JP2734271B2 - 貫通形打撃ハンマ装置 - Google Patents
貫通形打撃ハンマ装置Info
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- JP2734271B2 JP2734271B2 JP35902091A JP35902091A JP2734271B2 JP 2734271 B2 JP2734271 B2 JP 2734271B2 JP 35902091 A JP35902091 A JP 35902091A JP 35902091 A JP35902091 A JP 35902091A JP 2734271 B2 JP2734271 B2 JP 2734271B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長尺のアンカーボル
トなどのロッドを地盤あるいはコンクリートに打ち込む
ために使用する貫通形打撃ハンマ装置に関する。
トなどのロッドを地盤あるいはコンクリートに打ち込む
ために使用する貫通形打撃ハンマ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤やコンクリートに長尺のロッドを打
ち込む貫通形打撃ハンマ装置は、このロッドを貫通させ
た状態で把持するコレットチャックと、把持された状態
のロッドを回転させる回転駆動機構と、把持された状態
のロッドに対し前方に向って打撃力を加える空圧シリン
ダ機構等の打撃機構とを備えている。この場合、ロッド
を回転させながら打撃力を加えることで硬い地盤にもロ
ッドを打ち込むことができる。
ち込む貫通形打撃ハンマ装置は、このロッドを貫通させ
た状態で把持するコレットチャックと、把持された状態
のロッドを回転させる回転駆動機構と、把持された状態
のロッドに対し前方に向って打撃力を加える空圧シリン
ダ機構等の打撃機構とを備えている。この場合、ロッド
を回転させながら打撃力を加えることで硬い地盤にもロ
ッドを打ち込むことができる。
【0003】そして、コレットチャックは、スリットに
より周方向に複数に分割されテーパ状になったコレット
がロッドの外周側に配置され、このコレットを筒状のチ
ャックドライバで閉じることにより、ロッドの把持を行
なう。この把持及び把持の解除を行なうために次によう
なねじ式のコレットホルダが設けられる。即ち、コレッ
トホルダは、チャックドライバの外周側に配置され略筒
状をしており、一端はコレットに係止され、他端は内周
面に雌ねじが形成され、チャックドライバ外周面に形成
された雄ねじにねじ合うようになっていた。このコレッ
トホルダを手動で回転させることで前記把持及び把持の
解除を行なうことができる。
より周方向に複数に分割されテーパ状になったコレット
がロッドの外周側に配置され、このコレットを筒状のチ
ャックドライバで閉じることにより、ロッドの把持を行
なう。この把持及び把持の解除を行なうために次によう
なねじ式のコレットホルダが設けられる。即ち、コレッ
トホルダは、チャックドライバの外周側に配置され略筒
状をしており、一端はコレットに係止され、他端は内周
面に雌ねじが形成され、チャックドライバ外周面に形成
された雄ねじにねじ合うようになっていた。このコレッ
トホルダを手動で回転させることで前記把持及び把持の
解除を行なうことができる。
【0004】さらにチャックドライバの外周にはスプラ
インが形成されており、前記回転駆動機構の駆動ギアに
より回転され、従ってロッドが回転できるようになって
いた。同時にチャックドライバの後端側には筒状のエア
ピストンが配置され、空気圧を利用してチャックドライ
バの後端を軸方向に打撃し、従ってロッドに打撃力を加
えるようになっていた。
インが形成されており、前記回転駆動機構の駆動ギアに
より回転され、従ってロッドが回転できるようになって
いた。同時にチャックドライバの後端側には筒状のエア
ピストンが配置され、空気圧を利用してチャックドライ
バの後端を軸方向に打撃し、従ってロッドに打撃力を加
えるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の貫通形打撃ハンマ装置では、ロッドの把持及び
把持の解除はコレットホルダを人手によって回転させる
ことで行なうので、作業に時間がかかってしまい、また
十分に強い力を得にくいものであった。また、ねじを介
して把持を行なうので、あまり強い力で回転させるとね
じが壊れてしまい、把持の解除ができにくくなってしま
うという可能性があった。
た従来の貫通形打撃ハンマ装置では、ロッドの把持及び
把持の解除はコレットホルダを人手によって回転させる
ことで行なうので、作業に時間がかかってしまい、また
十分に強い力を得にくいものであった。また、ねじを介
して把持を行なうので、あまり強い力で回転させるとね
じが壊れてしまい、把持の解除ができにくくなってしま
うという可能性があった。
【0006】この発明は以上の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、ロッドの把持及び把持の解除を迅
速に強い力で行なうことができ、しかもねじが壊れると
いった故障を防止できる貫通形打撃ハンマ装置を提供す
ることにある。
もので、その目的は、ロッドの把持及び把持の解除を迅
速に強い力で行なうことができ、しかもねじが壊れると
いった故障を防止できる貫通形打撃ハンマ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、ロ
ッドを貫通させて把持するコレットチャックの把持及び
把持解除を油圧シリンダ機構で行なう。コレットチャッ
クは、外径が後端側でテーパ状になっており、全体又は
後端側のみが周方向に複数に分割されたコレットと、コ
レットを閉じるためコレットの後端側の外周に嵌合する
テーパ状の内径を先端側に有する筒状のチャックドライ
バとを有する。油圧シリンダ機構は、ロッドの外周側且
つ前記コレットの先端側で前後動可能なピストンと、ピ
ストンの外周側に設けられ油圧によって前記前後動を行
なわせるシリンダと、ピストンの後端とコレットの先端
に嵌合して両者を連結するため周方向に2分割されたカ
プラと、カプラを閉じるための筒状部材とを有する。
ッドを貫通させて把持するコレットチャックの把持及び
把持解除を油圧シリンダ機構で行なう。コレットチャッ
クは、外径が後端側でテーパ状になっており、全体又は
後端側のみが周方向に複数に分割されたコレットと、コ
レットを閉じるためコレットの後端側の外周に嵌合する
テーパ状の内径を先端側に有する筒状のチャックドライ
バとを有する。油圧シリンダ機構は、ロッドの外周側且
つ前記コレットの先端側で前後動可能なピストンと、ピ
ストンの外周側に設けられ油圧によって前記前後動を行
なわせるシリンダと、ピストンの後端とコレットの先端
に嵌合して両者を連結するため周方向に2分割されたカ
プラと、カプラを閉じるための筒状部材とを有する。
【0008】
【作用】油圧シリンダ機構のシリンダに対し油圧により
ピストンが後方へ動くと、カプラを介して連結されたコ
レットが後方へ動き、テーパ状になった後端側がコレッ
トの先端側に嵌合し、これによりコレットは閉じロッド
が把持される。逆にシリンダに対しピストンが前方へ動
くと、コレットが開きロッドの把持が解除される。
ピストンが後方へ動くと、カプラを介して連結されたコ
レットが後方へ動き、テーパ状になった後端側がコレッ
トの先端側に嵌合し、これによりコレットは閉じロッド
が把持される。逆にシリンダに対しピストンが前方へ動
くと、コレットが開きロッドの把持が解除される。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図7により本発明の一実施例に
係る貫通形打撃ハンマ装置について詳細に説明する。
係る貫通形打撃ハンマ装置について詳細に説明する。
【0010】図2の全体図に示すように、地盤やコンク
リートなどに打ち込むためのアンカボルト等のロッド1
は、長尺状態のまま装置本体3に貫通し把持される。ロ
ッド1は例えば図4に示すように断面が六角形を有し、
先端には打ち込みが円滑に行なわれるように削孔ビット
4を設けることもできる。この装置本体3には、ロッド
の把持を行なうコレットチャック5と、コレットチャッ
ク5の把持及び把持解除を油圧によって行なう油圧シリ
ンダ機構7と、把持されたロッドを回転させる回転駆動
機構9と、把持されたロッド1に対し前方に向って打撃
力を加える空圧シリンダ機構11等の打撃機構とを備え
ている。各機構7,9,11には圧縮エアや油圧のため
のオイルを供給するホース13,15,17,19が接
続されている。この装置本体3は、装置ベース21の上
に設けられる。装置ベース21は、ロッド1の打ち込み
が進むにつれ前進後退を繰り返せるようにスライド機構
(図示せず)を備えている。最も、装置本体3自体が装
置ベース21に対しスライドを行なう機構を備えてもよ
い。装置ベース21の先端にはロッド1を案内するため
のガイド23が設けられている。
リートなどに打ち込むためのアンカボルト等のロッド1
は、長尺状態のまま装置本体3に貫通し把持される。ロ
ッド1は例えば図4に示すように断面が六角形を有し、
先端には打ち込みが円滑に行なわれるように削孔ビット
4を設けることもできる。この装置本体3には、ロッド
の把持を行なうコレットチャック5と、コレットチャッ
ク5の把持及び把持解除を油圧によって行なう油圧シリ
ンダ機構7と、把持されたロッドを回転させる回転駆動
機構9と、把持されたロッド1に対し前方に向って打撃
力を加える空圧シリンダ機構11等の打撃機構とを備え
ている。各機構7,9,11には圧縮エアや油圧のため
のオイルを供給するホース13,15,17,19が接
続されている。この装置本体3は、装置ベース21の上
に設けられる。装置ベース21は、ロッド1の打ち込み
が進むにつれ前進後退を繰り返せるようにスライド機構
(図示せず)を備えている。最も、装置本体3自体が装
置ベース21に対しスライドを行なう機構を備えてもよ
い。装置ベース21の先端にはロッド1を案内するため
のガイド23が設けられている。
【0011】図2の装置本体の概略平面図を図3に示
し、図3の縦断面側面図を図1に示す。また図1の拡大
図を図5及び図6に示す。前記コレットチャック5は、
ロッド1に直接接触して把持を行なうコレット25を有
する。このコレット25は略円筒状をなし、外径が後端
側でテーパ状になっている。この後端側は周方向に、4
本のスリット27により4つに分割されて弾性を有して
いる。このコレット25の後端側の外周には筒状のチャ
ックドライバ29が配置されている。チャックドライバ
29は先端側の内径が、前記コレット27のテーパ状に
対応したテーパ状となっている。
し、図3の縦断面側面図を図1に示す。また図1の拡大
図を図5及び図6に示す。前記コレットチャック5は、
ロッド1に直接接触して把持を行なうコレット25を有
する。このコレット25は略円筒状をなし、外径が後端
側でテーパ状になっている。この後端側は周方向に、4
本のスリット27により4つに分割されて弾性を有して
いる。このコレット25の後端側の外周には筒状のチャ
ックドライバ29が配置されている。チャックドライバ
29は先端側の内径が、前記コレット27のテーパ状に
対応したテーパ状となっている。
【0012】前記油圧シリンダ機構7は、油圧によって
ロッド1の軸方向に前後移動可能なピストン31を有す
る。即ち、ピストン31は円筒状であってロッド1の外
周側に配置され、且つ前記コレット27の先端側に位置
している。ピストン31の外周側にはシリンダ33が設
けられ、シリンダ33の先端にはピストン31を保護す
るためのシリンダカバー34が設けられている。シリン
ダ33の前後端と、このシリンダ33の内壁に接するピ
ストン31の接触部とにはシール部材35が設けられ
る。このように軸方向の3ヶ所にシール部材35が設け
られることで、シリンダ33とピストン31との間には
2つの部屋37,39が形成される。前記ホース13を
介して図中左側の部屋37にオイルが圧入されると、ピ
ストン31は図中右方向、即ち後方へ動く。逆に右側3
9の部屋にオイルが圧入されると前方に動く。
ロッド1の軸方向に前後移動可能なピストン31を有す
る。即ち、ピストン31は円筒状であってロッド1の外
周側に配置され、且つ前記コレット27の先端側に位置
している。ピストン31の外周側にはシリンダ33が設
けられ、シリンダ33の先端にはピストン31を保護す
るためのシリンダカバー34が設けられている。シリン
ダ33の前後端と、このシリンダ33の内壁に接するピ
ストン31の接触部とにはシール部材35が設けられ
る。このように軸方向の3ヶ所にシール部材35が設け
られることで、シリンダ33とピストン31との間には
2つの部屋37,39が形成される。前記ホース13を
介して図中左側の部屋37にオイルが圧入されると、ピ
ストン31は図中右方向、即ち後方へ動く。逆に右側3
9の部屋にオイルが圧入されると前方に動く。
【0013】ピストン33とコレット27はカプラ41
によって連結される。即ち、ピストン31の後端には、
外周にリング状の溝43が形成され、カプラ41の先端
内周側に突出するリング状の突起45が嵌合する。また
コレット27の先端には外周にリング状の突起47が形
成され、カプラ41の後端の内周の形成されたリング状
の溝49に介し軸方向の遊び51をもって嵌合する。こ
のカプラ41は全体が略円筒状をしており、軸を含む面
により周方向に2分割されている。この2分割されたカ
プラ41を閉じるために、カプラ41の外周にリテーナ
53及び開き止めリング55が設けられる。即ち、リテ
ーナ53は全体が略筒状を成し前記カプラ41と同様に
2分割されている。この2分割を行なう面は、前記カプ
ラを2分割する面とは一致しないように、例えば直交す
るように各部品を組付ける。
によって連結される。即ち、ピストン31の後端には、
外周にリング状の溝43が形成され、カプラ41の先端
内周側に突出するリング状の突起45が嵌合する。また
コレット27の先端には外周にリング状の突起47が形
成され、カプラ41の後端の内周の形成されたリング状
の溝49に介し軸方向の遊び51をもって嵌合する。こ
のカプラ41は全体が略円筒状をしており、軸を含む面
により周方向に2分割されている。この2分割されたカ
プラ41を閉じるために、カプラ41の外周にリテーナ
53及び開き止めリング55が設けられる。即ち、リテ
ーナ53は全体が略筒状を成し前記カプラ41と同様に
2分割されている。この2分割を行なう面は、前記カプ
ラを2分割する面とは一致しないように、例えば直交す
るように各部品を組付ける。
【0014】リテーナ53の先端の内周にはリング状の
溝55が形成され、シリンダヘッド57後端の外周のリ
ング状の突起59が嵌合する。このシリンダヘッド57
は、シリンダ33の後端に対しシール部材61などを介
して設けられる。リテーナ53の後端の内周にもリング
状の凹部63が形成され、チャックドライバ29先端の
外周に形成されたリング状の突起65が、軸方向の遊び
67をもって、嵌合している。この遊びの分だけチャッ
クドライバ29とリテーナ53は軸方向にスライド可能
であり、このスライドは両者29,53の間に設けられ
たコイルバネ69により弾性的に行なわれる。
溝55が形成され、シリンダヘッド57後端の外周のリ
ング状の突起59が嵌合する。このシリンダヘッド57
は、シリンダ33の後端に対しシール部材61などを介
して設けられる。リテーナ53の後端の内周にもリング
状の凹部63が形成され、チャックドライバ29先端の
外周に形成されたリング状の突起65が、軸方向の遊び
67をもって、嵌合している。この遊びの分だけチャッ
クドライバ29とリテーナ53は軸方向にスライド可能
であり、このスライドは両者29,53の間に設けられ
たコイルバネ69により弾性的に行なわれる。
【0015】2分割のリテーナ53の外周には開き止め
リング55が配置されている。この開き止めリング55
の内周には雌ねじが形成され、リテーナ53の外周に形
成された雄ねじに螺合するようになっている。そして、
リテーナ53の外径に比べ前記コイルスプリング69の
外径、及びコイルスプリング69の後方に続く回転駆動
機構9のハウジング71の筒状部分の外径は、同一か又
は小さいので開き止めリング55はねじの螺合が外れた
後コイルスプリング69あるいはハウジング71の位置
まで後退できる。
リング55が配置されている。この開き止めリング55
の内周には雌ねじが形成され、リテーナ53の外周に形
成された雄ねじに螺合するようになっている。そして、
リテーナ53の外径に比べ前記コイルスプリング69の
外径、及びコイルスプリング69の後方に続く回転駆動
機構9のハウジング71の筒状部分の外径は、同一か又
は小さいので開き止めリング55はねじの螺合が外れた
後コイルスプリング69あるいはハウジング71の位置
まで後退できる。
【0016】回転駆動機構9は、チャックドライバ29
を回転させることで、ロッド1を回転する。即ち、前記
ホース17により圧入されるオイルの油圧により駆動軸
73が回転し、ベアリング75に支持された駆動ギア7
7が回転する。そして、前記チャックドライバ29の外
周に形成されたスプライン79は、外周側のギアリング
81の内周面のスプライン83に噛み合っている。また
ギアリング81の外周に形成された歯85は前記駆動ギ
ア77の歯に噛み合っている。
を回転させることで、ロッド1を回転する。即ち、前記
ホース17により圧入されるオイルの油圧により駆動軸
73が回転し、ベアリング75に支持された駆動ギア7
7が回転する。そして、前記チャックドライバ29の外
周に形成されたスプライン79は、外周側のギアリング
81の内周面のスプライン83に噛み合っている。また
ギアリング81の外周に形成された歯85は前記駆動ギ
ア77の歯に噛み合っている。
【0017】空圧シリンダ機構11は、前記チャックド
ライバ29の後端を打撃することで、ロッド1に対し前
方に打撃力を加えるエアピストン87を備えている。即
ち、図1に示すようにエアピストン87は円筒状をして
おりロッド1の外周側にあってチャックドライバ29の
後端に配置され、エアシリンダ89内に収納されてい
る。そして、エアシリンダ89内でエアピストン87の
後端(図中矢印A)に圧縮エアが供給されることで、エ
アピストン87の先端がチャックドライバ29の後端を
前方に向けて打撃する。
ライバ29の後端を打撃することで、ロッド1に対し前
方に打撃力を加えるエアピストン87を備えている。即
ち、図1に示すようにエアピストン87は円筒状をして
おりロッド1の外周側にあってチャックドライバ29の
後端に配置され、エアシリンダ89内に収納されてい
る。そして、エアシリンダ89内でエアピストン87の
後端(図中矢印A)に圧縮エアが供給されることで、エ
アピストン87の先端がチャックドライバ29の後端を
前方に向けて打撃する。
【0018】以下本実施例の動作について説明する。図
(図1,図5,図6)はコレット25が前方に動きロッ
ド1の把持解除を行なった状態である。この状態からシ
リンダ33の図中左側の部屋37にホース13を介して
オイルを圧入すると、ピストン31,カプラ41が後方
へ動く。そして、この動きが遊び51を越えたときに、
カプラ41はコレット25を後方に押し移動させる。後
方に移動したコレット25の後端側は、チャックドライ
バ29に嵌合して閉じ、ロッド1に強く接し把持を行な
う。
(図1,図5,図6)はコレット25が前方に動きロッ
ド1の把持解除を行なった状態である。この状態からシ
リンダ33の図中左側の部屋37にホース13を介して
オイルを圧入すると、ピストン31,カプラ41が後方
へ動く。そして、この動きが遊び51を越えたときに、
カプラ41はコレット25を後方に押し移動させる。後
方に移動したコレット25の後端側は、チャックドライ
バ29に嵌合して閉じ、ロッド1に強く接し把持を行な
う。
【0019】その後、回転駆動機構9にホース17を介
してオイルを供給すると駆動軸73及び駆動ギア77が
回転し、これによりギアリング75,チャックドライバ
29,及びロッド1が軸回りに回転する。ロッド1が回
転している状態で、空圧シリンダ機構11にホース19
を介して圧縮エアを供給すると、エアピストン87がチ
ャックドライバ29の後端を打撃し、ロッド1に対し前
方に向って打撃力を加える。
してオイルを供給すると駆動軸73及び駆動ギア77が
回転し、これによりギアリング75,チャックドライバ
29,及びロッド1が軸回りに回転する。ロッド1が回
転している状態で、空圧シリンダ機構11にホース19
を介して圧縮エアを供給すると、エアピストン87がチ
ャックドライバ29の後端を打撃し、ロッド1に対し前
方に向って打撃力を加える。
【0020】このように回転され前方に打撃力を加えら
れたロッド1は、先端の削孔ビット4により円滑に地盤
などに打ち込まれる。このとき、打撃力はチャックドラ
イバ29,コレット25を介してロッド1に伝えられる
と共に、カプラ41,ピストン31にも伝えられオイル
に受け止められる。しかし、リテーナ53に対しては、
遊び67が存在すること及びコイルバネ69の働きによ
り、あまり強い打撃力は伝わらず、従ってシリンダヘッ
ド57やシリンダ33に強い打撃力が加わることを防止
できる。
れたロッド1は、先端の削孔ビット4により円滑に地盤
などに打ち込まれる。このとき、打撃力はチャックドラ
イバ29,コレット25を介してロッド1に伝えられる
と共に、カプラ41,ピストン31にも伝えられオイル
に受け止められる。しかし、リテーナ53に対しては、
遊び67が存在すること及びコイルバネ69の働きによ
り、あまり強い打撃力は伝わらず、従ってシリンダヘッ
ド57やシリンダ33に強い打撃力が加わることを防止
できる。
【0021】打ち込みが進むにつれて、装置全体は図示
しないスライド機構により打ち込み方向(図中左方向)
へ移動する。そして所定のストローク分だけ移動が行な
われた後、ロッド1の回転と打撃を一時停止し把持解除
を行なう。即ちシリンダ33の図中右側の部屋39にホ
ース15を介してオイルが圧入されると、ピストン31
がカプラ41を介してコレット25を図中左方向即ち前
方へ移動させる。これによりコレット25の後端側はチ
ャックドライバ29との嵌合から外れ、スリット27が
設けられている部分の弾性により開き、ロッド1の把持
解除を行なう。これにより、装置全体3をロッド1に対
し後方に移動させる。
しないスライド機構により打ち込み方向(図中左方向)
へ移動する。そして所定のストローク分だけ移動が行な
われた後、ロッド1の回転と打撃を一時停止し把持解除
を行なう。即ちシリンダ33の図中右側の部屋39にホ
ース15を介してオイルが圧入されると、ピストン31
がカプラ41を介してコレット25を図中左方向即ち前
方へ移動させる。これによりコレット25の後端側はチ
ャックドライバ29との嵌合から外れ、スリット27が
設けられている部分の弾性により開き、ロッド1の把持
解除を行なう。これにより、装置全体3をロッド1に対
し後方に移動させる。
【0022】そして、再び前記したようにコレット25
によるロッド1の把持を行なわせ、ロッド1に回転力及
び打撃力を加え、打ち込み作業を再開する。このように
所定のストローク分だけの打ち込み作業とロッドの把持
解除及び把持を繰り返す。1本のロッドを完全に打ち込
んだら、次の新しいロッドを装置本体3の後方、即ち空
圧シリンダ機構11の後方から貫通させ、把持解除及び
把持を行ない、再び新しい打ち込み作業を開始する。
によるロッド1の把持を行なわせ、ロッド1に回転力及
び打撃力を加え、打ち込み作業を再開する。このように
所定のストローク分だけの打ち込み作業とロッドの把持
解除及び把持を繰り返す。1本のロッドを完全に打ち込
んだら、次の新しいロッドを装置本体3の後方、即ち空
圧シリンダ機構11の後方から貫通させ、把持解除及び
把持を行ない、再び新しい打ち込み作業を開始する。
【0023】新しい打ち込み作業に於いて、異なるタイ
プのロッド1を使用する場合にはコレット25を交換す
ることで容易に対応できる。即ちロッド1の断面が六
角,八角,あるいは丸型などのように異なる場合、ある
いは外径の寸法が異なる場合には、これらに対応した内
径及び内周面形状を有するコレット25を予め用意して
おく。そして、まず開き止めリング55を回転させねじ
の螺合を外し、リテーナ53の外周から後方へ後退さ
せ、リテーナ53及びカプラ41を2つ割にして取り外
す。この状態でコレット25は容易に交換できる。
プのロッド1を使用する場合にはコレット25を交換す
ることで容易に対応できる。即ちロッド1の断面が六
角,八角,あるいは丸型などのように異なる場合、ある
いは外径の寸法が異なる場合には、これらに対応した内
径及び内周面形状を有するコレット25を予め用意して
おく。そして、まず開き止めリング55を回転させねじ
の螺合を外し、リテーナ53の外周から後方へ後退さ
せ、リテーナ53及びカプラ41を2つ割にして取り外
す。この状態でコレット25は容易に交換できる。
【0024】以上のように本実施例によれば、ロッド1
の把持及び把持解除を、油圧シリンダ機構7により油圧
で行なえる。従って、作業は瞬時に済み、従来のように
人手により行なう場合に比べ作業がはるかに迅速であ
る。また油圧により、人手による場合に比べ強い力で把
持を行なうことができ、不用意に把持が外れてしまうと
いうことを防止できる。また把持が強く行なわれた場合
であっても、油圧の強い力で把持解除ができるので、従
来のように人手による場合に比べ把持解除ができなくな
るという事態を避けることができる。
の把持及び把持解除を、油圧シリンダ機構7により油圧
で行なえる。従って、作業は瞬時に済み、従来のように
人手により行なう場合に比べ作業がはるかに迅速であ
る。また油圧により、人手による場合に比べ強い力で把
持を行なうことができ、不用意に把持が外れてしまうと
いうことを防止できる。また把持が強く行なわれた場合
であっても、油圧の強い力で把持解除ができるので、従
来のように人手による場合に比べ把持解除ができなくな
るという事態を避けることができる。
【0025】なお、以上の実施例においてはコレット2
5は後端側のみが複数に分割されるものであったが、コ
レット25全体を分割するものであってもよい。
5は後端側のみが複数に分割されるものであったが、コ
レット25全体を分割するものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る貫
通形打撃ハンマ装置によれば、油圧シリンダ機構のピス
トンによりカプラを介してコレットを前後動させること
で、コレットの開閉を行なうので、迅速に且つ強い力で
ロッドの把持及び把持解除を行なうことができる。ま
た、従来のように手動によってねじを介してコレットの
開閉を行なうものではないので、ねじに起因する故障を
防止できる。
通形打撃ハンマ装置によれば、油圧シリンダ機構のピス
トンによりカプラを介してコレットを前後動させること
で、コレットの開閉を行なうので、迅速に且つ強い力で
ロッドの把持及び把持解除を行なうことができる。ま
た、従来のように手動によってねじを介してコレットの
開閉を行なうものではないので、ねじに起因する故障を
防止できる。
【0027】また、カプラが2分割の構造となっている
ことから、コレットの交換を容易に行なえる。
ことから、コレットの交換を容易に行なえる。
【図1】本発明の一実施例に係る装置の縦断面側面図で
ある。
ある。
【図2】図1の全体概略斜視図である。
【図3】図1の概略平面図である。
【図4】図1のロッドの断面図である。
【図5】図1の前方部分の拡大図である。
【図6】図1の後方部分の拡大図である。
【図7】図6のコレットの斜視図である。
1 ロッド 3 装置本体 4 削孔ビット 5 コレットチャック 7 油圧シリンダ機構 9 回転駆動機構 11 空圧シリンダ機構 13,15,17,19 ホース 21 装置ベース 23 ガイド 25 コレット 29 チャックドライバ 31 ピストン 33 シリンダ 35 シール部材 37,39 部屋 41 カプラ 53 リテーナ 55 開き止めリング(筒状部材) 69 コイルスプリング 73 駆動軸 75 ベアリング 77 駆動ギア 79,83 スプライン 81 ギアリング 87 エアピストン 89 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 耕次 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭57−89094(JP,A) 実公 昭61−42790(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 ロッドを貫通させて把持するコレットチ
ャックと、コレットチャックの把持及び把持解除をおこ
なう油圧シリンダ機構と、把持されたロッドを回転させ
る回転駆動機構と、把持されたロッドに前方に向って打
撃力を加える打撃機構とを備え、前記コレットチャック
は、外径が後端側でテーパ状になっており全体又は後端
側のみが周方向に複数に分割されたコレットと、コレッ
トを閉じるためコレットの後端側の外周に嵌合するテー
パ状の内径を先端側に有する筒状のチャックドライバと
を有し、前記油圧シリンダ機構は、ロッドの外周側且つ
前記コレットの先端側で前後動可能なピストンと、この
ピストンの外周側に設けられ油圧によって前記前後動を
行なわせるシリンダと、前記ピストンの後端とコレット
の先端に嵌合して両者を連結するため周方向に2分割さ
れたカプラと、このカプラを閉じるための筒状部材とを
有する貫通形打撃ハンマ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35902091A JP2734271B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 貫通形打撃ハンマ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35902091A JP2734271B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 貫通形打撃ハンマ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179884A JPH05179884A (ja) | 1993-07-20 |
JP2734271B2 true JP2734271B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18462332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35902091A Expired - Fee Related JP2734271B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 貫通形打撃ハンマ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2734271B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016005373A1 (de) * | 2016-04-26 | 2017-10-26 | Westinghouse Electric Germany Gmbh | Spannvorrichtung |
CN111664082A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-09-15 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种抽油机轻型全自动冲程调整冲击装置 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP35902091A patent/JP2734271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05179884A (ja) | 1993-07-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |