JP2734081B2 - パイプクランプ装置 - Google Patents

パイプクランプ装置

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JP2734081B2
JP2734081B2 JP1107025A JP10702589A JP2734081B2 JP 2734081 B2 JP2734081 B2 JP 2734081B2 JP 1107025 A JP1107025 A JP 1107025A JP 10702589 A JP10702589 A JP 10702589A JP 2734081 B2 JP2734081 B2 JP 2734081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパイプに、パイプの溶接装置或いは検査装置
等を装着するためのパイプクランプ装置に関するもので
ある。
[従来の技術] パイプの外周にトーチを旋回させて自動溶接する場
合、或いはパイプ外周にセンサを旋回させて自動検査を
行う場合には、前記トーチやセンサをその旋回中心がパ
イプの軸心に一致するようにパイプに固定装着する必要
があり、このために従来より種々のクランプ装置を前記
溶接装置や検査装置等に取付けることが考えられてい
る。
第4図は従来のクランプ装置aの一例を示すもので、
V字状にへこんだクランプ面b,cを対向するように備え
たV字形ブロックd,eを、矢印f方向に近接・離反可能
に備え、該V字形ブロックd,eの近接・離反によりパイ
プgのクランプを行うようにしている。前記クランプ装
置aは、図示しない溶接装置或いは検査装置等に固定さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来装置においては、V字形ブロックd,
eによるパイプgのクランプ時におけるパイプgとクラ
ンプ面b,cとの接触部が線接触となるため、締付拘束力
が弱く、更にクランプ力の調整が困難であり、よって溶
接装置或いは検査装置等の重量によってクランプ位置が
ずれ動いてしまうことがあり、又強固に締付けた場合に
はパイプgを傷つけたり変形させてしまう等の問題を生
じていた。
本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもの
で、簡単な構成で且つパイプに装着した際のクランプ力
を小さな締付け力で大きく保持できるパイプクランプ装
置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、固定ブロックに設けられた支点ピンを中心
に回動可能に取付けられた2個のアームと、該両アーム
相互間に備えて両アームを互に押し離す方向に回動させ
る開放ばねと、前記固定ブロックに沿って摺動し、前記
開放ばねに抗してアームを互に近付ける方向に回動し得
る移動ブロックとを備え、且つ、前記両アームの回動端
部に、クランプするパイプの外面の曲率半径より小さい
曲率半径の円弧状曲面を有して対向する円弧ばね部を備
えたクランプ爪を設けたことを特徴とするパイプクラン
プ装置、に係るものである。
[作用] 固定ブロックと移動ブロックの相対位置を移動させて
クランプ爪を互に近付けると、アームの回動端部に対向
するように形成されている円弧ばね部がパイプをクラン
プする。
このとき、円弧ばね部の円弧状内面の曲率半径がパイ
プの外面の曲率半径より小さいので、円弧ばね部はパイ
プ外面に沿うように変形し、円弧状内面の全面がパイプ
外周面に接することになる。
[実 施 例] 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第3図はパイプの隅肉溶接を行う溶接装置に適用した
場合の本発明の一例を示すもので、図中1はパイプクラ
ンプ装置であり、該パイプクランプ装置1には、回転駆
動装置2を介して溶接装置3が取付けられている。前記
回転駆動装置2は、駆動モータ4によりギヤ装置5を介
して回転駆動される回転筒6を有しており、該回転筒6
に、パイプ7と該パイプ7に外嵌させた別の径の大きい
パイプ8との隅肉溶接部9の溶接を行うトーチ10を有し
た溶接装置3がパイプ7の軸心24方向の調整が可能な調
整装置11を介して取付けられている。前記パイプクラン
プ装置1、及び回転駆動装置2の回転筒6、並びに溶接
装置3の夫々は、略馬蹄形を有してパイプ7の外周一側
からパイプ7に沿い嵌合させて装着することができるよ
うにしてある。
パイプクランプ装置1は、第1〜3図に示すように固
定ブロック12を有しており、該固定ブロック12には、該
固定ブロック12の両端部にその一端が固定され、且つそ
の他端にパイプ7に嵌合する差込部13を有した略馬蹄形
のガイド板14,15が取付けられている。
前記固定ブロック12の両端部における前記差込部13の
両側位置には、前記固定ブロック12に設けられた支点ピ
ン16,17を中心に回動して近接・離反が行えるようにし
たアーム18,19を有するクランプ爪20,21が設けてあり、
更に該クランプ爪20,21のアーム18,19相互間には、クラ
ンプ爪20,21を常に互に押し離すように作用する開放ば
ね22が備えてある。
前記固定ブロック12の反クランプ爪側には、移動ブロ
ック23が、パイプ7の軸心24と直角方向に摺動可能に嵌
合されており、前記移動ブロック23のクランプ爪20,21
側端部は、前記クランプ爪20,21のアーム18,19が支点ピ
ン16,17から夫々離れる方向に延びて形成された押付肩
部25,26に当接している。
前記固定ブロック12と移動ブロック23の間には、前記
移動ブロック23の上面(軸心24から最も遠い外面)上に
当接するストッパ27を有し、且つ一端が前記移動ブロッ
ク23の貫通孔28を自由に貫通して固定ブロック12に形成
されたねじ29に螺合し、他端の前記ストッパ27側に回転
用ロッド30が連結された調整ねじ軸31が設けてある。
又、前記固定ブロック12と移動ブロック23との相互間に
は、移動ブロック23を調整ねじ軸31のストッパ27に押付
けるように作用する圧縮ばね32が設けてある。
前記クランプ爪20,21は、第2図に示すように、アー
ム18,19の回動端部に、円弧形状を有して対向する円弧
ばね部33,34の外面側中間部が、くびれ部35,36を介して
一体に接続された形状を有しており、且つ前記円弧ばね
部33,34の内面には、クランプするパイプ7外面の曲率
半径より僅かに小さい曲率半径を有した円弧状内面37,3
8が形成されている。前記円弧ばね部33,34、或いはクラ
ンプ爪20,21全体は、所要の高い靭性を有した材料にて
形成されている。
前記パイプクランプ装置1をパイプ7に装着するに当
っては、まず回転用ロッド30を、前記固定ブロック12の
ねじ29に螺合している調整ねじ軸31を抜き出させる方向
に回す。
すると、圧縮ばね32によって移動ブロック23が調整ね
じ軸31のストッパ27に押付けられているので、固定ブロ
ック12と移動ブロック23とが互いに離れる方向に移動
し、これにより開放ばね22によって常に開く方向に力を
受けているクランプ爪20,21の夫々が、支点ピン16,17を
中心に外方に開くように回動する。これにより円弧ばね
部33,34の相互間隔がパイプ7の外径より多くなるよう
にする。
続いて、前記クランプ爪20,21の円弧ばね部33,34の相
互間にパイプ7が位置する状態にパイプクランプ装置1
を保持させた後、前記回転用ロッド30を前記と逆の方向
に回転させて前記固定ブロック12と移動ブロック23とが
互に近付くように調整する。
すると、移動ブロック23の端部がアーム18,19の押付
肩部25,26を押すことによりクランプ爪20,21は支点ピン
16,17を中心に互に近付くように回動し、これにより円
弧ばね部33,34がパイプ7の外周面に接触する。
このとき、前記円弧ばね部33,34の円弧状内面37,38の
曲率半径がパイプ7の曲率半径より僅かに小さくなるよ
うに形成されているので、円弧ばね部33,34は第2図に
示すようにまずその端部がパイプ7外面に接する。
この状態から更にクランプ爪20,21を近付けるように
回動させると、円弧ばね部33,34はパイプ7によって押
し広げられるように変形し、ついには円弧状内面37,38
全面がパイプ7の外周面に接することになり、これによ
ってクランプが行われる。
上記によれば、クランプ爪20,21の回動によるパイプ
7への円弧ばね部33,34の押付け力のみならず、高い靭
性を有した円弧ばね部33,34がパイプ7を掴むように働
く力によって、円弧状内面37,38全面でパイプ7をクラ
ンプすることになるので、摩擦力を増大させて大きなク
ランプ力を保持することができる。
又、前記円弧状内面37,38全面がパイプ7外周面に接
触したときに所要のクランプ力が得られるようになって
いるので、従来のようにクランプ力を調整する際の困難
性等の問題はない。
上記したパイプクランプ装置1によれば、比較的小さ
な押付力で大きなクランプ力を得ることができ、溶接装
置3及び回転駆動装置2等を容易、確実にパイプ7に装
着し得る。
又、上記したように、小さな締付力で大きなクランプ
力を得ることができるので、クランプ爪20,21の回動を
回転用ロッド30の回転操作で行うことができ、よって狭
隘部でもパイプ7へのパイプクランプ装置1の装着が可
能となる。
尚、本発明のパイプクランプ装置は、上述の実施例に
のみ限定されるものではなく、検査装置等をパイプに装
着する場合等にも通用し得ること、アームと円弧ばね部
は一体でも又別体に構成されていても良いこと、その他
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のパイプクランプ装置に
よれば、クランプ爪における円弧ばね部の円弧状内面の
曲率半径を、クランプするパイプの外面の曲率半径より
小さく形成しており、締付時、円弧ばね部をパイプ外面
に沿って変形させ、円弧状内面全面にてパイプをクラン
プするようにしているので、小さな締付力で大きなクラ
ンプ力を安定して発揮させることができる優れた効果を
奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので、第3図のI−
I方向から見た正面図、第2図は第1図のクランプ爪の
拡大詳細図、第3図は本発明のパイプクランプ装置を溶
接装置に適用した場合の一例を示す切断側面図、第4図
は従来のパイプクランプ装置の一例を示す正面図であ
る。 1はパイプクランプ装置、2は回動駆動装置、3は溶接
装置、7はパイプ、12は固定ブロック、16,17は支点ピ
ン、18,19はアーム、20,21はクランプ爪、22は開放ば
ね、23は移動ブロック、25,26は押付肩部、31は調整ね
じ軸、33,34は円弧ばね部、37,38は円弧状内面を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−168797(JP,A) 実開 昭62−53983(JP,U) 実開 昭62−193988(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ブロックに設けられた支点ピンを中心
    に回動可能に取付けられた2個のアームと、該両アーム
    相互間に備えて両アームを互に押し離す方向に回動させ
    る開放ばねと、前記固定ブロックに沿って摺動し、前記
    開放ばねに抗してアームを互に近付ける方向に回動し得
    る移動ブロックとを備え、且つ、前記両アームの回動端
    部に、クランプするパイプの外面の曲率半径より小さい
    曲率半径の円弧状曲面を有して対向する円弧ばね部を備
    えたクランプ爪を設けたことを特徴とするパイプクラン
    プ装置。
JP1107025A 1989-04-26 1989-04-26 パイプクランプ装置 Expired - Lifetime JP2734081B2 (ja)

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JP2017020641A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 典一 佐藤 部材クランプ装置

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