JP2741600B2 - 液体クロマトグラフィー用カラム - Google Patents

液体クロマトグラフィー用カラム

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JP2741600B2
JP2741600B2 JP63198677A JP19867788A JP2741600B2 JP 2741600 B2 JP2741600 B2 JP 2741600B2 JP 63198677 A JP63198677 A JP 63198677A JP 19867788 A JP19867788 A JP 19867788A JP 2741600 B2 JP2741600 B2 JP 2741600B2
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克己 河村
政哉 澄田
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「利用分野」 本発明は、液体クロマトグラフィー用カラムに関す
る。
「従来技術及びその問題点」 従来、液体クロマトグラフィー用カラムには、シリカ
ゲル、化学修飾シリカゲル、高分子ゲル等の充填剤が充
填されている。また、近年、ハイドロキシアパタイト
〔Ca10(PO4(OH)〕は、その優れた生体親和性
から、蛋白質、核酸、糖、配糖体等の生体高分子を分離
する液体クロマトグラフィーに使用する充填剤として利
用されている。
しかしながら、ハイドロキシアパタイト充填剤を用い
た液体クロマトグラフィー用カラムでは、使用頻度が増
すにつれて、また、流速を高くするにつれて、カラムの
流入口部分に空隙を生じ、性能が低下するという問題点
があった。その原因としては、移動相へのハイドロキシ
アパタイトの溶解と、送液による力学的衝撃が考えら
る。ハイドロキシアパタイト充填剤は、使用頻度が増す
につれ、粒子表面からハイドロキシアタイトの結晶が溶
出するため、カラムの流入口部分に空隙が生じたり、ま
た、粒子表面の溶解によって生じた微結晶粒子が移動相
流路を閉塞させ、最終的には使用不能の状態に達する。
このように、従来のハイドロキシアパタイト充填剤を充
填したカラムは、耐久性に問題があった。
「発明の目的」 本発明の目的は、従来のハイドロキシアパタイト充填
剤の利点をそのまま維持しながら、耐久性の向上した液
体クロマトグラフィー用カラムを提供することにある。
「発明の構成」 本発明は、移動相による充填剤の溶解作用は、移動相
の流入側において特に強く働くことに着眼し、流入地部
分に耐酸性に優れた粒子を充填することによってカラム
の耐久性を向上させたものである。
すなわち、本発明による液体クロマトグラフィー用カ
ラムは、液体の流入口側に耐酸性に優れた粒子が充填さ
れていることを特徴とする。
本発明において、充填材としては、例えばハイドロキ
シアパタイト、リン酸三カルシウム、一般式(I): MxCa10-x(PO4(OH)2-yAy (I) 〔式中MはPb、Sn、Mn、Fe、Ba、Ni、Mg、Cd、Zn、Srな
どの2価の金属の1種以上を示し、Aはフッ素又は塩素
原子を示し、xはM原子の合計数を意味し、0〜10の数
を示し、yはフッ素又は塩素原子の合計数を意味し、0
〜2の数を示すが、x及びyが同時に0を表わさないも
のとする〕で表わされるアパタイト像を有する化合物な
ど、各種のものを使用することができる。
本発明においては、上記のような各種の化合物のうち
から、液体の流入口側に、流出口側より高い耐酸性を有
するものを使用する。したがって、多様な組み合わせが
可能であるが、流入口側の粒子が上記の一般式(I)で
表わされるアパタイト構造を有する化合物の1種又は2
種以上の混合物から成り、残りの部分の粒子がハイドロ
キシアパタイト及び/又はリン酸三カルシウムから成る
カラムが好ましい。
耐酸性の粒子は、流体の流入口側からカラム長の少な
くとも1/10の部分まで充填するのが好ましい。耐酸性の
粒子が、液体の流入口側からカラム長の1/10未満までし
か充填されていないと、耐久性の向上が充分でない。
本発明に用いるリン酸カルシウム系化合物及びアパタ
イト構造を有する化合物は、従来公知の湿式若しくは乾
式合成法又はイオン交換法によって製造することができ
る。
液体クロマトグラフィー用カラムに充填する粒子は、
例えば、湿式法により製造したリン酸カルシウム系化合
物またはアパタイト構造を有する化合物のスラリーを噴
霧乾燥することによって造粒し、これを焼成することに
よって調製することができるが、この方法に限らず、他
の造粒法によって調製することもできる。焼成温度は、
選択した化合物によって適宜選択することができる。な
お、ふるい分けなどの手段により、粒子の粒度を目的に
応じた所定の範囲に選定して用いることがより好まし
い。
本発明において、充填剤として用いる粒子は、その粒
径、形状及び多孔度等について特に制限はなく、液体ク
ロマトグラフィー用充填剤としての一般的な粒子設計を
行うことができ、その都度の使用目的に応じて適宜選定
することができる。例えば、充填剤の粒径は1〜100μ
m、特に分析用としては1〜10μm、また、工業用とし
ては10〜100μmであることが好ましい。平均粒径が1
μm未満であると、充填剤をカラムに充填し、通液した
際の圧力損失が大きすぎ、一方、平均粒径が100μmを
超えるものであると、単位体積当たりの表面積が少なく
なり、分離能が低下するためである。また、充填剤の形
状に関しては、充填剤の割れ、かけ等を起こさず、安定
した分離特性を得るために、球形あるいは球形に近い形
状のものが好ましい。
また、本発明によるカラムは、必ずしも二層構造であ
る必要はなく、本発明の効果が低減されない範囲で、三
層構造や四層構造としてもよい。
「発明の実施例」 次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 公知の湿式合成法によりフルオロアパタイトCa10(PO
46F2のスラリー製造した。次に、このスラリーを噴霧
乾燥機で120℃で乾燥し、平均粒径10μm程度の粉末を
得た。この粉末を800℃で熱処理し、粉末(以下、充填
剤Aと記す)を得た。
別に、同様に公知の湿式合成法により合成し、950℃
で焼成した平均粒径10μmのハイドロキシアパタイト充
填剤(以下、充填剤Bと記す)を製造した。
直径7.5mm、長さ100mmのステンレスカラムに、まず、
充填剤Bを湿式法で長さ9cmまで充填し、次いで、カラ
ムの移動相流入口側の空隙に充填剤Aを同様に湿式法で
1cmの長さだけ充填した。
こうして得られた液体クロマトグラフィー用カラムを
用いて、移動相としてリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
8)を用い、10mMから400mMまで1.0ml/分の流速で30分の
リニアグラジエント法により標準蛋白質(ウシ血清アル
ブミン、リゾチーム及びチトクロームc)の分離を試み
たところ、第1図に示すようなクロマトグラムが得ら
れ、3種の物質が鮮明に分離された。
「発明の効果」 本発明による液体クロマトグラフィー用カラムは、耐
久性に優れている。また、本発明によるカラムは、リン
酸カルシウム系化合物を充填剤とするので、蛋白質、核
酸、糖、配糖体等の生体高分子を分離する液体クロマト
グラフィーに適用して、高い分離性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例1により得られたクロマトグラムであ
る。 符号の説明 a……ウシ血清アルブミンのピーク b……リゾチームのピーク c……チトクロームcのピーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸カルシウム系化合物の粒子を充填し
    た液体クロマトグラフィー用カラムにおいて、液体の流
    入口側に耐酸性に優れたリン酸カルシウム系化合物の粒
    子が充填されていることを特徴とする液体クロマトグラ
    フィー用カラム。
  2. 【請求項2】耐酸性に優れたリン酸カルシウム系化合物
    の粒子が、液体の流入口側からカラム長の少なくとも1/
    10の部分まで充填されている請求項1記載の液体クロマ
    トグラフィー用カラム。
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