JP2748263B2 - バーコードリーダと、それに用いるイメージセンサ - Google Patents

バーコードリーダと、それに用いるイメージセンサ

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JP2748263B2 JP7250220A JP25022095A JP2748263B2 JP 2748263 B2 JP2748263 B2 JP 2748263B2 JP 7250220 A JP7250220 A JP 7250220A JP 25022095 A JP25022095 A JP 25022095A JP 2748263 B2 JP2748263 B2 JP 2748263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POSなどで利用
されるバーコードリーダと、それに用いるイメージセン
サとに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、物流業界および流通業界において
バーコードリーダが広く活用されている。
【0003】以下、従来のバーコードリーダと、それに
用いられるイメージセンサについて図面を参照しながら
説明する。図12は、一般に、POSなどに接続して用
いられ、イメージセンサとして受光部を直線上に並べた
CCD(Charge Coupled Dev-ice)を用いたバーコード
リーダの構成を示す斜視図である。図において、1はバ
ーコードラベル、2はバーコードラベル1の紙面に垂直
方向に配置した複数個のLED光源、3は反射ミラー、
4は結像レンズ、5はイメージセンサ、6は回路部、7
はPOSなどの端末機器への通信ケーブル、8はケース
である。
【0004】図13は、前記イメージセンサ5の構成を
示す平面図である。図において、9は受光部、10は受
光部9が複数個並んでなるラインセンサである。イメー
ジセンサ5はラインセンサ10と入出力端子を備えたセ
ラミックまたはプラスチックパッケージとで構成され
る。この例ではイメージセンサとしてリニアCCDを搭
載している。
【0005】従来、POSなどに接続して用いられてい
るイメージセンサを用いたバーコードリーダは、流通用
として規格化されたJIS−X−501(以下、JAN
コードと称す)を読み取るものが多かった。このJAN
コードの全幅は最大でも75mm以下であり、一般に見か
けられるJANコードの全幅は、殆ど40mm以下であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1997年、
物流用バーコードシンボルとして、JIS−X−502
(以下、ITFコードと称す)が規格化され、ITFコ
ードの全幅は段ボールなどへの印刷を考慮して、最大で
200mmを超える大きさである。
【0007】このようなITFコードをイメージセンサ
を用いたバーコードリーダで読み取るには、図14に示
したように、バーコードリーダ11の読み取り口を大き
くするか、図15(a)に示したように、バーコードリ
ーダ11をバーコードラベル1から離して、バーコード
リーダ11の視野を広げた状態で読み取らねばならな
い。なお、図15(a)において、aはバーコードリー
ダ11の視野、bはバーコードラベル1までの距離を示
す。
【0008】図14に示したバーコードリーダ11の読
み取り口を大きくした手段では、形状が大きくなること
や、バーコードリーダ11の重量が増加し操作性が悪く
なるといった欠点がある。
【0009】また、図15(a)に示すように、バーコ
ードリーダ11を浮かした状態で読み取る手段では、バ
ーコードリーダ11の結像レンズの合焦点位置がバーコ
ードラベル1上のAの位置となるように構成されるの
で、前述のJANコードのような一般的なバーコードラ
ベルを、図15(b)に示したように、紙面に密着して
読み取ろうとした場合には、合焦点位置のずれのために
イメージセンサ5上に像を結ぶことができず、像ぼけし
て読み取れないという第1の欠点を有していた。
【0010】また、図15(a)に示したように、バー
コードリーダ11を浮かした状態で読み取る場合、周囲
からの光の影響を受けるため、昼間の直射日光下など明
るい場所ではバーコードラベル1からの反射光が強く、
イメージセンサの出力信号が飽和してしまう。また、逆
に夜間や倉庫など暗い場所では、反射光が弱いためにデ
ジタル化に十分な出力信号が得られないという第2の欠
点を有していた。
【0011】前述の第1の欠点を解決するためには、図
15(a)、図15(b)のいずれの状態でも像がぼけ
ないように、結像レンズの絞り形状を小さくし、焦点深
度を深くする必要がある。しかし、絞り形状を小さくす
るとイメージセンサの受光量が低下するため、イメージ
センサの出力振幅が小さくなり、図15(b)に示すよ
うに照射光のみで読み取る場合や、夜間や倉庫など周囲
の照明がない環境で図15(a)の場合のようにバーコ
ードラベル1から離して読む必要がある場合には、照明
光では不十分となり、印字の薄いバーコードラベルや、
バーコード幅の細いバーコードラベルが読み取れないと
いう欠点を有していた。
【0012】また、これらを改善するには、照明光の光
量を増す方法があるが、消費電流が増加するという欠点
がある。
【0013】また、他の手段として、特開昭60−23
5277号公報は、絞り面積を可変できる液晶を絞り部
材に用いた手段を開示しているが、液晶自体が高価であ
ること、液晶の面積を制御するための付加回路が必要で
あることなどの欠点を有していた。
【0014】また、特開昭62−280978号公報お
よび特開昭63−83886号公報は、結像レンズをバ
ーコードラベルとイメージセンサとの距離(深度)に応
じて移動させる手段を開示しているが、可動部を備えて
いるために、寿命が短い、コストが高くつく、大型化す
る、自動深度計測のための付加回路が必要であるなどの
欠点を有していた。
【0015】なお、目的は異なるが、特開平4−843
78号公報は、ラインセンサを複数本ほぼ平行に設けた
イメージセンサとそれを用いたバーコードリーダを開示
している。しかし、この手段では、異なった複数のバー
コードを一度に読み取ることができるが、それぞれのラ
インセンサの出力を加算できないため、図15(b)に
示すように照明光のみで読み取るときや、夜間や倉庫な
ど周囲の照明がない環境で図15(a)に示したように
バーコードラベル1から離して読み取るときには照明光
では不十分であり、印字の薄いバーコードラベルや、バ
ー幅の細いバーコードラベルが読み取れないという欠点
を有している。
【0016】また、特開昭63−85992号公報は、
フォトセンサを2次元状に配列した、いわゆるエリアイ
メージセンサを使用したバーコードリーダを開示してい
るが、これも出力端子は1つであり、時系列に受光光量
に応じた信号が出力されるため、前述の特開平4−84
378号公報に開示された手段と同じ欠点を有する。
【0017】また、前述の第2の欠点を解決するために
は、特開昭56−44271号公報、特開昭62−52
988号公報、および特開平1−18629号公報は、
電荷蓄積時間(以下、露光時間と称す)を変えることが
できる電子シャッタ機能を備えたイメージセンサを開示
している。また、特開昭63−25385号公報は、こ
れらのイメージセンサを使用した光学情報読み取り装置
を開示している。しかし、これらの手段では、イメージ
センサに入射する光量(明るさ)に適した露光時間を得
るためには、露光時間を周囲状況に応じて手動で設定す
るか、一度読み取り動作を行いイメージセンサからの出
力振幅から最適露光時間を演算する必要があった。手動
で設定するのは手間がかかり操作性が悪くなる欠点を有
していた。また、バーコードシンボルを読み取り、演算
により最適露光時間を求めるためには、一度無駄な読み
取り動作が必要になり、また演算のための時間もかか
り、その上に出力振幅の測定のためにADコンバータな
どが必要になり、コストの上昇をもたらすと言う欠点を
有していた。
【0018】また、従来のイメージセンサでは個体間の
感度ばらつきがあったり、画像信号のS/N比が充分と
は言い難いものであった。
【0019】本発明は上記の課題を解決するもので、図
15(a)、図15(b)に示したようにバーコードラ
ベルから離して読み取り操作しても、バーコードラベル
に密着して読み取り操作しても、いずれの場合でも安定
に読み取れるバーコードリーダと、それに用いるイメー
ジセンサを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、バーコードラベル上に光を照射する投光手段と、フ
ォトセンサを直線上に配列したラインセンサをほぼ平行
に複数本備えたイメージセンサ上に前記バーコードラベ
ルからの反射光を結像する受光手段と、前記イメージセ
ンサの出力信号をデジタル化する波形処理手段と、前記
デジタル化された画像データを記憶する記憶手段と、前
記記憶された画像データからバーコードシンボルを解読
する解読手段とを備え、前記イメージセンサは、それぞ
れのラインセンサの露光時間を独立して個別に設定でき
る露光時間設定端子と、各ラインセンサの画像信号を独
立して個別に出力する出力端子とを備え、同一のバーコ
ードラベルに対して前記各ラインセンサがそれぞれ独立
した画像信号を出力するようにしたバーコードリーダで
あり、また、請求項2に係わる本発明は、バーコードラ
ベル上に光を照射する投光手段と、フォトセンサを直線
上に配列したラインセンサをほぼ平行に複数本備えたイ
メージセンサ上に前記バーコードラベルからの反射光を
結像する受光手段と、前記ラインセンサのうちの少なく
とも2本以上のラインセンサの出力を加算する加算手段
と、前記加算手段の出力を入力してデジタル化し、画像
データを生成する波形処理手段と、前記デジタル化され
た画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶された画
像データからバーコードシンボルを解読する解読手段と
を備えたバーコードリーダであり、また、請求項3に係
わる本発明は、バーコードラベル上に光を照射する投光
手段と、フォトセンサを直線上に配列したラインセンサ
をほぼ平行に複数本備え、前記ラインセンサごとに異な
る露光時間を設定されたイメージセンサ上に前記バーコ
ードラベルからの反射光を結像する受光手段と、前記各
ラインセンサの出力信号を入力してデジタル化し、ライ
ンセンサごとの画像データを生成する波形処理手段と、
前記各画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶され
た各画像データを順次に解読し、解読した結果を出力す
る解読手段とを備えたバーコードリーダであり、また、
請求項4に係わる本発明は、バーコードラベル上に光を
照射する投光手段と、フォトセンサを直線上に配列した
ラインセンサをほぼ平行に複数本備え、前記ラインセン
サの少なくとも2本以上で構成した複数のグループごと
に異なる露光時間を設定されたイメージセンサ上に前記
バーコードラベルからの反射光を結像する受光手段と、
前記ラインセンサの出力信号をグループごとに加算する
加算手段と、前記加算手段の出力を入力してデジタル化
し、グループごとの画像データを生成する波形処理手段
と、前記各画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶
された各画像データを順次に解読し、解読した結果を出
力する解読手段とを備えたバーコードリーダであり、ま
た、請求項5に係わる本発明は、波形処理手段の入力信
号が飽和しているか否かを検出する第1の検出手段と、
波形処理手段の入力信号がデジタル化に必要な最低限の
振幅を備えているか否かを検出する第2の検出手段との
少なくともいずれかを備え、前記第1の手段は、バーコ
ードシンボルに対応する前記入力信号の最大値と最小値
との差が第1の所定値を超えていることにより飽和を検
出し、前記第2の検出手段は、バーコードシンボルに対
応する前記入力信号の最大値と最小値との差が第2の所
定値より小さいことにより振幅が不十分であることを検
出し、解読手段は飽和が検出された画像データについて
は解読を実施せず、また、振幅が不十分な画像データに
ついては解読を実施しないようにした請求項2ないし請
求項4のいずれかに係わるバーコードリーダであり、ま
た、請求項6に係わる本発明は、加算手段を複数のライ
ンセンサとともにイメージセンサ上に設けた請求項2、
請求項4、または請求項5のいずれかに係わるバーコー
ドリーダであり、また、請求項7に係わる本発明は、少
なくとも第1の検出手段または第2の検出手段のいずれ
かを複数のラインセンサとともにイメージセンサ上に設
けた請求項5または請求項6のいずれかに係わるバーコ
ードリーダであり、また、請求項8に係わる本発明は、
フォトセンサを直線上に配列したラインセンサをほぼ平
行に複数本備えるとともに、各ラインセンサごとに露光
時間を設定できる露光時間設定端子と、各ラインセンサ
ごとの出力端子とを備えたイメージセンサであり、ま
た、請求項9に係わる本発明は、各ラインセンサの出力
信号が飽和しているか否かを検出する第1の検出手段
と、各ラインセンサの出力信号か最低デジタル化に十分
な振幅か否かを検出する第2の検出手段との少なくとも
いずれかを備えた請求項8に係わるイメージセンサであ
り、また、請求項10に係わる本発明は、フォトセンサ
を直線上に配列したラインセンサをほぼ平行に複数本備
えるとともに、ラインセンサの少なくとも2本以上で構
成したグループの露光時間をグループごとに設定できる
露光時間設定端子と、各ラインセンサごとの出力端子と
を備えたイメージセンサであり、また、請求項11に係
わる本発明は、フォトセンサを直線上に配列したライン
センサをほぼ平行に複数本備えるとともに、ラインセン
サの少なくとも2本以上で構成したグループの露光時間
をグループごとに設定できる露光時間設定端子と、各ラ
インセンサの出力信号をグループごとに加算する加算手
段と、前記加算手段の出力信号をグループごとに出力す
る出力端子とを備えたイメージセンサであり、また、請
求項12に係わる本発明は、加算手段の出力信号が飽和
しているか否かをグループごとに検出する第1の検出手
段と、前記各加算手段の出力信号が最低デジタル化に十
分な振幅か否かをグループごとに検出する第2の検出手
段との少なくともいずれかを備えた請求項11に係わる
イメージセンサである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明における投光手段、受光手
段は従来のバーコードリーダと同様の手段で実現され
る。また、本発明における波形処理手段、記憶手段、解
読手段も、従来のバーコードリーダと同様の手段、たと
えば、波形処理手段におけるデジタル化は、オペアンプ
で構成した波形整形回路や比較器やダイオードクリッパ
などで実現でき、記憶手段はRAMで構成でき、解読手
段はマイクロコンピュータのプログラム処理により実現
できる。
【0022】本発明の特徴の1つであるイメージセンサ
は、フォトセンサを直線状に配列した従来のラインセン
サをほぼ平行に複数本設け、またそれぞれに独立した露
光時間設定端子と独立した出力端子とを設けて実現でき
る。
【0023】請求項2および請求項4などにおける加算
手段は、ラインセンサのアナログ信号出力またはフィル
タを通過したラインセンサのアナログ信号出力のアナロ
グ加算を実行するものであり、抵抗マトリックスやオペ
アンプによるアナログ加算回路で実現する。
【0024】請求項5における第1の検出手段は、波形
処理手段に入力するアナログ信号の振幅が飽和している
か否かを検出するものであって、バーコードシンボルの
白黒に対応する振幅が所定値を超えれば飽和と判定する
ように構成し、前記振幅は最大電圧ホールド回路と最小
電圧ホールド回路とでホールドした信号電圧の差を差動
増幅器で求める。また、第2の検出手段は、波形処理手
段に入力するアナログ信号の振幅が2値化するに十分な
振幅を有するか否かを検出するものであって、上記同様
に求めた振幅が所定値より小さけれ振幅不十分と判定
するように構成する。なお、判定結果は、”H”、”
L”の2値信号として解読手段に与えることができる。
【0025】請求項3ないし請求項7における解読手段
は、マイクロコンピュータのプログラム処理により実現
するが、記憶手段に記憶された複数のラインセンサご
と、または複数のラインセンサグループごとの複数個の
画像データを順次に解読し、解読できた画像データの解
読結果を出力するもので、波形処理手段の入力が飽和し
たりレベル不足のアナログ入力に対応する画像データは
解読処理の対象ではあるが解読不可となり、適切な入力
レベルの画像データのみ解読できて、解読結果を出力す
る。
【0026】とくに、請求項5における解読手段は、第
1の検出手段、第2の検出手段の判定結果を入力し、判
定が不可であるアナログ入力に対応する画像データの解
読処理を実行しないようにする。
【0027】請求項9、請求項11、請求項12におけ
るイメージセンサは、複数のラインセンサとともに、第
1の検出手段、第2の検出手段、加算手段のいずれかま
たは全てを一枚の基板上に一体に構成したものを意味
し、ラインセンサと上記各手段のリニヤ集積回路とをワ
イヤ接続した構成や、ラインセンサと上記各手段との一
体リニヤ集積回路とした構成により実現できる。
【0028】以下、実施例について説明する。
【0029】
【実施例】
(実施例1)以下、請求項1および請求項2に係わる本
発明のバーコードリーダの一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本実施例のバーコードリーダ
の構成を示す斜視図、図2は本発明のイメージセンサの
構成を示す平面図である。なお、従来例と同じ構成要素
には同一番号を付与して説明を省略する。
【0030】図1、図2において、12は本発明のイメ
ージセンサとして用いたCCDで、3本のラインセンサ
を内蔵し、プラスチックまたはセラミックスによって作
られたパッケージの中央部に多数の受光部9を直線上に
配列したラインセンサを3本ほぼ平行に配置したもので
ある。なお、ここで3本のラインセンサをそれぞれ10
a、10b、10cとし、受光部であるフォトセンサ9
の数はそれぞれ2048個とした。このCCD12は結
像レンズ4で結像された像を回路部13に出力する。な
お、この構成においてバーコードラベル1の配列方向
(X方向)はCCD12のフォトセンサ9の配列方向と
同じであり、また、フォトセンサ9の間隔は従来の1列
のラインセンサを備えたCCDと同じであるため、解像
度は従来のCCDと同じである。回路部13は、CCD
12を駆動する駆動手段と、ラインセンサの各出力を加
算する加算手段と、前記加算手段のアナログ出力信号を
2値化処理する波形処理手段と、記憶手段と、記憶手段
のデータに基づいて解読する解読手段とを備えている。
【0031】図3は本実施例における回路部13の概略
構成を示すブロック図である。前記CCD駆動手段はカ
ウンタICなどで構成されたCCD駆動回路14で構成
され、加算手段はオペアンプで構成した加算回路31で
構成され、前記波形処理手段は、オペアンプなどで構成
された第1のフィルタ回路15aとオペアンプなどで構
成された2値化回路16とで構成され、前記記憶手段は
2kバイトのRAM17で構成され、解読手段はマイク
ロコンピュータ18で構成されている。なお、図3には
投光手段としてのLED、読み取り完了のブザー、ブザ
ーとLEDの制御回路などは省略して示している。
【0032】図4は図3に示した回路部13の一部のブ
ロックをCCD12に接続した構成を示すブロック図で
ある。図において、19a、19b、19cはそれぞれ
露光時間設定端子であって、バーコードラベル読み取り
時において、CCD駆動回路14から露光時間に応じた
パルスが入力され、それぞれのラインセンサ10a、1
0b、10cを露光する。21a、21b、21cは、
それぞれラインセンサ10a、10b、10cの出力端
子である。20はCCD12を駆動するための入力端子
であって、転送パルス入力端子、リセットパルス入力端
子、電源入力端子などの、接続を図示していない複数の
端子群を一括して示し、CCD駆動回路14と接続され
て、ラインセンサ10a、10b、10cを共通に駆動
している。また、22は第1のフィルタ回路15aにお
いて、オペアンプを使用した差動増幅(減算増幅)によ
りノイズを減少させるための補償出力端子である。な
お、露光時間設定端子19a、19b、19cは、それ
ぞれ1つの端子しか図示していないが、実際にはシフト
ゲート端子と呼ばれる受光部で光電変換された光出力
を、CCD転送部に移すためのパルスを入力するための
端子と、蓄積電荷を消去するための一般に電子シャッタ
と呼ばれる役割りを果たすための積分クリアゲート端子
のそれぞれ2つの端子があり、CCD駆動回路14と接
続されている。
【0033】本実施例においては、ラインセンサ10
a、10b、10cの露光時間を同一とするとともに、
加算回路31を備え、各ラインセンサの出力のフィルタ
出力を加算したのち2値化している。
【0034】図3において、ラインセンサの出力端子2
1a、21b、21cのそれぞれの出力信号は、第1の
フィルタ回路15aによりノイズを取り除き、オペアン
プで構成した加算回路31に入力し、加算回路31はそ
れぞれの信号を加算して2値化回路16に出力する。本
実施例の手段によれば、2値化回路16に入力される信
号は、従来のイメージセンサの出力を単純に3倍した信
号とは異なり、各ラインセンサ間の感度ばらつきによる
ノイズ、暗時出力、光ショットノイズ、ランダムノイズ
が平均化される結果となり、良好なS/N比の出力信号
が得られ、夜間や倉庫などイメージセンサの受光光量が
弱い場合でも、読み取りができるようになる。
【0035】また、読み取り深度を深くするために、結
像レンズの絞りを従来よりも小さくして受光光量が減少
しても、S/N比がよいために増幅することにより、図
15(a)に示したようにバーコードリーダ11を浮か
した状態でも、図15(b)に示したように密着した場
合でも読み取りができるようになる。なお、図15にお
いて、加算回路31を第1のフィルタ回路15aの後段
に配置したが、さきに加算回路31で加算したのち、第
1のフィルタ回路15aに入力してもよい。ただし、こ
の場合は補償出力端子22の出力信号を3倍に増幅して
から第1のフィルタ回路15aに入力する必要がある。
【0036】(実施例2)以下、請求項3に係わる本発
明のバーコードリーダの一実施例について図面を参照し
ながら説明する。図5は本実施例における回路部13の
構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構
成要素には同一番号を付与して説明を省略する。実施例
1の手段では、各ラインセンサに同じ露光時間を設定
し、それらの出力を加算した出力について2値化し、画
像信号のノイズを低減して照明度合の低い場合には有効
な手段であるが、広範囲の照明度合に対応するには不十
分であった。本実施例が実施例1と異なる点は、ライン
センサごとに異なる露光時間を設定し、広範囲の照明度
合に対応できるようにしたことにある。
【0037】図6は本実施例における出力信号を示す波
形図である。図6(a)、(b)、(c)に示した各出
力信号は、出力端子21a、21b、21cの各出力信
号を第1のフィルタ回路15aを通した後の信号(第1
フィルタ回路15aの出力信号)を示す。なお、本実施
例では図6(a)、(b)、(c)の出力信号のための
露光時間をそれぞれ24ms、12ms、6msとした。な
お、図6(a)のBに示した部分は、下向きの振幅を示
し、バーコードシンボルの白の部分の反射光による出力
であり、図6(a)のCに示した部分は、上向きの振幅
を示し、黒の部分の反射光による出力であり、また、図
6(a)のAに示した信号波形の左右の電圧が高い部分
は、CCDの受光部のうち光シールドされた部分の出力
であって、受光部への入射光は遮断され出力振幅はな
い。
【0038】これらの図6(a)、(b)、(c)の出
力信号をそれぞれ2値化回路16に入力し、2値化した
結果をデータとしてRAM17に記憶する。つぎに、マ
イクロコンピュータ18は、所定の順序に従って2値化
されたそれぞれのデータを解読する。このとき、図6
(a)の出力信号は前記下向きの振幅部分がラインセン
サの飽和電圧VSの下限端電圧で飽和しているので2値
化データが不正確であり、解読できない。また、図6
(c)の出力信号の振幅は最低2値化に必要な電圧VL
に達していないために2値化データがなく、解読できな
い。したがって、図6(b)の出力信号を2値化したデ
ータを解読したデータがPOSなどに送信される。
【0039】(実施例3)以下、請求項3および請求項
5に係わる本発明のバーコードリーダの第1の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図7は本実施例に
おける回路部13の構成を示すブロック図である。な
お、実施例2と同じ構成要素には同一番号を付与して説
明を省略する。本実施例が実施例2と異なる点は、回路
部13に第1の検出手段を追加して設けたことにある。
図7において、破線部内に示した第1の検出手段は、第
2のフィルタ回路15bと、その出力の最大電圧を保持
する第1の最大電圧ホールド回路23と、第1の最小電
圧ホールド回路24と、第1の差動増幅回路25と、第
1のコンパレータ26で構成される。なお、第2のフィ
ルタ回路15bは、第1のフィルタ回路15aと回路構
成および特性が同じとした。また、図8(a)は本実施
例におけるラインセンサ10aの出力信号の第1のフィ
ルタ15aを通過した出力信号、図8(b)は第1の検
出手段の出力を示す波形図である。図8(a)に示した
信号は、第1のフィルタ15aと第2のフィルタ15b
とを同じとしているので、実施例1における図6(a)
と同じ信号になる。
【0040】第1の検出手段において、図8(a)のA
の部分、すなわち光シールドされた部分の出力電圧が第
1の最大電圧ホールド回路23によりホールドされる。
なお、ここではAの電圧は、2.5Vとする。また、図
8(a)のBの部分の出力電圧が第1の最小電圧ホール
ド回路24によりホールドされる。なお、ここではBの
電圧は、1.5Vとする。これらのホールドされた出力
電圧を第1の差動増幅回路25に入力する。本実施例で
は、第1の差動増幅回路25の増幅を1倍としたため、
その出力は2.5(V)−1.0(V)となる。この値
と、ラインセンサ10aの飽和電圧VSから0.1
(V)引いた電圧、(VS−0.1(V))とを第1の
コンパレータ26で比較し、第1の差動増幅回路25の
出力が(VS−0.1(V))よりも高ければ第1のコ
ンパレータ26から信号”H”が出力され、飽和してい
ることが検出される。ここではVSは1.0(V)であ
るため、図8(a)の信号は飽和していることが検出さ
れる。
【0041】上記の第1の検出手段により、マイクロコ
ンピュータ18は、第1のコンパレータ26の出力が”
H”であるラインセンサ10aの出力信号を2値化した
データを解読しないようにする。すなわち、実施例2に
おける図6(a)の出力信号を2値化したデータは解読
せずに、図6(b)または図6(c)の出力信号を2値
化したデータから解読を行うので、実施例1の手段に比
べて高速にバーコードラベルを読み取ることができる。
なお、第1の最大電圧ホールド回路23および第1の最
小電圧ホールド回路24にホールドされた電圧は、CC
D駆動回路14の出力により1スキャンごとに、図8
(b)の”H”のタイミングでクリアされる。
【0042】なお、本実施例では第1のフィルタ回路1
5aおよび第2のフィルタ回路15bはいずれも増幅し
ていないが、同じ増幅度で増幅してもよい。ただし、V
Sの電圧を増幅に応じて変更する必要がある。また、増
幅した場合、ラインセンサ10aの飽和出力よりも第
1、第2のフィルタ回路15a、15bや、2値化回路
16で使用されているオペアンプの入力許容電圧を超え
たり、出力が飽和することがあるため、ラインセンサの
飽和電圧(VS−0.1(V))に代えて、オペアンプ
の許容入力電圧または飽和出力電圧から0.1(v)を
引いた電圧を第1のコンパレータ26のマイナス端子に
印加してもよい。また、図7は説明の簡単のために1つ
のラインセンサ10aのための回路のみを図示したが、
残り2つのラインセンサのための回路も同様に必要であ
ることは言うまでもない。
【0043】(実施例4)以下、請求項2および請求項
5に係わる本発明の第2の実施例について説明する。図
9は本実施例における回路部13の構成を示すブロック
図である。なお、実施例3と同じ構成要素には同一番号
を付与して説明を省略する。図において、破線部内に図
示した第2の検出手段は、第3のフィルタ回路15c
と、その出力の最大電圧を保持する第2の最大電圧ホー
ルド回路27と、第2の最小電圧ホールド回路28と、
第2の差動増幅回路29と、第2のコンパレータ30と
で構成されている。なお、第3のフィルタ回路15c
は、第1のフィルタ回路15aと回路構成ならびに特性
は同じとした。図10(a)はラインセンサ10cの出
力信号の第3のフィルタ15cを通過した出力信号、図
10(b)は第2の検出手段の出力信号を示す波形図で
ある。図10(a)の信号は、第3のフィルタ回路15
cの特性を第1のフィルタ15aと同じとしたので、実
施例1における図6(c)の信号と同じになる。
【0044】第2の検出手段において、光シールドされ
た期間以外で最大の電圧である図10(a)におけるA
の部分の電圧が第2の最大電圧ホールド回路27にホー
ルドされる。なお、ここではAの部分の電圧は2.2V
とする。また、図10(a)におけるBの部分の電圧が
第2の最小電圧ホールド回路28にホールドされる。な
お、ここではBの部分の電圧は1.8Vとする。これら
の出力を第2の差動増幅回路29に入力する。本実施例
では第2の差動増幅回路29の増幅を1倍としたため、
出力は2.2(V)−1.8(V)0.4(V)とな
る。この値と、2値化回路16で正確に2値化するため
に必要な最小2値化電圧VLとを第2のコンパレータ3
0で比較し、第2の差動増幅回路29の出力がVLより
も低ければ第2のコンパレータ30から信号”L”が出
力され、信号が2値化できないことが検出される。ここ
ではVLは0.5(V)であるため、図10(a)の信
号は2値化できないことが検出される。なお、第2の最
大電圧ホールド回路27と、第2の最小電圧ホールド回
路28によりホールドされた電圧は、CCD駆動回路1
4の出力により1スキャンごとに光シールドされている
期間中、図10(b)の”H”のタイミングでクリアさ
れるので、実際の視野内での出力振幅の最大値と最小値
をホールドすることができる。
【0045】上記第2の検出手段により、マイクロコン
ピュータ18は、第2のコンパレータ30の出力が”
L”であるラインセンサ10cの出力を2値化したデー
タを解読しないようにする。すなわち、実施例1におけ
る図6(c)の出力信号を2値化したデータは解読せず
に、図6(a)または図6(b)の出力信号を2値化し
たデータから解読するので、実施例2の手段に比べて高
速にバーコードラベルを読み取ることができる。さら
に、実施例3の手段と組み合わせた場合には、マイクロ
コンピュータ18は図6(b)に対応するデータのみを
解読するので、さらに高速化を図ることができる。
【0046】なお、本実施例では第1のフィルタ回路1
5a、第3のフィルタ回路15cともに、増幅は行って
いないが同じ増幅度で増幅を行ってもよい。なお、第
1、第3のフィルタ回路15a、15cで増幅を行った
場合でもVLは変わらない。また、図9には、説明の簡
単のために1つのラインセンサ10cのための回路のみ
を図示したが、残り2つのラインセンサのための回路も
同様に必要であることは言うまでもない。
【0047】(実施例5)以下、請求項4に係わる本発
明の一実施例について説明する。図11は本発明のイメ
ージセンサの一実施例の構成を示す平面図である。図に
おいて、ラインセンサの数を9本とし、9本のラインセ
ンサを左から10dから10lとするとき、10d〜1
0f、10g〜10i、10j〜10lの3つのグルー
プに分け、各グループの中では3本のラインセンサの露
光時間を3段階に設定し、また、3つのグループの同じ
露光時間に設定されたラインセンサの出力を加算回路に
より加算する。すなわち、24msで露光する10d、1
0g、10jの3本の出力を加算し、12msで露光する
10e、10h、10kの3本の出力を加算し、6msで
露光する10f、10i、10lの3本の出力を加算す
る。
【0048】上記加算手段の出力信号は、実施例2ない
し実施例4と同様に波形処理および読み取り処理を実行
することができる。さらに、第1の検出手段、第2の検
出手段を組み合わせた構成も可能である。
【0049】(実施例6)以下、請求項9に係わる本発
明の第1の実施例について説明する。本実施例では実施
例3で述べた第1の検出手段をCCD12に内蔵する。
この手段によれば実施例2の手段の効果に加えて、第1
の検出手段をイメージセンサの内部に内蔵したことによ
りバーコードリーダの小型化を図れるとともに、ライン
センサの出力信号をイメージセンサの内部で処理するの
で外部に出力する必要がなく、ノイズにも強くなる。ま
た、第1の検出手段は、抵抗、コンデンサ、オペアン
プ、コンパレータの組み合せで構成できるので、イメー
ジセンサと同一工程で作製でき、コストダウンにも貢献
できる。
【0050】(実施例7)以下、請求項9に係わる本発
明の第2の実施例について説明する。本実施例では実施
例4で述べた第2の検出手段をCCD12に内蔵する。
この手段によれば実施例3の手段の効果に加えて、第2
の検出手段をイメージセンサに内蔵したことによりバー
コードリーダの小型化を図れるとともに、ラインセンサ
の出力信号をイメージセンサの内部で処理するので外部
に出力する必要がなく、ノイズにも強くなる。また、第
2の検出手段は、抵抗、コンデンサ、オペアンプ、コン
パレータの組み合せで構成できるので、イメージセンサ
と同一工程で作製でき、コストダウンにも貢献できる。
【0051】また、実施例1および実施例5で述べた加
算手段をCCD12に内蔵することもできる。この手段
によれば、実施例1および実施例5の効果に加え、加算
手段をイメージセンサに内蔵することによりバーコード
リーダの小型化が図れるとともに、信号をイメージセン
サの内部で処理するので外部に出力する必要がなく、ノ
イズにも強くなる。また、加算手段は抵抗、コンデン
サ、オペアンプの組み合せで構成できるので、イメージ
センサと同一工程で作製でき、コストダウンにも貢献で
きる。
【0052】(実施例8)以下、請求項12に係わる本
発明の一実施例について説明する。本実施例において
は、実施例5で述べたように、ラインセンサの数を9本
とし、第1の検出手段、第2の検出手段、加算手段のす
べてまたはいくつかをCCD12に内蔵する。これらの
手段によれば、実施例5の手段の効果に加え、第1の検
出手段、第2の検出手段、加算手段のすべて、またはい
くつかをイメージセンサに内蔵したことによりバーコー
ドリーダの小型化が図れるとともに、信号をイメージセ
ンサの内部で処理するので外部に出力する必要がなく、
ノイズにも強くなる。また、第1の検出手段、第2の検
出手段、加算手段は、前述のようにイメージセンサと同
一工程で作製でき、コストダウンにも貢献できる。
【0053】なお、上記実施例1ないし実施例8におい
て、波形処理手段でデジタル化するときに2個のダイオ
ードを逆接続したダイオードの順降下電圧を利用した浮
動2値化回路を用いたが、ADコンバータを用いてデジ
タル化してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、複数本のラインセンサを備えたイメージセンサを用
いることにより、同一のバーコードラベルに対して複数
個の画像信号を種々の条件のもとに得ることができる。
【0055】また、それぞれのラインセンサの信号を加
算することにより、単一ラインセンサを備えたイメージ
センサよりもS/N比のよい画像信号を得ることができ
る。
【0056】また、それぞれのラインセンサごとに異な
る露光時間を設定し、各ラインセンサごとの画像データ
を求め、それらを順次に解読するようにしたことによ
り、照明度合の広い範囲に対応して読み取りができ、バ
ーコードラベルから離して操作する場合にも、バーコー
ドラベルに密着して操作する場合にも、また、周辺の明
るさ環境が明るくても暗くても、柔軟に対応してバーコ
ードを読み取れるようにできる。
【0057】また、2本以上のラインセンサで構成した
グループごとに異なる露光時間を設定し、各グループご
との画像データを求め、それらを解読するようにしたこ
とにより、S/N比のよい画像信号により、上記手段よ
りもさらに有利に照明度合の広い範囲に対応して読み取
りができ、バーコードラベルから離して操作する場合に
も、バーコードラベルに密着して操作する場合にも、周
辺の明るさ環境が明るくても暗くても、バーコードを読
み取れるようにできる。
【0058】また、第1の検出手段を設けて波形処理手
段に入力する信号の振幅が飽和しているか否かを判断
し、また、第2の検出手段を設けて波形処理手段に入力
する信号の振幅が2値化に十分な振幅を備えているか否
かを判断し、飽和したりレベル不足の画像データについ
ては解読処理を行わないようにしたことにより、装置の
読み取り時間を短縮することができる。
【0059】また、加算手段、第1の検出手段、第2の
検出手段のすべてまたはいずれかをラインセンサととも
に一体にイメージセンサ上に設けた構成とすることによ
り、波形処理手段との結線を短縮でき、外部の雑音など
の影響を排除できるとともに、製造上の接続作業そのも
のも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーコードリーダの構成を示す斜視図
【図2】実施例1におけるイメージセンサの構成を示す
平面図
【図3】実施例1における回路部の構成を示すブロック
【図4】実施例1におけるイメージセンサと回路部との
接続関係を示すブロック図
【図5】実施例2における回路部の構成を示すブロック
【図6】実施例2における各ラインセンサの出力を示す
波形図
【図7】実施例3における回路部の構成を示すブロック
【図8】実施例3におけるラインセンサ10aの出力
と、第1の検出手段の出力とを示す波形図
【図9】実施例4における回路部の構成を示すブロック
【図10】実施例4におけるラインセンサ10cの出力
と、第2の検出手段の出力とを示す波形図
【図11】実施例5におけるイメージセンサの構成を示
す平面図
【図12】従来のバーコードリーダの構成を示す斜視図
【図13】従来のイメージセンサの構成を示す平面図
【図14】開口部の大きい従来のバーコードリーダを示
す斜視図
【図15】開口部の小さい従来のバーコードリーダの使
用状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 バーコードラベル 2 LED光源(投光手段) 3 反射ミラー(結像手段) 4 結像レンズ(結像手段) 9 フォトセンサ(受光部) 10a〜10c ラインセンサ 12 CCD(イメージセンサ) 13 回路部 16 2値化回路(波形処理手段) 17 RAM(記憶手段) 18 マイクロコンピュータ(解読手段) 19a〜19c 露光時間設定端子 20 入力端子 21a〜21c 出力端子 31 加算回路(加算手段)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードラベル上に光を照射する投光
    手段と、フォトセンサを直線上に配列したラインセンサ
    をほぼ平行に複数本備えたイメージセンサ上に前記バー
    コードラベルからの反射光を結像する受光手段と、前記
    イメージセンサの出力信号をデジタル化する波形処理手
    段と、前記デジタル化された画像データを記憶する記憶
    手段と、前記記憶された画像データからバーコードシン
    ボルを解読する解読手段とを備え、前記イメージセンサ
    は、それぞれのラインセンサの露光時間を独立して個別
    に設定できる露光時間設定端子と、各ラインセンサの画
    像信号を独立して個別に出力する出力端子とを備え、同
    一のバーコードラベルに対して前記各ラインセンサがそ
    れぞれ独立した画像信号を出力するようにしたバーコー
    ドリーダ。
  2. 【請求項2】 バーコードラベル上に光を照射する投光
    手段と、フォトセンサを直線上に配列したラインセンサ
    をほぼ平行に複数本備えたイメージセンサ上に前記バー
    コードラベルからの反射光を結像する受光手段と、前記
    ラインセンサのうちの少なくとも2本以上のラインセン
    サの出力を加算する加算手段と、前記加算手段の出力を
    入力してデジタル化し、画像データを生成する波形処理
    手段と、前記デジタル化された画像データを記憶する記
    憶手段と、前記記憶された画像データからバーコードシ
    ンボルを解読する解読手段とを備えたバーコードリー
    ダ。
  3. 【請求項3】 バーコードラベル上に光を照射する投光
    手段と、フォトセンサを直線上に配列したラインセンサ
    をほぼ平行に複数本備え、前記ラインセンサごとに異な
    る露光時間を設定されたイメージセンサ上に前記バーコ
    ードラベルからの反射光を結像する受光手段と、前記各
    ラインセンサの出力信号を入力してデジタル化し、ライ
    ンセンサごとの画像データを生成する波形処理手段と、
    前記各画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶され
    た各画像データを順次に解読し、解読した結果を出力す
    る解読手段とを備えたバーコードリーダ。
  4. 【請求項4】 バーコードラベル上に光を照射する投光
    手段と、フォトセンサを直線上に配列したラインセンサ
    をほぼ平行に複数本備え、前記ラインセンサの少なくと
    も2本以上で構成した複数のグループごとに異なる露光
    時間を設定されたイメージセンサ上に前記バーコードラ
    ベルからの反射光を結像する受光手段と、前記ラインセ
    ンサの出力信号をグループごとに加算する加算手段と、
    前記加算手段の出力を入力してデジタル化し、グループ
    ごとの画像データを生成する波形処理手段と、前記各画
    像データを記憶する記憶手段と、前記記憶された各画像
    データを順次に解読し、解読した結果を出力する解読手
    段とを備えたバーコードリーダ。
  5. 【請求項5】 波形処理手段の入力信号が飽和している
    か否かを検出する第1の検出手段と、波形処理手段の入
    力信号がデジタル化に必要な最低限の振幅を備えている
    か否かを検出する第2の検出手段との少なくともいずれ
    かを備え、前記第1の手段は、バーコードシンボルに対
    応する前記入力信号の最大値と最小値との差が第1の所
    定値を超えていることにより飽和を検出し、前記第2の
    検出手段は、バーコードシンボルに対応する前記入力信
    号の最大値と最小値との差が第2の所定値より小さいこ
    とにより振幅が不十分であることを検出し、解読手段は
    飽和が検出された画像データについては解読を実施せ
    ず、また、振幅が不十分な画像データについては解読を
    実施しないようにした請求項2ないし請求項4のいずれ
    かに記載のバーコードリーダ。
  6. 【請求項6】 加算手段を複数のラインセンサとともに
    イメージセンサ上に設けた請求項2、請求項4、または
    請求項5のいずれかに記載のバーコードリーダ。
  7. 【請求項7】 少なくとも第1の検出手段または第2の
    検出手段のいずれかを複数のラインセンサとともにイメ
    ージセンサ上に設けた請求項5または請求項6のいずれ
    かに記載のバーコードリーダ。
  8. 【請求項8】 フォトセンサを直線上に配列したライン
    センサをほぼ平行に複数本備えるとともに、各ラインセ
    ンサごとに露光時間を設定できる露光時間設定端子と、
    各ラインセンサごとの出力端子とを備えたイメージセン
    サ。
  9. 【請求項9】 各ラインセンサの出力信号が飽和してい
    るか否かを検出する第1の検出手段と、各ラインセンサ
    の出力信号か最低デジタル化に十分な振幅か否かを検出
    する第2の検出手段との少なくともいずれかを備えた請
    求項8記載のイメージセンサ。
  10. 【請求項10】 フォトセンサを直線上に配列したライ
    ンセンサをほぼ平行に複数本備えるとともに、ラインセ
    ンサの少なくとも2本以上で構成したグループの露光時
    間をグループごとに設定できる露光時間設定端子と、各
    ラインセンサごとの出力端子とを備えたイメージセン
    サ。
  11. 【請求項11】 フォトセンサを直線上に配列したライ
    ンセンサをほぼ平行に複数本備えるとともに、ラインセ
    ンサの少なくとも2本以上で構成したグループの露光時
    間をグループごとに設定できる露光時間設定端子と、各
    ラインセンサの出力信号をグループごとに加算する加算
    手段と、前記加算手段の出力信号をグループごとに出力
    する出力端子とを備えたイメージセンサ。
  12. 【請求項12】 加算手段の出力信号が飽和しているか
    否かをグループごとに検出する第1の検出手段と、前記
    各加算手段の出力信号が最低デジタル化に十分な振幅か
    否かをグループごとに検出する第2の検出手段との少な
    くともいずれかを備えた請求項11記載のイメージセン
    サ。
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