JP2740989B2 - 食品発酵液の連続的脱色・再生方法 - Google Patents

食品発酵液の連続的脱色・再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状の酒類や調味液等
の発酵液、あるいは、糖液などの食品あるいはその中間
物(以下「食品発酵液」という)の活性炭素繊維(以下
「ACF」ということがある)による連続的脱色・再生
方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、食品発酵液の脱色は、
主に粒状活性炭、粉末状活性炭等が使用され、これらの
活性炭は、食品発酵液の脱色に使用後は再生されること
なく、廃棄されていた。しかし、資源の有効利用の観点
から、使用後の活性炭を再生し、繰り返し使用すること
が望まれる。本発明者らは、ACFを使用して、再生
し、繰り返し使用する際、アルカリ再生する方法につい
て提案している(特開昭63−157968号公報)。
この方法は、再生処理ACFを、温水洗浄後アルカリ処
理し再生するものである。しかし、この方法は、アルカ
リ処理の前に行う前処理が不完全であるため、食品類の
脱色と再生を繰り返した場合の性能低下が大きく、数1
0回に1回は500℃以上950℃以下でガス処理(以
下「高温ガス処理」という)を行わなければならず、こ
の高温ガス処理によりACFの重量減少あるいはACF
の強度的低下を引き起こし、ひいては食品類へのACF
微粉末の混入を引き起こすという問題点があった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、このような問題を解決するた
めに、要再生処理ACFを、先ず35℃以下の温度で洗
浄し、次いで温水洗浄を行うという、2段階の前処理に
おいて、食品類の脱色に使用されて性能の低下したAC
Fを連続的処理によって再生し、これによって再生・脱
色を効果的に行う方法を提案するものである。
【0004】
【発明の構成】本発明は下記の構成からなる。 請求項1 活性炭素繊維を用い、酒類や調味液等の発酵
液あるいは糖液などの食品あるいはその中間物等の食品
発酵液を脱色処理し、性能の低下した活性炭素繊維を下
記に示す第1乃至第7の各工程を経て再生を行うに当た
り、活性炭素繊維を充填した2群以上のカラムにおい
て、1群のカラムが脱色工程中に他の群のカラムを再生
し、これを交互に行うことを特徴とする活性炭素繊維に
よる食品発酵液の連続的脱色・再生方法。 第1工程 食品発酵液の脱色工程 第2工程 35℃以下の温度で水洗する工程 第3工程 50℃以上の温度で水洗する工程 第4工程 40℃以上の温度のアルカリ水溶液で処理す
る工程 第5工程 50℃以上の温度で水洗する工程 第6工程 酸洗浄工程 第7工程 水洗工程 請求項2 系内部に残留する発酵液あるいは糖液等の被
脱色食品発酵液、再生液を系内部から排出させるために
加圧気体をカラム上部から導入することによって行うこ
とを特徴とする請求項1記載の活性炭素繊維による食品
発酵液の連続的脱色・再生方法。 請求項3 シート状活性炭素繊維の積層体からなるカー
トリッジを装着したカラムを使用することを特徴とする
請求項1記載の活性炭素繊維による食品発酵液の連続的
脱色・再生方法。
【0005】本発明によると、ACFを充填した2群以
上のカラムを使用し、食品発酵液の脱色及びACFの再
生を連続的に行うことができる。特に系内に残留した液
(食品発酵液・再生液・水洗液等)を加圧気体で強制的
に排出することによって、排出を迅速に行うと共に、食
品発酵液系と再生液系との接触をなくし、安全に食品発
酵液の処理をすることができる。
【0006】本発明において、処理の対象としている食
品発酵液は、メラノイジン類やフミン類などの着色成分
を含む糖液、味醂、清酒や果実酒、焼酎、ウイスキーな
どの酒類、醤油、乳酸飲料、アミノ酸飲料、乳酸あるい
はアミノ酸製造工程液等である。
【0007】本発明において、吸着材として使用される
ACFは、ポリアクリロニトリル系ACF、フェノール
系ACF、セルロース系ACFあるいはピッチ系ACF
などで、これらは既知の方法で製造される物である。こ
れらACFの中で特にポリアクリロニトリル系ACFが
望ましい。それは、ポリアクリロニトリル系ACFが、
他のACFに比べ、細孔が大きく、かつ、食品類の脱色
性能が高く、加えて、再生されやすい等の理由による。
また、ポリアクリロニトリル系ACFは、他のACFに
比べ、強度が高いため、繰り返し再生しても劣化が少な
く、微粉末の発生が少ない。ここで用いるACFの比表
面積及び細孔容積は、一般に比表面積が1000m
g以上で、細孔容積が0.65cc/g以上であること
が望ましい。
【0008】本発明において、カラム内のACFの充填
密度としては0.05g/cm以上0.3g/cm
以下であることが望ましい。0.05g/cm未満で
あるとチャンネリング(所謂「素抜け」)が生じやすく
なる。また、0.3g/cm超であると圧力損失が非
常に高くなり実用的でない。カラム内へのACFの充填
は、ACFのシート状体を液流方向に積層された形態に
て充填してあることが、処理液等の「素抜け」を防止す
る上で有効であり、この際ACFのシート状体の積層物
の上下をステンレスの金網等の有孔補強用シートで抑
え、補強すると、充填形態が保持されやすくなり、ひい
ては、「素抜け」の防止に役立ち、ACFの脱色性能を
充分に生かすことができ、また、効果的に再生を行うこ
とができるので好ましい。
【0009】本発明方法に使用される装置は、カラム下
部に食品発酵液の導入口及び回収管、カラム上部に排出
管を有することが有効である。食品発酵液の導入管及び
回収管は兼用することが可能である。また、これらは他
の液の導入管あるいは排出管と兼用でも、差し支えない
が、安全上の理由により、独立して設けてあることが望
ましい。本発明の方法に使用される装置のカラム上部に
水、温水、及び、窒素あるいは空気等の圧力気体の導入
管を有し、カラム下部に、これらの排出管を有すること
が必要である。また、カラム下部にアルカリ水溶液導入
管、カラム下部にアルカリ水溶液使用済み廃液の排出管
を有することが有効である。これら導入管、あるいは、
排出管は互いに兼用することが可能である。
【0010】本発明を図面によって説明する。図1は、
本発明方法の実施に際し使用される装置の一例を示す概
念図である。図1においては、A及びBの2群のカラム
を有する装置について示している。この装置の材質とし
ては、耐アルカリ、耐酸、耐熱性を満足する物であるこ
とが必要である。これらを満足するものとして、硝子、
ステンレス、あるいは、硝子ライニングが施された鉄等
がある。このカラムA、Bには、ACFが充填されてい
る。ここに充填されるACFは、ACFシートを液流方
向に積層した構造体であることが好ましい。ここでAC
Fシートとは、ACFのフェルト、織物、編物、不織布
等である。積層ユニット(カートリッジ)の態様を例示
すると図2のとおりである。図2において、21はAC
Fシートである。22は有孔補強用シートである。補強
用シート22は、ステンレス金網やガラス繊維織物等の
耐酸・耐アルカリ・耐熱性の材料で構成され、積層され
たACF層を、液流等によって乱れないように補強す
る。ACFシート21と有孔補強用シート22とは、有
孔補強用シート22が外側になるように、支持体23に
巻付けられる。支持体23上部はナット27と合う螺子
が切ってあり、支持体の底面は、盲板24にて蓋をされ
ている。支持体の天板25には、中央に開口部26を有
し、ナット27で支持体23に固定される。
【0011】本発明の連続的脱色・再生方法を図1によ
って説明する。 (第1工程:脱色)食品発酵液は、カラムA下部の導入
管1よりカラムAに導入されACF層を通り脱色され、
カラム上部の排出管2から流出する。カラムA内に残留
した食品発酵液は、カラムA上部の導入管3から導入さ
れた加圧気体によって排出され、カラムA下部にある食
品発酵液回収管4から回収される。 (第2工程:第1水洗)性能低下したACFは、先ずカ
ラムA上部の導入管5から導入された35℃以下の水で
洗浄し、排水はカラム下部排出管6より排出される(こ
の工程を以下「第1水洗」という)。この水温が35℃
より高いと、食品類中に微量含まれている蛋白質等の変
性しやすい物質が、ACFに付着したままの状態で固定
化され、以後の再生工程によっても脱離されにくくな
り、ひいては、不可逆的な再生不良を引き起こしやすく
なる。第1水洗としては、6での排水のCOD値(JI
S K−0102に準拠して測定)が50ppm以下に
なるまで行うのが好ましい。 (第3工程:第1温水洗)次に、カラム上部導入管7か
ら導入された50℃以上の温水によって洗浄し、排水
は、カラム下部の排出管6から排出される(この工程を
以下「第1温水洗」という)。この工程がないと、AC
F表面に付着した糖類などの溶解度が正の温度依存性を
持つ物質が次のアルカリ処理工程に残留し、再生の負担
を高めることとなり、ひいては、再生不良を引き起こ
す。第1温洗は、6での排水のCOD値が100ppm
以下になるまで行うのが好ましい。 (第4工程:アルカリ処理)次いで、カラム下部の導入
管8から導入された40℃以上の0.1重量%以上4.
5重量%以下のアルカリ水溶液で処理を行い、排液はカ
ラム上部に設けられた排出管10から排出される(この
工程を以下「アルカリ処理」という)。ここでアルカリ
溶液の種類としては、特に限定はしないが、水酸化ナト
リウムや水酸化カリウム等の水溶液が望ましい。なお、
水溶液の温度が40℃未満であると、使用−再生を繰り
返した場合、性能低下を引き起こす。温度上限として
は、操作性の点から95℃以下が好ましい。また、アル
カリ濃度が0.1重量%未満であると、性能低下を引き
起こすため、アルカリ濃度は0.1重量%以上であるこ
とが望ましい。一方、アルカリ濃度が4.5重量%を超
えると、再生を繰り返した場合、ACFの単繊維強度が
低下し、微粉末が発生しやすくなる。特に好ましい濃度
範囲は0.3〜4.0重量%である。アルカリ処理液量
としては、10でのアルカリ排液のCOD値が40pp
m以下になるまで行うのが好ましい。カラム内に残留し
ているアルカリ液を、カラム上部導入管3から導入され
た加圧気体によってカラム下部の排出管6から排出す
る。この工程がないと、ACF層に含まれるアルカリ液
を効果的に除去することができない。 (第5工程:第2温水洗)アルカリ排出の後、アルカリ
に溶出した成分を完全に洗うため、カラム上部に設けら
れた導入管7から導入した温水で洗浄し、排水はカラム
下部の排出管6から排出される(この工程を以下「第2
温水洗」という)。この時、温度はアルカリ処理より高
い温度であることが望ましく、かつ、50℃以上である
ことが望ましい。この時、排水のpHが10以下、か
つ、6での第2温水洗排水のCOD値が50ppm以下
になるまで行うのが好ましい。この工程が不完全である
と、塩基性下可溶で、かつ、酸性下不溶の物質がACF
に残留してしまい、ACFの性能低下を引き起こすこと
がある。 (第6工程:酸洗浄)次いで、酸洗浄を行う。これは、
ACFを酸で中和する工程である(この工程を以下「酸
洗浄」という)。ここで用いる酸としては、再生後の使
用時の食品類の香味への影響、ACFへの吸着性を考慮
すると塩酸あるいは硝酸が好ましい。洗浄液の酸濃度と
しては、0.1重量%以上3重量%以下が適当である。
処理液の濃度が3重量%を超えると、後工程である第2
水洗工程での洗浄水の使用量が多量に必要となる。酸溶
液は、カラム上部の導入管9より導入され、カラム下部
の排出管6から排出される。また、処理液の濃度が0.
1重量%未満の場合、アルカリ液で処理した後のACF
中に残存するアルカリが充分に除去されないか、また
は、除去するのに長時間を要することとなる。好ましい
範囲は0.2重量%以上1重量%以下である。なお、A
CFがアルカリ性のまま脱色に用いた場合、処理後の食
品類に再着色が生じる可能性が高い上、異臭が付いてし
まい、実用的ではない。処理温度については、取扱性等
を考慮すると15℃以上40℃以下が好ましい。酸洗浄
量としては、酸洗浄排水のpHが7以下になるまで行う
ことが望ましい。次いで、カラムA内に残留している酸
性液を、カラム上部の導入管から導入された加圧気体に
よってカラム下部の排出管6から排出する。この工程が
ないと、ACF層に含まれる酸性液を効果的に除去する
ことができない (第7工程:第2水洗)水洗を行う(この工程を以下
「第2水洗」という)。この工程は、前工程の酸がAC
F層に残留することを防止することを目的とする。この
場合、第2水洗排水のpHが6以上8以下になるまで水
洗を行うのが望ましい。水洗水は、カラム上部の導入管
5又は7より導入され、カラム下部の排出管6から排出
される。水洗温度としては、15℃以上であることが望
ましい。温度が低いと洗浄が不完全になり易い。最高温
度としては、次に行う食品類の脱色時の温度と同程度で
あることが望ましい。なお、この工程が不充分である
と、酸の臭いが処理を行った食品類に付き好ましくな
い。再生工程の最後として、カラム内に残留している水
洗水を、カラム上部導入管3から導入された加圧気体に
よってカラム下部の排出管6から排出する。この工程が
ないとACF層に含まれる水洗水が再び行う食品発酵液
の脱色工程に残留し、食品類が薄まり好ましくない。以
上の工程は、カラムAにおける工程について述べたが、
切替弁を作動させカラムAとカラムBとを交互に使用す
ることによって、連続的に食品発酵液の脱色・再生処理
を有効に行うことができる。この際、カラムに充填され
たACFの量と食品発酵液の量によって、カラムの群の
数を決めることができる。コックの開閉操作によって、
1のカラムが食品発酵液を処理している間に、他のカラ
ムの再生が完了しているようにプログラムされた工程時
間を組むのがよく、具体的には、ACFの量と食品発酵
液の量、再生時間を考慮して総合的に決定される。以上
の全工程を通じて使用される水及び温水は、再生効果を
低くしないための理由からCODが1ppm以下で、か
つ、含有金属イオンの少ないものが望ましい。第2、
3、5及び7工程で用いる水あるいは温水のpHはそれ
ぞれ6以上8以下であることが望ましい。同様に第4及
び第6工程で用いるアルカリ水溶液、酸溶液も、COD
が1ppm以下で、かつ、それぞれアルカリあるいは酸
以外の他のイオン含有の少ないものが望ましい。これら
水、温水、アルカリ溶液あるいは酸溶液中のイオンの中
でも、特に鉄イオンは、ACFに付着しやすく、かつ、
再生工程中に清酒などのディフェリフェリクリシンを含
有する食品の脱色に用いる場合において、ACFから脱
離し、これと反応し、食品を着色する。このため、全工
程を通じ、使用する水は、イオン交換し、鉄イオンが
0.1ppm以下としたものを使用することが好まし
い。通液速度としては、空間速度(ACFの充填密度
0.1g/cc以上0.2g/cc以下に充填した場
合)で20〜100hr−1が好ましい。空間速度が2
0hr−1未満であると、再生時に時間を要し、再生効
果が低い。逆に100hr−1超であると、必要通液量
が過多となり、再生不完全となる可能性が高い。
【0012】
【発明の効果】本発明によると、次の効果を得ることが
できる。 (1)複数のカラム群を組み合わせて使用することによ
って、再生工程が複雑・多工程においても、連続的に食
品発酵液を脱色し、吸着材であるACFの再生を行うこ
とができる。 (2)カラム内に残留した、再生液、洗浄液、中和液等
の工程液を加圧気体によって押し出すため、次工程への
送りを迅速に行うことができ、しかも、工程液の混合を
防止することができる。 (3)吸着材としてACFを使用しているため、従来の
粉状もしくは粒状の活性炭を使用するのに比較して、脱
色後再生使用が容易である。
【実施例】
実施例1 図1及び図2に示した装置に準じ、ACF(比表面積:
1300m/g、ポリアクリロニトリル系)織物(目
付:100g/m)1kgを芯体に巻付け(この時の
充填密度は、0.1g/cm)充填したカラムAに波
長430nmの時の1cmセルでの吸光度OD430/
10(波長430nm、セル長10mmにおける吸光
度。以下同じ)0.020の清酒を10l/分で150
分間通液した。この間に、処理後の清酒の吸光度OD4
30/10が最初の0.004から0.010まで上昇
したため、コック操作により、カラムAと同じ条件でA
CFを充填したカラムBにやはり同じ条件で、清酒を通
酒した。なお、カラムAで処理した清酒全体の吸光度O
D430/10は0.007であった。この間にカラム
Aには次の処理条件で再生処理を行った。再生に用いた
水、温水、アルカリ液及び酸溶液は、鉄含有量が1pp
m、pHが7.2の原水(JIS K−0102:原子
吸光法準拠して測定)を陰陽イオン交換した水を基に作
製した。水及び温水のpHは6.5であり、水、温水、
アルカリ液及び酸溶液の鉄含有量は0.1ppm以下で
あった。 酒戻し カラム上部から窒素30l/分、1分 第1水洗 カラム上部から20℃の水、40l/
分、30分(工程終了時の排液のCODは40ppm) 第1温水洗 カラム上部から55℃の温水、40l
/分、20分(工程終了時の排液のCODは80pp
m) アルカリ処理 カラム下部から、60℃・2重量%水
酸化ナトリウム水溶液、25l/分(工程終了時の排液
のCODは30ppm)50分 液抜き カラム上部から窒素30l/分、1分 第2温水洗 カラム上部から55℃の温水、40l
/分(工程終了時の排液のCODは40ppm、pHは
9.2)20分 酸洗浄 カラム上部から20℃・0.2重量%
塩酸、40l/分、5分 液抜き カラム上部から窒素30l/分、1分 第2水洗 カラム上部から20℃の水、40l/
分(工程終了時の排液のpHは6・2)、20分 液抜き カラム上部から窒素30l/分、2分 カラムBについても150分間清酒の脱色を行い、コッ
ク操作で通酒をカラムAに切り替え、カラムAで脱色を
行っている最中にカラムBの再生を行った。この操作を
繰り返し行った。50回繰り返した後もカラムA及びカ
ラムBにそれぞれ充填されている活性炭素繊維の清酒脱
色能の低下は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に際して使用される食品発酵
液の脱色装置の一例を示す概念図である。
【図2】カラムへのACFを充填するときのACFの積
層ユニット(カートリッジ)の例を分解斜視図にて示し
たものである。
【記号の説明】
1 食品発酵液導入管 2 排出管 3 加圧気体導入管 4 食品発酵液回収管 6 排出管 8 アルカリ水溶液導入管 9 酸溶液導入管 10 排出管 11 活性炭素繊維 21 ACFシート 22 有孔補強用シート 23 支持体 24 盲板 25 天板 26 開口部 27 ナット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭素繊維を用い、酒類や調味液等の
    発酵液あるいは糖液などの食品あるいはその中間物等の
    食品発酵液を脱色処理し、性能の低下した活性炭素繊維
    を下記に示す第1乃至第7の各工程を経て再生を行うに
    当たり、活性炭素繊維を充填した2群以上のカラムにお
    いて、1群のカラムが脱色工程中に他の群のカラムを再
    生し、これを交互に行うことを特徴とする活性炭素繊維
    による食品発酵液の連続的脱色・再生方法。 第1工程 食品発酵液の脱色工程 第2工程 35℃以下の温度で水洗する工程 第3工程 50℃以上の温度で水洗する工程 第4工程 40℃以上の温度のアルカリ水溶液で処理す
    る工程 第5工程 50℃以上の温度で水洗する工程 第6工程 酸洗浄工程 第7工程 水洗工程
  2. 【請求項2】 系内部に残留する発酵液あるいは糖液等
    の被脱色食品発酵液、再生液を系内部から排出させるた
    めに加圧気体をカラム上部から導入することによって行
    うことを特徴とする請求項1記載の活性炭素繊維による
    食品発酵液の連続的脱色・再生方法。
  3. 【請求項3】 シート状活性炭素繊維の積層体からなる
    カートリッジを装着したカラムを使用することを特徴と
    する請求項1記載の活性炭素繊維による食品発酵液の連
    続的脱色・再生方法。
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