキサゾール、ナ
イサチチン、クロトリマゾール、メトロニダゾールおよ
び類似物および抗原虫薬、例えばアスクロラムフェニコ
ール、クロロキン、トリメトプリム、スルファメトキサ
ゾールおよび類似物。
【0044】直腸に使用する場合は、本発明の薬剤重合
体放出系によって、以下の適当な薬剤を投与することが
できる:(1) 鎮痛薬、例えばアスピリン、アセトア
ミノフェン、デフルニサール、および類似物。
【0045】(2) 麻酔薬、例えばリドカイン、プロ
カイン、ベンゾカイン、キシロカインおよび類似物。
【0046】(3) 抗関節炎薬、例えばフェニルブタ
ゾン、インドメタシン、スリンダック、デキサメタゾ
ン、イブプロフェン、アロプリノール、オキシフェンブ
タゾンプロベネシドおよび類似物。
【0047】(4) 抗ぜん息薬、例えばテオフィリ
ン、エフェドリン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、エ
ピネフリンおよび類似物。
【0048】(5) 尿路消毒薬、例えばスルファメト
キサゾール、トリメトプリム、ニトロフラントイン、ノ
ルフロキシンおよび類似物。
【0049】(6) 抗凝固薬、例えばヘパリン、ビス
ヒドロキシクマリン、ワルファリンおよび類似物。
【0050】(7) 抗痙攣薬、例えばジフェニルヒダ
ントイン、ジアゼパムおよび類似物。
【0051】(8) 抗うつ薬、例えばアミトリプチリ
ン、クロルジアゼポキシド、パーフェナジン、プロトリ
プチリン、イミプラミン、ドキセピンおよび類似物。
【0052】(9) 抗糖尿病薬、例えばインスリン、
トルブタミド、トラザミド、アセトヘキサミド、クロル
プロパミドおよび類似物。
【0053】(10) 抗腫瘍薬、例えばアドリアマイ
シン、フルロウラシル、メトトレキセート、アスパラギ
ナーゼおよび類似物。
【0054】(11) 抗神経薬、例えばプロクロルペ
ラジン、炭酸リチウム、クエン酸リチウム、チオリダジ
ン、モリンドン、フルフェナジン、トリフルオペラジ
ン、パーフェナジン、アミトリプチリン、トリフルプロ
マジンおよび類似物。
【0055】(12) 抗高血圧薬、例えばスピロノラ
クトン、メチルドパ、ヒドララジン、クロニジン、クロ
ロチアジド、デセルピジン、チモロール、プロプラノロ
ール、メトプロロール、塩酸プラゾシン、レセルピンお
よび類似物。
【0056】(13) 筋肉弛緩薬、例えばメファラ
ン、ダンブロレン、シクロベンザプリン、メトカルバモ
ール、ジアゼパムおよび類似物。
【0057】(14) 抗原虫薬、例えばクロラムフェ
ニコール、クロロキン、トリメトプリムおよび類似物。
【0058】(15) 殺精子薬、例えばノノキシノー
ルー9。
【0059】本発明の薬剤組成物に用いられる特定の薬
剤は、患者の疾患の薬理学的治療に必要な種類の薬剤で
ある。例えば、患者が外耳道の痛みまたはかゆみを感じ
ている場合、選択する薬剤はおそらくベンゾカインとな
るであろう。
【0060】本発明はまた、薬剤放出製剤すなわち活性
薬剤、診断薬剤または膣の酸度保持剤を除いた薬剤組成
物を使用することも包含するものである。上記成分の全
ての比率はこの組成物を満足させるものである。これを
用いる場合、必要ならば賦形剤を好ましい重量オスモル
濃度およびpHで加える。
【0061】一般に、本発明の薬剤放出系は、約0.0
1−約60重量%の薬剤、約10−約50%の重合体お
よび80−約20%の水を含む。しかしながら、特別の
場合には、これらの量を変えて、投薬明細よりも増加ま
たは減少させてもよい。
【0062】薬剤放出賦形剤は、薬剤および緩衝剤の他
に、必要に応じて、防腐剤、補助溶剤、懸濁剤、増粘
剤、イオン濃度および重量オスモル濃度調整剤および他
の賦形剤を含んでいてもよい。薬剤放出賦形剤に用いう
る適当な水溶性防腐剤は、重亜硫酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム、アスコルビン酸塩、塩化ベンザルコニウ
ム、クロロブタノール、チメロサール、硼酸フェニル水
銀、パラベン、ベンジルアルコールフェニルエタノール
等である。これらの薬剤は一般に、約0.001−約5
重量%、好ましくは約0.01−約2重量%の量で存在
させうる。
【0063】約7.4+0.2のpHに保つのに有用な
代表的な緩衝剤または塩は、アルカリまたはアルカリ土
類金属炭酸塩、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、
クエン酸塩、硼酸塩、酢酸塩およびコハク酸塩、例えば
リン酸、クエン酸、硼酸、酢酸、重炭酸、炭酸およびト
ロメタミン(TRIS)のナトリウム塩である。これら
の薬剤は系のpHを7.4+0.2、好ましくは7.4
に保つのに十分な量で存在させる。それゆえ、緩衝剤は
全組成物の重量に基づいて5%にすることができる。
【0064】本発明の薬剤放出組成物の製造について次
に記す。以下の実施例のために次の製造手順に従って準
備を行った。本発明の重合体系は低い温度で十分に溶解
するので、好ましい可溶化法(コールドプロセス)は、
必要量の重合体を使用量の水に加えることによって開始
するものである。一般に、振盪することによって重合体
を湿潤させた後、混合物に蓋をし、そして重合体を溶解
するために、0ー10℃の冷却室または温度調節器内に
置いた。混合物を撹拌または振盪し、重合体溶液をより
高速にする。薬理学的に活性な薬剤および各種の添加
剤、例えば緩衝剤、塩および防腐剤はこの後に添加およ
び溶解することができる。場合によっては、薬理学的に
活性な物質が水に不溶性である場合、これを懸濁させな
ければならない。
【0065】以下の実施例は本発明の様々な態様を説明
するものであり、本発明の範囲を限定するものではな
い。本明細書および特許請求の範囲において、断りがな
ければ、温度は摂氏度であり、部、%および割合は重量
によるものである。
【0066】
【実施例】実施例1 この実施例の配合物は、外科用として目に用いる本発明
の組成物に関するものである。製造した組成物は、等
張、殺菌性で、pHが7.4+0.2である特徴を有
し、水溶液は、上記式IVで一般的に示される構造を持
ち、ポリオキシプロピレン疎水性基の平均分子量が約
4,000および全体平均分子量が約11,500であ
り、そして共重合体全体の約70重量%のオキシエチレ
ン基を含有するポリオキシエチレンーポリオキシプロピ
レンブロック共重合体から製造した。この共重合体(以
下の式VI)はプルロニック(PLURONIC)F−127
[ポロキサマー(Poloxamer)407としても知られてい
る]という商標でニュージャージー州パルシパニーのB
ASF社から販売されている。TRIS塩酸塩緩衝剤中
の溶液は、水溶液を形成するための上記のコールドプロ
セス法に従って、上記重合体を冷(4℃)緩衝剤に溶解
することにより製造し、25重量%の濃度にした。溶液
法についてのさらに詳しい説明は、Journal of biomedi
cal material research、6、527(1972)の
「人工皮膚I、火傷治療用のプルロニックF−127ゲ
ルの製造および性質(Artificial Skin I Preparation
and Properties of PLURONIC F-127 Gels For Treatmen
t of Burns)」 に記されている。ブロック共重合体は以
下の式で表される:
【0067】
【0068】この配合物は図1の根拠となるものであ
り、図1において、曲線Aは液体状態での配合物の測定
重量オスモル濃度であり、曲線Bはゲル化状態での配合
物の算出重量オスモル濃度である。一般に、この配合物
は、17%を越える重合体濃度でのみ哺乳動物の体温で
ゲル化する。この配合物は、121℃、1.05kg/
cm 2 (15psi)で15分間、オートクレーブ処理する
ことによって殺菌した。オートクレーブ処理前のpHは
7.3であり、オートクレーブ処理後も同じであること
が分かった。オートクレーブ処理前のゲル化状態での重
量オスモル濃度を測定したところ290+10mOsm/kg
であり、オートクレーブ後のそれは298+10mOsm/k
gであった。毎分20回転のブルックフィールド(スピ
ンドルおよびカップ)粘度計を用いて37℃で測定した
センチポアズでのゲル濃度(粘度)は、オートクレーブ
処理前は44,000より高く、オートクレーブ処理後
は44,000より高かった。
【0069】実施例2 この実施例の配合物は、活性成分が溶解した、等張性で
pHの釣り合いのとれた熱可逆性の系である。以下の抗
生物質配合物を製造して、抗生物質配合物溶液1g当た
り、3.5mgの硫酸ネオマイシンおよび10,000単
位の硫酸ポリミキシンBを含有させた。抗生物質配合物
は次のように調合した: 成分 重量% 硫酸ネオマイシン 0.55 硫酸ポリミキシンB 0.12 グリセリン 0.7 ポロキサマー407(BASF) 19.0 メチル/プロピルパラベン(9:1) 0.1 TRIS塩酸塩緩衝剤(0.1モル) 79.53 この配合物は、メチル/プロピルパラベン防腐剤、硫酸
ネオマイシンおよび硫酸ポリミキシンBを、必要量のT
RIS塩酸塩緩衝剤に撹拌、溶解させることによって製
造した。これらの成分を氷上のガラスビーカーに入れ、
そして撹拌しながらポロキサマー407をこのビーカー
にゆっくりと加えた。ポロキサマー407を完全に溶解
させた後、配合物を4℃で貯蔵した。得られた生成物は
無色透明で、哺乳動物の皮膚の温度(33+2℃)でゲ
ル化する特徴を有していた。この配合物を、15分間、
1.05kg/cm 2 (15psi)および121℃でオー
トクレーブ処理することによって殺菌した。生成物のp
Hおよび重量オスモル濃度は次の通りであった:液体状
態で、pHは7.5、重量オスモル濃度は約650mOs
m。ゲル化状態では、製剤のpHおよび重量オスモル濃
度はそれぞれ7.5および290mOm/kgであった。
【0070】実施例3 この実施例は、活性成分を分散させた、等張性でpHの
釣り合いのとれた熱可逆性の系に関するものである。
【0071】以下の抗微生物配合物を、1重量%のスル
ファジアジン銀を含有させて製造した。
【0072】 成分 重量% スルファジアジン銀 1.0 グリセリン 0.25 キサンタンガム 0.33 ポロキサマー407(BASF) 18.66 メチル/プロピルパラベン(9:1) 0.1 TRISマレイン酸塩緩衝剤(0.05モル) 79.72 この配合物は、スルファジアジン銀およびグリセリン
をグラスモーターで粉砕することによって製造した。計
量した量のキサンタンガムペースト(緩衝剤部分の2.
5%)を粉砕を続けながら加えた。上記のコールドプロ
セスに従って、ポロキサマー407およびメチル/プロ
ピルパラベン防腐剤を他の緩衝剤部分に加えて、水溶液
を製造した。この溶液を計量し、計量した量の粉砕混合
物と混合した。この混合は、窒素環境下でホモジナイザ
ーを用いて行った。得られた生成物は、乳白色で、哺乳
動物の皮膚の温度(33+2℃)でゲル化する特徴を有
していた。生成物のpHは7.32であり、測定した液
体状態での重量オスモル濃度は573mOsm/kgであっ
た。ゲル化状態での算出重量オスモル濃度は290mOsm
/kgであった。
【0073】参考例1および 米国特許第4、810、503号に記載の、それぞれ2
重量%および4重量%の重合体#2および表面活性剤#
を使用して、実施例2および3を繰り返した。実施例
2および3で用いたポロキサマー407のパーセントの
はTRIS塩酸塩緩衝剤で釣り合いをとった。これら
の配合物は室温でゲルを形成した。pHおよび重量オス
モル濃度は実質的に同じであった。
【0074】特定の具体例について本発明を説明してき
たが、この技術分野に詳しい人にとって、本発明の範囲
および精神から逸脱することなく様々な変更を加えるこ
とは可能であり、説明のためのこれらの変更が全て本発
明に包含されることは無論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】0.1モルTRIS塩酸塩バッファー中におけ
る異なる濃度でのポロキサマー(Ploxamer)407の、
溶液状態およびゲル化状態における重量オスモル濃度を
示す曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 9/107 A61K 9/107 U 45/00 ABL 45/00 ABL ADA ADA 47/34 47/34 F (31)優先権主張番号 517278 (32)優先日 1990年5月1日 (33)優先権主張国 米国(US) 前置審査 (72)発明者 ロバート・ソウル・レヴィンソン アメリカ合衆国ミシガン州48176,サリ ーン,ローバル・コート 2760 (56)参考文献 特開 昭52−87238(JP,A) 特開 昭52−125619(JP,A) 特開 昭60−48922(JP,A) 特開 昭61−277612(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/00 - 9/113 A61K 47/30,47/34 A61K 45/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 好ましい重量オスモル濃度およびpHを
    有する、室温以下の温度で液体であり、哺乳動物の体温
    でゲルである水性ゲルよりなる、目、皮膚に施すための
    または注射用のまたは体腔に投与するための組成物であ
    って、上記の水性ゲルは、 (a)約10ないし約50重量%の式: Y[(A)――E――H] (I) (式中、Aは酸素/炭素原子比が0.5未満のポリオキ
    シアルキレン部分であり、Xは少なくとも2であり、Y
    は水またはX個の反応性水素原子を含有する有機化合物
    から誘導されるものであり、Eは共重合体の少なくとも
    60重量%を構成するポリオキシアルキレン部分であ
    り、nは、中間体: X[(A)――H] (II) のヒドロキシル価で測定して、平均分子量が少なくとも
    約500−約900となるような価であり、そして共重
    合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000であ
    る)のポリオキシアルキレンブロック共重合体;および (b)約80ないし約20重量%の水よりなり、 該水性組成物の液体状態での重量オスモル濃度はゲルの
    重量オスモル濃度が所望の値となるように調節されてい
    る上記の組成物。
  2. 【請求項2】 薬剤または診断薬剤を含有する請求項1
    に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記共重合体が以下の式で表される、請
    求項2に記載の組成物: HO(CO)(CO)(CO)H (III) [式中、aは、(CO)で表される疎水性基
    が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約500の
    分子量を有するような整数であり、ポリオキシエチレン
    鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を構成し、共重
    合体の全体平均分子量は少なくとも15,000であ
    る]あるいは HO(CO)b(CO)(CO)H (IV) [式中、aは、(CO)で表される疎水性基
    が、ヒドロキシル価で測定して、少なくとも約900の
    平均分子量を有するような整数であり、ポリオキシエチ
    レン鎖は共重合体の少なくとも約70重量%を構成し、
    共重合体の全体平均分子量は少なくとも15,000で
    ある]あるいは [式中、aおよびbは、共重合体が少なくとも約15,
    000の疎水性基分子量、少なくとも約70%の親水性
    基および少なくとも約15,000の全体平均分子量を
    有するような整数である]。
  4. 【請求項4】 上記ポリオキシアルキレンブロック共重
    合体が、上記組成物および薬剤または診断薬剤の全重量
    の約10−約30重量%の量で存在する、式 の共重合体である、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物の液体状態での重量オスモル濃度
    がグリセリンによって調節されている請求項1の組成
    物。
  6. 【請求項6】 好ましい重量オスモル濃度およびpHを
    有し、室温以下の温度で液体であり、哺乳動物の体温で
    ゲルである水性ゲルよりなる、目、皮膚、体腔に投与す
    るかあるいは注射することよりなる薬理学的治療または
    診断薬剤の投与のための組成物であって、上記の水性ゲ
    ルは、 (a)約10ないし約50重量%の式: Y[(A)――E―――H] (I) (式中、Aは酸素/炭素原子比が0.5未満のポリオキ
    シアルキレン部分であり、xは少なくとも1であり、Y
    は水またはx個の反応性水素原子を含有する有機化合物
    から誘導されるものであり、Eはポリオキシアルキレン
    部分であり、nは、中間体: X[(A)――H] (II) のヒドロキシル価で測定して、Aの平均分子量が少なく
    とも約500−約900となるような価であり、そして
    共重合体の全体平均分子量は少なくとも約5,000で
    ある)のポリオキシアルキレンブロック共重合体:およ
    び (b)約80ないし約20重量%の水よりなり、 該水性組成物の液体状態での重量オスモル濃度はゲルの
    重量オスモル濃度が所望の値となるように調節されてい
    る上記の組成物。
  7. 【請求項7】 上記組成物が薬剤または診断薬剤を含有
    している、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 好ましい重量オスモル濃度およびpHを
    有する水性ゲルよりなる目、皮膚、体腔に投与するかあ
    るいは注射することよりなる薬理学的治療または診断薬
    剤の投与のための組成物であって、上記の水性ゲルは (a)表面活性剤;および (b)以下の群(A)から選ばれる分子量約10,00
    0−約100,000のポリオキシアルキレンポリエー
    テルよりなり、 該水性組成物の液体状態での重量オスモル濃度はゲルの
    重量オスモル濃度が所望の値となるように調節されてい
    る上記の方法: (A)エチレンオキサイドおよび少なくとも1種の炭素
    原子数3−4の低級アルキレンオキシドと、3−10の
    炭素原子および3−6の活性水素を有する活性水素含有
    化合物少なくとも1種とを反応させてヘテリックまたは
    ブロック共重合体中間体を製造し、さらにこの共重合体
    中間体と、上記ポリエーテルの全重量に基づいて約0.
    3−10重量%の、平均炭素鎖長が約20−約45脂肪
    族炭素原子のアルファオレフィンオキシド少なくとも1
    種とを反応させ、ホモポリマーと、上記ポリエーテルの
    全重量に基づいて0.3−10重量%の、平均炭素鎖長
    が約20−約45脂肪族炭素原子のアルファオレフィン
    オキシド少なくとも1種とを反応させることによって製
    造されるポリオキシアルキレンポリエーテル。
  9. 【請求項9】 上記組成物が薬剤または診断薬剤を含有
    している、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 好ましい重量オスモル濃度およびpH
    を有する水性ゲルよりなる、哺乳動物の目、皮膚に施す
    ためのまたは注射用のまたは体腔に投与するための組成
    物であって、上記水性ゲルは (a)表面活性剤:および (b)以下の群(A)および(B)から選ばれる分子量
    約10,000−約100,000のポリエーテルより
    なり、 該水性組成物の液体状態での重量オスモル濃度はゲルの
    重量オスモル濃度が所望の値となるように調節されてい
    る上記の組成物: (A)エチレンオキサイドおよび少なくとも1種の炭素
    原子数3−4の低級アルキレンオキシドと、3−10の
    炭素原子および3−6の活性水素を有する活性水素含有
    化合物少なくとも1種とを反応させてヘテリックまたは
    ブロック共重合体中間体を製造し、さらにこの共重合体
    中間体と、上記ポリエーテルの全重量に基づいて約0.
    3−10重量%の、平均炭素鎖長が約20−約45脂肪
    族炭素原子のアルファオレフィンオキシド少なくとも1
    種とを反応させることによって製造されるポリエーテ
    ル、および (B)エチレンオキサイドと、2−10の炭素原子およ
    び2−6の活性水素を有する活性水素含有化合物少なく
    とも1種とを反応させてホモポリマー中間体を製造し、
    さらにこのホモポリマー中間体と、上記ポリエーテルの
    全重量に基づいて約0.3−10重量%の、平均炭素鎖
    長が約20−約45脂肪族炭素原子のアルファオレフィ
    ンオキシド少なくとも1種とを反応させることによって
    製造されるポリエーテル。
  11. 【請求項11】 薬剤または診断薬剤を含有する請求項
    10の組成物。
  12. 【請求項12】 (a)薬剤と (A)エチレンオキサイドおよび少なくとも1種の炭素
    原子数3−4の低級アルキレンオキシドと、3−10の
    炭素原子および3−6の活性水素を有する活性水素含有
    化合物少なくとも1種とを反応させてヘテリックまたは
    ブロック共重合体中間体を製造し、さらにこの共重合体
    中間体と、上記ポリエーテルの全重量に基づいて約0.
    3−10重量%の、平均炭素鎖長が約20−約45脂肪
    族炭素原子のアルファオレフィンオキシド少なくとも1
    種とを反応させることによって製造されるポリエーテ
    ル、または (B)エチレンオキサイドと、2−10の炭素原子およ
    び2−6の活性水素を有する活性水素含有化合物少なく
    とも1種とを反応させてホモポリマー中間体を製造し、
    さらにこのホモポリマー中間体と、上記ポリエーテルの
    全重量に基づいて約0.3−10重量%の、平均炭素鎖
    長が約20−約45脂肪族炭素原子のアルファオレフィ
    ンオキシド少なくとも1種とを反応させることによって
    製造されるポリエーテルとを含有する水溶液を用意し;
    そして (b)重量オスモル濃度をあらかじめ決められたレベル
    に調節することからなる請求項11の組成物の製造方
    法。
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