JP2748731B2 - 光学的ローパスフィルター及びそれを有した撮影系 - Google Patents

光学的ローパスフィルター及びそれを有した撮影系

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的ローパスフィルタ
ー及びそれを有した撮影系に関し、特にビデオカメラ、
電子スチルカメラ等で撮像管や撮像板(CCD)等を用
いて画像を離散的に得る際に好適な光学的ローパスフィ
ルター及びそれを有した撮影系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に離散的画素構造を有する固体撮像
素子を用いたビデオカメラ等では画像情報を光学的に空
間サンプリングして出力画像を得ている。この場合被写
体にサンプリング周波数以上の高空間周波数成分が含ま
れていると被写体が有していな構造や色あい等の偽信号
が発生してくる。即ち撮影系によって採取することので
きない周波数成分(ナイキスト周波数を越える周波数成
分)は画像情報として再現することができず、所謂波形
歪み(エイリアシス)、モアレ縞、偽色等が形成される
原因となってくる。この為従来より光学的ローパスフィ
ルターを撮影系の一部に配置して被写体の高空間周波数
成分を制限している。
【0003】光学的ローパスフィルター及びそれを有し
た撮影系は従来より種々の型のものが提案されている。
このうち例えば特公昭52−22247号公報では位相
格子を用いた光学的ローパスフィルターを提案してい
る。同公報では断面形状が台形波状の位相格子を1次元
方向に連続的に配列し、そのときの頂上平坦部と傾斜面
の形状やピッチ等を特定し、良好なるローパス効果を得
ている。
【0004】又、特公昭56−2936号公報では位相
格子よる成る光学的ローパスフィルターを撮影系の一部
に設けて使用する場合、絞りの開口径を小さくしたとき
でも所定のローパス効果が得られるようにした撮影系を
提案している。即ち同公報では最小絞りのときであって
も、少なくとも位相格子の2周期分が絞り開口内に含ま
れるように絞りの開口形状を位相格子の周期方向を長手
方向とする細長い開口形状としている。これにより絞り
を小絞りにしたときでも一定のローパス効果が得られる
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に位相格子より成
る光学的ローパスフィルターを用いて一定のローパス効
果を得るには位相格子の複数の周期分、例えば2周期分
に相当する領域に光束を通過させ回折させる必要があ
る。この為、撮影系の絞りをあまり小さく絞ることがで
きず、例えば被写体輝度が高く絞り開口を小絞りにしな
ければならないときはNDフィルターを併用して通過光
量を減らし、絞り径が一定以下とならないようにしてい
る。
【0006】しかしながらNDフィルターを用いて通過
光量を低下させる方法は得られる画像のボケ味が悪くな
り、又NDフィルターを撮影系の一部に装着しておかね
ばならず、装置全体が複雑化してくるという問題点があ
った。
【0007】これに対して先の特公昭56−2936号
公報では光束が少なくとも位相格子の2周分を通過しな
いと一定のローパス効果が得られないとし、位相格子の
少なくとも2周期分に相当する領域に光束が入射するよ
うに絞りの開口形状を位相格子の周期方向に細長くなる
ように構成している。この為絞り装置の構成が複雑化し
てくるという問題点があった。
【0008】又、同公報では光束が位相格子の2周期以
下の領域を通過したときのローパス効果については何ん
ら考慮されていなかった。
【0009】本発明は位相格子より成る光学的ローパス
フィルターを用いたとき、絞り開口を小さく絞り、位相
格子の2周期以下に相当する領域に光束が通過するよう
にしても、即ち絞り値を種々と変化させても常に一定の
ローパス効果が容易に得られ、良好なる光学性能を有し
た撮影が可能な光学的ローパスフィルター及びそれを有
した撮影系の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的ローパス
フィルターは、断面形状が台形波状の位相格子を連続的
に同一ピッチPで一次元方向に配列した光学的ローパス
フィルターにおいて、該光学的ローパスフィルターの中
心部の位相格子の傾斜面を通過する光束の屈折角が他の
領域の位相格子の傾斜面を通過する光束の屈折角よりも
小さくなるように台形波状の位相格子が形成されている
面と反対側の面の該中心部の位相格子と対向する位置に
凸状のプリズム部を設けたことを特徴としている。
【0011】又本発明の光学的ローパスフィルターを有
した撮影系としては、断面形状が台形波状の位相格子を
連続的に同一ピッチPで一次元方向に配列した光学的ロ
ーパスフィルターを撮影系の一部に設ける際、該光学的
ローパスフィルターは該撮影系の絞りの開口中心を含む
中心領域に面した位相格子の傾斜面を通過する光束の屈
折角がそれと異なる領域の位相格子の傾斜面を通過する
光束の屈折角よりも小さくなるように該台形波形の位相
格子が形成されている面と反対側の面の該中心領域の位
相格子と対向する位置に凸状のプリズム部を有するよう
にしたことを特徴としている。
【0012】
【実施例】図1(A)、(B)は本発明の光学的ローパ
スフィルターの実施例1の正面図と断面図、図2は本発
明の光学的ローパスフィルターの断面概略図、図3は本
発明の光学的ローパスフィルターを有した撮影系の要部
概略図である。
【0013】図中、1は光学的ローパスフィルターであ
り、断面形状が台形波状の位相格子を同一ピッチPで一
次元方向に配列した形状より成っている。2は撮影系、
3は絞りである。光学的ローパスフィルター1は絞り3
近傍に配置している。4はCCD等から成る固体撮像素
子である。
【0014】光学的ローパスフィルター1はその位相格
子方向が固体撮像素子4の水平走査方向4aに対して角
度kだけ傾けて配置している。
【0015】光学的ローパスフィルターを構成する位相
格子は一体成形され製作されるが、その断面形状は図2
に示すように台形波状の台形部1aを平行平板状の基板
1b面上に連続的にピッチPで1次元方向に配列したよ
うな形状より成っている。同図では台形部1aは幅Dの
頂上平坦部1cを有しており、C1は光学的ローパスフ
ィルター1の中心線である。C2は撮影系2の絞り3の
開口中心を示している。
【0016】1eは位相格子(台形部1a)を配列した
ときの中心領域であり、中心線C1が位置する左右の2
つの台形部1a1の傾斜面1f1で形成される空間領域
に相当している。
【0017】中心領域1eの台形部1a1の傾斜面1f
1を通過する光束の屈折角θr が他の領域の傾斜面1g
を通過する光束の屈折角θraに比べて小さくなるように
台形波形の位相格子が形成されている面と反対側の面に
中心線C1を頂点とする凸状のプリズム101を設けて
いる。
【0018】本実施例では光学的ローパスフィルター1
をその中心線C1が絞り3の開口中心C2に略一致する
ように撮影系中に配置している。
【0019】図2では絞り1の開口中心C2が光学的ロ
ーパスフィルター1の中心線C1と一致するように該光
学的ローパスフィルター1を撮影系2中に配置した場合
を例として示している。
【0020】本実施例では中心領域1eにおける位相格
子の傾斜面1f1を通過する光束の屈折角θr が他の領
域の位相格子の傾斜面1gを通過する光束の屈折角θra
に比べて小さくなるようにして、撮影系2の絞り開口径
を位相格子の2周期以下となるように絞ったときでも一
定のローパス効果が容易に得られるようにしている。
【0021】特に本実施例では前述の如く光学的ローパ
スフィルターの形状を特定すると共に、それを撮影系に
配置するときの姿勢を特定することにより被写体輝度が
高く絞り3を小さく絞り、例えば通過光束が位相格子の
2周期以下となっても通過光束を効果的に屈折させ、光
学性能の低下を防止しつつ所定のローパス効果が容易に
得られるようにしている。
【0022】この他本発明において光学的ローパスフィ
ルターを撮影系中に配置し光学性能の低下を防止しつつ
良好なるローパス効果を得るには次の諸条件を満足させ
るのが良い。
【0023】(イ)前記光学的ローパスフィルターの基
板に垂直に入射した光束のうち前記凸状のプリズム10
1の傾斜面と前記中心領域に隣接する位相格子の傾斜面
1f1を通過した光束の屈折角をθr 、該位相格子の1
次回折角をθf 、該位相格子の傾斜面と該基板とのなす
角をθa 、該凸状プリズムの傾斜面と基板とのなす角を
θ、該位相格子の材質の屈折率をn、使用波長をλとし θr =(n−1)(θa −θ) θf =sin-1(λ/P) としたとき 0.4<θr /θf <1.1 ‥‥‥‥‥‥(1) なる条件を満足すること。
【0024】条件式(1)の下限値を越えると絞り開口
を位相格子の例えば2周期以下に絞り込んだとき、幾何
光学の原理より射出角θr が定まるので、このときの射
出角θr が位相格子の1次回折光θf に対して大幅に小
さくなり、ローパス効果が低下してくるので良くない。
【0025】条件式(1)の上限値を越えると逆に1次
回折光の射出角θr が位相格子の1次回折角θf に対し
大きくなり撮影系の絞りを2周期以下に絞ったとき解像
力が大きく低下してくるので良くない。
【0026】(ロ)前記光学的ローパスフィルターの基
板に垂直に入射した光束のうち前記中心領域以外の位相
格子の傾斜面を通過する光束の屈折角をθra、該位相格
子の頂上平坦部の幅をD、該位相格子の1次回折角をθ
f 、該位相格子の傾斜面と該基板とのなす角をθa とし θra=(n−1)θa としたとき 0.15<D/P<0.35 ‥‥‥‥‥‥(2) 1.1<θra/θf <1.6 ‥‥‥‥‥‥(3) なる条件を満足すること。
【0027】次に条件式(2),(3)について図5の
光学的ローパスフィルターのスペクトル強度を示した図
を用いて説明する。尚、同図においてfcはローパス効
果によるカットオフ周波数を示している。
【0028】条件式(2),(3)は中心領域以外の位
相格子の形状及び特性に関し、主に波動光学の原理に従
った場合に対象とする波長λにおいて0次光と1次回折
光のスペクトル強度が図5(A)に示す如く略等しくな
る条件を規定したものである。
【0029】ここで0次光と1次回折光のスペクトル強
度を略等しくすることにより、同じローパス効果を得る
為の0次光の強度が殆どなく1次回折光のみが存在する
図5(B)に示す場合に比べて位相格子の周期を小さく
している。これにより絞り開口が位相格子の2周期以下
となるような小絞りの場合であっても一定のローパス効
果が得られるようにしている。
【0030】ここで図5(A)に示すように任意のカッ
トオフ周波数をfc として等しい強度の3本のスペクト
ルと図5(B)の等しい強度の2本のスペクトルを比較
する。2本のスペクトルのスペクトル両端の間隔(1次
と1次のスペクトル間隔)をfc /2、3本のスペクト
ルのスペクトル両端の間隔(1次と1次のスペクトル間
隔)を2fc /3とするとカットオフ周波数fc におい
てMTFを0にすることができる。つまり3本のスペク
トルを等しくした方が位相格子の周期を25%小さくす
ることができる。
【0031】条件式(2),(3)は以上の点を考慮し
て設定したものである。条件式(2)の下限値を越える
と頂上平坦部の幅Dが狭くなりすぎ、これに対して傾斜
面の幅が広くなってきて0次光に対して1次回折光のス
ペクトルが大きくなり撮影系の解像力が低下してくるの
で良くない。又頂上平坦部の幅Dが狭くなりすぎると3
角波の位相格子のスペクトル特性に近くなり、波長変化
に対するローパス効果の変化が大きくなってくるので良
くない。
【0032】条件式(2)の上限値を越えて頂上平坦部
の幅Dが広くなりすぎると1次回折光に対し0次光のス
ペクトル強度が大きくなりローパス効果が低下してくる
ので良くない。又絞りを位相格子の2周期以下に絞り込
んだときに頂上平坦部の絞り開口径内における面積比が
大きくなりすぎローパス効果が低下してくるので良くな
い。
【0033】条件式(3)の下限値を越えて屈折角θra
が1次回折角θf に比べて小さくなりすぎると0次光に
対して1次回折光の強度が弱まりローパス効果が低下し
てくるので良くない。
【0034】条件式(3)の上限値を越えて屈折角θra
が1次回折角θf に比べて大きくなりすぎると0次光に
対して1次回折光の強度が強くなりすぎ撮影系の解像力
が低下してくるので良くない。
【0035】(ハ)前記撮影系は固体撮像素子を有して
おり、前記光学的ローパスフィルターをその位相格子方
向と該固定撮像素子の水平走査方向とのなす角をkとし
たとき 45°<k<75° ‥‥‥‥‥‥(4) なる条件を満足するように配置したこと。
【0036】条件式(4)の下限値を越えて角度kが小
さくなりすぎると撮影系の垂直方向の解像力が大きく低
下してくるので良くない。又上限値を越えると解像力は
向上するが垂直走査方向のローパス効果がなくなってく
るので良くない。
【0037】図6は本発明の光学的ローパスフィルター
の実施例2の要部断面図である。本実施例では位相格子
の台形部1aの形状を図1(B)に比べて凹凸形状を逆
にして形成したときを示している。
【0038】本実施例においても位相格子の形状等を全
く逆にして前述の各条件式を満足するように設定するこ
とにより実施例1と同様の効果を得ている。
【0039】図4は本発明の後述する実施例1の光学的
ローパスフィルターと後述する従来の光学的ローパスフ
ィルターを用いたときのスペクトル射出角とスペクトル
強度比を示す説明図である。同図では光束が位相格子の
2周期分から0.25周期へと種々と変化させて入射し
た場合を示している。
【0040】従来の光学的ローパスフィルターでは絞り
開口が位相格子の0.75周期以下に絞り込まれると1
次回折光のスペクトルのみとなり、1次回折光のスペク
トル射出角が2周期のときに比べて大きくなり、撮影系
の解像力が大きく低下してくる。
【0041】これに対して本発明においては絞り開口が
位相格子の0.75周期以下となっても1次回折光のス
ペクトル射出角が2周期のときに比べて約75%となる
為、0次光が消失しても2周期のときと同様のローパス
効果が得られる。
【0042】次に本発明の光学的ローパスフィルターの
具体的な数値実施例と前述した従来の光学的ローパスフ
ィルターの数値例及び前述の各条件式との関係を示す。
【0043】 (数値実施例1) (数値実施例2) (数値実施例3) P 1.88 1.88 1.88 A 0.47 0.376 0.564 θ 0.0208° 0.0293° 0.0123° n 1.49 1.49 1.49 λ 0.00055 0.00055 0.00055 θa 0.0463° 0.0463° 0.0463° K 60° 65° 55° θr /θf 0.744 0.496 0.992 D/P 0.25 0.2 0.3 θra/θf 1.35 1.35 1.35 K 60° 65° 55°
【0044】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く光学的ローパ
スフィルターの各要素を設定することにより、光学的ロ
ーパスフィルターを撮影系の一部に配置して撮影する際
に絞り開口を小絞りにして例えば位相格子の2周期以下
に相当する領域に光束が通過するようにしても、即ち絞
り値を種々と変化させても常に一定のローパス効果が容
易に得られ、又NDフィルターの濃度を薄くしたり、使
用枚数を減らすことができボケ味の良い良好なる光学性
能を有した撮影が可能な光学的ローパスフィルター及び
それを有した撮影系を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学的ローパスフィルターの実施例
1の正面図と側面図
【図2】 図1の一部分の断面概略図
【図3】 本発明の光学的ローパスフィルターを有した
撮影系の要部概略図
【図4】 本発明の光学的ローパスフィルターの数値実
施例1と従来の光学的ローパスフィルターのスペクトル
強度の比較図
【図5】 光学的ローパスフィルターのスペクトルの説
明図
【図6】 本発明の光学的ローパスフィルターの実施例
2の要部断面図
【符号の説明】
1 光学的ローパスフィルター 1a 台形部 1b 基板 1c 頂上平坦部 1e 中心領域 2 撮影系 3 絞り 4 撮像素子 C1 中心線 C2 開口中心

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が台形波状の位相格子を連続的
    に同一ピッチPで一次元方向に配列した光学的ローパス
    フィルターにおいて、該光学的ローパスフィルターの中
    心部の位相格子の傾斜面を通過する光束の屈折角が他の
    領域の位相格子の傾斜面を通過する光束の屈折角よりも
    小さくなるように台形波状の位相格子が形成されている
    面と反対側の面の該中心部の位相格子と対向する位置に
    凸状のプリズム部を設けたことを特徴とする光学的ロー
    パスフィルター。
  2. 【請求項2】 断面形状が台形波状の位相格子を連続的
    に同一ピッチPで一次元方向に配列した光学的ローパス
    フィルターを撮影系の一部に設ける際、該光学的ローパ
    スフィルターは該撮影系の絞りの開口中心を含む中心領
    域に面した位相格子の傾斜面を通過する光束の屈折角が
    それと異なる領域の位相格子の傾斜面を通過する光束の
    屈折角よりも小さくなるように該台形波形の位相格子が
    形成されている面と反対側の面の該中心領域の位相格子
    と対向する位置に凸状のプリズム部を有するようにした
    ことを特徴とする光学的ローパスフィルターを有した撮
    影系。
  3. 【請求項3】 前記光学的ローパスフィルターの基板に
    垂直に入射した光束のうち前記凸状のプリズムと前記中
    心領域に隣接する位相格子の傾斜面を通過した光束の屈
    折角をθr 、該位相格子の1次回折角をθf 、該位相格
    子の傾斜面と該基板とのなす角をθa 、前記凸状のプリ
    ズムの傾斜面と該基板とのなす角をθ、該位相格子の材
    質の屈折率をn、使用波長をλとし θr =(n−1)(θa −θ) θf =sin-1(λ/P) としたとき 0.4<θr /θf <1.1 なる条件を満足することを特徴とする請求項2の光学的
    ローパスフィルターを有した撮影系。
  4. 【請求項4】 前記光学的ローパスフィルターの基板に
    垂直に入射した光束のうち前記中心領域以外の位相格子
    の傾斜面を通過する光束の屈折角をθra、該位相格子の
    頂上平坦部の幅をD、該位相格子の1次回折角をθf
    該位相格子の傾斜面と該基板とのなす角をθa とし θra=(n−1)θa としたとき 0.15<D/P<0.35 1.1<θra/θf <1.6 なる条件を満足することを特徴とする請求項2又は3の
    光学的ローパスフィルターを有した撮影系。
  5. 【請求項5】 前記撮影系は固体撮像素子を有してお
    り、前記光学的ローパスフィルターをその位相格子方向
    と該固定撮像素子の水平走査方向とのなす角をkとした
    とき 45°<k<75° なる条件を満足するように配置したことを特徴とする請
    求項2、3又は4の光学的ローパスフィルターを有した
    撮影系。
  6. 【請求項6】 前記光学的ローパスフィルターの凹凸形
    状が前記基板に対して逆となるように配置したことを特
    徴とする請求項2、3、4又は5の光学的ローパスフィ
    ルターを有した撮影系。
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