JP2743392B2 - 信号記録方法 - Google Patents

信号記録方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、いわゆるスレーブ用の磁気記録媒体にマス
ター用の磁気記録媒体に記録された記録信号を磁界転写
方式により転写する信号転写方法に関するものであり、
特に六方晶系フェライト磁性粉を用いたスレーブ用磁気
記録媒体の短波長領域での転写再生出力の改善に関する
ものである。
〔発明の概要〕 本発明は、六方晶系フェライト磁性粉と結合剤を主体
とする磁性層が形成される磁気記録媒体をスレーブ用磁
気記録媒体とし、磁界転写方式により記録信号を転写す
る信号転写方法において、磁性層の飽和磁束密度の値を
規定することにより、特に1μm以下の短波長領域での
転写効率を高め、優れた転写再生出力を得ようとするも
のである。
〔従来の技術〕
マスター用磁気記録媒体上に記録された記録信号を磁
界転写方式により転写する際に使用されるスレーブ用磁
気記録媒体の保磁力は、上記転写方式の特性上マスター
用磁気記録媒体の有する保磁力の1/2.5以下であること
が好ましい。この理由は、転写の際のバイアス磁界によ
りマスター用磁気記録媒体が減磁されることにあり、ス
レーブ用磁気記録媒体の保磁力と転写の際に必要なバイ
アス磁界は比例関係にあるためである。
従来、マスター用磁気記録媒体には磁性粉として強磁
性金属粉末を使用した,いわゆるメタルテープを用いる
ことが検討されているが、それでもその保磁力は2000エ
ルステッド程度で限度である。したがって、スレーブ用
磁気記録媒体には保磁力800エルステッド以下の低保磁
力の磁気記録媒体を使用せざるを得ないのが現状であ
る。そのため、スレーブ用磁気記録媒体として実用され
ているのは、例えば保磁力700エルステッド前後を有す
るCo被着γ−Fe2O3を磁性粉末とする磁気記録媒体であ
る。
ところで、近年実用化が図られている,例えばデジタ
ルオーディオテープレコーダ(以下DATと称する。),8
ミリビデオテープレコーダ等においては、最短記録波長
が1μm以下の高密度記録がなされている。このような
短波長信号を転写しようとすると、残留磁束密度Brや保
磁力Hcが低いCo被着γ−Fe2O3,CrO2等を磁性粉末とする
長手磁気記録媒体では、その短波長領域での自己減磁損
失の増大が原因となって、出力,C/Nともに不十分なもの
となり使用することができない虞れがある。
したがって、上記DAT,8ミリビデオテープレコーダ等
の記録信号を転写するために使用されるスレーブ用磁気
記録媒体としては、保磁力Hcが低いにもかかわらず1μ
m以下の記録波長であっても高い出力特性を有するもの
の出現が要望されている。
このような状況から、近年、磁化容易軸が板面に対し
て垂直方向にある板状の六方晶系フェライト磁性粉末の
当該垂直方向の磁化成分を積極的に利用し、磁界転写方
式により転写するスレーブ用の磁気記録媒体の高密度記
録化を図る試みが種々行われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、リングヘッド記録再生が長手磁化をリング
ヘッドのトレーリングエッジ磁界で記録するのに対し
て、磁界転写はあらかじめ長手記録されたマザー用磁気
記録媒体表面から発生する漏洩磁界に交流バイアスを重
畳し、しかも六方晶系フェライト粉末を磁性粉末とする
垂直磁気記録媒体に残留磁化を残すものであるので、こ
れらは原理的に全く異なる記録方式である。
したがって、スレーブ用磁気記録媒体の電磁変換特性
において、ヘッドによって記録再生した場合と磁界転写
記録後にヘッド再生した場合とでは、その特性が大きく
異なることが珍しくなく、どのような特性を有するスレ
ーブ用磁気記録媒体が磁界転写において良好な再生出力
を得られるのかは未だ明らかではない。
そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、スレーブ用磁気記録媒体に磁界転写方
式により記録信号を転写する信号転写方法において、良
好な再生出力が得られる信号転写方法を提供することを
目的とし、特に短波長領域において優れた再生出力が得
られる信号転写方法を提供することを目的とする。
4〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は、前述の目的を達成せんものと鋭意検討
を重ねた結果、従来のヘッド録再用の磁気記録媒体は角
形比及び保磁力が同程度の場合その飽和磁束密度Bmが大
きい程そのヘッド録再出力が大きくなる傾向にあったの
に対して、六方晶系フェライト磁性粉を用いたスレーブ
用磁気記録媒体においては、その飽和磁束密度Bmが大き
すぎると短波長領域における磁界転写出力が逆に減少し
ていくという磁界転写特有の事実を見出し、本発明を完
成するに至ったものである。
すなわち、非磁性支持体上に六方晶系フェライト磁性
粉と結合剤を主体とする磁性層が形成され、磁性層の飽
和磁束密度が1400〜1800ガウスである磁気記録媒体をス
レーブ用磁気記録媒体とし、磁界転写方式により記録信
号を転写することを特徴とするものである。
六方晶系フェライト磁性粉は、六角平板状の粒子で、
一般式 MO・n(Fe2O3) ・・・(I) 〔但し、式中MはBa,Sr,Caの内少なくとも一種を表し、
またnは5〜6である。〕 で表される六方晶系フェライトの微粒子である。この場
合、保磁力を制御するために、Co,Ti,Ni,Mn,Cu,Zn,In,G
e,Nbのうち少なくとも一種を添加し、上記六方晶系フェ
ライトを構成するFeの一部をこれら元素で置き換えても
よい。例えば、(I)式中のMがBaであるマグネトプラ
ンバイト型バリウムフェライトにおいて、上記元素によ
りFeの一部を置き換えた場合には、その組成は一般式 BaO・n(Fe1-mXm2O3 ・・・(II) 〔但し、式中XはCo,Ti,Ni,Mn,Cu,Zn,In,Ge,Nbのうち少
なくとも一種を表し、mは0〜0.2、nは5〜6であ
る。〕 で表される。
また、上述の六方晶系フェライト磁性粉の製法として
は、例えばフラックス法,ガラス結晶化法,水熱合成
法,共沈法等が挙げられるが、勿論これらに限定される
ものではなく、従来より知られる何れの方法であっても
よい。
六方晶系フェライト磁性粉の粒子径は、0.03〜0.1μ
mであることが好ましい。粒子径が0.03μm未満である
こと、塗膜中で粒子が垂直方向に配向し難くなり、短波
長出力がとれなくなる傾向を示す。逆に0.1μmを越え
ると、粒子が大きすぎ、表面性の悪化等によりやはり短
波長出力がとれなくなる傾向を示す。
六方晶系フェライト磁性粉の板状比は、3〜6である
ことが好ましい。板状比が3未満では塗膜中で六方晶系
フェライト磁性粉の粒子が垂直に配向し難く、また6を
越えると塗膜に均一に分散させることが難しく、いずれ
にしても短波長における転写出力がとれなくなる傾向を
示す。
上述の六方晶系フェライト磁性粉は、磁気記録媒体の
磁性粉末として使用する場合には、樹脂結合剤や有機溶
剤とともに混練され、磁性塗料に調製された後、非磁性
支持体上に塗布され磁性層となる。
ここで、樹脂結合剤としては、通常使用される各種の
樹脂結合剤が使用でき、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマー、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニト
リル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラー
ル、エルロース誘導体、ポリエステル樹脂、ポリブタジ
エン等の合成ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン硬化型樹脂、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポキ
シ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロース−メラミン樹
脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアナートプレポ
リマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシ
アナートとの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分
子量グリコール/高分子量ジオール/トリフェニルメタ
ントリイソシアナートの混合物、ポリアミン樹脂及びこ
れらの混合物等が挙げられる。
あるいは、磁性粉末の分散性の改善を図るために、親
水性極性基を持った樹脂結合剤を使用してもよい。
具体的には、−SO3M,−OSO3M,−COOM, (式中、Mは水素原子またはアルカリ金属を表し、M′
は水素原子,アルカリ金属または炭化水素基を表す。)
から選ばれた親水性極性基を導入したポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重
合体、塩化ビニリデン系共重合体、アクリル酸エステル
系共重合体、ブタジエン系共重合体等が使用可能であ
る。
磁性層には、これら樹脂結合剤の他、潤滑剤,可塑
剤,分散剤,研磨剤,帯電防止剤等を内添あるいはトッ
プコートしてもよい。
磁性塗料を調製する際の有機溶剤としては通常のもの
が使用可能で、例えばアセトン,メチルエチルケトン,
シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸メチル,酢酸
エチル,酢酸ブチル,乳酸エチル、酢酸グリコールモノ
エチルエーテル等のエステル系溶剤、グリコールジメチ
ルエーテル,グリコールモノエチルエーテル,ジオキサ
ン等のグリコールエーテル系溶剤、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、メチレンクロ
ライド,エチレンクロライド,四塩化炭素,クロロホル
ム,エチレンクロルヒドリン,ジクロルベンゼン等の塩
素化炭化水素系溶剤等、汎用の溶剤を用いることができ
る。
一方、磁性塗料が塗布される非磁性支持体の素材とし
ては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル
類、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン
類、セルローストリアセテートセルロースダイアセテー
ト,セルロースアセテートブチレート等のセルロース誘
導体、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン等のビニル
系樹脂、ポリカーボネート,ポリイミド,ポリアミドイ
ミド等のプラスチック、アルミニウム合金,チタン合金
等の軽金属、アルミナガラス等のセラミックス等が使用
される。この非磁性支持体の形態としては、テープ,フ
ィルム,シート,ディスク,カード,ドラム等のいずれ
でもよい。
作成された磁気記録媒体の垂直方向角形比は、0.65〜
0.85であることが好ましい。垂直方向角形比が0.65未満
の場合には、短波長領域での転写出力が低くなる傾向を
示す。また、垂直方向角形比が0.85を越えると、例えば
回転ヘッド型DAT等でデジタル信号を転写する際、その
位相特性がメタルテープ等の長手媒体をヘッド記録再生
して波形と大きくずれてくるため、同一のイコライザ回
路でデータを抜き出すことができず、エラーレートが悪
化して使用できなくなる等の問題が生ずる。
また、媒体の垂直方向保磁力は600〜800エルステッド
であることが好ましい。垂直方向保磁力が600エルステ
ッド未満であると、自己減磁によって転写出力が劣化す
る傾向を示す。逆に800エルステッドを越えると、磁界
転写を行う際に大きなバイアス磁界を必要とするため、
バイアス磁界によるマスター用磁気記録媒体の減磁が大
きくなり、転写効率が低下するとともに、繰り返し転写
における転写出力が減少してしまうことになる。
さらに、本発明の信号転写方法では、媒体の飽和磁束
密度Bmが1800ガウス以下であることが必要で、好ましく
は1400〜1800ガウスである。
飽和磁束密度Bmが1800ガウスを越えると、短波長領域
における転写出力が劣化する。この原因について詳細は
不明であるが、六方晶系フェライトを用いたスレーブ用
磁気記録媒体においては、短波長における信号の記録再
生の際に、その垂直磁化モードを積極的に利用している
ために、磁性層の垂直方向反磁界が転写出力を減少させ
る方向に働いているためではないかと推定される。いず
れにしても、従来の長手磁気記録媒体のヘッド録再出力
は、飽和磁束密度Bmの値が大きくなるとその磁化容易軸
方向でのヒステリシスループのBm積が大きくなり、再生
出力も向上する傾向にあったが、磁界転写によって信号
が記録されるスレーブ用磁気記録媒体の再生出力は、角
形比,保磁力が同等である場合でも逆に減少する傾向を
示し、磁界転写方式のスレーブに使用される磁気記録媒
体には、従来のヘッド録再用に検討されてきた磁気記録
媒体とは異なる特性が要求されると言うことである。た
だし、飽和磁束密度Bmの値が1400ガウス未満であると、
磁束の絶対量が少ないために転写出力も減少し、実用的
でない。
本発明にかかる信号転写方法では、磁化転写方式によ
ってマスター用磁気記録媒体からスレーブ用磁気記録媒
体に磁気信号を転写する。磁気信号の転写の際に使用す
る転写装置は、例えばローラ圧着方式やエラー圧着方式
によるもの等、いずれも使用可能である。
また、使用されるマスター用磁気記録媒体としては、
保磁力Hcが1800エルステッド以上の強磁性金属粉末ある
いは合金粉末を磁性粉とする,いわゆるメタル磁気記録
媒体もしくは強磁性金属薄膜を真空蒸着等の手法により
直接非磁性支持体上に被着した,いわゆる金属薄膜型磁
気記録媒体を使用することが好ましい。
特に、転写効率,周波数特性,位相特性,マスター用
磁気記録媒体の減磁等の点で、保磁力Hcが2000エルステ
ッド程度、残留磁束密度Brが2700ガウス以上のメタル磁
気記録媒体が好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的な実施例により説明する。
実施例1 下記の組成を有する組成物をボールミルにて20時間混
練した後、硬化剤(日本ポリウレタン社製,商品名コロ
ネートL)を3重量部加え、平均孔径1μmのフィルタ
ーで濾過して磁性塗料を得た。
磁性塗料組成 六方晶系フェライト磁性粉 100重量部 ポリウレタン樹脂 15重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 15重量部 研磨剤(Cr2O3) 5重量部 分散剤(レシチン) 1重量部 メチルエチルケトン 110重量部 トルエン 50重量部 シクロヘキサン 50重量部 なお、上記組成中、六方晶系フェライト磁性粉の平均
粒径及び板状比は、電顕法により実測した値である。
次いでこの磁性塗料を厚さ9μmのポリエステルフィ
ルム上に塗布し、5kOeの垂直磁界により垂直配向処理を
行った後、乾燥させ非常に滑らかな表面処理が行なえる
スーパーカレンダーにより磁性層表面を加工処理し、磁
性層厚さ3.0μmのロールを得た。そして、これを幅3.8
mmに裁断してサンプルテープを作製した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは680エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
実施例2 六方晶系フェライト磁性粉の平均粒径を0.053μm、
板状比を3.8、飽和磁化を55emu/gとし、他は先の実施例
1に準じてサンプルテープを作成した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは710エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
実施例3 六方晶系フェライト磁性粉の平均粒径を0.055μm、
板状比を3.4、飽和磁化を56emu/gとし、他は先の実施例
1に準じてサンプルテープを作成した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは710エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
比較例1 六方晶系フェライト磁性粉の平均粒径を0.050μm、
板状比を5.0、飽和磁化を62emu/gとし、他は先の実施例
1に準じてサンプルテープを作成した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは660エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
比較例2 六方晶系フェライト磁性粉の平均粒径を0.051μm、
板状比を3.2、飽和磁化を62emu/gとし、他は先の実施例
1に準じてサンプルテープを作成した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは660エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
比較例3 六方晶系フェライト磁性粉の平均粒径を0.051μm、
板状比を3.5、飽和磁化を63emu/gとし、他は先の実施例
1に準じてサンプルテープを作成した。
得られたサンプルテープの垂直方向保磁力Hcは680エ
ルステッド,垂直方向角形比は76%であった。
得られた各サンプルテープについて、飽和磁束密度B
m,表面粗さ,転写出力レベルを測定した。
飽和磁束密度Bmは、振動試料型磁力計(東英工業社
製,P−1S型VSM)を使用し、外部磁場15kOeで測定した。
表面粗さの測定は、2次元表面粗度計(小坂研究所
製,ET−10型)を用いて行った。
転写出力レベルは、以下の手法により測定した。すな
わち、マザーテープに予め鏡面パターンをヘッド記録し
ておき、サンプルテープと空気圧着した後、バイアス磁
界を転写出力が最大になるように印加し、転写を行っ
た。なお、磁界転写条件並びにマザーテープ記録条件は
下記の通りである。
磁界転写条件 マザーテープ 面内保磁力2000(Oe)のメタルテー
プ 転写速度 1.0m/秒 方式 エアー圧着方式 マザーテープ記録条件 相対スピード 3.133m/sec 周波数 4.7MHz ヘッドギャップ 0.25μm トラック幅 20μm 記録電流 各テープの4.7MHzでの最適電流 使用ヘッド メタル系ヘッド 次いで、キャリア出力の測定をスペクトラムアナライ
ザを用いて行った。スペクトラムアナライザの設定値は
次の通りである。
スペクトラムアナライザ設定値 R.B.W=10kHz V.B.W=100Hz なお、転写出力レベルの測定に際しては、R−DAT用
のメタルテープ(面内保磁力Hc=1450エルステッド,残
留磁束密度Br=2400ガウス)を基準(0dB)とし、各サ
ンプルテープの出力はメタルテープの1.5倍のトラック
ピッチ補正を行った。
結果を次表に示す。
この結果を基に、飽和磁束密度Bmと転写出力の関係を
プロットしたのが第1図である。
この第1図からも、転写出力は媒体の飽和磁束密度Bm
が1800ガウス以上であるときにメタルテープを凌ぐもの
となっていることがわかる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、磁界転写方式によ
り記録信号を転写する信号転写方法において、スレーブ
用磁気記録媒体の磁性層の飽和磁束密度を規定すること
によって再生出力,特に短波長領域での転写出力の向上
を図ることができ、その工業的価値は非常に大きいと言
える。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写出力の飽和磁束密度依存性を示す特性図で
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に六方晶系フェライト磁性
    粉と結合剤を主体とする磁性層が形成され、磁性層の飽
    和磁束密度が1400〜1800ガウスである磁気記録媒体をス
    レーブ用磁気記録媒体とし、磁界転写方式により記録信
    号を転写することを特徴とする信号転写方法。
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