JP2732483B2 - 合成パルプ - Google Patents

合成パルプ

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JP2732483B2
JP2732483B2 JP31476289A JP31476289A JP2732483B2 JP 2732483 B2 JP2732483 B2 JP 2732483B2 JP 31476289 A JP31476289 A JP 31476289A JP 31476289 A JP31476289 A JP 31476289A JP 2732483 B2 JP2732483 B2 JP 2732483B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、合成パルプに関し、さらに詳しくは、保水
性に優れたポリオレフィン系合成パルプに関する。
発明の技術的背景 ポリオレフィン系合成パルプは、電池用セパレータ
ー、絶縁紙等の電気用紙、紙おむつ等の衛生材料、耐水
段ボール、耐水紙、ファイバーセメント板、ヒートシー
ル紙などの用途に広く用いられている。
しかしながら、従来のポリオレフィン系合成パルプ
は、電池用セパレーター、ファイバーセメント板などの
ある種の用途では、保水性が必ずしも充分でなかった。
たとえば、特公昭53−12604号公報には、水の沸点よ
りも低い沸点の脂肪族炭化水素および脂環族炭化水素よ
り選ばれる溶媒、溶媒の15重量%以下のポリオレフィ
ン、ポリビニルアルコールおよび溶媒の2容量倍以下の
量の水、さらには界面活性剤を含む混合物からなり、か
つ高温で乳化ないし懸濁した状態の重合体溶液を低圧域
に噴出(フラッシュ)して、ポリオレフィンを水中で分
散した繊維状物として回収する方法が開示されている。
同公報によれば、このような方法により得られた繊維状
物を、リファイナー、ビーターを用いて叩解すれば容易
にフィブリル化したパルプが得られるとされている。上
記のようにして得られたポリオレフィン系合成パルプ
は、親水性を有し、水分散性が良好であるものの、無加
圧状態で測定したときの保水度が、合成パルプの乾燥重
量に対して15〜25倍の範囲内にあり、たとえば電池用セ
パレーター、ファイバーセメント板などの用途に用いる
には、保水性が必ずしも充分とは言えず、実用上保水性
の改良が望まれていた。
発明の目的 本発明は、幹繊維および分岐繊維が極細で、保水性に
優れるポリオレフィン系合成パルプを提供することを目
的としている。
発明の概要 本発明に係る合成パルプは、幹繊維と該幹繊維より枝
分かれした分岐繊維とからなるポリオレフィン系合成パ
ルプであって、 該幹繊維の平均繊維径が0.5〜5μmの範囲内にあ
り、 該分岐繊維の平均繊維径が0.5μm未満であり、かつ 該合成パルプの保水度が合成パルプの乾燥重量に対し
て25〜100倍の範囲内にあることを特徴としている。
発明の具体的説明 以下、本発明に係る合成パルプについて具体的に説明
する。
本発明に係る合成パルプは、幹繊維とその幹繊維より
枝分かれした極細な分岐繊維とからなるポリオレフィン
系合成パルプである。
本発明に係る合成パルプは、たとえば第1図、第2図
あるいは第3図に示すような形態を有し、幹繊維1と多
数の極細な分岐繊維2とから構成されている。
本発明に係る合成パルプを構成するポリオレフィンと
しては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1などのα
−オレフィン、あるいはこれらの共重合体などが挙げら
れる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンが好まし
い。特に、粘度平均分子量が10,000以上のポリエチレン
と、分子量が50,000以上のポリプロピレンが好ましい。
上記幹繊維の平均繊維径は0.5〜5μm、好ましくは
0.5〜1μmの範囲内にある。
また、上記分岐繊維の平均繊維径は0.5μm未満、好
ましくは0.05μm以下である。
幹繊維の平均繊維径および分岐繊維の平均繊維径がそ
れぞれ上記のような範囲内にある合成パルプは、幹繊維
および分岐繊維の繊維全体の平均繊維径が通常1μm以
下である。
また、上記のような合成パルプは、分岐繊維の先端か
ら他の分岐繊維の先端までの平均繊維長(以下、単に
「平均繊維長」と称する)が通常、0.01〜10mm、好まし
くは2mm以下である。
このように、本発明に係る合成パルプは、極細な幹繊
維と、さらに極細な多数の分岐繊維とから構成されてい
るので、毛管作用が極めて強く、保水性に優れている。
本発明に係る合成パルプの保水度は、合成パルプの乾
燥重量に対して25〜100倍、好ましくは50〜100倍の範囲
内にある。
上記の合成パルプの保水量は、次のようにして求めら
れる。
まず、底部に金網を取付けた内径50mmφの円筒内に、
合成パルプ濃度を5g/500ml(水温20±2℃)に調整した
合成パルプの水スラリー500mlを入れる。
次いで、円筒の底部より水を抜いて金網上に残った、
水を含んだ状態の合成パルプを取り出して、その重量を
測定し、次式により、合成パルプの保水度を算出する。
本発明では、3回測定して求めた保水度の平均値をも
って、合成パルプの保水度とする。
上記のような本発明に係る合成パルプは、たとえば以
下のような方法により製造することができる。(1)水
の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィン、水およ
びポリビニルアルコールを含み、かつ ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)が0.1〜3
0g/の範囲内にあり、 水の溶媒に対する容積比(常温)が1/10〜10/1の範囲
内にある混合物からなる、乳化ないし懸濁した状態にあ
る水中油滴型の重合体溶液をフラッシュ紡糸して、ポリ
オレフィンを水中で分散した繊維状物として回収し、次
いで、このポリオレフィン繊維状物を叩解して合成パル
プを得る方法。
(2)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水およびポリビニルアルコールを含み、かつ ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)が0.1〜3
0g/の範囲内にあり、 水の溶媒に対する容積比(常温)が1/10〜10/1の範囲
内にある混合物からなる、乳化ないし懸濁した状態にあ
る水中油滴型の重合体溶液を、高速撹拌機を用いて、回
転数400〜10,000rpmの条件で撹拌した後、この重合体溶
液をフラッシュ紡糸して、ポリオレフィンを水中で分散
した繊維状物として回収し、次いで、このポリオレフィ
ン繊維状物を叩解して合成パルプを得る方法。
(3)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含
み、かつ ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)が0.1〜3
0g/の範囲内にあり、 水の溶媒に対する容積比(常温)が1/10〜10/1の範囲
内にあり、 ポリビニルアルコールのポリオレフィンに対する容積
比が0.1/100〜30/100の範囲内にあり、 ポリビニルアルコールの界面活性剤に対する重量比が
1/0.7〜1/20の範囲内にある混合物からなる、乳化ない
し懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液をフラッ
シュ紡糸して、ポリオレフィンを水中で分散した繊維状
物として回収し、次いで、このポリオレフィン繊維状物
を叩解して合成パルプを得る方法。
(4)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含
み、かつ ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)が0.1〜3
0g/の範囲内にあり、 水の溶媒に対する容積比(常温)が1/10〜10/1の範囲
内にあり、 ポリビニルアルコールのポリオレフィンに対する重量
比が0.1/100〜30/100の範囲内にあり、 ポリビニルアルコールの界面活性剤に対する重量比が
1/0.7〜1/20の範囲内にある混合物からなる、乳化ない
し懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液を、高速
撹拌機を用いて、回転数400〜10,000rpmの条件で撹拌し
た後、この重合体溶液をフラッシュ紡糸して、ポリオレ
フィンを水中で分散した繊維状物として回収し、次い
で、このポリオレフィン繊維状物を叩解して合成パルプ
を得る方法。
(5)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含
み、かつ ポリビニルアルコールのポリオレフィンに対する重量
比が0.1/100〜30/100の範囲内にあり、 ポリビニルアルコールの界面活性剤に対する重量比が
1/0.7〜1/20の範囲内にある混合物からなる、乳化ない
し懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液をフラッ
シュ紡糸して、ポリオレフィンを水中で分散した繊維状
物として回収し、次いで、このポリオレフィン繊維状物
を叩解して合成パルプを得る方法。
(6)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を含
み、かつ ポリビニルアルコールのポリオレフィンに対する重量
比が0.1/100〜30/100の範囲内にあり、 ポリビニルアルコールの界面活性剤に対する重量比が
1/0.7〜1/20の範囲内にある混合物からなる、乳化ない
し懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液を、高速
撹拌機を用いて、回転数400〜10,000rpmの条件で撹拌し
た後、この重合体溶液をフラッシュ紡糸して、ポリオレ
フィンを水中で分散した繊維状物として回収し、次い
で、このポリオレフィン繊維状物を叩解して合成パルプ
を得る方法。
(7)水の沸点よりも低い沸点の溶媒、ポリオレフィ
ン、水およびポリビニルアルコールを含み、かつ ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)が1〜10
0g/の範囲内にあり、 ポリオレフィンの溶媒および水の合計容量に対する濃
度(常温)が50g/以下であり、 水の溶媒に対する容積比(常温)が0.5/1〜10/1の範
囲内にある混合物からなる、乳化ないし懸濁した状態に
ある水中油滴型の重合体溶液を、高速撹拌機を用いて、
回転数400〜10,000rpmおよび重合体溶液の平均パス回数
2〜20の条件で撹拌した後、フラッシュ紡糸して、ポリ
オレフィンを水中で分散した繊維状物として回収し、次
いで、このポリオレフィン繊維状物を叩解して合成パル
プを得る方法。
まず、上記(1)、(2)、(3)および(4)の合
成パルプの製造方法について具体的に説明する。
まず、乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型の重
合体溶液を調製する。
上記(1)〜(4)の方法で用いられる乳化ないし懸
濁した状態にある重合体溶液は、水中油滴型のエマルジ
ョンであって、溶媒、ポリオレフィン、水およびポリビ
ニルアルコール、またはこれらの成分および界面活性剤
を含んで構成されている。
上記ポリオレフィンは、ポリオレフィンを溶解する溶
媒があり、かつポリオレフィンが分子配向するようなも
のであれば、その種類は問わない。上記(1)〜(4)
の方法で用いられるポリオレフィンとしては、具体的に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン1、ポ
リ4−メチルペンテン−1などのα−オレフィン、ある
いはこれらの共重合体などが挙げられる。中でも、ポリ
エチレン、ポリプロピレンが好ましい。特に、粘度平均
分子量が10,000以上のポリエチレンと、分子量が50,000
以上のポリプロピレンが好ましい。
上記(1)〜(4)の方法においては、ポリオレフィ
ンの溶媒に対する濃度(常温)は、0.1〜30g/、好ま
しくは1〜10g/の範囲内にある。上記(1)〜(4)
の方法において、ポリオレフィンの溶媒に対する濃度
(常温)を上記のような範囲に設定して重合体溶液をエ
マルジョン・フラッシュ紡糸すれば、連続した紐状物を
生成することなく径の細い短繊維状物を得ることができ
る。
上記溶媒は、水の沸点よりも低い沸点の溶媒であり、
通常、炭化水素径溶媒が用いられる。例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレンのようなポリオレフィンに対して用
いられる炭化水素系溶媒としては、具体的には、ペンタ
ン、n−ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、ヘキセ
ン、ペンテン等の脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、
シクロヘキサン、シクロヘキセン等の脂環族炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、四塩化炭素、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水
素類などが挙げられ、中でも、n−ヘキサン、イソヘキ
サン、ヘプタン、シクロヘキサンなどが好ましく用いら
れる。
上記(1)〜(4)の方法においては、水を用いる
が、水の溶媒に対する容積比(水/溶媒、常温)は、1/
10〜10/1、好ましくは1/5〜5/1の範囲内にある。
上記(1)〜(4)の方法においては、ポリオレフィ
ンの溶媒に対する濃度(常温)および水の溶媒に対する
容積比(常温)を、それぞれ上記のような範囲内にする
ことによって、幹繊維および分岐繊維が極細で、毛管作
用が極めて強く、保水性に優れたポリオレフィン系合成
パルプが得られる。
上記(1)〜(4)の方法においては、ポリビニルア
ルコールは、通常、ポリビニルアルコールのポリオレフ
ィンに対する重量比(ポリビニルアルコール/ポリオレ
フィン)で0.1〜100〜30/100、好ましくは0.3/100〜10/
100の範囲内の量で用いられる。
ポリビニルアルコールは、合成パルプに親水性を付与
するとともに、合成パルプに水分散性を付与する効果が
ある。
上記(1)〜(4)の方法においては、重合体溶液の
構成成分として、溶媒、ポリオレフィン、水およびポリ
ビニルアルコールに加えて、界面活性剤を用いることが
好ましい。界面活性剤は、ポリオレフィンおよび溶媒の
種類、溶媒と水との量的関係により適宜選択される。
上記界面活性剤としては、具体的には、非イオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤、ポリアクリル酸、ゼラチンなどが
挙げられるが、中でもアニオン系界面活性剤が好まし
い。
上記(1)〜(4)の方法においては、界面活性剤
は、通常ポリビニルアルコールの界面活性剤に対する重
量比(ポリビニルアルコール/界面活性剤)で1/0.7〜1
/20、好ましくは1/1〜1/10の範囲内の量で用いられる。
上記(1)〜(4)の方法において、界面活性剤を上
記のような量で用いることによって、重合体溶液のエマ
ルジョン安定性が一層向上し、フラッシュ紡糸により径
の細い短繊維状物を回収することができるため、幹繊維
および分岐繊維がより極細のポリオレフィン系合成パル
プが得られる。
また、上記(1)〜(4)の方法においては、必要に
応じて、炭酸ナトリウムの中和剤を、本発明の目的を損
なわない範囲で用いることができる。
上記(1)〜(4)の方法で用いられる乳化ないし懸
濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液は、上記のよ
うな成分で構成されるが、その調製方法として、具体的
には、予め別個に調製したポリオレフィンを溶媒に溶解
させたポリオレフィン溶液とポリビニルアルコール水溶
液とを撹拌混合する方法、溶媒、ポリオレフィン、水お
よびポリビニルアルコール、さらには界面活性剤を同時
に撹拌混合する方法などが挙げられる。
次に、上記の乳化ないし懸濁した状態にある重合体溶
液をフラッシュ紡糸して、ポリオレフィンを水中で分散
した繊維状物として回収する。
上記のフラッシュ紡糸の方法としては、例えば本願出
願人に係る特公昭53−12604号公報に開示されているよ
うな方法が挙げられる。すなわち、この方法では、130
〜160℃の温度で乳化ないし懸濁した状態にある水中油
滴型の重合体溶液を、自生圧力ないし15kg/cm2(ゲージ
圧)の圧力域から低圧域に噴出(フラッシュ)すること
によって、溶媒全部および水の一部をフラッシュ蒸発さ
せるとともに、ポリオレフィンを水中で分散したポリオ
レフィン繊維状物として回収する。
上記(1)〜(4)の方法においては、上記の重合体
溶液をフラッシュ紡糸する直前に、高速撹拌機を用い
て、回転数400〜10,000rpm、好ましくは2,000〜10,000r
pmの条件で撹拌しておくことが好ましい。
最後に、上記のようにして回収した水中で分散してい
るポリオレフィン繊維状物を叩解して合成パルプを得
る。
上記の叩解は、従来公知の叩解機、例えばリファイナ
ー、ビーターなどを用いて行なうことができる。また、
上記(1)〜(4)の方法においては、ポリオレフィン
繊維状物の濃度(常温)を通常、1〜100g/、好まし
くは5〜50g/に調整して、ポリオレフィン繊維状物を
叩解する。
上記(1)〜(4)の方法では、溶媒、ポリオレフィ
ン、水およびポリビニルアルコール、さらには界面活性
剤を特定の割合で含んで構成されている、乳化ないし懸
濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液を、フラッシ
ュ紡糸または高速撹拌してフラッシュ紡糸しているの
で、易叩解性の、径の細い端繊維状物が得られ、さら
に、このような短繊維状物を叩解するので、幹繊維およ
び分岐繊維が極細で、毛管作用が極めて強く、保水性に
優れたポリオレフィン系合成パルプが得られる。
次に、上記(5)および(6)の合成パルプの製造方
法について具体的に説明する。
まず、乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型の重
合体溶液を調製する。
上記(5)および(6)の方法で用いられる乳化ない
し懸濁した状態にある重合体溶液は、水中油滴型のエマ
ルジョンであって、溶媒、ポリオレフィン、水、ポリビ
ニルアルコールおよび界面活性剤を含んで構成されてい
る。
上記(5)および(6)の方法で用いられるポリオレ
フィンについては、上記(1)〜(4)の方法の場合と
同様であるが、ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常
温)は、通常0.1〜500g/、好ましくは10〜200g/の
範囲内にある。上記(5)および(6)の方法におい
て、ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)を上記
のような範囲に設定して、重合体溶液をエマルジョン・
フラッシュ紡糸すれば、連続した紐状物を生成すること
なく径の細い短繊維状物を得ることができる。
上記(5)および(6)の方法で用いられる溶媒およ
びポリビニルアルコールについては、上記(1)〜
(4)の方法の場合と同様である。
上記(5)および(6)の方法で用いられる界面活性
剤については、上記(1)〜(4)の方法の場合と同様
であるが、界面活性剤は、ポリビニルアルコールの界面
活性剤に対する重量比(ポリビニルアルコール/界面活
性剤)で1/0.7〜1/20、好ましくは1/2〜1/10の範囲内の
量で用いられる。
上記(5)および(6)の方法において、界面活性剤
を上記のような量で用いることによって、重合体溶液の
エマルジョン安定性が一層向上し、フラッシュ紡糸によ
り径の細い短繊維状物を回収することができるため、幹
繊維および分岐繊維がより極細のポリオレフィン系合成
パルプが得られる。
また、上記(5)および(6)の方法においても、必
要に応じて、炭酸ナトリウムなどの中和剤を、本発明の
目的を損なわない範囲で用いることができる。
上記(5)および(6)の方法で用いられる乳化ない
し懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶液は、上記
のような成分で構成されるが、その調製方法について
は、上記(1)〜(4)の方法の場合と同様である。
次に、上記(1)〜(4)の方法の場合と同様に、上
記乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型の重合体溶
液をフラッシュ紡糸して、ポリオレフィンを水中で分散
した繊維状物として回収する。
また、上記(5)および(6)の方法においても、上
記の重合体溶液をフラッシュ紡糸する直前に、高速撹拌
機を用いて、回転数400〜10,000rpm、好ましくは2,000
〜10,000rpmの条件で撹拌しておくことが好ましい。
最後に、上記のようにして回収した水中で分散してい
るポリオレフィン繊維状物を、上記(1)〜(4)の方
法の場合と同様に、叩解して合成パルプを得る。
上記(5)および(6)の方法では、溶媒、ポリオレ
フィン、水、ポリビニルアルコールおよび界面活性剤を
特定の割合で含んで構成されている、乳化ないし懸濁し
た状態にある水中油滴型の重合体溶液を、フラッシュ紡
糸または高速撹拌してフラッシュ紡糸しているので、易
叩解性の、径の細い短繊維状物が得られ、さらに、この
ような短繊維状物を叩解するので、幹繊維および分岐繊
維が極細で、毛管作用が極めて強く、保水性に優れたポ
リオレフィン系合成パルプが得られる。
最後に、上記(7)の合成パルプの製造方法について
具体的に説明する。
まず、乳化ないし懸濁した状態にある水中油滴型の重
合体溶液を調製する。
上記(7)の方法で用いられる乳化ないし懸濁した状
態にある重合体溶液は、上記(1)〜(4)の方法の場
合と同様に、水中油滴型のエマルジョンであって、溶
媒、ポリオレフィン、水およびポリビニルアルコール、
またはこれらの成分および界面活性剤を含んで構成され
ている。
上記(7)の方法で用いられるポリオレフィンについ
ては、上記(1)〜(6)の方法の場合と同様である
が、ポリオレフィンの溶媒に対する濃度(常温)は、1
〜100g/、好ましくは5〜75g/の範囲内にあり、か
つポリオレフィンの溶媒および水の合計容量に対する濃
度(常温)[ポリオレフィン/溶媒および水]は、50g/
以下、好ましくは40g/以下である。
本発明において、ポリオレフィンの溶媒に対する濃度
(常温)、およびポリオレフィンの溶媒および水の合計
容量に対する濃度(常温)を上記のような範囲に設定し
て、重合体溶液を高速撹拌した後、エマルジョン・フラ
ッシュ紡糸すれば、連続した紐状物を生成することなく
径の細い短繊維状物を得ることができる。
上記(7)の方法で用いられる溶媒については、上記
(1)〜(6)の方法の場合と同様であるが、水の溶媒
に対する容積比(水/溶媒、常温)は、0.5/1〜10/1、
好ましくは1/1〜5/1の範囲内にある。
上記(7)の方法においては、ポリオレフィンの溶媒
に対する濃度(常温)および水の溶媒に対する容積比
を、それぞれ上記のような範囲内にすることによって、
幹繊維および分岐繊維が極細で、毛管作用が極めて強
く、保水性に優れたポリオレフィン系合成パルプが得ら
れる。
上記(7)の方法で用いられるポリビニルアルコール
については、上記(1)〜(4)の方法の場合と同様で
ある。
上記(7)の方法においても、重合体溶液の構成成分
として、溶媒、ポリオレフィン、水およびポリビニルア
ルコールに加えて、界面活性剤を用いることが好まし
い。界面活性剤については、上記(5)および(6)の
方法の場合と同様である。
また、上記(7)の方法においても、必要に応じて、
炭酸ナトリウムなどの中和剤を、本発明の目的を損なわ
ない範囲で用いることができる。
上記(7)の方法で用いられる乳化ないし懸濁した状
態にある水中油滴型の重合体溶液は、上記のような成分
で構成されるが、その調製方法については、上記(1)
〜(6)の方法の場合と同様である。
次に、上記のような水中油滴型の重合体溶液を、高速
撹拌機を用いて、回転数400〜10,000rpm、好ましくは2,
000〜10,000rpm、および重合体溶液の平均パス回数2〜
20回、好ましくは2〜15回の条件で撹拌する。
ここで、重合体溶液の平均パス回数とは、重合体溶液
が高速撹拌機におけるローターとステーターとの間を通
過する回数(Npass)のことであり、平均パス回数は次
式によって求められる。
NQ:機械定数 n:ローターの回転数[rpm] d:ローターの直径[cm] F:流量[/分] 重合体溶液の平均パス回数が多過ぎると、エマルジョ
ン・フラッシュ紡糸の際に、連続した紐状物が生成し、
径の細い短繊維を得ることはできない。これは、高速撹
拌により油滴が極端に微粒化して油滴間距離が小さくな
るため、フラッシュ紡糸の際に、油滴同士の結合が生じ
て油滴が連続化することによると推察される。本発明に
おいて、重合体溶液を、上記のような条件で高速撹拌し
てフラッシュ紡糸すれば、連続した紐状物を生成するこ
となく、径の細い短繊維状物を得ることができる。
次に、上記(1)〜(6)の方法の場合と同様に、高
速撹拌した水中油滴型の重合体溶液をフラッシュ紡糸し
て、ポリオレフィンを水中で分散した繊維状物として回
収する。
最後に、上記のようにして回収した水中で分散してい
るポリオレフィン繊維状物を、上記(1)〜(6)の方
法の場合と同様に叩解して合成パルプを得る。
上記(7)の方法では、溶媒、ポリオレフィン、水お
よびポリビニルアルコール、さらには界面活性剤を特定
の割合で含んで構成されている、乳化ないし懸濁した状
態にある水中油滴型の重合体溶液を、高速撹拌してフラ
ッシュ紡糸しているので、易叩解性の、径の細い短繊維
状物が得られ、さらに、このような短繊維状物を叩解す
るので、幹繊維および分岐繊維が極細で、毛管作用が極
めて強く、保水性に優れたポリオレフィン系合成パルプ
が得られる。
発明の効果 本発明によれば、従来のポリオレフィン系合成パルプ
と比較して、幹繊維および分岐繊維が極細で、保水性に
優れるポリオレフィン系合成パルプが提供される。
したがって、本発明に係る合成パルプは、電池用セパ
レーター等の保液性物品、ファイバーセメント板等のセ
メント製品、塗料のチクソトロピー付与剤、気体用フィ
ルター、液体用フィルター、ティーバッグ用紙、マス
ク、セラミックスペーパー、水、油、溶剤、尿などを吸
収する吸収シートもしくは吸水マット、シーラー用添加
剤、シーラント用添加剤、コーキング材用添加剤、接着
剤用添加剤、電線ケーブル被覆材、絶縁紙、ブックカバ
ー、ラベル紙、耐水紙、紙皿などの成形板紙、滅菌バッ
グ紙、ヒートシール紙、ティッシュペーパー、タオルペ
ーパー、ワイプ、壁紙、クッションフロアーの裏打ち
材、壁材の補強用繊維、タイルグラウト、濾過助剤など
の用途に利用することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、
これら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における合成パルプの幹繊
維の平均繊維径、分岐繊維の平均繊維径および平均繊維
長は、下記の方法により測定し、また合成パルプの保水
度は、上記の方法により測定する。
[測定法] (1)幹繊維の平均繊維径、分岐繊維の平均繊維径およ
び平均繊維長 走査型電子顕微鏡を用いて両繊維の平均繊維径および
平均繊維長を測定する。
実施例1 じゃま板を具備した30容量の撹拌機付オートクレー
ブ中に、n−ヘキサン10(23℃)、水10(23℃)、
2.5重量%濃度の炭酸ナトリウム水溶液0.8ml、および高
密度ポリエチレン[メルトフローレート(ASTM D 1238
−86):6g/10分、密度:0.968g/cm3]100gを投入して撹
拌混合し、さらに、ポバール[PVA、ケン化度:99%、4
%水溶液粘度(20℃):5.0cps、商品名ゴーセノールNL
−05、日本合成化学工業(株)製]3gを投入して回転数
900rpmで撹拌しながら、混合液の液温が140℃になるま
で昇温する。そして、混合液の液温を140℃に保持し
て、さらに、30分間撹拌を続け、懸段液を得る。
次いで、この懸濁液を、オートクレーブに取り付けら
れた直径3mmのノズルよりパイプを経て、窒素雰囲気
下、かつ大気圧未満の圧力下にあるドラム内に噴出(フ
ラッシュ)させて繊維状物を得る。
次いで、繊維状物を受容器内で10g/濃度の水スラリ
ーとした後、直径12インチのディスク型リファイナーで
叩解し、パルプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は0.
5μmであり、幹繊維の平均繊維径は2μmであり、分
岐繊維の平均繊維径は0.2μmであり、平均繊維長は2mm
であり、合成パルプの保水度は35倍である。
実施例2 実施例1において、じゃま板を具備した30容量の撹
拌機付オートクレーブ中に、n−ヘキサン10(23
℃)、水10(23℃)、2.5重量%濃度の炭酸ナトリウ
ム水溶液8ml、高密度ポリエチレン[メルトフローレー
ト(ASTM D 1238−86):6g/10分、密度:0.968g/cm3]1k
g、およびアニオン界面活性剤としてドデシルベンゼン
スルホン酸ソーダ[商品名ネオペレックスF−25、花王
(株)製、固形分25%の水溶液]240gを投入して撹拌混
合し、さらに、ポバール[PVA、ケン化度:99%、4%水
溶液粘度(20℃):5.0cps、商品名ゴーセノールNL−0
5、日本合成化学工業(株)製]10gを投入する以外は、
実施例1と同様にして、パルプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は0.
5μmであり、幹繊維の平均繊維径は2μmであり、分
岐繊維の平均繊維径は0.2μmであり、平均繊維長は2mm
であり、合成パルプの保水度は30倍である。
実施例3 実施例1において、じゃま板を具備した30容量の撹
拌機付オートクレーブ中に、n−ヘキサン10(23
℃)、水10(23℃)、高密度ポリエチレン[メルトフ
ローレート(ASTM D 1238−86):1.0g/10分、密度:0.96
4g/cm3]500g、ポバール[PVA、ケン化度:98%、4%水
溶液粘度(20℃):6.0cps、商品名デカンポバールK−0
5、電気化学工業(株)製]10g、およびアニオン界面活
性剤としてアルカンスルホン酸ソーダ[商品名ラテムル
PS、花王(株)製]を投入する以外は、実施例1と同様
にして、パルプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は0.
3μmであり、幹繊維の平均繊維径は1μmであり、分
岐繊維の平均繊維径は0.1μmであり、平均繊維長は1.5
mmであり、合成パルプの保水度は35倍である。
実施例4 実施例3において、実施例2の懸濁液を、オートクレ
ーブから流速8/分の条件でパイプ内を通過させて、
回転数4,200rpmの高速撹拌機[商品名TKホモミックライ
ンフロー、特殊機化工業社製、容量:1.3、ローターの
直径:3cm、ローターとステーターとの間隙:0.5mm]へ移
送し、高速撹拌機の出口に取り付けられた直径3mmのノ
ズルよりパイプを経て、窒素雰囲気下、かつ大気圧未満
の圧力下にあるドラム内に噴出(フラッシュ)させる以
外は、実施例3と同様にして、パルス状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は0.
1μmであり、幹繊維の平均繊維径は1μmであり、分
岐繊維の平均繊維径は0.05μmであり、平均繊維長は1.
0mmであり、合成パルプの保水度は50倍である。
実施例5 実施例1において、じゃま板を具備した30容量の撹
拌機付オートクレーブ中に、n−ヘキサン10(23
℃)、水10(23℃)、高密度ポリエチレン[メルトフ
ローレート(ASTM D 1238−86):6g/10分、密度:0.968g
/cm3]100gおよびポバール[PVA、ケン化度:99%、4%
水溶液粘度(20℃):5.0cps、商品名ゴーセノールNL−0
5、日本合成化学工業(株)製]3gおよびアニオン界面
活性剤としてアルキルスルホン酸ソーダ[商品名ラテム
ルPS、花王(株)製]を投入する以外は、実施例1と同
様にして、懸濁液を得、次いで、この懸濁液を、オート
クレーブから流速8/分の条件でパイプ内を通過させ
て、回転数4,000rpmの高速撹拌機[商品名TKホモミック
ラインフロー、特殊機化工業社製、容量:13、ロータ
ーの直径:11cm、ローターとステーターとの間隙:0.5m
m]へ移送し、高速撹拌機の出口に取り付けられた直径3
mmのノズルよりパイプを経て、窒素雰囲気下、かつ大気
圧未満の圧力下にあるドラム内に噴出(フラッシュ)さ
せる以外は、実施例1と同様にして、パルス状物を得
る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は0.
05μmであり、間繊維の平均繊維径は0.8μmであり、
分岐繊維の平均繊維径は0.02μmであり、平均繊維長は
0.8mmであり、合成パルプの保水度は80倍である。
比較列1 実施例1において、高密度ポリエチレンおよびポバー
ルの配合量をそれぞれ500g、15gとする以外は、実施例
1と同様にして、パイプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は12
μmであり、幹繊維の平均繊維径は20μmであり、分岐
繊維の平均繊維径は8μmであり、平均繊維長は3mmで
あり、合成パルプの保水度は20倍である。
比較例2 実施例5において、高密度ポリエチレンおよびポバー
ルの配合量をそれぞれ1,000g、20gとする以外は、実施
例5と同様にして、懸濁液を噴出(フラッシュ)させ
る。
このようにして得られる噴出物は、連続した紐状物で
あり、そのままではリファイナーにかけることができな
いので、この連続した紐状物を短く切断した後リファイ
ナーで叩解してパルプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は15
μmであり、幹繊維の平均繊維径は25μmであり、分岐
繊維の平均繊維径は10μmであり、平均繊維長は3mmで
あり、合成パルプの保水度は17倍である。
比較例3 実施例2において、アニオン界面活性剤を用いないこ
と以外は、実施例2と同様にして、パルプ状物を得る。
このようにして得られる合成パルプの平均繊維径は20
μmであり、幹繊維の平均繊維径は30μmであり、分岐
繊維の平均繊維径は15μmであり、平均繊維長は3mmで
あり、合成パルプの保水度は15倍である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、それぞれ本発明に係る
合成パルプの一形態を表わす図である。 1……幹繊維、2……分岐繊維

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幹繊維と該幹繊維より枝分かれした分岐繊
    維とからなるポリオレフィン系合成パルプであって、 該幹繊維の平均繊維径が0.5〜5μmの範囲内にあり、 該分岐繊維の平均繊維径が0.5μm未満であり、かつ 該合成パルプの保水度が合成パルプの乾燥重量に対して
    25〜100倍の範囲内にあることを特徴とする合成パル
    プ。
  2. 【請求項2】幹繊維と該幹繊維より枝分かれした分岐繊
    維とからなるポリオレフィン系合成パルプであって、 該幹繊維の平均繊維径が0.5〜5μmの範囲内にあり、 該分岐繊維の平均繊維径が0.5μm未満であり、 該分岐繊維の先端から他の分岐繊維の先端までの平均繊
    維長が0.01〜10mmの範囲内にあり、かつ 該合成パルプの保水度が合成パルプの乾燥重量に対して
    25〜100倍の範囲内にあることを特徴とする合成パル
    プ。
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