JP2736475B2 - 開閉蓋付き木製小物箱及びその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、比較的小さい物を入れる開閉蓋付き木製小
物箱であって、例えば、学校等で子供達が教材として作
るのに好適な開閉蓋付き木製小物箱及びその製造方法に
関するものである。

（従来の技術） 従来は、箱本体の後板に蓋体の後板を、これらの対向
縁側左右端部に長方形状の蝶番を介して前後方向へ開閉
自在に取付けたり、或いは箱本体の後板の上縁側左右端
部に蓋体の後面左右端部を、長方形状の蝶番を介して前
後方向へ開閉自在に取付けていた。

一部では、箱本体及び蓋体への蝶番の取付けを容易に
するために、箱本体の後板と蓋体の後板との対向縁側左
右端部や、箱本体の後板の上縁側左右端部及び蓋体の後
面左右端部等に両方で長方形状を成す一対の蝶番取付溝
部を夫々成形し、この各蝶番取付溝部に蝶番を嵌込んで
ネジ止めするようにしていた。

（発明が解決しようとする課題） ところが、前者は箱本体の後板と蓋体の後板との対向
縁側左右端部や、箱本体の後板の上縁側左右端部及び蓋
体の後面左右端部等に蝶番を取付ける際に、蝶番の取付
位置や蝶番の取付向きが決定できず、箱本体及び蓋体に
蝶番を取付けるのが困難であった。一方、後者は箱本体
及び蓋体に蝶番を取付けるのは容易であっても、箱本体
の後板と蓋体の後板との対向縁側左右端部や、箱本体の
後板の上縁側左右端部及び蓋体の後面左右端部等に両方
で長方形状を成す一対の蝶番取付溝部を夫々成形する際
に、各蝶番取付溝部が長方形状であるため、フライス盤
に取付けたエンドミル等では成形することができず、製
造が著しく面倒であり、量産には不向きでコストアップ
の要因になっていた。

そこで、本発明は、上述のような課題を解決するため
に創出されたもので、蝶番の取付位置と蝶番の取付向き
とを決定できて、箱本体及び蓋体に蝶番を極めて容易に
取付できるようにするばかりでなく、製造が著しく簡単
であって、量産に最適で頗る安価になるような開閉蓋付
き木製小物箱及びその製造方法を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 上述のような目的を達成するために、本発明の開閉蓋
付き木製小物箱は、比較的小さい物を入れる箱本体の後
板に蓋体の後板を、これらの対向縁側左右端部に夫々設
けられた両方で略楕円形状を成す一対の略半楕円形状の
蝶番取付溝部に略楕円形状の蝶番を介して開閉自在に取
付けたものである。

また、本発明の開閉蓋付き木製小物箱は、箱本体の後
板の上縁側左右端部と蓋体の後面左右端部とに、両方で
略舌片形状を成す略半楕円形状の蝶番取付溝部と長方形
状の蝶番取付溝部とを夫々凹設し、この箱本体の後板に
蓋体を、両方で略舌片形状を成す各蝶番取付溝部に略舌
片形状の蝶番を介して開閉自在に取付けても良い。

一方、本発明の開閉蓋付き木製小物箱の製造方法は、
一体に組立てた箱本体の後板と蓋体の後板との対向縁側
左右端部に位置すべく所定位置に一対の蝶番取付溝部を
円形状に夫々成形した後、この各蝶番取付溝部の中心部
に沿った部分を所定幅切断して箱本体と蓋体とに分離し
て、箱本体の後板と蓋体の後板との対向縁側左右端部に
略半楕円形状の蝶番取付溝部を夫々成形し、この箱本体
と蓋体との略半楕円形状の各蝶番取付溝部同志を合わせ
て両方で略楕円形状の各蝶番取付溝部を夫々構成し、こ
の略楕円形状の各蝶番取付溝部に略楕円形状の蝶番の各
取付片を、箱本体の後板に蓋体の後板が前後方向へ開閉
自在になるように取付けるものである。

また、本発明の開閉蓋付き木製小物箱の製造方法は、
箱本体の２枚分の後板の上下幅方向中央部所定位置に一
対の蝶番取付溝部を円形状に夫々成形した後、この各蝶
番取付溝部の中心部に沿った部分を所定幅切断して箱本
体の２枚の後板に分離して、箱本体の２枚の後板の上縁
側左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部を夫々成形
し、一方、数枚重ねた蓋体の後面左右端部に一対の蝶番
取付溝部を連続的に長方形状に夫々成形するか、或いは
蓋体の数枚分の厚さの１枚板の後面左右端部に長方形状
の一対の蝶番取付溝部を夫々成形した後、１枚分の厚さ
の蓋体に順次スライスするかし、前記箱本体の略半楕円
形状の各蝶番取付溝部と前記蓋体の長方形状の各蝶番取
付溝部とを合わせて両方で略舌片形状の各蝶番取付溝部
を夫々構成し、この略舌片形状の各蝶番取付溝部に略舌
片形状の蝶番の各取付片を、箱本体の後板に蓋体が前後
方向へ開閉自在になるように取付けても良い。

（作用） そして、上述のような技術的手段により、箱本体及び
蓋体に蝶番を取付ける際に、一対の蝶番取付溝部に蝶番
を嵌込んでネジ止めできるようにし、且つ各蝶番取付溝
部に蝶番を嵌込んだ際に、蝶番の回転を防止できるよう
にする。また、箱本体と蓋体とに略半楕円形状の蝶番取
付溝部を夫々成形する際に、一体に組立てた箱本体と蓋
体とに蝶番を取付けるべく所定位置に一対の蝶番取付溝
部を、フライス盤に取付けたエンドミル等で円形状に夫
々成形できるようにする。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

本発明の第１実施例の木製小物箱は、第１図に示すよ
うに、底板、前板、後板１、左側板、右側板２から成る
箱本体３と、天板４、前板、後板５、左側板、右側板６
から成る蓋体７とを形成し、この箱本体３の後板１と蓋
体７の後板５との対向縁側左右端部に、両方で略楕円形
状を成す一対の略半楕円形状の蝶番取付溝部8,9を夫々
凹設し、そして、箱本体３の後板１に蓋体７の後板５
を、これらの対向縁側左右端部の各蝶番取付溝部8,9に
略楕円形状の蝶番10を嵌込んでネジ11にて前後方向へ開
閉自在に取付けたものである。

前記蝶番10は、２個のネジ孔12が適宜間隔に穿設され
た一対の略半楕円形状の取付片13の直辺側同志を略楕円
形状に揺動自在に軸支するように形成されている。

次に、この第１実施例の木製小物箱の製造方を説明す
る。

先ず、第２図に示すように底板、前板、後板１、左側
板、右側板２から成る箱本体３と、天板４、前板、後板
５、左側板、右側板６から成る蓋体７とを一体に組立て
る。この場合、箱本体３及び蓋体７の前板同志、箱本体
３及び蓋体７の後板1,5同志、箱本体３及び蓋体７の左
側板同志、箱本体３及び蓋体７の右側板2,6同志はこれ
ら両方合わせた所望の上下幅より若干広い１枚板とす
る。この一体に組立てた箱本体３の後板１と蓋体７の後
板５との対向縁側左右端部に位置すべく所定位置に、フ
ライス盤に取付けたエンドミル等で一対の蝶番取付溝部
8,9を円形状に夫々成形する。

その後、第３図に示すようにその各蝶番取付溝部8,9
の中心部に沿つた箱本体３及び蓋体７の各前板、後板1,
5、左側板、右側板2,6を所定幅（略5mm）14切断して箱
本体３と蓋体７とに分離して、箱本体３の後板１と蓋体
７の後板５との対向縁側左右端部に略半楕円形状の蝶番
取付溝部8,9を夫々成形する。

そして、第４図に示すようにその箱本体３と蓋体７と
の略半楕円形状の各蝶番取付溝部8,9同志を合わせて両
方で略楕円形状の各蝶番取付溝部8,9を夫々構成した
後、第５図に示すようにその略楕円形状の各蝶番取付溝
部8,9に略楕円形状の蝶番10の各取付片13を、各ネジ孔1
2にネジ11を介して、箱本体３の後板１に蓋体７の後板
５が前後方向へ開閉自在になるように取付ける。

また、本発明の第２実施例の木製小物箱は、第６図に
示すように底板、前板、後板15、左側板、右側板16から
成る箱本体17と、蓋体18から成る蓋体19とを形成し、こ
の箱本体17の後板15の上縁側左右端部と蓋体19の後面左
右端部とに、両方で略舌片形状を成す略半楕円形状の蝶
番取付溝部20と長方形状の蝶番取付溝部21とを夫々凹設
し、そして、箱本体17の後板15に蓋体19の蓋体18を、こ
れらの蝶番取付溝部20,21に略舌片形状の蝶番22を嵌込
んでネジ23にて前後方向へ開閉自在に取付けたものであ
る。

前記蝶番22は、２個のネジ孔24が適宜間隔に穿設され
た略半楕円形状の取付片25の直辺側に、同じく２個のネ
ジ孔24が適宜間隔に穿設された長方形状の取付片26を略
舌片形状に揺動自在に軸支するように形成されている。

尚、図中の符号27は箱本体17の前板、後板15、左側
板、右側板16の夫々の下部に凹設した装飾部である。

次に、この第２実施例の木製小物箱の製造方法を説明
する。

先ず、第７図に示すように箱本体17の２枚分の後板15
の上下幅方向中央部所定位置に、フライス盤に取付けた
エンドミル等で一対の蝶番取付溝部20を円形状に夫々成
形する。この場合、箱本体17の後板15を２枚分合わせた
所要の上下幅より若干広い１枚板とする。

その後、第８図に示すようにその各蝶番取付溝部20の
中心部に沿つた部分を所定幅（略5mm）28切断して箱本
体の２枚の後板15に分離して、箱本体17の２枚の後板15
の上縁側左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部20を夫
々成形する。

一方、第９図に示すように数枚（図中は５枚）重ねた
蓋体19の蓋体18の後面左右端部に、フライス盤に取付け
たエンドミル等で一対の蝶番取付溝部21を連続的に長方
形状に夫々成形する。また、この長方形状の蝶番取付溝
部21の他の成形方法としては、第10図に示すように蓋体
19の数枚分の厚さの１枚板の後面左右端部に前述と同様
に長方形状の一対の蝶番取付溝部21を夫々成形した後、
１枚分の厚さの蓋体19に順次スライスしても良い。

そして、第11図に示すように前記箱本体17の略半楕円
形状の各蝶番取付溝部20と前記蓋体19の長方形状の各蝶
番取付溝部21とを合わせて両方で略舌片形状の各蝶番取
付溝部20,21を夫々構成した後、第12図に示すようにそ
の略舌片形状の各蝶番取付溝部20,21に略舌片形状の蝶
番22の各取付片25,26を、各ネジ孔24にネジ23を介し
て、箱本体17の後板15に蓋体19の蓋体18が前後方向へ開
閉自在になるように取付ける。

（発明の効果） 本発明の第１実施例の開閉蓋付き木製小物箱は、上述
のように箱本体３の後板１に蓋体７の後板５を、これら
の対向縁側左右端部に夫々設けられた両方で略楕円形状
を成す一対の略半楕円形状の蝶番取付溝部8,9に略楕円
形状の蝶番10を介して開閉自在に取付けたことにより、
箱本体３及び蓋体７の各後板1,5に蝶番10を取付ける際
に、一対の蝶番取付溝部8,9に蝶番10を嵌込んでネジ11
止めできるため、蝶番10の取付位置を決定できること
と、各蝶番取付溝部8,9が両方で略楕円形状を成し、且
つ蝶番10が略楕円形状であるから、各蝶番取付溝部8,9
に蝶番10を嵌込んだ際に、蝶番10が回転しないため、蝶
番10の取付向きも決定できることとが相俟って、箱本体
３及び蓋体７に蝶番10を極めて容易に取付けることがで
きる。

また、本発明の第２実施例の開閉蓋付き木製小物箱
は、箱本体17の後板15の上縁側左右端部と蓋体19の後面
左右端部とに、両方で略舌片形状を成す略半楕円形状の
蝶番取付溝部20と長方形状の蝶番取付溝部21とを夫々凹
設し、この箱本体17の後板15に蓋体19を、両方で略舌片
形状を成す各蝶番取付溝部20,21に略舌片形状の蝶番22
を介して開閉自在に取付けたことにより、箱本体17の後
板15及び蓋体19の後面に蝶番22を取付ける際に、一対の
蝶番取付溝部20,21に蝶番22を嵌込んでネジ23止めでき
るため、蝶番22の取付位置を決定できることと、各蝶番
取付溝部20,21が両方で略舌片形状を成し、且つ蝶番22
が略舌片形状であるから、各蝶番取付溝部20,21に蝶番2
2を嵌込んだ際に、蝶番22が回転しないため、蝶番22の
取付向きも決定できることとが相俟って、第１実施例と
同様に箱本体17及び蓋体19に蝶番22を極めて容易に取付
けることができる。

一方、本発明の第１実施例の開閉蓋付き木製小物箱の
製造方法は、上述のように一体に組立てた箱本体３の後
板１と蓋体７の後板５との対向縁側左右端部に位置すべ
く所定位置に一対の蝶番取付溝部8,9を円形状に夫々成
形した後、この各蝶番取付溝部8,9の中心部に沿った部
分を所定幅14切断して箱本体３と蓋体７とに分離して、
箱本体３の後板１と蓋体７の後板５との対向縁側左右端
部に略半楕円形状の蝶番取付溝部8,8を夫々成形し、こ
の箱本体３と蓋体７との略半楕円形状の各蝶番取付溝部
8,9同志を合わせて両方で略楕円形状の各蝶番取付溝部
8,9を夫々構成し、この略楕円形状の各蝶番取付溝部8,9
に略楕円形状の蝶番10の各取付片13を、箱本体３の後板
１に蓋体７の後板５が前後方向へ開閉自在になるように
取付けることにより、箱本体３の後板１と蓋体７の後板
５との対向縁側左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部
8,9を夫々成形する際に、一体に組立てた箱本体３の後
板１と蓋体７の後板５との対向縁側左右端部に位置すべ
く所定位置に一対の蝶番取付溝部8,9を、フライス盤に
取付けたエンドミル等で円形状に夫々成形できるため、
製造が著しく簡単であり、量産に最適で頗る安価に提供
することができる。

また、本発明の第２実施例の開閉蓋付き木製小物箱の
製造方法は、箱本体17の２枚分の後板15の上下幅方向中
央部所定位置に一対の蝶番取付溝部20を円形状に夫々成
形した後、この各蝶番取付溝部20の中心部に沿った部分
を所定幅28切断して箱本体２の２枚の後板15に分離し
て、箱本体17の２枚の後板15の上縁側左右端部に略半楕
円形状の蝶番取付溝部20を夫々成形し、一方、数枚重ね
た蓋体19の後面左右端部に一対の蝶番取付溝部21を連続
的に長方形状に夫々成形するか、或いは蓋体19の数枚分
の厚さの１枚板の後面左右端部に長方形状の一対の蝶番
取付溝部21を夫々成形した後、１枚分の厚さの蓋体19に
順次スライスするかし、前記箱本体17の略半楕円形状の
各蝶番取付溝部20と前記蓋体19の長方形状の各蝶番取付
溝部21とを合わせて両方で略舌片形状の各蝶番取付溝部
20,21を夫々構成し、この略舌片形状の各蝶番取付溝部2
0,21に略舌片形状の蝶番22の各取付片25,26を、箱本体1
7の後板15に蓋体19が前後方向へ開閉自在になるように
取付けることにより、箱本体17の２枚の後板15の上縁側
左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部20を夫々成形す
る際に、箱本体17の２枚分の後板15の上下幅方向中央部
所定位置に一対の蝶番取付溝部20を、フライス盤に取付
けたエンドミル等で円形状に夫々成形できるため、第１
実施例と同様に製造が著しく簡単であり、量産に最適で
頗る安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の第１実施例を示すもので、
第１図は第１実施例の木製小物箱の斜視図、第２図乃至
第５図は同上の木製小物箱の製造方法を示す工程図で、
第２図は一体に組立てた箱本体と蓋体との後板の所定位
置に一対の蝶番取付溝部を円形状に夫々成形した状態、
第３図はその各蝶番取付溝部の中心部に沿つた部分を所
定幅切断して箱本体と蓋体とに分離した状態、第４図は
その箱本体と蓋体との略半楕円形状の各蝶番取付溝部同
志を合わせて略楕円形状の各蝶番取付溝部を夫々構成し
た状態、第５図はその略楕円形状の各蝶番取付溝部に蝶
番をネジ止めした状態、第６図乃至第12図は本発明の第
２実施例を示すもので、第６図は第２実施例の木製小物
箱の斜視図、第７図乃至第12図は同上の木製小物箱の製
造方法を示す工程図で、第７図は箱本体の２枚分の後板
の上下幅方向中央部所定位置に一対の蝶番取付溝部を円
形状に夫々成形した状態、第８図はその各蝶番取付溝部
の中心部に沿つた部分を所定幅切断して箱本体の２枚の
後板に分離した状態、第９図は蓋体の数枚重ねて所定位
置に一対の蝶番取付溝部を長方形状に夫々成形した状
態、第10図はこの長方形状の蝶番取付溝部の他の成形方
法で数枚分の厚さの蓋体を重ねて長方形状の蝶番取付溝
部の成形後、１枚分の厚さの蓋体に順次スライスした状
態、第11図はその箱本体と蓋体との各蝶番取付溝部同志
を合わせた略舌片形状の各蝶番取付溝部を夫々構成した
状態、第12図はその略舌片形状の各蝶番取付溝部に蝶番
をネジ止めした状態である。 １……後板、２……右側板、３……箱本体、４……天
板、５……後板、６……右側板、７……蓋体、８……蝶
番取付溝部、９……蝶番取付溝部、10……蝶番、11……
ネジ、12……ネジ孔、13……取付片、14……所定幅、15
……後板、16……右側板、17……箱本体、18……蓋体、
19……蓋体、20……蝶番取付溝部、21……蝶番取付溝
部、22……蝶番、23……ネジ、24……ネジ孔、25……取
付片、26……取付片、27……装飾部、28……所定幅。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】比較的小さい物を入れる箱本体の後板に蓋
   体の後板を、これらの対向縁側左右端部に夫々設けられ
   た両方で略楕円形状を成す一対の略半楕円形状の蝶番取
   付溝部に略楕円形状の蝶番を介して開閉自在に取付けた
   ことを特徴とする開閉蓋付き木製小物箱。
2. 【請求項２】箱本体の後板の上縁側左右端部と蓋体の後
   面左右端部とに、両方で略舌片形状を成す略半楕円形状
   の蝶番取付溝部と長方形状の蝶番取付溝部とを夫々凹設
   し、この箱本体の後板に蓋体を、両方で略舌片形状を成
   す各蝶番取付溝部に略舌片形状の蝶番を介して開閉自在
   に取付けた請求項１記載の開閉蓋付き木製小物箱。
3. 【請求項３】一体に組立てた箱本体の後板と蓋体の後板
   との対向縁側左右端部に位置すべく所定位置に一対の蝶
   番取付溝部を円形状に夫々成形した後、この各蝶番取付
   溝部の中心部に沿った部分を所定幅切断して箱本体と蓋
   体とに分離して、箱本体の後板と蓋体の後板との対向縁
   側左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部を夫々成形
   し、この箱本体と蓋体との略半楕円形状の各蝶番取付溝
   部同志を合わせて両方で略楕円形状の各蝶番取付溝部を
   夫々構成し、この略楕円形状の各蝶番取付溝部に略楕円
   形状の蝶番の各取付片を、箱本体の後板に蓋体の後板が
   前後方向へ開閉自在になるように取付けることを特徴と
   する開閉蓋付き木製小物箱の製造方法。
4. 【請求項４】箱本体の２枚分の後板の上下幅方向中央部
   所定位置に一対の蝶番取付溝部を円形状に夫々成形した
   後、この各蝶番取付溝部の中心部に沿った部分を所定幅
   切断して箱本体の２枚の後板に分離して、箱本体の２枚
   の後板の上縁側左右端部に略半楕円形状の蝶番取付溝部
   を夫々成形し、一方、数枚重ねた蓋体の後面左右端部に
   一対の蝶番取付溝部を連続的に長方形状に夫々成形する
   か、或いは蓋体の数枚分の厚さの１枚板の後面左右端部
   に長方形状の一対の蝶番取付溝部を夫々成形した後、１
   枚分の厚さの蓋体に順次スライスするかし、前記箱本体
   の略半楕円形状の各蝶番取付溝部と前記蓋体の長方形状
   の各蝶番取付溝部とを合わせて両方で略舌片形状の各蝶
   番取付溝部を夫々構成し、この略舌片形状の各蝶番取付
   溝部に略舌片形状の蝶番の各取付片を、箱本体の後板に
   蓋体が前後方向へ開閉自在になるように取付ける請求項
   ３記載の開閉蓋付き木製小物箱の製造方法。