JP2732792B2 - Icパッケージの放熱装置 - Google Patents

Icパッケージの放熱装置

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JP2732792B2
JP2732792B2 JP5326916A JP32691693A JP2732792B2 JP 2732792 B2 JP2732792 B2 JP 2732792B2 JP 5326916 A JP5326916 A JP 5326916A JP 32691693 A JP32691693 A JP 32691693A JP 2732792 B2 JP2732792 B2 JP 2732792B2
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満弘 藤本
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Fuji Polymer Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線基板上に
実装されるパワートランジスタ、セントラル・プロセッ
シング・ユニット(CPU:中央処理装置)等のICパ
ッケージの放熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板上に実装されるパワー
トランジスタ、CPU等のICパッケージは、使用時の
発熱による温度上昇によって性能が低下したり破損した
りすることがある。このため、これらICパッケージに
は放熱装置を設ける必要がある。
【0003】従来、ICパッケージの放熱は、一般に、
発熱体の本体表面から自然対流やユニット内に設けたフ
ァンによる強制対流によって行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方式
では、ICパッケージの機能が向上するに伴って発熱量
が多くなると、放熱作用が不十分となり、ICパッケー
ジの性能低下や破損を確実に防止することはできないと
いう問題があった。
【0005】このため、ICパッケージの表面に放熱体
を圧接し、対流による放熱性を向上させる方式が提案さ
れ、実用に供されている。しかし、この方式では、IC
パッケージと放熱体の圧接面における接触面積が間隙の
発生によって小さくなり、その結果、放熱作用を設計ど
おり確実に発揮させることはできないという問題があ
る。
【0006】本発明は、前記従来技術の課題を解決する
ため、ICパッケージと放熱体の圧接面における間隙に
起因する熱伝導性の低下を防止し、放熱作用を確実に発
揮させることのできるICパッケージの放熱装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るICパッケージの放熱装置は、プリン
ト配線基板上に実装されるICパッケージと、前記IC
パッケージの表面に圧接される放熱体とを少なくとも備
えてなるICパッケージの放熱装置であって、前記IC
パッケージと前記放熱体との間に、難燃性、熱伝導性及
び電気絶縁性シリコーンコンパウンド100重量部に対
し、シランカップリング剤1〜5重量部と、加硫剤1〜
3重量部とを少なくとも配合し、かつ粘土状熱硬化接着
型のシリコーン組成物を挟み込み、圧接して積層化した
後、前記シリコーン組成物シートをICパッケージから
の発熱によって熱硬化させることを特徴とする。
【0008】また、前記構成においては、シリコーン組
成物が難燃性、熱伝導性及び電気絶縁性シリコーンコン
パウンド100重量部に対し、シランカップリング剤1
〜5重量部と、加硫剤1〜3重量部とを少なくとも配合
したものであるのが好ましい。
【0009】
【作用】前記本発明の構成によれば、ICパッケージと
放熱体との間に介在させるシリコーン組成物が粘土状で
タック性を有するために、その上から放熱体を圧接固定
する際にシリコーン組成物がずれたり離脱したりするこ
とはないので、組付性が向上する。また、ICパッケー
ジ及び放熱体の表面に凹凸が存在する場合でも、その間
隙を押圧により粘土状のシリコーン組成物で均一に埋め
ることができ、しかも、この粘土状のシリコーン組成物
シートは、その後のICパッケージからの発熱によって
硬化し、かつ、放熱体及びICパッケージと接着するの
で、シリコーン組成物シート、放熱体及びICパッケー
ジの3部品を一体化させることができる。このため、相
互の面接触が確実となり、ICパッケージと放熱体との
圧接面の間隙に起因する熱伝導性の低下を防止すること
ができるので、放熱作用を確実に発揮させることができ
る。さらに、シリコーン組成物が難燃性と電気絶縁性を
有しているため、電子部品全体の信頼性を向上させるこ
ともできる。
【0010】
【実施例】以下、ICパッケージとしてCPUを例に挙
げ、本発明をさらに具体的に説明する。
【0011】図1は本発明に係るICパッケージの放熱
装置の一実施例を示す斜視図、図2は図1のI−I断面
図である。図1、図2に示すように、本放熱装置は、プ
リント配線基板(以下「PCB」という)5の上に実装
されたCPU3と、CPU3の上に配置され、難燃性、
熱伝導性及び電気絶縁性を有する粘土状熱硬化接着型の
シリコーン組成物シート1と、の上に配置され、シリ
コーン組成物シート1の方向に押圧されるヒートシンク
(放熱体)2とにより構成されている。
【0012】ここで、ヒートシンク2はアルミニウムに
よって形成され、表面積を広くとって放熱作用を向上さ
せるためにフィン付き構造となっている。また、ヒート
シンク2とPCB5には穴加工及びステー加工が施され
ており、ネジ4a、ワッシャ4b及びナット4cからな
る押圧部材4によってヒートシンク2をPCB5に締付
け固定することにより、ヒートシンク2をシリコーン組
成物シート1の方向に押圧することができる。
【0013】シリコーン組成物シート1は、下記の材料
を配合し、練り込むことによって作製することができ
る。 (1) 難燃性、熱伝導性及び電気絶縁性シリコーンコンパ
ウンド サーコンTRコンパウンド(富士高分子工業株
式会社製):100重量部 (2) シランカップリング剤 γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン:2重量部 (3) 加硫剤 ジ(2−クロルベンゾイル)パーオキサイ
ド:2重量部 これにより、難燃性、熱伝導性及び電気絶縁性を有する
粘土状熱硬化接着型のシリコーン組成物シート1を得る
ことができる。このようにして作製したシリコーン組成
シート1の熱伝導率及び難燃性を測定したところ、熱
伝導率は1.0〜4.0×10-3cal/cm・sec
・℃、難燃性はUL94V−0程度(厚み0.3〜2.
0mmの場合)であった。
【0014】尚、シランカップリング剤の配合量は、シ
リコーンコンパウンド100重量部に対して1〜5重量
部であるのが好ましい。また、加硫剤としては、ジ(2
−クロルベンゾイル)パーオキサイド)の他に例えば、
2.4ジクロルベンゾイルパーオキサイド等を用いるこ
とができる。また、加硫剤の配合量は、シリコーンコン
パウンド100重量部に対して1〜3重量部であるのが
好ましい。
【0015】次に、上記のような構成を有する放熱装置
の組付け方法について説明する。まず、PCB5の上に
CPU3をハンダ付けによって実装する。次いで、実装
されたCPU3の上表面に、厚みが0.3mmでCPU
3と同サイズに加工された粘土状熱硬化接着型のシリコ
ーン組成物シート1を貼り付け、その上からヒートシン
ク2を押し当てる。そして、ネジ4a、ワッシャ4b及
びナット4cからなる押圧部材4によってヒートシンク
2をPCB5に締付け固定する。これにより、ヒートシ
ンク2は粘土状熱硬化接着型のシリコーン組成物シート
1の方向に押圧された状態となる。この場合、シリコー
ン組成物シート1が粘土状でタック性を有するため、ヒ
ートシンク2を圧接固定する際にシリコーン組成物シー
1がずれたり離脱したりすることはなく、その結果、
組付性が向上する。
【0016】以上のようにしてCPU3とヒートシンク
2とによって押圧された粘土状熱硬化接着型のシリコー
ン組成物シート1は、熱硬化する前は粘土状でタック性
を有するために、CPU3及びヒートシンク2の表面に
凹凸が存在する場合でも、その間隙を押圧によって均一
に埋めることができる。また、粘土状のシリコーン組成
シート1は、その後のCPU3からの発熱によって1
00〜180℃の温度域で硬化し、かつ、ヒートシンク
2及びCPU3と接着するので、シリコーン組成物シー
1、ヒートシンク2、CPU3の3部品は一体化構造
を形成する。このため、相互の面接触が確実となり、C
PU3とヒートシンク2との圧接面の間隙に起因する熱
伝導性の低下を防止することができるので、放熱作用を
確実に発揮させることができる。また、シリコン組成物
1が難燃性と電気絶縁性を有しているため、電子部品全
体の信頼性を向上させることもできる。
【0017】以上のような構成を有するICパッケージ
の放熱装置を、ホストコンピュータ、パーソナルコンピ
ュータ、ワードプロセッサ等に使用される発熱温度が1
70℃レベルのCPUに適用したところ、安定した放熱
と熱拡散とが可能となり、蓄熱によるCPUの性能低下
や破損を防止することができた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るIC
パッケージの放熱装置によれば、ICパッケージと放熱
体との間に介在させるシリコーン組成物シートが粘土状
でタック性を有するために、その上から放熱体を圧接固
定する際にシリコーン組成物シートがずれたり離脱した
りすることはないので、組付性が向上する。また、IC
パッケージ及び放熱体の表面に凹凸が存在する場合で
も、その間隙を押圧により粘土状のシリコーン組成物
ートで均一に埋めることができ、しかも、この粘土状の
シリコーン組成物シートは、その後のICパッケージか
らの発熱によって硬化し、かつ、放熱体及びICパッケ
ージと接着するので、シリコーン組成物シート、放熱体
及びICパッケージの3部品を一体化させることができ
る。このため、相互の面接触が確実となり、ICパッケ
ージと放熱体との圧接面の間隙に起因する熱伝導性の低
下を防止することができるので、放熱作用を確実に発揮
させることができる。さらに、シリコーン組成物シート
が難燃性と電気絶縁性を有しているため、電子部品全体
の信頼性を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICパッケージの放熱装置の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【符号の説明】
1 シリコーン組成物シート 2 ヒートシンク(放熱体)セントラル・プロセッシング・ユニット(CPU)
等のICパッケージ 4 押圧部材 4a ネジ 4b ワッシャ 4c ナット 5 プリント配線基板(PCB)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板上に実装されるICパ
    ッケージと、前記ICパッケージの表面に圧接される放
    熱体とを少なくとも備えてなるICパッケージの放熱
    であって、前記ICパッケージと前記放熱体との間
    に、難燃性、熱伝導性及び電気絶縁性を有する粘土状熱
    硬化接着型のシリコーン組成物シートを挟み込み、圧接
    して積層化した後、前記シリコーン組成物シートをIC
    パッケージからの発熱によって熱硬化させることを特徴
    とするICパッケージの放熱装置
  2. 【請求項2】 シリコーン組成物シートが難燃性、熱伝
    導性及び電気絶縁性シリコーンコンパウンド100重量
    部に対し、シランカップリング剤1〜5重量部と、加硫
    剤1〜3重量部とを少なくとも配合したものである請求
    項1に記載のICパッケージの放熱装置
JP5326916A 1993-12-24 1993-12-24 Icパッケージの放熱装置 Expired - Lifetime JP2732792B2 (ja)

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