JP2746900B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2746900B2
JP2746900B2 JP63058718A JP5871888A JP2746900B2 JP 2746900 B2 JP2746900 B2 JP 2746900B2 JP 63058718 A JP63058718 A JP 63058718A JP 5871888 A JP5871888 A JP 5871888A JP 2746900 B2 JP2746900 B2 JP 2746900B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • B41J2/15Arrangement thereof for serial printing

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、液体噴射記録ヘッド、より詳細には、バブ
ルジェット型インクジェット記録ヘッドにおけるヘッド
と記録紙との位置関係に関する。
従来技術 ノンインパクト記録法は、記録時における騒音の発生
が無視し得る程度に極めて小さいという点において、最
近関心を集めている。その中で、高速記録が可能であ
り、而も所謂普通紙に特別の定着処理を必要とせずに記
録の行える所謂インクジェット記録法は極めて有力な記
録法であって、これまでにも様々な方式が提案され、改
良が加えられて商品化されたものもあれば、現在もなお
実用化への努力が続けられているものもある。
この様なインクジェット記録法は、所謂インクと称さ
れる記録液体の小滴(droplet)を飛翔させ、記録部材
に付着させて記録を行うものであって、この記録液体の
小滴の発生法及び発生された記録液小滴の飛翔方向を制
御する為の制御方法によって幾つかの方式に大別され
る。
先ず第1の方式は例えばUSP3060429に開示されている
もの(Tele type方式)であって、記録液体の小滴の発
生を静電吸引的に行い、発生した記録液体小滴を記録信
号に応じて電界制御し、記録部材上に記録液体小滴を選
択的に付着させて記録を行うものである。
これに就いて、更に詳述すれば、ノズルと加速電極間
に電界を掛けて、一様に帯電した記録液体の小滴をノズ
ルより吐出させ、該吐出した記録液体の小滴を記録信号
に応じて電気制御可能な様に構成されたxy偏向電極間を
飛翔させ、電界の強度変化によって選択的に小滴を記録
部材上に付着させて記録を行うものである。
第2の方式は、例えばUSP3596275、USP3298030等に開
示されている方式(Sweet方式)であって、連続振動発
生法によって帯電量の制御された記録液体の小滴を発生
させ、この発生された帯電量の制御された小滴を、一様
の電界が掛けられている偏向電極間を飛翔させること
で、記録部材上に記録を行うものである。
具体的には、ピエゾ振動素子の付設されている記録ヘ
ッドを構成する一部であるノズルのオリフィス(吐出
口)の前に記録信号が印加されている様に構成した帯電
電極を所定距離だけ離して配置し、前記ピエゾ振動素子
に一定周波数の電気信号を印加することでピエゾ振動素
子を機械的に振動させ、前記吐出口より記録液体の小滴
を吐出させる。この時前記帯電電極によって吐出する記
録液体小滴には電荷が静電誘導され、小滴は記録信号に
応じた電荷量で帯電される。帯電量の制御された記録液
体の小滴は、一定の電界が一様に掛けられている偏向電
極間を飛翔する時、付加された帯電量に応じて偏向を受
け、記録信号を担う小滴のみが記録部材上に付着し得る
様にされている。
第3の方式は例えばUSP3416153に開示されている方式
(Hertz方式)であって、ノズルとリング状の帯電電極
間に電界を掛け、連続振動発生法によって、記録液体の
小滴を発生霧化させて記録する方式である。即ちこの方
式ではノズルと帯電電極間に掛ける電界強度を記録信号
に応じて変調することによって小滴の霧化状態を制御
し、記録画像の階調性を出して記録する。
第4の方式は、例えばUSP3747120に開示されている方
式(Stemme方式)で、この方式は前記3つの方式とは根
本的に原理が異なるものである。
即ち、前記3つの方式は、何れもノズルより吐出され
た記録液体の小滴を、飛翔している途中で電気的に制御
し、記録信号を担った小滴を選択的に記録部材上に付着
させて記録を行うのに対して、このStemme方式は、記録
信号に応じて吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させ
て記録するものである。
つまり、Stemme方式は、記録液体を吐出する吐出口を
有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振動素子に、
電気的な記録信号を印加し、この電気的記録信号をピエ
ゾ振動素子の機械的振動に変え、該機械的振動に従って
前記吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録部
材に付着させることで記録を行うものである。
これ等、従来の4つの方式は各々に特長を有するもの
であるが、又、他方において解決され得る可き点が存在
する。
即ち、前記第1から第3の方式は記録液体の小滴の吐
出の直接的エネルギーが電気的エネルギーであり、又、
小滴の偏向制御も電界制御である。その為、第1の方式
は、構成上はシンプルであるが、小滴の発生に高電圧を
要し、又、記録ヘッドのマルチノズル化が困難であるの
で高速記録には不向きである。
第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズル化が可能で
高速記録に向くが、構成上複雑であり、又記録液体小滴
の電気的制御が高度で困難であること、記録部材上にサ
テライトドットが生じ易いこと等の問題点がある。
第3の方式は、記録液体小滴を霧化することによって
階調性に優れた画像が記録され得る特長を有するが、他
方霧化状態の制御が困難であること、記録画像にカブリ
が生ずること及び記録ヘッドのマルチノズル化が困難
で、高速記録には不向きであること等の諸問題点が存す
る。
第4の方式は、第1乃至第3の方式に比べ利点を比較
的多く有する。即ち、構成上シンプルであること、オン
デマンド(on-demand)で記録液体をノズルの吐出口よ
り吐出して記録を行う為に、第1乃至第3の方式の様に
吐出飛翔する小滴の中、画像の記録に要さなかった小滴
を回収することが不要であること及び第1乃至第2の方
式の様に、導電性の記録液体を使用する必要性がなく記
録液体の物質上の自由度が大であること等の大きな利点
を有する。而乍ら、一方において、記録ヘッドの加工上
に問題があること、所望の共振数を有するピエゾ振動素
子の小型化が極めて困難であること等の理由から記録ヘ
ッドのマルチノズル化が難しく、又、ピエゾ振動素子の
機械的振動という機械的エネルギーによって記録液体小
滴の吐出飛翔を行うので高速記録には向かないこと、等
の欠点を有する。
更には、特開昭48-9622号公報(前記USP3747120に対
応)には、変形例として、前記のピエゾ振動素子等の手
段による機械的振動エネルギーを利用する代わりに熱エ
ネルギーを利用することが記載されている。
即ち、上記公報には、圧力上昇を生じさせる蒸気を発
生する為に液体を直接加熱する加熱コイルをピエゾ振動
素子の代りの圧力上昇手段として使用することが記載さ
れている。
しかし、上記公報には、圧力上昇手段としての加熱コ
イルに通電して液体インクが出入りし得る口が一つしか
ない袋状のインク室(液室)内の液体インクを直接加熱
して蒸気化することが記載されているに過ぎず、連続繰
返し液吐出を行う場合は、どの様に加熱すれば良いか
は、何等示唆されるところがない。加えて、加熱コイル
が設けられている位置は、液体インクの供給路から遥か
に遠い袋状液室の最深部に設けられているので、ヘッド
構造上複雑であるに加えて、高速での連続繰返し使用に
は、不向きとなっている。
しかも、上記公報に記載の技術内容からでは、実用上
重要である発生する熱で液吐出を行った後に次の液吐出
の準備状態を速やかに形成することは出来ない。
このように従来法には、構成上、高速記録化上、記録
ヘッドのマルチノズル化上、サテライトドットの発生お
よび記録画像のカブリ発生等の点において一長一短があ
って、その長所を利する用途にしか適用し得ないという
制約が存在していた。
また、特開昭57-87959号公報には、複数の吐出オリフ
ィスが鉛直方向にアレイ状に設けられており、それぞれ
の吐出オリフイスに連通するエネルギ作用部に付設され
ている吐出エネルギ発生手段により発生されるエネルギ
の作用によってエネルギ作用部内の記録液を吐出オリフ
ィスから吐出させ液滴として飛翔させて記録を行なう型
式のインクジェット記録ヘッドにおいて、記録されるド
ットを均一にするように、それぞれの吐出オリフィスの
吐出口径を変えることが、また、特開昭57-87960号公報
には、記録されるドットを均一にするように、それぞれ
エネルギ作用部における吐出エネルギ発生手段の面積を
変えることが提案されている。
しかし、上記公報に記載の発明のように、吐出口径を
変えたり、吐出エネルギ発生手段(たとえば発熱体)の
面積を変えたりすることは、高度な微細加工技術を必要
とし、対応策として得策ではない。また、上記従来技術
は、均一滴を形成するためになされたものであるが、ヘ
ッドを鉛直方向にたてた状態で駆動して、上下でインク
滴の大きさがそろわないということは、別の見方をすれ
ば、上部のオリフィスからは吐出しにくく、従って、吐
出インク滴のスピードはおそく、下部のオリフィスから
は吐出しやすく、従って、吐出インク滴のスピードがは
やいことを意味し、その問題を解決するためにも、上記
従来技術はこの原理を利用したものであるが、上述の理
由により得策とはいいがたい。
目的 本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもの
で、特に、鉛直方向にアレイ状に配置された、換言すれ
ば、重力作用をうけるように配列されたバブルジェット
型マルチアレイインクジェットヘッドを用いる記録装置
において、高画像品質を得ることを目的としてなされた
ものである。
構成 本発明は、上記目的を達成するために、導入される記
録液体を収容するとともに、該記録液体に熱によって気
泡を発生させ、該気泡の体積増加にともなう作用力を発
生させる熱エネルギー作用部を付設した流路と、該流路
に連絡して前記記録液体を前記作用力によって液滴とし
て吐出させるためのオリフィスと、前記流路に連絡して
前記流路に前記記録液体を導入するための液室と、該液
室に前記記録液体を導入する手段よりなる液体噴射記録
ヘッドを用いた記録装置において、前記ヘッドは複数の
オリフィスが上下方向にアレイ状に設けられており、前
記ヘッドの上部のオリフィス面から被記録体までの距離
が、前記ヘッドの下部のオリフイス面から被記録体まで
の距離より短かいことを特徴としたものである。以下、
本発明の実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明による液体噴射記録ヘッドの一使用
例を説明するための図で、(a)図は全体構成図、
(b)図は記録ヘッドと記録紙との相対位置関係を示す
図で、図中、1は記録ヘッド、2は記録紙、3は記録紙
ロール、4は主走査方向(水平方向)、5は副走査方向
(鉛直方向)を示す。この構造においては、マルチオリ
フィスアレイ構造の吐出オリフィス面を副走査方向5
(鉛直方向)に立て、これを主走査方向4(水平方向)
に走らせ、記録紙を副走査方向へ送ってその上に記録を
する。
第2図は、本発明が適用されるインクジェットヘッド
の一例としてのバブルジェットヘッドの動作説明をする
ための図、第3図は、バブルジェットヘッドの一例を示
す斜視図、第4図は、第3図に示したヘッドを構成する
蓋基板(第4図(a))と発熱体基板(第4図(b))
に分解した時の斜視図、第5図は、第4図(a)に示し
た蓋基板を裏側から見た斜視図で、図中、11は蓋基板、
12は発熱体基板、13は記録液体流入口、14はオリフィ
ス、15は流路、16は液室を形成するための領域、17は個
別(独立)電極、18は共通電極、19は発熱体(ヒー
タ)、20は記録液(インク)、21は気泡、22は飛翔イン
ク滴で、本発明は、斯様なバブルジェット式の液体噴射
記録ヘッドに適用するものである。
最初に、第2図を参照しながらバブルジェットによる
インク噴射について説明すると、 (a)は定常状態であり、オリフィス面でインク20の表
面張力と外圧とが平衡状態にある。
(b)はヒータ19が加熱されて、ヒータ19の表面温度が
急上昇し隣接インク層に沸騰現像が起きるまで加熱さ
れ、微小気泡21が点在している状態にある。
(c)はヒータ19の全面で急激に加熱された隣接インク
層が瞬時に気化し、沸騰膜を作り、この気泡21が生長し
た状態である。この時、ノズル内の圧力は、気泡の生長
した分だけ上昇し、オリフィス面での外圧とのバランス
がくずれ、オリフィスよりインク柱が生長し始める。
(d)は気泡が最大に生長した状態であり、オリフィス
面より気泡の体積に相当する分のインク20が押し出され
る。この時、ヒータ19には電流が流れていない状態にあ
り、ヒータ19の表面温度は降下しつつある。気泡21の体
積の最大値は電気パルス印加のタイミングからややおく
れる。
(e)は気泡21がインクなどにより冷却されて収縮を開
始し始めた状態を示す。インク柱の先端部では押し出さ
れた速度を保ちつつ前進し、後端部では気泡の収縮に伴
ってノズル内圧の減少によりオリフィス面からノズル内
へインクが逆流してインク柱にくびれが生じている。
(f)はさらに気泡21が収縮し、ヒータ面にインクが接
しヒータ面がさらに急激に冷却される状態にある。オリ
フィス面では、外圧がノズル内圧より高い状態になるた
めメニスカスが大きくノズル内に入り込んで来ている。
インク柱の先端部は液滴になり記録紙の方向へ5〜10m/
secの速度で飛翔している。
(g)はオリフィスにインクが毛細管現象により再び供
給(リフィル)されて(a)の状態にもどる過程で、気
泡は完全に消滅している。
本発明は、上述のごときバブルジェット型の液体噴射
記録ヘッドにおいて、より安価に高速記録を行うために
吐出オリフィスをマルチオリフィスアレイとして鉛直方
向に立てて配置した記録ヘッドを使用し、これを水平方
向に走らせ、記録紙を鉛直方向に送って記録を行うよう
にした構造が用いられるようにしたものである。
第1図は、本発明の一実施例を説明するための構成図
で、前述のように、マルチオリフィスアレイ構造の吐出
オリフィス面を副走査方向5(鉛直方向)に立て、これ
を主走査方向4(水平方向)に走らせ、記録紙を副走査
方向5へ送ってその上に記録をする。この場合、副走査
方向5の走査速度は、副走査に用いる機械系の駆動能力
等によって制約を受けるので、限界が存在する。また、
記録液の吐出周期の短縮にも現時点では限りがある。そ
のため、マルチオリフィスアレイを構成する吐出オリフ
ィスの数を多くし、一時に記録できる記録量を増やす事
が考えられる。しかし、吐出オリフィスの数があまり多
くなると、画像品質が乱れてくる。これはヘッドをほぼ
垂直方向に立てているため、重力の影響をうけて、ヘッ
ドの上部と下部で背圧が違ってくることによって、上部
のオリフィスのインク滴は吐出しにくく、従って、吐出
スピードがおそく、下部のオリフィスのインク滴は吐出
しやすく、従って、吐出スピードが速いために、それら
の紙に到着する時間が異なるため画像品質の乱れとなる
のである。このような事情に鑑み、本発明は、上記のよ
うな記録ヘッドを用いる記録装置において、記録ドット
が紙面上の所望の位置に形成されるようにしたものであ
る。これと類似の問題を解決するために、前述の従来技
術のように、吐出口径を変えたり、吐出エネルギ発生手
段の面積を変えることは、高度な微細加工技術を必要と
し、得策ではない。
本発明は、上述のごとき欠点を解決するために、第1
図(b)に示すように記録紙に対してヘッドを傾け、ヘ
ッド1の上部を記録紙2に近づけ、ヘッド1の下部を記
録紙2から遠く(l1<l2)したものである。なお(b)
図は(a)図を矢印4(主走査方向)の方向からヘッド
1と記録紙2を見たものであるが、ヘッド1は、矢印5
(副走査方向)と平行ではなく、上述のように、やや傾
斜をつけて、セットしてある。こうすることによって、
ヘッド上部と、下部でインク滴の飛行距離がわずかに異
なり、それによって、背圧の違いによって生じるインク
滴の吐出スピードの違いによって紙面に到着する時間の
バラツキが補正され、高画質が達成できる。なお、ヘッ
ドを傾けて取付けることは、単にキャリッジに取付ける
際に傾けるだけでよく、特に困難な技術はともなわな
い。
第6図は、発熱抵抗体を用いる気泡発生手段の構造を
説明するための詳細図で、図中、31は発熱抵抗体、32は
電極、33は保護層、34は電源装置を示し、発熱抵抗体31
を構成する材料として、有用なものには、たとえば、タ
ンタルーSiO2の混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−
パラジウム合金、シリコン半導体、あるいはハフニウ
ム、ランタン、ジルコニウム、チタン、タンタル、タン
グステン、モリブデン、ニオブ、クロム、バナジウム等
の金属の硼化物があげられる。
これらの発熱抵抗体31を構成する材料の中、殊に金属
硼化物が優れたものとしてあげることができ、その中で
も最も特性の優れているのが、硼化ハフニウムであり、
次いで、硼化ジルコニウム、硼化ランタン、硼化タンタ
ル、硼化バナジウム、硼化ニオブの順となっている。
発熱抵抗体31は、上記の材料を用いて、電子ビーム蒸
着やスパッタリング等の手法を用いて形成することがで
きる。発熱抵抗体31の膜厚は、単位時間当りの発熱量が
所望通りとなるように、その面積、材質及び熱作用部分
の形状及び大きさ、更には実際面での消費電力等に従っ
て決定されるものであるが、通常の場合、0.001〜5μ
m、好適には0.01〜1μmとされる。
電極32を構成する材料としては、通常使用されている
電極材料の多くのものが有効に使用され、具体的には、
たとえばAl,Ag,Au,Pt,Cu等があげられ、これらを使用し
て蒸着等の手法で所定位置に、所定の大きさ、形状、厚
さで設けられる。
保護層33に要求される特性は、発熱抵抗体31で発生さ
れた熱を記録液体に効果的に伝達することを妨げずに、
記録液体より発熱低抗体31を保護するということであ
る。保護層33を構成する材料として有用なものには、た
とえば酸化シリコン、窒化シリコン、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウ
ム等があげられ、これらは、電子ビーム蒸着やスパッタ
リング等の手法を用いて形成することができる。保護層
33の膜厚は、通常は0.01〜10μm、好適には0.1〜5μ
m、最適には0.1〜3μmとされるのが望ましい。
以上のようにして作成した記録ヘッドを、発熱低抗体
が発熱しない状態では記録液体が吐出口から吐出しない
程度の圧力で記録液体を供給し乍ら画像信号に従って電
気・熱変換体にパルス的に電圧を印加して記録を実行し
たところ、鮮明な画像が得られた。
第7図は、その時の発熱体駆動回路の一例を示すブロ
ック図で、41はフォトダイオード等で構成される公知の
読取り用の光学的入力フォトセンサ部で、該光学的入力
フォトセンサ部41に入力した画像信号はコンパレータ等
の回路からなる処理回路42で処理されて、ドライブ回路
43に入力される。ドライブ回路43は、記録ヘッド44を入
力信号に従ってパルス幅、パルス振幅、繰り返し周波数
等を制御してドライブする。
例えば、最も簡便な記録では、入力画像信号を処理回
路42において白黒判別してドライブ回路43に入力する。
ドライブ回路43では適当な液滴径を得る為のパルス幅、
パルス振幅及び所望の記録液滴密度を得る為の繰り返し
周波数を制御された信号に変換されて、記録ヘッド44を
駆動する。
又、階調を考慮した別の記録法としては、1つには液
滴径を変化させた記録、又もう1つには記録液滴数を変
化させた記録を次の様にして行なうことも出来る。
先ず、液滴径を変化させる記録法は、光学的入力フォ
トセンサ部41で入力した画像信号は、所望の液的径を得
る為に定められた各々のレベルのパルス幅、パルス振幅
の駆動信号を出力する回路を複数有したドライブ回路43
のいずれのレベルの信号を出力する回路で行なうべきか
を処理回路42で判別され処理される。又、記録液滴数を
変化させる方法では、光学的入力フォトセンサ部41への
入力信号は、処理回路42においてA/D変換されて出力さ
れ、該出力信号に従ってドライブ回路43は1つの入力信
号当りの噴出液滴の数を変えて記録が行なわれる様に記
録ヘッド44を駆動する信号を出力する。
又、別の実施法として同様な装置を使用して発熱抵抗
体が発熱しない状態で記録液体が吐出口からあふれ出る
程度以上の圧力で記録液体を記録ヘッド44に供給し乍
ら、電気熱変換体に連続繰り返しパルスで電圧を印加し
て記録を実行したところ、印加周波数に応じた個数の液
滴が安定に且つ均一径で吐出噴射することが確認され
た。
この点から、記録ヘッド44は高周波での連続吐出に極
めて有効に適用されることが判明した。
又、記録装置の主要部となる記録ヘッドは微小である
から容易に複数個並べることが出来、高密度マルチオリ
フィス化記録ヘッドが可能である。なお、以上には発熱
体を用いたバブルジェットを例として説明したが、気泡
発生手段としてパルスレーザーを用いたり、あるいは放
電エネルギーを用いたりするバブルジェットにも適用さ
れる。
第8図は、記録液体に気泡を発生させる別の手段を説
明するための図で、図中、51はレーザー発振器、52は光
変調駆動回路、53は光変調器、54は走査器、55は集光レ
ンズで、レーザー発振器51より発生されたレーザー光
は、光変調器53において、光変調器駆動回路52に入力さ
れて電気的に処理されて出力される画情報信号に従って
パルス変調される。パルス変調されたレーザー光は、走
査器54を通り、集光レンズ55よって熱エネルギー作用部
の外壁に焦点が合うように集光され、記録ヘッドの外壁
56を加熱し、内部の記録液体57内で気泡を発生させる。
あるいは熱エネルギー作用部の壁56は、レーザー光に対
して透過性の材料で作られ、集光レンズ55によって内部
の記録液体57に焦点が合うように集光され、記録液体を
直接加熱することによって気泡を発生させてもよい。
第9図は、上述のごときレーザー光を用いたプリンタ
ーの一例を説明するための図で、ノズル部61は、高密度
に(たとえば8ノズル/mm)、又、紙61の紙巾(たとえ
ばA4横巾)すべてにわたってカバーされるように集積さ
れている例を示している。
レーザー発振器51より発振されたレーザー光は、光変
調器53の入口開口に導かれる。光変調器53において、レ
ーザー光は、光変調器53への画情報入力信号に従って強
弱の受ける。変調を受けたレーザー光は、反射鏡58によ
ってその光路をビームエキスパンダー59の方向に曲げら
れ、ビームエキスパンダー59に入射する。ビームエキス
パンダー59により平行光のままビーム径が拡大される。
次に、ビーム径の拡大されたレーザ光は、高速で定速回
路する回転多面鏡60に入射される。回転多面鏡60によっ
て掃引されたレーザ光は、集光レンズ55により、ドロッ
プジェネレータの熱エネルギー作用部外壁56もしくは内
部の記録液体に結像する。それによって、各熱エネルギ
ー作用部には、気泡が発生し、記録液滴を吐出し、記録
紙62に記録に行なわれる。
第10図は、さらに別の気泡発生手段を示す図で、この
例は、熱エネルギー作用部の内壁側に配置された1対の
放電電極70が、放電装置71から高電圧のパルスを受け、
記録液体中で放電をおこし、その放電によって発生する
熱により瞬時に気泡を形成するようにしたものである。
第11図乃至第18図は、それぞれ第10図に示した放電電
極の具体例を示す図で、 第11図に示した例は、 電極70を針状にして、電界を集中させ、効率よく(低
エネルギーで)放電をおこさせるようにしたものであ
る。
第12図に示した例は、 2枚の平板電極にして、電極間に安定して気泡が発生
するようにしたものである。針状の電極より、発生気泡
の位置が安定している。
第13図に示した例は、 電極にほぼ同軸の穴をあけたものである。2枚の電極
の両穴がガイドになって、発生気泡の位置はさらに安定
する。
第14図に示した例は、 リング状の電極にしたものであり、基本的には第13図
に示した例と同じであり、その変形実施例である。
第15図に示した例は、 一方をリング状電極とし、もう一方を針状電極とした
ものである。リング状電極により、発生気泡の安定性を
狙い、針状電極により電界の集中により効率を狙ったも
のである。
第16図に示した例は、 一方のリング状電極を熱エネルギー作用部の壁面に形
成したものである。これは、第15図に示した例の効果に
加えて、基板上に平面的に電極を形成するという製造上
の容易さを狙ったものである。このような平面的な電極
は、蒸着(あるいはスパッタリング)や、フォトエッチ
ングの技術によって容易に高密度な複数個のものが製作
され得る。マルチアレイに特に威力を発揮する。
第17図に示した例は、 第16図に示した例のリング状電極形成部を電極の外周
にそった形状で周囲から一段高くしたものである。やは
り、発生気泡の安定性を狙ったものであり、第15図に示
したものよりも3次元的なガイドを付け加えた分だけ安
定する。
第18図に示した例は、 第17図に示した例とは反対に、リング状電極形成部
を、周囲から下へ落しこんだ構造としたもので、やは
り、発生気泡は安定して形成される。
効果 以上の説明から明らかなように、本発明によると、ヘ
ッドの上下より吐出されるインク滴の吐出スピードが異
なっても、飛行距離が補正されることにより、紙面への
到着時間はかわらず、高画質が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を説明するための要部構成
図、第2図は、本発明が適用されるインクジェットヘッ
ドの一例としてのバブルジェットヘッドの動作説明をす
るための図、第3図は、バブルジェットヘッドの一例を
示す斜視図、第4図は、分解斜視図、第5図は、蓋基板
を裏側から見た図、第6図は、発熱抵抗体を用いた気泡
発生手段の構造を説明するための図、第7図は、発熱体
駆動回路の一例を説明するためのブロック図、第8図
は、レーザ光を用いた気泡発生手段の一例を説明するた
めの図、第9図は、プリンターの一例を説明するための
図、第10図は、放電を利用した気泡発生手段の一例を説
明するための図、第11図乃至第18図は、それぞれ第10図
に示した放電電極の具体例を示す図である。 1……記録ヘッド、2……記録紙、33……記録紙ロー
ル、4……主走査方向、5……副走査方向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入される記録液体を収容するとともに、
    該記録液体に熱によって気泡を発生させ、該気泡の体積
    増加にともなう作用力を発生させる熱エネルギー作用部
    を付設した流路と、該流路に連絡して前記記録液体を前
    記作用力によって液滴として吐出させるためのオリフィ
    スと、前記流路に連絡して前記流路に前記記録液体を導
    入するための液室と、該液室に前記記録液体を導入する
    手段よりなる液体噴射記録ヘッドを用いた記録装置にお
    いて、前記ヘッドは複数のオリフィスが上下方向にアレ
    イ状に設けられており、前記ヘッドの上部のオリフィス
    面から被記録体までの距離が、前記ヘッドの下部のオリ
    フイス面から被記録体までの距離より短かいことを特徴
    とする記録装置。
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JPS62290568A (ja) * 1986-06-10 1987-12-17 Canon Inc 記録装置

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