JP2749884B2 - 4,7―ジヒドロチエノ[2,3―b]ピリジン誘導体 - Google Patents
4,7―ジヒドロチエノ[2,3―b]ピリジン誘導体Info
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- JP2749884B2 JP2749884B2 JP18683789A JP18683789A JP2749884B2 JP 2749884 B2 JP2749884 B2 JP 2749884B2 JP 18683789 A JP18683789 A JP 18683789A JP 18683789 A JP18683789 A JP 18683789A JP 2749884 B2 JP2749884 B2 JP 2749884B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体に関するものである。
導体に関するものである。
[従来技術] 式(III): (式中、R1は低級アルキルまたはフェニルアルキル、R2
は低級アルキル、1またはそれ以上のハロゲンまたはア
ルコキシで置換されていてもよいフェニル、シクロアル
キルまたはシクロアルキルアルキルを表す) で示される4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体はカルシウム遮断薬に属し、持続性の降圧、脳血流
増加、冠血管拡張などの諸作用を有し、狭心症、高血圧
症、脳血流障害や不整脈などの広範囲に及ぶ循環器系疾
患の治療剤として有用であると期待されている。本発明
者らは、多くの4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジ
ン誘導体を合成し、それらが降圧作用および冠血管拡張
作用などの薬理作用を有することを明らかにすると共
に、臨床上の適用範囲および用量を開示した(特開昭62
−10087号公報)。また、動物実験により、上記誘導体
と大脳皮質のカルシウムチャンネルとの親和性を証明し
てカルシウム遮断作用の存在を確認すると同時に、種々
の化合物の冠血管拡張作用や降圧作用を詳細に研究した
[足達ら、Chem.Pharm.Bull.36(11)4389−4402(198
8)]。この研究から、光学異性体を有する化合物のカ
ルシウム遮断作用が一方の異性体に偏在しているという
ことが明らかになった。例えば、上記式(III)におい
てR1がメチル、R2がイソブチルである化合物(メチル4,
7−ジヒドロ−3−イソブチル−6−メチル−4−(3
−ニトロフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−
カルボキシレート)のCa遮断作用、並びに冠血管拡張お
よび抗高血圧作用は、以下の表1に示すように、各光学
異性体で著しく異なっている(足達ら、前掲参照)。
は低級アルキル、1またはそれ以上のハロゲンまたはア
ルコキシで置換されていてもよいフェニル、シクロアル
キルまたはシクロアルキルアルキルを表す) で示される4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体はカルシウム遮断薬に属し、持続性の降圧、脳血流
増加、冠血管拡張などの諸作用を有し、狭心症、高血圧
症、脳血流障害や不整脈などの広範囲に及ぶ循環器系疾
患の治療剤として有用であると期待されている。本発明
者らは、多くの4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジ
ン誘導体を合成し、それらが降圧作用および冠血管拡張
作用などの薬理作用を有することを明らかにすると共
に、臨床上の適用範囲および用量を開示した(特開昭62
−10087号公報)。また、動物実験により、上記誘導体
と大脳皮質のカルシウムチャンネルとの親和性を証明し
てカルシウム遮断作用の存在を確認すると同時に、種々
の化合物の冠血管拡張作用や降圧作用を詳細に研究した
[足達ら、Chem.Pharm.Bull.36(11)4389−4402(198
8)]。この研究から、光学異性体を有する化合物のカ
ルシウム遮断作用が一方の異性体に偏在しているという
ことが明らかになった。例えば、上記式(III)におい
てR1がメチル、R2がイソブチルである化合物(メチル4,
7−ジヒドロ−3−イソブチル−6−メチル−4−(3
−ニトロフェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−5−
カルボキシレート)のCa遮断作用、並びに冠血管拡張お
よび抗高血圧作用は、以下の表1に示すように、各光学
異性体で著しく異なっている(足達ら、前掲参照)。
略語: [3H]NTD:[3H]ニトレンジピン CVD作用:冠血管拡張作用 CPF:冠血管潅流液 抗−HT活性:抗高血圧活性 SBP:収縮期血圧a) :K、(×10-9M)、K値はIC50/(1+c/K)により計
算。ここに、IC50は、ラット大脳皮質膜画分における[
3H]NTDの特異結合を50%阻害する濃度、cは[3H]NTD
濃度(0.2nM)、Kは解離定数(0.2−0.23nM)である。b) :CPFの最大増加率(%)。摘出モルモット心臓を用
い、ランゲンドルフ法によりCPF量の変化を測定した。
被検化合物を用量0.1μgで冠動脈に投与する。括弧内
の数字はCPFの最大変化が50%回復するのに要する時間
(分)である。c) :SBPの最大減少(mmHg)、高血圧自然発症ラット5匹
に被検化合物を3mg/kgで経口投与する。d) :(×10-9M)、RC50値は摘出ウサギ脳底動脈のKCl
(5×10-2M)による収縮を50%弛緩させるのに必要な
濃度である。
算。ここに、IC50は、ラット大脳皮質膜画分における[
3H]NTDの特異結合を50%阻害する濃度、cは[3H]NTD
濃度(0.2nM)、Kは解離定数(0.2−0.23nM)である。b) :CPFの最大増加率(%)。摘出モルモット心臓を用
い、ランゲンドルフ法によりCPF量の変化を測定した。
被検化合物を用量0.1μgで冠動脈に投与する。括弧内
の数字はCPFの最大変化が50%回復するのに要する時間
(分)である。c) :SBPの最大減少(mmHg)、高血圧自然発症ラット5匹
に被検化合物を3mg/kgで経口投与する。d) :(×10-9M)、RC50値は摘出ウサギ脳底動脈のKCl
(5×10-2M)による収縮を50%弛緩させるのに必要な
濃度である。
表1の結果は、式(III)で示される誘導体の作用が
主としてS立体配置の(+)エナンチオマーに由来する
ことを示唆するものである。
主としてS立体配置の(+)エナンチオマーに由来する
ことを示唆するものである。
[発明が解決すべき課題] このように、式(III)で示される化合物の循環器系
疾患の治療における臨床上の有効性はラセミ体よりも、
光学活性な(+)エナンチオマーではるかに高いことが
予想される。従って、この光学異性体が安定的に製造、
供給されれば、少量で極めて有効な循環器系疾患の治療
剤が得られることになる。一般に1,4−ジヒドロピリジ
ン誘導体の光学活性異性体の製造には、不斉合成法が用
いられる。しかし、式(III)の化合物の場合、不斉合
成法による製造は非能率的で低収率である。また、式
(III)の(±)化合物を光学分割する方法(足達ら、C
hem.Pharm.Bull.前掲)を用いることもできるが、その
ような方法は工程が長く、操作が繁雑である上、収率が
低い。
疾患の治療における臨床上の有効性はラセミ体よりも、
光学活性な(+)エナンチオマーではるかに高いことが
予想される。従って、この光学異性体が安定的に製造、
供給されれば、少量で極めて有効な循環器系疾患の治療
剤が得られることになる。一般に1,4−ジヒドロピリジ
ン誘導体の光学活性異性体の製造には、不斉合成法が用
いられる。しかし、式(III)の化合物の場合、不斉合
成法による製造は非能率的で低収率である。また、式
(III)の(±)化合物を光学分割する方法(足達ら、C
hem.Pharm.Bull.前掲)を用いることもできるが、その
ような方法は工程が長く、操作が繁雑である上、収率が
低い。
このように、従来法はいずれも、低効率で非実用的で
あり、上記の光学活性異性体を臨床に適用するためには
より効率のよい、実用化に適した製造方法を確立する必
要があった。
あり、上記の光学活性異性体を臨床に適用するためには
より効率のよい、実用化に適した製造方法を確立する必
要があった。
そこで、本発明者らは、式(III)の化合物の合成中
間体である、式(II): (式中、R1およびR2は上記の定義に従う) で示される2,5−ジエステル誘導体を用いて光学活性な
異性体(III)を得ることに着目した。即ち、この2,5−
ジエステル体(II)の2位t−ブチルエステルのみを加
水分解して式(I): (式中、R1およびR2は上記定義に従う) で示される2−カルボン酸とし、得られたカルボン酸を
適当な塩として光学分割した後、脱炭酸処理する方法を
試みた。
間体である、式(II): (式中、R1およびR2は上記の定義に従う) で示される2,5−ジエステル誘導体を用いて光学活性な
異性体(III)を得ることに着目した。即ち、この2,5−
ジエステル体(II)の2位t−ブチルエステルのみを加
水分解して式(I): (式中、R1およびR2は上記定義に従う) で示される2−カルボン酸とし、得られたカルボン酸を
適当な塩として光学分割した後、脱炭酸処理する方法を
試みた。
上記方法の出発物質である2,5−ジエステル体(II)
は公知物質であり、式(III)で示される(±)化合物
の合成中間体として、本出願人の出願にかかる特開昭62
−10087号公報に記載されている。
は公知物質であり、式(III)で示される(±)化合物
の合成中間体として、本出願人の出願にかかる特開昭62
−10087号公報に記載されている。
この方法においては、式(III)で示されるジエステ
ル体の2位エステル結合を選択的に加水分解することが
1つの課題であった。例えば、エステルからカルボン酸
を得る通常の手段であるアルカリ加水分解を用いると、
2,5位のエステル結合が非選択的に分解されるために収
率が極めて低くなる。他方、トリフルオロ酢酸等の酸を
用い、t−ブチルエステルをカルボン酸に誘導する方法
によると、2位のエステルを選択的にカルボン酸に変換
し得るが、生成物が容易に脱炭酸されてしまい、以後の
塩形成効率が低くなる。
ル体の2位エステル結合を選択的に加水分解することが
1つの課題であった。例えば、エステルからカルボン酸
を得る通常の手段であるアルカリ加水分解を用いると、
2,5位のエステル結合が非選択的に分解されるために収
率が極めて低くなる。他方、トリフルオロ酢酸等の酸を
用い、t−ブチルエステルをカルボン酸に誘導する方法
によると、2位のエステルを選択的にカルボン酸に変換
し得るが、生成物が容易に脱炭酸されてしまい、以後の
塩形成効率が低くなる。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記の課題を解決するために様々な方
法を試みた結果、式(II)で示される2−t−ブトキシ
カルボニル誘導体を、トリメチルシリルクロリドおよび
アルカリ金属の沃化物で処理した後、加水分解すると、
式(I)で示される2−カルボン酸誘導体が選択的に得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。式
(I)の2−カルボン酸誘導体は新規であり、上記した
式(III)で示される光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,
3−b]ピリジン誘導体の製造出発物質として極めて重
要である。
法を試みた結果、式(II)で示される2−t−ブトキシ
カルボニル誘導体を、トリメチルシリルクロリドおよび
アルカリ金属の沃化物で処理した後、加水分解すると、
式(I)で示される2−カルボン酸誘導体が選択的に得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。式
(I)の2−カルボン酸誘導体は新規であり、上記した
式(III)で示される光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,
3−b]ピリジン誘導体の製造出発物質として極めて重
要である。
従って、本発明は、式(I)で示される4,7−ジヒド
ロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体を提供するもので
ある。また、本発明は、式(II)で示される2−t−ブ
トキシカルボニル誘導体を、トリメチルシリルクロリド
およびアルカリ金属の沃化物で処理した後、加水分解す
ることからなる式(I)で示されるピリジン誘導体の製
造方法を提供するものである。
ロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体を提供するもので
ある。また、本発明は、式(II)で示される2−t−ブ
トキシカルボニル誘導体を、トリメチルシリルクロリド
およびアルカリ金属の沃化物で処理した後、加水分解す
ることからなる式(I)で示されるピリジン誘導体の製
造方法を提供するものである。
本明細書中で用いた語句を以下に定義する。
R1の定義中、低級アルキルとは直鎖状または分枝状C1
〜C4アルキル基を意味し、例として、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル等を挙げることができる。
〜C4アルキル基を意味し、例として、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル等を挙げることができる。
フェニルアルキルとは上記の直鎖状低級アルキルにフ
ェニルが結合したものを意味し、そのようなフェニルの
例として、フェネチル、フェニルプロピル、フェニルブ
チルなどを挙げることができる。
ェニルが結合したものを意味し、そのようなフェニルの
例として、フェネチル、フェニルプロピル、フェニルブ
チルなどを挙げることができる。
R2の定義中、低級アルキルとは直鎖状または分枝状C1
〜C4アルキル基を意味し、例として、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル、t−ブチル等を挙げることができる。
〜C4アルキル基を意味し、例として、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル、t−ブチル等を挙げることができる。
1または2個のハロゲンまたはアルコキシで置換され
ていてもよいフェニルにおいて、ハロゲンとしてはフル
オロ、クロロ、ブロモを挙げることができ、低級アルコ
キシとしてはメトキシ、エトキシなどを挙げることがで
きる。これらは同一であっても異なっていてもよく、そ
のようなフェニルとして、m,p−ジメトキシフェニルお
よびp−クロロフェニルが例示される。
ていてもよいフェニルにおいて、ハロゲンとしてはフル
オロ、クロロ、ブロモを挙げることができ、低級アルコ
キシとしてはメトキシ、エトキシなどを挙げることがで
きる。これらは同一であっても異なっていてもよく、そ
のようなフェニルとして、m,p−ジメトキシフェニルお
よびp−クロロフェニルが例示される。
シクロアルキルとはC3〜C7シクロアルキルを意味し、
例としてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルを挙げることがで
きる。
例としてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチルを挙げることがで
きる。
シクロアルキルアルキルとは上記のC3〜C7シクロアル
キルで置換された直鎖状C1〜C4低級アルキルを意味す
る。
キルで置換された直鎖状C1〜C4低級アルキルを意味す
る。
本発明化合物において、−NO2は2または3位のいず
れかに結合している。
れかに結合している。
上記のごとく、本発明の式(I)で示される4,7−ジ
ヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体を適当な塩と
して光学分割した後、脱炭酸することで光学活性な式
(III)の化合物を得ることができる。この目的には、
式(I)の化合物の再結晶精製物を用いてもよいが、式
(I)の化合物が不安定であり、再結晶中に一部脱炭酸
を起こして化合物(III)のラセミ体を生成することか
ら、再結晶による精製をせずに粗生成物のまま用いるの
が好都合である。
ヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体を適当な塩と
して光学分割した後、脱炭酸することで光学活性な式
(III)の化合物を得ることができる。この目的には、
式(I)の化合物の再結晶精製物を用いてもよいが、式
(I)の化合物が不安定であり、再結晶中に一部脱炭酸
を起こして化合物(III)のラセミ体を生成することか
ら、再結晶による精製をせずに粗生成物のまま用いるの
が好都合である。
この光学分割工程に適した塩として様々な塩基の塩が
考えられるが、シンコニンの塩が最も好ましい。
考えられるが、シンコニンの塩が最も好ましい。
即ち、式(II): で示される2−t−ブトキシカルボニル誘導体をトリメ
チルシリルクロリドおよびアルカリ金属の沃化物で処理
した後、加水分解して式(I): で示される4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体を得、次いで、この2−カルボン酸誘導体をシンコ
ニン塩として光学分割した後、酸による脱炭酸処理に付
すことにより式(III): で示される光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピ
リジン誘導体を得る。上記各式中、R1およびR2は上記定
義に従う。
チルシリルクロリドおよびアルカリ金属の沃化物で処理
した後、加水分解して式(I): で示される4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体を得、次いで、この2−カルボン酸誘導体をシンコ
ニン塩として光学分割した後、酸による脱炭酸処理に付
すことにより式(III): で示される光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピ
リジン誘導体を得る。上記各式中、R1およびR2は上記定
義に従う。
本発明に従い、式(I)の化合物を得、さらに式(II
I)の光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジ
ン誘導体を製造する一連の工程を以下の反応式に従って
説明する。
I)の光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジ
ン誘導体を製造する一連の工程を以下の反応式に従って
説明する。
(式中、R1およびR2は上記定義に従い、Mはアルカリ金
属を表す) 工程1 2位t−ブチルエステルのカルボン酸(I)へ
の誘導 式(II)の化合物をトリメチルシリロクロリドとアル
カリ金属の沃化物で処理した後、氷水を加えると、選択
的に、かつ高収率で2−カルボン酸−5−エステル体が
得られる。アルカリ金属としてはカリウムまたはリチウ
ムを用いることもできるが後者は難溶性である。なお、
CH3SiCl−MIの代わりに、高価ではあるがCH3SiIを用い
てもよい。反応はアセトニトリル、アセトン、ジクロロ
メタンまたはクロロホルムなどの適当な溶媒中、温度0
〜30℃、好ましくは室温で、攪拌下に約1〜8時間行
う。次いで、氷水を加えると目的を2−カルボン酸
(I)が折出する。
属を表す) 工程1 2位t−ブチルエステルのカルボン酸(I)へ
の誘導 式(II)の化合物をトリメチルシリロクロリドとアル
カリ金属の沃化物で処理した後、氷水を加えると、選択
的に、かつ高収率で2−カルボン酸−5−エステル体が
得られる。アルカリ金属としてはカリウムまたはリチウ
ムを用いることもできるが後者は難溶性である。なお、
CH3SiCl−MIの代わりに、高価ではあるがCH3SiIを用い
てもよい。反応はアセトニトリル、アセトン、ジクロロ
メタンまたはクロロホルムなどの適当な溶媒中、温度0
〜30℃、好ましくは室温で、攪拌下に約1〜8時間行
う。次いで、氷水を加えると目的を2−カルボン酸
(I)が折出する。
この反応の出発物質2,5−ジエステル体(II)は公知
物質であり、式(III)で示される(±)化合物の合成
中間体として、本出願人の出願にかかる特開昭62−1008
7号公報に記載されている。
物質であり、式(III)で示される(±)化合物の合成
中間体として、本出願人の出願にかかる特開昭62−1008
7号公報に記載されている。
工程2 2−カルボン酸(I)のジアステレオマー塩の
調製および光学分割 等モル量の2−カルボン酸(I)とシンコニンとを、
適当な溶媒中で加温し、溶解させた後、放冷すると
(±)−I−シンコニン塩が折出する。これをろ過し、
エタノールで洗浄して乾燥し、光学純度95%ee以上の
(+)−Iを得る。
調製および光学分割 等モル量の2−カルボン酸(I)とシンコニンとを、
適当な溶媒中で加温し、溶解させた後、放冷すると
(±)−I−シンコニン塩が折出する。これをろ過し、
エタノールで洗浄して乾燥し、光学純度95%ee以上の
(+)−Iを得る。
母液を濃縮し、中和、エーテル抽出等の適当な処理を
施すことにより(−)−Iの粗生成物を得る。
施すことにより(−)−Iの粗生成物を得る。
反応溶媒としては、エタノール、メタノール、n−プ
ロパノールまたはイソプロパノールなどのアルコール類
を用いることができる。
ロパノールまたはイソプロパノールなどのアルコール類
を用いることができる。
工程3 (+)−I−シンコニン塩および(−)−I−
シンコニン塩の脱炭酸による(+)−IIIおよび(−)
−IIIの調製 適当な溶媒中、各シンコニン塩を別個に酸の存在下で
加熱還流して脱炭酸した後、水を加えると、(+)−II
Iおよび(−)−IIIの各異性体が折出する。結晶を分離
し、エタノール等の溶媒から再結晶して精製する。シン
コニンは回収し、再使用することができる。
シンコニン塩の脱炭酸による(+)−IIIおよび(−)
−IIIの調製 適当な溶媒中、各シンコニン塩を別個に酸の存在下で
加熱還流して脱炭酸した後、水を加えると、(+)−II
Iおよび(−)−IIIの各異性体が折出する。結晶を分離
し、エタノール等の溶媒から再結晶して精製する。シン
コニンは回収し、再使用することができる。
この工程に用い得る溶媒としては、メタノール、エタ
ノールまたはプロパノールを挙げることができる。ま
た、酸としては、塩酸、硫酸、臭化水素酸、トリフルオ
ロ酢酸などが適する。
ノールまたはプロパノールを挙げることができる。ま
た、酸としては、塩酸、硫酸、臭化水素酸、トリフルオ
ロ酢酸などが適する。
[発明の効果] 本発明によれば、光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3
−b]ピリジン誘導体の有用な出発物質である2−カル
ボン酸誘導体(I)を容易に得ることができ、この2−
カルボン酸誘導体を用いて、カルシウム遮断作用を有
し、狭心症、高血圧症、脳血流障害や不整脈などの循環
器系疾患の治療剤として広範囲に有用な、光学活性4,7
−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体(III)を
簡便な方法で、高純度に、かつ高収率で製造することが
できる。
−b]ピリジン誘導体の有用な出発物質である2−カル
ボン酸誘導体(I)を容易に得ることができ、この2−
カルボン酸誘導体を用いて、カルシウム遮断作用を有
し、狭心症、高血圧症、脳血流障害や不整脈などの循環
器系疾患の治療剤として広範囲に有用な、光学活性4,7
−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体(III)を
簡便な方法で、高純度に、かつ高収率で製造することが
できる。
以下に実施例および参考例を挙げ、本発明を詳細に説
明する。
明する。
実施例1 4,7−ジヒドロ−3−イソブチル−5−メト
キシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
(I) 2−t−ブチル5−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソ
ブチル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエ
ノ[2,3−b]ピリジン−2,5−ジカルボキシレート(I
I)108.8g(0.224モル)、沃化ナトリウム67.0g(0.447
モル)、アセトニトリル500mlの混液に、トリメチルシ
リルクロリド48.6g(0.447モル)を室温で、攪拌下に滴
下した後、室温で5時間攪拌する。
キシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
(I) 2−t−ブチル5−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソ
ブチル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエ
ノ[2,3−b]ピリジン−2,5−ジカルボキシレート(I
I)108.8g(0.224モル)、沃化ナトリウム67.0g(0.447
モル)、アセトニトリル500mlの混液に、トリメチルシ
リルクロリド48.6g(0.447モル)を室温で、攪拌下に滴
下した後、室温で5時間攪拌する。
反応混合物に氷水1,110ml、10%Na2S2O3溶液50mlを順
次滴下し、析出した結晶を濾取して水洗し、乾燥するこ
とにより、黄色の結晶として2−カルボン酸(I)98.4
gを得た。mp=173〜174℃。本品のHPLCにおける純度は
約96.1%であり、本反応における化合物(I)の収率は
98.2%である。
次滴下し、析出した結晶を濾取して水洗し、乾燥するこ
とにより、黄色の結晶として2−カルボン酸(I)98.4
gを得た。mp=173〜174℃。本品のHPLCにおける純度は
約96.1%であり、本反応における化合物(I)の収率は
98.2%である。
化合物(I): IR(Nujol): 3306(NH)、2596(COOH)、1649(CO)、1342(N
O2)1 H−NMR(d6DMSO)δ: 0.75(3H,d,J=7Hz)、 0.85(3H,d,J=7Hz)、 1.69(1H,m)、 2.13(1H,dd,J=7,11Hz)、 2.30(3H,s)、 2.88(1H,dd,J=7,13Hz)、 3.57(3H,s)、5.21(1H,s)、 7.53〜8.08(4H,m) 元素分析値(C21H22N2O6Sとして) 計算値;C:58.59、H:5.15、N:6.51 実測値;C:58.29、H:5.16、N:6.40 HPLC:tR4.8min [カラム:TSK−GEL ODS−120T、5μm(4.0×250m
m);移動相:メタノール、0.5ml/min;検出:UV254nm;35
気圧] 実施例1で得られた粗生成物を用い、以下の参考例記
載の方法で光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピ
リジン誘導体を得た。
O2)1 H−NMR(d6DMSO)δ: 0.75(3H,d,J=7Hz)、 0.85(3H,d,J=7Hz)、 1.69(1H,m)、 2.13(1H,dd,J=7,11Hz)、 2.30(3H,s)、 2.88(1H,dd,J=7,13Hz)、 3.57(3H,s)、5.21(1H,s)、 7.53〜8.08(4H,m) 元素分析値(C21H22N2O6Sとして) 計算値;C:58.59、H:5.15、N:6.51 実測値;C:58.29、H:5.16、N:6.40 HPLC:tR4.8min [カラム:TSK−GEL ODS−120T、5μm(4.0×250m
m);移動相:メタノール、0.5ml/min;検出:UV254nm;35
気圧] 実施例1で得られた粗生成物を用い、以下の参考例記
載の方法で光学活性4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピ
リジン誘導体を得た。
参考例1 (+)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソブ
チル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(+)
−III]および(−)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソ
ブチル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
[(−)−III] [1](+)−4,7−ジヒドロ−3−イソブチル−5−
メトキシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
−シンコニン塩[(+)−I−シンコニン塩] 実施例1で調製した2−カルボン酸(I)97.1g(0.2
24モル)、シンコニン65.9g(0.224モル)およびエタノ
ール500mlの混液を10分間加熱還流して原料を溶解した
後、室温で20時間放置する。析出する結晶を濾取し、エ
タノール100mlで2回洗浄した後、乾燥する。淡黄色の
結晶として(+)−I−シンコニン塩69.2gを得た。mp
=224〜226℃(分解)。収率42.8%。
チル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ
[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(+)
−III]および(−)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソ
ブチル−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエ
ノ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキシレート
[(−)−III] [1](+)−4,7−ジヒドロ−3−イソブチル−5−
メトキシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
−シンコニン塩[(+)−I−シンコニン塩] 実施例1で調製した2−カルボン酸(I)97.1g(0.2
24モル)、シンコニン65.9g(0.224モル)およびエタノ
ール500mlの混液を10分間加熱還流して原料を溶解した
後、室温で20時間放置する。析出する結晶を濾取し、エ
タノール100mlで2回洗浄した後、乾燥する。淡黄色の
結晶として(+)−I−シンコニン塩69.2gを得た。mp
=224〜226℃(分解)。収率42.8%。
(+)−I−シンコニン塩: 施光度:▲[α]23゜ D▼+394.4゜±8.5゜ (C=0.513,DMSO) IR(Nujol): 3226(NH)、1668(CO)、1342cm-1(NO2) [2](−)−4,7−ジヒドロ−3−イソブチル−5−
メトキシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
[(−)−I] 上記[1]において、(+)−I−シンコニン塩を分
離した濾液を濃縮し、残渣を冷時0.1N HClで中和した
後,エーテルで抽出する。エーテル抽出液を氷水で洗浄
した後、0.5N NaOH溶液260mlで抽出する。水抽出液を冷
時1N HClで酸性とし、析出結晶を濾取し、水洗して乾燥
する。淡黄色の結晶として(−)−I49.1gを得た。収率
50.9%。
メトキシカルボニル−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸
[(−)−I] 上記[1]において、(+)−I−シンコニン塩を分
離した濾液を濃縮し、残渣を冷時0.1N HClで中和した
後,エーテルで抽出する。エーテル抽出液を氷水で洗浄
した後、0.5N NaOH溶液260mlで抽出する。水抽出液を冷
時1N HClで酸性とし、析出結晶を濾取し、水洗して乾燥
する。淡黄色の結晶として(−)−I49.1gを得た。収率
50.9%。
本品は、精製せずにそのまま次工程に使用した。
[3](+)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソブチル
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(+)−II
I] 上記[2]で調製した(+)−I−シンコニン塩64.4
g(0.089モル)およびメタノール320mlの溶液に、攪拌
下、硫酸14ml(0.27モル)を滴下する。その後、加温し
て徐々に温度を上げ、15分間還流する。冷却後、氷水65
0mlを加え、析出する結晶を濾取して水洗し、乾燥す
る。黄色結晶として目的の(+)−III、47.5gを得た。
本品をエタノールから再結晶して精製し、黄色板状晶3
2.0gを得た。mp=173〜175℃。収率93.0%。
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(+)−II
I] 上記[2]で調製した(+)−I−シンコニン塩64.4
g(0.089モル)およびメタノール320mlの溶液に、攪拌
下、硫酸14ml(0.27モル)を滴下する。その後、加温し
て徐々に温度を上げ、15分間還流する。冷却後、氷水65
0mlを加え、析出する結晶を濾取して水洗し、乾燥す
る。黄色結晶として目的の(+)−III、47.5gを得た。
本品をエタノールから再結晶して精製し、黄色板状晶3
2.0gを得た。mp=173〜175℃。収率93.0%。
(+)−III: 施光度:▲[α]23゜ D▼+274.3゜±3.0゜ (C=1.019,EtOH) 元素分析値(C20H22N2O4Sとして) 計算値;C:62.16、H:5.74、N:7.25 実測値;C:62.04、H:5.67、N:7.28 IR(Nujol): 3305(NH)、1630(C=O)、1342cm-1(NO2)1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.72(3H,d,J=6Hz)、 0.88(3H,d,J=6Hz)、 1.60(1H,m)、 2.02(1H,dd,J=7,15Hz)、 2.13(1H,dd,J=7,15Hz)、 2.37(3H,s)、3.63(3H,s)、 5.25(1H,s)、6.22(1H,s)、 7.35〜8.08(4H,m) HPLC:tR15.5min [カラム:SUMIPAX OA2000、5μm(4.0×250mm);移
動相:ヘキサン−イソプロパノール(9:1)、1.0ml/mi
n;検出:UV248nm;40気圧] [4](−)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソブチル
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(−)−II
I] 上記[2]で調製した粗製(−)−I49.0g(約0.114
モル)、メタノール320mlの溶液に、室温で、攪拌下、
硫酸14mlを滴下した後、加温して徐々に温度を上げ、15
分間還流する。冷却後、氷水650mlを加えて析出する結
晶を濾取し、水洗した後、エタノールから再結晶(3回
繰り返した)する。黄色板状晶として(−)−III、33.
8gを得た。mp=175〜177℃。収率76.8%。
動相:ヘキサン−イソプロパノール(9:1)、1.0ml/mi
n;検出:UV248nm;40気圧] [4](−)−メチル4,7−ジヒドロ−3−イソブチル
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)チエノ[2,
3−b]ピリジン−5−カルボキシレート[(−)−II
I] 上記[2]で調製した粗製(−)−I49.0g(約0.114
モル)、メタノール320mlの溶液に、室温で、攪拌下、
硫酸14mlを滴下した後、加温して徐々に温度を上げ、15
分間還流する。冷却後、氷水650mlを加えて析出する結
晶を濾取し、水洗した後、エタノールから再結晶(3回
繰り返した)する。黄色板状晶として(−)−III、33.
8gを得た。mp=175〜177℃。収率76.8%。
(−)−III: 施光度:▲[α]23゜ D▼−273.5゜±3.1゜ (C=1.014,EtOH) 元素分析値(C20H22N2O3として) 計算値;C:62.16、H:5.74、N:7.25 実測値;C:62.01、H:5.65、N:7.27 IR(Nujol): 3305(NH)、1630(C=O)、1342cm-1(NO2)1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.72(3H,d,J=6Hz)、 0.88(3H,d,J=6Hz)、 1.60(1H,m)、 2.02(1H,dd,J=7,15Hz)、 2.13(1H,dd,J=7,15Hz)、 2.37(3H,s)、3.63(3H,s)、 5.25(1H,s)、6.22(1H,s)、 7.35〜8.08(4H,m) HPLC:tR13.5min [カラム:SUMIPAX OA2000、5μm(4.0×250mm);移
動相:ヘキサン−イソプロパノール(9:1);検出:UV24
8nm;40気圧]
動相:ヘキサン−イソプロパノール(9:1);検出:UV24
8nm;40気圧]
Claims (2)
- 【請求項1】式(I): (式中、R1は低級アルキルまたはフェニルアルキル、R2
は低級アルキル、1またはそれ以上のハロゲンまたはア
ルコキシで置換されていてもよいフェニル、シクロアル
キルまたはシクロアルキルアルキルを表す) で示される4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘
導体。 - 【請求項2】式(II): (式中、R1およびR2は上記定義に従う) で示される2−t−ブトキシカルボニル誘導体を、トリ
メチルシリルクロリドおよびアルカリ金属の沃化物で処
理した後、加水分解することを特徴とする請求項1記載
の4,7−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン誘導体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18683789A JP2749884B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | 4,7―ジヒドロチエノ[2,3―b]ピリジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18683789A JP2749884B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | 4,7―ジヒドロチエノ[2,3―b]ピリジン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0352890A JPH0352890A (ja) | 1991-03-07 |
JP2749884B2 true JP2749884B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=16195497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18683789A Expired - Lifetime JP2749884B2 (ja) | 1989-07-19 | 1989-07-19 | 4,7―ジヒドロチエノ[2,3―b]ピリジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2749884B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090306373A1 (en) * | 2005-12-20 | 2009-12-10 | Gamber Gabriel G | 4,7-dihydrothieno[2,3-b]pyridine compounds and pharmaceutical compositions |
-
1989
- 1989-07-19 JP JP18683789A patent/JP2749884B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chem.Pharm.Bull.,1988,36〔11〕 P.4389−4402 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0352890A (ja) | 1991-03-07 |
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