JP2740535B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2740535B2
JP2740535B2 JP2319889A JP2319889A JP2740535B2 JP 2740535 B2 JP2740535 B2 JP 2740535B2 JP 2319889 A JP2319889 A JP 2319889A JP 2319889 A JP2319889 A JP 2319889A JP 2740535 B2 JP2740535 B2 JP 2740535B2
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泰雄 山本
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置に関
し、特に、全体的に省電力化を図った洗浄装置の電源の
小型化に関する。
〔従来の技術〕
従来から、加熱した洗浄水を局部に噴出して洗浄する
衛生洗浄装置が、便器に一体又は別体型として利用され
ている。便器に一体化する例としては、たとえば特公昭
62−15689号公報及び特公昭63−26207号公報等に記載さ
れたものがあり、その他にも様々な構造のものが既に開
発されている。
これらの衛生洗浄装置において、局部洗浄のための基
本構造は、便器に一体化するケーシングの内部から洗浄
位置まで進退動作するノズルを設けると共にこのノズル
に温水を供給する加熱タンク等を備えるというものであ
る。このような構造は従来の衛生洗浄装置の殆どに採用
され、温水温度の適正な制御やノズルのストローク変更
による洗浄位置の最適化等が更に進められている。
従来の衛生洗浄装置では、温水を加熱するヒータ内蔵
の温水タンクやノズルを駆動するためのモータ等を備え
るため消費電力が大きく、一般の商用電源を利用した電
気機器としての取り扱いが必要となる。一方、ユニット
バス等のように洗面器や浴槽等と一体に便器を備える場
合では、水を浴びる度合が大きいので、衛生洗浄装置に
対しては特に漏電や感電等を防ぐ構造を強化しなければ
ならない。
このような問題に対し、ユニットバスには給湯設備が
接続されていることから、ノズル装置に外部の給水源及
び給湯源を接続できる。このため、給水及び給湯をサー
モスタットミキシングバルブを用いて適切に混合して吐
出すれば温水タンクを備える必要がなくなり、ヒータへ
の通電も不要となる。したがって、消費電流,電力も小
さくなり、漏電や感電等の防止対策の一助としてある程
度有効である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、ヒータを無くしてサーモスタットミキシン
グバルブを使用しても、吐水等を制御する電磁弁や制御
回路に省電力の工夫をしなければ、電源変圧器としては
依然として容量の大きなものを使用しなければならな
い。
衛生洗浄装置は、水滴が付着したり湿度が高い環境に
設置されるため、消費電力が大きな変圧器を用いる場
合、その発熱のために防湿構造や防水構造が複雑とな
る。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、付属機器や制御回路を省電力型とすること
により、電源の小型化を図ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の衛生洗浄装置は、以上の目的を達成するた
め、外部の給水管及び給湯管より供給された水及び湯を
設定温度になる比率で混合する非電気駆動式のミキシン
グバルブと、該ミキシングバルブと局部に前記混合され
た温水を噴射する洗浄ノズルとの間の混合流路に設けら
れて吐水のオンオフを行う自己保持型電磁弁と、前記混
合流路に設けられた吐水温度検出手段と、前記吐水温度
検出手段の駆動手段への通電を間欠的に行う制御回路と
を備えたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、洗浄ノズルから吐水する適温の湯
を得るために、ヒータを用いずに、外部から供給される
水と湯を混合する非電気駆動式のミキシングバルブを用
いる。また、適温に混合された湯を洗浄ノズルの先端か
ら局部に噴出させる場合に、洗浄ノズルへの吐水を制御
する電磁弁として自己保持型を用い、短時間のみの駆動
電力で済む回路構成とする。さらに、吐水温度検出手段
の駆動手段への通電を間欠的に行うことにより、電力の
消費を少なくする。
このように、省電力構造とすることにより、電源とし
て、小型のものを用いることが可能となる。例えば、消
費電力が小さい変圧器では、鉄損、銅損による発熱が小
さいため、全体を樹脂でモールドすることにより、容易
に防湿,防水構造とすることができ、漏電や感電を効果
的に防止することが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的
に説明する。
第1図は本発明に係る衛生洗浄装置の制御系の構成例
を示す回路図である。
本発明の特徴を説明する前に、基本的な構成について
説明する。
第4図は本発明の1実施例を示す衛生洗浄装置の内部
平面図である。
衛生洗浄装置はそのケーシング1に各種の機器を組み
込んだもので、取付基板1aにこれらの機器が固定されて
いる。第5図は据え付け状況を示すもので、浴槽A及び
洗面器Bを一体に備えたユニットバスの中で、洗面器B
の前面に配置した便器本体Cにケーシング1が固定され
ている。
第4図に戻って、取付基板1aには、外部の給水源及び
給湯源に接続されるバルブユニット2,洗浄水を噴出する
ノズル装置3,これらの機器を作動させる操作部ユニット
4,制御系駆動用として合成樹脂等によってモールドされ
た小型変圧器5及び制御回路基板6が固定されている。
バルブユニット2は、外部の給水管2a及び給湯管2bに
接続される入水管2c及び入湯管2dを備え、自動温度調節
機能を持つサーモスタットミキシングバルブを内蔵した
ものである。また、入湯管2dからサーモスタットミキシ
ングバルブへの流路には捨湯電磁弁7aが設けられ、下流
には吐水電磁弁7bが組み込まれている。第6図は水の流
れ系を示すもので、吐水電磁弁7bの下流には定流量弁7
c,バキュームブレーカ7d及び分配弁7eがそれぞれ設けら
れ、この分配弁7eによって吐水がノズル装置3側及び捨
湯側に分配される。また、捨湯電磁弁7aには捨湯排出管
2eが接続され、これを外部の捨湯管2fに連結している。
捨湯電磁弁7aは、給湯管2b及び入湯管2d内の冷えた湯
を捨てるために設けたもので、その上流に配置した温度
センサ(後述の捨湯サーミスタTH1)によって湯の温度
を検出し、ある温度以下であれば捨湯電磁弁7aを開いて
湯を排出するように制御する。また、分配弁7eにはノズ
ル側捨湯管7fが接続され、ノズル装置3側への湯の供給
と同時に便器本体Cのボールへ排出される。このよう
に、分配弁7eから湯を捨てるのは、サーモスタットミキ
シングバルブでは単位時間当たりの流量がある一定量以
上でないと適正に感温部が作動しないため、流量を確保
することを目的としたものである。換言すると、局部洗
浄に必要な流量のみでは、サーモスタットミキシングバ
ルブの感温部の作動が不十分であるため、流量を増やし
てこれを補償するのである。なお、バキュームブレーカ
7dにはオーバフロー管7gが接続され、オーバフロー水を
ノズル側捨湯管7fと同様に便器本体Cのボールへ排出す
る。
分配弁7eはニードル弁構造を持つもので、弁軸の移動
によってノズル側捨湯管7fとノズル装置3への供給管3a
へのそれぞれの流路面積を同時に変化させる。この操作
は、操作部ユニット4に備えた水勢調節摘み4aによって
行われ、分配弁7eの弁軸との間に回転操作力を伝達する
フレキシブルワイヤ等を利用した可撓軸4bを設けてい
る。なお、水勢調節摘み4aによって弁軸を移動させると
き、ノズル装置3側の流量を絞るとノズル側捨湯管7f側
の流量が増え、逆にノズル装置3側への流量を大きくす
ると捨湯側の流量が減るような弁構造を分配弁7eに持た
せておくことは無論である。これにより、バルブユニッ
ト2からは一定量の湯が排出され、サーモスタットミキ
シングバルブが支障なく作動し、快適温度の洗浄水をノ
ズル装置3に送り込むことができる。
第7図及び第8図はノズル装置3を示す断面図であ
る。
ノズル装置3は上端に供給管3aを接続したシリンダ3b
及び伸縮ノズル3cを備えたもので、供給管3aから流入す
る洗浄水の水圧によって伸縮ノズル3cを洗浄位置まで進
出させる構成を持つ。伸縮ノズル3cの上端部にはピスト
ン部3dを形成すると共に先端に向けて内部流路3eを設
け、更に先端に噴出孔3fを開けている。また、ピストン
部3dとシリンダ3bの先端側にはコイルスプリング3gが設
けられ、水圧が低下するとその付勢力によって伸縮ノズ
ル3cを収納方向へ移動可能としている。
このような構成において、供給管3aから洗浄水がシリ
ンダ3b内に送り込まれると、ピストン部3dがこれを受け
て伸縮ノズル3cが第7図のように進出する。そして、こ
の進出動作と同時に内部流路3eからの洗浄水が噴出孔3f
から噴射され、局部洗浄を行うことができる。また、洗
浄水の供給が停止した後には、水圧が低下するためコイ
ルスプリング3gの付勢力によって伸縮ノズル3cは第8図
のようにシリンダ3b内に収納される。
また、ノズル装置3の噴出孔3fの位置を変えて肛門洗
浄用及びビデ用として使えるようにシリンダ3bを前方へ
移動させるため、このシリンダ3bをフレーム8によって
支持する。フレーム8は第9図に示すように、円弧状の
姿勢変更ガイド8aを奥側に備え、先端側に保持ガイド8b
を設けている。姿勢変更ガイド8aは、シリンダ3bの下面
に設けた二股状の支持アーム3hを受け、一方保持ガイド
8bはシリンダ3bの左右に設けたピン3iを摺動可能に保持
している。これらのガイドにより、シリンダ3bを前側に
引き出すと、第7図の一点鎖線で示すように、収納位置
の場合に比べてシリンダ3bの傾斜が小さい姿勢となって
進出することになる。
以上のシリンダ3bの進出動作は、フレーム8に回転自
在に架け渡した回転軸9及びこの回転軸9に固定されて
先端をシリンダ3bに連接したリンクロッド9aによって行
われる。第10図(a)は回転軸9及びその付属機構を概
略して示す平面図、第10図(b)は同図(a)のI−I
線矢視断面図である。図示のように、回転軸9の一端側
はフレーム8のスリーブ8cに挿入され、端部には係合ピ
ン9c付きのアーム9bを固定している。また、スリーブ8c
の周囲にはコイルスプリング8dが設けられ、その巻き方
向の両端を第10図(b)のように係合ピン9c及びフレー
ム8に設けた拘束ピン8eに係合させている。このため、
第10図(b)において回転軸9を時計方向に回転させる
と、係合ピン9cの移動によってコイルスプリング8dが締
め上げられ、反時計方向へ弾性反力を生じる。したがっ
て、回転軸9を自由にすればコイルスプリング8dの復元
力により回転軸9は元の位置まで回転復帰する。
回転軸9の回転操作は、操作部ユニット4に備える切
換摘み10及びこれと回転軸9との間を結ぶワイヤ11とに
より行われる。第11図は操作部ユニット4部分の縦断面
図であり、切換摘み10の軸10aの下端にプーリ10bが設け
られると共にこのプーリ10bにワイヤ11が巻き取り及び
解放自在に取り付けられている。一方、回転軸9にもワ
イヤ11を巻回可能なプーリ9dが固定され、第7図に示す
ように切換摘み10から回転軸9までのワイヤ11を案内す
るためのガイドプーリ12,13が取付基板1aに回転自在に
設けられている。そして、第7図において、中立位置か
ら切換摘み10を時計方向へ回転させるとワイヤ11が引っ
張られるようなワイヤ11の巻方向とすれば、第9図
(b)においてプーリ9dが時計方向へ回転する。このた
め、回転軸9及びリンクロッド9aによってシリンダ3bが
前側に移動し、第7図の一点鎖線で示す位置に設定でき
る。
なお、ガイドプーリ12は、第12図に示すように固定軸
12aに回転自在としたもので、この固定軸12aが固定金具
12bによって取付基板1aに固定されている。そして、こ
の固定金具12bに長孔12cを開けてビス12d止めすること
により、固定金具12bを移動自在としておけば、ガイド
プーリ12の位置を変更でき、ワイヤ11のテンションを適
正に設定できる。また、ガイドプーリ12の周面に沿って
保持プレート12eを設けておけば、ワイヤ11が弛んでも
ガイドプーリ12のガイド溝から外れてしまうことはな
い。このような構成は、他方のガイドプーリ13にも持た
せることは無論である。
第13図(a)及び(b)はそれぞれ第11図のII−II線
及びIII−III線矢視による断面図である。
切換摘み10の軸10aには切換摘み10を中立,肛門洗浄
及びビデ位置にそれぞれ保持する保持機構が設けられ
る。この保持機構は第13図(a)に示すように、軸10a
に形成した拘束カム14aに対してケーシング1内の固定
座1bに設けたスリーブ1cに内蔵したスプリング14b及び
これによって付勢されるボール14c備えている。また、
スプリング14bはスリーブ1bにねじ込む調整ビス14dによ
って付勢力を適切に設定できるようになっている。この
ような保持機構により、第13図(c)のように軸10aを
反時計方向へ回転させると、拘束カム14aとボール14cと
の当接係合によって保持され、第13図(e)のように逆
に時計方向へ回転させたときも同様に保持される。そし
て、第13図においては、同図(a)が中立位置であり、
軸10aが反時計方向へ90度回転したときは肛門洗浄位置
及び時計方向へ90度回転したときはビデ位置に設定され
る。
また、軸10aには第13図(b)のようにカム部15が形
成され、固定座1cにはマイクロスイッチ16が設けられ
る。マイクロスイッチ16に設けた揺動アーム16aの転動
子16bは、カム部15の周面に対向して配置されその回転
に伴って転動子16bが当接して揺動アーム16aが動作し、
このときの信号を制御系に入力する。第13図(b)は中
立位置の場合であり、転動子16bはカム部15から離れて
おり、制御系への入力はない。第13図(d)は肛門洗浄
位置の場合であり、転動子16bがカム部15に当たって揺
動アーム16aが動作して制御系に信号が入力され、肛門
洗浄が行われる。また、第13図(f)はビデ位置の状態
であり、肛門洗浄の場合と同様にマイクロスイッチ16に
よって制御系に信号が入力される。ここで、ワイヤ11は
中立位置にあるときに適正なテンションを持つように配
線し、肛門位置のときには緩み、逆にビデ位置のときに
は引っ張りが加えられるようにしておく。
以上の構成において、切換摘み10を肛門洗浄側へ回転
させると、第13図(c)及び(d)のように軸10aが回
転し、ボール14cを含む保持機構によって定位置に保持
される。そして、これと同時にマイクロスイッチ16がオ
ンしてその信号が制御回路基板6の制御部に入力され
る。これにより、吐水電磁弁7bが開弁し、サーモスタッ
トミキシングバルブによって適切に混合された温水がノ
ズル装置3に送られる。一方、軸10aが第13図において
反時計方向へ回転するときは、ワイヤ11は緩む方向なの
で、回転軸9を回転させる作用力は発生しない。したが
って、ノズル装置3のシリンダ3bは第8図の状態に停ま
り、伸縮ノズル3cのみが供給された洗浄水の水圧によっ
て第7図の実線で示す位置まで進出する。この進出に続
いて洗浄水が噴出孔3fから噴射され、肛門洗浄が行われ
る。
洗浄を終了させるときは、切換摘み10を中立位置に戻
せばマイクロスイッチ16がオフとなり、制御系への信号
入力により、吐水電磁弁7bが閉弁する。これにより、ノ
ズル装置3への供給水圧が低下し、内蔵したコイルスプ
リング3gの復元力によって伸縮ノズル3cは第8図のよう
にシリンダ3b内に収納される。
一方、ビデ側に切換摘み10を回転すると、ワイヤ11は
プーリ10bに巻き取られ、これによって第9図(b)に
おいてプーリ9dが時計方向へ回転を始める。このため、
回転軸9も一体となって回転してリンクロッド9aにより
シリンダ3bを前側へ押し出す。シリンダ3bは、円弧状の
姿勢変更ガイド8a及び保持ガイド8bによって案内され、
第7図の一点鎖線で示す姿勢をとるようになる。すなわ
ち、収納位置にあるシリンダ3bに比べて傾斜が小さくな
り且つ前方に進出している。このようなシリンダ3bの位
置変更と同時に、肛門洗浄の場合と同様に吐水電磁弁7b
の開弁によってシリンダ3b内に洗浄水が供給され、伸縮
ノズル3cがシリンダ3bから進出する。そして、供給され
た洗浄水は肛門洗浄の場合よりもケーシング1から離れ
た位置で噴射され、ビデとして機能させることができ
る。
洗浄終了後に切換摘み10を中立位置に戻すと、洗浄水
の供給停止によって肛門洗浄の場合と同様に伸縮ノズル
3cがシリンダ3b内に収納される。一方、ワイヤ11には引
っ張りがなくなるので、プーリ9dに対する拘束力も零と
なる。このため、コイルスプリング8dの復元力によっ
て、回転軸9が第9図(b)において反時計方向へ回転
し、シリンダ3bを元の位置に収納する。
以上のように、ワイヤ11を利用することで、ノズル装
置の洗浄点を2ヶ所に設定でき、従来の電動モータ等に
よる駆動と同様に肛門洗浄及びビデ用として便利に使え
る。また、電動モータ等の電気機器が少なくなるので、
ユニットバスに配備しても安全に使用できる。
次に、第1図に示す本発明の実施例について説明す
る。同図において、IC1は中央処理装置であり、捨湯温
度を検出するサーミスタTH1、吐水温度を検出するサー
ミスタTH2、着座スイッチSW及びマイクロスイッチ16か
らの入力信号に基づいて捨湯電磁弁7aのラッチングソレ
ノイドLS1、吐水電磁弁7bのラッチングソレノイドLS2及
び表示LEDの動作を制御する機能を備えている。捨湯電
磁弁及び吐水電磁弁としてラッチングソレノイドを使用
したのは、開弁動作中に常時電流を流す通常の電磁弁を
使用すると、消費電力が多くなるためである。第1図に
おいて、IC2は電源電圧を定電圧化する素子、DBは変圧
器5の二次側電圧を整流するダイオードブリッジを示し
ている。
第1図において、便座に人が座ると、その重量等で着
座スイッチSWの接点が閉じる。そうすると、IC1は、捨
開端子にローレベル出力を出す。その後、捨開端子の出
力は、一定時間、すなわち捨湯電磁弁7aがオンになる充
分な時間経過するとハイレベルになり、後は自己保持機
能で捨湯電磁弁7aを開放状態に保持している。また、TH
用Tr端子には、人が座っている間、一定間隔でローレベ
ル出力を出し続ける。捨開端子がローレベルになると、
トランジスタTr2、Tr8、Tr9がオンになる。他のトラン
ジスタTr1、Tr7、Tr10はオフのままである。これによ
り、捨湯電磁弁7aのラッチングソレノイドLS1には、図
面において上側から下側へ電流が流れ、ラッチングソレ
ノイドLS1を開方向に付勢する。そうすると、捨湯電磁
弁7aが開き、捨湯排出管2eへの捨湯が開始される。前記
TH用Tr端子がローレベルになると、トランジスタTr6が
オンとなり、TH1端子及びTH2端子には、捨湯サーミスタ
TH1及び吐水サーミスタTH2で検出された捨湯及び吐水の
温度がそれぞれ入力される。
捨湯サーミスタTH1で検出された捨湯温度が所定の温
度に達すると、捨閉端子の出力がローレベルとなる。捨
閉端子の出力は、一定時間、すなわち捨湯電磁弁7aがオ
フになる充分な時間経過するとハイレベルになり、後は
自己保持機能で捨湯電磁弁7aを閉止状態に保持してい
る。そこで捨閉端子の出力がローレベルとなると、トラ
ンジスタTr1、Tr7、Tr10がオンになり、捨湯電磁弁7aの
ラッチングソレノイドLS1には、図面において下側から
上側へ電流が流れ、ラッチングソレノイドLS1を閉方向
に付勢する。そうすると、捨湯電磁弁7aが閉じ、捨湯排
出管2eへの捨湯が停止される。
その間、表示LEDは、中央処理装置IC1により、第2図
に示すフローチャートに基づいて制御される。すなわ
ち、着座スイッチSWより接点閉の入力が入ると、準備ラ
ンプ(表示LED)が点滅を開始する。中央処理装置IC1で
は、着座スイッチSWの接点閉の入力が入ってからの時刻
を計測している。その時刻の間に捨湯温度センサ(サー
ミスタTH1)が設定温度を感知すると、前述の動作によ
り、捨湯電磁弁7aによる捨湯動作を停止させる。これに
より、準備ランプ(表示LED)の点滅が停止し、消灯す
る。これにより、洗浄ノズルによる吐水操作が可能な
「洗浄準備完了」の状態となる。この状態は、使用者が
離座して着座スイッチSWがオフになって数秒後に取り消
される。
なお、中央処理装置IC1におけるTH用Tr端子からトラ
ンジスタTr6のベースには、間欠的にパルスが供給さ
れ、トランジスタTr6のベースがローレベルになったと
きだけ、トランジスタTr6をオンにして、中央処理装置I
C1のTH1,TH2端子に、サーミスタTH1,TH2からの捨湯温度
情報及び吐水温度情報を取り込むようにしている。これ
により、トランジスタTr6及びサーミスタTH1,TH2等の素
子により消費される電力を低減し、省電力を図ってい
る。
一方、第2図のフローチャートにおいて、給湯管内の
冷水が完全に捨湯されるに充分な時刻として設定された
T秒を経過しても捨湯温度が設定温度に到らない場合に
も捨湯電磁弁7aを閉じて捨湯動作を停止し、準備ランプ
を消灯し、中央処理装置IC1は吐水が行われないような
ロック動作をして機能を停止する。これは、給湯源が湯
を供給していない場合等において捨湯動作を永続するこ
とによる水使用の無駄を無くすために設けた機能であ
る。
この準備ランプは、第3図に示すように、洗浄装置の
操作部の「準備中」の表示パネルの内部に設置されてお
り、点滅中はその表示が目立つため、使用者はその点滅
が停止したときに洗浄操作が可能になったことを判断す
ることができる。なお、以上の例では準備中であること
を表示する表示LEDを点滅させる例を示しているが、点
滅を繰り返す代わりに連続して点灯させるようにして
も、準備中である時間は短いため、使用可能であること
を表示する従来の方法に比較して充分に節電効果を上げ
ることができる。
次に、局部に吐水を行うときには、切換摘み10を第3
図に示すように「止」の位置から、「おしり」または
「ビデ」のいずれか所望の位置に回す。切換摘み10をい
ずれかの位置に切り換えると、前記したように、ノズル
装置3が「局部洗浄」または「ビデ」位置に切り換わる
とともに、切換摘み10の軸10aに設けたカム部15との連
動により前記マイクロスイッチ16が動作して、第1図に
示す中央処理装置IC1の吐開端子の出力をローレベルに
する。吐開端子の出力は、一定時間、すなわち吐水電磁
弁7bがオンになる充分な時間経過するとハイレベルにな
り、自己保持機能で吐水電磁弁7bを開放状態で保持して
いる。そこで吐開端子の出力がローレベルになると、ト
ランジスタTr4、Tr12及びTr13がオンとなる。他のトラ
ンジスタTr3、Tr11、Tr14はオフのままである。これに
より、吐水電磁弁7bのラッチングソレノイドLS2には、
図面において上側から下側へ電流が流れ、ラッチングソ
レノイドLS2を開方向に付勢する。そうすると、吐水電
磁弁7bが開き、シリンダ3bに洗浄水を供給し、伸縮ノズ
ル3cを進出させ、その先端から洗浄水を局部に噴射す
る。
洗浄が終了すると、切換摘み10を「止」位置に戻す。
そうすると、マイクロスイッチ16がオフとなり、中央処
理装置IC1の吐閉端子の出力がローレベルとなる。吐閉
端子の出力は、一定時間、すなわち吐水電磁弁7bがオフ
になる充分な時間経過するとハイレベルになり、後は自
己保持機能で吐水電磁弁7bを閉止状態に保持している。
そこで吐閉端子の出力がローレベルになると、トランジ
スタTr3、Tr11、Tr14がオンになり、吐水電磁弁7bのラ
ッチングソレノイドLS2には、図面において下側から上
側へ電流が流れ、ラッチングソレノイドLS2を閉方向に
付勢する。そうすると、吐水電磁弁7bが閉じ、伸縮ノズ
ル3cからの洗浄水の噴射が停止される。
なお、洗浄水の温度制御は前述のようにサーモスタッ
トミキシングバルブにより物理的に行われるが、万一、
その制御が正しく行われず、人体に熱いと感じる温度ま
で洗浄水が上昇することを防止するために、吐水サーミ
スタTH2を用いている。すなわち、吐水サーミスタTH2が
所定温度以上の温度を感知すると、吐閉端子の出力をロ
ーレベルとするとともに、吐開端子の出力がローレベル
にならないように、ロック動作を行う。このような安全
装置を付加することにより、火傷等の絶対に避けなけれ
ばならない事故を防止している。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明では、外部から供給さ
れる水と湯を混合するサーモスタットミキシングバルブ
を用いた衛生洗浄装置において、洗浄ノズルへの吐水を
制御する電磁弁として自己保持型を使用し、吐水温度の
監視や前記電磁弁の制御を間欠的に行う制御回路構成と
している。これにより、衛生洗浄装置の機能を司る制御
回路の消費電力を著しく低下することができる。このた
め、電源として、小型のものを用いることが可能とな
る。例えば、変圧器であれば、出力容量比で10:1、体積
比で5:1程度に小型化することができる。これにより変
圧器の消費電力が著しく抑えられて発熱が小さくなるた
め、全体を樹脂でモールドすることにより、容易に防
湿,防水構造とすることができ、漏電や感電を効果的に
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の制御系の構成例を示す回路図、第2図
は表示LEDの動作を示すフローチャート、第3図は衛生
洗浄装置の表示部を説明する平面図、第4図は本発明の
一実施例を示す衛生洗浄装置の内部平面図、第5図はユ
ニットバス内での据え付け状況を示す斜視図、第6図は
水の流れ系を示す説明図、第7図及び第8図はノズル装
置部分の縦断面図、第9図(a)及び(b)はそれぞれ
ノズル装置の平面図及び側面図、第10図(a)は回転軸
によるシリンダの駆動系を示す概略平面図、第10図
(b)は第10図(a)のI−I線矢視断面図、第11図は
操作部ユニット部分の縦断面図、第12図はガイドプーリ
を示す図、第13図は切換摘みの軸の回転による保持及び
マイクロスイッチの作動を示す図である。 IC1:中央処理装置 LS1,LS2:ラッチングソレノイド 5:変圧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 俊浩 福岡県北九州市小倉南区朽網東5丁目1 番1号 東陶機器株式会社小倉第二工場 内 (56)参考文献 実開 昭63−95785(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部の給水管及び給湯管より供給された水
    及び湯を設定温度になる比率で混合する非電気駆動式の
    ミキシングバルブと、該ミキシングバルブと局部に前記
    混合された温水を噴射する洗浄ノズルとの間の混合流路
    に設けられて吐水のオンオフを行う自己保持型電磁弁
    と、前記混合流路に設けられた吐水温度検出手段と、前
    記吐水温度検出手段の駆動手段への通電を間欠的に行う
    制御回路とを備えたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記制御回路、自己保持電磁弁及び温度検
    出手段への駆動用電力を商用電源から供給するための変
    圧器を備えたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄
    装置。
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