JP2735806B2 - ブラスバー・コームの綿屑除去装置 - Google Patents

ブラスバー・コームの綿屑除去装置

Info

Publication number
JP2735806B2
JP2735806B2 JP7032053A JP3205395A JP2735806B2 JP 2735806 B2 JP2735806 B2 JP 2735806B2 JP 7032053 A JP7032053 A JP 7032053A JP 3205395 A JP3205395 A JP 3205395A JP 2735806 B2 JP2735806 B2 JP 2735806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brass bar
comb
cleaning position
bar comb
lint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7032053A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08226020A (ja
Inventor
慶治 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI TEKUNIKA KK
Original Assignee
FUJI TEKUNIKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJI TEKUNIKA KK filed Critical FUJI TEKUNIKA KK
Priority to JP7032053A priority Critical patent/JP2735806B2/ja
Publication of JPH08226020A publication Critical patent/JPH08226020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2735806B2 publication Critical patent/JP2735806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラスバー・コームの
綿屑除去装置に関し、さらに詳しくは、梳綿機における
フラットの付着綿除去後の針布を清掃するサーキュラブ
ラシに働かされるブラスバー・コームの綿屑除去装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10、図11に従来の梳綿機の一例を
示している。フラット針布aにはシリンダーbとの間の
開繊作用に際して針布内および針布表面に多量の綿が付
着し、この付着綿がストリッピングコームブレードcで
除去される。しかし、針布内に沈積した綿は除去処理後
も針布a面にはなお綿が残留し、この残留する綿をサー
キュラブラシdによって除去している。サーキュラブラ
シdにはフラット針布a面から除去してきた綿が付着す
るので、これをブラスバー・コームeによって除去する
ことにより、サーキュラブラシdの清掃機能を保証して
いる。
【0003】ブラスバー・コームeもサーキュラブラシ
dから除去した綿屑が付着するので、これが定期的に除
去されないと清掃機能を失う。
【0004】従来は、ブラスバー・コームeを定期的に
清掃している。清掃には図10に示すようなT字型のハ
ンドブラシfを用い、図10に示すシングルカードやタ
ンデムカードのセカンドカードでは、最も近い作業位置
となるカレンダーローラgの前から人手によって行って
いる。タンデムカードのファーストカードでは連結され
ている基台横である通路側から行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シングルカ
ードおよびタンデムカードのセカンドカードの場合にお
いて、カレンダーローラgから清掃対象であるブラスバ
ー・コームeまでの距離は2mある。このため清掃に用
いるハンドブラシfの柄hもこれに見合う長いものが必
要で、これの先端にT字型をなして所定長さのブラシi
が連結され、柄hの基部を持ってブラシiを操作するに
はブラシi部が比較的重く操作し難い。また、ブラスバ
ー・コームeの基部から先端に向けブラシiを矢印bの
方向に移動させて清掃を行う際に、前記移動の最終段階
でブラシiがサーキュラブラシdに触れやすく、しか
も、サーキュラブラシdは図10に矢印aで示す方向に
回転しているので、前記接触時にブラシiがブラスバー
・コームeから掻き取り付着している綿屑がサーキュラ
ブラシdによって逆に取り戻され、これをブラスバー・
コームeが再度除去してこれに付着すると云ったことが
繰り返され、清掃の目的が十分に達成されない。
【0006】タンデムカードのファーストカードの場合
において、機幅が40インチある上、ブラスバー・コー
ムeの高さが1.8mあるので、機台の図10に示すよ
うな駆動伝達機構kが設けられない側の側方から柄hを
斜めにしながらブラシiをブラスバー・コームeの上に
位置させる姿勢にて、40インチの機幅全域に亘ってブ
ラシiをブラスバー・コームeの歯に均等に働かせるこ
とは難しく、ブラスバ・コームeの清掃を十分に行うの
は困難である。
【0007】このような理由で、ブラスバー・コームの
清掃は労作業となり長時間を要して操業上の作業能率が
低下する。また、十分な清掃は行い難いし、ブラシiに
よって掻き取りこれに付着している綿屑を処理しようと
ブラシiを手元に移動させる途中、ブラシiに付着して
いる綿屑がドッファjから出た良質のドッファウエブ上
に落ちることもあるので、品質の低下を招く。
【0008】本発明は、これらの問題を解消することを
課題とし、ブラスバー・コームがサーキュラブラシから
掻き取り付着する綿屑を、サーキュラブラシの影響な
く、また良質のドッファウエブ上やまわりに不用意に落
下するようなことなく、容易かつ確実に除去することが
できるブラスバー・コームの綿屑除去装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のブラス
バー・コームの綿屑除去装置は、ブラスバー・コームを
ドッファ側まわりの位置で、弧回動によりサーキュラブ
ラシに侵入した清掃位置と、サーキュラブラシから外れ
た非清掃位置との間で移動するように軸支するととも
に、清掃位置側にあるように付勢する付勢手段を働か
せ、ブラスバー・コームを非清掃位置側に移動させる操
作手段を設け、綿屑掻き落とし部材をブラスバー・コー
ムが非清掃位置にあるときこれの基部から先端にかけて
弧回動によって摺接してブラスバー・コームがサーキュ
ラブラシから除去し付着している綿屑を掻き落とすよう
に軸支するとともに、綿屑掻き落とし部材をブラスバー
・コームの基部側に設定される弧回動始点に位置するよ
うに付勢する付勢手段を働かせ、綿屑掻き落とし部材を
ブラスバー・コームの先端側に移動させる操作手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明のブラスバー・コー
ムの綿屑除去装置は、ブラスバー・コームをドッファ側
まわりの位置で、弧回動によりサーキュラブラシに侵入
した清掃位置と、サーキュラブラシから外れた非清掃位
置との間で移動するように軸支するとともに、中立位置
を境に清掃位置側か非清掃位置側かの偏位した側に付勢
力が働いて清掃位置か非清掃位置かに安定させる付勢手
段を働かせ、ブラスバー・コームを清掃位置か非清掃位
置かに偏位させる操作手段を設け、綿屑掻き落とし部材
をブラスバー・コームが非清掃位置にあるときこれの基
部から先端にかけて弧回動によって摺接してブラスバー
・コームがサーキュラブラシから除去し付着している綿
屑を掻き落とすように軸支するとともに、綿屑掻き落と
し部材をブラスバー・コームの基部側に設定される弧回
動始点に位置するように付勢する付勢手段を働かせ、綿
屑掻き落とし部材をブラスバー・コームの先端側に移動
させる操作手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明のブラスバー・コームの綿屑除
去装置の上記構成では、フラットの付着綿除去後の針布
に働いて、フラット針布上の残留綿を掻き取り清掃する
のでこの針布から掻き取った残留綿が付着する。ブラス
バー・コームは通常ばねの付勢による弧回動で清掃位置
に移動されて先端がサーキュラブラシ内に侵入してこれ
に働き、サーキュラブラシに付着している綿屑を掻き取
り除去する。ブラスバー・コームがばねに抗した操作手
段による弧回動で非清掃位置に移動されることによりサ
ーキュラブラシから外れてこれに働かず新たな綿屑の掻
き取りを行わず、しかも綿屑掻き落とし部材が弧回動に
より摺接する位置となるので、ブラスバー・コームをそ
の弧回動位置に保持しながら、綿屑掻き落とし部材をブ
ラスバー・コームの基部側に設定される弧回動始点から
先端側にばねに抗して操作手段により弧回動させるだけ
で、ブラスバー・コームの基部から先端へ向け摺接する
ので、ブラスバー・コームがサーキュラブラシから掻き
取り付着している綿屑を容易かつ確実に掻き落としブラ
スバー・コームから除去することができるし、ブラスバ
ー・コームおよび綿屑掻き落とし部材を弧回動位置から
解放することによりそれらは自動的に元の位置に復帰す
るので復帰のために特別な操作が要らない利点があり、
必要に応じてこのような簡単な綿屑除去操作を所定のタ
イミングで繰り返せば、サーキュラブラシによる清掃機
能を十分に保証することができ、必要時間の短い軽作業
にて十分対応できコストがかからない利点がある。しか
も、ブラスバー・コームはサーキュラブラシのドッファ
側まわりに位置していることにより、前記非清掃位置に
て綿屑掻き落とし部材によって掻き取り除去される綿屑
がサーキュラブラシを避けて落下するので、これがサー
キュラブラシに触れて付着し再度持ち運ばれたりせずに
除去でき、サーキュラブラシによる前記清掃機能を損な
って紡出製品の品質が低下するようなことを防止するこ
とができる。
【0012】請求項2の発明の構成では、ブラスバー・
コームを操作手段によって清掃位置側か非清掃位置側か
に偏位させるだけで、付勢手段の働きによって前記偏位
させた側の所定位置にブラスバー・コームを小さなスト
ロークで瞬時に移動させて安定させられるので、ブラス
バー・コームの清掃位置と非清掃位置との切換え保持が
簡単な機構によってさらに手間なく瞬時に行える。ま
た、綿屑掻き落とし部材は付勢手段によって弧回動始点
に常時復帰し安定させられていることにより、ブラスバ
ー・コームが非清掃位置とされるのと同時にこれの基部
に接する状態となり、ブラスバー・コームの先端側に往
操作されるときの小さなストロークにてブラスバー・コ
ームに対する1回の綿屑除去作業を瞬時に施すことがで
きるし、この作業後操作手段から手を離すと綿屑掻き落
とし部材は付勢手段によって再度弧回動始点に瞬時に復
帰させられ次の操作まで待機する状態となり、往操作だ
けで足りる。したがって、前記ブラスバー・コームおよ
び綿屑掻き落とし部材の必要操作はさらに単純化し、ブ
ラスバー・コームおよび綿屑掻き落とし部材の枢軸の一
端に操作部材を直接設けてこれらの各設置位置の側方に
単に位置するシンプルなものとしても前記軽作業性を損
なわず、構造の簡略化を図ることができる。
【0013】
【実施例】図1〜図8に示す本発明に係るブラスバー・
コームの綿屑除去装置の第1の実施例について説明す
る。
【0014】図1に本実施例のブラスバー・コームの綿
屑除去装置を装備した梳綿機の一部を示している。フラ
ット1はシリンダ2の上に設けられシリンダ2によって
ドッファ3の側に移送されるウエブを開繊し、主として
繊維の並行度を高める。フラット1はこの開繊に際して
針布1aの内部および表面に多量の綿が付着し、これを
放置するとフラット1のドッファ3側の端部から鎧状に
垂れ下がる。
【0015】これがいわゆる鎧綿であって、これをフラ
ット・ストリッピング・コームブレード4によって掻き
落として巻取りローラ5に巻取り処理するようにしてい
る。
【0016】フラット1の針布1aには前記フラット・
ストリッピング・コームブレード4による鎧綿の掻き落
としの後も、内部に沈積している綿屑がなお残留し付着
している。これがそのまま次の開繊部に移動すると開繊
に悪影響し紡出品の品質を低下させる。
【0017】そこで、フラット1の針布1aには、これ
のフラット・ストリッピング・コームブレード4が働か
されている部分の直ぐ後ろの位置にサーキュラブラシ6
を働かせ、このサーキュラブラシ6によってフラット1
の針布1aに残留する綿屑を除去できるようにしてい
る。サーキュラブラシ6にはブラスバー・コーム7を働
かせて、サーキュラブラシ6がフラット1の針布1aか
ら除去して付着する綿屑をブラスバー・コーム7によっ
て掻き取り除去し、サーキュラブラシ6による前記フラ
ット1の針布1aに対する清掃機能を保証できるように
している。
【0018】本実施例ではこのブラスバー・コーム7に
もこれがサーキュラブラシ6から除去することによって
付着する綿屑を掻き取り除去するための綿屑掻き落とし
部材8を働かせて、ブラスバー・コーム7を簡易に、し
かも他に影響なく清掃できるようにしている。
【0019】具体的には、先ずブラスバー・コーム7を
図1に示すようにサーキュラブラシ6のドッファ3側ま
わりに設けてある。これは、ブラスバー・コーム7から
綿屑掻き落とし部材8によって掻き落とす綿屑が、サー
キュラブラシ6に触れずに落下し、サーキュラブラシ6
に触れてこれに付着し再度持ち運ばれるようなことを解
消するためであり、ブラスバー・コーム7はこれの先端
がサーキュラブラシ6内に図1の実線および図2に示す
ように侵入した清掃位置と、図1の仮想線に示すように
サーキュラブラシ6から外れた非清掃位置との間で移動
できるように支持し、本実施例の場合非清掃位置にてブ
ラスバー・コーム7がサーキュラブラシ6のドッファ3
側の横に位置し、付着している綿屑が綿屑掻き落とし部
材8によって掻き落とされやすくしている。しかし、た
の設置物との関係等によって前記の意図の範囲にて少し
上側に移動した位置に設けられたり、下部側に周り込ん
で設けられたりしてもよいのは勿論である。綿屑掻き落
とし部材8はブラスバー・コーム7が非清掃位置にある
ときこれの基部から先端にかけて摺接してサーキュラブ
ラシ6から除去し付着している綿屑を掻き落とすように
設けてある。
【0020】かくして、サーキュラブラシ6はフラット
1の付着綿除去後の針布1aに働いてこれを清掃し、フ
ラット針布1a上から掻き取った残留綿が付着する。ブ
ラスバー・コーム7は清掃位置に移動されることにより
先端がサーキュラブラシ6内に侵入してこれに働き、サ
ーキュラブラシ6に付着している綿屑を掻き取り除去す
るし、ブラスバー・コーム7は非清掃位置とされること
により先端がサーキュラブラシ6から外れてこれに働か
ず新たな綿屑の掻き取りを行わず、綿屑掻き落とし部材
8が摺接する状態になって、綿屑掻き落とし部材8がブ
ラスバー・コーム7の基部から先端に摺接するように働
かされるだけで、ブラスバー・コーム7がサーキュラブ
ラシ6から除去し付着している綿屑を容易かつ確実に掻
き落とすので、これら清掃状態および非清掃状態の切換
えと非清掃状態での簡単な綿屑除去操作を所定のタイミ
ングで繰り返し行うだけで、サーキュラブラシ6による
清掃機能を十分に保証することができ、必要時間の短い
軽作業にて十分対応できコストが掛からない利点があ
る。
【0021】しかも、ブラスバー・コーム7はサーキュ
ラブラシ6のドッファ3側まわりに位置していることに
より、前記非清掃位置にて綿屑掻き落とし部材8によっ
て掻き落とされる綿屑がサーキュラブラシ6を避けた経
路にて落下し、上記したようにこれがサーキュラブラシ
6に触れて付着し再度持ち運ばれたりせずに除去でき、
サーキュラブラシ6による前記清掃機能を損なって紡出
する製品の品質が低下するようなことを防止することが
できる。
【0022】さらに、ブラスバー・コーム7は弧回動に
よって清掃位置と非清掃位置との間で移動するように枢
軸11にて軸支するとともに、図2、図3に示すように
中立位置Bを境に清掃位置C側か非清掃位置D側かの偏
位した側に付勢力が働いて清掃位置Cか非清掃位置Dか
に安定させるコイルばねを利用した付勢手段12を働か
せ、ブラスバー・コーム7を清掃位置C側から非清掃位
置D側かに偏位させる操作手段13を設けてある。ま
た、綿屑掻き落とし部材8は枢軸14にて軸支して弧回
動により非清掃位置Dにあるブラスバー・コーム7の基
部から先端にかけて摺接できるようにするとともに、綿
屑掻き落とし部材8をブラスバー・コーム7の基部側に
図1、図2に示すように設定される弧回動始点Aに位置
するように付勢するコイルばねを利用した付勢手段15
を働かせ、綿屑掻き落とし部材8をブラスバー・コーム
7の先端側に移動させる操作手段16を設けてある。
【0023】これらの支持のために、シリンダ端部カバ
ー31にボルト32により取付けられた左右のトップ支
持ブラケット33のドッファ3側の側面にドッファ3側
へ上向きに湾曲して張り出す補助ブラケット34を設け
てボルト35により取付けている。この補助ブラケット
34の突出端には枢軸11、14の端部を軸受する2つ
割り軸受46を設けてボルト47により取付けている。
軸受46は前記ボルト47により取付けられる下部軸受
部材46aとこれに被せ付けてボルト48により締結さ
れる上部軸受部材46bとからなり、双方間に枢軸1
1、14を着脱できるように軸受している。図4、図7
に示すように、枢軸11、14の梳綿機における駆動伝
達機構が設けられる側に対応する一端部には突片51、
52を装着し、これら突片51、52と補助ブラケット
34の側面に突設した支軸53bとの間に前記付勢手段
12、15を働かせてある。突片51にも付勢手段12
を働かせるための支軸53aを有している。
【0024】付勢手段12はブラスバー・コーム7の図
3に示す破線の非清掃位置Dと仮想線で示す清掃位置C
との間に中立位置Bを持ち、これを清掃位置C側か非清
掃位置D側かに偏位した側の清掃位置Cか非清掃位置D
かにブラスバー・コーム7を安定させられるようになっ
ている。この清掃位置Cと非清掃位置Dとの安定位置を
規定するため、突片51の清掃位置C側の側面と非清掃
位置D側の側面とに上部軸受部材46bの上面に当接す
るストッパ部55、56を図4、図5に示すように形成
してある。
【0025】操作手段13は図6に示すように枢軸11
の前記駆動伝達機構が設けられない側の端部に、この端
部からL型に延びるハンドル型のものとして設けてあ
り、これを少し操作すればブラスバー・コーム7を清掃
位置C側か、非清掃位置D側かに偏位させて、付勢手段
12により清掃位置Cか非清掃位置Dかの所望位置にブ
ラスバー・コーム7が移動され安定させられるようにな
る。
【0026】操作手段16は図8に示すように枢軸14
の前記駆動伝達機構が設けられない側の端部に半径方向
に突設するハンドル型のものとして設けてあり、これを
弧回動させることにより、枢軸14を介して綿屑掻き落
とし部材8をブラスバー・コーム7の基部から尖端に掛
けて摺接するように弧回動させられるようになってい
る。
【0027】これら操作手段13、16はいずれも梳綿
機の駆動伝達機構が設けられない側の側面に位置して安
全に操作されるものである上、床面から1.8m程度の
高さにあって手を延ばせば容易に届くので、操作が容易
である。
【0028】もっとも、操作手段13、16をもっと低
い位置に設置し、操作手段13、16の操作が各枢軸1
1、14に伝達されるようにすることもできる。
【0029】また、ブラスバー・コーム7が設置された
部分の下には、シリンダカバー21とドッファカバー2
2との境界部がなす凹部23を利用して上向きのホッパ
24を設けて、ブラスバー・コーム7から綿屑掻き落と
し部材8によって除去され、また、フラット1のフラッ
ト・ストリッピング・コームブレード4によって掻き落
とされて落下してくる綿屑や鎧綿等を受入れて、これら
が他の部分に飛散したり付着したりすることがないよう
にしてある。しかも、このホッパ24の底部側面に集塵
部に接続された吸引口25を接続して、ホッパ24とと
もに前記落下してくる綿屑や鎧綿等を吸引除去する吸引
除去手段を構成し、これらが紡出製品の品質を低下させ
たりまわりを汚したりするようなことを回避できるよう
にしている。
【0030】本実施例では綿屑掻き落とし部材8にゴム
ブレードを採用し、ブラスバー・コーム7によく沿いこ
れの全域に十分な摩擦により掻き取り力を働かせられる
ようにしている。しかし、これに限定されることはなく
合成樹脂製のブレードでもよい。また、場合によっては
櫛歯やこれに類似するものを採用することもできる。
【0031】以上のように、ブラスバー・コーム7を操
作手段13によって清掃位置C側か非清掃位置D側かに
偏位させると、付勢手段12の働きによって前記偏位さ
せた側に小さなストロークにて瞬時に移動させて安定さ
せられるので、ブラスバー・コーム7の清掃位置Cと非
清掃位置Dとの切換え保持が簡単な機構にて手間なく瞬
時に行える。また、綿屑掻き落とし部材8は付勢手段1
5によって弧回動始点Aに常時復帰し安定させられてい
ることにより、ブラスバー・コーム7が非清掃位置とさ
れるのと同時にこれの基部に接する状態となって、ブラ
スバー・コーム7の先端側に往操作されるときの小さな
ストロークにてブラスバー・コーム7に対する1回の綿
屑除去作業を瞬時に施すことができるし、この作業後操
作手段13から手を離すと綿屑掻き落とし部材8は付勢
手段15によって再度弧回動始点Aに瞬時に復帰させら
れ次の操作まで待機する状態となるので往操作だけで足
りる。したがって、前記ブラスバー・コーム7および綿
屑掻き落とし部材8の必要操作は単純で、ブラスバー・
コーム7および綿屑掻き落とし部材8の枢軸11、14
の一端に本実施例のように操作部材13、16を設け
て、本実施例のように機台26の駆動伝達機構27が設
けられない側等に、これらの各設置位置の側方に単に位
置するようにした場合でも容易に操作することができ
る。
【0032】図10に示す本発明の第2の実施例は、ブ
ラスバー・コーム7に働かせる付勢手段12であるばね
を、ブラスバー・コーム7が破線の非清掃位置Dと仮想
線の清掃位置Cのいずれにあっても、ブラスバー・コー
ム7の清掃位置C側に付勢力が働くように設けた点で第
1の実施例と異なっている。
【0033】これによって、ブラスバー・コーム7を清
掃位置C側か非清掃位置D側かに偏位させた側に付勢手
段12の付勢力が働いて清掃位置Cか非清掃位置Dかに
安定させるようにした第1の実施例の場合に比し、ブラ
スバー・コーム7を非清掃位置Dに移動させてこれの綿
屑掻き落としを行って後、ブラス・コーム7の操作手段
から手を放しさえすれば、ブラスバー・コーム7は付勢
手段12によって自動的に清掃位置Cに復帰されるの
で、復帰に特別な操作が要らない利点がある。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明のブラスバー・コームの
綿屑除去装置によれば、ブラスバー・コームは通常ばね
の付勢による弧回動で清掃位置に移動されて先端がサー
キュラブラシ内に侵入してこれに働き、サーキュラブラ
シに付着している綿屑を掻き取り除去するが、ブラスバ
ー・コームがばねに抗した操作手段による弧回動で非清
掃位置に移動されることによりサーキュラブラシから外
れてこれに働かず新たな綿屑の掻き取りを行わず、しか
も綿屑掻き落とし部材が弧回動により摺接する位置とな
るので、ブラスバー・コームをその弧回動位置に保持し
ながら、綿屑掻き落とし部材をブラスバー・コームの基
部側に設定される弧回動始点から先端側にばねに抗して
操作手段により弧回動させるだけで、ブラスバー・コー
ムの基部から先端へ向け摺接するので、ブラスバー・コ
ームがサーキュラブラシから掻き取り付着している綿屑
を容易かつ確実に掻き落としブラスバー・コームから除
去することができるし、ブラスバー・コームおよび綿屑
掻き落とし部材を弧回動位置から解放することによりそ
れらは自動的に元の位置に復帰するので復帰のために特
別な操作が要らない利点があり、必要に応じてこのよう
な簡単な綿屑除去操作を所定のタイミングで繰り返せ
ば、サーキュラブラシによる清掃機能を十分に保証する
ことができ、必要時間の短い軽作業にて十分対応できコ
ストがかからない利点がある。しかも、ブラスバー・コ
ームはサーキュラブラシのドッファ側まわりに位置して
いることにより、前記非清掃位置にて綿屑掻き落とし部
材によって掻き取り除去される綿屑がサーキュラブラシ
を避けて落下するので、これがサーキュラブラシに触れ
て付着し再度持ち運ばれたりせずに除去でき、サーキュ
ラブラシによる前記清掃機能を損なって紡出製品の品質
が低下するようなことを防止することができる。
【0035】請求項2の発明の構成では、ブラスバー・
コームを操作手段によって清掃位置側か非清掃位置側か
に偏位させるだけで、付勢手段の働きによって前記偏位
させた側の所定位置にブラスバー・コームを小さなスト
ロークで瞬時に移動させて安定させられるので、ブラス
バー・コームの清掃位置と非清掃位置との切換え保持が
簡単な機構によってさらに手間なく瞬時に行える。ま
た、綿屑掻き落とし部材は付勢手段によって弧回動始点
に常時復帰し安定させられていることにより、ブラスバ
ー・コームが非清掃位置とされるのと同時にこれの基部
に接する状態となり、ブラスバー・コームの先端側に往
操作されるときの小さなストロークにてブラスバー・コ
ームに対する1回の綿屑除去作業を瞬時に施すことがで
きるし、この作業後操作手段から手を離すと綿屑掻き落
とし部材は付勢手段によって再度弧回動始点に瞬時に復
帰させられ次の操作まで待機する状態となり、往操作だ
けで足りる。したがって、前記ブラスバー・コームおよ
び綿屑掻き落とし部材の必要操作はさらに単純化し、ブ
ラスバー・コームおよび綿屑掻き落とし部材の枢軸の一
端に操作部材を直接設けてこれらの各設置位置の側方に
単に位置するシンプルなものとしても前記軽作業性を損
なわず、構造の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのブラスバー・コ
ームの綿屑除去装置を装備した梳綿機の要部の側面図で
ある。
【図2】図1の装置のブラスバー・コームが清掃位置に
ある状態で示す詳細側面図である。
【図3】図1の装置の綿屑掻き落とし部材の動作状態を
示す側面図である。
【図4】図1の装置のブラスバー・コームの付勢手段を
示す正面図である。
【図5】図4のブラスバー・コームの姿勢規正ストッパ
の側面図である。
【図6】図4のブラスバー・コームの操作ハンドルを示
す正面図である。
【図7】図1の装置の綿屑掻き落とし部材の付勢手段を
示す正面図である。
【図8】図7の装置の綿屑掻き落とし部材の操作手段を
示す正面図である。
【図9】本発明の第2の実施例を綿屑掻き落とし部材の
動作状態を示す側面図である。
【図10】従来の装置を装備した梳綿機の全体の概略構
成図である。
【図11】図10のブラスバー・コームの部分を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 フラット 1a 針布 3 ドッファ 6 サーキュラブラシ 7 ブラスバー・コーム 8 綿屑掻き落とし部材 11、14 枢軸 12、15 付勢手段 13、16 操作手段 24 ホッパ 25 吸引口 A 弧回動始点 B 中立位置 C 清掃位置 D 非清掃位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラスバー・コームをドッファ側まわり
    の位置で、弧回動によりサーキュラブラシに侵入した清
    掃位置と、サーキュラブラシから外れた非清掃位置との
    間で移動するように軸支するとともに、清掃位置側にあ
    るように付勢する付勢手段を働かせ、ブラスバー・コー
    ムを非清掃位置側に移動させる操作手段を設け、綿屑掻
    き落とし部材をブラスバー・コームが非清掃位置にある
    ときこれの基部から先端にかけて弧回動によって摺接し
    てブラスバー・コームがサーキュラブラシから除去し付
    着している綿屑を掻き落とすように軸支するとともに、
    綿屑掻き落とし部材をブラスバー・コームの基部側に設
    定される弧回動始点に位置するように付勢する付勢手段
    を働かせ、綿屑掻き落とし部材をブラスバー・コームの
    先端側に移動させる操作手段を設けたことを特徴とする
    ブラスバー・コームの綿屑除去装置。
  2. 【請求項2】 ブラスバー・コームをドッファ側まわり
    の位置で、弧回動によりサーキュラブラシに侵入した清
    掃位置と、サーキュラブラシから外れた非清掃位置との
    間で移動するように軸支するとともに、中立位置を境に
    清掃位置側か非清掃位置側かの偏位した側に付勢力が働
    いて清掃位置か非清掃位置かに安定させる付勢手段を働
    かせ、ブラスバー・コームを清掃位置か非清掃位置かに
    偏位させる操作手段を設け、綿屑掻き落とし部材をブラ
    スバー・コームが非清掃位置にあるときこれの基部から
    先端にかけて弧回動によって摺接してブラスバー・コー
    ムがサーキュラブラシから除去し付着している綿屑を掻
    き落とすように軸支するとともに、綿屑掻き落とし部材
    をブラスバー・コームの基部側に設定される弧回動始点
    に位置するように付勢する付勢手段を働かせ、綿屑掻き
    落とし部材をブラスバー・コームの先端側に移動させる
    操作手段を設けたことを特徴とするブラスバー・コーム
    の綿屑除去装置。
JP7032053A 1995-02-21 1995-02-21 ブラスバー・コームの綿屑除去装置 Expired - Fee Related JP2735806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7032053A JP2735806B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 ブラスバー・コームの綿屑除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7032053A JP2735806B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 ブラスバー・コームの綿屑除去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08226020A JPH08226020A (ja) 1996-09-03
JP2735806B2 true JP2735806B2 (ja) 1998-04-02

Family

ID=12348130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7032053A Expired - Fee Related JP2735806B2 (ja) 1995-02-21 1995-02-21 ブラスバー・コームの綿屑除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2735806B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004021188A1 (de) * 2004-04-29 2005-12-29 Monti-Werkzeuge Gmbh Bürstenaggregat

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526159B2 (ja) * 1972-06-10 1977-02-19
JPH047671U (ja) * 1990-05-02 1992-01-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08226020A (ja) 1996-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FR2826984A1 (fr) Dispositif de separation et d'evacuation de dechets dans une carde ou similaire pour materiau textile
JPH0348222Y2 (ja)
JP2735806B2 (ja) ブラスバー・コームの綿屑除去装置
JPH0510203B2 (ja)
US4274177A (en) Carding
US4922705A (en) Cleaning device for a drafting device in a spinning machine
CS240753B1 (en) Spinning unit's rotor cleaning device
JP3291043B2 (ja) 梳綿機の機能補助装置
KR101161877B1 (ko) 세척기능을 가지는 롤표면 이물질 자동 제거장치
JP2006188786A (ja) 紡績機におけるドラフトローラのクリーニング装置
US5119622A (en) Spinning machine having a plurality of drafting units and a movable cleaning device for stripping devices
US3234599A (en) Cleaning brush for carding machines
GB2242372A (en) Sewage screen
EP0936293A3 (de) Schmutzentsorgungseinrichtung für eine Offenend-Spinnmaschine
SU1164323A1 (ru) Хлопкоочистительный агрегат
JPH0775889B2 (ja) シリンダ洗浄装置
JPH07298404A (ja) 絶縁トロリー線用集電/清掃方法及び集電/清掃ブラシ
JP2005162400A (ja) 乗客コンベアの油受け清掃装置
JPH01124635A (ja) 紡績機におけるドラフト部の清掃装置
JP2531353Y2 (ja) ドクター装置の掻き屑処理構造
AU2001261923B2 (en) Modified worker operation in textile carding
JPH0570078A (ja) エスカレータ移動手摺の自動清掃装置
JPH089200Y2 (ja) ドクター装置のかす受け構造
JPH0827629A (ja) カードのフラットストリッピング装置
JPH0543110Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees