JP2732157B2 - Isdnのユーザー・網インターフェース方式 - Google Patents

Isdnのユーザー・網インターフェース方式

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JP2732157B2
JP2732157B2 JP3254195A JP25419591A JP2732157B2 JP 2732157 B2 JP2732157 B2 JP 2732157B2 JP 3254195 A JP3254195 A JP 3254195A JP 25419591 A JP25419591 A JP 25419591A JP 2732157 B2 JP2732157 B2 JP 2732157B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDNのユーザー・
網インターフェイス方式に関するものであり、特に初期
同期確立に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDNの網終端装置と端末装置間(S
/T点)のインターフェースはCCITT勧告I. 40
0シリーズで規定されており、基本インターフェースの
物理層については勧告I. 430で規定されている。勧
告I. 430では、運用モードは1対1接続と1対n接
続が存在することを、配線モデルについては図13に示
すような伝送距離や配線形態を規定している。但し、
(a)は短距離受動バス(ポイント・マルチポイント構
成)の場合、(b)は延長受動バス(ポイント・マルチ
ポイント構成)の場合、(c)はポイント・ポイント構
成の場合である。この配線モデルで接続すれば、網終端
装置と端末装置間の伝送遅延や信号波形の歪みは勧告
I. 430の規定値内に収めることができる。但し配線
モデルの規定は、端末装置と網終端装置間の電気的特性
を満足させるために定められたものなので、実際には電
気的特性を満足させることができれば他の配線形態をと
ることも可能である。
【0003】また、勧告I. 430では、複数の端末を
1つのバス上に接続する運用モードで、端末装置から網
終端装置への上りDチャネルを複数の端末が同時にアク
セスした場合に、次のような競合制御を規定している。
すなわち、ただ一つの端末がその情報を正しく送信完了
することができ、他の端末はアクセスを一旦中止し、D
チャネルが空いた時に再度アクセスを試みて、最終的に
は全ての端末が順番にその情報を送信完了する。このよ
うなDチャネルの競合制御を実現するため、網終端装置
は端末装置からの上り信号フレームを受信すると、その
上り信号フレーム内のDチャネルビットを次に端末装置
へ送信する下り信号フレーム内のエコーチャネルビット
にコピーする。各端末装置は、それぞれ受信した下り信
号フレーム内のエコービットを観測し、送信した信号フ
レーム内のDチャネルビットと受信した信号フレーム内
のエコーチャネルビットとを比較することにより上りD
チャネルの使用状態を判断し、衝突検出を行なってい
る。端末装置から網終端装置への上り信号フレーム構
成、及び網終端装置から端末装置への下り信号フレーム
構成を図14に示す。図14では、Uフレームが端末装
置から網終端装置へ送信される上り信号フレームで、D
フレームが網終端装置から端末装置へ送信される下り信
号フレームである。フレーム内のDはDチャネルビッ
ト、Eはエコーチャネルビットであり、1フレームの伝
送時間は250マイクロ秒である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
網終端装置と端末装置間で伝送路の延長や符号化等、勧
告I. 430で規定されている配線モデル以外の接続を
行なう場合、網終端装置と端末装置間の電気的特性が勧
告I. 430の規定値を満足しなくなる場合がある。勧
告I. 430で規定されている電気的特性の中で信号波
形の劣化については、波形整形回路や増幅器等の既存技
術を用いることにより規定値を満足させることができ
る。しかし、網終端装置と端末装置間の伝送遅延につい
ては、既存技術を用いても規定値を満足させることはで
きない。しかし、網終端装置および端末装置は勧告I.
430の規定値を満足する環境において使用することを
前提としているため、通常、規定値を満足しない環境下
では正常な動作が保証されない。
【0005】即ち、網終端装置と端末装置間の伝送遅延
時間が勧告I.430の規定値以上となる場合には、2
つの問題が生じる。1つの問題は、網終端装置内におい
て端末装置から送信された上り信号フレームの同期確立
が行なえなくなることである。一般に網終端装置は、電
気的特性が勧告I. 430の規定値を満足する環境下で
の使用を前提として作成されているため、規定値以上の
遅延が生じた場合には上り信号フレームの同期検出を必
ずしも正常に行なえるとはいえない。
【0006】もう1つの問題は、網終端装置と端末装置
間の往復伝送遅延時間が250マイクロ秒以上になる
と、端末装置内で上り信号フレームの送信直後に受信す
る下り信号フレームと、網終端装置内でその上り信号フ
レームに対して送信された下り信号フレームとが異な
り、端末装置における上下信号フレームの対応がずれて
しまうことである。網終端装置が下り信号フレームを送
信した時点から、端末装置がその下り信号フレームを受
信し、受信後に送信する上り信号フレームが網終端装置
で受信されるまでに250マイクロ秒以上かかる場合に
は、網終端装置はすでに次の下り信号フレームを送信し
てしまう。すると、端末装置において上り信号フレーム
の送信直後に受信する下り信号フレームは、その上り信
号フレームが網終端装置に受信される前に網終端装置か
ら既に送信されていた下り信号フレームということにな
る。したがって、端末装置が受信した下り信号フレーム
内のエコーチャネルビットには、直前に送信した上り信
号フレーム内のDチャネルビットではなく、さらに前に
送信した信号フレーム内のDチャネルビットがコピーさ
れていることになる。端末装置内で信号フレーム内のD
チャネルビットとエコーチャネルビットの対応がずれて
しまうと、端末装置間のDチャネル競合制御は行なえな
くなる。上記2つの問題により、従来技術において網終
端装置と端末装置間の伝送遅延が勧告I. 430の規定
値以上となる配線延長または符号化は不可能であった。
【0007】本発明の目的は、伝送遅延が規定値以上と
なる場合においても網終端装置および端末装置を正常に
動作させ、網終端装置と端末装置間におけるレイヤ1処
理の実行を可能とするISDNのユーザー網インターフ
ェース方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、ISDN用ユーザー・網インターフェー
スバッファ、およびアダプタで構成される。ISDN用
ユーザー・網インターフェースバッファの特徴は、端末
装置と網終端装置の間で端末装置から送信された上り信
号フレームをバッファに蓄え、網終端装置がフレームの
同期検出を行なえるようにバッファ内の上り信号フレー
ムを網終端装置へ送信する点にある。ISDN用ユーザ
ー・網インターフェースアダプタの特徴は、端末装置と
網終端装置の間で、端末装置から送信された上り信号フ
レーム内のDチャネルビットを、送受信信号フレームの
対応に関係なく、次に端末装置が受信する下り信号フレ
ーム内のエコーチャネルビットにコピーする点にある。
【0009】
【作用】本発明に従ってISDN用ユーザー・網インタ
ーフェースバッファを用いれば、網終端装置と端末装置
間で伝送遅延が生じ、網終端装置の上り信号フレームの
入力遅延が勧告I.430の規定範囲を越える場合で
も、信号フレームをバッファ内に蓄え、網終端装置の入
力遅延が整数個のフレーム伝送時間と勧告I. 430で
規定されている伝送遅延時間との合計時間になるように
バッファ内の信号フレームを送信するため、網終端装置
では信号フレームの同期検出が行なえる。また、本発明
に従ってISDN用ユーザー・網インターフェースアダ
プタを用いれば、網終端装置と端末装置間で伝送遅延が
生じ、端末装置における送受信信号フレームの対応がず
れても、送信した上り信号フレーム内のDチャネルビッ
トを次に受信する下り信号フレーム内のエコーチャネル
ビットにコピーするため、端末装置におけるDチャネル
ビットとエコーチャネルビットの対応はずれることな
く、Dチャネル競合制御を行なうことができる。これに
より、網終端装置と端末装置間で伝送路の延長や符号化
による伝送遅延が生じる場合でも接続可能となる。
【0010】
【実施例1】図1と図2は本発明によりバッファを用い
た網終端装置と端末装置の接続図である。1は網終端装
置、2はバッファ、3は波形整形回路、4は増幅器、6
は端末装置、7はコーデックで、各装置間は4線伝送系
で結ばれている。網終端装置1と端末装置6間は勧告
I. 430で規定された距離よりも長いものとし、網終
端装置1とバッファ2間は勧告I. 430で規定された
電気的特性を保持できる距離とする。この場合、網終端
装置1と端末装置6間では信号波形の歪みと伝送遅延が
生じる。また、コーデック7は、伝送路に応じて信号形
態を変換する装置であり、ディジタルモデム等も含んで
いる。コーデック7を用いて符号化を行なう場合にも規
定値以上の伝送遅延が生じるとする。こうした場合、信
号波形の歪みは、波形整形回路3と増幅器4などの既存
技術を用いることにより勧告I. 430の規定値を満た
すことができる。これに対して、伝送遅延は既存技術で
解消することができないため、網終端装置における循環
遅延は勧告I. 430の規定値以上となり、上り信号フ
レームの同期検出が不可能となる。しかし、本発明によ
るバッファ2を用いることにより、網終端装置1におけ
る上り信号フレームの同期検出も可能となる。
【0011】本発明に用いるバッファ2の機能構成及び
各機能部の処理について説明する。図6はバッファ2の
機能構成図、図8はバッファ2の機能動作図である。図
6において、バッファ2は、フレーム同期検出部aとバ
ッファ制御部b、バッファ部c、入力ドライバf、出力
ドライバgから構成される。バッファ2内では、まずバ
ッファ部cが、端末装置6側から送信された上り信号フ
レームを蓄積する。次に、フレーム同期検出部aが網終
端装置1からの下り信号フレームの同期検出を行ない、
そのフレームタイミングをバッファ制御部bに伝える。
バッファ制御部bは、フレーム同期検出部aから伝えら
れたフレームタイミングに対して2ビットオフセットの
タイミングで、バッファ部c内の上り信号フレームを網
終端装置1に送信するように制御を行なう。
【0012】以上が本発明によるバッファ2の動作手順
である。このバッファ2を用いた場合の網終端装置1と
端末装置6間における信号フレームの処理を以下に示
す。
【表1】
【0013】網終端装置1の循環遅延をt1 マイクロ
秒、バッファ2における循環遅延をt2 マイクロ秒と
し、勧告I. 430で規定されている網終端装置1の循
環遅延範囲をT1 マイクロ秒からT2 マイクロ秒、1フ
レームの伝送時間を250マイクロ秒とする。ここでい
う循環遅延とは、下り信号フレームを送信した時点か
ら、その下り信号フレームに対する上り信号フレームを
受信するまでの時間である。実際に勧告I.430で規
定されている網終端装置1の循環遅延範囲を表1に示
す。網終端装置1は、規定された循環遅延範囲内であれ
ば同期検出可能なので250マイクロ秒毎に同期検出が
可能となる。すなわち、(T1 +(250*n))≦t
1 ≦(T2 +(250*n))の場合には、網終端装置
1は信号フレームの同期検出を行なえるということであ
る。したがって、T2 <t1 <(T1 +250)の場合
には、網終端装置1は信号フレームの同期検出を行なう
ことができないが、(T1 +250)≦t1 ≦(T2
250)とすれば、網終端装置1は信号フレームの同期
検出を行なえることになる。そこで、上り信号フレーム
U1の入力遅延時間t1 がT2 <t1 <(T1 +25
0)の場合には、信号フレームU1 をバッファ2内に蓄
積し、入力遅延時間t1 が(T1 +250)≦t1
(T2 +250)となるようにタイミングを計り、網終
端装置1へ送信する。この操作により、網終端装置1が
上り信号フレームU1の同期検出を行なえるようにな
る。網終端装置1とバッファ2間は勧告I.430の規
定距離内にあるため、バッファ2では網終端装置1から
下り信号フレームD1 の次に送信される下り信号フレー
ムD2 に対して2ビットオフセットタイミングで上り信
号フレームU1を送信すれば、網終端装置1における循
環遅延t1は(T1 +250)≦t1≦(T2+250)
となる。 これは、t1 >(T2 +250)の場合も同
様である。網終端装置1の循環遅延時間が(T2+25
0×n)マイクロ秒より長く(T1 +250×(n+
1))マイクロ秒より短い場合には、バッファ2を適用
し、循環遅延時間を(T1 +250×(n+1))マイ
クロ秒以上(T2 +250×(n+2))マイクロ秒以
下とすることができる。本発明によりバッファ2を用い
ることにより、網終端装置1における循環遅延時間が装
置の許容範囲以上となる場合においても受信信号フレー
ムの同期検出が可能となる。
【0014】
【実施例2】図3と図4は本発明によりアダプタを用い
た網終端装置と端末装置の接続図である。ここで、1は
網終端装置、3は波形整形回路、4は増幅器、5はアダ
プタ、6は端末装置、7はコーデックで、各装置間は4
線で結ばれている。網終端装置1と端末装置6間は勧告
I. 430の規定値以上の距離とし、アダプタ5と端末
装置6間の距離は勧告I. 430で規定された電気的特
性を保持できる距離とする。これにより、網終端装置1
と端末装置6間では信号波形の歪みと伝送遅延が生じ
る。また、コーデック7を用いて符号化を行なう場合に
も規定値以上の伝送遅延が生じるとする。こうした場
合、信号波形の歪みは、波形整形回路2と増幅器3など
の既存技術を用いることにより勧告I. 430の規定値
を満たすことができる。これに対して、伝送遅延は既存
技術で解消することができないため、端末装置における
上り信号フレームと下り信号フレームの対応はずれ、D
チャネル競合制御は実行不可能になる。しかし、本発明
によりアダプタ5を用いることにより、端末装置6間の
Dチャネル競合制御も実行可能となる。
【0015】本発明に用いるアダプタ5の機能構成およ
び各機能部の処理について説明する。図7はアダプタ5
の機能構成図、図9はアダプタ5の機能動作図である。
アダプタ5は、Dチャネルビット検出部dとエコーチャ
ネルビットコピー部e、入力ドライバf、出力ドライバ
gから構成されている。アダプタ5内では、Dチャネル
ビット検出部dが端末装置から送信された上り信号フレ
ーム内のDチャネルビットを検出する。検出されたDチ
ャネルビットは、エコーチャネルビットコピー部eに伝
達され、エコーチャネルビットコピー部e内で網終端装
置1側から送信された下り信号フレーム内のエコーチャ
ネルビットにコピーされる。
【0016】以上が本発明に用いるアダプタ5の動作手
順である。このアダプタ5を用いた場合の網終端装置1
と端末装置6間における信号フレームの処理を以下に示
す。端末装置6より上り信号フレームが送信されてか
ら、その上り信号フレームが網終端装置1で受信され、
その上り信号フレーム内Dチャネルビットをエコーチャ
ネルビットにコピーされた下り信号フレームが端末装置
6に受信されるまでにnフレーム分の伝送時間を要する
とする。すると、端末装置6において、上り信号フレー
ムUFi の送信直後に受信する下り信号フレームは、n
フレーム前に送信された上り信号フレームUFi-nに対
する下り信号フレームDFi-nとなる。そのため、フレ
ーム内のエコーチャネルビットには上り信号フレームU
Fi-n のDチャネルビットxがコピーされている。そこ
で、アダプタ5は、上り信号フレームUFi を受信する
とフレーム内のDチャネルビットyを検出し、その直後
に受信する下り信号フレームDFi-n のエコーチャネル
ビットにDチャネルビットyをコピーする。この操作に
より端末装置6における上り信号フレームUFi のDチ
ャネルビットyと下り信号フレームDFi-n のエコーチ
ャネルビットとが対応することになり、Dチャネル競合
制御が可能となる。本発明に従ってアダプタ5を用いる
ことにより、端末装置6における上り信号フレームと下
り信号フレームの対応がずれてもDチャネル競合制御は
実行可能となる。
【0017】
【実施例3】図5は本発明により延長装置(バッファ、
アダプタ)を用いた網終端装置と端末装置の接続図であ
る。1は網終端装置、2はバッファ、3は波形整形回
路、4は増幅器、5はアダプタ、6は端末装置で、各装
置間は4線で結ばれている。網終端装置1と端末装置6
間は勧告I. 430の規定値以上の距離とし、網終端装
置1とバッファ2間およびアダプタ5と端末装置6間の
距離は勧告I. 430で規定された電気的特性を保持で
きる距離とする。これにより、網終端装置1と端末装置
6間では信号波形の歪みと伝送遅延が生じる。信号波形
の歪みは、波形整形回路3と増幅器4などの既存技術を
用いることにより勧告I. 430の規定値を満たすこと
ができる。また、伝送遅延により生じる障害は、本発明
によるバッファ2とアダプタ5を用いることにより解決
される。したがって、波形整形回路3、増幅器4ととも
に本発明によりバッファ2、アダプタ5を用いることに
より網終端装置1と端末装置6間の通信処理が可能とな
る。
【0018】バッファ2とアダプタ5の動作について図
10と図11を用いて説明する。網終端装置1の循環遅
延時間が(T2 +250×n)マイクロ秒より長く(T
1 +250×(n+1))マイクロ秒より短いとする。
図10に示すように網終端装置1は下り信号フレームD
1を送信し、端末装置6は下り信号フレームD1の受信後
に上り信号フレームU1 を送信する。網終端装置1で上
り信号フレームU1 が受信される時には、下り信号フレ
ームD1 が送信された時点から(T2 +250×n)マ
イクロ秒以上経過しているため、すでにn個の下り信号
フレーム、D2 、…、Dn (n=3、4、5、…)が送
信されている。そのため、上り信号フレームU1 は、下
り信号フレームDn の送信中に受信されることになる。
下り信号フレームDn を送信し始めてから上り信号フレ
ームU1 を受信するまでの時間をt1 ’マイクロ秒とす
ると、T2 <t1 ’<(T1 +250)となるため、網
終端装置1は上り信号フレームU1 の同期を検出するこ
とができない。しかし、本発明であるバッファ2を用い
ると図10に示すように網終端装置1内での上り信号フ
レームの同期検出が可能となる。バッファ2内におい
て、下り信号フレームDn をアダプタ5へ送信し始めて
から上り信号フレームU1 を受信するまでの時間をt2
’マイクロ秒とすると、t2 ’はT2 <t2 ’<(T
1 +250)の場合、またはT1 <t2 ’≦T2 でも網
終端装置1内でT2 <t1 ’<(T1 +250)となる
場合がある。このどちらの場合にしてもバッファ2は、
上り信号フレームU1 をバッファ部cに蓄積し、網終端
装置1から送信される下り信号フレームDn+1の受信に
対して2ビットオフセットのタイミングで上り信号フレ
ームU1 の送信を行なう。すると、網終端装置1内で
は、下り信号フレームDn+1 のフレームビット送出に対
して(T1 +250)≦t1 ’≦(T2 +250)遅れ
て、上り信号フレームU1 のフレームビットが受信され
る。そのため、上り信号フレームU1 の同期検出が可能
となる。
【0019】また、端末装置6においては、上り信号フ
レームと下り信号フレームの対応にずれが生じる。網終
端装置1において、上り信号フレームU1 内のDチャネ
ルビットは下り信号フレームDn+1 内のエコーチャネル
ビットにコピーされる。そのため、上り信号フレームU
1 内のDチャネルビットをコピーされた下り信号フレー
ムDn+1 は、端末装置6において上り信号フレームU1
の送信後nフレーム目に受信される。また、上り信号フ
レームU1の送信中に受信される下り信号フレームD1内
のエコーチャネルビットには、上り信号フレームU1 の
nフレーム前に送信された上り信号フレームU-(n-1)内
のDチャネルビットがコピーされていることになる。し
かし、端末装置6では、下り信号フレームD1内のエコ
ーチャネルビットには上り信号フレームU1 内のDチャ
ネルビットがコピーされていると見なすため、Dチャネ
ルの競合制御はできなくなってしまう。そこで、本発明
によりアダプタ5を用いる。アダプタ5は、端末装置6
から送信された上り信号フレームU1 内のDチャネルビ
ットを検出し、検出したDチャネルビットを受信した下
り信号フレームD2 内のエコーチャネルビットにコピー
して端末装置6に送信する。この処理により、端末装置
6における上り信号フレーム内Dチャネルビットと下り
信号フレーム内エコーチャネルビットの関係は対応し、
Dチャネル競合制御の実行が可能となる。本発明に従っ
て延長装置(バッファ2、アダプタ5)を用いることに
より、網終端装置1と端末装置6間の距離を勧告I.4
30の規定値以上に延長することが可能となる。
【0020】
【実施例4】図12は本発明による延長装置を用いた網
終端装置と端末装置の接続図である。ここで、1は網終
端装置、2はバッファ、5はアダプタ、6は端末装置
で、7はコーデック、各装置間は4線で結ばれている。
アダプタ5と端末装置6間の距離は勧告I. 430で規
定された電気的特性を保持できる距離とする。コーデッ
ク7は、伝送路に応じて信号形態を変換する装置であ
り、ディジタルモデム等を含むものとする。コーデック
7間では上り信号フレーム及び下り信号フレームをコー
デックに応じた符号化方式で符号化し伝送を行なう。し
かし、コーデック7間の伝送路を衛星通信回線とした場
合等では、符号化及び伝送により網終端装置1と端末装
置6間の伝送遅延が勧告I. 430の規定値以上となる
可能性がある。その場合には、網終端装置1内での上り
信号フレームの同期検出および端末装置6における上り
信号フレームと下り信号フレームの対応のずれが問題と
なる。しかし、その場合にも実施例3のように本発明に
従って延長装置としての機能を有するバッファ2とアダ
プタ5を用いることにより、上記のように問題を解決す
ることができる。本発明に従って延長装置(バッファ
2、アダプタ5)を用いることにより、網終端装置1と
端末装置6間で任意の符号化が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、網終端
装置と端末装置間の伝送遅延が勧告I. 430の規定値
以上となった場合にも、網終端装置内での上り信号フレ
ームの同期検出および端末装置間のDチャネル競合制御
を可能にし、網終端装置と端末装置間における配線の延
長及び符号化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接続
図である。
【図2】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接続
図である。
【図3】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接続
図である。
【図4】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接続
図である。
【図5】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接続
図である。
【図6】本発明に用いるバッファの機能構成図である。
【図7】本発明に用いるアダプタの機能構成図である。
【図8】本発明に用いるバッファの機能動作図である。
【図9】本発明に用いるアダプタの機能動作図である。
【図10】本発明を実施した場合の網終端装置と端末装
置の信号フレーム関係図である。
【図11】本発明を実施した場合の網終端装置と端末装
置の信号フレーム関係図である。
【図12】本発明を適用した網終端装置と端末装置の接
続図である。
【図13】従来の網終端装置と端末装置の接続図であ
る。
【図14】従来の網終端装置と端末装置間の信号フレー
ム構成図である。
【符号の説明】
1 網終端装置 2 バッファ 3 波形整形回路 4 増幅器 5 アダプタ 6 端末装置 7 コーデック a フレーム同期検出部 b バッファ制御部 c バッファ部 d Dチャネルビット検出部 e エコーチャネルビットコピー部 f 入力ドライバ g 出力ドライバ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDNの網終端装置と端末装置間(S
    /T点)に設置され、端末装置から網終端装置への上り
    信号フレームを受信し、その信号フレームの蓄積を行な
    い、網終端装置が同期検出可能なタイミングで蓄積され
    た信号フレームの送信を行なうインターフェースバッフ
    ァと、 ISDNの網終端装置と端末装置間(S/T点)に設置
    され、端末装置から網終端装置への上り信号フレームを
    受信し、信号フレーム内のDチャネルビットを検出し
    て、その信号フレームを網終端装置へ送信し、その直後
    に受信した網終端装置から端末装置への下り信号フレー
    ム内のエコーチャネルビットに検出したDチャネルビッ
    トを写し、その下り信号フレームを端末装置に送信する
    インターフェースアダプタとを備えたISDNのユーザ
    ー・網インターフェース方式。
  2. 【請求項2】 ISDNの一つの網終端装置からの下り
    信号を受け取る第1の入力ドライバと、ISDNの一つ
    の端末装置から伝送された上り信号を受け取る第2の入
    力ドライバと、該第2の入力ドライバが受けとった上り
    信号のフレームを一時蓄積するバッファ部と、前記第1
    の入力ドライバが受け取った下り信号の同期フレームタ
    イミングの検出を行うフレーム同期検出部と、前記の検
    出された同期フレームタイミングに対して2ビットオフ
    セットのタイミングで前記バッファ部に一時蓄積された
    上り信号を読み出すように制御するバッファ制御部と、
    該バッファから読み出すように制御するバッファ制御部
    と、該バッファから読み出された上り信号を前記網終端
    装置に送出する第1の出力ドライバと、前記第1の入力
    ドライバが受け取った下り信号を前記端末装置へ伝送す
    るために送出する第2の出力ドライバとを備えたISD
    N用ユーザー・網インターフェースバッファ。
  3. 【請求項3】 ISDNの一つの端末装置からの上り信
    号を受け取る第1の入力ドライバと、ISDNの一つの
    網終端装置から伝送された下り信号を受け取る第2の入
    力ドライバと、前記第1の入力ドライバが受けとった上
    り信号からDチャネルビットを検出するDチャネルビッ
    ト検出部と、前記検出されたDチャネルビットを前記第
    2の入力ドライバが受け取った下り信号のフレーム内の
    エコーチャネルビットにコピーをするエコーチャネルビ
    ットコピー部と、該エコーチャネルビットコピー部から
    得られる下り信号を前記端末装置に出力する第1の出力
    ドライバと、前記第1の入力ドライバが受け取った前記
    上り信号を前記網終端装置へ伝送するために出力する第
    2の出力ドライバとを備えたISDN用ユーザー・網イ
    ンターフェースアダプタ。
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