JP2751916B2 - 経皮的に挿入される内視鏡のガイド装置 - Google Patents

経皮的に挿入される内視鏡のガイド装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腹腔鏡や胸腔鏡等
のように、経皮的に体内に挿入される内視鏡の挿入経路
を確保するためのガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡を経皮的に挿入経路を確保するた
めのガイド装置としては、一般に、トラカールが用いら
れる。トラカールを体腔内に導くために、体皮の一部を
切開して開口させることにより予め体腔内に挿入可能と
した状態で、トラカールをこの切開による開口部分に挿
入するようにしたものと、体皮には切開を行わず、直接
体腔内に刺入するようにしたものとがある。前者にあっ
ては、トラカールは内視鏡の挿入部を挿通できる通路を
形成した筒体から構成される。これに対して、体皮から
直接刺入されるタイプのものにあっては、内針と外套管
とからトラカールを構成し、内針を外套管内に挿入して
連結した状態で体皮から刺入して体腔内にまで進入さ
せ、内針を抜き取ることにより、外套管の内部に内視鏡
の挿入部を体腔内に導くための挿入経路を確保する。
【0003】内針と外套管とを組み合わせるタイプのト
ラカールにあっては、体内への刺入操作を可能にするた
めに、内針の先端部は尖った錐状とする。また、外套管
は所定の厚みがあるから、そのままでは内針から外套管
に至る部分の外面形状に段差が生じることになり、段差
の通過が困難となる。この点を考慮して、外套管の先端
部分も刃先のように鋭利に形成して、段差をなくすよう
にしている。
【0004】体腔の内部の観察や治療等の操作を円滑に
行うために、この体腔の内部を膨張させる気腹ガスが充
填される。このために、外套管の内部に形成される通路
を開放したり、遮断したりするバルブが設けられてお
り、この外套管から内針を抜き出したときには、バルブ
が自動的に作動して、通路を閉鎖し、内視鏡の挿入部を
挿入する際には、バルブを手指等により開放できるよう
に構成されている。しかも、この挿入部を外套管に挿入
したときには、バルブが開放状態となるので、外套管の
内面と挿入部の外面の隙間から気腹ガスが漏れないよう
にするために、この外套管の内径と挿入部の外径との差
を可及的に少なくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、経皮的に体内
に挿入される内視鏡としては、その挿入部全体が金属管
等からなる硬性部材で形成した硬性鏡が用いられていた
が、近年では、観察窓や処置具導出口等を形成した先端
部分を体腔内において所望の方向に向けるために、硬性
部にアングル部を連設したものや、挿入部の本体操作部
への連設側からアングル部までの部分を軟性部となし、
この軟性部にアングル部を連設する構成としたものが用
いられている。ここで、アングル部は、周知のように、
複数のアングルリングを順次枢動可能に連結してなるリ
ング構造体を有し、このリング構造体に保護ネットを被
着し、さらにこの保護ネットにゴムやポリウレタン等の
軟性部材からなる外皮層を外装させている。また、軟性
部も、その最外層は軟性部材で形成されている。
【0006】このようにアングル部を備えた内視鏡を用
い、挿入部をトラカールの外套管内に挿通させて、適宜
アングル操作を行いながら体内の診断,検査を行った
り、治療を行った後に、挿入部を外套管から抜き取る時
において、トラカールの外套管から突出している部分が
外套管の鋭利となった先端部分によって損傷するおそれ
がある。即ち、アングル部が湾曲したまま引き抜かれる
と、その表面が外套管の先端エッジ部と摺動することに
なり、軟性部材からなる外皮層に引っ掻き傷が生じた
り、またこの外皮層の一部が削り取られたりして損傷を
来たすおそれがある。特に、アングル部の外表面には多
少の凹凸があることから、その外皮層に外套管のエッジ
部分が食い込むので、この外皮層が削り取られるおそれ
はさらに大きくなる。
【0007】また、アングル部に軟性部を連設したもの
にあっては、この軟性部を外套管から突出させると、軟
性部のアングル部への連設部分も曲げられることから、
この軟性部の外皮層も傷付いたり、削り取られることも
ある。とりわけ、体腔内の気腹ガスの漏れを少なくする
ために、挿入部の外径と外套管の内径との径差を小さく
すると、たとえアングル部等がほぼ真直な状態となって
いたとしても、内視鏡の引き抜き時に外套管の先端部が
挿入部の外皮層と接触して、この外皮層を傷付けるおそ
れが極めて大きい。
【0008】外皮層に引っ掻き傷が生じたり、部分的に
削り取られたりすると、外観上好ましくないだけでな
く、その部分の洗浄・消毒が著しく困難となるという欠
点があり、またこの外皮層の一部が脱落して体内に残る
と、それを回収しなければならず、完全な回収は極めて
困難かつ面倒であり、長い時間を必要とする等の問題点
もある。
【0009】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、アングル部を有する
挿入部を備えた内視鏡を、その挿入部を円滑に、しかも
アングル部等の外皮層を損傷させることなく挿脱できる
ようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、硬質パイプからなり、トラカールの内
針に代えて外套管内に挿通されて、内視鏡の挿入部を挿
通ガイドするために、先端部の内縁を非エッジ構造とし
たガイド管を有し、このガイド管と外套管との間には、
このガイド管の先端が前記外套管の先端より所定量突出
する位置まで挿入された時に、ガイド管の先端突出状態
でガイド管と外套管とを係脱可能に連結する連結手段
と、この連結手段によるガイド管と外套管とを連結した
状態に保持するための保持手段とを備える構成としたこ
とをその特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて詳細に説明する。まず、図1に内視鏡の全
体構成を示す。図中において、1は本体操作部、2は挿
入部をそれぞれ示し、挿入部2はその本体操作部1への
連設部から所定の長さ分は軟性構造を有する軟性部3
で、この軟性部3にはアングル部4が連設され、またこ
のアングル部4には照明窓,観察窓,鉗子等の処置具を
導出するための処置具導出部等を設けた先端硬質部5が
連設されている。そして、アングル部4は、この先端硬
質部5を所望の方向に向けるためのものであって、この
アングル部4は、周知のように、複数のアングルリング
を枢動可能に連結してなるリング構造体に保護ネット,
外皮層を順次被着してなる3層構造となり、この最外層
を構成する外皮層はゴムやポリウレタン等の軟性部材で
形成されている。また、軟性部3もその最外層はゴム,
ポリウレタン等の軟性部材で構成されている。
【0012】次に、図2に、内視鏡の挿入部2をガイド
するためのトラカール10の全体構成を示す。図中にお
いて、11は内針、12は外套管をそれぞれ示し、この
内針11は、その本体ロッド部11aに先端部11bを
連設してなるものであり、先端部11bは体皮に刺入す
るのに好適なように、鋭利に尖った錐状となっている。
また、基端部11cはこのトラカール10の操作を行う
術者が手で把持することができる形状となっている。
【0013】一方、外套管12は内針11を挿入させる
と共に、挿入部2を挿通させるための通路13を有する
金属等の硬質筒状の部材からなり、先端部12aは鋭利
な刃先状となっている。そして、外套管12の先端部1
2aと内針11との間に隙間が出来ないようにするため
に、内針11の先端部分は他より僅かに太径となってい
る。また、周胴部12bには、通路13を開閉するバル
ブ14が設けられている。このバルブ14は、外套管1
2の軸線と直交する方向に設けた筒状のバルブケーシン
グ15内に通路13を閉鎖する通路遮断部16aと、こ
の通路13と同径の連通部16bとを有するバルブボデ
ィ16が摺動可能に装着されている。そして、このバル
ブボディ16にはばね17が作用しており、これによっ
て、常時には、通路遮断部16aが通路13に臨み、こ
の通路13を遮断する状態に付勢されている。また、こ
のバルブボディ16にはプッシャ18が連設されてお
り、このプッシャ18を手指で押動すると、バルブボデ
ィ16がばね17に抗して押し込まれて、開口部16b
が通路13に臨む通路開放状態に切り換わる。
【0014】ここで、内視鏡の挿入部2は直接トラカー
ル10の外套管12の通路13内に挿入されるのではな
く、ガイド管20を介して外套管12内に挿入されるよ
うになっている。このガイド管20は、図3に示したよ
うに、その先端部分を除いた大半の部分の外径が外套管
12の内径より僅かに小さい金属等の硬質パイプからな
り、その内部には内視鏡の挿入部2を挿通させる挿通路
21が形成されている。また、このガイド管20の先端
側の部分は外向きに膨出させた厚肉部20aが形成され
ている。
【0015】さらに、厚肉部20aの先端部分は、図4
からも明らかなように、その断面形状が円弧状となって
非エッジ構造の円弧面部20bを有する。また、このガ
イド管20の軸線方向の長さは、外套管12の長さより
長くなっている。従って、このガイド管20を外套管1
2内に挿入して連結した状態においては、図5からも明
らかなように、所定長さL分だけガイド管20の厚肉部
20aが一部だけ外套管12の先端部12aより突出し
た状態となる。そして、この状態においては、外套管1
2の先端部12aは厚肉部20aに接触した状態とな
り、その間を気密に保つことができる。
【0016】ガイド管20は、その厚肉部20aの先端
部分が外套管12の刃先状となった先端部12aより突
出する状態にして組み付けられる。そして、組み付けた
状態では、ガイド管20がみだりに軸線方向に動いて、
その先端部が外套管12の先端部12aの位置より内側
に変位しないように固定するために、連結手段を備えて
いる。この連結手段としては、外套管12の基端部12
cを外方に向けて膨出させ、かつこの基端部12cには
フック30を装着する構成としている。このフック30
は軸31を中心として回動可能となっており、常時に
は、ばね32によりガイド管20の挿通方向に向けて付
勢されている。そして、ガイド管20の基端寄りの位置
にはフランジ部22が形成されており、このフランジ部
22にフック30を係合させることによって、トラカー
ル10の外套管12とガイド管20とを連結状態で、相
対的に動かないように固定される。
【0017】フック30は傾斜面30aを有し、この傾
斜面30aにおける外套管12の軸線と直交する方向に
おいて、フランジ部22の外周エッジより外側に位置す
るようになっており、従ってガイド管20を外套管12
内に挿入する時には、フランジ部22はフック30の傾
斜面30aと当接して、ばね32の付勢力に抗する方向
に押動することにより通過するが、通過後にはばね32
はフック30をフランジ部22に係合する方向に付勢力
が働くので、ガイド管20を引き戻せない。ただし、フ
ック30が外部に露出していると、誤ってこのフック3
0をばね32に抗して押動するおそれがあり、そうする
と、外套管12とガイド管20との連結が解除されてし
まう。
【0018】そこで、内視鏡の操作中においてガイド管
20のフランジ部22から離脱しないように保持するた
めに、連結手段としてのフック30がフランジ部22と
係合状態に保持する保持手段を備えている。この保持手
段としては、フック覆い部材40からなり、このフック
覆い部材40は、ガイド管20に嵌合されて、フック3
0を囲繞する状態に保持されている。そして、フック覆
い部材40は、ガイド管20に設けたストッパ23と後
述するシール取り付け部24との間をスライド変位でき
るようになっている。これによって、フック覆い部材4
0はフック30を囲繞して、このフック30の操作を不
能とする閉鎖位置と、フック30から離間して、このフ
ック30を開放して、回動操作できる開放位置とに変位
可能となる。常時においては、フック覆い部材40には
ばね41が作用しており、このばね41によってフック
覆い部材40をストッパ23に当接させて閉鎖位置に保
持される。そして、手指でこのばね41に抗してフック
覆い部材40をスライド変位させると、フック30が外
部に露出して、このフック30を回動操作できる開放位
置になる。
【0019】さらに、50はゴム等の弾性部材からなる
シール部材を示し、このシール部材50は、ガイド管2
0の基端部に連設したシール取り付け部材24に着脱可
能に嵌着される基部50aと、この基部50aの上面に
内向きに連設したシール部50bとからなり、このシー
ル部50bには内視鏡の挿入部2を挿通させる透孔51
が設けられており、この透孔51の口径は挿入部2の外
径より小さくなっている。従って、この透孔51に挿入
部2を挿通させると、このシール部50bはこの挿入部
2の外面に当接してその間を気密状態に保持できる。
【0020】トラカール10は、その内針11を外套管
12内に挿入した状態に組み付けておき、内視鏡の挿入
部2には、図1に示したように、ガイド管20を連結さ
せておく。
【0021】一方、トラカール10を予め気腹ガスを充
満させた患者の腹部または胸部における体皮からその内
針11を刺入して、外套管12を観察,治療等が行われ
る体腔の内部にまで入り込ませる。外套管12の先端部
には段差部分等がなく鋭利な刃先状となっているので、
無理なく円滑に所定部位にまで刺入できる。この状態
で、内針11を外套管12から抜き取る。これによりバ
ルブ14が作動して、通路遮断部16aがこの外套管1
2の通路13に臨み、体腔内と外部との間の連通が遮断
された状態つまり、気腹ガス抜け止めをした状態に保持
される。
【0022】この状態で、内視鏡を挿入する際におい
て、その挿入部2には軟性部3が設けられているが、こ
れを直接外套管12内に挿入するのではなく、ガイド管
20を挿通させる。このガイド管20は硬質部材である
から、その挿入作業を容易に行うことができる。また、
ガイド管20と外套管12との間における気密性を良好
ならしめるために、ガイド管20の先端側の厚肉部20
aと外套管12との径差は非常に小さいが、このガイド
管の厚肉部20aの長さは比較的短いから、このガイド
管20の挿通時における摩擦抵抗は極めて小さくなり、
円滑な挿入が可能となる。なお、外套管12の先端部1
2aの尖った部分を僅かに内向きに曲げるようにしてお
けば、ガイド管20の厚肉部20aはこの部位に当接す
る外径寸法とすればよいので、このガイド管20の先端
部分が外套管12の先端部12aに当接するまでは殆ど
抵抗なくこの外套管12内に挿入することができる。
【0023】前述のようにしてガイド管20の先端部分
が外套管12の先端部12aから長さL分だけ突出する
状態となると、外套管12に装着したフック30がフラ
ンジ部22に押動されて、ばね32に抗する方向に変位
した後に、元の位置に復帰して、フランジ部22と係合
するから、ガイド管20を外套管12に連結した状態に
係止される。これにより、図5から明らかなように、外
套管12の先端部12aがガイド管20の厚肉部20a
に乗り上げて、その間にほぼ隙間がない状態に保持さ
れ、その間が気密保持される。また、ガイド管20と挿
入部2との間はシール部材50のシール部50bにより
気密状態に保持される。この結果、体内に供給された気
腹ガスが外部に漏れて、体腔の収縮を来たすことるおそ
れはない。しかも、常時においては、フック覆い部材4
0はばね41の作用によりフック30を覆っているの
で、ガイド管20が安定し、誤ってフック30のフラン
ジ部22に対する係合が外れて、ガイド管20が外套管
12内に沿って移動して、このガイド管20の先端部が
外套管12内に入り込んで、この外套管12の先端部1
2aが内視鏡の挿入部2と直接接触する状態となるおそ
れはない。
【0024】挿入部2におけるアングル部4の部分をガ
イド管20の先端部から突出させて、このアングル部4
を適宜所望の方向に湾曲させながら、体腔の内部を観察
したり、鉗子や高周波ナイフ等を用いて所定の治療等を
行うことができる。
【0025】而して、体腔内の検査, 診断及び治療等が
完了した後において、挿入部2を引き抜く際には、外套
管12を手で把持する等して固定し、挿入部2のみを引
き抜く。このときに、アングル部4が真直な状態となっ
ていなくても、このアングル部4は、ガイド管20の円
弧状部20bには接触するが、外套管12の先端部12
aとは確実に非接触状態に保たれているので、アングル
部4の外皮層に引っ掻き傷が出来たり、その一部が削り
取られたりするおそれがなく、極めて円滑かつ容易に挿
入部2の引き抜きを行うことができる。そして、この挿
入部2の引き抜き時に、アングル部4がガイド管20の
先端に当接して、このガイド管20を外套管12から抜
き出す方向に押動したとしても、連結手段を構成するフ
ック30がフランジ部22と係合しているから、このガ
イド管20は外套管12に対して確実に固定された状態
に保持される。
【0026】挿入部2全体がガイド管20から脱着され
ると、シール部材50における透孔51が外気と連通す
る状態となるので、バルブ14を操作するという面倒な
操作を行うことなく、この体腔内の気腹ガスを排出する
ことができる。また、この状態で、ガイド管20を外套
管12から取り外す必要があれば、フック覆い部材40
をばね41に抗して、シール部材50側にスライド変位
させる。これによって、フック30が外部に露出するこ
とになるから、フック30をばね32に抗する方向に押
動した状態で、フランジ部22がフック30の位置を通
過する位置まで引き戻せば、ガイド管20の外套管12
に対する連結状態が解除され、ガイド管20全体を外套
管12から引き出すことができる。
【0027】なお、前述した実施例においては、内視鏡
の挿入部を軟性部,アングル部,先端硬質部から形成し
たものを示したが、この軟性部の部分を硬質部としたも
のであってもよい。また、外套管とガイド管との間の連
結をフックを用いて行うように構成したものを示した
が、この連結機構は、ねじ,バヨネット機構,スナップ
アクション機構等適宜の構成のものを用いることができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内視鏡の挿入部をトラカールの外套管に挿通ガイドする
ために、硬質パイプからなるガイド管を用い、このガイ
ド管の先端部の内縁を非エッジ構造とし、このガイド管
の先端部を外套管から突出させた状態に組み付けて、連
結手段により組み付け状態に固定し、かつ保持手段によ
り連結手段による連結状態に保持する構成としたので、
ガイド管の先端部が外套管から突出する状態に確実に保
持されることになり、外套管に内針を組み付けて、内針
と外套管との移行部に段差が生じないように、外套管の
先端部を鋭利な刃状に形成して、内視鏡の挿入部を体皮
を介して体腔内に円滑に挿入する経路を確保する操作を
容易かつ円滑に行うことができ、かつ内視鏡の挿入部を
この経路に沿って挿入させた状態では、挿入部を外套管
の先端部に対して非接触状態で引き抜くことができ、ア
ングル部を構成する外皮層に引っ掻き傷が生じたり、部
分的に削り取られたりするおそれがない等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガイド管の断面と共に示す内視鏡の全体構成図
である。
【図2】トラカールの断面図である。
【図3】ガイド管の断面図である。
【図4】ガイド管の先端部分の断面図である。
【図5】内視鏡とそのガイド装置との連結状態を示す部
分断面正面図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部 3 硬性部 4 アングル部 5 先端硬質部 10 トラカール 11 内針 12 外套管 20 ガイド筒 23 ストッパ 24 シール取り付け部 30 フック 40 フック覆い部材 41 ばね 50 シール部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が鋭利な刃先状となった硬質筒状の
    部材からなる外套管に内針を挿脱可能に挿通させてなる
    トラカールを備え、先端側にアングル部を設けた挿入部
    を有する内視鏡を経皮的に挿入する経路を確保するため
    のガイド装置において、硬質パイプからなり、前記外套
    管内に挿通されて、内視鏡の挿入部を挿通ガイドするた
    めに、先端部の内縁を非エッジ構造としたガイド管を有
    し、このガイド管と前記外套管との間には、このガイド
    管の先端が前記外套管の先端より所定量突出する位置ま
    で挿入された時に、ガイド管の先端突出状態でガイド管
    と外套管とを係脱可能に連結する連結手段と、この連結
    手段によるガイド管と外套管とを連結した状態に保持す
    るための保持手段とを備える構成としたことを特徴とす
    る経皮的に挿入される内視鏡のガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、前記外套管に設けら
    れ、前記ガイド管に係脱可能に係止するフック部材で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の経皮的に挿入さ
    れる内視鏡のガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記ガイド管に装着さ
    れて、前記連結手段を囲繞する位置と、囲繞を解除する
    位置とに変位可能な覆い部材で構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の経皮的に挿入される内視鏡のガイド装
    置。
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