JP2739637B2 - 汚泥負荷調整方法及び装置並びに廃水の処理方法及び装置 - Google Patents

汚泥負荷調整方法及び装置並びに廃水の処理方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水の汚泥負荷調
整法および汚泥負荷調整装置、更にそれを用いた廃水の
処理法、並びに廃水処理装置に関し、更に詳しくは効率
的且つ安定的に汚泥負荷を調整でき、更に経済的負担及
び設備を管理するための手間の軽減を実現した廃水の汚
泥負荷調整法および汚泥負荷調整装置、更にそれを用い
た有効な廃水の処理法、廃水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水処理に代表される有機物を含む廃水
の浄化処理の主体は、生物処理としての活性汚泥処理法
が用いられる。活性汚泥処理を行う上で、最も問題とな
ることは、汚泥中の微生物の有機物処理能力の安定管理
である。活性汚泥中には種々の微生物が混在して、一種
の生態系を形成しており、僅かな環境変化でこの生態系
が崩れ、廃水処理に重大な悪影響を与えてしまう。具体
的には、環境変化することで、微生物の有機物処理能力
が低下し、処理水の水質が悪化する。また、ひどい場合
には微生物の変質・死滅等が起こり、処理システム全体
の再整備が必要とすることになる場合も生じてしまう。
従って、汚泥中の微生物の有機物処理能力の安定管理す
ることは、活性汚泥処理において極めて重要である。
【0003】従来では、これを避け、汚泥中の微生物の
有機物処理能力の安定管理するために、1日数回汚泥負
荷の計測し、それにより汚泥負荷を微生物の有機物処理
能力が最善となるように調整することが行われている。
この汚泥負荷の値は通常0.2〜0.4が最適とされて
おり、この値に汚泥負荷を保つように管理されている。
ここで汚泥負荷とは、下記式で表されるものである。 汚泥負荷=BOD 容積負荷(Kg・BOD)/活性汚泥槽混合液
浮遊物質濃度(Kg・MLSS)
【0004】汚泥負荷の測定結果に基づいて、汚泥負荷
を調整するには、活性汚泥槽に流入する負荷(BOD
負荷)の調整、活性汚泥槽の浮遊物質濃度の調整、を
行う必要がある。汚泥負荷を調整する従来の方法を、従
来の活性汚泥を用いた廃水処理装置を示す図1を用いて
説明する。図1は、流入廃水1を先ず最初沈殿槽2に貯
留し、沈殿を除いた廃水を、最終沈殿槽4における沈殿
汚泥の一部である返送汚泥5とともに活性汚泥槽3に送
る。活性汚泥処理された廃水は、最終沈殿槽4に送ら
れ、固形分を沈殿させ、上澄みを処理水とする装置であ
る。上記として、通常図1に示すように、活性汚泥槽
3の前にBOD負荷調整のために最初沈殿槽2を設け
る。沈殿槽は固形分が沈殿するのに必要な容量(処理の
2〜3時間相当分)より大きくしておき、また、該槽に
流入する廃水量をBOD負荷調整のために変えた場合
に、総廃水量と処理水量との差が貯水できるように設定
する。上記として、返送汚泥5の量を調整して、活性
汚泥槽混合液浮遊物質(MLSS)を調整することを行
っている。MLSSの量は、微生物の活動し易い適当な
範囲として、通常1500〜2000mg/リットルと言
われている。
【0005】しかしながら、上記のような技術では、幾
つかの問題点がある。上記汚泥負荷を計測して、結果を
出すのに、人手により通常約5日間必要としているた
め、廃水中のBOD値が急激な変化する場合には全く対
応できず、そのため、活性汚泥槽の微生物の有機物処理
能力の安定管理することは不可能となる。更に、上記汚
泥負荷の計測は、人手によるもので、かなり煩雑な操作
で、手間がかかるものであった。更にこれは、1日に数
回測定されるものであるから、人手による付きっ切りの
管理が必要で、極めて煩雑な操作を伴っていた。
【0006】一方、流入廃水は時間的に、水量、BOD
負荷とも一定でなく、最初沈殿槽の設置、及び返送汚泥
量の調整で管理できる範囲を超えることが多い。更に、
流入廃水の水質(BOD濃度等)、水量は、処理対象地
区の経済活動、人口等の変化に伴い変化するため、当初
予定していた値より大きく変化することが多い。この場
合には、処理システムの増設または再構成等で対処する
必要がある。廃水のBOD負荷調整の方法として、廃水
を正常水で希釈するとか、予備の活性汚泥処理槽を設け
る等の方法も存在するが、いずれも設備費用場所、必要
水量等に莫大な費用が必要となり、経済性の観点から実
用性に乏しい。
【0007】すなわち、廃水中に含まれるBOD負荷を
適切な汚泥負荷範囲に効率よく自動的に調整でき、経済
的負荷の軽減、並びに管理の煩雑さの軽減等の効果が優
れた廃水処理技術が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、廃水中の汚泥負荷を効率的且つ安定的に調整でき、
経済的負担及び設備を管理するための手間の軽減を実現
した廃水の汚泥負荷調整法および汚泥負荷調整装置、更
に効率的且つ安定的に廃水処理ができ、経済的負荷の軽
減、並びに管理の煩雑さの軽減を実現した廃水の処理法
及び廃水処理装置を提供するものである。
【0009】本発明の更なる目的は、廃水中の汚泥負荷
を効率的、安定的且つ自動的に調整でき、経済的負担及
び設備を管理するための手間の軽減を実現した廃水の汚
泥負荷調整法および汚泥負荷調整装置、更に効率的且つ
安定的に廃水処理ができ、経済的負荷の軽減、並びに管
理の煩雑さの軽減を実現した廃水の処理法及び廃水処理
装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】鋭意研究の結果、本発明
者らは、従来、電気分解処理による廃水の浄化作用の研
究過程において、BOD負荷の自動調整の可能性が明ら
かとなり、更なる検討した結果見出したものである。即
ち、下記構成により本発明の目的を達成することが見出
された。 (1) 廃水を処理するときに、電解装置の電極により
廃水に通電すると同時に、廃水中のBOD負荷を測定
し、その測定された結果に基づいて該廃水内の通電量を
変動させて、廃水中の汚泥負荷を所望の範囲に調整する
ことを特徴とする汚泥負荷調整方法。 (2) 廃水中のBOD負荷を検知し、該検知された検
出信号と予め設定された閾値とが比較可能な制御手段か
ら出される制御信号により該廃水内の通電量を自動的に
変動させる上記(1)に記載の汚泥負荷調整方法。 (3) 廃水中のBOD負荷を検知する検知手段、及び
該検知手段による検知結果に基づいて廃水内の通電量を
変動することができる電解装置を有することを特徴とす
る汚泥負荷調整装置。 (4) 廃水中のBOD負荷を検知する検知手段、該検
知手段からの検出信号を入力するとともに、該検出信号
と予め設定された閾値とを比較して制御信号を出す制御
手段、及び該制御手段からの信号により廃水内の通電量
を自動的に変動することができる電解装置を有する請求
項3に記載の汚泥負荷調整装置。
【0011】(5) BOD負荷を検知する検知手段
が、電気抵抗検出センサーである上記(3)又は(4)
に記載の汚泥負荷調整装置。 (6) 活性汚泥を用いた廃水の処理方法において、活
性汚泥処理の前に、電解装置の電極により廃水に通電す
ると同時に、廃水内のBOD負荷を測定し、該測定結果
に基づいて該廃水内の通電量を変動させて廃水中の汚泥
負荷を活性汚泥処理に適した範囲にすることを特徴とす
る廃水の処理方法。 (7) 廃水内のBOD負荷を検知した検出信号と予め
設定された閾値とが比較可能な制御手段から出される制
御信号により該廃水内の通電量を自動的に変動させる上
記(6)に記載の廃水の処理方法。 (8) 廃水の処理工程に従って、上記(3)〜(5)
のいずれか1つに記載の汚泥負荷調整装置と、活性汚泥
処理槽とをこの順で設けたことを特徴とする廃水の処理
装置。
【0012】本発明は、有機性物質を含む廃水に対し
て、下記、の関係が判明したことに基づいている。 電解量とBOD負荷の除去量とは一定の関係で制御で
きる。 〔電解量=(電解電流×時間)/処理水量〕 BODを含む廃水の電気抵抗とBOD負荷の値との間
には、廃水ごとに一定の関係がある。即ち、図2は、B
OD負荷を含む廃水として代表的な米とぎ汁およびうど
んの茹で汁に対してのBOD濃度と電気抵抗(kΩ・c
-1)の関係の例を示したグラフである。これをみる
と、米とぎ汁およびうどんの茹で汁のいずれにおいても
BOD負荷(相対濃度)が大きいと、電気抵抗が低くな
ることが判る。また、図3は、うどんの茹で汁における
電解量(クーロン/リットル)とBOD除去率(最初の
BOD濃度に対する割合、値が小さい程BODが除去さ
れている)との関係の例を示すグラフである。電解量が
大きいとBODが除去率が向上していることが判る。こ
こで、BODの除去率は微量の電解促進剤(例えば、硫
酸バンド等)を加えることで広い範囲に変えることがで
きる。
【0013】図2及び図3に示す2つのグラフに基づけ
ば、汚泥負荷が広い範囲に変化する流入廃水に対して、
電解処理を行うことにより、BOD負荷を除去できると
同時に、廃水中のBOD負荷が電気抵抗、電流値等の電
気的な数値に見事に変換できることが判る。従って、本
発明のように、汚泥負荷が広い範囲に変化する流入廃水
に対して、電解装置により電解処理しつつ、該廃水のB
OD負荷を測定し、その測定した結果を電解処理にフィ
ードバックして、電解処理の通電量を調節することによ
り、汚泥負荷を活性汚泥処理に適した所望の変動範囲に
制御することが可能となる。本発明の方法及び装置は、
例え成分変化、濃度変化が発生する廃水に対しても、廃
水中のBOD負荷を検知し、該検知された検出信号を入
力するとともに該検出信号と予め設定された閾値とを比
較することが可能な制御手段の制御信号により該廃水内
の通電量を自動的に変動させることにより、自動的且つ
安定的に汚泥負荷の調整が可能となる。上記制御手段の
閾値は、廃水の成分、濃度等によって適宜設定すること
ができる。本発明において、電解装置の具体的構成とし
ては、例えば1つ以上の電極、通電量制御できる電源、
電解槽、必要により電解処理により発生する汚泥を除去
する手段(スクレーバー、濾過装置等)を有するもので
ある。
【0014】本発明の方法及び装置は、各種油脂類、各
種染料、強酸性薬品、強アルカリ性薬品、タンパク質
類、塩類、界面活性剤類、重金属類、クローム類、その
他有機化合物及び無機化合物、並びにそれらの混合物を
種々の濃度で含む産業排水に適用できる。例えば、上記
排水成分の濃度が低い一般公共下水道水から該濃度が高
い皮革排水まで、使用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を挙げて
本発明を具体的に説明するが、この形態は本発明を限定
するものではない。
【0016】本発明の汚泥負荷調整装置の一態様を図4
に示す。図4の汚泥負荷調整装置10は、複数の電極板
11(E1 〜En )を備えた電解処理槽12、電解処理
水を貯留し、電気抵抗検出センサー13を備えた電解処
理水貯留槽14、電解処理により分離浮上した汚泥15
を処理するスクレーバー16、浮上分離した汚泥を貯留
する浮上汚泥槽17、装置の電解処理用電圧、電流及び
電源の調整装置、廃水・汚泥等の搬送ポンプ用電源、流
入廃水及び電解処理水の電気抵抗検出器からの信号によ
り、電解装置を制御する回路等の汚泥負荷調整装置を制
御する制御装置18から構成される。
【0017】汚泥負荷調整装置10の動作は以下の如く
である。まず、予め廃水中の汚泥負荷の最大、最小変動
範囲並びにその時の廃水の電気抵抗値を測定し、それに
基づき活性汚泥処理に適した変動範囲以内の汚泥負荷に
処理するように電解条件を決定し、装置の電解量を設定
する。また、汚泥負荷の調整を自動的に行う場合には、
廃水の電気抵抗値を測定した結果から、制御装置18内
の電解装置を制御する回路の電気抵抗の閾値を設定す
る。流入廃水1は、搬送ポンプにより一定流量にて、電
解処理槽12の下方から電解電極板11の下方に流入さ
せる。流入した廃水は電極板11からの通電により一定
時間電解処理され、一部のBOD成分が分離浮上し、浮
上汚泥15となる。この浮上汚泥15は、スクレーバー
16により、浮上汚泥槽17に送られ、最終的には従来
の活性汚泥処理システムの余剰汚泥と一緒に処理され
る。ここで、浮上汚泥15の除去手段としては、他の方
法(濾過膜により濾過する方法、電解処理槽12からオ
ーバーフローさせる方法等)により分離してもよい。し
かし、上記スクレーバー16による除去が、操作上及び
設備コスト上好ましい。浮上汚泥が除去され、且つ電解
処理された廃水は、電解処理槽12の上方から電解処理
水貯留槽14に流入する。この貯留槽14において、電
気抵抗検出センサー13により廃水中の電気抵抗を測定
する。ここで、電気抵抗以外に電流値を検出してもよ
い。
【0018】ここで、電気抵抗検出センサー13により
電解処理水の抵抗値を検出し、抵抗値が一定値より大き
くなった場合(即ち、汚泥負荷が必要以上に小さくなっ
た場合)には、電解処理電源を切ったり、電解処理の電
流、電圧を小さくするように設定された抵抗上限値によ
り制御する。例えば、リミッタースウィッチ、メーター
スウィッチ等で自動制御することができる。更に、電気
抵抗検出センサー13により電解処理水の抵抗値を検出
したり、電解処理する前の廃水に電気抵抗検出センサー
を別途設置して、流入廃水の汚泥負荷を検出し、汚泥負
荷が予定よりも大きくなる(廃水の抵抗値は小さくな
る)場合には、電解量を大きくするように、電解処理の
電流、電圧を大きくするように設定された抵抗下限値に
より調整する。このように、流入廃水中のBOD負荷が
著しく変動したとしても、廃水中の電気抵抗値を検知し
て、その情報を電解処理に人手あるいは自動的にフィー
ドバックすることにより、廃水中のBOD負荷を適切に
調節でき、その処理水を活性汚泥槽に送った場合、安定
的且つ有効に活性汚泥処理することができる。
【0019】上記図4に示す装置を用いて、うどんの茹
で汁中のBOD(mg/リットル)を6000から240
00に変動させて、電解処理を行った。電解量を0.1
×3600クーロン/リットル(図5のグラフの鎖
線)、0.25×3600クーロン/リットル(図5の
グラフの破線)または0.5×3600クーロン/リッ
トル(図5のグラフの実線)にして、汚泥負荷を調整し
た。このとき、電解処理前の廃水の電気抵抗は1400
0〜18000kΩ・cm-1であった。
【0020】その結果を図5に示した。図5に示すよう
に、各々の電解量で、電解処理水が1100〜2900
mg/リットル、600〜1650mg/リットル、250
〜500mg/リットルのBOD値に調整できた。これ
は、BOD値が15000±9000変動しても、20
00±900、1125±525、375±125の変
動巾までBOD値が除去されている。これらの結果か
ら、該電解処理水中のBOD負荷を電気抵抗の測定の結
果から、活性汚泥処理する好適な条件に効率的、安定的
且つ自動的に適宜調整でき、廃水処理が効果的に且つ安
定的にできることが判る。
【0021】上記図4に示すような本発明の汚泥負荷調
整装置は、好ましくは活性汚泥槽の前に設置する。しか
し、活性汚泥槽以外にも汚泥負荷の調整が必要な処理の
前に設置することができる。即ち、本発明の汚泥負荷調
整装置により、廃水の汚泥負荷を所望に調整し、該調整
された廃水を活性汚泥処理のような次の工程に供給し
て、効率的で且つ安定的な廃水処理が可能となる。次
に、本発明の汚泥負荷調整装置を活性汚泥による廃水の
処理装置と組み合わせて使用する場合の装置の態様を図
6及び図7に示す。図6は、前記図4に示すような本発
明の汚泥負荷調整装置を図1に示す装置の最初沈殿槽2
と活性汚泥槽3の間に組み入れた装置を示す。最初沈殿
槽2からの廃水を汚泥負荷調整装置により汚泥負荷を活
性汚泥処理に好適な範囲に調整し、その電解処理水を次
の工程である活性汚泥槽3に送液する。また、汚泥負荷
調整装置内に設置された電気抵抗を測定するセンサー1
3の他に、最初沈殿槽2の廃水の電気抵抗を測定するセ
ンサー20を設置し、汚泥負荷調整装置に流入する廃水
の汚泥負荷を測定し、汚泥負荷が大きく変動した場合に
は、電解処理の電極に流す電流、電圧をその変化に合わ
せて変動させる。この場合、該電気抵抗を測定するセン
サー20により検知した検出信号を、汚泥負荷調整装置
内の電解処理の制御装置に送り、電気抵抗の変化に合わ
せて電解処理の通電量を自動的に変動させることが好ま
しい。図6に示す装置は、廃水中の汚泥負荷の値、及び
該値の変動範囲も大きい場合に好ましい装置であり、流
入廃水全量を電解装置にて制御している。
【0022】図7に示す装置は、図6に示す装置におい
て、汚泥負荷調整装置10の前に流入廃水を分配する分
配弁21を設け、汚泥負荷が調整された廃水と該処理が
されていない廃水を廃水混合槽22で混合して、汚泥負
荷調整装置10に流入する廃水量を調整する。それによ
り、汚泥負荷が調整された廃水と未処理の廃水との混合
廃水が適当な負荷範囲になるようにする。また、この場
合に電気抵抗を測定するセンサー13を廃水混合槽22
の廃水に設置し、活性汚泥槽3に流入する直前の廃水の
電気抵抗を検知して、その検出信号を汚泥負荷調整装置
10の電解処理の制御装置に送り、電気抵抗の変化に合
わせて電解処理の通電量を自動的に変動させることが好
ましい。他の装置構成、工程は前記図6と同様である。
図7に示す装置は、廃水中の汚泥負荷の値が比較的大き
くない場合か、あるいは該値の変動範囲が短時間だけ大
きくなる場合に好ましい装置の態様である。この場合に
は、負荷制御用電解装置の必要処理水量が小さくできる
ため、装置の費用が軽減できる。
【0023】
【発明の効果】本発明により、廃水中の汚泥負荷を効率
的且つ安定的に調整でき、経済的負担及び設備を管理す
るための手間の軽減を実現した廃水の汚泥負荷調整法お
よび汚泥負荷調整装置、更に効率的且つ安定的に廃水処
理ができ、経済的負荷の軽減、並びに管理の煩雑さの軽
減を実現した廃水の処理法及び廃水処理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の活性汚泥を用いた廃水処理装置を示す図
である。
【図2】廃水中のBOD濃度と電気抵抗の関係を示すグ
ラフである。
【図3】廃水の電解量と電気抵抗の関係を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の汚泥負荷調整装置の一態様を示す図で
ある。
【図5】本発明により廃水の汚泥負荷を調整した結果を
示すグラフである。
【図6】本発明の廃水処理装置の一態様を示す図であ
る。
【図7】本発明の廃水処理装置の一態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 流入廃水 2 最初沈殿槽 3 活性汚泥槽 4 最終沈殿槽 5 返送汚泥 10 汚泥負荷調整装置 11 電極 12 電解処理槽 13 電気抵抗検出センサー 14 電解処理水貯留槽 15 浮上汚泥 16 スクレーバー 17 浮上汚泥槽 18 制御装置 20 電気抵抗検出センサー 21 分配弁 22 廃水混合槽

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃水を処理するときに、電解装置の電極
    により廃水に通電すると同時に、廃水中のBOD負荷を
    測定し、その測定された結果に基づいて該廃水内の通電
    量を変動させて、廃水中の汚泥負荷を所望の範囲に調整
    することを特徴とする汚泥負荷調整方法。
  2. 【請求項2】 廃水中のBOD負荷を検知し、該検知さ
    れた検出信号と予め設定された閾値とが比較可能な制御
    手段から出される制御信号により該廃水内の通電量を自
    動的に変動させる請求項1に記載の汚泥負荷調整方法。
  3. 【請求項3】 廃水中のBOD負荷を検知する検知手
    段、及び該検知手段による検知結果に基づいて廃水内の
    通電量を変動することができる電解装置を有することを
    特徴とする汚泥負荷調整装置。
  4. 【請求項4】 廃水中のBOD負荷を検知する検知手
    段、該検知手段からの検出信号を入力するとともに、該
    検出信号と予め設定された閾値とを比較して制御信号を
    出す制御手段、及び該制御手段からの信号により廃水内
    の通電量を自動的に変動することができる電解装置を有
    する請求項3に記載の汚泥負荷調整装置。
  5. 【請求項5】 BOD負荷を検知する検知手段が、電気
    抵抗検出センサーである請求項3又は4に記載の汚泥負
    荷調整装置。
  6. 【請求項6】 活性汚泥を用いた廃水の処理方法におい
    て、活性汚泥処理の前に、電解装置の電極により廃水に
    通電すると同時に、廃水内のBOD負荷を測定し、該測
    定結果に基づいて該廃水内の通電量を変動させて廃水中
    の汚泥負荷を活性汚泥処理に適した範囲にすることを特
    徴とする廃水の処理方法。
  7. 【請求項7】 廃水内のBOD負荷を検知した検出信号
    と予め設定された閾値とが比較可能な制御手段から出さ
    れる制御信号により該廃水内の通電量を自動的に変動さ
    せる請求項6に記載の廃水の処理方法。
  8. 【請求項8】 廃水の処理工程に従って、請求項3〜5
    のいずれか1項に記載の汚泥負荷調整装置と、活性汚泥
    処理槽とをこの順で設けたことを特徴とする廃水の処理
    装置。
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JPH0975973A (ja) 1997-03-25

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