JP2752312B2 - 光電子放出面およびそれを用いた電子管と光検出装置 - Google Patents

光電子放出面およびそれを用いた電子管と光検出装置

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JP2752312B2 JP22623793A JP22623793A JP2752312B2 JP 2752312 B2 JP2752312 B2 JP 2752312B2 JP 22623793 A JP22623793 A JP 22623793A JP 22623793 A JP22623793 A JP 22623793A JP 2752312 B2 JP2752312 B2 JP 2752312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換量子効率の優
れた光電子放出面、及び当該光電子放出面を適用するこ
とによって高感度化を実現する光電子増倍管や画像増強
管などの光電子増倍機能を有する電子管、更にかかる電
子管を適用した高感度の光検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光電子放出面は、入射光を光電子に変換
して外部へ放出する光電子変換機能を有し、例えば、光
電子増倍管や画像増強管の受光面等に適用されている。
【0003】従来、このような光電子放出面として、米
国特許3958143号に開示されたものがある。これ
は、半導体又は半導体ヘテロ構造の光吸収層の一側面
(光入射面)にショットキ電極が形成されると共に、他
の側面(光吸収層に対して裏面)にオーミック電極が形
成されている。そして、ショットキ電極とオーミック電
極間に所定極性のバイアス電圧が印加された状態で光が
入射すると、光吸収層に励起された光電子がショットキ
電極まで移動して、高いエネルギー帯に遷移された後、
真空中へ放出される。
【0004】ところが、かかる構造の光電子放出面にあ
っては、上記ショットキ電極を極めて薄い(100オン
グストローム以下)Ag薄膜で実現していた。したがっ
て、現在の半導体製造技術をもってしても、ショットキ
電極の膜厚の再現性及び均一性に乏しく、実用化の点で
大きな困難性を有している。
【0005】そこで、本願発明者等は、かかる問題点を
解決するために、特開平4−269419号において、
新規な光電子放出体を開発・提供した。この光電子放出
体(面)は、半導体又は半導体ヘテロ構造の光吸収層の
一側面(光入射面)に、適宜のパターン形状のショット
キ電極が形成されると共に、他の側面(光吸収層に対し
て裏面)にオーミック電極が形成されている。そして、
ショットキ電極とオーミック電極間に所定極性のバイア
ス電圧が印加された状態で光が入射すると、光吸収層に
励起された光電子がショットキ電極まで移動して、高い
エネルギー帯に遷移された後、真空中へ放出される。こ
のように、特開平4−269419号にあっては、ショ
ットキ電極を光吸収層の一側面全体について均一に形成
するのではなくパターン形状にした結果、リソグラフィ
ー技術を用いて均一性、再現性を向上させることが可能
となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鋭意研究を
継続する中で、更に特性の優れた光電子放出面を提供す
ることを目的とする。即ち、特開平4−269419号
は、ショットキ電極の均一化及び再現性の向上において
成功した技術であるが、しかし、この光電子放出面は、
長波長の入射光に対する感度(即ち、光電変換量子効
率)が短波長の入射光に対する感度と比較して低下する
という特性を有している。
【0007】一般的に、半導体を適用した光電子放出面
にあっては、このように、長波長の入射光に対する感度
が短波長の入射光に対する感度と比較して低下すること
は、避け難い技術的課題ではあるが、本願発明者は、更
に鋭意研究を行うことによって、広い波長域にわたって
高感度特性を発揮する光電子放出面を実現すると共に、
かかる光電子放出面を適用した高感度の電子管と光検出
装置を提供することとした。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光電子放出面
は、入射光を吸収して光電子を励起するp型又は半絶縁
性若しくはヘテロ積層構造を有する光吸収層と、上記光
吸収層の一側面に積層されたショットキ電極と、上記シ
ョットキ電極上に絶縁層を介して積層された引出し電極
と、上記光吸収層と上記ショットキ電極との間に所定極
性の電圧を印加するために備えられたコンタクトとを具
備し、上記光吸収層と上記ショットキ電極との間、及び
上記ショットキ電極と上記引出し電極との間に夫々所定
バイアス電圧が印加され、上記光吸収層に光が入射する
のに応じて、光電子を放出する構造とした。
【0009】又、本発明の他の光電子放出面は、更に、
前記引出し電極上に、所定電圧が印加される収束電極が
他の絶縁層を介して積層される構造にした。
【0010】尚、これらの光電子放出面の前記ショット
キ電極は、前記光吸収層に所定のパターン状に積層さ
れ、前記絶縁層の形成されない領域に、アルカル金属又
はその化合物、もしくはアルカル金属の酸化物あるいは
アルカル金属のフッ化物から成る金属層が積層される構
造とした。
【0011】又、これらの電子放出面を備え、電子放出
面から放出される光電子を電子増倍部で電子増倍する電
子管を構成した。
【0012】又、かかる電子管を適用して、電子管の出
力を信号処理する信号処理手段により、各種の光計測を
行う光検出装置を実現した。
【0013】
【作用】かかる構造を有する光電子放出面によれば、光
吸収層内に励起される光電子は、光吸収層とショットキ
電極間に印加されるバイアス電圧に起因する内部電界に
よって放出表面まで容易に到達することができ、更に、
ショットキ電極と引出し電極との間に印加されるバイア
ス電圧に起因する外部電界により、光電子の放出表面と
真空中との間のエネルギー障壁が極めて薄くなる。した
がって、光電子はトンネル効果によりこの薄いエネルギ
ー障壁を通過して、真空中へ容易に脱出する。更に、絶
縁層は半導体製造技術により極めて薄く且つ一様に形成
されるので、ショットキ電極と引出し電極との間の上記
外部電界は均一となる。この結果、バイアス電圧を、従
来のような高電圧に設定する必要がなくなり、放電現象
による光電子放出面の破壊等の問題を解消することがで
きる。
【0014】このように、上記エネルギー障壁が薄くな
るので、光電変換量子効率が大幅に向上し、高感度の光
電子放出面が実現される。そして、かかる光電子放出面
を適用した電子管は、電子増倍する前に光電子放出面か
ら高効率で光電子が放出されるので、高S/Nが実現さ
れる。
【0015】
【実施例】本発明による光電子放出面の一実施例を図1
乃至図4と共に説明する。尚、この実施例は反射型光電
子放出面に関する。
【0016】まず、図1に示す縦断面図に基づいて構造
を説明する。p+ 半導体基板1にp- 光吸収層2とp-
コンタクト層3がエピタキシャル成長されており、半導
体基板1の裏面にはオーミック電極4が形成されてい
る。更に、p- コンタクト層3の上面には、適宜のパタ
ーン形状のショットキ電極5が積層され、ショットキ電
極5上には絶縁層6を介して引出し電極7が積層されて
いる。したがって、絶縁層6と引出し電極7は、ショッ
トキ電極5に対応してパターン形状に形成されている。
又、ショットキ電極5が形成されていないp- コンタク
ト層3の表面に、アルカリ金属の極めて薄い金属膜8が
塗布されることにより、p- 光吸収層2に励起されてp
- コンタクト層3を介してその表面(以下、放出表面と
いう)に到達した光電子の放出効率を向上させる構造と
なっている。
【0017】そして、ショットキ電極5側を高電位とす
るバイアス電圧VBSがショットキ電極5とオーミック電
極4間に印加され、引出し電極7側を高電位とするバイ
アス電圧VBOが引出し電極7とショットキ電極5間に印
加される。
【0018】次に、かかる構造を有する光電子放出面の
動作を説明する。
【0019】まず、バイアス電圧VBSとVBOが両方とも
印加されない場合、即ち、オーミック電極4とショット
キ電極5及び引出し電極7を共に電気的に開放状態にし
て、光を照射した場合の動作を図2に基づいて説明す
る。尚、図2は、放出表面近傍におけるエネルギーバン
ド図であり、CBは伝導帯の準位、VBは価電子帯の準
位、FLはフェルミ準位、VLは真空準位である。光h
νが入射すると、その入射光hνが光吸収層2で吸収さ
れて光電子eが励起され、放出表面近傍へ移動する。し
かし、このバイアス電圧VBSとVBOが印加されない状態
では、伝導帯CBのエネルギー差ΔEcに起因して、光
電子eは放出表面まで到達できず、従って真空中へ放出
されない。
【0020】次に、オーミック電極4とショットキ電極
5の間に所定のバイアス電圧VBSを印加し、ショットキ
電極5と引出し電極7間を電気的に開放状態にして、光
を照射した場合の動作を図3の放出表面近傍におけるエ
ネルギーバンド図に基づいて説明する。尚、同図中、C
Bは伝導帯の準位、VBは価電子帯の準位、FLはフェ
ルミ準位、VLは真空準位である。光hνが入射する
と、その入射光hνが光吸収層2で吸収されて光電子e
が励起され、更に、光電子eはバイアス電圧VBSに起因
する内部電界によって加速されて高いエネルギー帯CB
2 へ遷移し、光電子放出面の表面まで到達する。
【0021】但し、光電子eが真空中へ脱出するには、
遷移した伝導帯CB2 の底と真空準位VLとのエネルギ
ー差(即ち、電子親和力)Eaが負、且つこのエネルギ
ー差Eaが大きくなければ光電子eの真空中への脱出確
率が十分に高く成らないので、このときのバイアス設定
条件では、入射光子に対して光電子eが真空中へ放出さ
れる効率(光電子変換量子効率という)が十分高くなら
ない。特に、長波長側の入射光hνに対する光電子変換
量子効率が低下する。
【0022】次に、オーミック電極4とショットキ電極
5の間に所定のバイアス電圧VBS、ショットキ電極5と
引出し電極7間に所定のバイアス電圧VBOを同時に印加
して、光を照射した場合の動作を図4の放出表面近傍に
おけるエネルギーバンド図に基づいて説明する。尚、同
図中、CBは伝導帯の準位、VBは価電子帯の準位、F
Lはフェルミ準位、VLは真空準位である。光hνが入
射すると、その入射光hνが光吸収層2で吸収されて光
電子eが励起され、更に、光電子eはバイアス電圧VBS
に起因する内部電界によって加速されて高いエネルギー
帯CB2 へ遷移し、光電子放出面の表面まで到達する。
【0023】更に、バイアス電圧VBOが印加されること
によって、ショットキ電極5と引出し電極7間に外部電
界が形成されるので、図4に示すように、真空準位VL
が伝導帯の準位CB2 より極めて低くなると共に、放射
面と真空中との間のエネルギー障壁が極めて薄くなる。
したがって、光電子放出面の光電子eはトンネル効果に
よりこの薄いエネルギー障壁を通過して、真空中へ容易
に脱出する。このように、バイアス電圧VBSとVBOを印
加することによって、たとえエネルギーギャップの小さ
な半導体を適用しても、光電子変換量子効率が向上し、
特に、長波長の入射光hνに対する効率が改善されるこ
とから、広い波長域にわたって高い光電子変換量子効率
が発揮される。
【0024】次に、図1に示す光電子放出面の製造方法
を説明する。尚、この実施例では、半導体基板1にp+
のInP、光吸収層2にInGaAsP、コンタクト層
3にp- のInP、オーミック電極4にAuGe、ショ
ットキ電極5にAl、絶縁層6にSiO2 、引出し電極
7にAlを夫々適用している。
【0025】まず、半導体基板1に、光吸収層2とコン
タクト層3を夫々2μm、1μmの厚さでエピタキシャ
ル成長させる。次に、半導体基板1の裏面にオーミック
電極4を真空蒸着により形成する。更に、コンタクト層
3の上に、ショットキ電極5を約1000オングストロ
ームの厚さで真空蒸着した後、絶縁層6を約1μmの厚
さで堆積し、更に、引出し電極7を約1000オングス
トロームの厚さで真空蒸着する。
【0026】次に、光リソグラフィーのためのフォトレ
ジストを均一に塗布しフォトマスクを用いて所定のパタ
ーンに露光し不要な部分のレジストを除去する。そし
て、レジストでマスクされた部分以外をフッ酸溶液でエ
ッチングすると、エッチングはInPコンタクト層3で
自動的に停止し、最後に残ったレジストを除去すれば非
常に簡単な工程で第1図に示す光電子放出面の構造を実
現することができる。これを真空中で加熱して表面を清
浄化した後、CsとO2 によって活性化することにより
薄い金属層8が形成される。
【0027】尚、金属層8は、Cs2 0に限定されるも
のではなく、他種類のアルカリ金属やその化合物、更に
酸化物やフッ化物を材料として形成してもよい。
【0028】又、図1に示した構造の光電子放出面にお
いて、次に示すような各変形例であってもよい。
【0029】(1) 光吸収層2は、III−V族化合物
半導体又はその混晶、若しくはIII−V族化合物半導
体のヘテロ構造で形成する。
【0030】(2) 光吸収層2は、GaAsで形成す
る。
【0031】(3) 光吸収層2は、GaAsy (1-y)
(但し、0≦y≦1)で形成する。
【0032】(4) 光吸収層2は、Inx Ga(1-x)
y (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦1)で形成
する。
【0033】(5) 光吸収層2は、GaAsとAlx
(1-x) As(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)のヘテ
ロ積層構造で形成する。
【0034】(6) 光吸収層2は、GaAsとInx
(1-x) As(但し、0≦x≦1)のヘテロ積層構造で
形成する。
【0035】(7) 光吸収層2は、InPとInx Ga
(1-x) Asy (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦
1)のヘテロ積層構造で形成する。
【0036】(8) 光吸収層2は、InPとInx Al
y Ga[1-(x+y)] As(但し、0≦x≦1、0≦y≦
1)のヘテロ積層構造で形成する。
【0037】(9) 光吸収層2は、p型のSi又はp型
のGe、若しくはそれらの混晶、あるいはこれらのヘテ
ロ積層構造で形成する。
【0038】(10) 絶縁層6は、SiO2 又はSi3
4 、若しくはAl2 3 、あるいはこれらの積層構造に
する。
【0039】(11) 金属層8は、Cs、K、Na又はR
bで形成する。
【0040】次に、他の実施例の光電子放出面を図5と
共に説明する。尚、図5において図1と同一又は相当す
る部分を同一符号で示す。この実施例は、半絶縁性の高
抵抗GaAsを半導体基板1に適用し、この半導体基板
1に、AuGeのオーミック電極4、Alのショットキ
電極5、SiO2 の絶縁層6、及びAlの引出し電極7
が形成され、更に、ショットキ電極5が形成されていな
い半導体基板1の表面に、Cs2 O等の薄い金属層8が
塗布されている。そして、この光電子放出面は図1の実
施例と同様の製造方法によって製造される。
【0041】そして、オーミック電極4とショットキ電
極5の間に所定のバイアス電圧VBS、ショットキ電極5
と引出し電極7間に所定のバイアス電圧VBOを同時に印
加した状態で光hνが入射すると、その入射光hνが半
導体基板1で吸収されて光電子eが励起され、更に、光
電子eはバイアス電圧VBSに起因する内部電界によって
加速されて高いエネルギー帯CB2 へ遷移し、更に、光
放出表面に到達した光電子eは、バイアス電圧VBOに起
因する外部電界によって、真空中へ放出される。
【0042】したがって、半絶縁性の高抵抗GaAsを
半導体基板1に適用したこの実施例においても、広い波
長域にわたって高い光電子変換量子効率が発揮される。
【0043】尚、この実施例では半絶縁性GaAsを半
導体基板1に適用したが、これに限定されるものではな
く、半絶縁性の半導体であればよい。
【0044】次に、更に他の実施例の光電子放出面を図
6に基づいて説明する。尚、図6において図1と同一又
は相当する部分を同一符号で示す。
【0045】図1に示す光電子放出面は、光の入射側と
光電子の放出側が同じとなる反射型光電子放出面である
のに対し、図6に示すこの実施例は、半導体基板1の裏
面側から入射する光hνに対して金属層8側から光電子
eを放出する透過型光電子放出面である。即ち、半導体
基板1の裏面側には、所定のパターン形状のオーミック
電極4が形成され、このオーミック電極4の形成されて
いない裏面部分から光hνが入射する。
【0046】そして、オーミック電極4とショットキ電
極5の間に所定のバイアス電圧VBS、ショットキ電極5
と引出し電極7間に所定のバイアス電圧VBOを同時に印
加した状態で光hνが入射すると、その入射光hνが光
吸収層3で吸収されて光電子eが励起され、更に、光電
子eはバイアス電圧VBSに起因する内部電界によって加
速されて高いエネルギー帯CB2 へ遷移し、更に、光放
出表面に到達した光電子eは、バイアス電圧VBOに起因
する外部電界によって、真空中へ放出される。
【0047】このように、この実施例においても、広い
波長域にわたって高い光電子変換量子効率が発揮され
る。
【0048】次に、更に他の実施例の光電子放出面を図
7と共に説明する。この実施例と図1に示した実施例と
の相違点は、光吸収層2が、半導体の多層膜で形成され
た所謂量子井戸構造を有し、この量子井戸内でのサブバ
ンド間の光吸収を利用するものである。このように、量
子井戸構造のサブバンド間の光吸収を利用する光電子放
出面は、本願発明者等により既に特開平4−37823
号に開示されているが、図7のこの実施例では、更に光
電子放出面上に絶縁層6を介して引き出し電極7を形成
し、バイアス電圧VBOに起因する外部電界によって、光
電子eの放出確率を高めているので、広い波長域にわた
って高い光電子変換量子効率が発揮される。
【0049】次に、更に他の実施例の光電子放出面を図
8と共に説明する。尚、図8において図1と同一又は相
当する部分を同一符号で示す。図1に示した前記実施例
との相違点は、引出し電極7上に、更に所定パターン形
状でSiO2 の絶縁層9とAlの収束電極10が順次に
積層された構造を有している。そして、引出し電極7と
収束電極10の間に、更に収束電極10を高電位とする
所定のバイアス電圧VBRが印加される。
【0050】かかる構造によれば、光電子放出面から真
空中へ放出された光電子eの広がりを、収束電極10に
印加されるバイアス電圧VBRにより抑制することが可能
となることから、光電子eの軌道を制御することができ
る。そして、かかる機能が付与されたことにより、例え
ば、イメージ管等へ応用した場合に、解像度を大幅に向
上させることが可能となる。
【0051】次に、更に他の実施例の光電子放出面を図
9と共に説明する。尚、図9において図1と同一又は相
当する部分を同一符号で示す。図1に示した前記実施例
との相違点は、光電子eの放出表面が凹凸状の構造とな
っている。尚、かかる凹凸状の構造は周知のエッチング
技術によって実現される。
【0052】そして、このように光電子eの放出表面を
凹凸状の構造にすると、放出表面に到達した光電子eを
真空中へ放出させ易くすることができるので、更に広い
波長域にわたって高い光電子変換量子効率を発揮させる
ことができる。
【0053】尚、以上に説明した複数の実施例は、夫々
の構造的特徴に基づいて示されているが、各特徴部分を
組み合わせることによって実現される光電子放出面は、
本願発明に含まれるものである。又、これらの実施例で
はオーミック電極4をp+ 半導体基板1の裏側に形成し
たものを示したが、もちろんこの構造に限定されるもの
ではなく、p+ 半導体基板1の側面あるいは上面に選択
的に形成する構造としてもよい。
【0054】次に、本発明による光電子放出面を適用し
た光電子増倍管の一実施例を図10に基づいて説明す
る。尚、この実施例は、図1、図7、図8又は図9に示
した反射型光電子放出面のいづれかを適用したサイドオ
ン型の反射型光電子増倍管であり、図10はその光電子
増倍管の要部断面図である。
【0055】まず、構造を説明すると、真空容器内に、
反射型光電子放出面Xとダイノード群Yが密封された状
態で配設され、反射型光電子放出面Xの前記引出し電極
と第1段目のダイノードY1 との間に、ダイノードY1
を高電圧側にして約100ボルト程度の加速電圧が印加
されて使用される。又、最終段(第n段)のダイードY
n に内向してアノード11が設けられている。
【0056】次に、かかる構造を有する光電子増倍管の
動作を説明する。光入射窓12から反射型光電子放出面
Xに光hνが入射すると、その光hνが光電子放出面X
に吸収されるのに伴い励起された光電子eが真空中へ放
出され、更に約100ボルトの加速電圧により第1段目
のダイノードY1 へ加速されて入射する。尚、光電子放
出面Xから真空中へ光電子eが放出するときの光電変換
量子効率が高いことは前述した通りである。
【0057】第1段目のダイノードY1 では、加速され
た光電子eの入射により約2〜3倍程度の2次電子が放
出され、更に第2段目のダイノードへ入射する。そし
て、第n段目のダイノードYn までの複数のダイノード
群により2次電子放出が繰り返されるので、アノード1
1からは、光電子eの約106 倍に増幅された光電流が
検出される。
【0058】このように、かかる実施例の光電子増倍管
は、高光電変換量子効率の光電子放出面Xによって最初
から多量の光電子eを放出させ、これをダイノード群で
電子増倍するので、高S/N及び高ゲインを可能にす
る。
【0059】次に、本発明による光電子放出面を適用し
た透過型光電子増倍管の一実施例を図11に基づいて説
明する。尚、この実施例は、図6に示した透過型光電子
放出面を適用したヘッドオン型の透過型光電子増倍管で
ある。図11はその光電子増倍管の要部断面図であり、
図10と同一又は相当する部分を同一符号で示す。
【0060】真空容器13の一端に設けられた光入射窓
12の内面に、図2の透過型光電子放出面Zが固着さ
れ、透過型光電子放出面Zの後方に複数のダイノードY
1 〜Yn とアノード11が配設されている。そして、光
電子放出表面に対して数100Vの電圧が印加されて使
用される。
【0061】光入射窓12から光電子放出面Eに光hν
が入射すると、その光hνが光電子放出面Zに吸収され
るのに伴い励起された光電子eが真空中へ放出され、更
に上記数100Vの印加電圧による加速電圧により第1
段目のダイノードY1 へ加速されて入射する。尚、光電
子放出面Zから真空中へ光電子eが放出するときの光電
変換量子効率が高いことは前述した通りである。第1段
目のダイノードY1 では、加速された光電子eの入射に
より約2〜3倍程度の2次電子が放出され、更に第2段
目のダイノードへ入射する。そして、第n段目のダイノ
ードYn までの複数のダイノード群により2次電子放出
が繰り返すされるので、アノード11からは、光電子e
の約106 倍に増幅された光電流が検出される。
【0062】このように、かかる実施例の透過型光電子
増倍管は、高光電変換量子効率の光電子放出面Zによっ
て最初から多量の光電子eを放出させ、これをダイノー
ド群で電子増倍するので、高S/N及び高ゲインを可能
にする。
【0063】次に、図6に示した透過型光電子放出面を
適用した映像増強管(イメージインテンシファイア)の
一実施例を図12に基づいて説明する。尚、図12はそ
の映像増強管の要部断面図である。
【0064】まず、構造を説明すると、真空容器14の
一端に透明の光入射窓15が設けられており、真空容器
14内には、図6に示した透過型光電子放出面Wが光入
射窓15に対向して配設されている。更に、透過型光電
子放出面Wの電子放出表面に内向してマイクロチャンネ
ルプレート(電子増倍部)16が配設され、更に、マイ
クロチャンネルプレート16の反対側には蛍光面17が
形成されている。
【0065】尚、マイクロチャンネルプレート16は、
例えば、直径約25mm、厚さ約0.48mmの薄いガ
ラス板で成型され、更に夫々の内径が約10μmの百数
十万個程度の多数の細孔(チャンネル)が、反射型光電
子放出面の方向に沿って貫通して形成され、夫々の細孔
の両端に電圧が印加されることによって電位勾配が設定
されている。そして、反射型光電子放出面側から細孔へ
電子が入射すると、電位勾配に引かれて電子が細孔内壁
に多数回衝突しながら反対側へ移動し、この衝突の際に
電子増倍が繰り返されるので、例えば106 倍に増幅さ
れ、蛍光面17を発光させる。
【0066】次に、かかる構造を有する映像増強管の動
作を説明する。
【0067】光入射窓15を介して、被写体からの光A
が光電子放出面Wに入射すると、その光Aが光電子放出
面Wに吸収されるのに伴い励起された光電子eが真空中
へ放出され、更にマイクロチャンネルプレート16へ入
射する。尚、光電子放出面Wから真空中へ光電子eが放
出するときの光電変換量子効率が高いことは前述した通
りである。そして、入射光電子eは夫々の細孔(チャン
ネル)で電子増倍され且つ電位勾配により加速されて蛍
光面17へ衝突するので、蛍光面17に被写体の像Bが
鮮明に再生される。
【0068】このように、かかる実施例の映像増強管
は、高光電変換量子効率の光電子放出面Zによって最初
から多量の光電子eを放出させ、電子増倍するので、高
S/N及び高ゲインを可能にし、従来よりも更に低照度
下での高感度・鮮明撮像を実現する。
【0069】次に、映像増強管の他の実施例を図13に
基づいて説明する。この実施例は、図12に示した実施
例とは異なり、マイクロチャンネルプレートを設けな
い、所謂近接型イメージ管である。
【0070】まず、構造を説明すると、真空容器18の
一端に透明の光入射窓19が設けられており、この光入
射窓19の内面に図6に示した透過型光電子放出面Wが
固着されている。但し、この透過型光電子放出面Wの引
出し電極7(図6参照)上には、図8に示した絶縁層9
と収束電極10が積層され、これらが積層されていない
多数の微細領域が画素群となっている。そして、透過型
光電子放出面Wの反対側には蛍光面20が形成されてい
る。尚、詳細は図8の実施例で説明したが、収束電極1
0は所定電位に保持され、更に、収束電極10と蛍光面
20との間に加速電圧が印加されて使用される。
【0071】そして、光入射窓19を介して透過型光電
子放出面Wに光Aが入射すると、その裏側から光電子e
が放出され、更に上記加速電圧によって加速されて蛍光
面20に衝突する。したがって、この光電子eの衝突に
より、蛍光面20が発光して、像Bが再生される。
【0072】ところで、この実施例で注目すべき点は、
収束電極10は所定の電位に保持されているので、透過
型光電子放出面Wから放出する光電子eは空間的に拡散
しないように制御される。従って、この実施例の映像増
強管は、極めて高い空間分解能を発揮し、鮮明な再生画
像Bを提供することができる。
【0073】次に、図11の実施例などで示した本発明
の光電子増倍管を適用した高感度光検出装置の一実施例
を、図14に基づいて説明する。尚、この実施例は、透
過型の光電子放出面を備える透過型光電子増倍管PMT
を適用している。図14において、被測定光hνを集光
レンズ20と分光器21及びカップリングレンズ22に
通すことによって分光し、その分光された光を光電子増
倍管PMTの光電子放出面に入射させる光学系が備えら
れている。光電子放出面は入射光を光電子に変換してダ
イノード群へ放出し、ダイノード群で電子増倍された光
電流が光電子増倍管PMTのアノードから出力される。
尚、光電子増倍管PMTの光電子放出面と引出し電極、
及び各種のアノードには、高圧電源23と抵抗分割回路
(図示せず)により所定のバイアス電圧が印加されてい
る。
【0074】光電子増倍管PMTの上記アノードから出
力される光電流は、プリアンプ24とロックインアンプ
25で増幅及び計測され、レコーダ(記録装置)26に
記録される。更に、分光器21から出力される分光信号
と、レコーダ26から出力されるレベル信号がコンピュ
ータ処理システム27に入力され、コンピュータ処理シ
ステム27は、かかる分光信号の波長情報とレベル信号
の強度情報に基づいて、被測定光hνのスペクトラム分
布等をモニター表示したりする。
【0075】尚、この実施例では、極めて基本的な構成
の光検出装置を示したが、本発明の光電子増倍管を適用
して、他の測定方法、例えば、パルス測定方法や光子計
数法等を適用した高感度の光検出装置を実現することが
できる。又、本発明の映像増強管を適用すれば、マルチ
チャンネル測光の高感度光検出装置を実現することがで
きる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光電
子放出面によれば、光吸収層内に励起される光電子は、
光吸収層とショットキ電極間に印加されるバイアス電圧
に起因する内部電界によって放出表面まで容易に到達す
ることができ、更に、ショットキ電極と引出し電極との
間に印加されるバイアス電圧に起因する外部電界によ
り、光電子の放出表面と真空中との間のエネルギー障壁
が極めて薄くなる。したがって、光電子はトンネル効果
によりこの薄いエネルギー障壁を通過して、真空中へ容
易に脱出する。更に、絶縁層は半導体製造技術により極
めて薄く且つ一様に形成されるので、ショットキ電極と
引出し電極との間の上記外部電界は均一となる。この結
果、バイアス電圧を、従来のような高電圧に設定する必
要がなくなり、放電現象による光電子放出面の破壊等の
問題を解消することができる。
【0077】このように、上記エネルギー障壁が薄くな
るので、光電変換効量子効率が大幅に向上し、高感度の
光電子放出面が実現される。そして、かかる光電子放出
面を適用した電子管は、電子増倍する前に光電子放出面
から高効率で光電子が放出されるので、高S/Nが実現
される。更に、これらの光電子増倍管や映像増強管等を
適用した光検出装置を構築すると、従来に較べて極めて
高い検出限界を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射型光電子放出面の一実施例の
構造を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す光電子放出面の機能を説明するため
のエネルギーバンド図である。
【図3】図1に示す光電子放出面の機能を更に説明する
ためのエネルギーバンド図である。
【図4】図1に示す光電子放出面の機能を更に説明する
ためのエネルギーバンド図である。
【図5】本発明による反射型光電子放出面の他の実施例
の構造を示す縦断面図である。
【図6】本発明による透過型光電子放出面の実施例の構
造を示す縦断面図である。
【図7】本発明による反射型光電子放出面の更に他の実
施例の構造を示す縦断面図である。
【図8】本発明による反射型光電子放出面の更に他の実
施例の構造を示す縦断面図である。
【図9】本発明による反射型光電子放出面の更に他の実
施例の構造を示す縦断面図である。
【図10】本発明による光電子増倍管の一実施例の要部
構造を示す断面図である。
【図11】本発明による光電子増倍管の他の実施例の要
部構造を示す断面図である。
【図12】本発明による映像増強管の一実施例の要部構
造を示す断面図である。
【図13】本発明による映像増強管の他の実施例の要部
構造を示す断面図である。
【図14】本発明による光検出装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…光吸収層、3…コンタクト層、4
…オーミックコンタクト、5…ショットキ電極、6,9
…絶縁層、7…引出し電極、8…金属層、10…収束電
極、11…アノード、12,15,19…光入射窓、1
3,14,18…真空容器、16…マイクロチャンネル
プレート、17,20…蛍光面、20…集光レンズ、2
1…分光器、22…カップリングレンズ、23…高圧電
源、24…プリアンプ、25…ロックインアンプ、26
…レコーダ、27…コンピュータ処理システム、W,
X,Z…光電子放出面、Y…ダイノード群、PMT…光
電子増倍管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正美 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−269419(JP,A) 特開 昭62−299088(JP,A) 特開 平5−12989(JP,A) 特開 平7−73801(JP,A) 米国特許3958143(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 1/34,40/06 G01J 1/02

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を吸収して光電子を励起するp型
    又は半絶縁性若しくはヘテロ積層構造を有する光吸収層
    と、 前記光吸収層の一側面に積層されたショットキ電極と、 前記ショットキ電極上に積層された絶縁層と、 前記絶縁層上に積層された引出し電極と、 前記光吸収層と前記ショットキ電極との間に所定極性の
    電圧を印加するために備えられたコンタクトとを具備
    し、 前記光吸収層と前記ショットキ電極との間、及び前記シ
    ョットキ電極と前記引出し電極との間に夫々所定バイア
    ス電圧が印加され、前記光吸収層に光が入射するのに応
    じて、光電子を放出することを特徴とする光電子放出
    面。
  2. 【請求項2】 前記引出し電極上に、所定電圧が印加さ
    れる収束電極が他の絶縁層を介して積層されることを特
    徴とする請求項1に記載の光電子放出面。
  3. 【請求項3】 前記ショットキ電極は、前記光吸収層に
    所定のパターン状に積層され、前記絶縁層の形成されな
    い領域に、アルカリ金属又はその化合物、もしくはアル
    カリ金属の酸化物あるいはアルカリ金属のフッ化物から
    成る金属層が積層されることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の光電子放出面。
  4. 【請求項4】 前記光吸収層は、III−V族化合物半
    導体又はその混晶、若しくはIII−V族化合物半導体
    のヘテロ積層構造を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の光電子放出面。
  5. 【請求項5】 前記光吸収層は、GaAsから成ること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電子放出
    面。
  6. 【請求項6】 前記光吸収層は、GaAsy
    (1-y) (但し、0≦y≦1)から成ることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の光電子放出面。
  7. 【請求項7】 前記光吸収層は、Inx Ga(1-x) As
    y (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦1)から成る
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光電子
    放出面。
  8. 【請求項8】 前記光吸収層は、GaAsとAlx Ga
    (1-x) As(但し、0≦x≦1、0≦y≦1)のヘテロ
    積層構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の光電子放出面。
  9. 【請求項9】 前記光吸収層は、GaAsとInx Ga
    (1-x) As(但し、0≦x≦1)のヘテロ積層構造を有
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光
    電子放出面。
  10. 【請求項10】 前記光吸収層は、InPとInx Ga
    (1-x) Asy (1-y) (但し、0≦x≦1、0≦y≦
    1)のヘテロ積層構造を有することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の光電子放出面。
  11. 【請求項11】 前記光吸収層は、InPとInx Al
    y Ga[1-(x+y)] As(但し、0≦x≦1、0≦y≦
    1)のヘテロ積層構造を有することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の光電子放出面。
  12. 【請求項12】 前記光吸収層は、p型のSi又はp型
    のGe、若しくはそれらの混晶、あるいはこれらのヘテ
    ロ積層構造を有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の光電子放出面。
  13. 【請求項13】 前記絶縁層は、SiO2 又はSi3
    4 、若しくはAl23 、あるいはこれらの積層構造を
    有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    光電子放出面。
  14. 【請求項14】 前記アルカリ金属は、Cs、K、Na
    又はRbであることを特徴とする請求項3に記載の光電
    子放出面。
  15. 【請求項15】 請求項1又は請求項2に記載の前記電
    子放出面と、 該電子放出面から放出される光電子を電子増倍する電子
    増倍部と、を具備することを特徴とする電子管。
  16. 【請求項16】 前記電子増倍部は、ダイノードから成
    ることを特徴とする請求項15に記載の電子管。
  17. 【請求項17】 前記電子増倍部は、マイクロチャンネ
    ルプレートから成ることを特徴とする請求項15に記載
    の電子管。
  18. 【請求項18】 請求項16又は請求項17に記載の前
    記電子管と、 該電子管の出力を信号処理する信号処理手段と、を具備
    することを特徴とすることを特徴とする光検出装置。
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