JP2740784B2 - オフセット印刷用不感脂化処理液 - Google Patents

オフセット印刷用不感脂化処理液

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JP2740784B2 JP19008191A JP19008191A JP2740784B2 JP 2740784 B2 JP2740784 B2 JP 2740784B2 JP 19008191 A JP19008191 A JP 19008191A JP 19008191 A JP19008191 A JP 19008191A JP 2740784 B2 JP2740784 B2 JP 2740784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真オフセットマス
ター、直描マスター等の主として金属酸化物、金属硫化
物とその結着樹脂よりなる平版印刷版用の親水化処理
液、即ちエッチング液及び湿し水に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は電子写真オフセット印刷版面処
理液に関し、シアン化合物を一切含有しない、シアンフ
リーオフセット印刷用不感脂化処理液に関するものであ
る。
【0003】電子写真オフセット印刷原版(以下マスタ
ーと称する)は、酸化亜鉛のごとき光導電性微粉末体を
樹脂結着剤中に分散した感光層を有し、この層上に通常
の電子写真操作を施して、親油性画像を形成させること
によって得られる。
【0004】一般にオフセット印刷では、水に湿潤され
易い非画線部(親水性部)と湿潤され難い画線部(親油
性部)とから構成された版が使用されているが、電子写
真オフセット印刷原版は、疎水性の光導電層より成って
いるためそのまま印刷を施すと、非画線部にも印刷イン
キが付着し、正常な印刷を行うことができない。
【0005】それ故に、印刷に先だって印刷原版の非画
線部を不感脂化処理し、親水性を付与してやる必要があ
る。従来より、この種の不感脂化処理液としてフェロシ
アン塩、フェリシアン塩を主成分とするシアン化合物含
有処理液、また、アンミンコバルト醋体、フィチン酸
(イノシットヘキサりん酸エステル)及びその誘導体、
グァニジン誘導体を主成分としたシアンフリー処理液が
提起されている。
【0006】しかしながら、これらの処理液は充分満足
出来る処理液とは言えない。即ち、前者のフェロシアン
塩、フェリシアン塩含有処理液の場合は、不感脂化力は
強く、強固な親水性被膜形成能を持ち、成膜速度も速い
利点はあるが、反面フェロシアンイオン、フェリシアン
イオンは熱や光に対し不安定で光にさらすと着色し、沈
澱を生じて不感脂化力が弱まり、さらにシアンイオン
(CN)を含有することで遊離シアンとして検出される
ことにより排水等、公害の面において種々の問題を提起
する欠点を持っている。
【0007】一方、こうした点を考慮して後者のような
不感脂化剤を主成分としたシアンフリー処理液が提案さ
れているが、これらによっても未だ充分満足すべき平版
印刷原版を得る処理液とは言えない。具体的には、前者
に比べ成膜速度が遅く、プロセッサーを用いたエッチン
グ方式では1回通しで直ちに印刷可能な物理強度の高い
親水性被膜形成が出来ず、地汚れや網点階調につぶれを
生じる欠点を有している。
【0008】従来、フィチン酸及びその金属誘導体は金
属キレート化合物を形成することは周知の通りで、オフ
セット印刷原版の不感脂化剤としてすでに種々提供され
ている。しかし、これらはいずれも成膜速度が遅く、プ
ロセッサー1回の処理で印刷可能な親水性被膜が形成さ
れず、このためインキ分離性が悪く、地汚れや網点階調
のつぶれを生じる欠点がある。
【0009】そこで上記問題点を解決するためにフィチ
ン酸系処理液中に種々の添加剤を添加する検討が行われ
ている。具体的には低級アミン、アルカノールアミン、
ポリアミン類を処理液中に添加したもの(特開昭54−
117201、特開昭53−109701、特開平1−
25994号公報等)では、使用初期では保水性が良好
だが、連続使用するとエッチングが低下し保水性が低下
する。また、長期保存後使用すると保水性画低下し地汚
れが発生しやすくなる。
【0010】さらに、カチオンポリマー類を処理液中に
添加したもの(特開昭60−23099号公報等)で
は、上記のものと同様に連続使用、長期保存後性能が低
下すること及びさびを生じたりする。
【0011】一方、近年、省力化と言う観点から不感脂
化処理システムを組み込んだ特に小型の自動印刷機の普
及がめざましく、また電子写真方式によるオフセットマ
スターは製版までの時間短縮が行われており、不感脂化
処理時間の迅速化、ロングライフ化に対応しなければな
らない状況にある。しかしこれらのことは従来公知の処
理液では困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は公害に対して
問題がなく、長期保存、連続使用に対して安定であり、
更にはエッチング処理時間を短縮することができる不感
脂化処理性能にすぐれたオフセット印刷版用不感脂化処
理液及び湿し水の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明になる以下
の処理液をエッチングに用いる事で上記問題点の解決を
達成される。
【0014】本発明のシアンフリーオフセット印刷用不
感脂化処理液は、下記(a)および(b)を各々1種以
上少なくとも含有することを特徴とする。
【0015】(a)フィチン酸(イノシットヘキサりん
酸エステル)及び/又はフィチン酸の金属塩及び/又は
アンモニウム塩、(b)下記一般式(1)で示される2
及び3級アミン化合物、
【0016】
【化2】
【0017】(R1 ,R2 ,R3 の総炭素数9以上でR
1 が炭素数6以上の脂肪族基、R2 ,R3 が水素及び脂
肪族基を表し場合によっては環構造を形成してもよい)
及び/又は下記一般式(2)で示される1級アミン化合
物。
【0018】一般式(2) R4 −NH2 (R4 は炭素数6以上の脂肪族基を表す)
【0019】
【化3】
【0020】R2 ,R3 は水素及び炭素数1〜18のR
1 に準ずる脂肪族基及び共に連結しうる脂肪族環を表
す。R4 は炭素数8以上のR1 に準ずる脂肪族基、R5
は炭素数1〜18のR1 に準ずる脂肪族基、R6 ,R7
は水素、炭素数1〜18のR1 に準ずる脂肪族基及び共
に連結しうる脂肪族環を表わす。
【0021】さらに好ましくは、R1 は炭素数8〜18
の置換されてもよいアルキル基(例えば2−エチルヘキ
シル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、2−ヒドロキシオクチル、
2−ヒドロキシオクタデシル、2,4−ジヒドロキシオ
クチル、2−メトキシオクチル、2−クロロオクチル、
2−ブロモオクチル、2−シアノオクチル等)、置換さ
れてもよいシクロアルキル基(例えば2−エチルシクロ
ヘキシル、2−メチルシクロヘプチル、2,4−ジメチ
ルシクロヘキシル、デカリノ等)、置換されてもよいア
ルケニル基(例えば3−エチル−2−ヘキセニル、3−
エチル−3−ヘキセニル、3,7−ジメチル−6−オク
テニル、1−オクテニル、4−メチル−2−オクテニル
等)、R2 、R3 は水素及び炭素数1〜14の置換され
てもよいアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘプチル、ヘ
キシル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、
オクタデシル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ
プロピル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブ
チル、2−ヒドロキシブチル、2−メトキシエチル、2
−ブトキシエチル、2−エトキシエチル、4−メトキシ
ブチル、メチルチオエチル、メチルチオブチル、2−ア
ミノエチル、N,N´−ジメチルアミノエチル、ピペリ
ジノエチル、ピロリジノエチル、2−クロロエチル、2
−クロロブチル、2−ブロモエチル、2−シアノエチ
ル、4−シアノブチル等)、置換されてもよいアルケニ
ル基(例えば2−メチル−1−プロペニル、2−ブテニ
ル、2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、1
−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、4−
メチル−2−ヘキセニル、ビニル、2−プロペニル、3
−ブテニル等)、置換されてもよいアラルキル基(例え
ばベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、ナフ
チルメチル、2−ナフチルエチル、クロロベンジル、ブ
ロモベンジル、メチルベンジル、エチルベンジル、メト
キシベンジル、ジメチルベンジル、ジメトキシベンジ
ル、シアノベンジル、ニトロベンジル等)、置換されて
もよいシクロアルキル基(例えばシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチル、4−メチルシクロヘキシル、4−クロロシクロ
ヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−シアノシ
クロヘキシル等)を表す。
【0022】さらにR2 ,R3 は共に連結してエチレン
イミン環、ピロリジン環、ピペリジン環を形成してもよ
い。
【0023】R4 は炭素数8〜18の置換されてもよい
アルキル基(例えば2−エチルヘキシル、オクチル、デ
シル、ドデシル、テトラドデシル、ヘキサデシル、オク
タデシル、2−ヒドロキシオクチル、2−ヒドロキシオ
クタデシル、2,4−ジヒドロキシオクチル、2−メト
キシオクチル、2−クロロオクチル、2−ブロモオクチ
ル、2−シアノオクチル等)、置換されてもよいシクロ
アルキル基(例えば2−エチルシクロヘキシル、2−メ
チルシクロヘプチル、2,4−ジメチルシクロヘキシ
ル、デカリノ等)、置換されてもよいアルケニル基(例
えば3−エチル−2−ヘキセニル、3−エチル−3−ヘ
キセニル、3,7−ジメチル−6−オクテニル、1−オ
クテニル、4−メチル−2−オクテニル等)を表す。
【0024】本発明の一般式(1)、(2)で表される
化合物について具体例を以下に述べる。但し本発明の範
囲は、これらに限定されるものではない。
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】本発明のアミン化合物は「新実験化学講座
14」(丸善1978年刊)J.Am.Chem.Soc.72 3073(1950)
記載のアミンとハロゲン化アルキルとのSN2反応、ア
ミンとカルボニル化合物との還元的アミノ化、二重結合
へのアミンマイケル付加、及びフタルイミドとハロゲン
化アルキルによるガブリエル反応等により合成すること
ができる。
【0031】本発明の処理液を構成する物質の使用量
は、本処理剤1000重量部中、亜鉛イオンとキレート形成
能を有するフィチン酸及びフィチン酸塩10〜300重
量部、より好ましくは30〜100重量部、アミン化合
物0.1〜100重量部、より好ましくは0.1〜50
重量部である。また本発明のアミン化合物は単独で用い
ても2種以上を併用してもかまわない。
【0032】これらの化合物をイオン交換水又は水道水
に溶解させて本処理液とする。溶解の順序は特に制限さ
れないが、好ましくは水に亜鉛イオンとキレート形成能
を有するアニオン化合物を溶解させた後、アミン化合物
を加える。処理液には上記成分の他にpH調整剤として
有機・無機の酸類、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の塩基性水酸化物、湿潤剤としてエチレングリコー
ル、ソルビトール、グリセリン、アラビアゴム、ジプロ
ピレングリコール、ジメチルアセトアミド、ヘキシレン
グリコールブタジオール、ブチルセロソルブ、界面活性
剤等、防腐剤としてサリチル酸、フェノールパラ安息香
酸ブチル、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリ
ン−3−オン化合物等、防錆剤としてEDTA、ピロリ
ン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、2−メルカプト
ベンズイミダゾール等を適当量添加して使用することが
出来る。
【0033】また、処理液を実施するに当たり、処理液
のpH値は3〜6の範囲にするのが好ましい。又、水で
稀釈して湿し水としても使用出来る。
【0034】
【作用】フィチン酸及びフィチン酸塩に本発明のアミン
化合物を添加することでフィチン酸のアミン塩が形成さ
れる。この塩は低級アミン及びアルカノ−ルアミン塩と
は異なり、アミン化合物が高級脂肪族基を有しているこ
とにより、不感脂化処理液中に感光体が浸漬されたとき
非画像部との親和性が高められ、酸化亜鉛のイオン化反
応及びキレート反応が容易に進行し、その結果としてエ
ッチング速度を向上させることができるものと考えられ
る。
【0035】また、エッチング速度が向上することでエ
ッチング時間が短縮されることから、同じランニング枚
数でも版がウエッチング液中に存在している時間が少な
く、エッチング液中で沈澱などの原因となるZn2+イオ
ン等の混入を押さえること、さらには、本発明のアミン
化合物は低級アミン及びアルカノールアミン等に比べて
高い蒸留点を有するため、長期間経時及びランニング時
の液温上昇等に対して蒸発・分解等による液組成の変化
が少なくなること等の効果により、経時安定性、ランニ
ング性が向上するものと推定される。
【0036】以上の如く、本発明の処理液は公害上問題
となり、且つ光や熱によって劣化するフェロシアン、フ
ェリシアン化合物を含まず、長期保存下でも安定で、変
色、沈澱をせず、従来のシアンフター処理液に比べ印刷
環境の影響を受けず、しかも著しく成膜速度が向上し、
高速エッチング処理によっても地汚れや網点階調のつぶ
れの出ないオフセット印刷原版を得ることが出来る優れ
たシアンフリーの処理液である。
【0037】以下に本発明の実施例を例示するが、本発
明の内容がこれらに限定されるものではない。
【0038】
【実施例1】 水 1000重量部 フィチン酸カリウム塩 80重量部 ジイソプロピル−2−エチルヘキシルアミン 4重量部
【0039】
【比較例A】上記実施例1のアミン化合物を含まない無
添加系。
【0040】
【比較例B】上記実施例1のアミン化合物をジエチルア
ミンに変えた系。
【0041】
【比較例C】上記実施例1のアミン化合物をモノエタノ
ールアミンに変えた系。
【0042】以上を充分溶解し、KOHを加えてPH=
4.3に調整した。
【0043】これらを用いた実技評価結果を表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】表1に記した評価項目の実施の態様は以下
の通りである。
【0046】注1)生版保水生:感光材料そのものを
(製版しない原版:即ち、生版と略称)実施例1及び比
較例A〜Cで調製した不感脂化液を用いて、エッチング
マシーンを1回通した。
【0047】次に、これらの版をハマダスター(株)製
ハマダスター800SX型、湿し水として実施例1の処
理液を蒸留水で5倍に希釈したものを用いて印刷し、刷
り出しから50枚目の印刷物を地汚れの有無を目視で評
価した。
【0048】注2)ランニング性:ELP−Ix感材及
び全自動製版機ELP404V(富士写真フイルム
(株)製)を1昼夜常温・常湿(20℃、65%)に放
置した後、製版して複写画像を形成し、得られた複写原
版6000枚を実施例1及び比較例A〜Cで調製した処
理液を入れたエッチングマシーンに1回づつ通した。
【0049】その後、6000枚目の版を生版保水性の
場合と同様に印刷及び地汚れの評価を行った。
【0050】注3)経時安定性:実施例1及び比較例A
〜Cの不感脂化液を2週間のサーモ条件下(50℃、8
0%RH)においた。その後、ランニング性評価の場合
と同様にして複写原版を作成し、これを上記不感脂化液
を入れたエッチングマシーンに1回通した。その後、生
版保水性の場合と同様に印刷及び地汚れの評価を行っ
た。
【0051】本発明の処理液は生版保水性が良好で、特
に環境条件が(35℃、80%RH)変動した時、比較
例B、Cは生版保水性が大きく低下するのに対して、本
発明の処理液は低下しないという、環境条件に左右され
にくい特徴を有している。
【0052】ランニング性については比較例B、Cでは
処理液中に沈澱が生じ性能が低下するが、本発明の処理
液は6000版ランニングした後でも沈澱などの発生が
なく、初期と同等の性能を有している。さらに、経時安
定性も比較例A〜Cに比べ良好で、長期間の保存にも十
分耐うる性能を持つ。
【0053】以上のように、環境条件、連続使用、長期
保存に耐え、地汚れの出ない不感脂化処理液は本発明の
処理液のみであった。
【0054】
【実施例2〜25】実施例1におけるアミン化合物を以
下の表2に示す他の化合物に変更し、さらに添加量を変
えて実施例1と同様な評価項目を検討した。
【0055】
【表2】
【0056】実施例2〜25は実施例1と同様に生版保
水性、環境変化、ランニング性、経時安定性共に良好で
あった。
【0057】
【実施例26〜41】本発明のアミン化合物を以下の表
2に示すように数種組み合わせ、添加量を4重量部に固
定し、実施例1と同様にして生版保水性、ランニング
性、経時安定性を評価した。
【0058】
【表3】
【0059】実施例26〜41は実施例1と同様に生版
保水性、環境変化、ランニング性、経時安定性共に良好
であり、本発明のアミン化合物は数種併用しても問題な
いことを示す。
【0060】
【実施例42〜48】実施例1と同組成の処理液に表4
に示す種々の湿潤剤、防腐剤、防錆剤を添加した処理液
を実施例1と同様に種々の性能を評価した。
【0061】
【表4】
【0062】実施例42〜48は実施例1と同様に生版
保水性、環境変化、ランニング性、経時安定性共に良好
であり、本発明の不感脂化処理液は上記の種々の添加剤
を添加しても性能に影響しない。
【0063】
【実施例49】実施例1の処理液を蒸留水で5倍に希釈
したものを湿し水として使用。
【0064】
【比較例D】比較例Aの処理液を蒸留水で5倍に希釈し
たものを湿し水として使用。
【0065】
【比較例E】比較例Bの処理液を蒸留水で5倍に希釈し
たものを湿し水として使用。
【0066】表5に実施例49及び比較例D、Eの評価
結果を示す。
【0067】
【表5】
【0068】表5に記した評価項目の実施の態様は以下
の通りである。
【0069】注4)印刷物の地汚れ 注2)と同一の操作で製版した後、実施例1の不感脂化
処理液を用いてエッチングマシーンを1回通した後、こ
れらの版をハマダスター(株)製ハマダスター800S
X型を用い、湿し水として実施例49及び比較例D、E
を使用して印刷を行い、印刷物の地汚れが目視で判別で
きるまでの印刷枚数を調べた。
【0070】本発明の不感脂化処理液は比較例D、Eと
比較し地汚れが発生せず、湿し水として用いても高い性
能を有する。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、公害に対して問題がな
く、長期保存連続使用、環境変化に対して安定であり、
さらにはエッチング処理時間を短縮することができる不
感脂化処理性能にすぐれたオフセット印刷版用不感脂化
処理液及び湿し水を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世羅英史 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 加藤栄一 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−117201(JP,A) 特開 昭63−89391(JP,A) 特開 昭56−2189(JP,A) 特開 昭63−98495(JP,A) 特開 昭63−111096(JP,A) 特開 平1−133795(JP,A) 特開 平1−259994(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)および(b)を、各々少なく
    とも1種以上含有することを特徴とするシアンフリーオ
    フセット印刷用不感脂化処理液。 (a)フィチン酸及び/又はフィチン酸の金属塩及び/
    又はアンモニウム塩、 (b)下記一般式(1)で示される2及び3級アミン化
    合物、 【化1】 (R1 ,R2 ,R3 の総炭素数9以上で、R1 が炭素数
    6以上の脂肪族基、R2 ,R3 が水素及び脂肪族基を表
    し、場合によっては環構造を形成してもよい)及び/又
    は下記一般式(2)で示される1級アミン化合物。 一般式(2) R4 −NH2 (R4 は炭素数6以上の脂肪族基を表す)
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