JP2731634B2 - 輪郭補正回路 - Google Patents
輪郭補正回路Info
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- JP2731634B2 JP2731634B2 JP3014655A JP1465591A JP2731634B2 JP 2731634 B2 JP2731634 B2 JP 2731634B2 JP 3014655 A JP3014655 A JP 3014655A JP 1465591 A JP1465591 A JP 1465591A JP 2731634 B2 JP2731634 B2 JP 2731634B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の輪郭調整回
路に関し、特に一水平走査期間（１Ｈ）の遅延回路を利
用して輪郭の後縁部分を階段状にして輪郭補正の不自然
さを少くした輪郭調整回路に関する。
路に関し、特に一水平走査期間（１Ｈ）の遅延回路を利
用して輪郭の後縁部分を階段状にして輪郭補正の不自然
さを少くした輪郭調整回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５は従来の輪郭調整回路の一例を示す
ブロック図、図６は図５の輪郭調整回路の動作を説明す
る波形図である。
ブロック図、図６は図５の輪郭調整回路の動作を説明す
る波形図である。
【０００３】入力端子１に入力された映像信号（図６
（ａ））から、一水平走査期間（１Ｈ）遅延回路４によ
り１Ｈ遅れた映像信号（図６（ｂ））を減算すると、１
水平走査期間前後で相関のない信号（図６（ｃ））が出
力される。映像信号の輪郭部分は１Ｈ前後で相関性がな
いので、この図６（ｃ）の信号を輪郭補正信号として利
用できる。また、入力映像信号（図６（ａ））に重畳し
ているランダムノイズも１Ｈ前後では相関性がないの
で、輪郭補正信号にノイズとして重畳される。
（ａ））から、一水平走査期間（１Ｈ）遅延回路４によ
り１Ｈ遅れた映像信号（図６（ｂ））を減算すると、１
水平走査期間前後で相関のない信号（図６（ｃ））が出
力される。映像信号の輪郭部分は１Ｈ前後で相関性がな
いので、この図６（ｃ）の信号を輪郭補正信号として利
用できる。また、入力映像信号（図６（ａ））に重畳し
ているランダムノイズも１Ｈ前後では相関性がないの
で、輪郭補正信号にノイズとして重畳される。
【０００４】この輪郭補正信号を掛算回路１０によっ
て、利得と位相を可変し、例えば入力映像信号と同相で
入力映像信号に加算すれば、図６（ｄ）の様なシャープ
な画質が得られ、また、入力映像信号と逆相で入力映像
信号に加算すれば、図６（ｅ）の様なソフトな画質を得
ることができる。
て、利得と位相を可変し、例えば入力映像信号と同相で
入力映像信号に加算すれば、図６（ｄ）の様なシャープ
な画質が得られ、また、入力映像信号と逆相で入力映像
信号に加算すれば、図６（ｅ）の様なソフトな画質を得
ることができる。
【０００５】なお、図７は図６の掛算回路１０の回路例
であり、差動トランジスタ対Ｑ１，Ｑ２の各負荷として
制御端子１３のレベルにより制御される各差動トランジ
スタ対Ｑ３，Ｑ４およびＱ５，Ｑ６を設けた回路となっ
ている。なお、Ｅ１，Ｅ２は定電圧源、Ｉ１は定電流源
を示す。この回路は、入力端子１４に信号を入力し、制
御端子１３の直流電圧を変化させることにより出力端子
１５の振幅と位相を制御することができる。
であり、差動トランジスタ対Ｑ１，Ｑ２の各負荷として
制御端子１３のレベルにより制御される各差動トランジ
スタ対Ｑ３，Ｑ４およびＱ５，Ｑ６を設けた回路となっ
ている。なお、Ｅ１，Ｅ２は定電圧源、Ｉ１は定電流源
を示す。この回路は、入力端子１４に信号を入力し、制
御端子１３の直流電圧を変化させることにより出力端子
１５の振幅と位相を制御することができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の輪郭補
正回路では、図６（ｅ）のように輪郭補正信号にランダ
ムノイズが重畳しているので、シャープな画像を得るた
めに掛算回路１０の利得を大きくするとランダムノイズ
成分の振幅も大きくなり、加算回路１１で加算した図６
（ｄ）の信号の信号対雑音比（以下ＳＮ比という）が悪
くなる。
正回路では、図６（ｅ）のように輪郭補正信号にランダ
ムノイズが重畳しているので、シャープな画像を得るた
めに掛算回路１０の利得を大きくするとランダムノイズ
成分の振幅も大きくなり、加算回路１１で加算した図６
（ｄ）の信号の信号対雑音比（以下ＳＮ比という）が悪
くなる。
【０００７】また、ソフトな画像にするとき、掛算回路
１０の出力でのランダムノイズの振幅（図８（ａ））
が、入力映像信号（図６（ａ））のランダムノイズの振
幅（図８（ａ））が同じかそれ以下であれば、図８
（ｃ）のように１Ｈの相関性によるノイズキャンセルの
効果が期待できる。しかし、掛算回路１０の利得を大き
くし、掛算回路１０の出力でのランダムノイズの振幅
（図８（ｅ））を入力映像信号のランダムノイズの振幅
（図８（ａ））以上にしてしまうと、加算回路１１で加
算された信号（図６（ｅ））に重畳したランダムノイズ
の振幅（図８（ｆ））も大きくなってしまい、再びＳＮ
比が悪化するという問題と、１Ｈの相関性を利用して輪
郭補正信号を作っているため極端に１Ｈの相関性のない
画像では、画像信号をシャープやソフトに処理した時、
輪郭部分が角ばり、不自然な画像になるという問題とが
ある。
１０の出力でのランダムノイズの振幅（図８（ａ））
が、入力映像信号（図６（ａ））のランダムノイズの振
幅（図８（ａ））が同じかそれ以下であれば、図８
（ｃ）のように１Ｈの相関性によるノイズキャンセルの
効果が期待できる。しかし、掛算回路１０の利得を大き
くし、掛算回路１０の出力でのランダムノイズの振幅
（図８（ｅ））を入力映像信号のランダムノイズの振幅
（図８（ａ））以上にしてしまうと、加算回路１１で加
算された信号（図６（ｅ））に重畳したランダムノイズ
の振幅（図８（ｆ））も大きくなってしまい、再びＳＮ
比が悪化するという問題と、１Ｈの相関性を利用して輪
郭補正信号を作っているため極端に１Ｈの相関性のない
画像では、画像信号をシャープやソフトに処理した時、
輪郭部分が角ばり、不自然な画像になるという問題とが
ある。
【０００８】本発明の目的は、このような問題を解決
し、映像信号の輪郭部分の角ばりや、不自然な映像をな
くし、Ｓ／Ｎの劣化を防いだ輪郭補正回路を提供するこ
とにある。
し、映像信号の輪郭部分の角ばりや、不自然な映像をな
くし、Ｓ／Ｎの劣化を防いだ輪郭補正回路を提供するこ
とにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の輪郭補正回路の
構成は、映像入力信号の入力端子を一方の入力とする第
１の加算回路と、この第１の加算回路の他方の入力と出
力との間を巡回するようそれぞれ接続され入力を一水平
走査期間遅延させる遅延回路および巡回する際の帰還量
を決める帰還回路と、前記遅延回路の出力を前記入力信
号から減算する第１の減算回路と、この第１の減算回路
の出力を入力して増幅制限して出力するリミッタ回路
と、このリミッタ回路の出力を前記第１の減算回路の出
力から減算する第２の減算回路と、前記リミッタ回路の
出力を前記入力信号から減算する第３の減算回路と、前
記第２の減算回路の出力に制御端子からの信号により利
得・位相を調整する掛算回路と、この掛算回路の出力と
前記第３の減算回路の出力とを加算し出力信号とする第
２の加算回路とを有することを特徴とする。
構成は、映像入力信号の入力端子を一方の入力とする第
１の加算回路と、この第１の加算回路の他方の入力と出
力との間を巡回するようそれぞれ接続され入力を一水平
走査期間遅延させる遅延回路および巡回する際の帰還量
を決める帰還回路と、前記遅延回路の出力を前記入力信
号から減算する第１の減算回路と、この第１の減算回路
の出力を入力して増幅制限して出力するリミッタ回路
と、このリミッタ回路の出力を前記第１の減算回路の出
力から減算する第２の減算回路と、前記リミッタ回路の
出力を前記入力信号から減算する第３の減算回路と、前
記第２の減算回路の出力に制御端子からの信号により利
得・位相を調整する掛算回路と、この掛算回路の出力と
前記第３の減算回路の出力とを加算し出力信号とする第
２の加算回路とを有することを特徴とする。
【００１０】
【実施例】図１は本発明の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本実施例は、入力端子１を一方の入力とす
る加算回路２及び減算回路６，９と、この加算回路２の
出力から遅延回路４を介して減算回路６のもう一方の入
力に接続される係数回路５と、遅延回路４の出力から加
算回路２の他方の入力に接続される帰還回路３と、減算
回路６の出力を入力とするリミッタ回路７及び減算回路
８と、リミッタ回路７の出力は減算回路８，９のもう一
方の入力に各々接続し、減算回路９の出力と減算回路８
の出力に接続された制御端子１３を持つ掛算回路１０の
出力とを加算し出力する加算回路１１とによって構成さ
れている。
ク図である。本実施例は、入力端子１を一方の入力とす
る加算回路２及び減算回路６，９と、この加算回路２の
出力から遅延回路４を介して減算回路６のもう一方の入
力に接続される係数回路５と、遅延回路４の出力から加
算回路２の他方の入力に接続される帰還回路３と、減算
回路６の出力を入力とするリミッタ回路７及び減算回路
８と、リミッタ回路７の出力は減算回路８，９のもう一
方の入力に各々接続し、減算回路９の出力と減算回路８
の出力に接続された制御端子１３を持つ掛算回路１０の
出力とを加算し出力する加算回路１１とによって構成さ
れている。
【００１１】本実施例の動作について図２の波形図によ
り説明する。
り説明する。
【００１２】入力端子１から入力された入力映像信号
（図２（ａ））は、遅延回路４と帰還回路３を通り、加
算回路２にフィードバックされる構成になっており、遅
延回路４の利得を１倍、帰還回路３の利得βを０＜β＜
１とし、入力信号の振幅をＶｉとした時、遅延回路４の
出力Ｖ0 は次式のように求めることができ、この波形と
しては、図２（ｂ）の様になる。
（図２（ａ））は、遅延回路４と帰還回路３を通り、加
算回路２にフィードバックされる構成になっており、遅
延回路４の利得を１倍、帰還回路３の利得βを０＜β＜
１とし、入力信号の振幅をＶｉとした時、遅延回路４の
出力Ｖ0 は次式のように求めることができ、この波形と
しては、図２（ｂ）の様になる。
【００１３】
【００１４】また、係数回路５は、遅延回路４の出力の
振幅を入力映像信号（図２（ａ））の振幅と一致させる
ための回路で、利得Ｋは１−βとなる。このように振幅
が一致した係数回路５の出力信号（図２（ｂ））と、入
力映像信号（図２（ａ））とは減算回路６で、入力映像
信号から係数回路５の出力信号を減算して、輪郭補正信
号（図２（ｃ））が得られる。
振幅を入力映像信号（図２（ａ））の振幅と一致させる
ための回路で、利得Ｋは１−βとなる。このように振幅
が一致した係数回路５の出力信号（図２（ｂ））と、入
力映像信号（図２（ａ））とは減算回路６で、入力映像
信号から係数回路５の出力信号を減算して、輪郭補正信
号（図２（ｃ））が得られる。
【００１５】リミッタ回路７でノイズ成分（図２
（ｄ））を抜き出し、入力映像信号（図２（ａ））及び
輪郭補正信号（図２（ｅ））から各々このノイズ成分を
減算して、ノイズ成分を低減した輪郭補正信号（図２
（ｆ））を掛算回路１０により利得と位相を可変した信
号を同様にノイズ成分を低減した映像信号（図２
（ｅ））に加算すると、図２（ｇ）のようにシャープな
画質から図２（ｈ）のようなソフトな画質にすることが
できる。
（ｄ））を抜き出し、入力映像信号（図２（ａ））及び
輪郭補正信号（図２（ｅ））から各々このノイズ成分を
減算して、ノイズ成分を低減した輪郭補正信号（図２
（ｆ））を掛算回路１０により利得と位相を可変した信
号を同様にノイズ成分を低減した映像信号（図２
（ｅ））に加算すると、図２（ｇ）のようにシャープな
画質から図２（ｈ）のようなソフトな画質にすることが
できる。
【００１６】またリミッタ回路７によって抜きだしたＤ
点のランダムノイズ（図３（ｂ））を入力映像信号（図
３（ａ））から減算した信号のノイズ成分（図３
（ｃ））は、１Ｈの相関性によるノイズキャンセル効果
によりある程度低減できる。また、リミッタ回路７で抜
き出したランダムノイズ（図３（ｅ））は、輪郭補正信
号のランダムノイズ（図３（ｄ））と同レベル、同相な
ので、減算回路８でノイズをキャンセルされた輪郭補正
信号を得る（図３（ｆ））ことができるので、ＳＮ比の
良い画質にすることができる。
点のランダムノイズ（図３（ｂ））を入力映像信号（図
３（ａ））から減算した信号のノイズ成分（図３
（ｃ））は、１Ｈの相関性によるノイズキャンセル効果
によりある程度低減できる。また、リミッタ回路７で抜
き出したランダムノイズ（図３（ｅ））は、輪郭補正信
号のランダムノイズ（図３（ｄ））と同レベル、同相な
ので、減算回路８でノイズをキャンセルされた輪郭補正
信号を得る（図３（ｆ））ことができるので、ＳＮ比の
良い画質にすることができる。
【００１７】また、図４は本発明の他の実施例のブロッ
ク図で、図１の係数回路５を削除した構成となっている
が、図１と同様な効果がある。
ク図で、図１の係数回路５を削除した構成となっている
が、図１と同様な効果がある。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、遅延回路
によって遅れた信号を入力映像信号に巡回して加算し、
輪郭補正信号の後縁を階段状にすることにより、シャー
プやソフソな画質にした時映像信号の輪郭部分を自然な
画質にすることができる効果がある。また、減算回路で
ノイズをキャンセルされた輪郭補正信号を得ることがで
きるので、ＳＮ比の良い画質にすることができる効果も
ある。
によって遅れた信号を入力映像信号に巡回して加算し、
輪郭補正信号の後縁を階段状にすることにより、シャー
プやソフソな画質にした時映像信号の輪郭部分を自然な
画質にすることができる効果がある。また、減算回路で
ノイズをキャンセルされた輪郭補正信号を得ることがで
きるので、ＳＮ比の良い画質にすることができる効果も
ある。
【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図２】（ａ）〜（ｈ）は図１の実施例の動作を説明す
る波形図。
る波形図。
【図３】（ａ）〜（ｆ）は本実施例のノイズの働きを説
明する波形図。
明する波形図。
【図４】本発明の他の実施例のブロック図。
【図５】従来の輪郭調整回路の一例を示すブロック図。
【図６】（ａ）〜（ｅ）は図５の動作を説明する波形
図。
図。
【図７】図５の掛算回路の一例の回路図。
【図８】（ａ）〜（ｆ）は図５のノイズに対する働きを
説明する波形図。
説明する波形図。
１ 入力端子 ２，１１ 加算回路 ３ 帰還回路 ４ １水平走査期間（１Ｈ）遅延回路 ５ 係数回路 ６，８，９ 減算回路 ７ リミッタ回路 １０ 掛算回路 １２，１５ 出力端子 １３ 制御端子 １４ 被制御信号入力端子 Ｑ１〜Ｑ６ トランジスタ Ｒ１〜Ｒ６ 抵抗
Claims (2)
- 【請求項１】 映像入力信号の入力端子を一方の入力と
する第１の加算回路と、この第１の加算回路の他方の入
力と出力との間を巡回するようそれぞれ接続され入力を
一水平走査期間遅延させる遅延回路および巡回する際の
帰還量を決める帰還回路と、前記遅延回路の出力を前記
入力信号から減算する第１の減算回路と、この第１の減
算回路の出力を入力して増幅制限して出力するリミッタ
回路と、このリミッタ回路の出力を前記第１の減算回路
の出力から減算する第２の減算回路と、前記リミッタ回
路の出力を前記入力信号から減算する第３の減算回路
と、前記第２の減算回路の出力に制御端子からの信号に
より利得・位相を調整する掛算回路と、この掛算回路の
出力と前記第３の減算回路の出力とを加算し出力信号と
する第２の加算回路とを有することを特徴とする輪郭補
正回路。 - 【請求項２】 第１の減算回路の入力が係数回路により
遅延回路の出力に所定係数をかけたものである請求項１
記載の輪郭補正回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3014655A JP2731634B2 (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 輪郭補正回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3014655A JP2731634B2 (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 輪郭補正回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04249480A JPH04249480A (ja) | 1992-09-04 |
| JP2731634B2 true JP2731634B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=11867234
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3014655A Expired - Fee Related JP2731634B2 (ja) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | 輪郭補正回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2731634B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-06 JP JP3014655A patent/JP2731634B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04249480A (ja) | 1992-09-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971125 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |