JP2531353Y2 - ドクター装置の掻き屑処理構造 - Google Patents
ドクター装置の掻き屑処理構造Info
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- JP2531353Y2 JP2531353Y2 JP1989118065U JP11806589U JP2531353Y2 JP 2531353 Y2 JP2531353 Y2 JP 2531353Y2 JP 1989118065 U JP1989118065 U JP 1989118065U JP 11806589 U JP11806589 U JP 11806589U JP 2531353 Y2 JP2531353 Y2 JP 2531353Y2
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- Japan
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- outer peripheral
- peripheral surface
- doctor blade
- compartment
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は抄紙機ロールなどの外周面に付着した紙粉な
どを掻き落とすためのドクター装置に関し、さらに詳し
くは、掻き落とした紙粉などの掻き屑を周辺に飛散させ
ることなく効率良く回収処理することの可能となった掻
き屑処理構造に関するものである。
どを掻き落とすためのドクター装置に関し、さらに詳し
くは、掻き落とした紙粉などの掻き屑を周辺に飛散させ
ることなく効率良く回収処理することの可能となった掻
き屑処理構造に関するものである。
抄紙機などに使用されるドクター装置においては、ド
クターブレードによって抄紙機ロール外周面から掻き落
とされた紙粉などの掻き落とし屑は、ドクタブレードの
設置位置によって、ドクターブレードの上面側にたまる
か、あるいは下方に自然落下するようになっている。ド
クターブレードの上面にたまる場合には、定期的にそこ
から掻き落としくずを入手によって除去するようにして
いる。また、掻き落とし屑が下方に自然落下する形式も
のにおいては、下方にくず受け皿などを置いておき、こ
こに溜まった屑をやはり定期的に入手によって除去回収
するようにしている。
クターブレードによって抄紙機ロール外周面から掻き落
とされた紙粉などの掻き落とし屑は、ドクタブレードの
設置位置によって、ドクターブレードの上面側にたまる
か、あるいは下方に自然落下するようになっている。ド
クターブレードの上面にたまる場合には、定期的にそこ
から掻き落としくずを入手によって除去するようにして
いる。また、掻き落とし屑が下方に自然落下する形式も
のにおいては、下方にくず受け皿などを置いておき、こ
こに溜まった屑をやはり定期的に入手によって除去回収
するようにしている。
しかしながら、上記のいずれの場合であっても、たま
った掻き落とし屑を人手によって回収する必要があり、
効率的ではない。また、このような回収作業において
は、たまった紙かすなどが飛散して、周辺の機器に付着
するなどの弊害を伴うという不具合がある。
った掻き落とし屑を人手によって回収する必要があり、
効率的ではない。また、このような回収作業において
は、たまった紙かすなどが飛散して、周辺の機器に付着
するなどの弊害を伴うという不具合がある。
本考案の課題は、このような従来の欠点に鑑みて、ド
クターブレードによって掻き落とされた屑を効率良く回
収することの可能となった掻き屑処理機構を実現するこ
とにある。
クターブレードによって掻き落とされた屑を効率良く回
収することの可能となった掻き屑処理機構を実現するこ
とにある。
上記の課題を解決するために、本考案のドクター装置
においては、ドクターブレードに対して、これが圧接さ
れる抄紙機ロールの回転方向の上流側の位置において、
このドクターブレードとは一定の間隔をおいてロール外
周面に当接可能に区画用プレートを配置し、これらドク
ターブレード、区画用プレートによって、ロール外周面
の側に開口したコの字形断面に区画された区画室を形成
するようにしている。そして、この区画室内には、その
長手方向に向けて流れる空気流を形成する空気流形成手
段を配置するようにしている。
においては、ドクターブレードに対して、これが圧接さ
れる抄紙機ロールの回転方向の上流側の位置において、
このドクターブレードとは一定の間隔をおいてロール外
周面に当接可能に区画用プレートを配置し、これらドク
ターブレード、区画用プレートによって、ロール外周面
の側に開口したコの字形断面に区画された区画室を形成
するようにしている。そして、この区画室内には、その
長手方向に向けて流れる空気流を形成する空気流形成手
段を配置するようにしている。
「作用〕 この構成の掻き屑処理構造においては、ドクターブレ
ードによって掻き落とされた紙粉などはドクターブレー
ドの上面に溜まる。すなわち、上記の区画室の底面を形
成しているドクターブレードの上面にたまる。このよう
に区画室内に掻き落とし屑がたまるので、屑が周辺に飛
散することはない。また、上記の空気流形成手段によっ
て、区画室内に空気流を形成すると、この空気流によっ
て、区画室内にたまった掻き屑は、この区画室の端側に
向けて搬送される。従って、この区画室の端部に掻き落
とし排出用の吸引ダクトを連結しておけば、掻き落とさ
れた屑は空気流によって所定の場所に回収される。
ードによって掻き落とされた紙粉などはドクターブレー
ドの上面に溜まる。すなわち、上記の区画室の底面を形
成しているドクターブレードの上面にたまる。このよう
に区画室内に掻き落とし屑がたまるので、屑が周辺に飛
散することはない。また、上記の空気流形成手段によっ
て、区画室内に空気流を形成すると、この空気流によっ
て、区画室内にたまった掻き屑は、この区画室の端側に
向けて搬送される。従って、この区画室の端部に掻き落
とし排出用の吸引ダクトを連結しておけば、掻き落とさ
れた屑は空気流によって所定の場所に回収される。
ここに、上記の区画用プレートは、常時ロール表面に
当接した状態に支持してもよいが、このプレートを移動
させる移動手段を組み込んで、区画室内から掻き落とし
屑の排除が必要となった場合にのみ、プレートをロール
表面に接触させ、これによってほぼ気密状態の区画室を
形成し、この中に上記の空気流形成手段によって空気流
を形成するようにすれば、効率的に区画室内から外部へ
の掻き落とし屑の排出ができるようになる。
当接した状態に支持してもよいが、このプレートを移動
させる移動手段を組み込んで、区画室内から掻き落とし
屑の排除が必要となった場合にのみ、プレートをロール
表面に接触させ、これによってほぼ気密状態の区画室を
形成し、この中に上記の空気流形成手段によって空気流
を形成するようにすれば、効率的に区画室内から外部へ
の掻き落とし屑の排出ができるようになる。
さらに、ロールによって搬送される紙料が切れたこと
を検知する紙切れ検知手段を設け、紙切れが検出された
ときには、区画用プレートをロール表面側に一定の押し
つけ力で圧接させて、区画室内に切れた紙料が侵入して
ここに詰まることのないようにすることが好ましい。ま
た、このようにプレートを駆動するよりも先に、切れた
紙料が区画室内に入ってしまった場合のことを考慮し
て、紙切れが検出された時は、併せてドクターブレード
の側をロール表面から離した位置に移動させて、区画室
内に侵入した紙料がここに詰まることのないようにする
ことが望ましい。
を検知する紙切れ検知手段を設け、紙切れが検出された
ときには、区画用プレートをロール表面側に一定の押し
つけ力で圧接させて、区画室内に切れた紙料が侵入して
ここに詰まることのないようにすることが好ましい。ま
た、このようにプレートを駆動するよりも先に、切れた
紙料が区画室内に入ってしまった場合のことを考慮し
て、紙切れが検出された時は、併せてドクターブレード
の側をロール表面から離した位置に移動させて、区画室
内に侵入した紙料がここに詰まることのないようにする
ことが望ましい。
以下に図面を参照して本考案の実施例を説明する。
構成 第1図には、本例のドクター装置の全体構成を示して
ある。図において、1は抄紙機ロールであり、このロー
ルの外周面1aに対峙させてドクター装置2が設置されて
いる。このドクター装置2は、ドクターブレードを支持
したブレード支持機構3と、区画用プレートを支持した
プレート支持機構4とから構成されている。ブレード支
持機構3は、一定の押しつけ力でロール外周面1aに圧接
されるドクターブレード5と、このブレード5を支持し
たフィンガー部6と、このフィンガー部を支持したホル
ダー部7を有し、ホルダー部7は支軸8を介して旋回可
能に基台(図示せず)の側に支持されている。上記のフ
ィンガー部6はピボット61を中心に回転可能にホルダー
部に支持され、空気圧式の駆動機構62によって、ドクタ
ーブレード5はロール外周面に圧接される位置およびこ
のロール外周面から離れた位置に旋回可能となってい
る。
ある。図において、1は抄紙機ロールであり、このロー
ルの外周面1aに対峙させてドクター装置2が設置されて
いる。このドクター装置2は、ドクターブレードを支持
したブレード支持機構3と、区画用プレートを支持した
プレート支持機構4とから構成されている。ブレード支
持機構3は、一定の押しつけ力でロール外周面1aに圧接
されるドクターブレード5と、このブレード5を支持し
たフィンガー部6と、このフィンガー部を支持したホル
ダー部7を有し、ホルダー部7は支軸8を介して旋回可
能に基台(図示せず)の側に支持されている。上記のフ
ィンガー部6はピボット61を中心に回転可能にホルダー
部に支持され、空気圧式の駆動機構62によって、ドクタ
ーブレード5はロール外周面に圧接される位置およびこ
のロール外周面から離れた位置に旋回可能となってい
る。
プレート支持機構4は、ブレード支持機構3に対して
抄紙機ロール1の回転方向の上流側に配置され、上記の
ブレード支持機構3とほぼ同一構造とされている。すな
わち、この支持機構は、ドクターブレード5に対してロ
ール回転方向の上流側の位置において、このドクターブ
レードと一定の間隔をおいてほぼ平行に配置された区画
用プレート9を有している。この区画用プレート9は、
フィンガー部10によって支持され、このフィンガー部10
はホルダー部11によって支持され、さらにこのホルダー
部11は支軸12を中心に旋回可能に基台(図示せず)の側
に支持されている。不図示の駆動機構によって、ホルダ
ー部11はこの支軸12を中心として回転され、これによっ
て、区画用プレート9は、ロール外周面に一定の押しつ
け力で圧接した位置、単にそこに接触した位置、および
この外周面から離れた位置の3つの位置に設定されるよ
うになっている。
抄紙機ロール1の回転方向の上流側に配置され、上記の
ブレード支持機構3とほぼ同一構造とされている。すな
わち、この支持機構は、ドクターブレード5に対してロ
ール回転方向の上流側の位置において、このドクターブ
レードと一定の間隔をおいてほぼ平行に配置された区画
用プレート9を有している。この区画用プレート9は、
フィンガー部10によって支持され、このフィンガー部10
はホルダー部11によって支持され、さらにこのホルダー
部11は支軸12を中心に旋回可能に基台(図示せず)の側
に支持されている。不図示の駆動機構によって、ホルダ
ー部11はこの支軸12を中心として回転され、これによっ
て、区画用プレート9は、ロール外周面に一定の押しつ
け力で圧接した位置、単にそこに接触した位置、および
この外周面から離れた位置の3つの位置に設定されるよ
うになっている。
上記の双方の支持機構の後端面のうち、ドクターブレ
ードの支持機構3の側の部分には、一枚の封鎖用プレー
ト13の下端が接続されている。このプレート13の上端側
は、区画用プレート支持機構4の側の後端面に丁度接触
した状態に設定されており、これによって、これらの双
方の支持機構の後端部分の間の隙間が封鎖されている。
この結果、双方の支持機構3、4および封鎖用プレート
13によって、ロール外周面1aの側が開口した、断面がコ
の字形状の区画室14が形成されている。そして、ドクタ
ーブレードおよび区画用プレートの双方がロール外周面
に接触した状態においては、この区画室14はその長手方
向の両端側を除き、ほぼ気密状態となる。
ードの支持機構3の側の部分には、一枚の封鎖用プレー
ト13の下端が接続されている。このプレート13の上端側
は、区画用プレート支持機構4の側の後端面に丁度接触
した状態に設定されており、これによって、これらの双
方の支持機構の後端部分の間の隙間が封鎖されている。
この結果、双方の支持機構3、4および封鎖用プレート
13によって、ロール外周面1aの側が開口した、断面がコ
の字形状の区画室14が形成されている。そして、ドクタ
ーブレードおよび区画用プレートの双方がロール外周面
に接触した状態においては、この区画室14はその長手方
向の両端側を除き、ほぼ気密状態となる。
次に、第2図も参照して説明すると、この区画室14内
の上方位置には、その長手方向、すなわちロール回転軸
線の方向に向けて空気供給管15が配置され、これはプレ
ート支持機構の構成部品によって保持されている。この
空気供給管15の外周面には、その軸線方向に沿って等間
隔で複数個の空気噴射ノズル15aが形成されている。こ
れらのノズル15aは、ドクターブレード5の上面側に向
けて約45度の方向に空気流を吹き出すように形成されて
いる。この結果、これらのノズルから空気が噴射される
と、区画室14内には、その一方の開口端14aに向けて流
れる空気流が形成されることになる。ここに、この開口
端14aには、掻き落とし屑回収用の吸引ダクト16が開口
しており、このダクト16は、掻き落とし屑を回収する回
収箱17に連通している。
の上方位置には、その長手方向、すなわちロール回転軸
線の方向に向けて空気供給管15が配置され、これはプレ
ート支持機構の構成部品によって保持されている。この
空気供給管15の外周面には、その軸線方向に沿って等間
隔で複数個の空気噴射ノズル15aが形成されている。こ
れらのノズル15aは、ドクターブレード5の上面側に向
けて約45度の方向に空気流を吹き出すように形成されて
いる。この結果、これらのノズルから空気が噴射される
と、区画室14内には、その一方の開口端14aに向けて流
れる空気流が形成されることになる。ここに、この開口
端14aには、掻き落とし屑回収用の吸引ダクト16が開口
しており、このダクト16は、掻き落とし屑を回収する回
収箱17に連通している。
次に、第3図には、本例の装置における本考案の動作
に関係する部分のみの制御系を示してある。この図にお
いて、21はドクターブレード駆動回路であり、上記のド
クターブレード支持機構3の空気圧式の駆動機構62を駆
動して、ドクターブレード5をロール外周面に圧接した
位置およびこの外周面から離れた後退位置に設定させる
ためのものである。22は区画用プレート駆動回路であ
り、プレート支持機構4のホルダー部11をその支軸12の
廻りに回転させて、区画用プレート9を、ロール外周面
に接触した位置およびここから離れた後退位置に設定さ
せるためのものである。23は空気供給制御回路であり、
区画室14内の空気供給管15に対する空気の供給を制御す
るためのものである。一方、24は紙切れセンサであり、
抄紙機ロール1に向けて搬送されてくる紙料の搬送経路
上に設定され、この紙料が切れたことを検出するための
ものである。25は操作パネルであり、センサ24からの出
力が供給されて紙切れが発生したことを表示すると共
に、上記の各回路の駆動用スイッチが配置されている。
に関係する部分のみの制御系を示してある。この図にお
いて、21はドクターブレード駆動回路であり、上記のド
クターブレード支持機構3の空気圧式の駆動機構62を駆
動して、ドクターブレード5をロール外周面に圧接した
位置およびこの外周面から離れた後退位置に設定させる
ためのものである。22は区画用プレート駆動回路であ
り、プレート支持機構4のホルダー部11をその支軸12の
廻りに回転させて、区画用プレート9を、ロール外周面
に接触した位置およびここから離れた後退位置に設定さ
せるためのものである。23は空気供給制御回路であり、
区画室14内の空気供給管15に対する空気の供給を制御す
るためのものである。一方、24は紙切れセンサであり、
抄紙機ロール1に向けて搬送されてくる紙料の搬送経路
上に設定され、この紙料が切れたことを検出するための
ものである。25は操作パネルであり、センサ24からの出
力が供給されて紙切れが発生したことを表示すると共
に、上記の各回路の駆動用スイッチが配置されている。
動作 上記構成の装置においては、抄紙動作が開始される
と、ドクターブレード5および区画用プレート9は共
に、ロール外周面1aに接触した状態に設定される。この
結果、ほぼ気密状態の区画室14が形成されて、ドクター
ブレード5によるドクターリングが行われる。この結
果、このドクターブレードによって掻き落とされた掻き
落とし屑はほぼ気密状態の区画室14内にたまるので、周
辺に飛散することはない。
と、ドクターブレード5および区画用プレート9は共
に、ロール外周面1aに接触した状態に設定される。この
結果、ほぼ気密状態の区画室14が形成されて、ドクター
ブレード5によるドクターリングが行われる。この結
果、このドクターブレードによって掻き落とされた掻き
落とし屑はほぼ気密状態の区画室14内にたまるので、周
辺に飛散することはない。
次に、空気供給管15への空気の供給が開始されると、
この供給管15に形成したノズル15aからは約45度の方向
に向けて空気流が噴射される。この結果、これらの噴射
された空気流によって、第2図に示すように区画室内を
その一方の開口端14aの側に向かって流れる空気流が形
成される。従って、区画室内にたまった掻き落とし屑は
この空気流によって開口端14aの側に向けて搬送され
る。開口端14aまで搬送された掻き落とし屑はそこに開
口している吸引ダクト16内に吸入され、このダクトを介
して回収箱17内に回収される。このように、本例の装置
によれば、人手に頼ることなく、また掻き落とし屑を周
辺に飛散させることなく効率良く回収することができ
る。
この供給管15に形成したノズル15aからは約45度の方向
に向けて空気流が噴射される。この結果、これらの噴射
された空気流によって、第2図に示すように区画室内を
その一方の開口端14aの側に向かって流れる空気流が形
成される。従って、区画室内にたまった掻き落とし屑は
この空気流によって開口端14aの側に向けて搬送され
る。開口端14aまで搬送された掻き落とし屑はそこに開
口している吸引ダクト16内に吸入され、このダクトを介
して回収箱17内に回収される。このように、本例の装置
によれば、人手に頼ることなく、また掻き落とし屑を周
辺に飛散させることなく効率良く回収することができ
る。
次に、紙切れセンサ24によって紙切れが検知された場
合には、このセンサ出力によって、ドクターブレード駆
動回路21および区画用プレート駆動回路22が駆動して、
ドクターブレード5は、ロール外周面から後退してこれ
から一定の距離だけ離れた後退位置に移動させられ、区
画用プレート9はロール外周面に対して、一定の押しつ
け力で圧接された状態に設定される。この結果、切れた
紙料がロール外周面によって搬送されて区画用プレート
の位置まで来たとしても、このプレートによって区画室
14内への侵入が防止される。よって、切れた紙料が区画
室内に入ってしまい、ここに詰まるという弊害を回避で
きる。また、プレート9がロール外周面に圧接されるよ
りも早い時期に、このプレート9とロール外周面との間
を通って区画室内に侵入したとしても、ドクターブレー
ド5がロール外周面から後退しているので、この区画室
内に侵入した紙片はそのままこの区画室内からドクター
ブレードの設置位置を通過して区画室外に向けて搬送さ
れる。よって、この場合においても、切れた紙片が区画
室内に詰まるという弊害を回避できる。
合には、このセンサ出力によって、ドクターブレード駆
動回路21および区画用プレート駆動回路22が駆動して、
ドクターブレード5は、ロール外周面から後退してこれ
から一定の距離だけ離れた後退位置に移動させられ、区
画用プレート9はロール外周面に対して、一定の押しつ
け力で圧接された状態に設定される。この結果、切れた
紙料がロール外周面によって搬送されて区画用プレート
の位置まで来たとしても、このプレートによって区画室
14内への侵入が防止される。よって、切れた紙料が区画
室内に入ってしまい、ここに詰まるという弊害を回避で
きる。また、プレート9がロール外周面に圧接されるよ
りも早い時期に、このプレート9とロール外周面との間
を通って区画室内に侵入したとしても、ドクターブレー
ド5がロール外周面から後退しているので、この区画室
内に侵入した紙片はそのままこの区画室内からドクター
ブレードの設置位置を通過して区画室外に向けて搬送さ
れる。よって、この場合においても、切れた紙片が区画
室内に詰まるという弊害を回避できる。
なお、本例においては、ドクターリングと同時に空気
の供給を開始するようにしたが、この空気の供給は、任
意の時期に操作パネル上の操作スイッチによって開始す
るようにしてもよい。この場合には、この空気の供給開
始に連動させて、区画用プレート9を後退位置からロー
ル外周面1aに接触した位置に設定するようにすればよ
い。
の供給を開始するようにしたが、この空気の供給は、任
意の時期に操作パネル上の操作スイッチによって開始す
るようにしてもよい。この場合には、この空気の供給開
始に連動させて、区画用プレート9を後退位置からロー
ル外周面1aに接触した位置に設定するようにすればよ
い。
また、本例においては、区画室を形成するために区画
用プレートを別途配置した構造となっているが、例え
ば、二重のドクターブレード構造の装置においては、組
み込まれている二枚のドクターブレードを利用して区画
室を形成するようにしてもよい。
用プレートを別途配置した構造となっているが、例え
ば、二重のドクターブレード構造の装置においては、組
み込まれている二枚のドクターブレードを利用して区画
室を形成するようにしてもよい。
以上説明したように、本考案のドクター装置の掻き落
とし屑処理構造においては、ドクターブレードと区画用
プレートとによって区画室を形成して、この中にドクタ
ーブレードによって掻き落とされた屑をため、さらに、
この区画室内に空気流を形成し、この空気流によって掻
き落とされた屑を所定の場所へ向けて排出するようにし
ている。従って、本考案によれば、ドクターブレードに
よって掻き落とされた屑が周辺に飛散すること防止で
き、また人手によらず効率よく掻き落とされた屑を回収
することができる。
とし屑処理構造においては、ドクターブレードと区画用
プレートとによって区画室を形成して、この中にドクタ
ーブレードによって掻き落とされた屑をため、さらに、
この区画室内に空気流を形成し、この空気流によって掻
き落とされた屑を所定の場所へ向けて排出するようにし
ている。従って、本考案によれば、ドクターブレードに
よって掻き落とされた屑が周辺に飛散すること防止で
き、また人手によらず効率よく掻き落とされた屑を回収
することができる。
また本考案においては、紙切れの発生に連動させて区
画室を形成するドクターブレードおよび区画用プレート
を駆動制御するようにしているので、区画室内に切れた
紙料が詰まるという弊害を回避することができる。
画室を形成するドクターブレードおよび区画用プレート
を駆動制御するようにしているので、区画室内に切れた
紙料が詰まるという弊害を回避することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例に係かる装置の主要部の構成
を示す概略構成図、第2図は第1図の装置における掻き
落とし屑の回収経路を示す説明図、第3図は第1図の装
置の主要な駆動制御系を示すブロック図である。 符号の説明 1……抄紙機ロール 1a……ロール外周面 2……ドクター装置 3……ドクターブレード支持機構 4……区画用プレート支持機構 5……ドクターブレード 9……区画用プレート 13……封鎖用プレート 14……区画室 14a……区画室の開口端 15……空気供給管 16……吸引用ダクト 17……屑回収箱 24……紙切れセンサ。
を示す概略構成図、第2図は第1図の装置における掻き
落とし屑の回収経路を示す説明図、第3図は第1図の装
置の主要な駆動制御系を示すブロック図である。 符号の説明 1……抄紙機ロール 1a……ロール外周面 2……ドクター装置 3……ドクターブレード支持機構 4……区画用プレート支持機構 5……ドクターブレード 9……区画用プレート 13……封鎖用プレート 14……区画室 14a……区画室の開口端 15……空気供給管 16……吸引用ダクト 17……屑回収箱 24……紙切れセンサ。
Claims (3)
- 【請求項1】抄紙機ロールなどの外周面にドクターブレ
ードを圧接して、この外周面に付着した紙かすなどを掻
き落とすためのドクター装置において、前記ドクターブ
レードに対して、前記ロールの回転方向の上流側の位置
において、このドクターブレードとは一定の間隔をおい
て前記ロール外周面に当接可能に支持された区画用プレ
ートと、前記ドクターブレードおよび前記区画用プレー
トによって、前記ロール外周面の側に開口したコの字形
断面に区画された区画室と、前記区画室内においてその
長手方向に向けて流れる空気流を形成する空気流形成手
段とを有することを特徴とするドクター装置の掻き屑処
理構造。 - 【請求項2】請求項第1項に記載の掻き屑処理構造にお
いて、前記区画用プレートを、その先端が前記ロール外
周面に接触した位置および外周面から離れた位置に移動
させるプレート移動手段を有し、このプレート移動手段
は、前記空気流形成手段によって前記区画室内に空気流
が形成されているときには、前記区画用プレートを前記
ロール外周面に接触した位置に保持するようになってい
ることを特徴とするドクター装置の掻きくず処理構造。 - 【請求項3】請求項第1項または第2項に記載の掻き屑
処理構造において、前記ロール外周面に向けて搬送され
る紙料が切れたことを検知する紙切れ検知手段と、この
検知手段によって紙切れが検知されたときには、前記区
画用プレートが前記ロール外周面に対して一定の押しつ
け力によって圧接された位置となるように制御し、前記
ドクターブレードが前記ロール外周面から離れた位置と
なるように制御する制御手段とを備えていることを特徴
とするドクター装置の掻きくず処理構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989118065U JP2531353Y2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ドクター装置の掻き屑処理構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989118065U JP2531353Y2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ドクター装置の掻き屑処理構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0359397U JPH0359397U (ja) | 1991-06-11 |
JP2531353Y2 true JP2531353Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31666250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989118065U Expired - Lifetime JP2531353Y2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | ドクター装置の掻き屑処理構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531353Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4587818B2 (ja) * | 2005-01-27 | 2010-11-24 | 株式会社ドクター製作所 | ドクター装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63315692A (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-23 | 王子製紙株式会社 | ドクタ−の紙粉除去装置 |
-
1989
- 1989-10-06 JP JP1989118065U patent/JP2531353Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0359397U (ja) | 1991-06-11 |
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Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |