JP2731413B2 - 不織布の製造方法 - Google Patents

不織布の製造方法

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JP2731413B2 JP1048836A JP4883689A JP2731413B2 JP 2731413 B2 JP2731413 B2 JP 2731413B2 JP 1048836 A JP1048836 A JP 1048836A JP 4883689 A JP4883689 A JP 4883689A JP 2731413 B2 JP2731413 B2 JP 2731413B2
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学 金田
康浩 小森
健二 加藤
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、不織布の製造方法、更に詳しくは使い捨て
オムツ、生理用ナプキン等の衛生用品の表面材として用
いる不織布の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
今日、衛生用品の表面材としては、不織布が一般的に
用いられている。特に、使い捨てオムツ、生理用ナプキ
ン等の衛生用品は、尿、経血等の体液の漏洩防止機能を
有することが重要で、表面材にこの機能を保有させるこ
とが大きな課題である。そして、この課題を克服すべ
く、製品全体の構成を改良する案、吸収体の吸収容量を
増大させる案等が種々提案されている。また、表面材と
して用いられる不織布についても漏洩防止対策が種々提
案されている。その具体的対策としては、不織布全体に
疎水性をもたせる案、吸収体部分を親水性不織布にし、
吸収体部分の周囲またはサイド部を疎水性不織布にする
ために各機能を有する不織布を貼り合わせる案、また、
全体を親水性不織布にし、吸収体の周囲またはサイド部
に疎水性の界面活性剤を吹き付け、あるいは塗布する案
等が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、不織布全体を疎水性にしたものは、表面材と
して排泄体液の吸収性が悪く、また吸収体部分を親水性
不織布にし、吸収体の周囲またはサイド部に疎水性不織
布を貼り合わせたものは、不織布のロスが多く、また疎
水性及び親水性の両機能を有する不織布の位置合わせが
非常に難しい。また、全体を親水性不織布にし吸収体の
周囲またはサイド部に疎水性の界面活性剤を吹き付け、
塗布したものは、界面活性剤を乾燥させる必要があっ
て、高速加工が困難で、しかも非常に大きな乾燥工程が
必要になる。
従って、本発明の目的は、衛生用品の表面材として中
央部における排泄体液の吸収性が良く且つ側縁部からの
滲み出しや漏れを有効に防止することができる不織布の
製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、衛生用品に用いられる不織布の製造方
法について鋭意検討した結果、2種類の繊維ウェブを特
定の配列で交互に重ね合わせることによって上記課題を
解決した不織布を得ることができることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、第1
のカード機で第1の繊維ウェブを形成した後、該繊維ウ
ェブを切断して第1の帯状物を複数形成して該第1の帯
状物を所定間隔で分離する第1工程と、上記第1のカー
ド機の下流側に配置された第2のカード機で第2の繊維
ウェブを形成した後、該繊維ウェブを上記第1の帯状物
の分離間隔よりも広幅に切断して第2の帯状物を複数形
成する第2工程と、上記第2の帯状物を、上記第1の帯
状物の分離間隔を補完し且つ相互に側縁部を重合させて
これら両者を熱融着して不織布として一体化する第3工
程と、上記不織布を、上記第1の帯状物または上記第2
の帯状物のいずれかの幅方向の略中央において切断する
第4工程とを備えたことを特徴とする不織布の製造方法
を提供するものである。
〔作用〕
本発明の不織布の製造方法によれば、不織布の幅方向
中央に親水性熱可塑性繊維を、また該親水性熱可塑性繊
維の両側縁部に疎水性熱可塑性繊維を位置させて一体化
して製造することができる。
〔実施例〕
以下、第1図及び第2図に示す実施例に基づいて本発
明を説明する。図中、第1図は本発明方法を実施する場
合に好適に用いることができる不織布の製造装置の概要
を示す斜視図、第2図(a)、(b)、(c)はそれぞ
れ不織布の製造過程にある帯状物の幅方向の断面を示す
拡大図である。
本発明方法を実施する場合に用いられる不織布の製造
装置は、第1図に示す如く構成されている。
即ち、上記製造装置は、第1の繊維供給部1によって
供給された第1の繊維から第1の繊維ウェブ(図示せ
ず)を形成する第1のカード機2と、第1のカード機2
によって形成された第1の繊維ウェブをその流れ方向に
所定間隔をもたせて2個所で切断し、その中央に位置す
る第1の繊維ウェブを吸引除去して第1の帯状物3を2
本形成させる第1の吸引装置4とをそれぞれ下流側へ順
次備えている。そして、第1の帯状物3、3の間には繊
維ウェブを除去した幅だけ分離間隔が形成されており、
この関係を模式的に示したものが第2図(a)である。
同図からも判るように、2本の第1の帯状物3はそれぞ
れ同一幅l1に形成され、これら両者間には分離間隔l2
形成されている。
また、上記製造装置は、第1図に示す如く、第1のカ
ード機2の下流側に、第2の繊維供給部5によって供給
された第2の繊維から第2の繊維ウェブ(図示せず)を
形成する第2のカード機6と、第2のカード機6によっ
て形成された第2の繊維ウェブをその流れ方向に所定間
隔をもたせて3個所で切断し、その中央に位置する第2
の繊維ウェブを吸引除去して第2の帯状物7を3本形成
させる第2の吸引装置8とをそれぞれ下流側へ順次備え
ている。そして、3本の第2の帯状物7の間には繊維ウ
ェブを除去した幅分だけ分離間隔が形成されており、こ
の関係を模式的に示したものが第2図が(b)である。
同図からも判るように、3本の第2の帯状物7はそれぞ
れ同一幅l3に形成され、それぞれの第2の帯状物7、7
間には分離間隔l4が形成されている。そして、上記各寸
法間には、l3>l2及びl1>l4なる関係がある。
而して、上述の如く形成された第1の帯状物3は、第
1の吸引装置4の下流側に連続して順次配設されたコン
ベア9、10によって下流側へ搬送されるように構成さ
れ、コンベア10は、上記第2の吸引装置5、第2のカー
ド機6及び第2の吸引装置8の下側に沿って配設されて
いる。
また、上記第2の帯状物7は、コンベア11、12を介し
て下流側へ搬送され、コンベア10によって搬送される第
1の帯状物3にその分離間隔l2を補完し且つ相互に外側
縁部を重合させて幅広の帯状物13を形成して熱処理機14
を通過させるように構成されている。
上記帯状物13は、熱処理機14によって加熱処理され第
1の帯状物3と第2の帯状物7とをそれぞれの重合部で
ある側縁部において熱融着されて第2図(c)に示す如
く一体化する。尚、熱処理機14としては、加熱空気室、
あるいは加熱ロール対等が用いられる。
熱処理機14の下流側にはカッター15が第2帯状物7そ
れぞれの幅中央に位置させて3個並設され、第2図
(c)に示す如く、不織布13の両側縁及び中央において
切断して巻取機16で2本の帯状物13にして巻き取るよう
になされている。
上述の如く巻き取られた2本の不織布13は、第2図
(c)に示す如く、幅中央に第1の帯状物3を有し、そ
の両側に第2の帯状物7を有して形成されている。
而して、本実施例では、第1の帯状物3を形成する第
1の繊維としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の
ポリオレフィン系、ポリエステル系、ナイロン6、ナイ
ロン66等のポリアミド系、ポリアクリルニトリル系等の
疎水性熱可塑性繊維を単独または2種以上複合させた複
合繊維に対してスルホン酸塩のエチレンオキサイド付加
物、硫酸エステル塩のエチレンオキサイド付加物等の親
水能を有する界面活性剤によって親水性を付与したもの
を用いることが好ましい。
また、第2の帯状物を形成する第2の繊維としては、
上記疎水性熱可塑性繊維を用いることが好ましく、特に
本発明方法を実施する場合には、静電気等の発生を防止
するために更に疎水能を有するふっ素、パラフィン系の
ワックス類、アルキルフォスフェート金属塩等の界面活
性剤によって疎水性を付与したものを用いることが好ま
しい。
尚、使い捨てオムツ、生理用ナプキン等の衛生用品の
表面材として用いる場合には、その大きさ、構成により
上述した各寸法l1〜l4を適宜決定することができる。
第1の帯状物3を形成する親水性熱可塑性繊維ウェブ
と第2の帯状物7を形成する疎水性熱可塑性ウェブ相互
の重合幅は5mm以上に設定することが好ましい。5mm未満
では不織布としての横強度が不十分である。また、上限
幅は衛生用品の寸法、構成により最適な寸法に適宜設定
することができる。
本実施例方法によって得られた不織布13は、中央部に
親水性熱可塑性繊維が位置し、その両側に疎水性熱可塑
性繊維が位置しているため、該不織布を特に使い捨てオ
ムツ、生理用ナプキン等の衛生用品の表面材として用い
ると、尿、経血等を中央部で素早く吸収し、側縁部にお
ける滲出、漏れを抑制または防止することができる。
次に、下記試験例及び比較例に基づいて本発明方法を
説明する。
試験例1 ポリエチレングリコール付加のラウリルエーテル硫酸
ナトリウムを主成分とする親水性界面活性剤0.3重量%
で表面に親水性を付与したポリエステル/ポリエチレン
の芯鞘構造の熱融着性短繊維3デニール、38mmを用い
て、第1カード機2及び第1の吸引装置4で幅150mm、
分離間隔300mmで20g/m2の親水性熱可塑性繊維ウェブか
なる第1の帯状物3を2本形成する。
一方、アルキルフォスフェートカリウム塩を主成分と
す疎水性界面活性剤を0.3重量%で表面に疎水性を付与
したポリプロピレン/ポリエチレンの芯鞘構造の熱融着
性短繊維3デニール、51mmを用いて第2カード機6及び
第2の吸引装置8で幅170mm、分離間隔300mmで20g/m2
疎水性熱可塑性繊維ウェブからなる第2の帯状物7を3
本形成する。
次いで、親水性熱可塑性繊維ウェブからなる第1の帯
状物3と疎水性熱可塑性繊維ウェブからなる第2の帯状
物7とを交互に配列し、それぞれのウェブの側縁部を10
mmづつ重合させて熱処理機(加熱空気室)14内で140℃
の熱風で加熱処理して各帯状物3、7の熱可塑性繊維を
融着させてシート状にした後、疎水性熱可塑性繊維集合
体の幅方向中央部をカッター15でその流れ方向に切断し
て中央部が親水性、サイド部、即ち、側縁部が疎水性と
なる不織布を形成して不織布ロールとして2本巻き取っ
た。
上記方法によって製造された不織布は、横強度が720g
/50mmで風合も良好で、使い捨てオムツに用いても、オ
ムツのサイド部からの尿の漏れ、滲出は認められなかっ
た。
比較例1 ポリエチレングリコール付加のラウリルエーテル硫酸
ナトリウムを主成分とする親水性界面活性剤0.3重量%
で表面に親水性を付与したポリエステル/ポリエチレン
の芯鞘構造の熱融着性短繊維3デニール、38mmを用いて
第1カード機2で20g/m2の親水性熱可塑性繊維ウェブを
形成し、加熱空気室14内で140℃の熱風で加熱処理して
熱融着性繊維を融着させてシート状にした後、切断して
不織布ロールとして5本巻き取った。
上記方法によって製造された不織布は横強度が700g/5
0mmで風合で良好であるが、使い捨てオムツに用いると
オムツのサイド部からの尿の漏れ、滲出が認められた。
〔発明の効果〕
本発明の不織布の製造方法によれば、衛生用品の表面
材として中央部における排泄体液の吸収性が良く且つ側
縁部からの滲み出しや漏れを有効に防止することができ
る不織布を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する場合に好適に用いること
ができる不織布の製造装置の概要を示す斜視図、第2図
(a)、(b)、(c)はそれぞれ不織布の製造過程に
ある帯状物の幅方向の断面を示す拡大図である。 2;第1のカード機、3;第1の帯状物 6;第2のカード機、7;第2の帯状物 13;不織布、14;熱処理機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のカード機で第1の繊維ウェブを形成
    した後、該繊維ウェブを切断して第1の帯状物を複数形
    成して該第1の帯状物を所定間隔で分離する第1工程
    と、 上記第1のカード機の下流側に配置された第2のカード
    機で第2の繊維ウェブを形成した後、該繊維ウェブを上
    記第1の帯状物の分離間隔よりも広幅に切断して第2の
    帯状物を複数形成する第2工程と、 上記第2の帯状物を、上記第1の帯状物の分離間隔を補
    完し且つ相互に側縁部を重合させてこれら両者を熱融着
    して不織布として一体化する第3工程と、 上記不織布を、上記第1の帯状物または上記第2の帯状
    物のいずれかの幅方向の略中央において切断する第4工
    程とを備えたことを特徴とする不織布の製造方法。
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