JP2752025B2 - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置

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JP2752025B2
JP2752025B2 JP4287492A JP28749292A JP2752025B2 JP 2752025 B2 JP2752025 B2 JP 2752025B2 JP 4287492 A JP4287492 A JP 4287492A JP 28749292 A JP28749292 A JP 28749292A JP 2752025 B2 JP2752025 B2 JP 2752025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子化辞書を備えた機
械翻訳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子化辞書は、見出し語、見出
し語の品詞、形態素属性、訳語、訳語の品詞等の情報を
備えており、それらの情報を検索できるように構成され
ている。上記電子化辞書を備えた従来の機械翻訳装置と
しては、例えば見出し語を入力すればその訳語を表示
し、文章を入力すれば別の言語に翻訳して出力するもの
が知られている。
【0003】上記従来の機械翻訳装置で利用される基本
辞書やユーザ辞書などの電子化辞書を構築する際、見出
し語や訳語が数詞、名詞、形容詞等の可変部分を含む熟
語(イディオム)の場合には、可変部分を予め定義した
特殊記号で置き換えて登録していたが、それら置き換え
られる単語は、システムにおいて予め定義されている名
詞、形容詞、副詞など特定のグループに限られていた。
【0004】また、ユーザが重さの単位や通貨単位など
のグループを登録する場合には、イディオムにその使用
したいグループの構成要素を一つずつ書き、一つのイデ
ィオムを登録するのに構成要素の数だけ登録しなければ
ならなかった。
【0005】例えば、「be quoted at+通
貨単位+数字」で「〜の値がつく」と訳したい場合、通
貨単位を表す¥、US$、A$、C$、HK$、£、D
M、FFr、SFr等に対応するため、「be quo
ted at ¥ *m」,「be quoted a
t US$ *m」,「be quoted atA$
*m」,…とそれぞれを登録しなければならない。な
お、ここで用いている*mは、数詞を表す特殊記号であ
り、*Nは名詞句を表す特殊記号である。
【0006】また、一つ一つ登録せずに、システムで予
め用意されている品詞のグループを使って登録する場合
には、通貨単位+数字を名詞句と言うグループで登録す
ると、上記の例では「be quoted at *
N」と登録するが、「Thestring shoul
d be quoted at need.」と言う文
が入力されたとすると、needが名詞であり、名詞句
となり得るので、[be quoted at *N]
とマッチしてしまい、「この文字列は必要な値がつくべ
きだ」と訳される可能性がある。この場合、be qu
oted atがイディオムではなくて、at nee
d「まさかのときに」がイディオムであり、「この文字
列は、まさかのときに持ち出されるべきだ」の意味を表
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の機械翻
訳装置では、イディオムの辞書登録の時間がかかると共
に、メモリの使用効率が悪いという問題点あった。ま
た、イディオムの可変部分に名詞句などの大きなカテゴ
リ−を指定すると入力文によっては適格な翻訳結果が得
られないという問題点があった。
【0008】本発明は、上述した従来の機械翻訳装置に
おける問題点に鑑み、メモリを効率よく使用し、イディ
オムの登録時間を短縮することを可能とし、イディオム
の可変部分にある特徴を共有するグループを指定するこ
とにより翻訳の精度を高めることができる機械翻訳装置
を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ある特徴を共
有する単語または単語列からなるグル−プを細分類テ−
ブルに登録するグループ登録手段と、グル−プを表す特
殊記号を用いてイディオムの見出しと訳語を登録するイ
ディオム登録手段と、入力された原文中の単語列とイデ
ィオム登録手段によって登録されたイディオムの見出し
とを同定する同定手段と、同定されたイディオムの見出
しに対応する訳語を出力する訳語出力手段とを備えてい
る機械翻訳装置によって達成される。
【0010】
【作用】本発明の機械翻訳装置では、グループ登録手段
はある特徴を共有する単語または単語列からなるグル−
プを細分類テ−ブルに登録し、イディオム登録手段はグ
ル−プを表す特殊記号を用いてイディオムの見出しと訳
語を登録し、同定手段は入力された原文中の単語列とイ
ディオム登録手段によって登録されたイディオムの見出
しとを同定し、訳語出力手段は同定されたイディオムの
見出しに対応する訳語を出力する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の機械翻訳装置
の実施例を詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の機械翻訳装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【0013】図1の機械翻訳装置は、主中央処理装置
(メインCPU)11、主記憶装置(メインメモリ)12、
カソード・レイ・チューブなどの表示装置(以下、CR
Tと称する)13、キーボード14、グループ登録手段、イ
ディオム登録手段、同定手段、及び訳語出力手段である
翻訳モジュール15、翻訳用の辞書、文法規則及び木構造
変換規則等を格納している記憶装置(メモリ)16によっ
て構成されている。
【0014】次に上記各構成部分を詳述する。
【0015】翻訳モジュール15は、ソース言語で書かれ
た文章(以下、ソース言語と称する)が入力されると、
その文章を翻訳してターゲット言語で書かれた文章(以
下、ターゲット言語と称する)を出力する。
【0016】即ち、キーボード14から入力されたソース
言語はメインCPU11の制御により翻訳モジュール15に
送られる。翻訳モジュール15はメモリ16に記憶されてい
る辞書、文法規則及び木構造変換規則等を用いて、入力
されたソース言語を後述するようにターゲット言語に翻
訳する。その結果は、メインメモリ12に一旦記憶される
と共にCRT13に表示される。
【0017】翻訳モジュール15で行われる機械翻訳に
は、図2に示すような解析レベルがある。図に示すよう
にソース言語が入力されると、レベルL1の辞書引き、
レベルL2の形態素解析、レベルL3の構文解析等、順
次解析が進められる。
【0018】機械翻訳は解析レベルにより、大きく次の
2つに分けられる。
【0019】1つは、レベルL6のソース言語及びター
ゲット言語のどちらにも依存しない概念(中間言語と呼
ぶ)まで解析し、レベルL6から、レベルL7の文脈生
成、レベルL8の意味生成、レベルL9の構文生成、レ
ベルL10の形態素生成と順次生成を進めて、ターゲッ
ト言語を生成して行くピボット方式である。
【0020】他の1つは、上述のレベルL2の形態素解
析、レベルL3の構文解析、レベルL4の意味解析及び
レベルL5の文脈解析のいずれかまで解析を行ってソー
ス言語の内部構造を得て、この得られたソース言語の内
部構造と同じレベルのターゲット言語の内部構造に変換
し、変換後にターゲット言語を生成するトランスファー
方式である。
【0021】上記辞書引き,形態素解析(L1,L2)
は、図1に示すメモリ16の辞書を引き、入力された文章
を各形態素列(単語列)に分割し、各単語に対する品詞
などの文法情報及び訳語を得て、更に、時制、人称、数
などを解析する。上記構文解析(L3)は、後述するよ
うにして単語間の係り受けなどの文章の構造(構造解析
木)を決定する。上記意味解析(L4)は、複数の構文
解析の結果から意味的に正しいものとそうでないものを
判別する。上記文脈解析(L5)は、話題を理解し、省
略や曖昧さを取り去る。
【0022】翻訳モジュール15は、図3に示すように、
辞書引き形態素解析部151 、辞書引き形態素解析部151
に接続された構文解析部152 、構文解析部152 に接続さ
れた変換部153 、及び変換部153 に接続された翻訳文生
成部154 によって構成されており、少なくとも上記構文
解析(L3)レベルまでの解析を行うことができる。な
お、便宜上、本実施例では、上記辞書引き形態素解析部
151 、構文解析部152 、変換部153 、及び翻訳文生成部
154 のそれぞれはプログラムソフトに組込まれて構築さ
れているものとして説明するが、各部分をハ−ドウェア
として構築してもよい。
【0023】図4は、翻訳モジュール15のブロック図で
ある。また、図5〜図9は「This is a pe
n.」という英文を日本語に翻訳する場合の、図4に示
す各バッファA〜Eの内容を示す。
【0024】以下、図3〜図9を参照して、図1の機械
翻訳装置を用いて英文を日本語に翻訳する英日翻訳の動
作を説明する。
【0025】読み込まれた原文は図5に示すように図4
のバッファAに格納される。
【0026】翻訳プログラム17で制御される翻訳CPU
17に基づいて、図3の辞書引き形態素解析部151 によ
り、バッファAに格納された原文に従ってメモリ16の辞
書を用いて各単語の訳語等の情報が得られる。
【0027】得られた結果は、図4のバッファBに格納
される。例えば、その各情報の一部である品詞情報は、
図6のように格納される。
【0028】「this」は多品詞語であるが、図3の
構文解析部152 により一意に決定される。構文解析部15
2 ではメモリ16の辞書と文法規則にしたがって、各単語
間の係り受け関係を示す構造解析木が図7に示すように
決定され、決定された構造解析木は図4のバッファCに
格納される。
【0029】ここで、上記構造解析木の決定プロセスを
簡単に説明すると、メモリ16の文法規則から、 (a) 文→主部、述部 (b) 主部→名詞句 (c) 述部→動詞、名詞句 (d) 名詞句→代名詞 (e) 名詞句→冠詞、名詞 の規則が得られて、これら(a)〜(e)の規則に従っ
て構造解析木が決定される。例えば、1つ目の規則は、
“文とは、主部と述部からできている”ということを表
す。
【0030】図3の変換部153 では、上述の構文解析部
152 と同様に、メモリ16の木構造変換規則を用いて、入
力された英文に対する構文解析木(図7参照)の構造
が、図8に示すように日本文に対する構造に変換され
る。そして、得られた結果が図4のバッファDに格納さ
れる。
【0031】図3の翻訳文生成部154 は、得られた日本
文字「これ ペン である。」に適切な助詞「は」や助
動詞をつけて、図9のような日本語の形にして図4のバ
ッファEに格納する。この日本文「これはペンであ
る。」は、翻訳モジュール15から出力され、メインメモ
リ12に格納されると共にCRT13に表示される。
【0032】以下、細分類テーブルの登録の例を説明す
る。
【0033】ユーザが、通貨単位の細分類テーブルを登
録したいとする。
【0034】まず、熟語を登録する際に必要な特殊記号
をつける。表1に特殊記号の一例を示す。
【0035】
【表1】
【0036】登録1件目なので細分類テーブル@1に登
録する。そして、その細分類テーブルのグループの名前
をつける。ここでは、通貨単位なのでmoneyとして
おく。このグループ名にはどのような名前を付与しても
よいので、ユーザが判別しやすいものをつければよい。
【0037】次に、細分類テーブルの構成要素である通
貨の単位を登録する。最後にそれぞれの訳語を登録す
る。これらが登録されたものを表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】グループの構成要素を細分類テーブルに登
録する場合には、そのグループに含まれるもの(一般に
使われているもの)をすべて登録する必要はない。
【0040】例えば、通貨単位を登録する場合、翻訳す
る上で実際に必要なもの(即ち、出てくる可能性のある
もの)だけを登録すればよい。もし、不都合であるなら
ば、いつでも細分類テーブルを修正、追加、または削除
することができる。
【0041】その他の例として、重さの単位を登録した
ものを表3(細分類テーブル@2重さ)、乗り物を登録
したものを表4(細分類テーブル@3 乗り物)にそれ
ぞれ示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】次に、細分類テーブルを使った熟語登録の
例を説明する。
【0045】表2で登録した細分類テーブル(細分類テ
ーブル@1 money)を使ったイディオムの登録例
を示す。
【0046】いま、[be quoted at〜]で
「〜」の部分に通貨単位と数字を登録したいものとす
る。
【0047】まず、見出しの英単語に[be quot
ed at @1 *m]と登録し、英単語の品詞は
「動詞」であり、訳語は「@1 *mの値がつく」と書
いておく。最後の訳語の品詞も動詞であるので「動詞」
と書いておく。これらを登録したものが表5である。
【0048】
【表5】
【0049】次に、表3の細分類テーブル(細分類テー
ブル@2 重さ)を使ったイディオムの登録例を示す。
いま、[〜lighter than…]で「〜」の部
分に数詞+重さの単位がきて、「…」の部分に名詞句が
くるもので、「…より〜軽い」と言うイディオムを登録
したいとする。
【0050】まず、英単語のところに、[*m @2
lighter than *N]と登録する。次に品
詞は「形容詞」であり、訳語は「*Nより*m @2軽
い」と登録し、最後の訳語の品詞も「形容詞」として登
録する。このようにして登録したものが表6である。
【0051】
【表6】
【0052】その他として、表4(細分類テーブル@3
乗り物)の乗り物を使った例を表7に示す。
【0053】
【表7】
【0054】これらの特殊記号を用いたイディオムと入
力文のマッチングをどのように行なうかは、イディオム
の見出し語に@1のように、@つきの特殊記号があると
きの処理に特徴がある。
【0055】例として、「He is ten pou
nd lighter thanthat man.」
という文が入力された場合、どのように処理されるかを
表1〜表11を参照して、図10のフロ−チャ−トに基
づいて説明する。
【0056】まず、文が入力されると辞書引きが行われ
(ステップS1)、入力文字列と登録されたイディオム
が一致する可能性があるか否かを判定し(ステップS
2)、上記ステップS2で、入力文字列と登録されたイ
ディオムが一致する可能性がある(YES)と判定され
た場合には、カウンタ1を1にセットし(ステップS
3)、カウンタ2を1にセットし(ステップS4)、先
頭の特殊文字がterminal記号であるか否かを判
定し(ステップS5)、上記ステップS5で先頭の特殊
文字がterminal記号ではない(NO)と判定さ
れた場合には、フレ−ズの構文解析を行い(ステップS
6)、フレ−ズの変換・生成を行って(ステップS
7)、特殊記号とマッチするか否かを判定し(ステップ
S8)、カウンタ2の値を1つ増やし(ステップS
9)、カウンタ2の値が特殊記号列の数よりも大きいか
否かを判定し(ステップS10)、上記ステップS10
でカウンタ2の値が特殊記号列の数に等しいかまたは小
さい(NO)と判定された場合には、上記ステップS5
に戻り、上記ステップS10でカウンタ2の値が特殊記
号列の数よりも大きい(YES)と判定された場合に
は、成功したイディオムの情報を記録し(ステップS1
1)、カウンタ1の値を1つ増やし(ステップS1
2)、カウンタ1の値がイディオムバッファの数よりも
大きいか否かを判定し(ステップS13)、上記ステッ
プS13でカウンタ1の値がイディオムバッファの数に
等しいかまたは小さい(NO)と判定された場合には、
上記ステップS4に戻り、上記ステップS13でカウン
タ1の値がイディオムバッファの数よりも大きい(YE
S)と判定された場合には、構文解析処理を実行する。
【0057】また、上記ステップS5で先頭の特殊文字
がterminal記号である(YES)と判定された
場合には、特殊文字が@か否かを判定し(ステップS1
4)、上記ステップS14で特殊文字が@ではない(N
O)と判定された場合には、特殊記号とマッチするか否
かを判定し(ステップS15)、上記ステップS15で
特殊記号とマッチする(YES)と判定された場合に
は、上記ステップS9に進み、上記ステップS15で特
殊記号とマッチしない(NO)と判定された場合には、
non−terminal記号を含むか否かを判定し
(ステップS16)、上記ステップS16でnon−t
erminal記号を含む(YES)と判定された場合
には、上記ステップS6に進み、上記ステップS16で
non−terminal記号を含まない(NO)と判
定された場合には、上記ステップS12に進む。
【0058】また、上記ステップS14で特殊文字が@
である(YES)と判定された場合には、後述するステ
ップS17に進む。更に、上記ステップS2で、入力文
字列と登録されたイディオムが一致する可能性がない
(NO)と判定された場合には、構文解析処理を実行す
る。
【0059】次に、上記各ステップの主要部分を詳述す
る。
【0060】図10のフローチャートチャートのステッ
プS17,S18の部分及びステップS14の処理は、
特殊記号が@かどうかを判断し、@であれば、その単語
が、@の示す細分類テーブルにあるかどうかを確認し、
あれば訳語の@にその単語の訳を埋め込む。
【0061】表8は、図10のステップS1の辞書引き
の結果を示す。
【0062】
【表8】
【0063】次に、図10のステップS2によりマッチ
する候補として表6のイディオムが取り上げられ、その
特殊記号が置き換えられるべき単語は、イディオムバッ
ファにセットされる。表9はその結果を示す。
【0064】
【表9】
【0065】カウンタ2の値が2を示し@2が注目され
るまでの処理は説明を省略する。
【0066】いま、カウンタ2の値が2を示し、@2が
注目されたとするとステップS14によりステップS1
7,S18の処理に移る。
【0067】ステップS17では、“pound”が@
2の示す細分類テーブルに含まれているかどうかを判断
する。この場合は、“pound”は表3の重さの単位
の細分類テーブルに含まれるので、ステップS18に処
理を移す。
【0068】もし、細分類テーブルに含まれていなけれ
ばその候補となったイディオムはマッチングに失敗した
ことになるので、上述したステップS12の処理に移
る。
【0069】ステップS12では、入力文にマッチする
可能性のある次のイディオムに処理を移す。もし、この
例のようにマッチする候補が表6の1つであれば、次の
処理ステップS13により判定に成功し、マッチするイ
ディオムがなかったとして通常の構文解析に処理を進め
る。
【0070】ステップS18では訳語の@2の部分に訳
語を埋め込む処理である。重さの単位の細分類テーブル
から“pound”の訳語「ポンド」を取り出し、イデ
ィオムの訳語の@2に埋め込む。イディオムの訳語が
「*Nより*mポンド軽い」となる。そしてステップS
9の処理に移る。
【0071】この後の処理も説明を省略し、ステップS
11により、マッチしたイディオムの情報が記録され
る。表10はその結果を示す。
【0072】
【表10】
【0073】表11で示したものが通常の構文解析に渡
る。
【0074】
【表11】
【0075】そして、図5で示した「This is
a pen.」と同じ処理を経て、訳文「彼はあの男よ
り10ポンド軽い。」が生成される。
【0076】本発明の機械翻訳装置では、ユーザが任意
のグループを細分類テーブルとして登録すれば、イディ
オムの登録の際に見出し語や訳語における可変部分を、
そのユーザが定義した細分類指定テーブルを指定してお
けば、実際に情報検索や翻訳の対象として入力されたも
のが様々な形であっても、その指定した細分類テーブル
の構成要素を含むものだけとマッチをすることができ、
さらに入力された形態に適する訳語を出力することを可
能とする。
【0077】従って、本発明の機械翻訳装置では、電子
化辞書を構築する際、まずユーザが自分が使いたいグル
ープの構成要素である単語を細分類テーブルに登録す
る。そして見出し語や訳語に可変部分を含むイディオム
においてそのユーザが登録した細分類テーブルを指定で
きる。このために従来のシステムにおいて予め定義され
たグループ(品詞のカテゴリーであることが多い)しか
使えないのに比べて、より柔軟に記述することができ、
それによって不適当なイディオムまでマッチしてしまう
可能性が低くなり、翻訳の精度を高めることができる。
また、一つのグループとして1度登録しておくと、いつ
でもそのグループのテーブルを用いることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明の機械翻訳装置は、ある特徴を共
有する単語または単語列からなるグル−プを細分類テ−
ブルに登録するグループ登録手段と、グル−プを表す特
殊記号を用いてイディオムの見出しと訳語を登録するイ
ディオム登録手段と、入力された原文中の単語列とイデ
ィオム登録手段によって登録されたイディオムの見出し
とを同定する同定手段と、同定されたイディオムの見出
しに対応する訳語を出力する訳語出力手段とを備えてい
るので、メモリを効率よく使用し、イディオムの登録時
間を短縮でき、イディオムの可変部分にある特徴を共有
するグループを指定することにより翻訳の精度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械翻訳装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の機械翻訳における翻訳レベルの説明図で
ある。
【図3】図1の翻訳モジュールの機能構成の説明図であ
る。
【図4】図1の翻訳モジュールの構成を示すブロック図
である。
【図5】図4のバッファAの内容の説明図である。
【図6】図4のバッファBの内容の説明図である。
【図7】図4のバッファCの内容の説明図である。
【図8】図4のバッファDの内容の説明図である。
【図9】図4のバッファEの内容の説明図である。
【図10】図1の機械翻訳装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
11 メインCPU 12 メインメモリ 13 表示装置(CRT) 14 キーボード 15 翻訳モジュール 16 メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある特徴を共有する単語または単語列か
    らなるグル−プを細分類テ−ブルに登録するグループ登
    録手段と、前記グル−プを表す特殊記号を用いてイディ
    オムの見出しと訳語を登録するイディオム登録手段と、
    入力された原文中の単語列と前記イディオム登録手段に
    よって登録されたイディオムの見出しとを同定する同定
    手段と、前記同定されたイディオムの見出しに対応する
    訳語を出力する訳語出力手段とを備えていることを特徴
    とする機械翻訳装置。
JP4287492A 1992-10-26 1992-10-26 機械翻訳装置 Expired - Lifetime JP2752025B2 (ja)

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