JP2743017B2 - 防舷構築物 - Google Patents

防舷構築物

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JP2743017B2
JP2743017B2 JP1238749A JP23874989A JP2743017B2 JP 2743017 B2 JP2743017 B2 JP 2743017B2 JP 1238749 A JP1238749 A JP 1238749A JP 23874989 A JP23874989 A JP 23874989A JP 2743017 B2 JP2743017 B2 JP 2743017B2
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久男 手塚
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は埠頭又は橋脚用の防舷構築物に係り、詳しく
は船舶等が埠頭や橋脚に接触するような事態に備えて設
けられる防舷構築物に関する。
〔従来の技術〕
従来、埠頭や橋脚等の水中基礎構造体に大型船舶が接
触した際の船舶や構築物の損傷を防止するための防舷構
築物として種々の構造のものが知られている。例えば、
水中基礎構造体の周囲に木材、古タイヤ等を防舷材とし
て取付けただけの単純な構造のものや、水中基礎構造体
の周囲に金属材よりなるハニカム状の緩衝工を設け、そ
の緩衝工の表面側に空気を圧入したゴム製袋状物からな
る防舷材を取付けて高衝撃吸収性とした構造のものがあ
り、特に、大型船舶が通過したり停泊する場所では上記
の後者のものが主に適用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来の防舷構築物は、前者の構造の
ものでは緩衝効果に乏しい欠点がある。また後者の構造
のものではゴム製袋状物内に定期的に空気を補充しなけ
ればならず緩衝性能を維持するためのメンテナンスに手
間がかかる上、大きな衝撃が加わって緩衝工を変形させ
てしまうと緩衝工を復元するために非常に大掛かりな工
事が必要となるという問題があった。更に金属製の緩衝
工を有する防舷構築物は、緩衝工への錆発生防止或いは
錆除去のためのアフターメンテナンスを行う必要があ
り、しかも緩衝工は重量物であるために施工に際して作
業性が悪く、危険を伴う等の問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなさたもので、上記従来の欠
点を解消した防舷構築物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
即ち本発明は、 (1) 水中基礎構造体の周辺に装設する防舷材からな
る構築物であって、該防舷材はポリオレフィン系樹脂発
泡体にて構成されていると共に水中基礎構造体側面及び
/又はその反対側面に少なくとも1つの凹陥部を有する
形状であることを特徴とする防舷構築物。
(2) 請求項1記載の防舷構築物において、防舷材の
凹陥部内に密度0.2〜3.5g/cm3の部材を充填してなるこ
とを特徴とする防舷構築物。
(3) 請求項2記載の防舷構築物において、部材が無
機充填剤を分散配合してなる合成樹脂であることを特徴
とする防舷構築物。
を要旨とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明防舷構築物の一実施例を示すもので、
本発明構築物は埠頭や橋脚等の水中基礎構造体1の周辺
に装設する、ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり且つ
凹陥部2を有する形状からなる防舷材3にて構成され
る。本実施例における防舷材3はポリオレフィン系樹脂
発泡体からなる任意形状のブロック構成体3aを複数個使
用し、各構成体3aを熱融着や接着剤等の手段により一体
化させた巨大ブロック状に構成したタイプのものであ
る。また防舷材3は目的に応じて水中基礎構造体1の周
囲の水中及び/又は水上となるいずれかの位置に装設さ
れ、図示の如くチェーン、ロープ等の適宜固定手段4、
5にて水中基礎構造体1に固定される。尚、防舷材3は
上述の如き一体化させたタイプのものに限定されず、例
えば前記凹陥部3を有する複数の発泡体を並設させたタ
イプのものであっても構わない。
上記凹陥部2は防舷材3が基礎構造体1側の側面或い
は該側面とは反対側の側面に設けられ、凹陥部2の数は
1つであっても複数個であってもよい。本実施例では基
礎構造体1に面する側面に2条の連続し、防舷材3の縦
断面が第2図に示す如く略E字形状になるような凹陥部
2を設けてなる。凹陥部2の形状は本実施例の如き形状
に限定されず、防舷材3による衝撃吸収能が保持され、
しかも衝撃力を吸収した後の防舷材3による反力を低減
できる空間スペースであれば如何なる形状であってもよ
い。凹陥部2の大きさは、凹陥部の容積/凹陥部を含め
た防舷材の体積の割合がおおむね0.03〜0.4となるよう
な大きさである。
防舷材3を構成するためのポリオレフィン系樹脂発泡
体としては低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン
−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1三
元共重合体、ポリブテン等の単独あるいは二種以上の混
合物を基材とする発泡体が用いられる。上記発泡体は押
出発泡成形されたものでも発泡粒子を型内成型したもの
のいずれでも使用することができるが、種々なサイズ、
形状の発泡体を得ることができるという利点から型内成
型体が好ましい。本発明においては、上記発泡体のうち
見掛け密度0.5〜0.02g/cm3のポリプロピレン系樹脂の型
内発泡成型体が好適である。成型体の各々は通常一辺が
30〜200cmの立方体或いは直方体であって、このような
サイズの複数の成型体を左右上下方向にそれぞれ3〜30
個程度を配して熱融着や接着剤等により一体化させる。
尚、上記防舷材3のポリオレフィン系樹脂発泡体の表
面には、ターポリン、塩化ビニルコーティングシート又
はナイロンシート、ゴム、エラストマー等の表皮を被覆
することが望ましい。
また本発明防舷構築物は、必要に応じて第3図に示す
ように防舷材3の凹陥部2内に密度0.2〜3.5g/cm3の部
材6を充填して構成される。このような部材6の充填に
より、船舶の衝突時に発生する衝撃エネルギーの防舷構
築物全体の吸収量を該部材6を充填しない場合に比べて
30%以上向上させることができ、かかる衝撃吸収効果を
得るために部材6としては上記の如き数値範囲の密度を
有するものが好ましい。部材6の材質の具体例として
は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリウレタン、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、各種ナイ
ロン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、塩化ビニル樹脂等が用いられる。これらは2種以上
混合しても或いは2種以上積層していてもよい。また、
これらは発泡されたものでも非発泡のもののいずれであ
ってもかまわない。なかでも無機充填剤を分散配合して
なる発泡あるいは非発泡の合成樹脂が、エネルギー吸収
量がより一層優れている点で好ましい。無機充填剤とし
ては例えば、シリカ、マイカ、タルク、クレー、ベント
ナイト、グラファイト、カーボンブラック、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、アルミナ、鉄粉、二硫化モリブデ
ン、硫化バナジウム、ポリアクリル尿素、銅フタロシア
ニン、アスベスト、ガラス繊維、ガラス繊維布等が挙げ
られる。その配合量は、樹脂100重量部に対し、10〜80
重量部、好ましくは20〜70重量部の割合である。防舷材
の凹陥部に装着位置させる無機充填剤配合樹脂の割合
は、防舷材に対する重量比で、1/50〜5/1、好ましくは1
/20〜1/2の範囲にするのがよい。
部材6の装着状態としては、第3図に示すように凹陥
部2内に完全に収納させるように装着させる態様に限ら
ず、第4図に示すように部材6の先端を凹陥部2から突
出させて充填しても、また特に図示しないが第4図に例
示のものとは逆に凹陥部2の深さより厚さが薄い部材6
を該凹陥部に内没するように装着してもよい。本発明防
舷構築物は部材6の装着状態を上述の如き各態様に代え
たり、また防舷材や部材6の材質(硬さ等の物性を考慮
して)を適宜選定することにより、防舷構築物の衝撃吸
収能力を調整することができ、例えば、大小の何れ規模
の船舶に対しても充分に対応できる防舷効果を得ること
ができるように構成することが可能となる。
上記の如き構成からなる本発明防舷構築物は船舶等が
衝突した場合、ポリオレフィン系樹脂発泡体からなる防
舷材3により衝撃力を良好に吸収し、しかも該防舷材3
が有する凹陥部2の空間により上記衝撃力を吸収したこ
とによる防舷材3から船舶に対して発生する反力を低減
させて緩和することができる。更に水面に緩衝材を設置
させることにより水中基礎構造体の水による浸蝕を防止
することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明防舷構築物は船舶が衝突
した場合、ポリオレフィン系樹脂発泡体からなる防舷材
により優れた衝撃吸収効果が得られるばかりか、防舷材
に設けられた凹陥部の空間スペースによって衝撃力を吸
収した防舷材から発生する反力に対する緩和効果が得ら
れ、その結果、衝突時における船舶や水中基礎構造体の
損傷を最小限に抑えることができると共に、防舷材の反
力により生じることが多かった船舶の損傷を低減するこ
とができるという多大な効果がある。また防舷材が上記
発泡体にて構成されているため、空気を圧入するゴム製
袋物からなる防舷材の如く緩衝性能を維持するための定
期的な空気補充等のメンテナンスが不要であり、更に金
属製の緩衝工のように錆発生の虞れや衝撃により変形し
て復元しないという不具合がなく、錆発生防止処理や大
掛かりな復元工事も不要となる。しかも付設工事が緩衝
工の如き危険性もなく、簡便に行うことができる。
また本発明防舷構築物は防舷材の凹陥部内に密度が0.
2〜3.5g/cm3の部材を充填して構成すれば、衝撃エネル
ギー吸収能力を更に向上させることができ、そして該部
材として無機充填材を配合した合成樹脂材を使用する
と、上記衝撃エネルギー吸収能力をより一層向上させる
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明防舷構築物の一実施例を示す要部斜視
図、第2図は第1図の防舷構築物の縦断面略図、第3
図、第4図は本発明の他の態様を示す縦断面略図であ
る。 1……水中基礎構造体、2……凹陥部 3……防舷材、6……部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中基礎構造体の周辺に装設する防舷材か
    らなる構築物であって、該防舷材はポリオレフィン系樹
    脂発泡体にて構成されていると共に水中基礎構造体側面
    及び/又はその反対側面に少なくとも1つの凹陥部を有
    する形状であることを特徴とする防舷構築物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防舷構築物において、防舷
    材の凹陥部内に密度0.2〜3.5g/cm3の部材を充填してな
    ることを特徴とする防舷構築物。
  3. 【請求項3】請求項2記載の防舷構築物において、部材
    が無機充填剤を分散配合してなる合成樹脂であることを
    特徴とする防舷構築物。
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