JP2735784B2 - 情報記録用ディスク及びディスクドライブシステム - Google Patents
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Description
びディスクドライブシステムにかかり、特に、データ等
を記録するハードディスクドライブユニット等の情報記
憶装置に用いられる情報記録用ディスク及び情報記録用
ディスクを用いたディスクドライブシステムに関する。
な情報を記録するための情報記録媒体として、ハードデ
ィスクドライブユニット(以下、HDD装置という。)
が実用化されている。このHDD装置では、複数の磁気
記録円盤(以下、ディスクという。)を備え、このディ
スクに定められた所望のトラック上にリード・ライトヘ
ッドを位置させて、ディスクへの情報記録またはディス
クからの情報読み取りを行っている。
ラックが設けられ、各トラックは128,256,51
2(バイト)等のデータセクタ(以下、セクタとい
う。)で分割されている。分割されたセクタは、自らを
表す識別子、所謂セクタIDが付与されていることが一
般的である。このセクタIDには、セクタの通し番号、
セクタの種類、製造時の不良セクタ等を表すDEFEC
T情報等のセクタ識別情報が記録されている。このよう
な、従来のHDD装置では、セクタIDを参照して目的
とするセクタであるか否かを判別しながら情報の読み書
きをしている。
番号(HEAD番号)、シリンダ番号(CYL 番号)、セクタ
番号(SCT 番号) により、特定することができる。すな
わち、HEAD番号及び CYL番号は、シーク動作の終了と共
に確定できる。また、 SCT番号はディスクの回転に従っ
て変化するので、サーボ領域等のディスクに予め記録さ
れた情報を読み取ることにより特定したり、先頭のセク
タから計数することによって特定したりする。
論理セクタから物理セクタへの変換や当該セクタが属す
るディスク上の位置を識別すること等をセクタ毎にしな
ければならないため、セクタIDには、多くの情報が格
納される。従って、必須のセクタ識別情報が増加して記
録できずに誤ったセクタ識別情報として記録されること
がないように、ID領域を広くしていた。このため、セ
クタ毎にHDD装置を管理するための領域、すなわちセ
クタ識別情報のID領域が付随され、本来HDD装置が
有する記録可能な情報領域をID領域によって削減せざ
るを得なかった。
クタ毎に設けることなく、情報を記録するにあたりID
領域が不要なセクタ・フォーマットされた情報記録用デ
ィスクが提案されている(特開平5−174498号公
報参照)。
ID領域をセクタ毎に設けない情報記録用ディスクにあ
っても、HDD装置のディスク上の位置を識別するため
に、サーボ領域等の位置識別領域は必要である。このた
め、1つのセクタがサーボ領域で分断されることがあ
る。これによって、ID領域をセクタ毎に設けない情報
記録用ディスクを用いたHDD装置は、1つのセクタで
あっても複数のセクタとして認識したり、セクタの途中
で当該セクタは終了したものとみなしたり、することが
ある。
の情報を格納できると共に容易に情報を読み取ることが
できる情報記録用ディスクを得ることが目的である。ま
た、上記目的に加え、膨大なデータ量の情報を迅速かつ
容易に読み書きできる、ディスクドライブシステムを得
ることが目的である。
に請求項1に記載の発明の情報記録用ディスクは、トラ
ック位置を識別するための位置情報を記憶した少なくと
も1つのサーボ領域と、前記サーボ領域を除く領域を該
サーボ領域を跨ぐ少なくとも1つのセクタを含む同一容
量の複数のセクタにより分割した少なくとも1つのトラ
ックと、複数のセクタの各々の位置を一義的に特定する
ために、前記サーボ領域を基準とする前記分割したトラ
ック上の各セクタを識別するための物理セクタ識別子
と、前記位置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサ
ーボ領域を跨ぐまでの容量との関係を表すテーブルと、
を含んでいる。
クは、トラック位置を識別するための位置情報を記憶し
た少なくとも1つのサーボ領域と、前記サーボ領域を除
く領域を該サーボ領域を跨ぐ少なくとも1つのセクタを
含む同一容量の複数のセクタにより分割した少なくとも
1つのトラックと、複数のセクタの各々の位置を一義的
に特定するために、前記サーボ領域を基準とする前記分
割したトラック上の各セクタを識別するための物理セク
タ識別子と、前記位置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセ
クタのサーボ領域を跨ぐまでの容量との関係を表すテー
ブルと、前記トラックに含まれる不良セクタ以外のセク
タの各々を識別するための論理セクタ識別子を順次設定
するときに、該不良セクタについて、不良セクタに対し
て付与されるべき論理セクタ識別子を疑似論理セクタ識
別子として順次記憶するリスト記憶手段と、を含んでい
る。
システムは、トラック位置を識別するための位置情報を
記憶した少なくとも1つのサーボ領域で分割すると共
に、該サーボ領域を除く領域を同一容量のセクタが連続
するように分割した少なくとも1つのトラックを有する
情報記録用ディスクと、前記情報記録用ディスクに対し
情報を読み書きするための磁気ヘッドと、現在のセクタ
の構成を記憶するための第1記憶手段、次のセクタの構
成を記憶するための第2記憶手段、現在のセクタの扱い
を記憶するための第3記憶手段、及び次のセクタの扱い
を記憶するための第4記憶手段からなる記憶手段と、複
数のセクタの各々の位置を一義的に特定するために、前
記サーボ領域を基準とする前記分割したトラック上の各
セクタを識別するための物理セクタ識別子と、前記位置
情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を跨
ぐまでの容量との関係を表す各セクタの構成を記憶した
テーブルと、前記トラックに含まれる不良セクタ以外の
セクタの各々を識別するための論理セクタ識別子を順次
設定するときに、該不良セクタについて、不良セクタに
対して付与されるべき論理セクタ識別子を疑似論理セク
タ識別子として順次記憶したリスト記憶手段と、前記リ
スト記憶手段を参照して、要求された論理セクタの位置
識別子と等しいかまたは小さい論理セクタ位置識別子の
数を読み取り、読み取った数を要求された論理セクタ位
置識別子に加算して要求された論理セクタ識別子に対応
する物理セクタの物理セクタ位置識別子を演算する物理
セクタ位置演算手段と、前記第1記憶手段に記憶された
現在のセクタの構成に従うと共に第3記憶手段に記憶さ
れた現在のセクタの扱いに従って、当該セクタについて
処理をする処理手段と、前記磁気ヘッドの出力信号によ
って前記サーボ領域の終端を識別した後に前記第1記憶
手段に記憶された現在のセクタの構成に基づいてセクタ
の先頭を判別するセクタ判別手段と、前記セクタの先頭
と判別されたとき、第2記憶手段に記憶された次のセク
タの構成を第1記憶手段に記憶させると共に第4記憶手
段に記憶された次のセクタの扱いを第3記憶手段に記憶
させかつ、前記処理手段における処理中に前記テーブル
を参照して前記物理セクタ位置演算手段により演算され
た物理セクタ位置識別子を含む次のセクタの構成を第2
記憶手段に記憶させると共に次のセクタの扱いを第4記
憶手段に記憶させるように制御する制御手段と、を備え
ている。
システムは、請求項2に記載の情報記録用ディスクと、
前記情報記録用ディスクに対し情報を読み書きするため
の磁気ヘッドと、現在のセクタの構成を記憶するための
第1記憶手段、次のセクタの構成を記憶するための第2
記憶手段、現在のセクタの扱いを記憶するための第3記
憶手段、及び次のセクタの扱いを記憶するための第4記
憶手段からなる記憶手段と、前記リスト記憶手段を参照
して、要求された論理セクタの位置識別子と等しいかま
たは小さい論理セクタ位置識別子の数を読み取り、読み
取った数を要求された論理セクタ位置識別子に加算して
要求された論理セクタ識別子に対応する物理セクタの物
理セクタ位置識別子を演算する物理セクタ位置演算手段
と、前記第1記憶手段に記憶された現在のセクタの構成
に従うと共に第3記憶手段に記憶された現在のセクタの
扱いに従って、当該セクタについて処理をする処理手段
と、前記磁気ヘッドの出力信号によって前記サーボ領域
の終端を識別した後に前記第1記憶手段に記憶された現
在のセクタの構成に基づいてセクタの先頭を判別するセ
クタ判別手段と、前記セクタの先頭と判別されたとき、
第2記憶手段に記憶された次のセクタの構成を第1記憶
手段に記憶させると共に第4記憶手段に記憶された次の
セクタの扱いを第3記憶手段に記憶させかつ、前記処理
手段における処理中に前記テーブルを参照して前記物理
セクタ位置演算手段により演算された物理セクタ位置識
別子を含む次のセクタの構成を第2記憶手段に記憶させ
ると共に次のセクタの扱いを第4記憶手段に記憶させる
ように制御する制御手段と、を備えている。
システムは、請求項1に記載の情報記録用ディスクと、
前記情報記録用ディスクに対し情報を読み書きするため
の磁気ヘッドと、所定容量の仮想セクタ及び仮想トラッ
クを予め想定し、前記トラックに含まれる不良セクタ以
外の各セクタの位置を表す物理セクタ識別子を論理セク
タ識別子として順次設定するときに、該不良セクタにつ
いて、不良セクタの位置に対して付与されるべき物理セ
クタ識別子を疑似論理セクタ識別子として順次記憶した
仮想セクタテーブルと該仮想セクタテーブルに含まれる
同一トラックの最小の物理セクタ識別子に対応する不良
セクタの疑似論理セクタ識別子を記憶する仮想トラック
テーブルとからなる不良セクタテーブルを生成する不良
セクタテーブル生成手段と、前記テーブル及び前記不良
セクタテーブルを用いて、前記サーボ領域を基準とする
前記分割したトラック上の各セクタを識別するための物
理セクタ識別子と、前記位置情報と、前記サーボ領域を
跨ぐセクタのサーボ領域を跨ぐまでの容量と、論理セク
タ識別子とからなる仮想トラックにおける各々の仮想セ
クタの構成を表す仮想IDテーブルを生成する仮想ID
テーブル生成手段と、前記仮想IDテーブルを参照して
要求された論理セクタの位置識別子に対応する仮想トラ
ック及び仮想セクタを定め、定めた仮想トラック及び仮
想セクタにおける該当する物理セクタを求めて求めたセ
クタについて処理をするように制御する制御手段と、を
備えている。
システムは、請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載
のディスクドライブシステムにおいて、前記磁気ヘッド
は、前記情報記録用ディスクに情報を記録するための記
録部と、該記録部から所定量隔てた位置に設けられた前
記情報記録用ディスクから情報を読み取るための読取部
とからなり、該読取部のヘッドギャップのトラック幅方
向の長さを該記録部のヘッドギャップのトラック幅方向
の長さと略一致するように構成したことを特徴としてい
る。
システムは、請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載
のディスクドライブシステムにおいて、前記磁気ヘッド
は、前記情報記録用ディスクに情報を記録するための記
録部と、該記録部から所定量隔てた位置に設けられた前
記情報記録用ディスクから情報を読み取るための読取部
とからなり、該読取部のヘッドギャップのトラック幅方
向の長さを前記トラックの幅と略一致するように構成し
たことを特徴としている。
は、少なくとも1つのサーボ領域を含んでいる。このサ
ーボ領域には、トラック位置を識別するための位置情報
をサーボパターン等によって記憶しており、トラック位
置や同一トラック上に複数のサーボ領域があるときの順
番等を識別することができる。サーボ領域を除く領域に
は、少なくとも1つのトラックを有している。このトラ
ックは同一容量の複数のセクタによって分割されてお
り、このトラックのうち少なくとも1つのトラックはサ
ーボ領域を跨ぐセクタを含んでいる。また、情報記録用
ディスクは、複数のセクタの各々の位置を一義的に特定
するために、前記サーボ領域を基準とする前記分割した
トラック上の各セクタを識別するための物理セクタ識別
子と、前記位置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタの
サーボ領域を跨ぐまでの容量との関係を表すテーブルを
含んでいる。この情報記録用ディスクを用いれば、セク
タ毎にセクタIDを記録する必要がないので、情報記録
用ディスク上に記録できる情報量は増大する。また、テ
ーブルには、物理セクタ識別子とサーボ領域を跨ぐまで
の容量の関係が記憶されているので、サーボ領域を跨ぐ
セクタが存在する場合であっても、所望のセクタを容易
に検索することができる。
スクは、上記の情報記録用ディスクにさらに、トラック
に含まれる不良セクタ以外のセクタの各々を識別するた
めの論理セクタ識別子を順次設定するときに、該不良セ
クタについて、不良セクタに対して付与されるべき論理
セクタ識別子を疑似論理セクタ識別子として順次記憶す
るリスト記憶手段を含んでいる。従って、不良セクタに
は疑似論理セクタ識別子が記憶されているので、読み書
き等の要求で論理セクタが指示されても、要求された論
理セクタの識別子に疑似論理セクタ識別子が記憶された
数を加算する等のみの簡単な処置で容易に該当する物理
セクタを検索することができる。
ブシステムでは、トラック位置を識別するための位置情
報を記憶した少なくとも1つのサーボ領域で分割すると
共に、該サーボ領域を除く領域を同一容量のセクタが連
続するように分割した少なくとも1つのトラックを有す
る情報記録用ディスクを用いている。情報記録用ディス
クに対しては磁気ヘッドによって情報を読み書きをす
る。また、複数のセクタの各々の位置を一義的に特定す
るために、サーボ領域を基準とする前記分割したトラッ
ク上の各セクタを識別するための物理セクタ識別子と、
位置情報と、サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を跨
ぐまでの容量との関係を表す各セクタの構成をテーブル
として記憶している。さらに、トラックに含まれる不良
セクタ以外のセクタの各々を識別するための論理セクタ
識別子を順次設定するときに、該不良セクタについて不
良セクタに対して付与されるべき論理セクタ識別子を疑
似論理セクタ識別子として順にリスト記憶手段に記憶し
ている。従って、物理セクタ位置演算手段が、リスト記
憶手段を参照して、ホストコンピュータ等から要求され
た論理セクタの位置識別子と等しいかまたは小さい論理
セクタ位置識別子の数を要求された論理セクタ位置識別
子に加算して要求された論理セクタ識別子に対応する物
理セクタの物理セクタ位置識別子を演算できる。
項4に記載したように、請求項2に記載の情報記録用デ
ィスクを用いれば、情報記録用ディスクから、テーブル
及びリスト記憶手段を読み取ることができる。
Dが記録されていないため、ディスクドライブシステム
は、現在のセクタに関するセクタ構成及び取扱を記憶す
るために、レジスタ等の複数の記憶素子で構成された記
憶手段を備えている。この記憶手段は、現在のセクタの
構成を記憶するための第1記憶手段、次のセクタの構成
を記憶するための第2記憶手段、現在のセクタの扱いを
記憶するための第3記憶手段、及び次のセクタの扱いを
記憶するための第4記憶手段から構成されている。セク
タ判別手段は、磁気ヘッドの出力信号によってサーボセ
クタパルス信号等によりサーボ領域の終端を識別した後
に第1記憶手段に記憶された現在のセクタの構成に基づ
いてセクタの先頭を判別する。すなわち、第1記憶手段
には、現在のセクタの構成が記憶されており、サーボ領
域の終端に現在のセクタの後半部分が残存しているか否
かを判定できる。現在のセクタの後半部分が残存してい
るときは残存している容量を経過した後が次のセクタの
先頭であり、残存していないときはサーボ領域の終端後
直ちに次のセクタの先頭である。制御手段は、セクタの
先頭と判別されたとき、第2記憶手段に記憶された次の
セクタの構成を第1記憶手段に記憶させると共に第4記
憶手段に記憶された次のセクタの扱いを第3記憶手段に
記憶させる。これにより、記憶手段には、先頭であるセ
クタの構成及び扱いが現在のセクタにおけるものとして
記憶される。また、処理手段における処理中には、次の
セクタの構成及び扱いを第2記憶手段及び第4記憶手段
に更新できるため、テーブルを参照して物理セクタ位置
演算手段により演算された物理セクタ位置識別子を含む
次のセクタの構成を第2記憶手段に記憶させると共に次
のセクタの扱いを第4記憶手段に記憶させるように制御
する。従って、現在のセクタの処理が終了するまでに、
第2記憶手段及び第4記憶手段へ次のセクタの構成及び
扱いを記憶することができる。処理手段は、第1記憶手
段に記憶された現在のセクタの構成に従うと共に第3記
憶手段に記憶された現在のセクタの扱いに従って、当該
セクタについて処理、すなわち、情報の読み書き等をす
る。
ブシステムは、磁気ヘッドによって請求項1に記載の情
報記録用ディスクに対し情報を読み書きをする。従っ
て、情報記録用ディスクからテーブルを読み取ることが
できる。不良セクタテーブル生成手段は、所定容量の仮
想セクタ及び仮想トラックを予め想定し、トラックに含
まれる不良セクタ以外の各セクタの位置を表す物理セク
タ識別子を論理セクタ識別子として順次設定するとき
に、該不良セクタについて、不良セクタの位置に対して
付与されるべき物理セクタ識別子を疑似論理セクタ識別
子として順次記憶した仮想セクタテーブルと該仮想セク
タテーブルに含まれる同一トラックの最小の物理セクタ
識別子に対応する不良セクタの疑似論理セクタ識別子を
記憶する仮想トラックテーブルとからなる不良セクタテ
ーブルを生成する。このテーブル及び不良セクタテーブ
ルを用いて、仮想IDテーブル生成手段は、サーボ領域
を基準とする前記分割したトラック上の各セクタを識別
するための物理セクタ識別子と、位置情報と、サーボ領
域を跨ぐセクタのサーボ領域を跨ぐまでの容量と、論理
セクタ識別子とからなる仮想トラックにおける各々の仮
想セクタの構成を表す各構成がセクタIDに対応する仮
想IDテーブルを生成する。制御手段は、仮想IDテー
ブルを参照して要求された論理セクタの位置識別子に対
応する仮想トラック及び仮想セクタを定め、定めた仮想
トラック及び仮想セクタにおける該当する物理セクタを
求めて求めたセクタについて処理をするように制御す
る。
ように、情報記録用ディスクに情報を記録するための記
録部と、該記録部から所定量隔てた位置に設けられた情
報記録用ディスクから情報を読み取るための読取部とか
らなり、該読取部のヘッドギャップのトラック幅方向の
長さを該記録部のヘッドギャップのトラック幅方向の長
さと略一致するように構成することができる。これによ
って、ディスクの半径方向の情報記録密度に相当するト
ラック幅の密度を向上させることができる。また、請求
項7に記載したように、読取部のヘッドギャップのトラ
ック幅方向の長さをトラックの幅と略一致するように構
成した磁気ヘッドを用いてもよい。これによっても、デ
ィスクの半径方向の情報記録密度に相当するトラック幅
の密度を向上させることができる。
細に説明する。第1実施例は、磁気記録円盤(ディス
ク)を半径方向に所定数の領域(以下、ゾーンとい
う。)に区分し、セクタサーボ法を応用した、ディスク
の内周から外周までを所定の線密度で記録または読取す
るマルチゾーン法によるHDD装置10に本発明を適用
したものである。
が示されている。HDD装置10はシャフト12を高速
で回転させる駆動装置14を備えている。シャフト12
には、互いの軸線が一致するように円筒状の支持体16
が取付けられており、支持体16の外周面には複数枚
(図1では2枚)のディスク18A、18Bが各々所定
間隔隔てて取付けられている。ディスク18A,18B
は所定の厚み寸法の円盤状とされており、各々硬質の材
料で製作されかつ両面に磁性材料が塗布されており、両
面が記録面とされている。ディスク18A,18Bの中
心部には支持体16の外径寸法とほぼ同径の孔が穿設さ
れている。孔には支持体16が挿入されており、ディス
ク18A,18Bは支持体16の外周面に固定されてい
る。従って、駆動装置14によってシャフト12が回転
されると、ディスク18A,18Bは支持体16と一体
的に回転される。
は、図2に示すようにディスク18の半径方向に沿って
複数のサーボ領域50が放射状に形成され、残りの領域
がデータトラック領域52とされている。サーボ領域5
0には、データトラックの配列方向等を示すためのバー
ストパターン等のサーボ信号(図16参照)が記録さ
れ、また、パターンの開始を示す特殊コード(1μsec
程度の無信号領域等)及び各データトラックのアドレス
等を表すグレイコード(巡回2進符号)が、データトラ
ックに対応されて記録されている。なお、サーボ領域5
0の回転方向の終端には、サーボ領域50の終了を表す
(セクタの開始を表す)セクタパルス信号SPを発生さ
せるための情報が記録されている。データトラック領域
52には複数のデータトラックが半径方向に沿って同心
円状にピッチPで形成されており、各データトラック
は、後述する磁気ヘッドによってディスク18の回転方
向に沿って情報が書き込まれる。
18Bの各々の記録面に対応して設けられた所定ヘッド
ギャップ幅及びギャップ長の磁気ヘッド20A〜20D
を備えている。各磁気ヘッド20A〜20Dは、情報を
読取るための図示しないリードエレメントと、情報を書
込むための図示しないライトエレメントと、を含んたM
R素子によって構成されている。磁気ヘッド20A〜2
0Dの各々は、対応するアクセスアーム22A〜22D
の先端部に取付けられており、ディスク18A,18B
の対応する記録面から若干(例えば 0.1〜 0.2ミクロン
程度)離れた位置に保持されている。アクセスアーム2
2A〜22Dのの後端部は支持部24に取り付けられて
いる。この支持部24は、シャフト26を介して駆動装
置28に取り付けられており、駆動装置28が所定角度
だけ回動することによってアクセスアーム22A〜22
Dが旋回するようになっている。このアクセスアーム2
2A〜22Hの旋回によって、各磁気ヘッド20A〜2
0Dがディスク18A,18Bの各記録面上を半径方向
(図2参照)に移動する。
ーラ(以下、HDCという。)30に接続されている。
このHDC30には、磁気ヘッド20A〜20Dの図示
しないリードエレメント及びライトエレメントにも接続
されている。
ホストコンピュータ等の他の装置から情報の読み書きが
要求されるときに指定されるセクタの番号を論理ブロッ
クアドレスLBAと定義する。また、ディフェクトセク
タ等の不良セクタを含めた全セクタについてセクタの順
に付与された番号を絶対ブロックアドレスABAと定義
する。なお、以下の説明では、1セクタが512バイト
の記憶容量でフォーマットされる場合を説明する。
8Bは、半径方向に所定数nのゾーンZ0,Z1,Z
2,・・・,Znである円筒領域に区分され、各ゾーン
は位置情報等が予め定められている。例えば、製造時に
ゾーンZ0は、最小の絶対ブロックアドレス(MIN_
ABA)0から最大の絶対ブロックアドレス(MAX_
ABA)102399までの領域が確保され、ヘッドの
位置を定める等の用いられる、最小シリンダ番号(MI
N_CYL)の0シリンダから最終シリンダ番号(EN
D_CYL)の199シリンダまでを有し、1トラック
に含まれるセクタ数(SCT_TRK)が128個でか
つ1シリンダに含まれるセクタ数(SCT_CYL)が
512個でフォーマットされる。ゾーンZ1以降も同様
であり、以下の表1に示す関係になる。この表1に示す
各ゾーンに関する情報をゾーンテーブル32として予め
ディスクの所定位置に記録される。このゾーンテーブル
32を参照することにより、指定されたセクタが何れの
ゾーンから開始されるかを定めることができる。
外周までを所定の線密度で記録または読み取りをするた
め、同一角度の回動によるディスク18A,18Bへの
記憶容量は、各ゾーン間では異なることになる。すなわ
ち、図3(a)に示したように、ゾーンZ0では、サー
ボ領域50間のデータトラック領域52には2セクタの
全ての容量(512x2バイト)の情報記憶が可能であ
るときに、図3(b)に示したようにゾーンZ1では2
セクタ内の容量(512+384バイト)の情報記憶が
可能であり、図3(c)に示したようにゾーンZ2では
2セクタ内の容量(512+256バイト)の情報記憶
が可能であり、図3(d)に示したようにゾーンZ3で
は2セクタ内の容量(512+128バイト)の情報記
憶が可能であるというように、ディスクの内周に向かう
に従って容量が減少する。これと共に、1つのセクタが
分断されることがある。
けるセクタについて、物理セクタ番号(DT_SC
T)、サーボ番号(SV_SCT)、サーボ領域50に
より分断されるまでのセクタ容量(PTR)、このセク
タと次のセクタの間にサーボ領域50が有るか否かを表
す情報(LAST)の関係を予め定めている。この関係
をポインタテーブル34として、ゾーンZ0,Z1,Z
2,Z3の一例を、以下の表2,表3,表4,表5に示
した。なお、ゾーンZ4以上のポインタテーブル34も
製造時等に定められる。この表2〜表5に示すような各
ゾーンに関するポインタテーブル34を予めディスクの
所定位置に記録している。
に示したように、絶対ブロックアドレスABAが03,
08,09,15,16,17に対応するブロック(セ
クタ)が不良の場合には、論理ブロックアドレスは、こ
の不良セクタをスキップするので、例えば、絶対ブロッ
クアドレスABAが04に対する論理ブロックアドレス
LBAは03になる。このスキップした絶対ブロックア
ドレスABAが03の不良セクタについて、不良でなか
った場合に割り当てられることが想定される値(この場
合、03)を値PLBA(PSUEDO LBA)として格納する。
この格納された値PLBAの全てを順にディフェクトリ
ストD_LSTとして記憶する。
に、論理ブロックアドレスLBAが指定されたときに、
ディフェクトリストD_LSTに載せられた値PLBA
の個数を加算すれば、絶対ブロックアドレスABAを求
めることができる。すなわち、例えば、論理ブロックア
ドレスLBA=7が指定された場合には、ディフェクト
リストD_LSTの個数(この場合、03,07,07
の3個)を加算し、ABA=7+3=10となる。
しないローカルCPUを備えており、後述するレジスタ
群、ステート制御回路68、第1データ回路70、及び
第2データ回路72を含んでいる。レジスタ群は、現在
のセクタの構成を記憶するためのレジスタ(CURRENT SE
CTOR'S POINTER REGISTER 、以下、現セクタ構成レジス
タCSPRという。)60、次のセクタの構成を記憶するた
めのレジスタ(NEXT SECTOR'S POINTER REGISTER、以
下、次セクタ構成レジスタNSPRという。)62、現在の
セクタの扱いを記憶するためのレジスタ(CURRENT SECT
OR'S OPERATION REGISTER 、以下、現セクタ取扱レジス
タCSORという。)64、次のセクタの扱いを記憶するた
めのレジスタ(NEXT SECTOR'S OPERATION REGISTER、以
下、次セクタ取扱レジスタNSORという。)66を含んで
構成されている。これらの現セクタ構成レジスタCSPR6
0、次セクタ構成レジスタNSPR62、現セクタ取扱レジ
スタCSOR64、次セクタ取扱レジスタNSOR66は、相互
にデータ授受可能なように図示しないローカルCPUの
CPUバス74に接続されている。
動するための状態を制御する回路である。この状態に
は、ディスクのセクタが未記録領域等のHDC30を作
動させないデッド状態80、HDC30の作動を一時的
に休止させる休止状態であるアイドル状態82、1セク
タに対して最初からセクタの終了またはサーボ領域50
までのデータを第1データとして当該第1データの状態
を表す第1データ状態84、1セクタがサーボ領域50
により分断されたときに後半のデータを第2データとし
て当該第2データの状態を表す第2データ状態86があ
る。このステート制御回路68は現セクタ構成レジスタ
CSPR60及び現セクタ取扱レジスタCSOR64に接続され
ると共に、後述するように現セクタ取扱レジスタCSOR6
4から出力されるデータを一次的に保持するための第1
データ回路70及び第2データ回路72に接続されてい
る。
装置10の作動を説明する。なお、上記で説明したよう
に、本実施例のHDD装置10は、セクタ毎にセクタI
Dが記録されることなくディスクが形成されている。先
ず、目的のセクタの物理的位置の導出及び作動について
図6のフローチャートを参照して説明する。ホストコン
ピュータ等は、データの書き込み要求や読み取り要求と
共に、HDC30に対して、セクタの番号である論理ブ
ロックアドレスLBAを指定する(ステップ102)。
HDC30は、上記で説明したディフェクトリストD_
LSTを参照し、上記の式(1)を用いて、指定された
論理ブロックアドレスLBAに対応する、不良セクタを
含めた全てのセクタによる絶対ブロックアドレスABA
を算出する(ステップ104)。例えば、図4の例で、
論理ブロックアドレスLBA07が指定されたとき、絶
対ブロックアドレスABAは10と算出される。次に、
ゾーンテーブル32(表1)を参照し、算出された絶対
ブロックアドレスABAが属するゾーンZnを特定する
(ステップ106)。次に、特定されたゾーンZnにお
ける物理的位置を以下のようにして算出する(ステップ
108)。
Mセクタの読み取りをホストコンピュータ等が要求した
とき、対応する絶対ブロックアドレスABAが#Nと算
出され、属するゾーンZnが#Zであると特定されると
共に、最初の絶対ブロックアドレスABAがMIN_A
BA(#Z)でかつ最初のシリンダがMIN_CYL
(#Z)とする。この場合、絶対ブロックアドレスAB
A(#N)は、以下の式(2)で表せる。
応するゾーン#Zにおけるセクタの通し番号 上記のセクタの通し番号#ZNは、以下の式(3)で表
せる。
トラックのセクタ数 SCT_CYL(#Z):ゾーン#Zにおける1シリン
ダのセクタ数
N)を特定するための磁気ディスクの面番号(HD番
号)、シリンダ番号(CYL番号)、セクタ番号(SC
T番号)は、以下のようになる。
YL(#Z) + #ZCYL HD番号 =#HD SCT番号 =#S
づいて、ヘッドを切り換えると共にシリンダへ移動させ
る、所謂シーク動作を行う(ステップ110)。
セクタの構成の決定について図7を参照して説明する。
タパルス信号SPが入力されると(ステップ202)、
現セクタ構成レジスタCSPR60を読み取り(ステップ2
04)、現セクタがサーボ領域50により分断されるま
でのセクタ容量PTRが0か否かを判断する(ステップ
206)。
タ構成レジスタNSPR62の内容を現セクタ構成レジスタ
CSPR60へ格納し(ステップ210)、セクタパルス信
号SPの直後からセクタに関する読み書き等の処理をす
る(ステップ212)。一方、否定判定の場合には、セ
クタパルス信号SPの直後には分断された前セクタの後
半部分が存在するため、セクタ容量PTRで示された容
量を経過した後に(ステップ208)、次セクタ構成レ
ジスタNSPR62の内容を現セクタ構成レジスタCSPR60
へ格納し(ステップ214)、セクタ容量PTRを経過
した後のセクタの処理をする(ステップ216)。
ていないときは(ステップ218)、当該セクタと次の
セクタの間にサーボ領域50が有るか否かを表す情報L
ASTが0か否かを判断し(ステップ220)、肯定判
定でLAST=0ならば、当該セクタの直後に他のセク
タが存在するため、次セクタ構成レジスタNSPR62の内
容を現セクタ構成レジスタCSPR60へ格納し(ステップ
222)、セクタパルス信号SPの直後からセクタの処
理をした後に(ステップ224)、ステップ218へ戻
り、全てのセクタについて処理が終了するまで上記処理
を実行する。一方、否定判定でLAST≠0ならば、当
該サーボセクタ内には、他のセクタが存在しないため、
ステップ202へ戻り、次のセクタを処理するためのセ
クタパルス信号SPを待つ。
プ212,216,222)には、次セクタ構成レジス
タNSPR62の内容が現セクタ構成レジスタCSPR60へ格
納されているので、次セクタ構成レジスタNSPR62は更
新可能な状態である。このため、ローカルCPUは、上
記の処理中の所定時期にポインタテーブル34を参照
し、次の構成情報を次セクタ構成レジスタNSPR62に格
納する。
存在しないときであっても、セクタパルス信号SPのみ
によってセクタの位置を認識することができる。
ある、セクタに対する取扱は、セクタからのデータ読み
取り(READ)、セクタへのデータ書き込み(WRITE )、
当該セクタの通過(SKIP)、及び一次的な処理の停止
(STOP)があり、現セクタ取扱レジスタCSOR64を参照
して処理される(後述)。また、上記で説明した、セク
タの認識・構成の決定と同様に、当該セクタの処理中に
次のセクタに対する次セクタ取扱レジスタNSOR66を設
定できる。すなわち、各セクタの先頭において次セクタ
取扱レジスタNSOR66の内容は現セクタ取扱レジスタCS
OR64に格納され、これ以降は、次セクタ取扱レジスタ
NSOR66の内容が更新可能となる。従って、当該セクタ
の処理中に次セクタ取扱レジスタNSOR66を設定でき
る。
に対する取扱について、図8及び図9を参照してステー
ト制御回路68における状態を用いて更に説明する。
のセクタ構成と共に、ステート制御回路68の状態の移
行をイメージとして示した。HDC30の立ち上がり時
には、ステート制御回路68の状態はデッド状態80で
ある。HDC30が制御を開始すると、アイドル状態8
2へ移行し(図9の矢印S1参照)、セクタパルス信号
SPが検出されるまで状態を維持する。セクタパルス信
号SPが検出されると、現セクタ構成レジスタCSPR60
に格納されている(現セクタがサーボ領域50により分
断されるまでの)セクタ容量PTRに従って、第1デー
タ状態84または第2データ状態86へ移行する。すな
わち、PTR=0ならば、これから読み書きをしようと
するセクタはセクタの先頭であるので、第1データ状態
84へ移行する(図9の矢印S2参照)。一方、PTR
≠0ならばサーボ領域50により分断されたセクタの後
半部分のセクタであるので、第2データ状態86へ移行
する(図9の矢印S3参照)。
セクタ容量PTR≠0であるときには、当該セクタは分
断されているため、前半部分の取り扱いが終了した後に
ステート制御回路68に第1データ回路70から停止信
号S11が入力され(図5参照)、アイドル状態82へ
移行する(図9の矢印S4参照)。このとき、情報LA
ST=1の場合には、1セクタの取り扱いが終了した後
にステート制御回路68に第1データ回路70から終了
信号S12が入力され(図5参照)、アイドル状態82
へ移行するまた、1セクタの取り扱いが終了し、情報L
AST=0の場合には、次のセクタが連続するため、再
び第1データ状態84へ移行する(図9の矢印S5参
照)。このとき、現セクタ取扱レジスタCSOR64にHD
C30の処理の終了を表すストップデータが格納されて
いるときには、デッド状態80へ移行する(図9の矢印
S6参照)。
情報LAST=0であるときには、分断された現セクタ
に次のセクタが連続するため、第2データの扱いが終了
した後に、第1データ状態84へ移行する(図9の矢印
S7参照)。また、情報LAST≠0であるときには、
分断された現セクタにサーボ領域50が連続するため、
第2データの扱いが終了した後に、アイドル状態82へ
移行する(図9の矢印S8参照)。このとき、現セクタ
取扱レジスタCSOR64にHDC30の処理の終了を表す
ストップデータが格納されているときには、デッド状態
80へ移行する(図9の矢印S9参照)。
を作動させれば、ディスク上にセクタIDを有さないセ
クタの読み書きをすることができる。これらの処理を繰
り返すことによって、目的とする全てのセクタの読み書
きをすることができる。
ブル(VIT)を用いて、ディスク上に記録されたセク
タIDを用いずにディスクへの書き込み及びディスクか
らの読み取りを実現する第2実施例を詳細に説明する。
なお、第2実施例は第1実施例を同様の構成のため、同
一部分は同一符号を用いて詳細な説明を省略する。
にディスクへの書き込み及びディスクからの読み取りを
実現するためには、セクタIDに対応する情報を予め用
意しなければならない。第2実施例の仮想IDテーブル
(VIT)38は、従来のID情報として含まれる全て
の情報を網羅するものであり、以下の表6に示したよう
に、第1実施例のポインターテーブル34に論理ブロッ
クアドレスLBA及び情報FLAGを追加したテーブル
である。なお、論理ブロックアドレスLBAの値は、上
位のバイト変動がないため、最下位のバイトを用いてい
る。また、情報FLAGは、1バイトで表現され、ビッ
ト0がトラックで最後のセクタであるときにセットされ
るフラグETR_FL(EOT FLAG)、ビット1が不良セク
タであるときにセットされるフラグDEF_FL(DEFEC
T FLAG) 、ビット2が出荷後に傷等が付され使用不能に
なったときにセットされるフラグRES_FL(REASSIG
NFLAG) 、ビット7が仮想IDテーブル38の最後であ
るときにセットされるフラグETB_FL(EOTBL FLAG)
により構成されている。
ボ番号SV_SCTを検知できるので、このサーボ番号
SV_SCTと仮想IDテーブル38のサーボ番号SV
_SCTを照合することによって、現在の物理セクタ番
号DT_SCTを検出することができる(詳細後述)。
IDが記録されていないので、ディスクの形式を整える
所謂フォーマットは、ディスクの全面にデータを記録す
るのみの取り扱いとなる。このディスクが所有する不良
セクタについては、ディフェクトリストD_LSTが予
め定めた所定シリンダに記憶してある。
LSTを参照し、式(1)を用いて、指定された論理ブ
ロックアドレスLBAに対応する絶対ブロックアドレス
ABAを算出したが(ステップ104等)、第2実施例
では、以下に説明するディフェクトテーブル40を用い
ている。このディフェクトテーブル40は、上記のフォ
ーマット時に生成される。
000H(65536)個のセクタで構成された仮想的
なトラックを想定し、不良セクタの位置を、仮想トラッ
クVT及び仮想セクタVSによって指定する。
クテーブル(VTT)42及び仮想セクタテーブル(V
ST)44から構成される。図10に示すように、仮想
セクタテーブル44には、不良セクタの疑似LBA(第
1実施例の値PLBAに相当する)が絶対ブロックアド
レスABAの昇順に記憶されており、また、仮想トラッ
クテーブル42には、各要素の番号に対応する仮想トラ
ックVTに属する最小の不良セクタが位置する仮想セク
タテーブル44の順位を表す値が記憶されている。
要素は2バイトであり、HDD装置として許容できる最
大の不良セクタの数だけ要素数が必要になる。この最大
数を1000と仮定すると、仮想セクタテーブル44が
必要とする記憶容量は2000バイトである。例えば、
HDD装置の容量が500メガバイトであるとき、仮想
トラックテーブル42の要素は、略18個でよく、記憶
容量は36バイトでよい。従って、ディフェクトテーブ
ル40は、2036バイトの記憶容量となる。一方、仮
想トラックテーブル42及び仮想セクタテーブル44を
用いない場合には、1不良セクタについて3バイトが必
要となり、ディフェクトテーブル40は3000バイト
の記憶容量を必要とし、余分な容量を専有することにな
る。
て図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。
仮想IDテーブル38は、上記説明したディフェクトテ
ーブル40を用いて生成される。また、ホストコンピュ
ータ等の他の装置から読み書きが指定されたとき、先頭
のセクタが属するトラックに対して生成される。また
は、トラックの最後のセクタを処理(読み書き)した後
に、次のトラックにシークするときに生成される。
み要求や読み取り要求されたり、次のトラックと指示さ
れた、セクタの番号である論理ブロックアドレスLBA
に対して仮想トラックVT及び仮想セクタVSを以下に
示した式(4)を用いて求めて設定する(ステップ30
2)。
数(=10000H) %:除算の余りを求める演算子
タVSを用いて以下に示した式(5)を満足する値pを
求める(ステップ304)。
トD_LSTに載せられた疑似LBA(値PLBA)の
個数に対応するので、上記の式(1)と同様に、論理ブ
ロックアドレスLBAに値pを加算することにより、絶
対ブロックアドレスABAを求める(ステップ30
6)。次に、絶対ブロックアドレスABAが含まれる磁
気ディスクの面番号HD、シリンダ番号CYLを以下の
式(6)を用いて求める(ステップ308)。
号に指定されるトラックに含まれるセクタの絶対ブロッ
クアドレスABAの最大値MAX_TRK及び最小値M
IN_TRKを以下の式(7)を用いて求め(ステップ
310)、求めたトラックの最大値MAX_TRK及び
最小値MIN_TRKの間に含まれるセクタについて、
仮想トラックテーブル42及び仮想セクタテーブル44
によって定められる不良セクタを抽出する(ステップ3
12)。このとき、不良セクタが存在する場合には、該
当するセクタに対応する仮想IDテーブル38のフラグ
DEF_FL(DEFECT FLAG) をセットする。
ク)に際して半径方向の直線上から所定量(スキュー
量)だけ変動するので、目的トラックにおけるスキュー
量を演算し(ステップ314)、スキュー量に対応する
仮想IDテーブル38上の物理セクタより論理ブロック
アドレスLBAをセットし、次のセクタのために論理ブ
ロックアドレスLBAを増加させる(ステップ31
6)。このとき、フラグDEF_FLがセットさせてい
る場合、該当セクタをスキップする。
値は、MIN_TRK−m(m:トラックに含まれるセ
クタの絶対ブロックアドレスABAの最大値MIN_T
RKより小さい不良セクタの個数)である。
装置10毎の駆動装置等の機差を含めて、予め登録され
ている1トラック当たりのスキュー量を表すスキューテ
ーブルを用いる。
用いてディスクへ読み書きする処理を図12のフローチ
ャートを参照して説明する。
ブロックアドレスLBAに対する処理へ移行すると、目
的のセクタの論理ブロックアドレスLBAに一致する物
理セクタDT_SCTを仮想IDテーブル38を参照し
て定める(ステップ402)。また、仮想IDテーブル
38を参照し定めた物理セクタDT_SCTにおけるサ
ーボ番号SV_SCTを読み取り、1デクリメント(S
V_SCT−1)したサーブ領域50を磁気ヘッドが読
み取るまで待機する(ステップ404)。セクタパルス
信号SPが入力され、1デクリメント(SV_SCT−
1)したサーブ領域50を終了するときに容量PTRを
セットし(ステップ406)、読み込みまたは書き込み
をHDC30に指示する(ステップ408)。
Tを参照することにより目的のセクタはセクタパルス信
号SPの直後に存在するか否かを判断し(ステップ41
0)、肯定判定の場合にはフラグDNT_FLをセット
し(ステップ412)、否定判定の場合にはフラグDN
T_FLをリセットする(ステップ414)。
情報を読み取るか次のセクタへ情報を書き込むかの状態
を表すものであり、セットされていると次のセクタの先
頭から読み書きされ、リセットされていると次のセクタ
はスキップされる。
16の処理に相当する。セクタの先頭になると、HDC
30から信号が入力され(ステップ416)、仮想ID
テーブル38における該当物理ブロックアドレスを移行
させ(ステップ418)、次のセクタのために移行させ
た仮想IDテーブル38における物理ブロックアドレス
の該当情報をHDC30にセットする(ステップ42
0)。
構成レジスタNSPR62は更新可能な状態のときの所定時
期にポインタテーブル34を参照し、次の構成情報を次
セクタ構成レジスタNSPR62に格納する処理に相当す
る。
次のセクタが不良セクタか否かを判断し(ステップ42
2)、肯定判定の場合にはフラグDNT_FLをリセッ
トした後ステップ416へ戻り(ステップ424)、否
定判定の場合にはフラグDNT_FLをセットした後ス
テップ416へ戻る(ステップ426)。所望の全ての
セクタについて上記の処理が終了するまで繰り返し実行
する(ステップ428)。
ィスク上のセクタ毎に記録されていないデータが記録さ
れたセクタのみが連続するトラックやサーボ領域でセク
タが分断されたトラックであっても、ディフェクトテー
ブルによって生成される、セクタIDに相当する仮想I
Dテーブルを用いて、ディスクの絶対ブロックアドレス
を求めることができるので、余分なメモリ等の記憶素子
や容量を消費することなく、ホストコンピュータ等が要
求するセクタに対して情報を読み書きすることができ
る。
シリンダのブートトラックに記録するようにしてもよ
く、データとしてファイルに記憶するようにしてもよ
い。また、HDD装置にROMを備え、このROMに記
憶するようにしてもよい。
0を用いれば、セクタIDの記録の必要がないため、デ
ィスク上に記録できる情報量を増大させても、ディスク
への情報の読み書きを可能にしている。
は、MR素子によって構成されており、周知のように、
MR素子は情報記録用の書込部と情報読取用の読取部と
がディスクの円周方向に向かって所定量(例えば、数μ
m)だけオフセットされている。このため、磁気ヘッド
を移動するために書込部と読取部との延長線上の軸を回
転軸として旋回する構成にした場合(図1参照)、この
オフセットは旋回角度に応じて半径方向に変動すること
になる。このため、従来のHDD装置では、読み込み時
(RD)と書き込み時(WRT)とで、該当す磁気ヘッ
ドがデータ領域の真上に位置するようにMR素子の設定
位置を変更していた。例えば、磁気ヘッド20Aは、図
14に示したように、MR素子は情報記録用の書込素子
90と情報読取用の読取素子92とが所定間隔を隔てて
形成されている。読み込み時(RD)には、読取素子9
2がトラック54のトラック中心線54Aの真上に位置
するように磁気ヘッド20Aを配置し、書き込み時(W
RT)には、書込素子90がトラック54のトラック中
心線54Aの真上に位置するように磁気ヘッド20Aを
配置している。
IDをディスクから読み取らねばならないため、情報の
書き込み時(WRT)にあっても、読取部によるセクタ
IDの読み取りが必須であった。そこで、従来の磁気ヘ
ッドは、情報の書き込み時(WRT)にセクタIDを読
み取ることができるように構成していた。すなわち、磁
気ヘッドの位置がトラック幅TRKwで規定される位置
からディスクの半径方向にずれた状態(オフトラック量
だけオフトラックした状態)であっても読み取りが可能
であるように各ヘッドギャップの長さを定めていた。こ
のオフトラック量と読取時の誤り率との関係に着目した
指標として、図15に示すように、オフトラックパフォ
ーマンス(OFF TRACK Performance、または、エラーレイ
トバスタブ:Error Rate Bathtub)がある。この指標を用
いれば、HDD装置に最適な磁気ヘッドを構成すること
ができる。これによれば、読取素子92のヘッドギャッ
プの長さ(以下、ギャップ長RDwという。)に規定さ
れる磁気ヘッド20Aが、トラック54の略幅内に位置
するときには、誤差量が最小となり、オフトラック量に
応じて略線型的に誤差量が増加する特性曲線94を有す
ることになる。従って、磁気ヘッドを設計するときに
は、この特性曲線94が広範囲に渡って低い誤差量にな
るような(所謂、広いバスタブを得ること)形状にして
いる。このため、従来は、書込素子90のヘッドギャッ
プの長さ(以下、ギャップ長WTwという。)をギャッ
プ長RDwより長くするようにしていた。
例するため、最小となる誤差量を維持するためにはギャ
ップ長RDwの限界値が規定される。従って、ギャップ
長WTwを長く(略1.0μmに)しなければならない
が、ギャップ長WTwを長くするとトラック幅TRKw
が大きくなり、ディスクの半径方向の情報記録密度を向
上させることができなかった。
ィスク上にセクタIDを記録する必要がない。このた
め、従来のHDD装置と本発明のHDD装置10とを比
較すると、従来のHDD装置は、1セクタについてセク
タIDを記録する領域に対してデータを記録する領域は
所定量だけずれて書き込まれるが(図13(a)参
照)、上記実施例のHDD装置10は、データを記録す
る領域を整列して書き込むことができる(図13(b)
参照)。従って、広いバスタブを得ることを前提にした
磁気ヘッドの設計をする必要がなく、ギャップ長WTw
をギャップ長RDwと略一致する長さににまで設定可能
である。
m以下に設定した磁気ヘッドを設計することによって、
ギャップ長WTwが略1.0μmである従来のHDD装
置に比べて本発明のHDD装置10ではディスクの半径
方向の情報記録密度が約10%以上向上したことを確認
した。
は、ディスクの半径方向に千鳥状にバーストパターン等
が形成されたサーボ信号94A及びサーボ信号94Bを
含んでいる。通常、サーボ領域50から位置情報を得る
ためには、この千鳥状のサーボ信号94A及びサーボ信
号94Bを跨ぐように磁気ヘッドの読取素子を配置させ
ている。従って、読取素子のギャップ長RDwとトラッ
ク幅TRKwとは相対的な関係を有して磁気ヘッドのオ
フトラック量に応じてサーボ信号の検出が小さくなり、
ギャップ長RDwがトラック幅TRKwより極端に小さ
くなると僅かなオフトラックでも位置情報を得ることが
できないことになる。このため、位置決め精度を高くし
なければならなくかつ場合によっては位置情報を得るこ
とができないことがある。
記で説明したように、ディスク上にセクタIDを記録す
る必要がないため、データを記録する領域を整列して書
き込むことができる(図13(b)参照)。従って、サ
ーボ領域50から位置情報を得るため磁気ヘッドの条件
は、アームの旋回時における読取素子と書込素子の配置
間隔によるオフセットのみを想定すればよく、読み書き
時の異なる位置に磁気ヘッドを設定することによるオフ
トラック量を考慮しなくともよい。このため、ギャップ
長RDwをトラック幅TRKwとと略一致する長さにま
で設定することができる。これによって、本発明のHD
D装置10ではディスクの半径方向のトラック密度を増
加させることができる。
ディスクを用いれば、セクタ毎の構成等の情報を参照す
ることができるため、データのみのセクタが隣接する場
合やサーボ領域を跨ぐようなセクタが存在する場合であ
っても、容易にその構造を把握することができる。この
ため、情報記録用ディスク上に記録できる情報量は増大
する、という効果がある。
によれば、セクタ毎の構成等の情報が記録されていない
情報記録用ディスクについて、レジスタ等の記憶手段に
現在と次のセクタに関する構成及び扱いの情報を記憶し
ているため、 少ない資源で効率的な情報の読み書きを
することができる、という効果がある。
関する不良セクタテーブルのより生成される仮想IDテ
ーブルを用いて要求されるセクタを定めることができる
ため、ハードディスクドライブ装置や情報記録用ディス
クにおいて記憶容量を浪費することなく、より多くの情
報を扱うことができる、という効果がある。
ク幅方向の長さを記録部のヘッドギャップのトラック幅
方向の長さと略一致するように構成することや、読取部
のヘッドギャップのトラック幅方向の長さをトラックの
幅と略一致するように構成することによって、ディスク
の半径方向のトラック密度を増加させることができる、
という効果がある。
すブロック図である。
図である。
示すイメージ図である。
メージ図である。
を示すブロック図である。
の流れを示すフローチャートである。
流れを示すフローチャートである。
おけるステート制御回路の状態の移行を示すイメージで
ある。
である。
び仮想トラックテーブルの構成を示す概念図である。
の流れを示すフローチャートである。
て情報の読み書きをする流れを示すフローチャートであ
る。
る情報の記録状態をイメージ化した線図であり、(b)
は本発明が適用可能なHDD装置のディスクにおける情
報の記録状態をイメージ化した線図である。
込み時とのMR素子の位置を示す概念図である。
示す特性図である。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 トラック位置を識別するための位置情報
を記憶した少なくとも1つのサーボ領域と、 前記サーボ領域を除く領域を該サーボ領域を跨ぐ少なく
とも1つのセクタを含む同一容量の複数のセクタにより
分割した少なくとも1つのトラックと、 複数のセクタの各々の位置を一義的に特定するために、
前記サーボ領域を基準とする前記分割したトラック上の
各セクタを識別するための物理セクタ識別子と、前記位
置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を
跨ぐまでの容量との関係を表すテーブルと、 を含んでいる情報記録用ディスク。 - 【請求項2】 トラック位置を識別するための位置情報
を記憶した少なくとも1つのサーボ領域と、 前記サーボ領域を除く領域を該サーボ領域を跨ぐ少なく
とも1つのセクタを含む同一容量の複数のセクタにより
分割した少なくとも1つのトラックと、 複数のセクタの各々の位置を一義的に特定するために、
前記サーボ領域を基準とする前記分割したトラック上の
各セクタを識別するための物理セクタ識別子と、前記位
置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を
跨ぐまでの容量との関係を表すテーブルと、 前記トラックに含まれる不良セクタ以外のセクタの各々
を識別するための論理セクタ識別子を順次設定するとき
に、該不良セクタについて、不良セクタに対して付与さ
れるべき論理セクタ識別子を疑似論理セクタ識別子とし
て順次記憶するリスト記憶手段と、 を含んでいる情報記録用ディスク。 - 【請求項3】 トラック位置を識別するための位置情報
を記憶した少なくとも1つのサーボ領域で分割すると共
に、該サーボ領域を除く領域を同一容量のセクタが連続
するように分割した少なくとも1つのトラックを有する
情報記録用ディスクと、 前記情報記録用ディスクに対し情報を読み書きするため
の磁気ヘッドと、 現在のセクタの構成を記憶するための第1記憶手段、次
のセクタの構成を記憶するための第2記憶手段、現在の
セクタの扱いを記憶するための第3記憶手段、及び次の
セクタの扱いを記憶するための第4記憶手段からなる記
憶手段と、 複数のセクタの各々の位置を一義的に特定するために、
前記サーボ領域を基準とする前記分割したトラック上の
各セクタを識別するための物理セクタ識別子と、前記位
置情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を
跨ぐまでの容量との関係を表す各セクタの構成を記憶し
たテーブルと、 前記トラックに含まれる不良セクタ以外のセクタの各々
を識別するための論理セクタ識別子を順次設定するとき
に、該不良セクタについて、不良セクタに対して付与さ
れるべき論理セクタ識別子を疑似論理セクタ識別子とし
て順次記憶したリスト記憶手段と、 前記リスト記憶手段を参照して、要求された論理セクタ
の位置識別子と等しいかまたは小さい論理セクタ位置識
別子の数を読み取り、読み取った数を要求された論理セ
クタ位置識別子に加算して要求された論理セクタ識別子
に対応する物理セクタの物理セクタ位置識別子を演算す
る物理セクタ位置演算手段と、 前記第1記憶手段に記憶された現在のセクタの構成に従
うと共に第3記憶手段に記憶された現在のセクタの扱い
に従って、当該セクタについて処理をする処理手段と、 前記磁気ヘッドの出力信号によって前記サーボ領域の終
端を識別した後に前記第1記憶手段に記憶された現在の
セクタの構成に基づいてセクタの先頭を判別するセクタ
判別手段と、 前記セクタの先頭と判別されたとき、第2記憶手段に記
憶された次のセクタの構成を第1記憶手段に記憶させる
と共に第4記憶手段に記憶された次のセクタの扱いを第
3記憶手段に記憶させかつ、前記処理手段における処理
中に前記テーブルを参照して前記物理セクタ位置演算手
段により演算された物理セクタ位置識別子を含む次のセ
クタの構成を第2記憶手段に記憶させると共に次のセク
タの扱いを第4記憶手段に記憶させるように制御する制
御手段と、 を備えたディスクドライブシステム。 - 【請求項4】 請求項2に記載の情報記録用ディスク
と、 前記情報記録用ディスクに対し情報を読み書きするため
の磁気ヘッドと、 現在のセクタの構成を記憶するための第1記憶手段、次
のセクタの構成を記憶するための第2記憶手段、現在の
セクタの扱いを記憶するための第3記憶手段、及び次の
セクタの扱いを記憶するための第4記憶手段からなる記
憶手段と、 前記リスト記憶手段を参照して、要求された論理セクタ
の位置識別子と等しいかまたは小さい論理セクタ位置識
別子の数を読み取り、読み取った数を要求された論理セ
クタ位置識別子に加算して要求された論理セクタ識別子
に対応する物理セクタの物理セクタ位置識別子を演算す
る物理セクタ位置演算手段と、 前記第1記憶手段に記憶された現在のセクタの構成に従
うと共に第3記憶手段に記憶された現在のセクタの扱い
に従って、当該セクタについて処理をする処理手段と、 前記磁気ヘッドの出力信号によって前記サーボ領域の終
端を識別した後に前記第1記憶手段に記憶された現在の
セクタの構成に基づいてセクタの先頭を判別するセクタ
判別手段と、 前記セクタの先頭と判別されたとき、第2記憶手段に記
憶された次のセクタの構成を第1記憶手段に記憶させる
と共に第4記憶手段に記憶された次のセクタの扱いを第
3記憶手段に記憶させかつ、前記処理手段における処理
中に前記テーブルを参照して前記物理セクタ位置演算手
段により演算された物理セクタ位置識別子を含む次のセ
クタの構成を第2記憶手段に記憶させると共に次のセク
タの扱いを第4記憶手段に記憶させるように制御する制
御手段と、 を備えたディスクドライブシステム。 - 【請求項5】 請求項1に記載の情報記録用ディスク
と、 前記情報記録用ディスクに対し情報を読み書きするため
の磁気ヘッドと、 所定容量の仮想セクタ及び仮想トラックを予め想定し、
前記トラックに含まれる不良セクタ以外の各セクタの位
置を表す物理セクタ識別子を論理セクタ識別子として順
次設定するときに、該不良セクタについて、不良セクタ
の位置に対して付与されるべき物理セクタ識別子を疑似
論理セクタ識別子として順次記憶した仮想セクタテーブ
ルと該仮想セクタテーブルに含まれる同一トラックの最
小の物理セクタ識別子に対応する不良セクタの疑似論理
セクタ識別子を記憶する仮想トラックテーブルとからな
る不良セクタテーブルを生成する不良セクタテーブル生
成手段と、 前記テーブル及び前記不良セクタテーブルを用いて、前
記サーボ領域を基準とする前記分割したトラック上の各
セクタを識別するための物理セクタ識別子と、前記位置
情報と、前記サーボ領域を跨ぐセクタのサーボ領域を跨
ぐまでの容量と、論理セクタ識別子とからなる仮想トラ
ックにおける各々の仮想セクタの構成を表す仮想IDテ
ーブルを生成する仮想IDテーブル生成手段と、 前記仮想IDテーブルを参照して要求された論理セクタ
の位置識別子に対応する仮想トラック及び仮想セクタを
定め、定めた仮想トラック及び仮想セクタにおける該当
する物理セクタを求めて求めたセクタについて処理をす
るように制御する制御手段と、 を備えたディスクドライブシステム。 - 【請求項6】 前記磁気ヘッドは、前記情報記録用ディ
スクに情報を記録するための記録部と、該記録部から所
定量隔てた位置に設けられた前記情報記録用ディスクか
ら情報を読み取るための読取部とからなり、該読取部の
ヘッドギャップのトラックの幅方向の長さを該記録部の
ヘッドギャップのトラックの幅方向の長さと略一致する
ように構成したことを特徴とする請求項3乃至請求項5
の何れか1項に記載のディスクドライブシステム。 - 【請求項7】 前記磁気ヘッドは、前記情報記録用ディ
スクに情報を記録するための記録部と、該記録部から所
定量隔てた位置に設けられた前記情報記録用ディスクか
ら情報を読み取るための読取部とからなり、該読取部の
ヘッドギャップのトラックの幅方向の長さを前記トラッ
クの幅と略一致するように構成したことを特徴とする請
求項3乃至請求項5の何れか1項に記載のディスクドラ
イブシステム。
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