JP2736331B2 - 太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法 - Google Patents
太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法Info
- Publication number
- JP2736331B2 JP2736331B2 JP8064304A JP6430496A JP2736331B2 JP 2736331 B2 JP2736331 B2 JP 2736331B2 JP 8064304 A JP8064304 A JP 8064304A JP 6430496 A JP6430496 A JP 6430496A JP 2736331 B2 JP2736331 B2 JP 2736331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- heat
- gas
- reaction
- aqueous medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
- Y02P20/133—Renewable energy sources, e.g. sunlight
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽熱を利用したセ
ルロース系バイオマスからの水素の製造方法に関するも
のである。
ルロース系バイオマスからの水素の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】水素を製造する方法には大きく分けて、
炭素原料の水蒸気改質反応により製造する方法、亜硫酸
ガスとヨウ素あるいは臭素と水との化学反応により製造
する方法、水の電気分解により製造する方法の3つがあ
る。現在、産業界で広く行われている方法は、この中で
炭素原料の水蒸気改質反応法である。これは、有機物を
水蒸気雰囲気中で十分高温(800〜1,200℃)で
加熱すると、有機物が分解し、水素と一酸化炭素とから
なる合成ガスになる反応である(CHxOy+(1−
y)H2O→(x/2+1−y)H2+CO)。現在は、
炭素原料として天然ガスや石油などの化石燃料を用い、
原料の一部を燃焼することで反応に必要な高温を得てい
る。一方、化石燃料の大量使用が大気中の二酸化炭素濃
度を増加させ、それに起因する地球規模の環境破壊が危
惧されている。そこで、炭素原料として再生可能な木材
等のようなバイオマスを用い、反応に必要な高温を太陽
熱を集光することで得ようとする研究が広く行われてい
る。しかしながら、この方法は高温が必要であることか
ら、大規模な太陽熱の集光システムが必要になるばかり
でなく、高温で作動する新しい熱媒体も必要になり、実
用化は困難である。
炭素原料の水蒸気改質反応により製造する方法、亜硫酸
ガスとヨウ素あるいは臭素と水との化学反応により製造
する方法、水の電気分解により製造する方法の3つがあ
る。現在、産業界で広く行われている方法は、この中で
炭素原料の水蒸気改質反応法である。これは、有機物を
水蒸気雰囲気中で十分高温(800〜1,200℃)で
加熱すると、有機物が分解し、水素と一酸化炭素とから
なる合成ガスになる反応である(CHxOy+(1−
y)H2O→(x/2+1−y)H2+CO)。現在は、
炭素原料として天然ガスや石油などの化石燃料を用い、
原料の一部を燃焼することで反応に必要な高温を得てい
る。一方、化石燃料の大量使用が大気中の二酸化炭素濃
度を増加させ、それに起因する地球規模の環境破壊が危
惧されている。そこで、炭素原料として再生可能な木材
等のようなバイオマスを用い、反応に必要な高温を太陽
熱を集光することで得ようとする研究が広く行われてい
る。しかしながら、この方法は高温が必要であることか
ら、大規模な太陽熱の集光システムが必要になるばかり
でなく、高温で作動する新しい熱媒体も必要になり、実
用化は困難である。
【0003】特願平6−200552号明細書には、オ
ートクレーブを用い、セルロース系バイオマスを、水性
媒体及び水素活性化金属触媒の存在下、300〜374
℃で、飽和水蒸気圧力以上の圧力下で5〜180分処理
し、水素を製造する方法が示されている。この方法は、
従来法に比べてより低温で行うことができる。
ートクレーブを用い、セルロース系バイオマスを、水性
媒体及び水素活性化金属触媒の存在下、300〜374
℃で、飽和水蒸気圧力以上の圧力下で5〜180分処理
し、水素を製造する方法が示されている。この方法は、
従来法に比べてより低温で行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、太陽熱を熱
源とするバイオマスから水素を製造する方法を提供する
ことをその課題とする。
源とするバイオマスから水素を製造する方法を提供する
ことをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、セルロース系バイオ
マスから水素を製造する方法において、(i)太陽熱を
集光及び/又は集熱して熱媒体を300℃以上の温度に
加熱する熱媒体加熱工程、(ii)該熱媒体加熱工程で得
られた高温熱媒体を用いて、反応器内のセルロース系バ
イオマスを水素活性化金属触媒及び水性媒体の存在下、
水性媒体の飽和蒸気圧以上の圧力下で加熱して水素を生
成させる水素生成反応工程、(iii)該水素生成反応工
程で得られた高温反応生成物と、セルロース系バイオマ
スと水性媒体との混合物からなる原料スラリー液との間
で熱交換を行わせる熱交換工程、(iv)該熱交換工程で
得られた原料スラリー液を反応器に供給する原料スラリ
ー液供給工程、(v)該熱交換工程で得られた反応生成
物を気液分離する気液分離工程、からなることを特徴と
する水素の製造方法が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、セルロース系バイオ
マスから水素を製造する方法において、(i)太陽熱を
集光及び/又は集熱して熱媒体を300℃以上の温度に
加熱する熱媒体加熱工程、(ii)該熱媒体加熱工程で得
られた高温熱媒体を用いて、反応器内のセルロース系バ
イオマスを水素活性化金属触媒及び水性媒体の存在下、
水性媒体の飽和蒸気圧以上の圧力下で加熱して水素を生
成させる水素生成反応工程、(iii)該水素生成反応工
程で得られた高温反応生成物と、セルロース系バイオマ
スと水性媒体との混合物からなる原料スラリー液との間
で熱交換を行わせる熱交換工程、(iv)該熱交換工程で
得られた原料スラリー液を反応器に供給する原料スラリ
ー液供給工程、(v)該熱交換工程で得られた反応生成
物を気液分離する気液分離工程、からなることを特徴と
する水素の製造方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明でいうセルロース系バイオ
マスとは、セルロースを含む物質を意味し、例えば、木
材(チップ、粉)、樹皮、葉、バガス、古紙、泥炭、農
産廃棄物、林産廃棄物、セルロースを含む各種有機性廃
棄物(例えば、都市ゴミ、汚泥等)等が包含される。水
素活性化金属触媒としては、通常の工業用のニッケル、
コバルト、鉄等の水素活性化用の各種の金属触媒を用い
ることができる。この金属触媒において、その金属の形
態は、金属、金属酸化物、金属硫化物の形態であること
ができる。また、この触媒金属成分は、アルミナや、シ
リカ−アルミナ、チタニア、ケイソウ土等の多孔性担体
に担持させることもできる。本発明では、必要に応じ、
助触媒として、各種のアルカリ性物質、例えばナトリウ
ム、カリウム、リチウム、カルシウム等の水酸化物、炭
酸塩、蟻酸塩等を用いることができる。水性媒体として
は、水又は水と有機溶媒との混合液が用いられる。水性
媒体の使用量は、一般には、セルロース系バイオマス1
重量部(乾燥物基準)に対し、4〜100重量部、好ま
しくは4〜10重量部の割合である。水素活性化金属触
媒の使用量は、金属換算量で、一般には、セルロース系
バイオマス1重量部(乾燥物基準)に対し、0.01〜
10重量部、好ましくは0.1〜1重量部の割合であ
る。本発明における反応は高温高圧条件下で実施される
が、この場合、反応温度は、一般には、300〜374
℃である。反応圧力は、水性媒体の蒸発を抑えるため、
反応温度における水性媒体の飽和蒸気圧力以上の圧力が
用いられる。反応圧力としては、水性媒体の自己発生圧
力を利用することもできるが、好ましくは、加圧用ガス
を用いてその水性媒体の飽和蒸気圧力以上の加圧条件と
する。この場合の加圧用ガスとしては、例えば、窒素ガ
ス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを用い
ることができる。反応時間は、5〜180分である。
マスとは、セルロースを含む物質を意味し、例えば、木
材(チップ、粉)、樹皮、葉、バガス、古紙、泥炭、農
産廃棄物、林産廃棄物、セルロースを含む各種有機性廃
棄物(例えば、都市ゴミ、汚泥等)等が包含される。水
素活性化金属触媒としては、通常の工業用のニッケル、
コバルト、鉄等の水素活性化用の各種の金属触媒を用い
ることができる。この金属触媒において、その金属の形
態は、金属、金属酸化物、金属硫化物の形態であること
ができる。また、この触媒金属成分は、アルミナや、シ
リカ−アルミナ、チタニア、ケイソウ土等の多孔性担体
に担持させることもできる。本発明では、必要に応じ、
助触媒として、各種のアルカリ性物質、例えばナトリウ
ム、カリウム、リチウム、カルシウム等の水酸化物、炭
酸塩、蟻酸塩等を用いることができる。水性媒体として
は、水又は水と有機溶媒との混合液が用いられる。水性
媒体の使用量は、一般には、セルロース系バイオマス1
重量部(乾燥物基準)に対し、4〜100重量部、好ま
しくは4〜10重量部の割合である。水素活性化金属触
媒の使用量は、金属換算量で、一般には、セルロース系
バイオマス1重量部(乾燥物基準)に対し、0.01〜
10重量部、好ましくは0.1〜1重量部の割合であ
る。本発明における反応は高温高圧条件下で実施される
が、この場合、反応温度は、一般には、300〜374
℃である。反応圧力は、水性媒体の蒸発を抑えるため、
反応温度における水性媒体の飽和蒸気圧力以上の圧力が
用いられる。反応圧力としては、水性媒体の自己発生圧
力を利用することもできるが、好ましくは、加圧用ガス
を用いてその水性媒体の飽和蒸気圧力以上の加圧条件と
する。この場合の加圧用ガスとしては、例えば、窒素ガ
ス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを用い
ることができる。反応時間は、5〜180分である。
【0007】次に、本発明を図面を参照して詳述する。
本発明を行う場合のフローシートの一例を図1に示す。
原料は、原料調製・供給タンクで水と混合され、スラリ
ー液にされる。必要に応じて助触媒としてのアルカリ性
物質を添加する。原料スラリーは熱交換器で予備加熱さ
れた後、反応器に供給される。反応器の加熱は熱媒体で
行われる。この熱媒体は集光・集熱装置に送られ、ここ
で太陽光により加熱される。加熱された熱媒体は、必要
に応じ、いったん蓄熱装置に送られ、ここで貯留され、
蓄熱される。集光・集熱装置は、太陽光の熱線を集める
機能及び/又は太陽光の熱を集熱する機能を有するもの
で、従来公知のものが用いられる。集熱装置として、平
板型のような非集光装置を用いた場合、得られる温度は
70℃程度であるので、この場合には、反応に必要な温
度までヒートポンプのような装置で熱を汲み上げる必要
がある。一方、集光装置、例えばフレネルズレンズ等を
用いた場合、得られる温度は300〜400℃あるいは
それ以上になる。この場合、そのままこの温度を利用す
ることができるが、必要に応じて放熱・冷却することも
できる。反応生成物は反応器より取り出され、熱交換器
を介して気液分離器、ガス分離器に順次送られる。気液
分離器で、懸濁水が分離され、さらに固液分離器で処理
水と残渣に分けられる。処理水は原料調製・供給タンク
に返送される。ガス分離器では副生成物である二酸化炭
素が分離され、精製水素ガスが得られる。
本発明を行う場合のフローシートの一例を図1に示す。
原料は、原料調製・供給タンクで水と混合され、スラリ
ー液にされる。必要に応じて助触媒としてのアルカリ性
物質を添加する。原料スラリーは熱交換器で予備加熱さ
れた後、反応器に供給される。反応器の加熱は熱媒体で
行われる。この熱媒体は集光・集熱装置に送られ、ここ
で太陽光により加熱される。加熱された熱媒体は、必要
に応じ、いったん蓄熱装置に送られ、ここで貯留され、
蓄熱される。集光・集熱装置は、太陽光の熱線を集める
機能及び/又は太陽光の熱を集熱する機能を有するもの
で、従来公知のものが用いられる。集熱装置として、平
板型のような非集光装置を用いた場合、得られる温度は
70℃程度であるので、この場合には、反応に必要な温
度までヒートポンプのような装置で熱を汲み上げる必要
がある。一方、集光装置、例えばフレネルズレンズ等を
用いた場合、得られる温度は300〜400℃あるいは
それ以上になる。この場合、そのままこの温度を利用す
ることができるが、必要に応じて放熱・冷却することも
できる。反応生成物は反応器より取り出され、熱交換器
を介して気液分離器、ガス分離器に順次送られる。気液
分離器で、懸濁水が分離され、さらに固液分離器で処理
水と残渣に分けられる。処理水は原料調製・供給タンク
に返送される。ガス分離器では副生成物である二酸化炭
素が分離され、精製水素ガスが得られる。
【0008】前記のようにしてセルロース系バイオマス
を反応処理することにより、水素を製造することがで
き、この水素は気体燃料や化学原材料等として使用する
ことができる。
を反応処理することにより、水素を製造することがで
き、この水素は気体燃料や化学原材料等として使用する
ことができる。
【0009】次に、セルロース系バイオマスを含むスラ
リー液の水素化反応の実験例を示す。本実験例で用いた
水素活性化金属触媒は、通常の沈着法によりニッケルを
ケイソウ土に担持した触媒(ニッケル含有量約50%)
である。使用前に水素で還元した。
リー液の水素化反応の実験例を示す。本実験例で用いた
水素活性化金属触媒は、通常の沈着法によりニッケルを
ケイソウ土に担持した触媒(ニッケル含有量約50%)
である。使用前に水素で還元した。
【0010】実験例1 セルロース5gを水30ml、ニッケル金属触媒0、
0.1、0.2、0.5、1gと混合し、内部に加熱コ
イルを備えた加圧反応容器中で窒素ガス(初期圧力:3
0気圧)により加圧し、加熱コイルに400℃の温度に
加熱したスチームを流通させて、昇温速度約10℃/分
で350℃まで加熱した。この場合、反応圧力は水の自
己発生圧力で上昇し、水の飽和蒸気圧170気圧以上に
達した。この温度で60分間保持した後、室温まで冷却
した。反応ガスをガスクロマトグラフで分析した結果、
水素の生成量は触媒の添加量の増加に伴い増加し、各
々、1、11、22、54、113mmol生成した。
これらの値は、セルロース中の水素の各々0.5、7、
14、33、70%が回収できたことに相当する。ま
た、生成ガス中の水素の濃度も増加し、各々4、26、
37、48、50vol%であった。反応生成物からガ
スを分離した後の反応生成液は、固体微粒子の懸濁した
水性液体であるが、この液体を濾過処理して水性液体と
固体とに分離した。この場合に得られた濾液は、アルコ
ールやケトン等の有機成分を含むものであり、このもの
はバイオマス原料スラリー液の調製用水性媒体として有
利に使用することが確認された。
0.1、0.2、0.5、1gと混合し、内部に加熱コ
イルを備えた加圧反応容器中で窒素ガス(初期圧力:3
0気圧)により加圧し、加熱コイルに400℃の温度に
加熱したスチームを流通させて、昇温速度約10℃/分
で350℃まで加熱した。この場合、反応圧力は水の自
己発生圧力で上昇し、水の飽和蒸気圧170気圧以上に
達した。この温度で60分間保持した後、室温まで冷却
した。反応ガスをガスクロマトグラフで分析した結果、
水素の生成量は触媒の添加量の増加に伴い増加し、各
々、1、11、22、54、113mmol生成した。
これらの値は、セルロース中の水素の各々0.5、7、
14、33、70%が回収できたことに相当する。ま
た、生成ガス中の水素の濃度も増加し、各々4、26、
37、48、50vol%であった。反応生成物からガ
スを分離した後の反応生成液は、固体微粒子の懸濁した
水性液体であるが、この液体を濾過処理して水性液体と
固体とに分離した。この場合に得られた濾液は、アルコ
ールやケトン等の有機成分を含むものであり、このもの
はバイオマス原料スラリー液の調製用水性媒体として有
利に使用することが確認された。
【0011】実験例2 セルロース3gを、水30ml、ニッケル金属触媒0.
6gと混合し、加圧反応容器中で窒素ガス(初期圧力:
0、5、10、30、50気圧)により加圧し、実施例
1と同様にして昇温速度約10℃/分で350℃まで加
熱した。この場合、反応圧力は水の自己発生圧力で上昇
したが、初気圧0、5気圧の場合、水の飽和蒸気圧17
0気圧以下であったのに対し、初気圧10、30、50
気圧の場合、170気圧以上に達した。この温度で60
分間保持した後、室温まで冷却した。反応ガスをガスク
ロマトグラフで分析した結果、水素の生成量は初気圧の
増加と共に増加し、各々10、16、43、43、49
mmol生成した。これらの値は、セルロース中の水素
の各々10、16、44、44、51%が回収できたこ
とに相当する。また、生成ガス中の水素の濃度も増加
し、各々24、25、49、52、50vol%であっ
た。
6gと混合し、加圧反応容器中で窒素ガス(初期圧力:
0、5、10、30、50気圧)により加圧し、実施例
1と同様にして昇温速度約10℃/分で350℃まで加
熱した。この場合、反応圧力は水の自己発生圧力で上昇
したが、初気圧0、5気圧の場合、水の飽和蒸気圧17
0気圧以下であったのに対し、初気圧10、30、50
気圧の場合、170気圧以上に達した。この温度で60
分間保持した後、室温まで冷却した。反応ガスをガスク
ロマトグラフで分析した結果、水素の生成量は初気圧の
増加と共に増加し、各々10、16、43、43、49
mmol生成した。これらの値は、セルロース中の水素
の各々10、16、44、44、51%が回収できたこ
とに相当する。また、生成ガス中の水素の濃度も増加
し、各々24、25、49、52、50vol%であっ
た。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、必要な反応熱として太
陽熱を用い、水を含んだセルロース系バイオマスから直
接水素を製造できる。本発明で得られる水素は気体燃料
や化学原材料として利用することができる。また、本発
明では、化石燃料を利用することがないので地球温暖化
対策に寄与できる。
陽熱を用い、水を含んだセルロース系バイオマスから直
接水素を製造できる。本発明で得られる水素は気体燃料
や化学原材料として利用することができる。また、本発
明では、化石燃料を利用することがないので地球温暖化
対策に寄与できる。
【図1】本発明の方法を実施する場合のフローシートの
一例を示す。
一例を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−59202(JP,A) 特開 平5−213778(JP,A) 特開 平5−86374(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 セルロース系バイオマスから水素を製造
する方法において、 (i)太陽熱を集光及び/又は集熱して熱媒体を300
℃以上の温度に加熱する熱媒体加熱工程、 (ii)該熱媒体加熱工程で得られた高温熱媒体を用い
て、反応器内のセルロース系バイオマスを水素活性化金
属触媒及び水性媒体の存在下、水性媒体の飽和蒸気圧以
上の圧力下で加熱して水素を生成させる水素生成反応工
程、 (iii)該水素生成反応工程で得られた高温反応生成物
と、セルロース系バイオマスと水性媒体との混合物から
なる原料スラリー液との間で熱交換を行わせる熱交換工
程、 (iv)該熱交換工程で得られた原料スラリー液を反応器
に供給する原料スラリー液供給工程、 (v)該熱交換工程で得られた反応生成物を気液分離す
る気液分離工程、からなることを特徴とする水素の製造
方法。 - 【請求項2】 該気液分離工程で得られた液状物を固液
分離して、水性媒体と固体状物とに分離する固液分離工
程を含む請求項1の方法。 - 【請求項3】 該固液分離工程で得られた水性媒体の少
なくとも一部を用いて原料スラリー液を調製する原料ス
ラリー液調製工程を含む請求項2の方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8064304A JP2736331B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法 |
| CA002199435A CA2199435C (en) | 1996-03-08 | 1997-03-07 | Method of producing hydrogen from biomass |
| GB9704772A GB2310865B (en) | 1996-03-08 | 1997-03-07 | Method of producing hydrogen from biomass |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8064304A JP2736331B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255303A JPH09255303A (ja) | 1997-09-30 |
| JP2736331B2 true JP2736331B2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13254382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8064304A Expired - Lifetime JP2736331B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-21 | 太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2736331B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20050163704A1 (en) * | 2004-01-23 | 2005-07-28 | Ovonic Battery Company | Base-facilitated production of hydrogen from biomass |
| EP1878695A1 (en) * | 2006-07-14 | 2008-01-16 | BIOeCON International Holding N.V. | Processing of biomass-derived oxygenates with particles comprising a coke deposit |
| CN102126704B (zh) * | 2011-01-13 | 2013-02-06 | 西安交通大学 | 多碟太阳能聚热耦合生物质超临界水气化制氢系统及方法 |
| CN117326523A (zh) * | 2023-09-12 | 2024-01-02 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种氢气的制备方法 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP8064304A patent/JP2736331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09255303A (ja) | 1997-09-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2671944B2 (ja) | セルロース系バイオマスからの水素の製造方法 | |
| US6270731B1 (en) | Carbon dioxide fixation system | |
| US8475549B2 (en) | Process for generating methane and/or methane hydrate from biomass | |
| RU2127720C1 (ru) | Синергетический способ производства метанола (варианты) | |
| KR19980703309A (ko) | 습식 생물자원의 촉매적 초임계 기화방법 | |
| JPS60229991A (ja) | 可変動力需要を満足させる方法 | |
| US3890432A (en) | Catalytic hydrogen manufacture | |
| JP2961247B2 (ja) | セルロース系バイオマスのガス化方法 | |
| JP2736331B2 (ja) | 太陽熱を利用したセルロース系バイオマスからの水素の製造方法 | |
| RU2221863C2 (ru) | Устройство для получения углерода с использованием биомассы | |
| US3823227A (en) | Hydrogen manufacture | |
| JP2736330B2 (ja) | セルロース系バイオマスからの水素の製造方法 | |
| CN111548251A (zh) | 沼气全组分低温等离子体催化制备甲醇的方法 | |
| CA2199435C (en) | Method of producing hydrogen from biomass | |
| JP2023028524A (ja) | メタノールの製造方法 | |
| US20240279554A1 (en) | Methods and Systems Utilizing Methane Pyrolysis Integrated with Carbon Dioxide Conversion for Producing Low-carbon Intensity Fuels | |
| JPH04261130A (ja) | 核熱を利用したメタノール製造方法 | |
| JPH0741767A (ja) | バイオマスの熱分解方法 | |
| JP4540378B2 (ja) | 高圧水素の製造方法 | |
| JPH05213778A (ja) | セルロース系バイオマスからの炭化水素の製造方法 | |
| CN106380374A (zh) | 碳酸盐煅烧烟气中二氧化碳利用及制备甲醇的方法 | |
| CN104892357A (zh) | 利用工业废气制备甲醇同时生产铝硅合金的方法 | |
| EP4206172A1 (en) | Method for producing methanol | |
| RU2809597C2 (ru) | Способ и система для производства монооксида углерода и молекулярного водорода из газа, содержащего со2 | |
| JPH10231488A (ja) | 廃棄物から得られる合成清浄ガスを利用する方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |