JPH059767B2 - - Google Patents

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JPH059767B2
JPH059767B2 JP62281691A JP28169187A JPH059767B2 JP H059767 B2 JPH059767 B2 JP H059767B2 JP 62281691 A JP62281691 A JP 62281691A JP 28169187 A JP28169187 A JP 28169187A JP H059767 B2 JPH059767 B2 JP H059767B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テレビジヨンカメラ、電子スチルカ
メラ、電子内視鏡等に用いられる撮像光学系に関
するものである。
〔従来技術〕
テレビジヨンカメラ、電子スチルカメラ、電子
内視鏡などのように、固体撮像素子や撮像管を用
いてカラー画像を得るようにした光学装置におい
ては、固体撮像素子の画素配列や固体撮像素子、
撮像管の前に設けられた色符号化フイルタのピツ
チにより定まるサンプリング周波数と、これらの
受光面上に形成される物体像の空間周波数成分と
の干渉により、モアレ、エイリアジング等と呼ば
れる偽信号が発生し、画質劣化の大きな要因とな
つている。斯かる偽信号を除去するため、従来か
ら撮像素子の受光面上に物体像を形成する撮像光
学系中に、水晶等の複屈折板から成る光学的ロー
パスフイルタを設けることが行なわれている(例
えば特公昭51−14033号公報参照)。
ところで、上記の撮像光学系としてズームレン
ズが用いられることが良くあるが、従来の光学的
ローパスフルタは撮像素子とレンズの間に設けら
れているため、特定空間周波数に大きな成分を有
するような空間周波数スペクトルを持つ物体を撮
像する場合には、特定の倍率以外では偽信号の除
去が不充分になるか、あるいは全く出来なくな
り、著しい画質の劣化を生ずるという問題があつ
た。このような現象は、フアイバスコープの接眼
部にテレビジヨンカメラを取付けて撮像を行なう
場合などに顕著に生ずるので、この例について詳
しく説明する。
第15図はフアイバスコープの接眼部にテレビ
ジヨンカメラを取付けた状態を模式的に描いたも
ので、イメージガイドフアイバ束1と接眼レンズ
2とを内蔵したフアイバスコープ3の接眼部に、
撮影レンズ4、複屈折板から成る光学的ローパス
フイルタ5、CCD撮像素子6を内蔵したテレビ
ジヨンカメラ7が取付けられており、イメージガ
イドフアイバ束1の射出端面に形成された物体像
を接眼レンズ2、撮影レンズ4により光学的にロ
ーパスフイルタ5を介してCCD撮像素子6の受
光面上に再結像させることにより、撮像を行なう
ようになつている。周知のように、イメージガイ
ドフアイバ束は多数の光学フアイバをいわゆる六
方稠密に束ねたもので、その射出端面を拡大する
と、第16図に示すように規則的に配列された各
フアイバのコア部8のみが明るく光るようなもの
である。したがつて、射出端面に形成された像は
このコア部8の光斑配列が物体の明るさ分布で変
調されたものと考えることができ、この物体像の
空間周波数スペクトルはコア部の配列によつて定
まる基本周波数に大きなスペクトル成分を有する
ものである。この基本周波数とCCD撮像素子6
のサンプリング周波数との干渉により偽信号が発
生するが、撮影レンズ4がズームレンズである場
合には上記の基本周波数がズーミングとともに変
化してしまうため、偽信号の除去が不充分とな
る。
第17図、第18図はこの様子を説明するもの
である。第17図において、撮影レンズは第1結
像レンズ9、撮影倍率を変えるためのバリエータ
レンズ10、変倍による像位置の移動を補償する
ためのコンペンセータレンズ11、第2結像レン
ズ12の4つのレンズ群から成つており、バリエ
ータレンズ10とコンペンセータレンズ11を光
軸に沿つて移動させることにより、撮影倍率βLOW
(第15図A)から撮影倍率βHIGH(第15図B)ま
での任意の倍率をとり得るものである。この撮影
レンズで繰返しピツチPを持つイメージガイドフ
アイバ束のコア部8により形成される明暗パター
ン13を撮像すると、その像は受光面上において
繰返しピツチが最も小さいP×βLOW(第15図A)
から最も大きいP×βHIGH(第15図B)までの間
の任意の大きさとなることになり、前述の基本周
波数も1/P×βLOWから1/P×βHIGHの間で変化
することになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
光学的ローパスフイルタは特定の空間周波数よ
り高周波側において物体の解像度を低下させるこ
とにより、物体像の空間周波数成分と撮像素子の
サンプリング周波数との干渉を防ぐものである
が、MTFを縦軸、空間周波数を横軸にとつて光
学的ローパスフイルタの周波数特性を示すとき、
第18図の実線で示すように倍率撮影時に基本周
波数1/P×βLOWでMTFが零になるように光学
的ローパスフイルタを構成すると、低倍撮影時に
は充分な偽信号除去効果があるが、高倍撮影時の
基本周波数1/P×βHIGHに対してはMTFが大き
な値を有するため解像度が充分低下せず、偽信号
を除去することができない。一方、高倍時に偽信
号が除去されるように周波数1/P×βHIGH
MTFが零になるように構成すると、低倍時には
1/P×βLOW以下の周波数ではMTFが大きな値
を有する方が望ましいにも拘わらず、1/P×
βHIGHの周波数でMTFが零になつてしまうため、
必要以上に解像度が低下し過ぎ、画質を損ねてし
まうことになる。
このように、ズームレンズと像面との間に光学
的ローパスフイルタを配置した構成の撮像光学系
では、特に特定の空間周波数に大きなスペクトル
成分を有する物体の撮像を行なう場合に偽信号除
去に関連して種々の問題を有している。
また、これとは別に、複数のフアイバスコープ
を単一のテレビジヨンカメラに選択的に取付けて
そのイメージガイドフアイバ束により伝達された
物体像を撮像する場合などには、フアイバスコー
プ毎にイメージガイドフアイバ束の各フアイバの
太さが異なつていたり、接眼レンズの倍率がフア
イバスコープ毎に区々であるなどの理由により、
物体像の空間周波数スペクトルが種々異なる場合
がある。斯かるときには、撮影レンズがズームレ
ンズであるか否かに拘らず、該レンズと撮像素子
との間に配置した光学的ローパスフイルタでは一
つのフアイバスコープについては偽信号の除去が
できるが、他のフアイバスコープに対しては全く
無力であり、著しい偽信号を生ずることがある。
本発明はこれらの諸問題に鑑みてなされたもの
で、種々の状況において常に良好な偽信号除去効
果の得られる撮像光学系を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は、物体像を所定の結像面に形成するた
めの撮像光学系において、該光学系内に物体と結
像面の位置を固定した状態でその結像倍率を変化
し得るレンズまたはレンズ群を少なくとも1つ設
け、これらのレンズまたはレンズ群の少なくとも
1つより物体側に複屈性物質から成る光学的ロー
パスフイルタを配設したことを特徴とするもので
ある。
斯かる構成によれば、光学的ローパスフイルタ
より像側にあるレンズ又はレンズ群の倍率が変化
することにより所定の結像面上における結像倍率
が変わり、その結果として物体像の空間周波数ス
ペクトルが変わつたとしても、光学的ローパスフ
イルタの結像面上における周波数特性も同様に変
化するので、いかなる結像倍率においても物体像
の空間周波数スペクトルと光学的ローパスフイル
タの周波数特性との間の良好な関係を維持するこ
とができ、偽信号の発生を効果的に防止すること
ができる。
また、光学的ローパスフイルタより物体側にも
結像倍率の変化するレンズまたはレンズ群を設
け、その結像倍率が光学的ローパスフイルタより
像側に設けた結像倍率の変化するレンズまたはレ
ンズ群の少なくとも1つの結像倍率の変化と反比
例する関係で変化するように、光学的ローパスフ
イルタの前後のレンズまたはレンズ群の倍率の変
化の関係を設定すれば、物体の結像に対してはこ
れらの倍率の変化が打ち消し合つて何ら影響を与
えないのに対し、光学的ローパスフイルタの作用
に対しては像側における倍率変化のみが影響を与
えるためにその影響が打ち消されない。その結果
物体像の空間周波数スペクタルを変えずに光学的
ローパスフイルタの周波数特性のみを変えること
ができるので、種々の物体を撮像する場合に効果
的に偽信号を除去することができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づき実施例を説明するが、従来
例と同一の機能を有する部材には同一の番号を付
し、その詳しい説明は省略する。
第1図ないし第5図は第1実施例を示すもの
で、フアイバスコープ3の接眼部にCCD撮像素
子6を内蔵したテレビジヨンカメラを取付けた状
態を模式的に表したものである。この状態で、第
2図に示すようにイメージガイドフアイバ束の各
フアイバの配列方向とCCD撮像素子6の水平走
査方向とが大略一致するように構成されている。
CCD撮像素子6の出力信号はカメラコントロー
ルユニツト19を介してテレビモニター17に供
給され、イメージガイドフアイバ束1の射出端面
に形成された物体像を観察できる。
この実施例では光学的ローパスフイルタ18は
ズームレンズ5の第1結像レンズ9とバリエータ
レンズ10との間に配設されている。第3図は光
学的ローパスフイルタ18の具体的構成を示すも
ので、光の入射側から順に水晶板20,21,2
2が1/4波長板23,24を挟んで重ねられてい
る。第4図は各水晶板が入射光線をその複屈折作
用により常光線と異常光線に分離させる場合の分
離方向を示したもので、CCD撮像素子6の水平
走査方向Hを基準として、水晶板20,21,2
2が夫々−60°,30°,30°の分離方向を有してい
る。斯かる光学的ローパスフイルタ18に一本の
光線が入射すると、第5図に示すように、まず第
1の水晶板20により常光線L1と異常光線L2
に分離される。これらはいずれも1/4波長板23
により円偏光に変換された後、夫々が第2の水晶
板21により常光線と異常光線、すなわちL1
L3,L2とL4に分離される。これらは更に1/4波長
板24により円偏光に変換され、再び第3の水晶
板22により常光線と異常光線、すなわちL1
L5,L3とL7,L2とL6,L4とL8に分離される。こ
のようにして一本の入射光線が8本に分離される
ので、CCD撮像素子6上には互いに位置がずれ
た8個の物体像が形成されることになる。一般に
水晶板により距離dだけ隔たつた2つの像は形成
されたとき、その分離方向と角度θをなす方向に
おける水晶板の空間周波数特性は、周波数1/
dcosθにおいて零点を有する第6図のような
MTFで表される。本実施例の光学的ローパスフ
イルタ18は3枚の水晶板を含んでいるので、総
合的な空間周波数特性は各水晶板のMTFの積で
表される。
ここで、本実施例では光学的ローパスフイルタ
18がバリエータレンズ10よりも物体側にある
ため、バリエータレンズ10を移動させて撮影倍
率を変えると、像面における2つの分離像の距離
も変化し、MTFの零点が移動するが、物体像の
空間周波数スペクトルも光学的ローパスフイルタ
18の零点も共に撮影倍率に反比例して変化する
から、両者の変化の態様は全く同じと言うことが
できる。したがつて、ある特定の撮影倍率におい
て偽信号を充分除去できるように物体像の空間周
波数スペクタルと光学的ローパスフイルタ18の
MTFとの相対関係を定めておけば、いかなる撮
影倍率においても両者の関係は常に一定となり、
偽信号を除去する効果をそのまま維持できること
になる。
光学的ローパスフイルタ18の具体的構成は用
途に応じて適宜定めれば良いが、フアイバスコー
プの像を撮像するテレビジョンカメラ用としては
第7図ないし第9図に示すものも適している。光
学的ローパスフイルタは第7図に示すように物体
側から順に3枚の水晶板25,26,27が直接
重ねられたものである。各水晶板の分離方向は第
8図に示すようにCCD撮像素子6の水平走査方
向Hに対して、夫々−60°,−15°,30°をなしてお
り、この組合わせによつて一本の入射光線は第9
図に示すような配列の8本の光線に分離される。
各水晶板の作用は第3図ないし第6図をもとに説
明した光学的ローパスフイルタと類似しているの
で、その詳細は省略する。
本実施例ではコンペンセータレンズ11を光学
的ローパスフイルタ18よりも像側に配置した
が、この機能を第1結像レンズ9に負担させるよ
うにしても良い。また、第1結像レンズ9を前後
させてフオーカシングを行なうようにしても良
い。このように光学的ローパスフイルタ18より
物体側のレンズを移動させるとその倍率変化は物
体像に対してだけ影響を与えるため、CCD撮像
素子6上における物体像の空間周波数スペクトル
と光学的ローパスフイルタのMTFとの関係が若
干変化するが、フオーカシングや像位置補正のた
めの移動による倍率変化はごくわずかであるた
め、偽信号除去効果は実質的に変わらないと考え
て良い。また、水晶板により分離して形成される
2像の距離はその厚さに比例するため、光学的ロ
ーパスフイルタの射出側にレンズを有する撮像光
学系においては、そのレンズの結像倍率が高い
程、同じ分離距離を得るための水晶板の厚さを薄
くできるので好ましい。本実施例の場合には、全
系の最低倍時における焦点距離をFLOW、第1結像
レンズの焦点距離をF9とするときF9<FLOWとす
ることが、上記の意味で好ましい。
尚、必要に応じてバリエータレンズ10と
CCD撮像素子6との間にも光学的ローパスフイ
ルタを設けても良いことはもちろんである。ま
た、第1結像レンズより物体側に光学的ローパス
フイルタ18を配置しても本実施例と効果は同じ
である。
第10図は、第2実施例を示しており、これは
レトロフオーカスタイプのズームレンズ系28に
光学的ローパスフイルタ18を用いたものであ
る。29はコンペンセーター兼フオーカシングレ
ンズ、30はバリエータレンズである。バリエー
タレンズ30の前に複屈折を利用した光学的ロー
パスフイルタ18を配置している。この場合で
も、第1実施例のテレビジヨンカメラ7の撮像光
学系として用いれば、第1実施例と同様の効果が
得られる。
第11図および第12図は本発明の第3実施例
を示すものである。この実施例は、レンズ系全体
としてはズームレンズの機能はないが、物体像の
空間周波数スペクトルに対して、光学的ローパス
フイルタのMTFの零点の空間周波数を任意に変
えることができるものである。第11図におい
て、撮影レンズ31はそれ自体ズームレンズであ
る2つのレンズ系32,33を物体側から順に配
置し、その像側にマスターレンズ38を配置した
構成を有しており、両者の間に水晶板から成る光
学的ローパスフイルタ18が配設されている。ズ
ームレンズ32は第1実施例のものと同様に第1
結像レンズ9、バリエータレンズ10、コンペン
セータレンズ11、第2結像レンズ12から成つ
ており、ズームレンズ33はこのズームレンズ3
2を前後逆にしたもので、34,35,36,3
7が夫々前記第2結像レンズ、コンペンセータレ
ンズ、バリエータレンズ、第1結像レンズに相当
するものである。物体39はズームレンズ32と
33の間の光学的ローパスフイルタ18の直後に
一旦中間像40を形成し、更にズームレンズ33
およびマスターレンズ38により最終像41を形
成する。全系の結像倍率をβ31、ズームレンズ3
2,33の結像倍率を夫々β32、β33とすれば、常
にβ31=β32×β33の関係が成立する。ここで、バリ
エータレンズ10,36、コンペンセータレンズ
11,35を光軸に沿つて移動すればズームレン
ズ32,33の倍率は別の値β32′,β33′に変化す
るが、各レンズの移動に所定の関係を持たせるこ
とにより、全系の倍率を常に一定に保つこと、即
ち β31=β32×β33 =β32′×β33′=一定 とすることが可能である。この関係を満足させて
おけば、光学的ローパスフイルタ18の空間周波
数特性を変えることができる。第12図A,Bに
おいて、イは物体としてイメージガイドフアイバ
束の射出端面を置いた場合の距離Pを隔てて互い
に隣接した2つのフアイバのコアを示し、ロはそ
の結像位置41における像を示す。光学的ローパ
スフイルタ18が配置されているため、各コアは
常光による像を異常光による像の2つに分離する
が、前者を実線、後者を破線で表している。光学
的ローパスフイルタ18における複屈折作用によ
り入射光線が常光線と異常光線に分離される際の
分離距離をSとする。第12図Aはズームレンズ
32,33の倍率がβ32,β33の場合、Bは同じく
β32′,β33′の場合を示すが、結像位置41におい
てはいずれの場合でも2つのコアはP×β31だけ
離れて結像される。ところが、光学的ローパスフ
イルタ18による常光と異常光の分離距離Sはズ
ームレンズ33だけの影響を受けるので、2つの
分離像の間隔はAの場合はS×β33、Bの場合は
S×β33′となり、ズームレンズ33の倍率ととも
に変化する。先に説明した様に、常光による像と
異常光による像の最終端面における分離距離が光
学的ローパスフイルタの空間周波数特性を決定づ
けるので、この実施例に光学系においては、物体
像の空間周波数スペクトルを変えることなく、光
学的ローパスフイルタの空間周波数特性のみを変
化させることができる訳である。斯かる光学系は
次のような場合に有効である。フアイバスコープ
にはその用途に応じた種々のものがあり、イメー
ジガイドフアイバ束の各フアイバの太さも種々の
ものが存在する。したがつて、第12図における
Pの値がフアイバスコープ毎に異なる場合があ
る。このような複数のフアイバスコープによる物
体像を単一のテレビジヨンカメラで撮影すると
き、最も効果的に偽信号を除去するためにはフア
イバスコープ毎にテレビジヨンカメラ光学系内に
設けた光学的ローパスフイルタの特性を変える必
要があるが、この実施例によればいくつかのレン
ズを光軸に沿つて移動させるだけでこれが実現で
きる訳である。
尚、上記の例では撮影光学系全体としての結像
倍率は一定であるが、これを可変としたいときに
は、第13図に示すように第11図のマスターレ
ンズ38をズームレンズ42で置換し、物体像4
1を再度このズームレンズ42で結像させ、その
像位置にCCD撮像素子等を配置すれば良い。
第14図は本発明の第4実施例を示すものであ
る。この例では撮影レンズ44は物体側から順に
第1結像レンズ9、第1バリエータレンズ10、
第2結像レンズ45、第2バリエータレンズ3
6、第3結像レンズ46から成つており、2つの
バリエータレンズ10,36の間に光学的ローパ
スフイルタ18が配設されている。斯かる構成で
は、2つのバリエータレンズ10,36の倍率を
β10,β36とするとき、β10×β36が常に一定となる
ように第1、第2バリエータレンズ10,36を
連動させれば、第11図に示した第3実施例のレ
ンズ系と全く同様の効果が得られる。また、第2
バリエータレンズ36のみを移動させて変倍を行
なえば第1図に示した第1実施例と全く同様の効
果が得られる。この場合光学的ローパスフイルタ
18より物体側のレンズの合成焦点距離の最小値
をFMIH、全系の最短焦点距離をFWIDEとすると、
第1実施例において説明したのと同じ理由によ
り、FMIH<FWIDEとしておくことが望ましい。
尚、上記の各実施例においては光学的ローパス
フイルタをレンズとは別に設ける構成としている
が、レンズ系を構成する複数のレンズのいずれか
を水晶等の複屈折物質で作り、そのレンズに光学
的ローパスフイルタの機能を負担させても良い。
この場合は該レンズとバリエータレンズとの配置
関係を各実施例における光学的ローパスフイルタ
とバリエータレンズの配置関係と同様に設定すれ
ば、所期の目的を達成することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、光学的ローパスフイルタと変
倍可能なレンズの適正な配置により、種々の撮影
状態において最も効果的に偽信号を除去できる撮
像光学系を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1実施例の構
成を示す図、第3図および第4図は前記実施例に
用いられる光学的ローパスフイルタの一例の具体
的構成を示す図、第5図および第6図はこの光学
的ローパスフイルタの作用を説明するための図、
第7図ないし第9図は前記実施例に用いられる光
学的ローパスフイルタの他の例の具体的構成およ
び作用を説明スルための図、第10図は本発明の
第2実施例の構成を示す図、第11図および第1
2図は本発明の第3実施例の構成および作用を示
す図、第13図は第3実施例の変形例の構成を示
す図、第14図は本発明の第4実施例の構成を示
す図、第15図ないし第18図は従来例を説明す
るための図である。 5,18……光学的ローパスフイルタ、10,
30,36……バリエータレンズ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 物体の像を所定の結像面に形成するための撮
    像光学系において、該光学系内に前記物体と前記
    所定の結像面の位置を固定した状態でその結像倍
    率を変化し得るレンズまたはレンズ群を少なくと
    も1つ設け、該レンズまたはレンズ群の少なくと
    も1つより物体側に複屈性物質から成る光学的ロ
    ーパスフイルタを配設したことを特徴とする撮像
    光学系。
JP62281691A 1987-11-07 1987-11-07 撮像光学系 Granted JPH01123214A (ja)

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